JPH0315353A - 手打ち風そば類の製造法 - Google Patents
手打ち風そば類の製造法Info
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
の食味を有する日本そばや韓国冷麺、その他のそば類を
、自動機械力により即席的に製造できるよう工夫したも
のである. 〈従来の技術〉 一般に、そば粉はタンパク質を含んでおり、これに水を
加えて練ると、その水に触れた部分が熔けて、粘性又は
つなぎ力を発生するため、その人念に練り上げれば上げ
る程、食味上優れた製品に仕上がることが知られている
. そこで、例えば日本そばを手打ち作業により製造する場
合、先づそば粉の粒子同志に水が充分波及・付着するよ
うに、「水廻し」と称する攪拌作用を与えて、一旦そば
粉をボロボロの小塊群に粘結固形化させ、その小塊群か
ら引き続き1個の大塊に団子化させるべく、「<<り」
と称する練り上げ又は揉み押し作業を行なっている通例
であるが、その「<<り」作用は製品の食味を左右する
最も重要な要因であるにも拘らず、その作業に際しては
体重を加えなければならないので、製造工程上最も重労
働と長時間を要する作業となっており、蕊に機械打ちの
普及する所以があると言える。
ち作業の「水廻し」と「<<り」をミキサー(混合機)
によって実行している通例であり、そのミキサーの固定
容器内へそば粉と水を収容させた上、これを回転羽根の
回転作用によって混縁している.勿論、そば粉の「つな
ぎ」となる割り粉(小麦粉)も混入されている. そのため、そば粉をボロボロの小塊群に粘結固形化させ
るべき、上記「水廻し」の攪拌作用はこれを支障なく付
与できると翔も、その後の「<<り」に相当するそば粉
の入念な練り上げ作用は、これを実効あるものとして付
与することが不可能である. 蓋し、回転羽根ではその竪型又は横型の如何を問わず、
そば粉の粒子表面へ事前の「水進し」作用により付着さ
せた水を、その粒子の内部に至るまで押し込み、又その
粒子も圧潰して、そば粉自身の持つ粘性を引き出す加圧
力が未だ充分に発揮されないからである.その意味から
も、「つなぎ」となる割り粉の添加が不可欠であって、
何れにしても手打ち風味を得られない結果となっている
.く課題を解決するための手段〉 本発明はこのような課題の改善を企図しており、そのた
めに手打ち風そば類の製造法として、内部にそば粉切り
返し用の固定羽根が臨まされた日を用意し、その日内へ
そば粉のみか又はそのそば粉と割り粉との混合物から或
る原料を収容させた上、 先づ、水の添加によりその原料を一旦小塊群として粘結
固形化すべく、臼の回転により「水導し」 (攪拌)作
用し、 次いで、上記原料の小塊群を全体的な1個の大塊として
団子化すべく、その小塊群を臼の回転中に杵で搗くこと
により「<<り」 (練り上げ)作用し、 最後に、上記原料の大塊を押出機の押出作用により、一
挙に麺線化することを第1の特徴とし、又、内部にそば
粉切り返し用の固定羽根が臨まされた臼を用意し、その
口内へそば粉のみか又はそのそば粉と割り粉とのl昆合
物から戊る原料を収容させた上、 臼の同転中に水を添加し乍ら、その原料を杵で搗くこと
により、その小塊群から[11の大塊として順次に粘結
変化させるべく、「水廻し」 (攪拌)作用と「<<り
」 (練り上げ)作用を一工程で行ない、 次いで、上記原料の大塊を押出機の押出作用により、一
挙に麺線化することを第2の特徴とするものである. く実施例〉 以下、図面に基いて本発明の詳細を説明すると、第1、
2図は本発明の実施に用いるそば搗き機(A)を表わし
ており、(10)は据付機筐、(11)はその機筐(l
O)の上部に軸受けされた杵(12)の昇降軸、(13
)はその杵(12)と向かい合う如く、機筐(10)の
下部に設置された臼の総称、(l4)は機筺(10)の
上部に格納されたモーター(図示省略)を介して、水平
軸線送りに回転駆動されるフライホイールであり、その
回転運動が図外のクランク機構によって、杵(12)の
昇降運動に変換されることとなっている。
6)は臼(13)の内部を指向するように、機筐(10
)の下部から立設された給水管であり、その日(13)
への給水量を図外の調整弁によって、加減することもで
きるようになっている。その給水管(16)を図外のボ
イラーと接続することにより、これから臼(13)内へ
glを注ぐことも可能である。
無し円形輪切り体をなす上部の固定環(13a)と、こ
