JPH03158305A - 粉粒体貯蔵容器の放出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、ホッパ、サイロ、タンク等に貯蔵される湿潤
砂、セメント、小麦粉、微粉炭等の放出に用いられる粉
粒体貯蔵容器の放出装置に関する。

［従来の技術］ 一般に、容器に貯蔵された粉粒体の放出に際し、流出口
ゲートを開放すると、粉粒体は、流出口付近の一部分が
自然落下によって放出されると共に、この部分にアーチ
ング（ブリッジング）によりラットホールが生じ、それ
以降の粉粒体の放出がスムーズに行われない事態となる
。

従来、かかる事態に対処するため、例えば第３図に示す
ように、粉粒体１を貯蔵したホッパ２の外壁に、粉粒体
１に震動を与える加震機３、又は粉粒体１を流動させる
エヤーを供給する加圧エヤー供給機４を単独又は併用で
付設し、粉粒体１のスムーズな放出を行うようにした粉
粒体貯蔵容器の放出装置が知られている。

図中５はホッパ２の流出口２ａを開閉する流出口ゲート
である。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、上記従来の粉粒体貯蔵容器の放出装置に
おいては、アーチングは解消できるものの、ホッパ２内
の粉粒体１は、流出口２ａの上方における想像線で囲ま
れたホッパ２との摩擦抵抗の比ｔ’ｆｆｉ　釣手さい領
域Ａがファンネルブローによつて急速に放出された後、
ホッパ２との摩擦抵抗の比較的大きい領域Ｂが重力流動
によって徐々に放出されるため、流出口１ａから放出さ
れる粉粒体１の密度と流速、すなわち流動塵（一定重量
の粉粒体が１つの流出口から流出するに要する時間）が
変化する。

従って、流出口２ａから放出される粉粒体１の水分ある
いは温度等を全量に亘って計測する場合、その計測が不
可能となったり、若しくは計測値に大きな誤差が生じ、
信頼できるデータを得ることができない。

又、流出口２ａからの所定量の粉粒体１の放出に要する
時間（放出時間）にバラツキを生じ、計量システムにム
ダ時間を生ずる問題がある。

そこで、本発明は、貯蔵容器から放出される粉粒体の流
動塵を一定にし得る粉粒体貯蔵容器の放出装置の提供を
目的とする。

［課題を解決するための手段］ 前記課題を解決するため、本発明の粉粒体貯蔵容器の放
出装置は、粉粒体を貯蔵する容器の流出口と同等の空断
面積を有するチャンネル状に形成され、一端部を上記流
出口に臨ませて容器内に所要角度で斜設された整流桶と
、この整流樋の中間部付近に下側縁を近接せしめ、前記
流出口を塞ぐようにしてその上方に所要角度で斜設され
た誘導板とからなるものである。

［作　用］ 上記手段においては、整流樋の上方の粉粒体は、重力流
動によって整流樋内の上部に流入する一方、流出口の上
方の粉粒体は、誘導板によって自然落下を妨げられると
共に、これに誘導されて整流樋の上半部に流入し、かつ
誘導板によってほぼ一定の密度に充填されて、そのなか
を滑落して流出口から放出される。

整流樋の斜設角度は、そのなかに充填された粉粒体に位
相変化を生じさせないで滑落させ得る角度であり、粉粒
体、整流樋の摩擦係数等によって変化する。

整流樋は、摩擦係数の小さい材料、例えば鉄板、ステン
レス鋼板若しくはポリエチレン板その他を用い、断面コ
字形、半円形等に形成される。

［実施例］ 以下、本発明の一実施例を図面と共に説明する。

第１図、第２図は本発明に係る放出装置を備えた湿潤砂
貯蔵ホッパの大部分を破断して示す側面図、平断面図で
ある。なお、以下の説明において第３図と同一の構成部
材等には、同一の符号を付してその説明を省略する。

図中６はポリエチレン板により断面コ字形のチャンネル
状に形成された整流樋で、ホッパ２の流出口２ａと同等
の空断面積を有し、架枠７により下端部を流出口２ａに
臨ませ、約６０度（水平面に対し）の角度をなしてホッ
パ２の内底面に取付けられている。

８は整流樋６と協働して放出装置を構成する誘導板で、
整流樋６と同様にポリエチレン板により矩形に形成され
、下側縁（第１図、第２図においては左側ａ）を整流樋
６の中間部付近に近接せしめ、かつ流出口２ａを塞ぐよ
うにしてその上方に約３０度（水平面に対し）の角度を
なしてホッパ２の内側面に適宜に取付けられている。

第１図において９は整流樋６内を滑落する湿潤砂１′の
水分を連続計測する水分計、１０はハンドホールである
。

上記構成の放出装置を備えた湿潤砂貯蔵ホッパ２を用い
、これに貯蔵された湿潤砂１′を計量ホッパ（図示せず
）に放出したところ、流出口２ａから放出される湿潤砂
１′の流動塵が一定になると共にＪ水分計９による放出
湿潤砂１′全量の水分量の計測が可能となった。

なお、上記実施例においては、整流樋６を架枠７を介し
てホッパ２の内底面に取付けたが、整流樋の斜設角度と
ホッパ２の内底面の傾斜角度が等しい場合は、架枠７を
用いることなく直接に取付けてもよい。

又、上記放出装置は、湿潤砂１を貯蔵するホッパ２に限
らず、セメント、小麦粉、微粉炭等の粉粒体を貯蔵する
サイロ、タンク、バンカー等の貯蔵容器にも適用できる
。

［発明の効果］ 以上のように本発明によれば、整流樋の上方の粉粒体は
重力流動によって整流樋内の上部に流入する一方、流出
口の上方の粉粒体は、誘導板によって自然落下を妨げら
れると共に、これに誘導されて整流樋の上手部に流入し
、かつ誘導板によってほぼ一定の密度に充填されて、そ
のなかを滑落して流出口から放出されるので、貯蔵容器
から放出される粉粒体の流動度を一定にすることができ
る。

従って、貯蔵容器から放出される粉粒体の水分あるいは
温度等の全量に亘る計測を正確に行うことができると共
に、粉粒体の放出時間が一定となり、計量システムをム
ダ時間なしに作動させることがでる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本発明の一実施例を示すもので、第１
図は本発明に係る放出装置を備えた湿潤砂貯蔵ホッパの
大部分を破断して示す側面図、第２図は第１図における
ＩＩ　−ＩＩ線断面図、第３図は従来技術の側面図であ
る。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）粉粒体を貯蔵する容器の流出口と同等の空断面積
   を有するチャンネル状に形成され、一端部を上記流出口
   に臨ませて容器内に所要角度で斜設された整流樋と、こ
   の整流樋の中間部付近に下側縁を近接せしめ、前記流出
   口を塞ぐようにしてその上方に所要角度で斜設された誘
   導板とからなる粉粒体貯蔵容器の放出装置。