JPH03157500A - 微生物ベースのガラスクリーナー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、微生物の機能を利用する微生物ベースのガラ
スクリーナーに関する。即ち、ガラス面を清掃するとき
に、有機物、油脂塊を効率的に除去できる微生物ベース
のガラスクリーナーに関する。

［従来の技術及び発明が解決しようとする問題点］従来
使用されているガラスクリーナーとしては、 （１）フィラーによる物理的研削や琢磨剤を主体とした
もの （り溶剤を用い、その溶解力を利用することを主体とし
たもの ＜３）、（１）と（Ｚ）の洗浄効果を組合わせたもの　
が主であった。

このような技術では、次のような問題がある。

即ち、（１）では、機械的に研削するために、ガラス表
面にキズをつけたり、ガム状粘着物に対しては、効果を
示さないことが多い。

また、（りの場合でも、溶剤の性質が除去しようとして
いるガラス表面に付着したスケールの材質にマツチング
していれば、溶解させるこきが可能であるが、４−べて
の種類のスケールを清浄することは困難である。また、
速効性に関し、特に、ガｌ、状の粘着物や油膜などにつ
いては、除去することが困難とされていた。

また、０）の（１）、（りの組合わせについても、ガム
状の粘着物や油膜などについては清θ化１−ることは困
難であった。

本発明では、以−Ｆの１ττ■題点を克服−べく、特定
の微生物と栄！２源（グル：１−ス、乳糖、塩化アンモ
ニウム・）、界面活性剤、水からなる組成物を創出し、
従来、清θが困難とされていたガム状の粘着物や油膜を
も、従来品よりも、短時間に除去し、しかも、その後に
、スケールが生成し難い効果を有Ｖるガラスクリーナー
を提供側るニーとを目的とする。

［問題点を解決Ｖるための手段］ 本発明の要旨とするものは、微生物群１０重量部に対し
て、グルー１−スを３〜５０００重量部、塩化アンモニ
ウム０．５〜３０００重量部、界面活性／Ｆ１０．０１
〜２０重量部、水３００〜３００．０００重量部から構
成されたことを特徴とする微生物ベースのガラスクリー
ナーである。そして、前記微生物群は、バチルス（Ｂａ
ｃｉｌｌｕｓ）属、ストレット−し！カス（Ｓｔｒｅｐ
ｔｏｃｏｃｃｕｓ　）属、リゾーノス（Ｒｈｉｚｏｐｕ
ｓ）属、 ニドｒ’ｔソモナス（Ｎｉｔｒｏｓｏｍｏｎａｓ　）５
％、２゛−ト１．１バクター（Ｎｉｔｒｏｂａｃｔｅｒ
）属、シュードモナス（Ｐｓｅｕｄｏｍｏｎａｓ　）属
及びアスペルギルス（Ａｓｐｅｒｇｉｌｌｕｓ）属の７
属の微生物群のうち、少なくとも、バチルス属とストレ
プト−２ツカス属を含む、７種属以内の微生物から構成
されるものが好適である。

本発明によると、先ず、微生物を利用する本発明の微生
物ベースのガラスクリーナーは、特定微生物混合物とそ
れらが生育するための栄養、生育・増殖の条件に適する
ような組成のガラスクリーナー液を調整し、この液を、
有機質系スケールの付着したガラス表面に、３０分間以
上接触させておき、ガラス表面に付着したスケール中に
容易に含浸、侵入せしめ、付君スク″−ルを微生物の作
用により、分解、溶解せしめ、更に、剥離を容易にでき
るガラスクリーナーを提供する。即ち、分解され、剥離
し易くなっている有機質スケールは、ガラス表面より、
容易に剥離し、効率的に清掃除去することができる。