れに合致連通する下部の回転受け@ (13b)とから
威り、その固定環(13a)が機筺(10)の下部から
一体的に起立する脚柱(17)によって、安定な固定状
態に支持されている.他方、回転受け椀(13h)は機
筺(lO)の下部に格納されたモーター(図示省略)に
よって、垂直軸線廻りに回転駆動されるようになってい
る. つまり、(18)は機筺(10)の下部にベアリング(
19)を介して支持された竪型回転軸であり、その上端
部から一体的に張り出す回転盤(20)が、上記受け椀
(13b)の底面へ一体回転し得るように接合固定され
ていると共に、上記回転軸(18)がベルトなどの伝動
手段や減速機などを介して、モーターに伝動連結されて
いるわけである.尚、そのモーターを正逆回転させるこ
ともできる. (21)はその回転受け椀(13b)と固定環(13a
)とのパーティングラインであるが、これは外上がりの
傾斜勾配面として形成されることにより、そば粉や水が
洩れ出ないように定められている.しかも、そのパーテ
ィングライン(21)の周囲は、回転受け椀(13b)
から一体的に張り出すカバーフランジ(22)によって
、被覆されてもいる.又、(23)は上記臼(13)の
内部に臨まされたそば粉切り返し用の固定羽根であり、
その基端部が上部の固定Ijt(13a)へボルト(2
4)などによって固定されていると共に、同しく先端部
が上記パーティングライン(21)を越えて、下部の回
転受け椀(13b)内に至るまで延長されている.そし
て、そば粉を臼(13)における回転受け椀(13b)
の回転中に、その固定羽根(23)によって切り返す如
く「水廻し」 (攪1↑)作用し、その粒子の表面八万
遍なく水を付着させ得るようになっている.この点、図
例では固定羽根(23)の1個を示しているに過ぎない
が、その複数個を臼(13)の回転中心線に対する放射
対称配置型などとして設置することも可能である。
)として回転させるようになっているが、これに代る第
3図の変形例に示すように、その臼(13)の全体を回
転させるように構威しても良い.その場合には、上記固
定羽根a (23)を上方から臼(13)の内部へ臨ま
せる如く、通当な長さのハンガーステー(25)などを
介して固定設置する.そうすれば、その固定羽根(23
)に上記と同様なそば粉の切り返し反転作用を宮なませ
ることができる. (26)は臼(13)を安定良く回
転支持すべく、その脚柱(17)の上端部に設置された
ベアリングである. 更に、第4、5図は本発明の実施に使う製麺用押出[
(B)を示しているが、これには特に茹で麺機(C)も
組立ユニット化されることにより、その全体的な1基の
機器として仕上げられている.即ち、茹で麺機(C)は
ガスバーナーやその他の加熱s (27)を備えた火床
(28)と、その火床(28)へ上方から着脱自在に栽
置セットされたそば釜(29)とから成り、そのそば釜
(29〉の内部には加熱源(27)による沸騰状態の熱
湯が貯溜されている.(30)は火床(28)の周辺部
から一体的に立設された固定支柱であり、これには押出
機(B)の支持枠(31)が、その支柱(30)の垂直
軸線を中心として、適宜旋回させることもできるように
架設されている.その場合、押出機(B)の支持枠(3
1)は第4図から明白なように、正面が開放する断面コ
字型を呈しつつ、そば釜(29)の直上位置に臨んでお
り、−L記支柱(30)の逼りに旋回操作されることに
よって、そば釜(29)の直上位置から退避し、そのそ
ば釜(29)を火床(28)に対して着脱操作すること
もできるようになっている. (32)はその操作レバ
ーでである。
態に垂立された原料受け入れ筒(33〉と、その中空内
部に向かって進退作用するピストン(34)と、そのピ
ストン(34)を昇降させるべく、支持枠(31)の上
壁面から一体的に立設された作動シリンダ− (35)
とから成ると共に、その原料受け入れ筒(33)の開放
下端部には、多数の押出孔(36)を備えた蓋板(37
)が被着一体化されている.もっとも、その蓋板(37
)は受け入れ筒(33)に対して、又その受け入れ筒(
33)は支持枠(31)に対して、各々取りはずすこと
もできるようになっている. そして、上記シリンダー(35)へ作動用オイルやエヤ
ーなどの圧縮流体を給排制御し、そのピストン(34)
を昇降運動させることにより、受け入れ筒(33)内の
原料を下圧し、その原料を第4図の鎖線で示唆する如く
、押出孔(36)から押出作用するようになっている.
