JPH0316543B2 - - Google Patents

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JPH0316543B2
JPH0316543B2 JP59226705A JP22670584A JPH0316543B2 JP H0316543 B2 JPH0316543 B2 JP H0316543B2 JP 59226705 A JP59226705 A JP 59226705A JP 22670584 A JP22670584 A JP 22670584A JP H0316543 B2 JPH0316543 B2 JP H0316543B2
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JP
Japan
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port
pressure
speed change
spool
oil
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JP59226705A
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English (en)
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JPS61105350A (ja
Inventor
Haruyoshi Hisamura
Shigeaki Yamamuro
Hiroyuki Hirano
Yoshihisa Anho
Masaki Nakano
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
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Publication of JPS61105350A publication Critical patent/JPS61105350A/ja
Publication of JPH0316543B2 publication Critical patent/JPH0316543B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は、無段変速機の変速制御装置に関する
ものである。
(ロ) 従来の技術 従来の無段変速機の変速制御装置としては、特
開昭58−94661号公報に示されるものがある。こ
れには駆動プーリシリンダ室へ油圧を供給する油
路にオリフイスを設けたものが示されている。こ
のオリフイスの作用によつて、アツプシフトの際
に駆動プーリシリンダ室へ流入する油量を制限す
ることができる。これにより、アツプシフトの変
速速度を低下させ、良好な運転フイーリングを得
ることができる。
(ハ) 発明が解決しようとする課題 しかし、このような従来の無段変速機の変速制
御装置には、アツプシフトの変速速度を調整する
ことができないという問題点がある。すなわち、
オリフイスの大きさは固定的なものであり、常に
一定の流量制限効果を発生する。したがつて、ア
ツプシフトの変速速度は一定となり、運転条件に
応じて変速速度を最適な状態に変えることはでき
ない。なお、特開昭58−81258号公報には、スプ
ールのランドのライン圧側端部にテーパ状部を設
けたものが示されている。しかし、このテーパ状
部は軸方向寸法が非常に短いものであり、スプー
ルの全ストローク範囲にわたつて流量制限効果を
得ることはできない。このため、あらゆる運転条
件において変速速度は最適な状態に制御すること
はできない。本発明はこのような問題を解決する
ことを目的としている。
(ニ) 課題を解決するための手段 本発明は、変速制御弁のスプールのランドに所
定長さ寸法以上のテーパ状部を設けることによつ
て、上記課題を解決する。すなわち、本発明は、
駆動プーリシリンダ室及び従動プーリシリンダ室
の油圧によつてそれぞれみぞ間隔が可変である駆
動プーリ及び従動プーリを備えた無段変速機の変
速制御装置であつて、駆動プーリシリンダ室及び
従動プーリシリンダ室の両方又はいずれか一方へ
の油圧の供給及び排出を変速制御弁によつて制御
して変速比を制御するように構成されているもの
を対象としており、変速制御弁106のスプール
174のランドのうちの、ライン圧ポート172
cと、駆動プーリシリンダ室と連通する駆動プー
リポート172bとの間に位置するランド174
bのライン圧ポート側端部に、軸方向に連続的に
外径が縮小するテーパ状部174dが設けられて
おり、このテーパ状部の軸方向長さはスプールが
