JPH03161150A - 連続鋳造用タンディッシュ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はタンディッシュ内溶鋼の介在物を除去する為の
タンディッシュに関するものである． 従来の技術 従来は第３図に示す如く、４段堰と呼ばれ、タンディッ
シュ上部及び底部に設けられた上堰ｌ２と下堰１３を用
いていた．この方法では溶鋼鍋からタンディッシュへ溶
鋼を供給する注入ノズル下方の吐出孔から吐出した溶鋼
流を若干の上下Ｔｏのもと、介在物を浮上させ、注入ノ
ズルとタンディッシュ出鋼孔の間に設けた上堰！２によ
り浮上して溶鋼表層に溜まった介在物を堰き止め、溶鋼
の清浄性を高める方法である． 発明が解決しようとするＢ題 従来は、下方が開孔した注入ノズルによって鍋からタン
ディッシュへ溶鋼を供給しており、注入ノズルからの吐
出流の方向を特に制御していない為、注入ノズルからの
吐出流はタンディッシュ底部に衝突し、全方向に分散す
る．従って、或る方位に偏った吐出流、所謂偏流が発生
し易い．偏流が発生すると，或る方位の多量の吐出流の
流速は増大して溶鋼表層に浮上している介在物を巻き込
み易くなる．従って、溶鋼の清浄性は経時的に変動する
こととなり品質も安定しないことが従来法の問題であっ
た． 更に、４段堰は上堰と下堰を複数持つものであり、注入
ノズル周囲及び下部に流動方向を制御するものがない為
、注入ノズルからの吐出流はタンディッシュ底部に衝突
した後、反転するなどして溶ｍ流は上昇−下降流となり
、溶鋼表層部に浮上している介在物を巻き込む危険性が
ある．また鋳造量が増えるに伴って溶鋼表面の浮上介在
物層の厚みが増大する為、一層介在物を，＠き込み易く
なる． これに加えて、鍋の継ぎ目に於いては溶鋼高さ（溶鋼ヘ
ッド）が低くなっているにもかかわらず、次鍋初期の吐
出量が最大となる為、ロングノズルからの吐出流の流速
は最大値に達し、溶鋼表層の介在物を一層巻き込み易く
なる．従って、継ぎ目片は特に介在物欠陥が多い． 以上の問題点をまとめると、以下の３点になる．■注入
ノズルからの吐出流が偏流する．■溶鋼の清浄性がタン
ディッシュ内溶鋼高さに依存する． ■タンディッシュ内に於ける溶鋼流動経路が比較的短い
為、介在物浮上の機会が少ない．課題を解決するための
手段 本発明は、上記の問題点を解決する為に、従来の上●下
堰の代わりに、偏流及び上●下方向の溶鋼の流動を抑え
、溶鋼の介在物を効果的に除去するタンディッシュであ
る． これは、側壁に水平方向の溶鋼吐出孔を設けた耐火性の
筒体を溶鋼鍋からタンディッシュへの注入ノズル入口の
周囲を取り囲むと共に、該吐出孔をタンディッシュ側壁
に向け、又これらに加え、吐出孔の反対側のタンディッ
シュ側壁と筒体外周壁とを接合していることを特徴とし
ている．更に、この筒体と同一又は類似した筒体をタン
ディー，シュ出鋼孔入口の周囲を取り囲むように設けた
り、両筒体の間にジグサク水平流を形成する横堰を設け
たことを特徴としている． 作用 以下に本発明の実施例を作用と共に図面に従って説明す
る． 第２図（１）　．　（２）の示すような側壁に水平方向
の溶鋼吐出孔を設けた耐火性の筒体４を、第ｌ図に示す
如く溶鋼鍋１からタンディッシュ２への溶鋼注入用ノズ
ルである注入ノズル３人口の周囲を取り囲むように配置
する． このとき、筒体４の吐出孔７は、少なくともｌつとし、
一方のタンディッシュ側壁に向ける．また、吐出孔と反
対側のタンディッシュ側壁と筒体の間に空隙があると、
そこに溶鋼が流れ込み、流動が乱雑になる為、筒体をタ
ンディッシュ側壁に接触するように配置するか、堰を設
ける必要がある．第１図（１）　．　（２）はその配置
状況の例を示す．このように設けた筒体の役割は注入ノ
ズル３からの偏流及び上下方向の溶鋼流動の低減及び流
動の整流化である．すなわち、注入ノズル３からの吐出
流を筒体の中に一度充満し、水平方向の吐出孔から吐出
させることによって、全方向に分散する流れを一方向の
流れに整流化できる．更に、整流化した吐出流をタンデ
ィッシュ側壁に衝突させて左右均等に分割できる．その
結果、筒体の外部に於いて、溶鋼表層に浮上した介在物
を巻き込むような上下流動が低減できる． また，上述の筒体とタンディッシュ出鋼孔８との間に、
従来の上下堰の代わりにガイド堰を設ける．これは一方
のタンディッシュ側壁から他方のタンディッシュ側壁に
延びるように設けた横堰であり、溶鋼を従来より長い距
離で、且つ水平方向に移動させる為のものである．介在
物の除去を効率的に行う為には、介在物浮上の機会を増
大させることが必要であり、ガイド堰は、この目的を狙
ったものである． タンディッシュ内の溶鋼流動経路が長過ざて、溶鋼温度
の低下が懸念される場合は，ガイド堰を設けることなく
、先述の筒体と同一又は類似の筒体をタンディッシュ出
鋼孔８を取り囲むように設けた夕冫ディッシュが適当で
ある． この場合は、第４図に示す如く、注入ノズル３の周囲の
筒体４ａの場合と反対側のタンディッシュ側壁を堰き止
め、且つ側壁に水平方向の流入孔ｌ４を、幾何学的に筒
体４ａから最も遠い位置に設けた筒体４ｂをタンディッ
シュ出鋼孔８を取り囲むように設ける．これにより、注
入ノズル３から直接タンディッシュ出鋼孔８へ流入する
直送流を防止し、介在物浮上の機会を増大することがで
きる． 四に、第１図に示す如く、筒体４ａ．ｂ及びガイド堰全
てを設けることができれば、最も効果的に介在物が除去
できる． 表１に従来法と本発明との溶鋼トータル酸素量の比較調
査結果を示す．この結果から、本発明によれば鋳造中の
トータル酸素は経時的に変動せず、注入初期及び末期の
介在物量の変動が抑えられることが分る． 表１　＃鋼中のトータル酸素調査結果 （３５０ｔｏｎ／ｃｈＸ　３　ｃｈのデータ、極低炭素
鋼）第１図は、本発明の実施例を説明するための概略図
である．本実施例は注入ノズル３とタンディッシュ出鋼
孔８を各々取り囲むように設けた筒体４ａと筒体４ｂ及
び、筒体４ａと筒体４ｂとの間に設けた２枚のガイド堰
５から成るタンディッシュである． 筒体４ａ及び４ｂの横断面形状が楕円状の耐火物性筒体
であり、溶鋼が注入ノズル３からタンディッシュ出鋼孔
８までを近道せずに狙い通りの経路を通るように、タン
ディッシュ側壁に接触するように配置し、その高さはタ
ンディッシュ●ボンネットに接触しない高さとした． 筒体４の形状は、一例として楕円状としたが、この場合
、ガイド堰と筒体の間の距離がタンディッシュ幅方向で
異なり、溶鋼流動が変動することがある為、筒体の横断
面形状を長方形に変更してもよい． また、筒体４の吐出孔７の数をここでは１つとし、筒体
４の下部に位置し、水平角度の長方形のものとした．ガ
イド堰５は、今回平面板を採用し、材質と施工方法は共
に従来のものと同一にした．ガイド堰とタンディッシュ
側壁との間隔はタンディッシュ幅の４分の１程度にし，
堰の高さはガイド堰の高さと同一であり、タンディッシ
ュに溶鋼を最大量入れた場合でも、溶鋼表面から堰の上
部が露出する高さである． 第４図は、タンディッシュ内の溶鋼流動経路が長過ぎて
、溶鋼温度の低下が懸念される場合に用いた例である．
これは、ガイド堰を廃し、タンディッシュ出鋼孔を取り
囲むように配置した筒体４ｂの吐出孔の位置を変更し、
且つ筒体４ａと反対側のタンディッシュ側壁と筒体４ｂ
を横堰でつないだタンディッシュである． 発明の効果 以上のように、本発明によれば筒体４ａ，ｂにより、注
入ノズル３からの下向き吐出流の上下方向の運動エネル
ギーを低減できる上に、側壁に設けた吐出孔７によって
溶鋼流を水平方向に整流化し、タンディッシュ側壁にた
とえば垂直に衝突させることにより、吐出流をタンディ
ッシュ両方向へ均等に分割できる為、偏流を防止するこ
とが可能となり、溶鋼表層部の介在物を巻き込むことな
く、効果的に浮上除去し得る．また、注入ノズル３から
タンディッシュ出鋼孔迄の経路で上下流動を生じること
なく、従来より流動経路をのばすことができ、効果的に
介在物を浮上除去できる．史に、堰及び、ガイド堰の表
面を介在物を付着し易い材質に変更することにより、介
在物を浮上除去するのみならず、付着除去することもで
きる．