原料がその押出孔(36)の通過により、麺線(m)と
して一挙に切り出された上、自づと正しくそば釜(29
)の熱湯中へ落下することとなるように、関係設定され
ているのである.その場合、原科受け入れ筒(33)と
そば釜(29)との上下相互間隔(I1)については、
可及的に小さく寸法化することが好ましい。支持枠(3
1)は上記のように、正面の開放する形態にあるため、
その正面から受け入れ筒(33)内へ、原料を円滑に投
入作業できること言うまでもない.ip線(m)の太さ
や断面形状は、異なる押出孔(36)を備えた蓋板(3
7)の交換装着によって、自由自在に変化させることが
できる. 尚、図では圧縮流体を作動源として、ピストン(34)
を昇降運動させるようになっているが、例えばラックと
ピニオンとの噛合機構などから成る機械的手段により、
そのピストン(34)を昇降させるように定めることも
、勿論可能である。
本そばを機械打ちするに当り、先ず第6図N)のように
そば搗き機(A)の臼(13)内へ、そば粉のみか又は
そば粉とその「つなぎ」になる割り粉(小麦粉や鶏卵、
山芋、フノリ、よもぎなど)との混合物から成る一定単
位量の原料(M)を収容させると共に、これに適量な比
率の水(W)を添加した上で、その臼(13)を回転さ
せることにより、「水廻し」 (攪欅)作用する.つま
り、例えばそば粉と割り粉との比率が約8対2の原料(
M)一約1 kgに、その約40%の水量を加えた上、
その全体的に攪拌作用するのであるが、その際水(W)
は上記40%の全量を一度に加え、追って微調整するこ
とも可能であると言えるが、好ましくは上記攪拌作用の
状態変化を検認し乍ら、その時々の状態に応じた数回に
分けて、その段階的に少量づつそば搗き機(A)の給水
管(16)から注ぎ入れることが効果的である.もっと
も、作業者の手作業によって、同様な段階的の少量づつ
注水させてもさしつかえない.何れにしても、上記工程
では臼(13)の回転により、これと言わば連れ逼る原
料(M)が固定羽根(23)の抵抗を受けて、自然と切
り返し反転されることになり、そのため水(W)との攪
拌作用が頗る効率良く行なわれる.原料(M)をなすそ
ば粉の粒子表面には、水(W)が万遍なく行き渡って付
着し、やがてその原料(M)は同図(It)のようにボ
ロボロの小塊群(M1)として、自づと粘結固形化され
る状態になる. 上記作業能率を一層向上させる意味から、臼(13)を
適宜に逆回転させることもできる.又、作業者が臼(1
3)内へ手を差し入れつつ、上記攪拌作用の補助を行な
っても良い。その攪拌作用には力を加える必要が一切な
く、却ってそば粉に加圧力を付与することは好ましくな
いと共に、臼(13)は回転状態にあるため、その人為
的な補助作業も極めて安楽に行なえ、上記工程をすばや
く完了することができる. そば粉の粒子に悉く水分が付着し、その原料(M)が小
塊群(M1)として完全に粘結一体化したならば、引き
続き臼(13)を回転させ乍ら、今度はその小塊群(旧
〉を第6図(II)の鎖線で示唆する如く、杵(12)
で鳩くことにより、「<<り」 (練り上げ)作用を施
すのである. そうすれば、上記小塊群(M1)はやはり回転中の臼(
13)内において、固定羽根(23)の表裏反転作用力
を受け乍ら、杵(12)によりその粒子が万遍なく圧潰
されると共に、事前工程において表面に付着済みの水分
も内部へ押し込められるので、そば粉自身の持つ粘性が
自づと効果的に引き出されることになり、やがて同図(
m)のように1 (INの大塊(M2)として、団子状
に粘結一体化することとなり、その大塊(H2〉の表面
には「照り」も出るのである.この状態に至るまでの所
要時間は、先に例示した原料(M)の約1 kirにつ
いて、長くとも2分程度で足る. その場合、臼(13)として第2図示のような下部受け
椀(13b)のみが回転するものを用いるならば、その
全体が回転する第3図示の形態に比し、上記大塊(M2
