JPH0315082Y2 - - Google Patents

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JPH0315082Y2
JPH0315082Y2 JP2999686U JP2999686U JPH0315082Y2 JP H0315082 Y2 JPH0315082 Y2 JP H0315082Y2 JP 2999686 U JP2999686 U JP 2999686U JP 2999686 U JP2999686 U JP 2999686U JP H0315082 Y2 JPH0315082 Y2 JP H0315082Y2
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guide wire
inserter
guidewire
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cylindrical bodies
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、カテーテルガイドワイヤーを、カテ
ーテル、導入針またはシースイントロデユーサー
等に挿入する際に用いられるガイドワイヤーイン
サーターに関する。
〔従来の技術〕
従来、例えばカテーテルを血管内の所定の領域
に導入する場合、第20図〜第23図に示す方法が
用いられる。この方法では、必ず第20図に示す
ように管体導入具110の中空針部11を皮膚1
2に貫通させ、さらに該中空針部11を血管13
内へ挿通するようにする。管体導入具10は、先
端部を中空針部11、基端部を管体挿入口14と
してなり、中空針部11と管体挿入口14との間
には、管体通路15が形成される。さらに管体通
路15内における基端部側には、弁体16が形成
される。中空針部11を皮膚12に穿刺する際、
該中空針部11内には不図示の内針が挿入され
る。内針は管体挿入口14から管体通路15内を
挿通され、中空針部11の先端部に露出させるよ
うにしている。内針は中空針部11が血管13内
に挿通された状態で管体挿入口14から抜去され
る。
内針が抜去されると、これにかわつて管体挿入
口14には、第10図に示すようなガイドワイヤ
ー17が挿入される。ガイドワイヤー17の先端
部は、所定の血管部位の形状にあわせて曲折され
てなり、曲折されたガイドワイヤー17を管体挿
入口14に挿入する際、第19図に示すガイドワ
イヤーインサーター18を用いるようにしてい
る。ガイドワイヤーインサーター18は、長尺状
の筒状体からなり、一端部にガイドワイヤー導入
口19を、他端部に管体挿入口14に当接可能な
ガイドワイヤー導出口20を備えてなる。ガイド
ワイヤーインサーター18を用いてのガイドワイ
ヤー17の挿入は、先ず、第20図に示すよう
に、ガイドワイヤー導出口20を管体導入具10
の管体挿入口14に当接させ、次でガイドワイヤ
ー17の先端部をガイドワイヤー導入口19に挿
入するようにする。挿入されたガイドワイヤー1
7は、筒状体内部のガイドワイヤー通路21を通
過され、ガイドワイヤー導出口20から管体挿入
口14に挿入される。管体挿入口14に挿入され
るガイドワイヤー17は、弁体16、管体通路1
5内を挿通される状態で中空針部11の先端部に
到達される。さらにガイドワイヤー17の先端部
は血管13の内部に導入され〔第21図参照〕、
所定の血管13位置へ送り込まれるようにして
る。
ガイドワイヤー17の先端部が所定の血管13
の内部位置に送り込まれると、管体挿入口14に
当接されていたガイドワイヤーインサーター18
が取外される。ガイドワイヤーインサーター18
の取外しは、第21図に示すようにガイドワイヤ
ー17に沿つてインサーター18を矢示A方向に
摺動させて行なわれ、摺動されるインサーター1
8をガイドワイヤー17の基端部まで移動させる
ようにする。この状態で移動されたインサーター
18をガイドワイヤー17から抜去することでイ
ンサーター18の取外しが行なわれることとな
る。
ガイドワイヤーインサーター18が取外された
ガイドワイヤー17の基端部には第22図に示す
