JPH0315905B2 - - Google Patents

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JPH0315905B2
JPH0315905B2 JP61004140A JP414086A JPH0315905B2 JP H0315905 B2 JPH0315905 B2 JP H0315905B2 JP 61004140 A JP61004140 A JP 61004140A JP 414086 A JP414086 A JP 414086A JP H0315905 B2 JPH0315905 B2 JP H0315905B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
artificial tooth
tooth root
bone
screw
root
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP61004140A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62164451A (ja
Inventor
Hiroaki Enomoto
Masahiro Yoshida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
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Publication date
Application filed by Hoya Corp filed Critical Hoya Corp
Priority to JP61004140A priority Critical patent/JPS62164451A/ja
Priority to US07/003,196 priority patent/US4780081A/en
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Publication of JPH0315905B2 publication Critical patent/JPH0315905B2/ja
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  • Dental Prosthetics (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は人工歯根の形態に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
歯は通常歯槽骨という顎骨の一部に支持され
て、歯根膜および歯肉の一部を介して咀しやく機
能を営んでいる。何らかの原因で歯が脱落、ある
いは抜去された場合、抜歯によつてできた穴は経
時的に新生骨で満たされるが、同時にその周縁は
退縮が進行し高齢者においては顎低の平坦化が進
むことになる。歯科用インプラントは、そのよう
に歯が欠損した部分に生体毒性のない物質をその
顎骨に植立し、咀しやく機能を天然歯に代わつて
働かせようとする考えであり、上記のような骨の
退縮を緩和する役割も期待される。
従来、顎骨に植立する人工歯根が、金属材料を
中心に種々の材質や形態の返遷を経てきたが、金
属の生体為害性から、アルミナ多結晶などの多く
のセラミツク素材によるものが開発された。とこ
ろが、それらも強度や生体親和性などの点から、
現在ではアルミナ製人工歯根とアパタイト焼結体
の人工歯根とが主流となつている。次に、この2
種類の人工歯根について説明を行なう。
アルミナ製人工歯根は、第6図Aに示すように
歯根本体10の下半に間隔をおいてピツチの小さ
いネジ11,12を形成させてなるものであつ
て、予め歯肉19をはがして顎骨13にあけた穴
14内に歯根本体10のネジ部を挿入し、ネジ込
んで物理的に固定する。アルミナ製人工歯根は、
生体内に埋入した場合、化学的に安定で生体親和
性も優れている。しかしながら、この素材は骨と
の接着は起こらないため第6図Aに示したような
ネジ構造で骨内に固定する方法がとられる。ま
た、骨との接着が起こらないため、人工歯根の形
状によつては骨の一部に応力が集中し、骨の退縮
を起こす可能性もある。
一方、アパタイト製人工歯根は、骨内に埋入さ
れると、骨と直接接着するという特徴を有するた
め、特にネジ構造を必要とせず、第8図に示すよ
うな形態を持つている。すなわち、柱状本体18
の周囲上下に数個の突起21を設け、かつ母線方
向数個所に回り止め用の面取り20を形成させて
いる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
アルミナ製人工歯根の場合、すでに述べたよう
にネジ構造が必要である。これらのネジは第6図
Aに示すように、一般の工業ネジと同様にネジの
ピツチが小さく設計されている。ところが、この
ようなピツチの小さいネジを顎骨内に埋入するこ
とは容易ではない。それは、人間の顎骨はその人
の体質や年齢、そして病歴などによりその硬さが
著しく変化するが一般には軟らかい木材と同程度
の硬度を持つ。そのため第6図Aのように骨内に
きつちり入つた場合は良いが、第6図Bのように
人工歯根が穴14の下部に達してから、さらに回
転した場合は、符号13aで示すように骨側のネ