)の内部に空気の包蔵されてしまうことも、一層効果的
に防止することができ、延いては茹で上げ所要時間の短
縮化にも大変役立つ.蓋し、第2図示の臼(13)内に
おいて小塊群(M1)を搗くと、第7図から示唆される
ように、その小塊群(旧〉の下段眉が回転受け椀(13
b)と連れ廻るに反し、上段層は回転せずに上下動作の
みを行なうこととなり、その相互間には臼(13〉のパ
ーテイングライン(21)を境界として、言わば地盤の
ズレ込む如き変動作用が起ると共に、杵(12)により
陥没された凹所(S)内へ、小塊群(旧)の上段層が崩
れ落ち混入されて、韮に空気の包蔵される時間的・場所
的な余裕を与えず、著しく効率良く且つ全体として均一
に練り上げられるからである.何れにしても、本発明で
は上記「<<り」作用が、回転臼(13〉と杵(12〉
によって実行されるため、手打ちによる製造工程での所
謂「へそ出し」作業も、自づと省略することができる.
そして、上記大塊(M2)が耳たぶ程度の固さとして、
1個の団子状に仕上がったことを確認後、これを臼(1
3)から取り出して、次に押出機(B)の原料受け入れ
筒(33)内へ移し入れ、そのピストン(34)により
上記大塊(M2)を下圧し、蓋板(37)の押出孔(3
6)から押出作用させることによって、麺線(m)とし
て切り出し生戒する. その押出機(B)による押出し時にも、そば粉には「<
<り」 (練り上げ)作用が付与される結果となる.押
出し生威された麺線(m)はそのまま自然落下して、茹
で麺機(C)のそば釜(29)内に受容され、その熱湯
により茹で上げられることとなる.そのそば釜(29)
内には加熱源(27)によって、熱湯が常時沸騰状態に
保たれているのである.本発明によれば、上記説明から
明白な通り、「くくり」作用をそば搗きv&(A)の自
動機械力によって、極めて高能率に実行できるため、そ
の1食分づつを即席に製造することも可能となり、所謂
造り置きの品質低下を確実に防止できるのである.その
場合、特に第4、5図のような茹で麺機(C)が付属的
に組立ユニット化された押出機(B)を用い、その押出
作用により切り出された麺線(m)を、その直下位置に
開口するそば釜(29)内へ自づと落下させて、直ちに
茹で上げるように関係設定するならば、その一食分づつ
の即席的な製造効果を更に一層向上させ得ることとなる
.因みに、先に例示した原料(M)の約1 kgについ
て、その長くとも1分程度で茹で上げ完了することがで
きる. 先には、第1工程として原料(M)の「水廻し」作用を
行ない、その一旦小塊群(M1)に仕上げた後、第2工
程として杵(12)による搗き上げの「くくり」作用を
付与する製造法につき説明したが、その「水廻し」の当
初から原料(M)を杵(12)で晶くことにより、言わ
ば一工程において「<<り」作用も、一挙同時に付与す
ることができる.蓋し、臼(13)は回転中にあり、原
料(M)には固定羽根(23)の切り返し反転作用も加
えられるため、その臼(13〉内へ給水管(16)から
水(W)を注ぎ入れ乍ら、杵(12)で搗いたとしても
、上記「水廻し」(攪拌)作用が杵(12)の障害を受
けることなく、終始通正に達戒されることになるからで
あり、このような製造法によっても、上記即席効果をま
すます向上させることができる. 更に、原料(M)を一旦小塊群(M1)として「水廻し
」作用の完了後、これに引き続<「<<り」作用を付与
するに当っては、第8図に示唆する如く、その小塊群(
M1)を布やその他の衛生的な包装袋(P)によって、
包み込み状態に封入すると共に、その封入状態のままで
杵(12)により搗き上げてもさしつかえない.その完
了後には包装袋(P)から大塊(門2)を取り出して、
その大塊(M2)を押出機(B)の原料受け入れ筒(3
3)内へ移し入れること、言うまでもない. 上記何れの製造法を採るも、「<<り」作用が杵(12
)による搗き動作として実行され、その自動機械力によ