ようにカテーテル22が挿入される。カテーテル
22の挿入は、ガイドワイヤー17に管状のカテ
ーテル22を被包する状態で行なわれ、挿入され
たカテーテル22の先端部をガイドワイヤー17
に沿つて矢示B方向に移動させるようにしてい
る。カテーテル22は、ガイドワイヤー17に案
内される状態で管体導入具10の管体通路15内
を挿通され、血管13の内部位置へと送り込まれ
る〔第23図参照〕。この際、管体導入具10に
接続される供給管23から管体通路15内にヘパ
リン食塩水等が供給され、カテーテル22と通路
15との境界における血栓の発生を防止可能とし
ている。また、弁体16は、管体通路15から管
体挿入口14への血液、ヘパリン食塩水等の漏出
を防止可能としている。
血管13の内部へ送り込まれるカテーテル22
の先端部がガイドワイヤー17に沿つて所定の血
管13の内部位置へ到達されると、ガイドワイヤ
ー17がカテーテル22から取り除かれる。ガイ
ドワイヤー17が取除かれたカテーテル22の基
端部からは、薬液、血液等の液体が供給される。
この結果、供給された液体を所定の血管13の内
部位置に導入することが可能となる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記従来の方法により、カテー
テル22を血管13へ挿入する場合、管体導入具
10の管体挿入口14にガイドワイヤー17を挿
入した後、ガイドワイヤーインサーター18を矢
示A方向に摺動させて取除く必要がある。このよ
うなガイドワイヤーインサーター18の除去作業
は、ガイドワイヤー17が長い場合に特に面倒で
あり、ガイドワイヤー17の表面を傷付け、曲げ
てしまうこともあつた。また、インサーター18
を矢示A方向に摺動させる際、ガイドワイヤー1
7を管体挿入口14が抜去してしまつたり、イン
サーター18に付着した血液がガイドワイヤー1
7の全体に付着され、不衛生なものとされた。さ
らにガイドワイヤー17にカテーテル22を被包
し、挿入する場合に、ガイドワイヤー17からイ
ンサーター18を取除いた後でなければこれらの
作業を行なうことができなかつたため面倒なもの
となつていた。
〔考案の目的〕
本考案は、ガイドワイヤーインサーターを用い
てのガイドワイヤーの挿入作業を容易に行なうと
ともに、所定の管体挿入口にガイドワイヤーが挿
入された後、ガイドワイヤーインサーターをガイ
ドワイヤーから容易に離脱可能とすることを目的
としている。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案は、長尺状
の筒状体からなり、一端部にガイドワイヤー導入
口、他端部に所定の管体挿入口に当接可能なガイ
ドワイヤー導出口を備え、ガイドワイヤーをガイ
ドワイヤー導入口からガイドワイヤー通路を経て
ガイドワイヤー導出口に挿通し、ガイドワイヤー
を上記所定の管体挿入口に挿入可能とするガイド
ワイヤーインサーターにおいて、上記筒状体を長
手方向に沿つて左右に分割し、一方を左筒状体、
他方を右筒状体とするとともに、ガイドワイヤー
通路内へのガイドワイヤー挿通時に左右の両筒状
体を結合可能とする結合部材を備えることとして
いる。
また、本考案に係るガイドワイヤーインサータ
ーは左右の各筒状体が長手方向での一側部同士を
ヒンジ部材で結合されるようにしている。
また、本考案に係るガイドワイヤーインサータ
ーは、左右の各筒状体が長手方向での一側部同士
をヒンジ部材で結合されるとともに、左右の筒状
体の他端部側同士は、該各他側部側に形成される
係合体の相互の係合作用により結合されるように
している。
また、本考案に係るガイドワイヤーインサータ
ーは左右の各筒状体が長手方向での一側部同士を
ヒンジ部材で結合されるとともに、左右の筒状体
の他側部同士は、該各側部に形成される係合部に
係合される結合具にて結合されるようにしてい
る。
また、本考案に係るガイドワイヤーインサータ
ーは、上記結合具を各係合部に対してスライド可
能な状態で着脱されるようにしている。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。
第1図は本考案の第1実施例に係るガイドワイ
ヤーインサーターを示す斜視図、第2図は左右の