ジ山がくずれ固定不能となる。逆に、第6図Cの
ように、下部にすきま15が残つた場合も咀しや
くにより骨に大きな力が加わり、人工歯根が脱落
する結果となる。このような失敗は骨が軟らかい
場合にも起きやすいが、特に、人工歯根のネジ山
のピツチが小さいことが大きな原因であり、その
ため手術には熟練を要する。また、この人工歯根
は根との接着が起こらず、しかも回転防止機構を
特に有しないため、第7図のように人工歯根の上
に固着した歯冠(上部構造16)を隣接歯17と
連結する必要がある。この際、健康な歯を削る必
要があるため、歯の寿命を縮める可能性がある。
一方、アパタイト製人工歯根の場合、第8図に
示したような形状を持つ。手術は第9図のように
歯槽骨に穴22をあけ、人工歯根を埋入して行わ
れるが、埋入初期において、骨内に人工歯根をし
つかり固定するには、ネジ構造を持たないため、
人工歯根の径よりわずかに小さな径の穴を正確に
あける必要がある。実際の手術では機械の軸ぶれ
や術者の手ぶれなどがあり、手術にはかなりの熟
練を必要とする。この埋入後の初期固定は手術の
成功率に重大な影響を与えるため特に重要であ
る。また、手術後歯槽骨と人工歯根が接着し完全
に固定されるまでは、上部構造(歯冠)が作れな
いが、その期間として数カ月を必要とすることも
大きな欠点である。この発明は、このような人工
歯根の欠点を除去するためになされたもので、手
術者の熟練を必要とせず、歯槽骨側のネジ山のく
ずれを防止して、人工歯根が歯槽骨中にしつかり
固定される人工歯根を提供することを目的として
いる。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明の人工歯根
は、円柱又は円錐形の生体親和性を有する人工歯
根において、前記人工歯根本体の周面に、ピツチ
が2mm以上のネジを形成し、前記人工歯根の挿入
先端側にいくにしたがつて前記ネジの高さ及び/
または幅が漸減していることを特徴としている。
〔作用〕
人工歯根の本体のネジ山は、従来の小さいピツ
チとすることなくピツチ2mm以上の比較的粗いピ
ツチのネジ構造であるため、人工歯根の埋入の際
に骨側のネジ山がくずれることが防止される。ま
た、ネジは人工歯根の挿入先端側にゆくに従つて
ネジ山が細くあるいは低くなつているため、歯槽
骨中に深く入れば入るほど、しつかりと骨に固定
される。
〔実施例〕
第1図は、本発明人工歯根の正面図、第2図は
左側面図、第3図は右側面図である。
歯根本体1の周面に、本体先端(第1図の左
方)に向つてネジ山の高さおよび幅を漸減させた
ネジ2を形成させる。ネジのピツチは2mm以上で
あり、好ましくは3〜4mm程度とする。ネジ山の
形状は、第1図のように断面半円状に限らず、第
4図のように台形としたり、図示を省略したが、
三角形や四角形としてもよい。本体1の先端は、
回転防止用の溝または凹凸3を形成し、また他方
の端面近くには、人工歯根を骨に埋入するとき
に、人工歯根を把持して回転しやすくするための
面取り4を有している。前記溝または凹凸は高さ
0.7mm程度であるが、その断面形状は半円、三角、
台形等であり、1本または複数本形成させる。ま
た、本体1は等径の柱状とするだけでなく、第4
図に示すように先端、すなわち人工歯根の挿入先
端側に向けて縮径し、角度θをもつ円錐形として
もよい。
第5図は、隣接歯17の近くの顎骨13に穴を
あけ、この穴に第1図に示した人工歯根1をネジ
込んで固定し、その上部に歯冠16をかぶせた状
態を示している。
なお、本発明による人工歯根の形状は上記実施
例に記載した形状に限定されない。例えばネジは
1回転だけでなく数回転までつけても良い。ま
た、ネジ山断面の形は、基本的には角ばつたもの
でないことが望ましいが、三角形や四角形の場合
には、ネジ山のかどにアールをつけてあれば良
い。
上記人工歯根は、ガラス粉末を用いてセラミツ
クの成形に採用される一般的な方法、例えば金型
による加圧成形、泥しよう鋳込み成形、押出し成
形、静水圧加圧成形などの方法で得られる。ガラ
ス粉末の成形体の焼結と結晶化も各種の方法が適
用可能である。ここに得られた結晶化ガラスは、
骨と化学的に結合するために必要なアパタイト結
晶を多量に含み、高い強度をもつ。1例としてそ
の組成、焼結処理、析出結晶などを示すと下記の
とおりである。
組成(重量%):MgO 19.9 CaO 28.0 SiO2 32.0 P2O5 15.6 ZrO2 4.0 その他 F2 0.5 昇温速度:3℃/min 保持温度、時間:1020℃、2時間 折出結晶:アパタイト、ジオプサイド、フオルス
テライト 曲げ強度:2100Kg/cm2 次に、本発明の特徴を詳しく述べる。
すでに述べたように、人工歯根を埋入後、歯根
のまわりを新生骨がおおうまでの期間は、人工歯
根が動かないように完全に固定を行なうことが重
要であり、手術の成功、失敗を決める重要な因子
である。このような初期固定を容易に行なうに
は、人工歯根本体にネジ構造を持つことが望まし
い。本発明では人工歯根の埋入の際に骨側のネジ
山がくずれることを防止するため、第1図、第4
図に示すように、ネジ山のピツチを非常に大きく
してある。これは、埋入に必要な歯根の回転数を
少なくし、人工歯根の底が歯槽骨の穴底に正確に
入つたかどうかを判別しやすくするためにも有効
である。また、ネジ2は、人工歯根の下部にゆく
に従つてネジ山が細く低くなつている。これは、
人工歯根が歯槽骨中に深く入れば入れるほどしつ
