JPH03161472A - 新規テトラミン化合物―鉄錯体 - Google Patents

新規テトラミン化合物―鉄錯体

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JPH03161472A
JPH03161472A JP1299798A JP29979889A JPH03161472A JP H03161472 A JPH03161472 A JP H03161472A JP 1299798 A JP1299798 A JP 1299798A JP 29979889 A JP29979889 A JP 29979889A JP H03161472 A JPH03161472 A JP H03161472A
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Japan
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expressed
active oxygen
complex
compound
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JP1299798A
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Masaaki Hirobe
広部 雅昭
Tomohisa Hirano
智久 平野
Tetsuo Nagano
哲雄 長野
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Pfizer Japan Inc
Original Assignee
Lederle Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は新規テトラミン化合物一鉄錯体に関し、詳細に
は活性酸素消去作用を有するテトラ?ン化合物一鉄錯体
ならびに該錯体を有効成分とする活性酸素消去剤に関す
る. (従来の技術と問題点) 活性酸素(active oxygen)と呼ばれるち
のには、スーパーオキサイドラジカル (0τ21.ヒ
ドロキシラジカル (・OH)、一重項酸素 (’02
1および過酸化水素(H20■)の4種が包含され、こ
れら活性酸素は生体内の多くの酸化反応の中間代謝物と
して常時産生されている。そして特にこれら活性酸素自
体は、酸化および還元の両作用を有する非常に反応性に
富んだ活性種であるため、脂質過酸化反応の促進や、核
酸及び酵素の変性等によって細胞の正常な機能維持に極
めて有害な作用を及ぼしたり、また放射線障害、炎症、
癌などの原因物質の1つとして、生体内における最終活
性種であることち知られている。
上記の4種の活性酸素のなかでも、特にヒドロキシラジ
カル (・OHI は、不安定で短い寿命であるにちか
かわらず、その激しい反応性のため種々の毒性発現の原
因物質となっている。そして生体内におけるこのヒドロ
キシラジカルの生成は、次式に示すFe − cata
lyzed H aber −W eiss  R e
action  (鉄触媒ハーバーバイス反応)による
ちのと考えられている。
■ ところで生体内から、上述の如き有害物質とされる活性
酸素種を除く方法としては、従来スーパーオキサイドラ
ジカル (0・2)の不均化を触媒するSOD (スー
パーオキサイドジスムターゼ)酵素あるいはSOD様活
性物質の検討が種々行なわれている(上記反応式■)。
そしてある種の化合物については、活性酸素種に起因す
る各種の症状、例えば炎症性疾患(慢性リウマチ、膠原
病など)、慢性型皮膚病、動脈硬化症、薬物中毒症、放
射線障害、紫外線障害(日焼け)等に応用されてきては
いるが、安定性、製剤化の面から種々の問題点を有して
おり、いまだ商品化に成功しているちのはない。
そこで本発明者らは先に、生体内における活性酸素、特
に最強の反応性を有するヒドロキシラジカル(・OH)
の消去に役立つ物質を見出すことができれば、上述の各
疾患に対する有効な治療剤となり得るものと考え、ヒド
ロキシラジカルの消去系の開発に検討を加えた。
すなわち、一般に下式■で示される無触媒一H arb
er − W eiss反応゛?20x   +  0
・2−1 ・ OH   +  OH−+0■一一一■ は非常に遅い反応であり、生体内においてはほとんど意
味をもたないちのと考えられている。
そこで生体防御の観点からみれば、生体におけるヒドロ
キシラジカル(・OH)生成の阻害は、前述のFe−c
atalyzed  H arber−W eiss反
応を無触媒のH arber−W eiss反応とする
べく鉄を除去することにより達成できることになるとい
う考え方に基づくちのである。