各筒状体を開状態とした斜視図、第3図は第1図
の−線に沿う矢視図である。
ガイドワイヤーインサーター30は、先端部を
テーパ部31としてなる長尺状の筒状体とされ
る。筒状体は長手方向〔矢示C方向〕に沿つて左
右2つに分割されてなり、一方を左筒状体32
A、他方を右筒状体32Bとしてなる。すなわ
ち、左右の各筒状体32A,32Bは、それぞれ
半円筒形状とされ、これら2つの筒状体32A,
32Bの内側面33Aおよび33B同士を当接さ
せることで第1図に示す円筒形状の筒状体とされ
る。左右の各筒状体32A,32Bの内側面33
A,33Bの長手方向には、2つの内側面33
A,33B同士を当接させた状態で一体とされる
ガイドワイヤー通路34が備えられる。一体とさ
れるガイドワイヤー通路34は、一端部にガイド
ワイヤー導入口35を、他端部にガイドワイヤー
導出口36を有してなる。すなわち、ガイドワイ
ヤー導出部36は、テーパ部31側に形成されて
なり、該導出部36はテーパ部を所定の管体挿入
口に当接することによりガイドワイヤーを、該挿
入口に挿通可能とする。
左右の各筒状体32A,32Bの長手方向〔矢
示C方向〕における一側部同士は、ヒンジ部材3
7により結合される。これにより、左右の各筒状
体32A,32Bは、ヒンジ部材37を中心に矢
示D方向に開閉可能とされ、各内側面33A,3
3B同士は、相互に接・離可能とされる。ヒンジ
部材37は、左右の各筒状体32A,32Bの他
側部同士を離隔する方向〔矢示E方向〕に付勢し
てなり、各筒状体32A,32Bの多側部側に
は、相互に係合可能とされる係合体が配設され
る。係合体は、左筒状体32Aに支持される左係
合体38Aと、右筒状体32Bに支持される右係
合体38Bより構成される。このうち左係合体3
8Aは、一対の鉤形部材39にて構成され、各鉤
形部材39は右筒状体32Bの上方側に突出され
る。一方、右係合体38Bは右筒状体32Bに支
持される環状部材にて形成される。右係合体38
Bは矢示F方向に変形可能な弾性樹脂材にて形成
され、該右係合体38Bは各筒状体32A,32
Bの内側面33A,33B同士が当接された状態
で左係合体38Aの各鉤形部材39に係合され
る。すなわち、ヒンジ部材37の作用により開放
方向(矢示E方向)に付勢される各筒状体32
A,32Bの他端部は、上記環状の右係合体38
Bと左係合体38Aの鉤形部材39の当接状態に
て相互に係合されることとなる。この結果、左右
の各筒状体32A,32Bは、第1図に示すよう
な結合状態とされることとなる。
一方、第3図の2点鎖線に示すように環状の右
係合体38Bを矢示F方向に変形させることによ
り、該右係合体38Bと左係合体38Aの鉤形部
材39との当接状態が解除される。これとともに
各筒状体32A,32Bは、ヒンジ部材37の作
用により開放方向に離隔され、第2図に示す分割
状態となる。これにより、ガイドワイヤー通路3
4が露出されることとなる。
第4図は本考案の第2実施例に係るガイドワイ
ヤーインサーターを示す斜視図、第5図は第4図
のV方向より観た矢視図、第6図は左右の筒状体
の開状態を示す第5図同様の矢視図である。
第4図に示すガイドワイヤーインサーター40
は、左右の各筒状体32A,32Bの他側部に、
左筒状体32Aに支持される左ツマミ41A、右
筒状体32Bに支持される右ツマミ41Bを備え
てなる。左右の各ツマミ41A,41Bは内側面
33A,33B同士が当接された状態で相互に対
向される。左右の各ツマミ41A,41Bの下方
には、相互に係合可能とされる係合体42が備え
られ、該係合体42は雄雌のホツクにて構成され
る。すなわち、係合体42は左ツマミ41Aに配
設される雄部43Aと、右ツマミ41Bに配設さ
れる雌部43Bから構成され、雄部43Aおよび
雌部43Bは、左右の筒状体32A,32Bを閉
状態とし、内側面33A,33B同士を当接させ
た状態で相互に係合可能とされる(第4図および
第5図参照)。この際、各筒状体32A,32B
の閉作動は、各ツマミ41A,41Bを保持する
状態で行なわれる。
一方、係合体42は、第5図に示すように例え
ば指44により左右のツマミ41A,41Bに開
方向(矢示E方向)の力を加えることで係合状態