本発明の微生物ベースのガラスクリーナーでは、−・定
の配合微生物群が、最良の条件で効率的に有機質系スケ
ールを剥離除去できる条件を整えることができる。

本発明のガラスクリーナーに含有せしめる微生物として
は、 （１）バチルス（Ｂａｃｉｌｌｕｓ）属は、特に、バチ
ルス・ズブチルス（Ｂ、５ｕｂｔｉｌｉｓ）［ＩＡＭ（
Ｉｎｓｔｉｔｕｔｅ　ｏｆＡｐｐｌｉｅｄ　Ｍｉｃｒｏ
ｂｉｏｌｏＢｙ；東京大学応用微生物研究所有用菌株保
存施設の略称：以下同様にこの略称で示す＞１１６１３
］が好適であるが、この他に、バチルス・ナラトウ（Ｂ
、ｎａｔｔｏ）［ＩＦＯ（Ｉｎｓｔｉｔｕｔｅ　ｆｏｒ
　Ｆａｒｍｅｎｔａｔｉｏｎ　０ｓａｋａ　：財団法人
発酵研究所二の略称：以下同様にこの略称で示す＞　３
００９１、バチルス・コアギュラス（Ｂ、ｃｏａｇｕｌ
ａｎｓ）［ＩＡＭ　１１１５］、バチル、ｔ　−マセラ
ンス（Ｂ、ａ＋ａｃｅｒａｎｓ）［ＩＡＭ　１２４３］
も利用できる。

■ストレプトｕ　ッカス（Ｓｔｒｅｐｔｏｃｏｃｃｕｓ
　）属の微生物としては、何でも良いが、ストレプトコ
ッカス−７７カリス（Ｓ、ｆａｅｃａｌｉｓ）［ＩＡＭ
　１１１９］、ストレプト：７ツカスークレモリス（Ｓ
、ｃｒｅｍｏｒｉｓ）［ＩＡＭ　１１５０］及びストレ
プトコッカス・ラクチス（Ｓ、　１ａｃｔｉｓ）［ＩＦ
Ｏ１２５４６］などを用いることができる。

また、カビの１種（７）Ｇ）リゾーブス（Ｒｈｉｚｏｐ
ｕｓ）属の微生物としては、リゾープス・フオルモサエ
ンシス（Ｒｈｉｚｏｐｕｓ　ｆｏｒｍｏｓａｅｎｓｉｓ
）［ＩＡＷ　６２５０］、リゾーブス・オリザ−？−（
Ｒｈｉｚｏｐｕｓ　ｏｒｙｚａｅ）［ＩＡＨ６００６］
ノゾープス・シュードシネンシス（ Ｒｈｉｚｏｐｕｓ　ｐｓｅｕｄｏｃｈｉｎｅｎｓｉｓ）
［ＩＡＭ　６０４２］などを用いることができる。

（４）ニトロソモナス（ｌｉｔｒｏｓｏｍｏｎａｓ）属
の微生物としては、ニトロソモナス・ヨーロバエア（Ｎ
、ｃｕｒｏｐａｃａ）［ＩＦｏ　１４２９８］などを用
いることができる。

（９！−ト１１バクター（Ｎｉｔｒｏｂａｃｔｅｒ）ｆ
ｉの微生物としては、ニドＩＩバクター拳アギリス（Ｎ
、　ａｇｉｌｉｓ）［ＩＦＯ１４２９７］などを用いる
ことができる。

（６）シュードモナス（Ｐｓｃｕｄｏｆｆｉｌｏｎａｓ
　）属の微生物としては、シュードＥｔス・ニド１１レ
デユせンス（Ｐ、ｎ１ｔｒｏｒｃｄｕｃｃｎｓ）［ＩＦ
Ｏ１２６９４］、シュートモサス、キャリオノイリス（
Ｐ、　ｃａｒｙｏｐｈｉｌｌｉｓ）［ＩＦＯ１２９５０
］、シュードモナス・スプユトセリ〈Ｐ、５ｔｕｔｚｃ
ｒｉ）［ＩＦＯ３７７３］を用いることができる。

そして（７）アスペルギルス（Ａｓｐｃｒｇｉｌｌｕｓ
）属の微生物としては、アスペルギルス・オリザエ（Ａ
、ｏｒｙｚａｅ）［ＩＦＯ４１７６］、アスペルギルス
・ニガー（Ａ、ｎｉｇｃｒ）［ＩＦｏ　４０６６］、ア
スペルギルス・ウサミイ（Ａ、ｕｓａｍｉｉ）［ＩＦｏ
　６０８２］などを用いることができる。