ライン圧ポート側から駆動プーリポート側方向へ
最大に移動した場合であつてもテーパ状部が駆動
プーリポートと軸方向に重なり合うように設定さ
れていることを特徴としている。
(ホ) 作用 上記のような構成とすることによつて、スプー
ルの上記ランドがライン圧ポート側から駆動プー
リポート側へ移動するにしたがつて駆動プーリポ
ートの流路が大きくなる。ただし、スプールが最
大に移動した場合であつてもテーパ状部は駆動プ
ーリポート上に位置しているため、絞り効果を発
生する。この結果、急速なアツプシフトを必要と
する場合にはスプールの移動量が大きく、テーパ
状部によつて比較的小さい流量制限作用が得ら
れ、一方緩やかなアツプシフトを必要とする場合
にはスプールの移動量が小さくテーパ状部によつ
て比較的大きい流量制限作用が得られる。こうす
ることによつて、運転条件に応じた変速速度でア
ツプシフトを行わせることができる。
(ヘ) 実施例 第2図に無段変速機の動力伝達機構を示す。エ
ンジン10の出力軸10aに対して流体伝動装置
であるフルードカツプリング12が連結されてい
る。フルードカツプリング12は、ロツクアツプ
機構付きのものであり、ロツクアツプ油室12a
の油圧を制御することにより、入力側のポンプイ
ンペラー12bと出力側のタービンランナー12
cとを機械的に連結し又は仕切り離し可能であ
る。フルードカツプリング12の出力側は回転軸
13と連結されている。回転軸13は前後進切換
機構15と連結されている。前後進切換機構15
は、遊星歯車機構17、前進用クラツチ40、及
び後進用ブレーキ50を有している。遊星歯車機
構17は、サンギア19と、2つのピニオンギア
21及び23を有するピニオンキヤリア25と、
インターナルギア27と、から成つている。2つ
のピニオンギア21及び23は互いにかみ合つて
おり、ピニオンギア21はサンギア19とかみ合
つており、またピニオンギア23はインターナル
ギア27とかみ合つている。サンギア19は常に
回転軸13と一体に回転するように連結されてい
る。ピニオンキヤリア25は前進用クラツチ40
によつて回転軸13と連結可能である。また、イ
ンターナルギア27は後進用ブレーキ50によつ
て静止部に対して固定可能である。ピニオンキヤ
リア25は回転軸13の外周に配置された駆動軸
14と連結されている。駆動軸14には駆動プー
リ16が設けられている。駆動プーリ16は、駆
動軸14と一体に回転する固定円すい板18と、
固定円すい板18に対向配置されてV字状プーリ
みぞを形成すると共に駆動プーリシリンダ室20
に作用する油圧によつて駆動軸14の軸方向に移
動可能である可動円すい板22と、から成つてい
る。なお、駆動プーリシリンダ室20は、室20
a及び20bの2室から成つており、後述する従
動プーリシリンダ室32の2倍の受圧面積を有し
ている。駆動プーリ16はVベルト24によつて
従動プーリ26と伝動可能に結合されている。従
動プーリ26は、従動軸28上に設けられてい
る。従動プーリ26は、従動軸28と一体に回転
する固定円すい板30と、固定円すい板30に対
向配置されてV字状プーリみぞを形成すると共に
従動プーリシリンダ室32に作用する油圧によつ
て従動軸28の軸方向に移動可能である可動円す
い板34と、から成つている。これらの駆動プー
リ16、Vベルト24及び従動プーリ26によ
り、Vベルト式無段変速機構29が構成される。
従動軸28には駆動ギア46が固着されており、
この駆動ギア46はアイドラ軸52上のアイドラ
ギア48とかみ合つている。アイドラ軸52に設
けられたピニオンギア54はフアイナルギア44
と常にかみ合つている。フアイナルギア44に
は、差動装置56を構成する一対のピニオンギア
58及び60が取り付けられており、このピニオ
ンギア58及び60と一対のサイドギア62及び
64がかみ合つており、サイドギア62及び64
はそれぞれ出力軸66及び68と連結されてい
る。
上記のような動力伝達機構にエンジン10の出
力軸10aから入力された回転力は、フルードカ
ツプリング12及び回転軸13を介して前後進切
換機構15に伝達され、前進用クラツチ40が締
結されると共に後進用ブレーキ50が解放されて
いる場合には一体回転状態となつている遊星歯車
機構17を介して回転軸13の回転力が同じ回転
方向のまま駆動軸14に伝達され、一方前進用ク
ラツチ40が解放されると共に後進用ブレーキ5
0が締結されている場合には遊星歯車機構17の
作用により回転軸13の回転力は回転方向が逆に
なつた状態で駆動軸14に伝達される。駆動軸1
4の回転力は駆動プーリ16、Vベルト24、従
動プーリ26、従動軸28、駆動ギア46、アイ
ドラギア48、アイドラ軸52、ピニオンギア5