【図面の簡単な説明】

第１図（１）　．　（２）は夫々本発明の実施例で用い
たタンディッシュの縦断面図及び横断面図であり，タン
ディッシュ内の溶鋼の流動を太い矢印で示してある．第
２図（１）　．　（２）は夫々本発明で述べている筒体
の斜視図と縦断面図である．第３図は従来の４段堰の縦
断面図である．第４図は本発明の他の実施例を示すタン
ディッシュの横断面図である．

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）側壁に水平方向の溶鋼吐出孔を設けた耐火性の筒
   体が溶鋼鍋からタンディッシュへの注入ノズル入口の周
   囲を取り囲むと共に、筒体の溶鋼吐出孔を一方のタンデ
   ィッシュ側壁に向けて配置し、又はこれに加えて、該吐
   出孔の反対側のタンディッシュ側壁と筒体外周壁とを接
   合して配置したタンディッシュ。
2. （２）請求項１記載の筒体とタンディッシュ出鋼孔との
   間に、一方の側壁から他の側壁方向に垂直或いは、斜傾
   して延び、且つ側壁には到達しない長さの横堰を設けた
   ことを特徴とするタンディッシュ。
3. （３）タンディッシュの出鋼孔入口の周囲に、請求項２
   記載の横堰と同一又は類似した横堰を少なくとも１つ設
   けたことを特徴とするタンディッシュ。
4. （４）請求項１記載の筒体を更に取り囲むように配置し
   た筒体を少なくとも１つ重ねた構造のタンディッシュ。
5. （５）請求項３記載の筒体を更に取り囲むように配置し
   た筒体を少なくとも１つ重ねた構造のタンディッシュ。
6. （６）請求項１記載の筒体を配置する位置のタンディッ
   シュ底部を周辺底部レベルより低くしたタンディッシュ
   。