本発明ではこれら７属の微生物種から、少なく７属種以
内で構成される微生物群を混入して、ガラス中の付着有
機物や油膜の速やかな分解、除去を図る微生物群を提供
することかできる。即ち、ａ　、　（１）〜（７）の微
生物は、一般に有機物や有機物系腐敗物を分解したり、
それらが生成孝゛る酵素（アミラーゼ、プ１１ｊ−アー
ゼなど）は史に短時間で有機物や油膜スリールを分解で
きる。

ｂ　、　（１）、（２）、（：３）の微生物の組合わせ
により、有機物中の糖を有機酸などに変換する効果があ
り、それらは、４１機酸としてガラス表面に発生ずる悪
臭源を中和４る効果がある。

ｃ　、　（４）、（５）、（υの微生物は、ガラス表面
に付着した有機物の腐敗により発生しや°φいアンモニ
ア臭を分解す−る効果がある。即ち、（荀は、アンモニ
ア→Ｎｏ、、（５）ＧｉＮＯ１→ＮＯ，へ、（８）　ハ
、ＮＯ，−Ｎ！へと長期的番ζ変換し、アンモニア臭を
無臭のガスに変換ぜ−る。

ｄ　、　（１）〜（７）の微生物やその生成物は、ガラ
ス表面に付着する有機物中、従来除去され難いとされて
いた油膜やガム状有機質スケールなどを分解するので、
ガラス表面をクリーンに保持することができる。

また微生物変換による生成は、エネルギーが要らないの
でコスト的に有利である。

また、（υ〜（７）の微生物は、酵素例えばアミラーゼ
、プ【１テアーゼなどを産出し、油膜の中和や分解に寄
与−る。

以［−１（１）〜（７）の微生物が各々の機能を果たす
ことにより、ガラス中の付着有機物スケール、油膜を分
解、溶解したり、それらの一部を芳香物質へと変換させ
ることもできる。

この微生物群１０重量部に対して、グルコース３〜５０
００ａｔｔ部、塩化アンモニウム０．３〜３０００Ｊ、
ｌＪ部を含有させ、有機物スケール分解効果を完全にす
る。

グル：１−スは、微生物の培地、栄養源となり、有機酸
など、悪見を中和したり、ガラス表面の付着物を溶解さ
せる物質へと変換される。グルコース３重量部未満では
、微生物の生育を効果的に促進しなく、５０００重量部
を超えると、アスペルギルス属やバチルス属、シュード
モナス属の微生物の数が増え過ぎて、他種の微生物との
共存が不可能である。

塩化アンモニウムは、微生物の育成、増殖の際の窒素系
栄養源店なり、不可欠のものである。

塩化アンモニウムが０．３重量部未満では、微生物の生
育を効果的に促進しなく、不都合であり、また、３００
０重量部を超えると、ガラス表面に付着した有機物や悪
臭源の分解能を低下させるとともに、アンモニア臭の原
因となる。

更に、界面活性剤を添加する。それは微生物や市川物質
を水に均一に分散させたり、ガラス表面に付着した種々
の有機物や悪臭源や、そのガラス表面の界面に、本発明
のガラスクリーナーを接触及び侵入させ易くするための
役割がある。これには、アニオン系、カチオン系、非イ
オン系のいずれのものでも良いが、浸潤性の大きいもの
が好適であり、例えば、アルキルアリル・ポリエーテル
アル；１−ルやナトリウム・ジオクチルスルホサクシネ
ートなどが好適である。そして、界面活性剤は、微生物
群混合物１０虫猜部に対して、０．０１〜２０重量部添
加する。０．０１重量部未満では、ガラス表面やガラス
表面に付着した有機物や悪臭源に、本ガラスクリーナー
を浸入させ難く、本発明の所望とする効果が得られない
、また、２０東１正部を超えると、微生物の生育に害を
示し、好ましくない。

更に、使用す゛る水としては、脱イオン水や蒸留水が好
適であり、微生物群混合物１０虫猜部に対して、３００
〜３００．０００重量部添加する。

微生物、栄養源などを溶解さけ、その中で有効成分であ
る酵素や有機酸などを効率的に生１１．させるための媒
体として適１Ａが必要である。３００重ｋｔ部未満では
、微生物や栄養源の濃度が高過ぎて充分な反応ができな
く、３００．０００重μ部を超えると、ガラスクリーナ
ー洗浄液がうずすぎて、生物の濃度が低くなるため本発
明の効果がうすれる。