4及びフアイナルギア44を介して差動装置56
に伝達され、出力軸66及び68が前進方向又は
後進方向に回転する。なお、前進用クラツチ40
及び後進用クラツチ50の両方が解放されている
場合には動力伝達機構は中立状態となる。上記の
ような動力伝達の際に、駆動プーリ16の可動円
すい板22及び従動プーリ26の可動円すい板3
4を軸方向に移動させてVベルト24との接触位
置半径を変えることにより、駆動プーリ16と従
動プーリ26との回転比を変えることができる。
例えば、駆動プーリ16のV字状プーリみぞの幅
を拡大すると共に従動プーリ26のV字状プーリ
みぞの幅を縮小すれば、駆動プーリ16側のVベ
ルトを接触位置半径は小さくなり、従動プーリ2
6側のVベルトを接触位置半径は大きくなり、結
局大きな変速比が得られることになる。可動円す
い板22及び34を逆方向に移動させれば上記と
全く逆に変速比は小さくなる。
次に、この無段変速機の油圧制御装置について
説明する。油圧制御装置は第1図に示すように、
オイルポンプ101、ライン圧調圧弁102,マ
ニアル弁104、変速制御弁106、調整圧切換
弁108、変速モータ110、変速操作機構11
2、スロツトル弁114、一定圧調圧弁116、
電磁弁118、カツプリング圧調圧弁120、ロ
ツクアツプ制御弁122等から成つている。
オイルポンプ101は、タンク130内の油を
ストレーナ131を介して吸引し、油路132に
吐出する。油路132の吐出油は、ライン圧調圧
弁102のポート146b,146d及び146
eに導かれて、後述のようにライン圧として所定
圧力に調圧される。油路132は、スロツトル弁
114のポート192c及び変速制御弁106の
ポート172cにも連通している。また、油路1
32は一定圧調圧弁116のポート204bにも
連通している。なお、油路132にはライン圧リ
リーフ弁133が設けられており、これによつて
ライン圧が異常に高くならないようにしてある。
マニアル弁104は、5つのポート134a,
134b,134c,134d及び134eを有
する弁穴134と、この弁穴134に対応した2
つのランド136a及び136bを有するスプー
ル136とから成つている。運転席のセレクトレ
バー(図示していない)によつて動作されるスプ
ール136はP,R,N,D,Lレンジの5つの
停止位置を有している。ポート134a及び13
4eはドレーンポートであり、ポート134bは
油路142によつて前進用クラツチ40と連通し
ている。なお、油路142には前進用クラツチ4
0に油圧を供給する場合にのみ絞り効果を有する
一方向オリフイス143が設けられている。また
ポート134cは油路140によつてスロツトル
弁114のポール192b及び192dと連通
し、ポート134dは油路138によつて後進用
ブレーキ50に連通している。なお、油路138
には後進用ブレーキ50に油圧を供給する場合に
のみ絞り効果を有する一方向オリフイス139が
設けられている。スプール136がP位置では、
後述のスロツトル弁114によつて調圧される油
路140のスロツトル圧が加圧されたポート13
4cはランド136aによつて閉鎖され、前進用
クラツチ40は油路142を介して弁穴134の
ドレーンポート134aからドレーンされ、ま
た、後進用ブレーキ50は油路138を介してド
レーンポート134eからドレーンされる。スプ
ール136がR位置にあると、ポート134cと
ポート134dとがランド136a及び136b
間において連通して、後進用ブレーキ50に油路
140のスロツトル圧が供給され、他方、前進用
クラツチ40はポート134aを経てドレーンさ
れる。スプール136がN位置にくると、ポート
134cはランド136a及び136bによつて
はさまれて他のポートに連通することができず、
一方、ポート134b及び134dは共にドレー
ンされるから、P位置の場合と同様に後進用ブレ
ーキ50及び前進用クラツチ40は共にドレーン
される。スプール136がD又はL位置にあると
きは、ポート134bとポート134cとがラン
ド136a及び136b間において連通して、前
進用クラツチ40にスロツトル圧が供給され、他
方、後進用ブレーキ50はポート134eを経て
ドレーンされる。これによつて、結局、スプール
136がP又はN位置にあるときには、前進用ク
ラツチ40及び後進用クラツチ50は共に解放さ
れて動力の伝達がしや断され、回転軸13の回転
力が駆動軸14に伝達されず、スプール136が
R位置では後進用ブレーキ50が締結されて出力
軸66及び68は前述のように後進方向に駆動さ
れ、またスプール136がD又はL位置にあると
きには前進用クラツチ40が締結されて出力軸6
6及び68は前進方向に駆動されることになる。