が解除される。すなわち、左右のツマミ41A,
41Bに開方向(E方向)の力が加わると雄部4
3Aと雌部43Bの係合状態が解除され、これと
ともに各筒状体32A,32Bは、ヒンジ部材3
7の作用により開方向(E方向)に離隔されるこ
ととなる(第6図参照)。このように、本実施例
に係るガイドワイヤーインサーター40は、左右
のツマミ41A,41Bにそれぞれ開および悶方
向の力を加えをことで左右各筒状体32A,32
Bを係合および分割状態とすることが可能とな
る。その他の構成は、前記実施例と同様である。
第7図は本考案の第3実施例に係るガイドワイ
ヤーインサーターを示す斜視図、第8図は第7図
の−線に沿う断面図、第9図は左右の筒状体
の開状態を示す第8図同様の断面図である。
第7図に示すガイドワイヤーインサーター50
は、左右の筒状体32A,32Bの一側部同士を
結合するヒンジ部材37に、係合フツク51を支
持してなる。係合体としての係合フツク51は、
先端部を右筒状体32Bから左筒状体32Aの表
面部側に湾曲させてなる鉤形とされる。係合フツ
ク51の先端部は、左右の筒状体32A,32B
を閉状態とし、内側面33A,33B同士を当接
させた状態で、左筒状体32Aの表面に形成され
る嵌合凹部52に嵌合可能とされる(第7図およ
び第8図参照)。これにより、分割状態の各筒状
体32A,32Bを相互に結合することが可能と
なる。
一方、ガイドワイヤーインサーター50は、係
合フツク51に加えるたわみ変形によつて嵌合凹
部52に対する係合フツク51の係合状態を解除
することで左右の各筒状体32A,32Bを開状
態として分割することが可能となる(第9図参
照)。このように、本実施例に係るガイドワイヤ
ーインサーター50は、係合フツク51の先端部
と嵌合凹部52との嵌合・嵌合解除により、左右
の各筒状体32A,32Bを結合および分割状態
とすることが可能となる。その他の構成は、前記
第1実施例と同様である。
第10図は本考案の第4実施例に係るガイドワ
イヤーインサーターを示す斜視図、第11図は左
右の筒状体を開状態とした第10図同様の斜視
図、第12図は第10図のXII方向より観た矢視
図、第13図は第11図の方向より観た矢視
図である。
このガイドワイヤーインサーター60は、左右
の筒状体32A,32Bの一側部同士を樹脂製の
ヒンジ部材61により結合してなる。ヒンジ部材
61は、左右の筒状体32A,32Bの他側部同
士を離隔する方向に付勢している。各筒状体32
A,32Bの他側部のうち、左筒状体32Aには
左係合部62Aが、右筒状体32Bには右係合部
62Bが備えられる。各係合部32A,62B
は、筒状体の軸線に対し外側に突出される凸条に
て構成され、該凸条は長手方向(矢示C方向)に
延設されてなる。各係合部62A,62Bには、
左右の筒状体32A,32Bを閉状態とし、内側
面33A,33B同士を当接させた状態で結合具
63が装着可能とされる。すなわち結合具63
は、凸条とされる各係合部62A,62Bに結合
可能な蟻溝部64を備えてなり、結合具63の装
着は、該蟻溝部64を各係合部62A,62Bに
矢示G方向にスライドさせる状態で行なうことが
可能となる(第10図参照)。この結果、第10
図および第12図に示すように、各筒状体32
A,32Bを結合具63により、結合することが
可能となる。結合具63は、樹脂製の紐体65に
より右筒状体32Bに支持されてなる。
一方、ガイドワイヤーインサーター60は、各
係合部62A,62Bに対する結合具63の装着
解除により、左右の筒状体32A,32Bをヒン
ジ部材61の前記付勢力によつて開状態として分
割することが可能となる(第11図および第13
図参照)。結合具63の装着解除は、各係合部6
2A,62Bに対して該結合具63を矢示H方向
にスライドさせることでガイドワイヤーに力を加
えることなく容易に行なうことが可能となる。こ
のように、本実施例に係るガイドワイヤーインサ
ーター60は、結合具63の各係合部62A,6
2Bに対する着脱操作により、左右の各筒状体3
2A,32Bを結合および分割することが可能と
なる。その他の構成は、前記第1実施例と同様で
ある。
第14図は本考案の第5実施例に係るガイドワ
イヤーインサーターを示す斜視図、第15図は左