その結果、ある種のエチレンジアミン系化合物が生体内
において金属錯体、すなわちFe3*キレート化合物を
形成することにより、前述のFe−catalyzed
  H arber−W eiss反応を阻害し、結果
としてヒドロキシラジカルの生成が阻害されることを確
認し、これら化合物が有望な活性酸素消去剤となること
を新規に見出し、特許出願を完了している(特開昭62
−66117号)。
一方、活性酸素種の一種であるスーパーオキサイドラジ
カル (or2)の除去方法としては、上記した如<(
0τ2)の不均化を触媒するSOD酵素が知られている
(上記反応式■)。この場合のSOD酵素は、細胞種お
よび細胞内微小器官によりそれぞれ分子量の異なる銅、
亜鉛−SOD (CuZn−SOD) .マンガン−S
OD (Mn−SODIあるいは鉄−SOD fFe−
SOD)の三種が存在し、いわゆる金属錯体の形態で捕
捉されている。したがって、先に本発明者らが提案した
エチレンジアミン系化合物を金属錯体とした場合には、
エチレンジアミン系化合物自体が有するヒドロキシラジ
カルの生成阻害とは異なり、スーパー才キサイドラジカ
ルを直接的に不均化するSOD活性が存在するちのと考
えられる。
そこで本発明者らは、これらエチレンジアミン系化合物
について金属錯体、特に鉄錯体を生成させ、その各種S
OD活性を測定したところ、優れた効果を示すことを確
認し、活性酸素消去作用を有するエチレンジアミン系化
合物一鉄措体として特許出願を完了している(特願昭6
3−99322号). さらに本発明者らは、これらエチレンジアミン系化合物
一鉄措体の実際の適用に際しDDS(ドラッグデリバリ
ーシステム:薬物送達システム)を応用し、これら化合
物を例えば脂肪小球子(リビッドマイクロスフェアー)
中に封入してやれば、所望の細胞部位、例えば炎症部位
にのみ選択的に移送され、その場で炎症の原因となる活
性酸素を消去し、有効な原因療法の確立が行ない得るち
のと考え検討を加え、その点についても特許出願を完了
している(特願昭63−99322号) ところで金属錯体は、生体中ではタンパクあるいは各種
イオンにより容易にその錯体構造が変化し、in vi
troでみられた活性がin vivoでは失活するこ
とが数多くみられている。例えばSOD活性を示す金属
錯体化合物として、銅−アミノ酸またはペブチド惜体(
 K. E. Joesterら、FEBS Lett
.、25巻、25−28頁、1972年)、銅−サリチ
レート措体( L. R. deAlvareら、Bi
ochem. Biophys. Res. Comm
un.. 69巻、687694  頁、1976年)
、銅一ベニシラミン措体(M. Younesら、Bi
ochem.  Biophys.  ResComm
un. . 78巻、1247−1253頁、1977
年)、銅一ボリアミン錯体( E. Kimuraら、
BiochemBiophys. Acta . 56
7巻、492−502頁、1979年)、銅一〇一フエ
ナント口リン錯体(SGoldsteinら、J. A
m. Chem. Soc. . 105巻、7276
−7280頁、1983年)、銅一シメチジン錯体( 
E. Kimura ら、Inorg. Chem.、
25巻、2242−2246頁、1986年)等が報告
されているが、これら金属錯体は血清アルプミン等に代
表されるタンパクによりキレートされ、そのSOD活性
が減弱あるいは失活してしまうことが知られている。し
たがってこれら金属錯体についての活性酸素消去剤とし
ての応用にはいまだ問題を残すものとなっている。
しかしながら、本発明者らが先に提案したエチレンジア
ミン系化合物一鉄錯体は血清アルブミンの存在でそのS
OD活性を失うことがなく、活性酸素消去剤としての応
用性は特に高いちのと判断されている。
そこで本発明者らはエンチレンジアミン系化合物一鉄錯
体について更に研究を進めた結果、今回提供する新規テ
トラミン化合物一鉄錯体にも優れたSOD活性が認めら
れるととちにその活性は血清タンパクによりなんら阻害
されないことを見出し、本発明を完成したのである。し
たがって本発明は、活性酸素消去作用を有する新規テト
ラミン系化合物一鉄錯体を提供するちのであり、またこ
れら鉄措体の実際の適用に際しDDS理論を適用した脂
肪乳剤を6提供するちのである。
(発明の構戊) すなわち本発明は、新規テトラミン化合物一鉄錯体に関
し、具体的には次式 で示されるトリス[N一置換−2−アミノエチル1アミ
ンー鉄錯体を提供するものである。
また本発明は、上記各式で示されるテトラミン化合物一
鉄措体を有効成分として含有する活性酸素消去剤を提供
するものでちある。
本発明で提供されるテトラミン化合物一鉄錯体は、それ
自体文献未記載の新規錯体であり、これら化合物が活性
