JPH03157470A - 艶出し剤組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、撥水性が良好でかつ艶出し作業が容易な艶出
し剤組成物に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

一般に艶出し剤には、物品外観に光沢を与え、この光沢
が水、溶剤、洗剤等に接触しても長期にわたって維持さ
れ、さらに適用時の作業が容易で、しかも多くの場合優
れた撥水性を示すことが要求される。

従来、ポリジメチルシロキサンを主体とするシリコーン
オイルは、単独で、あるいは水分散液、有機溶剤溶液の
形で艶出し剤として使用されている他、ワックス等に添
加配合することにより用いられている。特にワックス等
にシリコーンオイルを添加配合することにより、艶出し
効果や艶出し作業の容易さを向上させることができる。

例えば、特開昭５７−１８７３７１号には、ワックス、
高粘度シリコーンオイル、低粘度シリコーンオイルおよ
び溶剤よりなる艶出し剤組成物が記載されている。また
、特開昭５８−６３７６９号には、ワックス、シリコー
ンオイル、ヒドロキシカルボン酸の金属塩および溶剤よ
りなる艶出し剤組成物が記載されている。しかしながら
、ポリジメチルシロキサンを主体とするシリコーンオイ
ルは、ワックス成分と比べると撥水性が劣り、配合によ
りワックス成分の撥水性を低下させる結果となる欠点が
ある。

また、特開昭５９−３０８７６号には、シリコーンレジ
ンと低重合度ポリジオルガノシロキサンおよび高重合度
ポリジオルガノシロキサンを艶出し成分として配合する
艶出し剤組成物が記載されている。しかし、このものも
撥水性については充分満足のいくものではないという欠
点を有している。

〔発明の目的〕

本発明は上記の問題点を考慮してなされたもので、艶出
し剤に要求される諸特性を示す上に、優れた撥水性を有
する艶出し剤組成物を提供することを目的とするもので
ある。

〔発明の構成〕

本発明者は、特定のシリコーンレジンと低重合度ポリジ
オルカリシロキサンとを、特定の比率で部分縮合して得
られるポリオルガノシロキサンを艶出し成分として使用
することにより、上記目的が達成されることを見出し本
発明を成すに至った。

即ち本発明は、ワックス、溶剤、界面活性剤、濃稠剤、
研磨剤、着色剤、芳香剤、洗剤抵抗剤、その他艶出し剤
に通常添加配合される添加剤から選択される成分の少な
くとも一種を含有し、艶出し成分として、 （ａ）　　Ｒ１３ＳｌＯ０．５単位（ココにＲ１は同種
もしくは異種の置換または非置換の一価炭化水素基）と
５Ｉ０２単位カラナリ、Ｒ１３３１００．　ｓ　単位ト
Ｓ＋０２単位（！：　（Ｄモル比（Ｒ’５ＳｉＯｏ、　
ｓ／　５ｉＯａ）　カ０．４〜１．２であり、１分子中
にケイ素原子に結合した水酸基を少なくとも１個有する
ポリオルガノシロキサンと、 ら）式 ％式％ （ここにＲ２は置換もしくは非置換の一価炭化水素基、
Ｘは水酸基、加水分解性基または置換もしくは非置換の
一価炭化水素基、ｎは３〜５０の整数）で示される低重
合度ポリジオルガノシロキサンとを、 （ａ）成分の含有量が、（ａ）成分とら）成分の合計量
の１００重量部に対して、１〜５０重量部となるように
して、部分縮合させて得られるポリオルガノシロキサン
を含有することを特徴とする艶出し剤組成物を提供する
ものである。

以下、本発明の艶出し剤組成物について詳細に説明する
。

本発明に使用されるポリオルガノシロキサン縮合物は（
ａ）成分の含有量が（ａ）成分と（ｂ）成分の合計量１
００重量部に対して、１〜５０重量部となるように（ａ
）成分とら）成分とを混合加熱、あるいは塩基性触媒存
在下に混合加熱して、部分的に縮合反応させることによ
り得られるものである。