なお、D位置及びL位置間には上述のように油圧
回路上は何の相違もないが、両位置は電気的に検
出されて異なつた変速パターンに応じて変速する
ように後述の変速モータ110の作動が制御され
る。
ライン圧調圧弁102は、7つのポート146
a,146b,146c,146d,146e,
146f及び146gを有する弁穴146と、こ
の弁穴146に対応して5つのランド148a,
148b,148c,148d及び148eを有
するスプール148と、軸方向に移動自在なスリ
ーブ150と、スプール148とスリーブ150
との間に同心に設けられた2つのスプリング15
2及び154と、から成つている。スリーブ15
0は、押圧部材158から第1図中で左方向の押
圧力を受けるようにしてある。押圧部材158は
バルブボデイに対して軸方向に移動可能に支持さ
れており、他方の端部は駆動プーリ16の可動円
すい板22の外周に設けたみぞ22aにかみ合つ
ている。従つて、変速比が大きくなるとスリーブ
150は図中左側に移動し、変速比が小さくなる
とスリーブ150は図中右側に移動する。2つの
スプリング152及び154のうち、外周側のス
プリング152は常に両端をそれぞれスリーブ1
50及びスプール148に接触させて圧縮状態に
あるが、内周側のスプリング154はスリーブ1
50が所定以上図中左方向に移動してはじめて圧
縮されるようにしてある。ライン圧調圧弁102
のポート146aはドレーンポートである。ポー
ト146gにはスロツトル圧回路である油路14
0からスロツトル圧が供給されている。ポート1
46cはドレーン回路である油路164に連通し
ている。ポート146b、146d及び146e
はライン圧回路である油路132と連通してい
る。ポート146fは油路165を介してカツプ
リング調圧弁120のポート230bと連通して
いる。なお、油路165はオリフイス199を介
してライン圧油路132と連通している。なお、
ポート146b及び146gの入口にはそれぞれ
オリフイス166及び170が設けてある。結
局、このライン圧調圧弁102のスプール148
には、スプリング152による力(又はスプリン
グ152及び154による力)及びポート146
gの油圧(スロツトル圧)がランド148d及び
148e間の面積差に作用する力という2つの左
方向の力と、ランド148a及び148b間の面
積差に作用するポート146bの油圧(ライン
圧)による力という右方向の力とが作用するが、
スプール148はポート146dからポート14
6cへの油の漏れ量及びポート146eからポー
ト146fへの油の漏れ量を調節して常に左右方
向の力が平衡するようにポート146bのライン
圧を制御する。従つてライン圧は、変速比が大き
いほど高くなり、またポート146gに作用する
スロツトル圧が高いほど高くなる。このようにラ
イン圧を調節するのは、変速比が大きいほどプー
リのVベルト押付力を大きくする必要があり、ス
ロツトル圧が高い(すなわち、エンジン吸気管負
圧が小さい)ほどエンジン出力トルクが大きいの
で油圧を上げてプーリのVベルト押圧力を増大さ
せて摩擦による動力伝達トルクを大きくするため
である。
変速制御弁106は、5つのポート172a,
172b,172c,172d及び172eを有
する弁穴172と、この弁穴172に対応した3
つのランド174a,174b及び174cを有
するスプール174と、スプール174を図中左
方向に押すスプリング175とから成つている。
ポート172bは油路176を介して駆動プーリ
シリンダ室20と連動しており、またポート17
2a及びポート172eはドレーンポートであ
る。なお、ポート172aの出口にはオリフイス
177が設けてある。ポート172dは油路17
9を介して従動プーリシリンダ室32と連通して
いる。ポート172cはライン圧回路である油路
132と連通してライン圧が供給されている。ス
プール174の左端は後述の変速操作機構112
のレバー178のほぼ中央部にピン181によつ
て回転自在に連結されている。ランド174bの
軸方向断面は曲線形状としてあるため、ポート1
72cに供給されるライン圧はポート172bに
流れ込むが、その一部はポート172aへ排出さ
れるので、ポート172bの圧力は流入する油と
排出される油の比率によつて決定される圧力とな
る。従つて、スプール174が左方向に移動する
に従つてポート172bのライン圧側のすきまが
大きくなり排出側のすきまが小さくなるのでポー
ト172bの圧力は次第に高くなつていく。一
方、ポート172dには通常はポート172cの
ライン圧が供給されている。ポート172bの油
圧は、油路176を介して駆動プーリシリンダ室
20へ供給され、またポート172dの油圧は油