酸素消去機能を有していることは全く知られていなかっ
たものである。
(作用) なお、本明細書において、「低級」なる語は、この語が
付された基または化合物の炭素原子数が1〜7個、好ま
しくはl〜4個であることを意味する。「低級アルキル
基」は直鎖状または分岐鎖状のいずれであってち良く、
例えばメチル、エチル、n−プロビル、イソブロビル、
n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−
プチル、n−ペンチル、イソペンチル、n−ヘキシル、
イソヘキシル基等が包含される。
また、「低級アルコキシ力ルボニル基」は低級アルコキ
シ部分が直鎖状又は分岐鎖状のいずれであってもよく例
えばメトキシ、エトキシ、l−ブロボキシ、2−プロボ
キシ、1−ブトキシ、2−ブトキシ、1−ベントキシ基
等が挙げられ、これらのアルコキシーカルポニル基が包
含される。
したがって、本発明で提供されるテトラミン化合物一鉄
措体において、その錯体を構成するテトラミン化合物と
しては例えば以下のちのを列記することができる(なお
、カツコ内はその略号を表わす。)。
トリス[N− (3−メチル−2−ビリジルメチル)−
2−アミノエチル]アミンー− − (3−Me−TP
AAIトリス[N−(5−メチル−2−ビリジルメチル
)−2アミノエチル]アミンー− − (5−Me−T
PAAIトリス[N− (s−メトキシ力ルボニル−2
−ビリジルメチル)−2−アミノエチル]アミン− −
 一(TNAAI トリス[Ni2−チェニルメチル)−2−アミノエチル
コアミン     ー− − (TTAA)トリス[N
− (2−フリルメチル)一2−アミノエチル〕アミン
     ー− − (TFAAIトリス(N−(2−
イミダゾリル)−2−アミノエチルコアミン     
一一− [TIAA)したがって、本発明が提供するテ
トラミン化合物一鉄錯体としては、上記テトラミン化合
物の鉄錯体であり、具体的にはその化学式を下記− −
(Fe−5−Me−TPAA) − (Fe−TNAA) − − (Fe−TTAAI 一− (Fe−TIAA) そして、本発明で提供する鉄錯体は、それぞれ1モルの
テトラミン化合物中の窒素原子と鉄イオン1モルとが、
キレート結合を形成し、相当する1;1の錯体となって
いるものと51認された(後記実施例参照)。
本発明はまたこれら錯体の少なくとも1種を有効成分と
して含有する活性酸素消去剤を提供するちのであり、該
消去剤はこれら錯体以外さらに本発明の目的を阻害しな
い限り任意の成分を含有することができる。
しかしながら活性酸素消去活性を考慮した場合、本発明
の製剤化にあってはDDSを応用したものが好ましく、
そのなかでも脂肪乳剤とするのが好ましい。例えば、こ
れら錯体を大豆油、ゴマ油、オリーブ油等の植物油に溶
解し、大豆リン脂質、卵黄リン脂質ととちに水中油型の
マイクロエマルジョンを作成し、該エマルジョンを構成
するリビッドマイクロスフェアー中に封入した脂肪乳剤
とすることができる。
(実施例) 次に本発明のテトラミン化合物一鉄錯体の製造例および
その活性酸素消去作用について説明する. 実施例1:テトラミン化1物婁の製′責A : 3Me
−TPAAの製造 2.3−ルチジン500mgとヨウ素820mgを反応
させルチジンヨーグイドを生成させる。このルチジンヨ
ーダイドを少量のジメチルスルホキシド( DMSO)
に溶解させ、この溶液を120−130゜Cに加熱した
DNS0 10ml溶液に滴下させる。反応液を炭酸ナ
トリウム水溶液で中和し、エーテル抽出し、常法処理後
エーテルを留去し3−メチルビノジン−2−アルデヒド
440mg (80%)を得た。次いで得られた3−メ
チルビリジン−2−アルデヒド330mg 8よびトリ
ス(2−アミノエチル)アミン97mgを無水メタノー
ルに溶解させ、アルゴンガス気流下に3時間加熱還流す
る。冷後反応液中に生成したシッフ塩基を水素化ホウ素
ナトリウムにて還元し、メタノールを留去する。残留物
に炭酸ナトリウム水溶液を加え、ジクロ口メタンにて抽
出する。有機層を水t先後、無水炭酸ナトリウムにて乾
燥し留去すると、黄色油状物として3−Me−TPAA
840mgを得た。
NMRスペクトル (δ: CDC1.12.27(9
H.s),  2.70(6H,t,J=5.87Hz
l,2.83(6H,t.J=5.87Hzl, 3.
40(3H,br.重水にて消失1. 3.88(6H
. sl, ?.02(3H,dd,.J=5.13,
7.33Hz).  7.37(3H.d.J=7.3
3Hzl.8.28(3H,d.J=3.66Hzl 同様の方法にてそれぞれ以下のテトラミン化合物を得た
B:5Me−TPAA:黄色油状物 NMRスペクトル (δ: CDC1.12.28(9
H.sl. 2.8(3H.br,重水にて消失)2.