（ａ）成分中のＲ１は、同種もしくは異種の置換または
非置換の一価炭化水素基を表し、これらの基としてはメ
チル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基、ビニル
基、アリル基等のアルケニル基、フェニル基等のアリー
ル基、およびこれらの炭化水素基の炭素原子に結合して
いる水素原子を部分的にハロゲン原子等で置換した基が
例示される。

また、Ｒ１３ＳｌＯｏ、５単位とＳｉＯ２単位のモル比
（Ｒ１３Ｓ１００．　Ｓ／　ＳｉＯ２）は０．４〜１．
２の範囲にあることが必須とされる。

この（ａ）成分のポリオルガノシロキサンは、当業者に
よく知られているものであって、これは例えば８１０２
単位を構成する水ガラス、オルソエチルシリケート、エ
チルポリシリケートの少なくとも一種と、Ｒ１３Ｓｉｎ
、、　５単位を構成するトリメチルクロロシラン、トリ
メチルメトキシシラン、トリフェニルクロロシラン、フ
エニルジメチルメトキシシラン、ジメチルビニルクロロ
シラン、ジメチルビニルメトキシシランなどのシランの
少なくとも一種とを共加水分解縮合させることにより得
られる。

次に、ら）成分中のＲ２は、置換もしくは非置換の一価
の炭化水素基を表し、これには前述したＲ’と同様の基
があげられる。またＸは、水酸基、加水分解性基または
置換もしくは非置換の一価炭化水素基を表し、加水分解
性基としてはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基な
どのアルコキシ基、アセトキシ基などのアシロキシ基な
とがあげられ、置換もしくは非置換の一価炭化水素基と
しては、前述したＲ１と同様の基があげられる。尚、合
成の容易さや得られる艶出し剤組成物の撥水性から、Ｒ
２としてはアルキル基、中でもメチル基が好適とされ、
Ｘとしては水酸基が好適とされる。

（ｂ）成分については、その重合度を示すｎの値が３〜
５０であることが必要とされるが、これはポリオルガノ
シロキサン縮合物が粘着性を示さず、かつ艶出し剤組成
物とした場合に良好な作業性、例えば伸び易さを示す為
であり、さらに好ましくは、５〜３０である。

（ｂ）成分としてｎが３０〜１００００の高重合度ポリ
ジオルガノシロキサンを使用して得られたポリオルガノ
シロキサン縮合物が、シリコーン粘着剤として知られて
いるが、本発明のポリオルガノシロキサン縮合物は粘着
性を示すことがなく、さらには優れた撥水性を示すオイ
ル状物である。

また、（ａ）成分と（ｂ）成分とを部分縮合させる場合
に、（ａ）成分の量が多すぎると艶出し剤組成物とした
場合の伸び易さに優れたポリオルガノシロキサン縮合物
を得ることが難しくなるため、上記した通り（ａ）成分
の含有量を、（ａ）成分とら）成分の合計量１００重量
部に対して、１〜５０重量部とすることが必要とされる
。この部分縮合反応は、無触媒下あるいは塩基性触媒下
で行われるが、塩基性触媒の例としては、水酸化す）　
ＩＪウム、水酸化リチウム等の金属水酸化物、トリメチ
ルアミン、ジエチルアミン等の脂肪族アミン、アニリン
、メチルアニリン等の芳香族アミンおよびオルガノアン
モニウムハイドロオキサイド等の第４級アンモニウム化
合物等があげられる。

他方、本発明の艶出し剤組成物に配合されるワックス、
溶剤、界面活性病、濃稠剤、研磨剤、着色剤、芳香剤、
洗剤抵抗剤、その他艶出し剤に通常添加配合される添加
剤、から選択される成分としては、従来公知のすべての
ものが対象とされる。