このような配合により、また、Ｆ記のような構成の本発
明の微生物ベースのガラスクリーナーが得られる。

具体的な本発明によるガラスクリーナー洗す液を、有機
質系スケールの付着したガラス表面に接触し、３０分間
以り接触させておき、ガラス表面に付着したスケール中
に容易に含浸、侵入せしめ、付着スケールを微生物の反
応により、分解、溶解せしめ、更に、剥離を賽易にでき
るようにする。

史に、本発明の微生物利用の微生物ベースのガラスクリ
ーナーは、ガラス板表面の有機質系スケール等の付着物
を効率的に処理適用でき、ガラス表面を傷つけないガラ
スクリーナーである。

次に、本発明の微生物を利用する微生物ベースのガラス
クリーナーについて具体例により説明するが、本発明は
、次の実施例に限定されるものではない。

［実施例］ バチルス属のバチルス書ズブチルス（ Ｂ、５ｕｂｔｉｌｉｓ＞［ＩＡＭ　１１６８］を１．０
Ｏｇ、ストレプトτｌ　ツカス（Ｓｔｒｅｐｔｏｃｏｃ
ｃｕｓ　）属のストレプトコッカス・ラクブス（Ｓ、１
ａｃｔｉｓ）［ＩＦｏ　１２５４６］を１．００ｇ、　
　リゾーノス（Ｒｈｉｚｏｐｕｓ）属のリゾープス・オ
リザエ＜Ｒ，ｏｒｙｚａｅ）［Ｉｌｌ　６００６］を０
．７５ｇ、アスペルギルス（Ａｓｐｅｒｇｉｌｌｕｓ）
属のアスペルギルス・−゛−ガー（Ｅ、ｎ１Ｂｅｒ）［
ＩＦｏ　４０６６］を１．００ｇ、−ｕト！「バクター
（Ｎｉｔｒｏｂａｃｔｅｒ）属のニドＩ］バクター・ア
ギリス（Ｎ、ａｇｉｌｉｓ）［ＩＦｏ　１４２９７］を
０．３５ｇ。

、−ト１．＋ソモリス（Ｎｉｔｒｏｓｏｍｏｎａｓ）属
のニド【１ソモナス−：４−ＩＴバエア（Ｎ、ｃｕｒｏ
ｐａｅａ）［ＩＦｏ　１４２９８］を０．４５ｇ及びシ
ュードモナス（Ｐｓｅｕｄｏｓ＋ｏｎａｓ）属のンユー
ドＥ−）ス・ニトロレデュセンス（Ｐｓｃｕｄｏｓｏｎ
ａｓ　ｎ１ｔｒｏｒｃｄｕｃｃｎｓ）［ＩＦＯ１２６９
４］を０．４５ｇ計清Ｃ１これにグルコース３６ｇ１塩
化アンモニウム３　、７　ｇ、水６０００ｃｃ及びジ寸
りチルスルホネート、０．０５ｇを配合し、３５°Ｃで
１０時間混合し、微生物ベースのガラスクリーナー約４
りを得た。

［清浄試験］ （１）Ａ、Ｂ、Ｃの３家屋で１年間清浄していない窓ガ
ラスを各々３枚サンプリングし、このガラス板をｌ００
１１１Ｘ１００■に切り取り、試験片とした。

各々のガラス板の片面に、本発明の微生物ベースのガラ
スクリーナーを約３ｇをスプレーして、散布し、３０秒
後に、清浄なウェスで３回こすって拭き取り、接触角を
測定し、接触角の大きさから、ガラス汚れの除去性を判
定した。

比較例として、市販品α、βを用いて、清浄試験を行な
った。その結果を第１表に示す。

（り更に、１０ｏｗａｘｔ００ｍ＋の板ガラスに希釈シ
リコーン液（シリコーンオイル７％含有）を清浄なウェ
スで塗り伸ばし、２４時間常温で放置した後、１５０℃
の乾燥機中で５時間焼付けし、板ガラス表面に強固な油
膜を形成したものを、試験片とした。