 60 (6H. t, J=5. 87Hz) , 
2. 72 (6H. t, J=5. 87Hz13
.84(6H.s), 7.18(3H,d,J=7.
33HZl,7.38(3Hddj=1.46.7.3
3Hz). 8.28(3H,d.J=1.46Hzl
C:TNAA:黄色油状物 NMRスペクトル (δ: CDC1.12.70(6
H.t,J=5.14Hzl. 2.81(6H.t.
J:5.14Hzl3. 1 (3H, br,重水に
て消失), 3.93(9H,sl,4. 00 (6
H, sl ,  ?. 39 (3H, d, J=
8. 07Hz) .8.15(3H,dd,J=8.
07.2.2Hz),  9.00(3H.d,J=1
.47Hz) D:TTAA:黄色油状物 NMRスペクトル (δ: CDC1.12. 49 
(3H, s.重水にて消失) , 2. 56 (6
H, t,J:5.87Hzl. 2.68(6H,t
.J=5.87Hz),3.94(6H.sl, 6.
88(3H,d,J=2.21.6.92(3H.dd
,J=5.13.3.67Hz)7.17(3H,d.
J=5.14Hz)E : TFAA :黄色油状物 NMRスペクトル (δ: CDC1.12. 25 
(3H. s,重水にて消失1 , 2. 54 (6
H. tJ=5.87Hzl, 2.63(6H.t,
J;5.87Hz)3.75(6H,sl, 6.15
(3H.d,J=3.67Hz)6. 30 (3H.
 dd. J=1. 47, 3. 31Hzl .7
. 33 (3H. d. J=1. 471F:TI
AA:黄色油状物 NMRスペクトル (δ: CDC13)2.5(12
H.brl, 3.9(6H.sl. 6.9(6H.
br,重水にて消失1 . 7. 3 (6H. sl
実施例2 :  Fe”−3−Me−TPAA 3Cl
−の 造上記実施例1、Aで製造された3−Me−TP
AAを用い、塩化第二鉄との間でメタノール溶媒中、錯
体を形成させた.反応終了後溶媒を留去し、黒色粉末状
錯体を得た。借体の形成は、3−Me−TPAAを0ミ
リモル(mM)より0.2mMおよびそれに対応する塩
化第二鉄0.2mMより OmMまでを用い、それぞれ
の合計が0.2mMとなるよう錯体を形成し、その58
9nmのUV吸収の最大となる両者のモル比率を測定し
た。その結果、3−MeTPAA O.1mMおよび塩
化第二鉄0.lmMより形成される錯体[Fe”−3−
Me−TPAA] 3Cl”が最大の吸光度を示し、■
:1のモル比で安定した錯体が製造された。
同様に以下の錯体が1:1のモル比で製造された.なお
、該錯体の最大吸収波長(んmaxを併せて記載する。
Fe3′″−5−Me−TPAA] 3Cl− んma
x=593nmFe”−TNAA] 3Cl−    
ルmax=634nmFe” ”−TTAA] 3C1
−    先max=300nmFe”−:rFAA]
 3C1−     L max=304nmFe”−
TIAA] 3Cl一    先max=530nm) 次いで以下に前記実施例1〜2にて得られたトリス(N
一置換−2−アミノエ−チル)アミンー鉄錯体のSOD
活性について試験例として説明する. 試験例l:゛ 生 f′゛″・の湘定 前記実施例li3よび2にて得られた錯体の活性酸素消
去活性をJ, M. Mc(;ordらの方法(J.B
iol. Chem. . 264巻、9243−92
49頁、1969年)に準じて測定した. 亙迭: 試験セルに、シトクロームclOμM、キサンチン50
uM、カタラーゼ2500unit/mlを含有する5
0ml!リン酸緩衝液および上記被検錯体の水溶液を加
え、更にキサンチンオキシダーゼ4.0munit/m
lを加え(全量で3.0ml ) .ブランクとして上
記被検錯体を加えないものを作成し、シトクロームCの
550nmでの吸光度の増加を活性酸素の発生として捉
え(下記反応式)、上記各措体の活性酸素消去活性を測
定した。
故遇: 結果は■C5o値(シトクロームCの還元を50%阻害
する量. SOD活性1 unitに相当)として第1
表に示した。
第1表 第1表より明らかな如く、各錯体それぞれが低濃度で活
性酸素消去活性を示していることがわかる. 試験例2;皿冫アルブミンのJ 前記試験例1のキサンチンーキサンチン才キシダーゼー
シトクロームC法を用いて血清アルブミンの各錯体の活
性酸素消去活性への影響について検討した。
すなわち、シトクロームC、キサンチン、カタラーゼを
含有する前記試験例1の50mMリン酸緩衝液0.7m
lに牛血清アルブミン1.00mg/mlを0.1ml
 .試験例lにて用いた各錯体のIC.。値量、キサン
