JPH03150098A - ステッピングモータの駆動装置 - Google Patents

ステッピングモータの駆動装置

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JPH03150098A
JPH03150098A JP28767389A JP28767389A JPH03150098A JP H03150098 A JPH03150098 A JP H03150098A JP 28767389 A JP28767389 A JP 28767389A JP 28767389 A JP28767389 A JP 28767389A JP H03150098 A JPH03150098 A JP H03150098A
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oil
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housing
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章 高木
Masahiko Suzuki
昌彦 鈴木
Jiro Asai
二郎 浅井
Kiyomitsu Ozawa
小沢 清光
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、脱調や異常発熱を防止するために、モータ内
部がシリコン演算によって充満されたステンピングモー
タの駆動装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、ステッピングモータの内部をシリコン演算で充満
することによって、脱調や異常発熱を低減或いは防止可
能であることが知られている。
すなわち、モータ内部をシリコン油で充満すると、ステ
ップ駆動後のロータの停止時にロータの慣性力を抑止す
ることができるので、オーバシュートによる脱調をある
程度防止することが可能となる。さらに、シリコン油に
よってステッピングモー夕のステータコイルにおける異
常発熱を防止することができ、連続使用時間の延長、寿
命の延長に効果が認められている。
特に実開昭59−177876号公報には、作動油の流
量を制御する制御弁とステッピングモータとを一体的に
構成するとともに、これら制御弁及びステッピングモー
タを収納するハウジング内部を作動油によって充満した
流量it4御弁が示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記ステッピングモータを、例えば自動
車のような作動環境温度の変化幅が広範な場所に取り付
けた場合には、作動環境温度に応じてモータ内部の油の
粘性状態が変化するので、上記のような脱調の防止効果
を十分に発揮することが困難になる。特に、作動環境温
度が非常に低い場合には、油が高粘性状態となるため回
転トルク不足が生じ、逆に作動環境温度が非常に高い場
合には、慣性力の抑止効果が薄れて脱調が発生する場合
がある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、作動環境温
度の変化幅が広範な場合であっても、良好な応答性を確
保しつつ、脱調を確実に防止することが可能なステッピ
ングモータの駆動装置を従供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明によるステッピング
モータの駆動装置は、 ステッピングモータと、 前記ステッピングモー夕を収納するとともに、内部に油
が充満されたハウジングと、 前記ハウジングに充満された油の温度を検出する温度検
出手段と、 前記温度検出手段によって検出された温度に基づき、前
記油の粘性状態を考慮して前記ステッピングモータの回
転速度及び回転加速度の上限値を変更する変更手段と、 前記変更手段によって変更された前記上限値を越えない
範囲の回転速度及び回転加速度によって、前記ステッピ
ングモータを駆動する駆動手段とを備える。
〔作用〕
上記の構成により、ステッピングモータを収納するハウ
ジング内に充満された油の温度が検出され、この検出さ
れた温度に基づいてステッピングモータの回転速度及び
回転加速度の上限値が変更される。つまり、油の粘度は
温度が高くなるに従って低く、一方温度が低くなるに従
って急激に増加する。本発明においては、この油の温度
を検出するとともに、検出された温度に基づいて油の粘
性状態を考慮しつつ、ステッピングモータの回転速度及
び回転加速度の上限値が変更される。そして、この上限
値を越えない回転速度及び回転加速度によってステッピ
ングモータが駆動される。
〔実施例〕
以下、本発明によるステッピングモータの駆動装置をロ
ータリバルブの制御装置に適用した実施例について説明
する。