各々のガラス片面に上記の各種油膜除去剤３ｇ（市敗品
７及びＳを比較例として用いた）を各々滴トした後、軟
質ポリウレタンフォーム製のスポンジで、加重を均一・
にして、１０往復させた後、３分間放置し、次いで、清
節なウェスでガラス而１の残留物を除去し、接触角を開
定し、接触角の大、！さから油膜除去性を判定した。そ
の結果を第２表に、１＜　’４゜ 、つ、−で、接触角５度未満を（）、５度以１−２０度
未満を０．２０度以１：　４５　ｍ’未満を△、４５度
以）−をＸで表をンした。

第２表　各種油膜除去剤との性渣比較試験第１表及び第
２表から、本発明の微生物ベースのガラスクリーナーは
、一般家庭の汚れた窓ガラスや自動用のフ１１ントガラ
スに付着し、除去しにくい油膜に対しても、優れた除去
効果があることを示している。

この結果から分かるように、本発明の微生物ベースのガ
ラスクリーナーでは、通常の方法では除去し切れない油
膜、有機スケールを除去できた。

［発明の効果］ 本発明の微生物ベースのガラスクリーナーは、第１に、
従来品が、化学薬品や研摩剤を用いているのと異なり、
ガラス表面に付着した有機物や悪臭源、更に除去され難
いとされている油膜までも、微生物及び微生物が生成す
る酵素や有機酸などの作用によって、分解、溶解又は剥
離することにより、除去することができる 第２に、このようなガラス表面に付着した有機物を除去
４−るメカニズｌ、について、その詳細は確かでないが
、つぎのような効果を奏するものと考λる。即ち、先？
１第一に、ガラス表面に添加された微生物ベースのガラ
スクリーナーは、ガラス表面ｌ−に、付着した有機物や
悪臭源に接触又はそれらとガラス表面との界面に、微生
物ベースのガラスクリーナー中の微生物や酵素、有機酸
などが侵入して、充分接触分解し、付着スケールを分解
していく、そして、第一二に、微生物ベースのガラスク
リーナーは、その構成成分に、これらの有ａ！物や悪臭
源を分解、溶解又は剥離させる性能を有す−る酵素や有
機酸を含んでおり、その構成成分である栄養源やガラス
表面に付着した有機物を栄養源として、生育、増殖し、
有用な酵素や有機酸を更に分泌し、効果を増してゆくこ
とができ、短時間にガラス表面に付着した有機酸や悪臭
源を除去することがＩｌｉ能である。

第３に、本発明の微生物ベースのガラスクリーナーは、
従来清掃の困難であったガラス表面に付着した有Ｉ！質
系スク゛−ルや悪臭源を生化学的に分解、溶解、剥離し
、それらを物理的に排出することができるため、ガラス
表面の清浄化が客筋であり、従って、産業上極めて有意
義である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、微生物群１０重量部に対して、グルコースを３〜５
   ０００重量部、塩化アンモニウム０．５〜３０００重量
   部、界面活性剤０．０１〜２０重量部、水３００〜３０
   ０、０００重量部から構成されたことを特徴とする微生
   物ベースのガラスクリーナー。 ２、前記微生物群は、 バチルス（Ｂａｃｉｌｌｕｓ）属、 ストレプトコッカス（Ｓｔｒｅｐｔｏｃｏｃｃｕｓ）属
   、リゾープス（Ｒｈｉｚｏｐｕｓ）属、 ニトロソモナス（Ｎｉｔｒｏｓｏｍｏｎａｓ）属、ニト
   ロバクター（Ｎｉｔｒｏｂａｃｔｅｒ）属、シュードモ
   ナス（Ｐｓｅｕｄｏｍｏｎａｓ）属及びアスペルギルス
   （Ａｓｐｅｒｇｉｌｌｕｓ）属の７属の微生物群のうち
   、少なくとも、バチルス属とストレプトコッカス属を含
   む、７種属以内の微生物から構成されることを特徴とす
   る請求項１に記載の微生物ベースのガラスクリーナー。