右の筒状体を開状態とした第14図同様の斜視図
である。
このガイドワイヤーインサーター70は、左右
の筒状体32A,32Bの一側部同士を第1実施
例と同様の構成に係るヒンジ部材37で結合して
なる。各筒状体32A,32Bの他側部側のう
ち、左筒状体32Aには左係合爪71Aが、右筒
状体32Bには右係合爪71Bが支持されてな
る。係合体としての各係合爪71A,71Bは、
左右の筒状体32A,32Bを閉状態とし、内側
面33A,33B同士を当接させた状態で、相互
に当接し、係合される(第14図参照)。これに
より、分割状態の各筒状体32A,32Bを相互
に結合することが可能となる。
一方、ガイドワイヤーインサーター70は、各
係合爪71A,71Bを矢示E方向に押し開くこ
とで相互の係合状態が解除される。これにより第
15図に示すように左右の各筒状体32A,32
Bを開状態として分割することが可能となる。こ
のように、本実施例に係るガイドワイヤーインサ
ーター70は、各係合爪71A,71Bの係合・
係合解除により、左右の各筒状体32A,32B
を結合および分割状態とすることが可能となる。
その他の構成は、前記第1実施例と同様である。
〔実施例の作用〕
以下、上記各実施例の作用を説明する。
第16図〜第18図は、前記各実施例に係るガ
イドワイヤーインサーター30,40,50,6
0,70のうち、第1実施例に係るガイドワイヤ
ーインサーター30を代表として用いてカテーテ
ルを血管内の所定領域へ導入する過程を示すもの
である。カテーテルを血管内に導入する場合、先
ず第16図に示すように、管体導入具80の中空
針部81を皮膚82に貫通させ、さらに該中空針
部81を血管83内へ挿通するようにする。管体
導入具80は、先端部を中空針部81、基端部を
管体挿入口84としてなり、中空針部81と管体
挿入口84との間には管体通路85が形成され
る。さらに管体通路85内における基端部側に
は、弁体86が形成される。中空針部81を皮膚
82に穿刺する際、該中空針部81内には不図示
の内針が挿入される。内針は管体挿入口84から
管体通路85内を挿通され、中空針部81の先端
部に露出させるようにしている。内針は中空針部
81が血管82内に挿通された状態で管体挿入口
84から抜去される。
内針が抜去されると、これにかわつて管体挿入
口84には、第16図に示すようなガイドワイヤ
ー87が挿入される。
ガイドワイヤー87は、先端部を挿入される所
定の血管83の部位の形状にあわせて曲折されて
なる。また、ガイドワイヤー87の基端部側に
は、予め血管83内へ送り込まれる管状のカテー
テル88が被包されてなる。
管状挿入口84にガイドワイヤー87を挿入す
るに際しては、該挿入口84に第1図に示すカテ
ーテルインサーター30のテーパ部31が当接さ
れる。インサーター30の当接は、左右の筒状体
32A,32Bを左係合体38Aと右係合体38
Bの係合により結合させる状態にして行なわれ
る。テーパ部31が管体挿入口84に当接される
と、インサーター30のガイドワイヤー導出口3
6が管体挿入口84に挿通されることとなる(第
16図参照)。次いでガイドワイヤー87の先端
部をガイドワイヤー導入口35に挿入するように
する。挿入されたガイドワイヤー87は、筒状体
内部のガイドワイヤー通路34を通過され、ガイ
ドワイヤー導出口36から管体挿入口84に挿入
される。管体挿入口84に挿入されるガイドワイ
ヤー87は、弁体86、管体通路85内を挿通さ
れる状態で中空針部81の先端部に到達される。
さらにガイドワイヤー87の先端部は血管83の
内部に導入され(第17図参照)、所定の血管8
3内位置へ送り込まれるようにしている。
ガイドワイヤー87の先端部が所定の血管83
の内部位置に送り込まれると、管体挿入口84に
当接されていたガイドワイヤーインサーター30
が取外される。ガイドワイヤーインサーター30
の取外しは、第17図に示すように環状の右係合
体38Bを矢印F方向に変形させ、次いで2点鎖
線Jに示すように右係合体38Bと左係合体38
Aの係合状態を解除して行なわれる。この結果、
左右の筒状体32A,32Bがヒンジ部材37を
中心に分割されることとなり、ワイヤ通路34が