り入念に付与できるため、上記割り粉の添加を省略する
も、特に即席用としてそば粉自身の粘性を充分に引き出
すことができ、従いその割り粉の省略によって機械打ち
法であるにも拘らず、手打ち品とほぼ同様な優れた食味
を得られることになる. 又、先には日本そばの製造法として説明したが、上記原
料(M)に加える真水を熱湯として、その給水管(16
)から臼(13)内へ注ぎ入れると共に、割り粉をデン
プンとすることにより、日本そばに代る韓国冷麺の製造
法としても、本発明を通用実施することができる.特に
、韓国冷麺の手打ち作業では熱湯を添加して、その「水
連し」 (攪拌)作用を行なう必要があるため、その即
席的な手作業の著しく困難であり、作業者にとって重労
働になる処、本発明の上記方法によれば、自動vi械的
に「水退し」作用を付与し得るため、このような問題の
解決にも役立つ。
入念に「<<り」作用を施せることとも相俟って、製品
の表面を一層平滑に保つことができ、商品価値を昂め得
ると共に、食する際の歯切れも良好化できることとなる
。
て、内部にそば粉切り返し用の固定羽根(23)が臨ま
された臼(13)を用意し、その日(13)内へそば粉
のみか又はそのそば粉と割り粉との混合物から成る原料
(M)を収容させた上、先づ、その原料(M)を水(W
)の添加により一旦小塊群(M1)として粘結固形化す
べく、臼(13)の回転により「水廻し」 (攪拌)作
用し、次いで、上記原料(M)の小塊群(M1)を全体
的な1個の大塊(M2)として団子化すべく、その小塊
群(M1)を臼(13)の回転中に杵(12)で搗くこ
とにより「<<り」 (練り上げ)作用し、 最後に、上記原料(M)の大塊(?12)を押出機(B
)の押出作用により、一挙に麺線化するようになってい
るため、冒頭に述べた従来技術の課題を完全に解決でき
、例えば駅構内での所躍立ち食い店にあっても、その手
打ち風味の優れた製品として即席的に提供できる効果が
あり、このような効果は特に請求項2の構成を採用する
ことによって、更に一層向上させることができる. 即ち、従来からそば粉の粘性化したタンパク質はグルテ
ンを形戒せず、水分を永く保溜する能力に劣るため、そ
ば粉だけでは製品としての麺線状態が早期に切れてしま
うと共に、その意味から保管場所にも制約を受けると考
えられている.そこで、手打ちや機械打ちの何れによっ
て製造する場合でも、「つなぎ」となる割り粉としての
小麦粉を加えている通例であるが、その割り粉を多く加
えれば加える程、製品としての食味が低下することにな
る. しかし乍ら、上記そば粉のタンパク質は水に溶けて流れ
やすいと姻も、本来その粒子同志のつなぎ力となる粘性
を有するため、これを本発明の方法によって入念に「<
<り」 (練り上げ〉作用し、その粘性を充分効果的に
引き出すことができれば、その工程の高能率に完遂し得
ることとも相俟ち、殊更即席に食する製品として、そば
粉100%の手打ち風味を確保できることになるわけで
ある。
により押出し生成された麺線(m)が、そのまま自重落
下して、茹で麺機(C)のそば釜(29)内に受容され
、その熱湯により茹で上げられることになるため、「<
<り」作用後の大塊(M2)を押出機(B)の原料受け
入れ筒(33)内へ移し入れれば足り、極めて安楽に作
業できることは勿論のこと、その茹で上げ所要時間も合
理的に短縮できることとなり、1食分づつの即席的な製
造効果かますます向上する. つまり、そば搗き機(A)により効率良く入念な「<<
り」作用を実行できる結果、「つなぎ」となる割り粉の
添加が不要になり、又押出機(B)から押出し生成され
た麺線(m)の1本づつが自然落下するので、その1本
1本に熱が均等に伝わりやすく、その意味から茹で上げ
所要時間が著しく短縮すると共に、堝温の低下も予防で
き、所謂シャキッとした手打ち風味を得られるのであり
、何れにしても高品質のそば類を即席的に製造できる方
法として、画期的なものと言える.