路179を介して従動プーリシリンダ室32に供
給される。従つて、スプール174が左方向に移
動すると、駆動プーリシリンダ室20の圧力は高
くなつて駆動プーリ16のV字状プーリみぞの幅
が小さくなり、他方、従動プーリ26のV字状プ
ーリみぞの幅が大きくなる。すなわち、駆動プー
リ16のVベルト接触半径が大きくなると共に従
動プーリ26のVベルト接触半径が小さくなるの
で、変速比は小さくなる。逆にスプール174を
右方向に移動させると、上記と全く逆の作用によ
り、変速比は大きくなる。
変速操作機構112のレバー178は前述のよ
うにそのほぼ中央部において変速制御弁106の
スプール174とピン181によつて結合されて
いるが、レバー178の一端は前述の押圧部材1
58とピン183によつて結合されており、また
他端はロツド182にピン185によつて結合さ
れている。ロツド182はラツク182cを有し
ており、このラツク182cは変速モータ110
のピニオンギア110aとかみ合つている。この
ような変速操作機構112において、図示してな
い変速制御装置によつて制御される変速モータ1
10のピニオンギア110aを回転することによ
り、ロツド182を例えば図中右方向に移動させ
ると、レバー178はピン183を支点として時
計方向に回転し、レバー178に連結された変速
制御弁106のスプール174を右方向に動か
す。これによつて、前述のように、駆動プーリ1
6の可動円すい板22は第1図中で左方向に移動
して駆動プーリ16のV字状プーリみぞ間隔は大
きくなり、同時にこれに伴なつて従動プーリ26
のV字状プーリみぞ間隔は小さくなり、変速比は
大きくなる。レバー178の一端はピン183に
よつて押圧部材158と連結されているので、可
動円すい板22の移動に伴なつて押圧部材158
が第1図中で左方向に移動すると、今度はレバー
178の他端側のピン185を支点としてレバー
178は時計方向に回転する。このためスプール
174は左方向に引きもどされて、駆動プーリ1
6及び従動プーリ26を変速比が小さい状態にし
ようとする。このような動作によつてスプール1
74、駆動プーリ16及び従動プーリ26は、変
速モータ110の回転位置に対応して所定の変速
比の状態で安定する。変速モータ110を逆方向
に回転した場合も同様である(なお、ロツド18
2は変速比最大値に対応する位置を越えて更に図
中で右側(オーバストローク領域)へ移動可能で
あり、オーバストローク領域に移動すると切換検
出スイツチ298が作動し、この信号は変速制御
装置に入力される)。従つて、変速モータ110
を所定の変速パターンに従つて作動させると、変
速比はこれに追従して変化することになり、変速
モータ110は制御することによつて無段変速機
構の変速を制御することができる。
変速モータ(以下の説明においては「ステツプ
モータ」という用語を使用する)110は、変速
制御装置から送られてくるパルス数信号に対応し
て回転位置が決定される。変速制御装置からのパ
ルス数信号は所定の変速パターンに従つて与えら
れる。
調整圧切換弁108は、その弁体を変速操作機
構112のロツド182と一体に形成してある。
すなわち、調整圧切換弁108はポート186
a,186b,186c及び186dを有する弁
穴186と、ロツド182に形成したランド18
2a及び182bとから成つている。ポート18
6aは油路188と連通している。ポート186
bは、油路190を介して電磁弁118と連通し
ている。ポート186cは油路189と連通して
いる。ポート186dはドレーンポートである。
通常はポート186aとポート186bとはラン
ド182a及び182b間において連通している
が、ロツド182が変速比最大値に対応する位置
を越えてオーバストローク領域に移動したときに
のみポート186aは封鎖され、ポート186b
とポート186cとが連通するようにしてある。
スロツトル弁114は、ポート192a,19
2b,192c,192d,192e,192f
及び192gを有する弁穴192と、弁穴192
に対応した5つのランド194a,194b,1
94c,194d及び194eを有するスプール
194と、スプール194に押力を作用する負圧
ダイヤフラム198とから成つている。負圧ダイ
ヤフラム198は、エンジン吸気管負圧が所定値
(例えば、300mmHg)より低い(大気圧に近い)
場合にスプール194に負圧に反比例した力を作
用し、エンジン吸気管負圧が所定値よりも高い場
合には全く力を作用しないようにしてある。ポー
ト192aはドレーンポートであり、ポート19
2b及び192dはスロツトル圧回路である油路
140と連通しており、ポート192cはライン