チンオキシダーゼ40munit/mlを0.1ml加
え、ブランクとして上記錯体を加えないものを作成し、
血清アルブミンによる錯体の活性酸素消去活性に対する
影響を検討した.遣玉 Fe−5−Me−TPAA. Fe−3−Me−TPA
A. Fe−TNAA、Fe−TTAA . Fe−T
FAA . Fe−TIAA .以上いずれら血清アル
ブミンにより活性阻害を受けなかった。
除草剤として広く使用されているバラコートは、 パラコート;士パラコートラジカル の酸化一還元反応によりスーパー才キサイドラジカルの
産生を促進する。バラコートにより産生されたスーパー
オキサイドラジカル(0τ2)は、さらにヒドロキシラ
ジカル(・OHI を生成し、これが高い毒性を発現す
ることが知られている。
したがって、パラコート毒性を阻害することは、結゛局
活性酸素の生成を阻害することになる. そこで、パラコートのE. coli致死毒性に本発明
の化合物がどのような影響を及ぼすか観察した。
亙羞; E.coli 2X lo’cells/ml .グル
コース0.5(W/V)%を含有する1 0mMリン酸
緩衝液10.0mlにパラコートl.omM .  F
e−5−Me−TPAA. Fe−3−Me−TPAA
、Fe−TNAA . Fe−TTAA . Fe−T
FAA . Fe−TIAAの各錯体0.lmMを加え
、37’Cで60分間培養する。
3ロ、60分後に培養液のサンプリングを行い、生菌数
を測定する。なお、E. coliのコロニ数を測定す
るプレートの培地として、寒天2%、bacto−tr
ypton 1%、NaC1 0.5%のものを使用し
、1晩培養した後測定を行った。
また、コントロールとして錯体を添加しないものを作成
した。
級玉 E. coliの生存率を第2表に示した。
第2表 第2表の結果より明らかな如く、上記錯体はいずれも高
率にパラコート毒性を阻害したことがわかる。
製剤実施例・脂肪乳剤 日局大豆油20gにFe−5Me−TPAA Igを加
え、加温しながら溶解する。これに精製大豆リン脂質2
.4gおよびグリセリン5gを加え,加温しながら激し
く撹拌して溶解後、適当量の蒸留水を加えてポリトンホ
モジナイザーで粗乳化液を調整する。この粗乳化液をさ
らにマントンーガウリン型ホモジナイザーにより高圧乳
化させた後、蒸留水を加えて全量を200mlにするこ
とにより極めて微細な脂肪乳剤を得た。
Fe−5Me−TPAAの含有量を変化させ、同様に脂
肪乳剤を得た。
なお、Fe−3Me−TPAA , Fe−TNAA 
. Fe−T丁AAFe−TFAA . Fe−TIA
Aも同様に脂肪乳剤とすることができた。
(効果) 以上の各記載からも明らかな如く、本発明のトリス(N
一置換−2−アミノエチルコアミンー鉄錯体はil v
itroならびin vivoの両試験において良好な
活性酸素消去作用を示し、また血清アルブミンによる活
性阻害ち受けないことが判明した。したがって、本発明
のトリス[N置換−2−アミノエチル)アミンを薬剤と
して生体内に投与した時の安定性も十分期待され、各種
疾患の治療に極めて有効な薬剤となることが理解される

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)次式: ▲数式、化学式、表等があります▼ 式中、Rは以下の基を表す。 ▲数式、化学式、表等があります▼(R^1は低級アル
    キル基または低級アルコキシカルボニル基を表す。)、 ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼または▲数式、化学式、表等がありま
    す▼ で示されるトリス[N−置換−2−アミノエチル]アミ
    ン−鉄錯体。 2)有効成分として請求項1記載の錯体を含有する活性
    酸素消去剤。
JP1299798A 1989-11-20 1989-11-20 新規テトラミン化合物―鉄錯体 Pending JPH03161472A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100666755B1 (ko) * 2006-01-23 2007-01-09 한국화학연구원 신규의 철(ⅲ) 아미노알콕사이드 화합물 및 그 제조 방법

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KR100666755B1 (ko) * 2006-01-23 2007-01-09 한국화학연구원 신규의 철(ⅲ) 아미노알콕사이드 화합물 및 그 제조 방법

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