上記したワックスとしては、例えばミツロウ、羊毛ロウ
、鯨ロウ等の動物ロウ、カルナウバロウ、綿ロウ等の植
物ロウ、モンタンロウ、セライトロウ、セレシンロウ、
パラフィンロウ、ペトロラタム等の鉱物ロウ、硬化ひま
し油、ポリエチレンロウ等の合成ロウ等が、溶剤として
はトルエン、ケロシン、ナフサ、ミネラルスピリ÷ト等
が、濃稠剤としては大豆レシチン、メチルセルロース等
が、研磨剤としてはケイ酸アルミニウム、けいそう土、
ベントナイト、シリカ、水和ケイ酸カルシウム、酸化マ
グネシウム、酸化鉄、酸化すず等が、界面活性剤として
はアルキルサルフェート、アルキルスルホネート、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウ
ム、ポリオキシエチレンアルキルフエニルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル、ソルビタンモノエ
ステル、ベンジルアンモニウム塩等が、洗剤抵抗剤とし
ては分子中に−ＮＨ２や−（ＣＨ２）　２−ＮＨ，等の
アミノ基を有するシランあるいはシロキサン等をあげる
ことができる。

本発明は溶剤ベース、水ベース、ペースト状等をはじめ
とし、あらゆる形態に適用できる。

さらに・本発明の組成物には・ヒ五戸門婢］（ただし、
Ｒ２は前述と同じ、ｍは３．４、または５）で示される
環状シロキサンやシロキサンオキシアルキレン共重合体
を必要に応じて配合することは何ら差支えない。

〔実施例〕

以下、本発明を実施例によって説明する。実施例におい
て、部はいずれも重量部を示す。

まず、本発明に使用するポリオルガノシロキサン縮合物
を、次に示す方法により調製した。

参考例−１ （ＣＨ３）　３Ｓ　ｔｏｏ、　、単位とＳｉｎ、単位と
からなり（ＣＨ：、＞５ｓｉｏ、、ｓ／５ｉＯｚ　（モ
ル比）が４／１０であり、水酸基含有量が２．０ｗｔ％
であるポリメチルシロキサンの６ｈｔ％トルエン溶液９
１２部、トルエン７５０部および水酸化ナトリウム０．
０６８部を加熱下、３時間還流攪拌を行ったのち、リン
酸０．１４部で中和した。これを２０ｍｍＨｇの減圧下
１３０℃で加熱することによりトルエンを留去し、粘度
２２００ｃＰ　（２５℃）のオイル状物（Ｆ−１）を得
た。

参考例−２ （ＣＨ３）−３ｉｎ。、、単位と５／０２単位とからな
り（ＣＨｓ）３ＳｉＯ０．５／５ＩＯ２（モル比）が４
／１０であり、水酸基含有量が２．０ｗｔ％であるポリ
メチルシロキサンの６０ｗｔ％トルエン溶液８０７部、
ＬＨ。

トルエン７５０部および水酸化ナトリウム０．１０４部
を加熱下、３時間還流攪拌を行った後、リン酸０．２部
で中和した。これを２０ｍｍＨｇの減圧下１３０℃で加
熱することによりトルエンを留去し、粘度８００ｃＰ　
（２５℃）のオイル状物（Ｆ−２）を得た。

また比較のために以下のようなシロキサン組成物を調製
、準備した。

参考例−３ （ＣＨ３）　＝Ｓ＋Ｏｏ、　ｓ単位と５１部２単位とか
らなり（ｏ＋ｓ）　、ｓ＋ｏａ、　ｓ／　ｓｉ口２（モ
ル比）が４／１０であり、水酸基含有量が２．０ｗｔ％
であるポリメチルシロキサンの３０部と、重合度２１０
のポリジメチルシロキサン７０部を均一なオイル状物と
なるまで攪拌し、粘度１０００ｃＰ　（２５℃）のオイ
ル状物（ｆ−１’）を得た。

参考例−４ を均一なオイル状物となるまで攪拌し、粘度３５０ｃＰ
　（２５℃）のオイル状物（ｆ−２）を得た。

参考例−５ 重合度２５５のポリジメチルシロキサン（ｆ−３）を準
備した。

上記で調製、準備したシロキサン組成物を使用して艶出
し剤組成物を調製し、評価した結果を以下の実施例で示
す。

実施例−１ 上記オイル状物（Ｆ−１、Ｆ−２、ｆ−１、ｆ−２、ｆ
−３）の各５０部とトルエン５０部を均一に混合して、
各々溶剤タイプの艶出し剤を調製した（Ｐ−１、Ｐ−２
、Ｃ−１、Ｃ−２、Ｃ−３）。