圧回路である油路132と連通しており、ポート
192e及び192fはドレーンポートであり、
またポート192gは前述の油路189と連通し
ている。ポート192b及びポート192gの入
口にはそれぞれオリフイス202及び203が設
けてある。スプール194には、ポート192g
の油圧がランド194dとランド194eとの間
の面積差に作用する力及び負圧ダイヤフラム19
8による力という図中左向きの力と、ランド19
4a及び194b間の面積差に作用するポート1
92bの油圧による力という図中右向きの力とが
作用するが、スロツトル弁114は上記両方向の
力がつり合うようにポート192cのライン圧を
圧力源としポート192eを排出ポートとして周
知の調圧作用を行なう。これによつてポート19
2b及び192dにはポート192gの油圧によ
る力及び負圧ダイヤフラム198による力に対応
したスロツトル圧が発生する。このようにして得
られたスロツトル圧は、エンジン吸気管負圧に応
じて調圧されるので、エンジン出力トルクに対応
する。すなわち、エンジン出力トルクが大きけれ
ば、スロツトル圧もこれに対応して高い油圧とな
る。なお、スロツトル圧は後述のようにポート1
92gの油圧(調整圧)によつても調整される。
一定圧調圧弁116は、ポート204a,20
4b,204c,204d及び204eを有する
弁穴204と、ランド206a及び206bを有
するスプール206と、スプール206を図中左
方向に押すスプリング208とから成つている。
ポート204a及び204cは油路209と連通
している。ポート204bはライン圧回路である
油路132と連通している。ポート204d及び
204eはドレーンポートである。ポート204
aの入口にはオリフイス216が設けてある。こ
の一定圧調圧弁116は、周知の調圧作用により
スプリング208の力に対応した一定の油圧を調
圧し、これを油路209に供給する機能を有す
る。なお、油路209と前述の油路188及び1
89とは、それぞれチヨーク型絞り弁250及び
252を介して接続されている。また、油路20
9にはフイルター211が設けられている。
電磁弁118は、油路190の油のポート22
2への排出量をスプリング225によつて閉方向
に付勢されたプランジヤ224aによつて調節可
能なソレノイド224によつて構成されている。
ソレノイド224は変速制御装置によつてデユー
テイ比制御され、その通電量に比例して油路19
0の油を排出するため、油路190の油圧(調整
圧)は通電量に反比例して制御される。車両が停
止したアイドリング状態においては、ロツド18
2がオーバストローク領域に移動し、調整圧切換
弁108は第1図中で下半分に示す状態にあり、
油路190が油路189と連通し、電磁弁118
によつて得られる調整圧がスロツトル弁114の
ポート192gに作用する。これによつて、スロ
ツトル圧が前進用クラツチ16又は後進用クラツ
チ26をわずかに締結する状態となるように制御
される。発進前には常にこのスロツトル圧が前進
用クラツチ16又は後進用クラツチ26に供給さ
れているので、所定のクリープトルクを得ること
ができ、またN→D、N→Rセレクト時等のシヨ
ツクも小さくなる。発進が開始されると直ちにス
ロツトル圧は上昇し、前進用クラツチ16又は後
進用クラツチ26は完全に締結される。一方、通
常走行時には調整圧切換弁108は上半部に示す
ような状態となり、油路190と油路188とが
連通するため、調整圧によつて後述のようにロツ
クアツプ制御バルブ122の切換えが制御可能と
なる。
カツプリング圧調圧弁120は、ポート230
a,230b,230c,230d、及び230
eを有する弁穴230と、ランド232a及び2
32bを有するスプール232と、スプール23
2を図中左方向に押すスプリング234とから成
つている。ポート230a及び230cは油路2
35と連通しており、ポート230bには油路1
65からライン圧調圧弁102の排出油が供給さ
れ、またポート230d及び230eはドレーン
ポートである。ポート230aの入口にはオリフ
イス236が設けてある。このカツプリング圧調
圧弁120は、油路165からポート230bに
供給される油圧を油圧源としてスプリング234
の力に対応した一定の油圧(カツプリング圧)を
調圧し、これを油路235に供給する機能を有す
る。このカツプリング圧がフルードカツプリング
12の作動圧として使用され、またロツクアツプ
機構の作動の制御にも使用される。
ロツクアツプ制御弁122は、ポート240
a,240b,240c,240d,240e,
240f,240g及び240hを有する弁穴2
40と、ランド242a,242b,242c,
242d及び242eを有するスプール242