第1図〜第4図に示すように、本実施例によるロータリ
バルブは、作動油の流量を制御するバルブ部2とバルブ
部2を駆動するモータ部3とが一体的に構成されている
バルブ部2は、3つのボー)10.11.12を形成し
たハウジング13と、該ハウジング13に圧大した中空
状のアウタハウジング1−4と、該アウタハウジング1
4の内側に固定した支持体としての円筒状のインチハウ
ジングI5と、シャフト9とから構成される装置 該アウタハウジングl4は、軸方向の一端部および他端
側の一部が全周の1/3を残して切除された形状に形成
されており、これによりアウタハウジングl4の一端部
および他端側の一部にはハウジングl3との間に、全周
の273程度の空間部l7、l8が形成されている。な
お、該空間部l7、l8は互いに軸心を中心として対称
となる位置に形成されている。
上記シャフト9は一端および他端の間が内部の中空部を
介して連通していて、しかもその両端が開放された全体
として中空円筒状の形状を有している.シャフト9の一
端の中空円筒状部分はインナハウジング15の嵌合穴1
6に回動自在に挿入、支持されている。また、シャフト
9の一端の中空円筒状部分にはその内側と外側とを連通
ずるオリフィス22、23が軸心を中心として対称とな
る位置に2組形成されている(第7図参照)。
オリフィス22、23は周面上の開口形状が頂点と底辺
とが周方向となる略二等辺三角形の形状を有しく第8図
参照)、かつ両者はシャフト9の周方向に向きが逆にな
るように形成されている(第7図参照).また、第8図
のごとく該オリフィス22、23はシャフト9に形成さ
れているノッチ状の溝24、25に連結されている。該
溝24、25はシャフト9の内側と外側とを貫通しない
程度の深さでかつオリフィス22、23の三角形の頂点
から遠ざかるに従って次第に浅くなるように形成されて
いる。
インチハウジングl5のうちシャフト9の上記一端の中
空円筒状部分を支持する部分にはオリフィス22、23
との連通状態が変化する開口部19、20が形成されて
おり、該開口部19、20は第7図のごとく軸心を中心
として対称となる位置に二組存在している.なお、各開
口部19、20は円周上の開口形状が長辺が周方向とな
る長方形を有し、かつ短辺の長さがアウタハウジングl
4の空間部l7、l8の軸方向の幅より若干小さく形成
されている。
上記各オリフィス22、23の底辺(軸方向)の長さは
インナハウジングl5の開口部19、20の短辺の長さ
より若干短く形成され、溝24、25の先端から各オリ
フィス22、23の底辺までの長さく周方向)がインチ
ハウジングl5の開口部l9、20の長辺の長さより若
干短く形成どれている。
インナハウジングl5は、2か所の開口部l9が共に空
間部l7と連通ずるように、また2か所の開口部20が
共に空間部l8と連通ずるように、位置決めピン2lに
よりアウタハウジングl4に対する取付は角度が決めら
れている。
上記3つのポートlO、11,12において、ポート1
0は空間部l7と、ポート11は空間部18と、それぞ
れ連通している.ボー)12はシャフト9の一端面と対
面する位置に形成され、その一端の中空円筒状部分ひい
てはシャフト9の中空部9aに連通している。
ボー)10は油圧ポンプ27に、ポートllは油タンク
26に、またポートl2は油圧シリンダ29に、それぞ
れ油圧配管A,B,Cを介して接続されている。
モータ部3は、その回転軸としての上記シャフト9と、
該シャフト9のうち一端と他端との間の外周に嵌合した
ロータ部31と、ケース4の内側のうちロータ部31に
対応する位置に設けられたステータ部32とから構成さ
れる装置 上記ロータ部31は永久磁石部31aと、該磁石部31
aを挟んで軸方向に向かい合うようにして配置された鉄
心部3lbとよりなる.なお、鉄心部3lbは周方向の
外周に複数の歯が形成されている。
一方、ステータ部32は強磁性体のステータコア32a
と、該ステータコア32aに巻装された2Mのステータ
コイル32b,32cとよりなる。
なお、鉄心部3lbの外周と対向するステータコア32
aの内周には、周方向に鉄心部3lbの歯と同様の歯が
形成されている。
モータ部3は後述する電子制御回路によりステータコイ
ル32b,32cを励磁し、磁石部3laとステータコ
イル32b,32cとの励磁力の合成によってロータ部
3lを所定の角度だけ回動させるステップモー夕を構成
している。
モータ部3の回転軸をなすシャフト9の一端は前述のご
とく滑り軸受部としても作用するインナハウジングl5
により回動可能に支持されているが、シャフト9の他端
は滑り軸受部30に回動可能に支持されている.なお、
該滑り軸受部30はケース4の軸受部4aに圧入されて
いる。
モータ部3を内包したケース4は弾性材料よりなる0リ
ング5を介してハウジングl3にボルト6により嵌合、
固定されている。
ケース4内の滑り軸受部30側には、シャフト9の中空