これらの艶出し剤に綿布を浸漬した後、綿布を取り出し
て軽く絞り、これを用いてアルミパネルを軽く拭いた。

これらの艶出し剤は良好な伸びを示し、さらにべたつき
感も無く、優れた光沢を示した。

撥水性の試験は、艶出し剤を塗布・乾燥後、角度５５°
の傾斜をつけたアルミパネル上に、ピペットを用いて水
を一滴滴下し、水滴が滑り落ちた後の残存水滴をみて判
定した。結果を第１表に示す。

◎・・・残存水滴無し。

○・・・細かな水滴が数点残った。

△・・・水の流れた跡の１部２程度に細かな水滴が筋状
に残った。

Ｘ・・・水の流れた跡の１部２以上に細かな水滴が筋状
に残った。

邪、酸化モンタンワックス（ヘキストワックスＥ、ヘキ
スト社製商品名）１６．０部およびミネラルスピリッ）
　６６、０部を加えた。

この混合物を９０℃に加熱してワックス類を溶解させ、
この状態で混合して均一な液状にした後に徐々に冷却し
、各々固形ペースト状の艶出し剤組成物Ｐ−１°、Ｐ−
２゛、Ｃ−１°、Ｃ−２°、Ｃ−３°を調製した。

ＪＩＳ　Ｋ　２２３６の試験片調整法で調整したアルキ
ド樹脂エナメル焼付塗装板に、上記艶出し剤組成物を用
いて通常のワックスがけ操作を行った。

撥水性の試験は、ピペットを用いて水を一滴滴下し、そ
の転落角が２０’以内のものは○とし、それ以上のもの
を△とした。結果を第２表に示す。

実施例−２ オイル状物（Ｆ−Ｉ　５Ｆ−２、ｆ−１、ｆ−２、ｆ−
３）の各々１０．０部に対して、カルナウバワックス８
．０〔発明の効果〕 上記したようなポリオルガノシロキサン縮金物を含む本
発明の艶出し剤組成物は、処理対象物への適用時におけ
る伸びがよく、表面べたつき性がなく、撥水性に優れた
ものとなる。さらに処理対象物が木材、皮革等であって
も滲み込みが少ないという効果を有する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　ワックス、溶剤、界面活性剤、濃稠剤、研磨剤、着
   色剤、芳香剤、洗剤抵抗剤、その他艶出し剤に通常添加
   配合される添加剤から選択される成分の少なくとも一種
   を含有し、艶出し成分として、 （ａ）Ｒ＾１＿３、ＳｉＯ＿０＿．＿５単位（ここにＲ
   ＾１は同種もしくは異種の置換または非置換の一価炭化
   水素 基）とＳｉＯ＿２単位からなり、Ｒ＾１＿３ＳｉＯ＿０
   ＿．＿５単位とＳｉＯ＿２単位とのモル比（Ｒ＾１＿３
   ＳｉＯ＿０＿．＿５／ＳｉＯ＿２）が０．４〜１．２で
   あり、１分子中にケイ素原子に結合した水酸基を少なく
   とも１個有す るポリオルガノシロキサンと、 （ｂ）式 ▲数式、化学式、表等があります▼ （ここにＲ＾２は置換もしくは非置換の一価炭化水素基
   、Ｘは水酸基、加水分解性基また は置換もしくは非置換の一価炭化水素基、 ｎは３〜５０の整数）で示される低重合度ポリジオルガ
   ノシロキサンとを、 （ａ）成分の含有量が、（ａ）成分と（ｂ）成分の合計
   量の１００重量部に対して、１〜５０重量部となるよう
   にして、部分縮合させて得られるポリオルガノシロキサ
   ンを含有することを特徴とする艶出し剤組成物。 ２　Ｒ＾１、Ｒ＾２がともにメチル基である請求項１記
   載の艶出し剤組成物。 ３　Ｘが水酸基である請求項１記載の艶出し剤組成物。 ４　ｎが５〜３０の整数である請求項１記載の艶出し剤
   組成物。