と、から成つている。ポート240a及びポート
240gはドレーンポートであり、ポート240
bは油路209と連通しており、ポート240c
及び240fは油路243を介してロツクアツプ
油室12aと連通しており、ポート240dはフ
ルードカツプリング12と連通する油路245と
接続されている。ポート240eには油路235
から一定のカツプリング圧が供給されている。ポ
ート240hは前述の油路188と接続されてい
る。ポート240b,240c,240g及び2
40hの入口にはそれぞれオリフイス246,2
47,248及び249が設けられている。この
ロツクアツプ制御バルブ122は、フルードカツ
プリング12及びロツクアツプ油室12aへの油
圧の供給を制御する機能を有している。スプール
242は、ランド242aとランド242bとの
間の面積差に作用するポート240bの油圧(こ
の油圧は一定圧調圧弁116によつて調圧された
一定圧である)による力及びランド242bとラ
ンド242cとの間の面積差に作用するポート2
40cの油圧による力と、ランド242eの端部
に作用するポート240hの油圧(調整圧)との
バランスによつて切換わる。スプール242が第
1図中で上半部に示す位置にある場合には、ポー
ト240dとポート240eとがランド242c
及びランド242d間で連通し、カツプリング圧
調圧弁120によつて調圧された油路235のカ
ツプリング圧がフルードカツプリング12に供給
される。なお、油路245にはフルードカツプリ
ング12に異常に高い油圧が作用しないようにリ
リーフバルブ250が設けられている。またスプ
ール242が上半部位置にある場合にはポート2
40fとポート240gとがランド242d及び
ランド242e間で連通し、ロツクアツプ油室1
2aの油圧はポート240gからドレーンされ
る。このため、ロツクアツプ機構は締結されてロ
ツクアツプ状態となる。逆に、スプール242が
第1図中下半部に示す位置になると、ポート24
0eとポート240fとがランド242dとラン
ド242e間で連通し、油路235のカツプリン
グ圧は油路243を通してロツクアツプ油室12
aに供給される。一方、ポート240dはランド
242c及びランド242dによつて封鎖され
る。このため、ロツクアツプ機構は解除状態とな
り、フルードカツプリング12にはロツクアツプ
油室12a側から作動圧が供給される状態とな
る。フルードカツプリング12の油圧は、油路2
45に設けた保圧弁252によつて一定圧に保持
される。保圧弁252を通して排出された油は油
路254を通してクーラー256に送られ、ここ
で冷却された後、潤滑に使用される。なお、油路
254にはクーラー保圧弁258が設けられてお
り、クーラー保圧弁258から排出された油は油
路164を通してオイルポンプ101の吸込口に
戻される。油路254は押圧部材158とバルブ
ボデイとのしゆう動部に導かれており、これを潤
滑するようにしてある。また、油路254はオリ
フイス259を介して油路235と接続されてお
り、常に最低限必要な油量が供給されるようにし
てある。
次に本発明が適用された変速制御弁106につ
いて第3図に従つて更に説明する。ランド174
bは軸方向に外径が連続的に変化する形状として
ある。すなわちランド174の図中右端及び左端
はそれぞれテーパ状部174d及び174eが設
けられている。定常状態においてはライン圧が作
用するポート172c側からこのすきまを通して
ポート712bに油が流入し、その一部がポート
172aに排出され、流入する油と排出される油
のバランスによつてポート172bの油圧は所定
の値に設定されている。このポート172bの油
圧が油路176を介して駆動プーリシリンダ室2
0に作用する。アツプシフト変速の場合には、ス
テツプモータ110の回転が変速操作機構112
を介してスプール174に伝達され、スプール1
74は第3図中で左方向へ移動し、ポート172
bとポート172aとを連通させるすきまを拡大
し、同時にポート172bとポート172aとを
連通させるすきまを縮小させる。このため、ポー
ト172bの油圧は上昇するが、油圧は弁穴17
2とテーパ状部174dの外周との間の小さいす
きまによつて制限された状態で供給されるため、
駆動プーリシリンダ室20の油圧は緩やかに上昇
する。駆動プーリシリンダ室20の油圧が上昇す
ると、前述のように変速比は小さくなるが、駆動
プーリシリンダ室20の油圧が徐々に上昇するた
め、変速は緩やかに行なわれる。これに伴ないエ
ンジン回転速度も緩やかに低下していき、円滑な
変速及びエンジン回転速度の変化が行なわれる。
これによつて、好ましい運転フイーリングを得る
ことができる。上述のようにテーパ状部174d