部9a内に嵌合される嵌合部35aおよび滑り軸受部3
0の端面を押圧する抑圧部35bを有したストッパ35
が弾性材料よりなる0リング34を介して挿入されてい
る.該ストッパ35はケース4にネジ結合した蓋7によ
り押圧され、固定されている。
シャフト9の滑り軸受部30(DIの端面ば第4図に示
すように略三角形状の爪部9bが形成されており、シャ
フト9の回転によって該爪部9bがストッパ35に係合
することにより、シャフト9が一定回転角度以上回転し
ないようにしである。
シャフト9の一端の中空円筒状部分の外周とインナハウ
ジングl5の内周との間には、第2図に示したように、
シャフト9の回動隙間38が形成されている.また、第
3図に示すようにシャフト9の他端の中空円筒状部分の
外周と滑り軸受部30およびストッパ35の内側との間
にもシャフト9の回動隙間39が形成されている。
上記回動隙間38はポートl2に連通しているとともに
、シャフト9の中空部9aおよびモータ部の内側の回転
隙間39内にも連通している.また、回動隙間39はシ
ャフト9の中空部9aおよびモータ部の内側の空所40
内に連通している。
第1図のごとく、シャフト9の中空部9aの、爪部9b
寄りには円形状のフィルター37が固定され、またシャ
フト9の一端側とインチハウジングl5との間にも環状
のフィルター36が固定されている。これらフィルター
36、37は通油性の繊維質よりなり、異物が上記経路
を経てモータ部3内に侵入するのを防止している。
次に、電子制御回路の構成について説明する。
第10図に示すように、電子制御回路はマイクロコンピ
ュータ(以下、MCUと称す)50を有しており、この
MC050は、CPU50a,ROM50b,RAM5
0cを中心に論理演算回路として構成され、これらとコ
モンバス50dを介して相互に接続された入力部50e
及び出力部50fにより外部との入出力を行う。
このMC050の入力部50eには、指令信号出力回路
60から油圧シリンダ29への油の供給量を指令する指
令信号N1が入力され、さらに一組のステータコイル3
2a,32bの抵抗値をそれぞれ検出するための検出信
号N2.N3が入力される.ここで、ステータフィル3
2b,32cはリレー回路71a,7lbを介して抵抗
72a。
72bと直列に接続されており、検出信号N2.N3は
これらを接続する接続線から取り出される。
すなわち、リレー回路71a,7lbのリレーコイルに
電流が通電されて接点が切り換えられたときに、定電圧
電源70a,70おより抵抗72a。
72bを介して各ステータコイル32b,32cに定電
圧が供給される。これにより、検出信号N2゜N3は、
各ステータコイル32 b、  32 cの抵抗値に応
じた値の信号となる。
またリレ一回路71a、71bが駆動されていないとき
、それぞれブリッジ型に接続された4つのトランジスタ
Tri〜Tr4. Tr5〜Tr8から構成されるブリ
ッジ回路の一方の対向する頂点が、各ステータコイル3
2b、32cによって接続されている。このブリッジ回
路の他方の対向する頂点は、一方が電源+Vに接続され
、他方が接地されている。
MCU50の出力部50fは、各リレ一回路71a、7
1bの駆動を制御する制御信号S1、S2を出力する。
この制御信号Sl、S2は各リレ一回路71a、71b
のリレーコイルに接続されたトランジスタT rsl 
、 T rs2のベースに与えられており、リレーコイ
ルへの電流の通電・非通電を切り換える。さらに、出力
部50fからは、ブリッジ回路を構成する各トランジス
タTri−Tr4. Tr5〜Tr8の導通・非導通を
切り換える制御信号T1〜T8が出力される。この制御
信号T1−78によって導通するトランジスタTd−T
r4.Tr5〜Tr8が切り換えられ、各ステータコイ
ル32b。
32cに流れる電流の方向が変化する。
以上のように構成されたロータリバルブの制御装置にお
いて、次に作動を説明する。
MCU50は、第11図に示すフローチャートに従って
、油圧シリンダ29に供給する油量制御を実行する。
ステップ100では、必要なフラグ、カウンタ等を初期
化する処理が実行される。ステップ110では、指令信
号出力回路60から出力される油の供給量を指令する指
令信号が入力される。ステップ120では、カウンタK
Tがインクリメントされ、ステップ130においてカウ
ンタKTの値と所定値KSとが比較される。この比較結
果により、カウンタKTの値の方が大きいときには、ス
テップ140に進み、所定値KSの方が大きいときには
、ステップ230に進む。
ステップ140では、トランジスタTrsl、Trs2
にそれぞれ制御信号St、S2が与えられる。この制御
信号Sl、S2により、各リレ一回路71a。
71bのリレーコイルに電流が通電され、接点が切り換
えられる。このため、各ステータコイル32b、32c