露出される状態となる。これによりガイドワイヤ
ー87からインサーター30が矢印K方向に取外
されることとなる。
ガイドワイヤーインサーター30が取外される
と、ガイドワイヤー87の基端部を被包するカテ
ーテル88を矢印L方向に移動する。移動される
カテーテル88は、ガイドワイヤー87に案内さ
れる状態で管体導入具80の管体通路85内を挿
通され、血管83の内部位置へと送り込まれる
(第18図参照)。この際、管体導入具80に備え
られる供給管89から管体通路85内にヘパリン
食塩水等が供給され、カテーテル88と通路85
との境界における血栓の発生を防止可能としてい
る。また、弁体86は、管体通路85から管体挿
入口84への血液、ヘパリン食塩水等の漏出を防
止可能としている。
血管83の内部へ送り込まれるカテーテル88
の先端部がガイドワイヤー87に沿つて所定の血
管83の内部位置へ到達されると、ガイドワイヤ
ー87がカテーテル88から取り除かれる。ガイ
ドワイヤー87が取り除かれたカテーテル88の
基端部からは、薬液、血液等の液体が供給され
る。この結果、供給された液体を所定の血管83
の内部位置に導入することが可能となる。
このように、上記各実施例に係るガイドワイヤ
ーインサーター30は、左右の各筒状体32A,
32Bを結合部材により一体の筒状体とすること
が可能となり、この状態でガイドワイヤー87を
所定の管体挿入口84に挿入することが可能とな
る。また、ガイドワイヤー87が血管83内へ導
入されると、左右の筒状体32A,32Bの結合
状態を解除することでガイドワイヤーインサータ
ー30をガイドワイヤー87から容易に離脱する
ことが可能となる。これにより、ガイドワイヤー
インサーター30を用いてのガイドワイヤー87
の挿入作業を容易に行なうとともに、所定の管体
挿入口84にガイドワイヤー87が挿入された
後、ガイドワイヤーインサーター30をガイドワ
イヤー87から容易に離脱することが可能とな
る。
さらに、本考案に係る各ガイドワイヤーインサ
ーター30,40,50,60,70によれば、
予め、カテーテル88をガイドワイヤー87の基
端部に被包させた状態でガイドワイヤー87の挿
入作業を行なうことが可能となり、従来のように
手術の際などにおいて長尺のカテーテル88をガ
イドワイヤー87に被包し、供給する作業の手間
を軽減することが可能となる。
〔考案の効果〕
以上のように、本考案は、長尺状の筒状体から
なり、一端部にガイドワイヤー導入口、他端部に
所定の管体挿入口に当接可能なガイドワイヤー導
出口を備え、ガイドワイヤーをガイドワイヤー導
入口からガイドワイヤー通路を経てガイドワイヤ
ー導出口に挿通し、ガイドワイヤーを上記所定の
管体挿入口に挿入可能とするガイドワイヤーイン
サーターにおいて、上記筒状体を長手方向に沿つ
て左右に分割し、一方を左筒状体、他方を右筒状
体とするとともに、ガイドワイヤー通路内へのガ
イドワイヤーの挿通時に左右の両筒状体を結合可
能とする結合部材を備えることとしたため、ガイ
ドワイヤーインサーターを用いてのガイドワイヤ
ーの挿入作業を容易に行なうとともに、所定の管
体挿入口にガイドワイヤーが挿入された後、ガイ
ドワイヤーインサーターをガイドワイヤーから容
易に離脱可能とすることができるという効果があ
る。
また、本考案に係るガイドワイヤーインサータ
ーは、左右の各筒状体が長手方向での一側部同士
をヒンジ部材で結合されるようにしたため、ヒン
ジ部材の開閉によりガイドワイヤーからの離脱を
容易に行なうことが可能となる。
また、本考案に係るガイドワイヤーインサータ
ーは、左右の各筒状体が長手方向での一側部同士
をヒンジ部材で結合されるとともに、左右の筒状
体の他側部側同士は、該各他側部側に形成される
係合体の相互の係合作用により結合されるように
したため、係合体の係合解除により該インサータ
ーをガイドワイヤーから容易に離脱することが可
能となる。
また、本考案に係るガイドワイヤーインサータ
ーは、左右の各筒状体が長手方向での一側部同士
をヒンジ部材で結合されるとともに、左右の筒状
体の他側部同士は、該各側部に形成される係合部
に係合される結合具にて結合されるようにしたた
め、結合具の係合解除により該インサーターをガ