が設けてあるため、スプール174が比較的小さ
い変位をした場合にはすきまが小さくなつてお
り、逆にスプール174が比較的大きく変位した
場合にはすきまが大きくなる。こうすることによ
つて、緩やかな加速が行なわれている場合にはア
ツプシフト変速の変速速度を遅くし、エンジン回
転の変化速度を低下することができ、一方変速モ
ータ110に急速なアツプシフト変速が指令され
た場合(例えば、大スロツトル開度で走行中に急
激にスロツトルを戻した場合)には駆動プーリシ
リンダ室20へ比較的急速に油圧を供給し、速く
アツプシフト変速を行なわせ、過大なエンジンブ
レーキ、シヨツク等の発生を防止することができ
る。
なお、第3図では、変速制御弁106にライン
圧を供給するポート172cの入口にオリフイス
132aを設け、これと上記すきまとを組み合せ
て流量を制限するようにしてある。これは、ラン
ド174bのテーパ状部174dを作動油中の異
物をかみ込まないよう大きめのテーパ形状とし、
これによる流量制限効果の減少分をオリフイス1
32aで補うようにしたものである。なお、第1
図に示す例のようにオリフイス132aを設けな
くても上述の作用を得ることはできる。
(ト) 発明の効果 以上説明してきたように、本発明によれば、駆
動プーリシリンダ室へ供給される油の流れを制御
する変速制御弁のスプールのランドに所定長さ以
上のテーパ状部が設けられているので、駆動プー
リシリンダ室の油圧の上昇度合いをあらゆる変速
条件に応じて精密に調整することができ、アツプ
シフト変速の変速速度を適切に制御することがで
きる。これによつて運転条件に応じてアツプシフ
ト時のエンジン回転速度の上昇度合いが適切なも
のとなり、運転フイーリングが向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は無段変速機の油圧制御装置全体を示す
図、第2図は無段変速機の動力伝達機構を示す
図、第3図は変速制御弁の拡大図である。 16……駆動プーリ、20……駆動プーリシリ
ンダ室、26……従動プーリ、32……従動プー
リシリンダ室、106……変速制御弁、132a
……オリフイス、172……弁穴、174……ス
プール、174b……ランド。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 駆動プーリシリンダ室及び従動プーリシリン
    ダ室の油圧によつてそれぞれみぞ間隔が可変であ
    る駆動プーリ及び従動プーリを備えた無段変速機
    の変速制御装置であつて、少なくとも駆動プーリ
    シリンダ室への油圧の供給及び排出を変速制御弁
    によつて制御して変速比を制御するように構成さ
    れ、変速制御弁のスプールのランドのうちの、ラ
    イン圧ポートと、駆動プーリシリンダ室と連通す
    る駆動プーリポートとの間に位置するランドのラ
    イン圧ポート側端部に、軸方向に連続的に外径が
    縮小するテーパ状部が設けられているものにおい
    て、 テーパ状部の軸方向長さは、スプールがライン
    圧ポート側から駆動プーリポート側方向へ最大に
    移動した場合であつても、テーパ状部が駆動プー
    リポートと軸方向に重なり合うように設定されて
    いることを特徴とする無段変速機の変速制御装
    置。 2 変速制御弁のライン圧ポートへライン圧を供
    給する油路にオリフイスが設けられている請求項
    1記載の無段変速機の変速制御装置。
JP22670584A 1984-10-30 1984-10-30 無段変速機の変速制御装置 Granted JPS61105350A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5881258A (ja) * 1981-11-11 1983-05-16 Nissan Motor Co Ltd Vベルト式無段変速機の制御装置
JPS5894661A (ja) * 1981-11-30 1983-06-04 Aisin Warner Ltd 車両用無段自動変速機の油圧調整装置

Patent Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5881258A (ja) * 1981-11-11 1983-05-16 Nissan Motor Co Ltd Vベルト式無段変速機の制御装置
JPS5894661A (ja) * 1981-11-30 1983-06-04 Aisin Warner Ltd 車両用無段自動変速機の油圧調整装置

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