かりと骨内に固定されるという効果をねらつてお
り、骨の弾力性をうまく利用するものである。こ
のようなネジ構造によれば骨への穴あけ精度はか
なり悪くても、挿入先端側にゆくに従つてネジ山
が細く低くなつている部分でしつかりと人工歯根
を骨内に固定することがで可能であり、手術も容
易となる。また、ネジ山を大きなものにすること
により、人工歯根の底部に集中しやすい応力を人
工歯根の側面に分散させることが可能である。そ
れにより、底部への応力集中が原因となる骨の退
縮を防ぐことができる。
なお、本体1の先端面に溝3を設けたが、この
溝は埋入した人工歯根が回転することによりゆる
むことを防止するためのものである。このような
溝を持つ人工歯根を埋入すると経時的には溝は新
生骨で満たされてゆき人工歯根の回転を防止する
機能が発揮される。したがつて、隣接歯との連結
を省略することができ、連結により隣接歯の寿命
が害われるという問題も解消される。
さらに、本実施例において、ネジ山は先端にい
くにしたがつてネジの高さ及び幅を漸減したが、
高さまたは幅を漸減しても良い。
〔発明の効果〕
上述のように、この発明によれば、特殊なネジ
構造を持たせることにより手術における穴あけの
精度がかなり悪くなつても確実な固定が可能とな
り、手術者の熟練を必要としない。また、埋入中
に起こりやすい骨側のネジ山のくずれも防止でき
る。
また、術後の初期固定が確実に行えるため手術
の成功率を高めることが可能である。その結果、
早期に歯冠などの上部構造を作製できるため患者
側の負担を軽くすることができる。
したがつて、本発明による人工歯根は、手術を
より容易なものにすることができ、広く人工歯根
による手術を普及するのに役立てることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例である人工歯根の正面
図、第2図は前記人工歯根の左側面図、第3図は
前記人工歯根の右側面図、第4図は本発明の別の
実施例の正面図、第5図は第1図に示した人工歯
根に歯冠を固定した状態の側面図、第6図A,
B,Cは従来のアルミナ製人工歯根を歯槽骨に埋
入させた状態の断面図、第7図は第6図の人工歯
根に歯冠を固定する状態の側面図、第8図は従来
のアパタイト製人工歯根の正面図、第9図は第8
図の人工歯根の埋入状態を示す斜視図である。 1……人工歯根の本体、2……ネジ、3……
溝。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 円柱又は円錐形の生体親和性を有する人工歯
    根において、前記人工歯根本体の周面に、ピツチ
    が2mm以上のネジを形成し、前記人工歯根の挿入
    先端側にいくにしたがつて前記ネジの高さ及び/
    または幅が漸減していることを特徴とする人工歯
    根。
JP61004140A 1986-01-14 1986-01-14 人工歯根 Granted JPS62164451A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61004140A JPS62164451A (ja) 1986-01-14 1986-01-14 人工歯根
US07/003,196 US4780081A (en) 1986-01-14 1987-01-14 Artificial dental root capable of being firmly fixed to a jawbone

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61004140A JPS62164451A (ja) 1986-01-14 1986-01-14 人工歯根

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62164451A JPS62164451A (ja) 1987-07-21
JPH0315905B2 true JPH0315905B2 (ja) 1991-03-04

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ID=11576474

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61004140A Granted JPS62164451A (ja) 1986-01-14 1986-01-14 人工歯根

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JP (1) JPS62164451A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3917690A1 (de) * 1989-05-31 1990-12-13 Kirsch Axel Enossales einzelzahnimplantat sowie konterwerkzeug zur verwendung bei einem derartigen implantat

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62164451A (ja) 1987-07-21

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