イドワイヤーから容易に離脱することが可能とな
る。
また、本考案に係るガイドワイヤーインサータ
ーは、上記結合具を各係合部に対してスライド可
能な状態で着脱されるようにしたため、結合具の
係合および係合解除を容易に行なうことが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例に係るガイドワイ
ヤーインサーターを示す斜視図、第2図は左右の
各筒状体を開状態とした斜視図、第3図は第1図
の−線に沿う矢視図、第4図は本考案の第2
実施例に係るガイドワイヤーインサーターを示す
斜視図、第5図は第4図のV方向より観た矢視
図、第6図は左右の筒状体の開状態を示す第5図
同様の矢視図、第7図は本考案の第3実施例に係
るガイドワイヤーインサーターを示す斜視図、第
8図は第7図の−線に沿う断面図、第9図は
左右の筒状体の開状態を示す第8図同様の断面
図、第10図は本考案の第4実施例に係るガイド
ワイヤーインサーターを示す斜視図、第11図は
左右の筒状体を開状態とした第10図同様の斜視
図、第12図は第10図のXII方向より観た矢視
図、第13図は第11図の方向より観た矢視
図、第14図は本考案の第5実施例に係るガイド
ワイヤーインサーターを示す斜視図、第15図は
左右の筒状体を開状態とした第14図同様の斜視
図、第16図〜第18図はそれぞれ第1実施例に
係るガイドワイヤーインサーターを用いて血管内
にカテーテルを導入する過程を示す断面図、第1
9図は従来のガイドワイヤーインサーターを示す
斜視図、第20図〜第23図のそれぞれは従来の
ガイドワイヤーインサーターを用いて血管内にカ
テーテルを導入する過程を示す断面図である。 30,40,50,60,70……ガイドワイ
ヤーインサーター、32A……左筒状体、32B
……右筒状体、34……ガイドワイヤー通路、3
5……ガイドワイヤー導入口、36……ガイドワ
イヤー導出口、37,61……ヒンジ部材、38
A……左係合体、38B……右係合体、42……
係合体、51……係合フツク、62A……左係合
部、62B……右係合部、63……結合具、71
A……左係合爪、71B……右係合爪、84……
管体挿入口、87……ガイドワイヤー、88……
カテーテル。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 長尺状の筒状体からなり、一端部にガイドワ
    イヤー導入口、他端部に所定の管体挿入口に当
    接可能なガイドワイヤー導出口を備え、ガイド
    ワイヤーをガイドワイヤー導入口からガイドワ
    イヤー通路を経てガイドワイヤー導出口に挿通
    し、ガイドワイヤーを上記所定の管体挿入口に
    挿入可能とするガイドワイヤーインサーターに
    おいて、上記筒状体を長手方向に沿つて左右に
    分割し、一方を左筒状体、他方を右筒状体とす
    るとともに、ガイドワイヤー通路内へのガイド
    ワイヤー挿通時に左右の両筒状体を結合可能と
    する結合部材を備えることを特徴とするガイド
    ワイヤーインサーター。 (2) 左右の各筒状体は、長手方向での一側部同士
    をヒンジ部材で結合される実用新案登録請求の
    範囲第1項に記載のガイドワイヤーインサータ
    ー。 (3) 左右の各筒状体は、長手方向での一側部同士
    をヒンジ部材で結合されるとともに、左右の筒
    状体の他側部側同士は、該各他側部側に形成さ
    れる係合体の相互の係合作用により結合される
    実用新案登録請求の範囲第1項に記載のガイド
    ワイヤーインサーター。 (4) 左右の各筒状体は、長手方向での一側部同士
    をヒンジ部材で結合されるとともに、左右の筒
    状体の他側部同士は、該各側部に形成される係
    合部に係合される結合具にて結合される実用新
    案登録請求の範囲第1項に記載のガイドワイヤ
    ーインサーター。 (5) 上記結合具は、各係合部に対してスライド可
    能な状態で着脱される実用新案登録請求の範囲
    第4項に記載のガイドワイヤーインサーター。
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