、第2図はその臼を抽出して示す拡大断面図、第3図は
第2図に対応する臼の変形例を示す断面図、第4図は同
じく本発明において用いる押出機の一部破断側面図、第
5図は第4図の55線に沿う拡大断面図、第6図(1)
(I1)(III)は製造の作用過程を示す説明図、第
7図(T)(n)(■)は第2図示の臼によるくくり作
用状態を示す説明図、第8図は小塊群の包装状態を示す
断面図である. (12)・・・・・杵 (13)・・・1・臼 (l6)・・・・・給水管 (23)・・・・・固定羽根 (29)・・・・・包装袋 (A) ・・・・・そば搗き機 (B) ・・・・・押出機 (C) ・・・・・茹でj!!機 (M) ・・・・・原料 (旧〉 ・・・・・小塊群 (M2)・・・・・大塊 (m) ・・・・・麺線 (W)・・・・・水
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、内部にそば粉切り返し用の固定羽根(23)が臨ま
された臼(13)を用意し、その臼(13)内へそぱ粉
のみか又はそのそば粉と割り粉との混合物から成る原料
(M)を収容させた上、 先づ、その原料(M)を水(W)の添加により一旦小塊
群(M1)として粘結固形化すべく、臼(13)の回転
により水廻し(撹拌)作用し、次いで、上記原料(M)
の小塊群(M1)を全体的な1個の大塊(M2)として
団子化すべく、その小塊群(M1)を日(13)の回転
中に杵(12)で搗くことによりくくり(練り上げ)作
用し、 最後に、上記原料(M)の大塊(M2)を押出機(B)
の押出作用により、一挙に麺線化することを特徴とする
手打ち風そば類の製造法。 2、内部にそば粉切り返し用の固定羽根(23)が臨ま
された臼(13)を用意し、その臼(13)内へそば粉
のみか又はそのそば粉と割り粉との混合物から成る原料
(M)を収容させた上、 臼(13)の回転中に水(W)を添加し乍ら、その原料
(M)を杵(12)で搗くことにより、その小塊群(M
1)から1個の大塊(M2)として順次に粘結変化させ
るべく、水廻し(攪拌)作用とくくり(練り上げ)作用
を一工程で行ない、 次いで、上記原料の大塊(M2)を押出機(B)の押出
作用により、一挙に麺線化することを特徴とする手打ち
風そば類の製造法。 3、押出機(B)をその直下に付属する茹で麺機(C)
との組立ユニット体として形作り、その押出作用により
切り出した麺線(m)を、そのまま自づと茹で麺機(C
)のそば釜(29)内へ落下させて、そのそば釜(29
)の熱湯により茹で上げることを特徴とする請求項1又
は2記載の手打ち風そば類の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1150958A JPH0315353A (ja) | 1989-06-13 | 1989-06-13 | 手打ち風そば類の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1150958A JPH0315353A (ja) | 1989-06-13 | 1989-06-13 | 手打ち風そば類の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0315353A true JPH0315353A (ja) | 1991-01-23 |
JPH0526455B2 JPH0526455B2 (ja) | 1993-04-16 |
Family
ID=15508153
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1150958A Granted JPH0315353A (ja) | 1989-06-13 | 1989-06-13 | 手打ち風そば類の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0315353A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06350342A (ja) * | 1993-06-02 | 1994-12-22 | Nec Corp | 周波数逓倍回路 |
JPH09299054A (ja) * | 1996-05-14 | 1997-11-25 | Musashino:Kk | そば粉の加水方法および当該方法により製造されたそば |
-
1989
- 1989-06-13 JP JP1150958A patent/JPH0315353A/ja active Granted
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06350342A (ja) * | 1993-06-02 | 1994-12-22 | Nec Corp | 周波数逓倍回路 |
JPH09299054A (ja) * | 1996-05-14 | 1997-11-25 | Musashino:Kk | そば粉の加水方法および当該方法により製造されたそば |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0526455B2 (ja) | 1993-04-16 |
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