は抵抗72a、72bを介して、定電圧電源70a、7
0bに接続される。ステップ150では、抵抗72a、
72bとステータコイル32b、32cとの接続線から
取り出された検出信号N2.N3を入力し、この検出信
号N2.N3に基づいて各ステータコイル32b、32
cの抵抗値を演算する。そして、ステップ160ではス
テップ150にて演算された抵抗値から、各ステータコ
イル32b、32cの温度、すなわちステータコイル3
2b、32cの周囲に充満している油の温度Tを推定す
る。
つまり、本実施例ではステッピングモータを油の中に浸
漬させているので、油の温度Tに応じてステッピングモ
ータを構成するステータコイル32b、32cの抵抗値
が変化する。第15図は、このような油の温度Tとステ
ータコイル32b。
32cの抵抗値との関係を示す特性図である。なお、ス
テップ160では2つのステータコイル32b、32c
の抵抗値からそれぞれ推定された油の温度を平均し、推
定温度Tとする。
ステップ170では、推定された油の温度Tを判定する
。すなわち、推定温度Tが下限値Tl以下のときステッ
プ180に進み、下限値TIよりも大きく且つ上限値T
2よりも小さいときステップ190に進み、下限値Tl
以下のときステップ200に進む、ステツプ180及び
ステップ200では、ステッピングモータの駆動速度の
上限値がω1に、駆動加速度の上限値がalに設定され
る。また、ステップ190では、駆動速度の上限値がω
2 (ただしω2〉ωl)に、駆動加速度の上限値がa
2  (ただしa2>a)に設定される。
ここで、油の温度と粘度との関係を第13図に示す。第
13図かられかるように、油の粘度は温度が低下するに
つれて、指数関数的に増加する。
また、一方で油の温度が高くなるに従って、油の粘度は
非常に小さくなっていく。このため、本実施例のように
、ステッピングモータを油の中に浸漬させた場合、油の
温度が極低温のときには粘度が非常に大きくなるためト
ルク不足が生じ、逆に極高温のときには粘性による減衰
が小さくなるためダンピング不足が生じて、ステッピン
グモータの脱調が発生する限界速度が低下する。第14
図は、油の温度とステッピングモータの脱調限界速度と
の関係を示している。そこで、本実施例においては、ス
テータコイル32b、32cの抵抗値から油の温度Tを
推定し、この推定温度Tに基づいて、第16図及び第1
1図に示すようにステッピングモータの駆動速度及び駆
動加速度の上限値を変更しているのである。これにより
、油の温度の極低温時、或いは極高温時におけるステッ
ピングモータの脱調を防止することができるとともに、
上記のような温度範囲以外では、良好な応答性を確保す
ることができる。
ステップ210では、制御信号Sl、S2の出力が停止
される。このため、リレ一回路71a、71bのリレー
接点が切り換えられ、ステータコイル32b、32Cは
それぞれブリッジ回路に接続される。ステップ220で
は、カウンタKTの値が零にリセットされる。すなわち
、ステップ140からステップ210までの制御は、カ
ウンタKTの値が所定値KSになるごとに実行される。
これは、油の温度の時間的な変化の割合が極僅かである
ため、油の温度を推定する演算は、例えば5分〜IO分
毎に1回行えば充分だからである。
ステップ230では、ステップ110にて入力された指
令信号Nlに従って、目標とする回転角度が設定される
とともに、ステンピングモータの回転角度が目標とする
角度に一致するように制御される。この際、ステップ1
80〜200にて設定された駆動速度及び駆動加速度の
上限値以下の速度及び加速度でロータ部31を駆動する
ようにステータコイル32b、32cの相励磁が実行さ
れる。
すなわち、例えば第12図に示すように、パルス状の指
令信号Nlが入力された場合、時刻t。
において、所定のパルス幅を有するパルス信号がトラン
ジスタTr1. Tr3. Tr5. Tr7のベース
に与えられて、ステータコイル32b、32cには第1
2図中左方向の向きに電流が通電される。その後、トラ
ンジスタTr1. Tr3. Tr5. Tr7の導通
が遮断されると同時にトランジスタTr2. Tr4゜
7r6.7r8が導通されると、ステータコイル32b
、32cには、第12図中右方向の向きに電流が通電さ
れる。このように、ステータコイル32b、32cに交
互に逆方向の向きの電流が通電されることによって、ロ
ータ部31は電流の向きが切り換えられる周期に応じた
回転速度で回転駆動される。
ここで、時刻【。以前にはロータ部31は停止している
ので、ステータコイル32b、32cの相励磁によって
ロータ部31が回転を開始するときには、ロータ部31
に回転加速度が生じる。この回転加速度が上述のステッ
プ180〜200にて設定された駆動加速度の上限値を
越えないように、駆動加速度の上限値に対応して設定さ
れた周期を有するパルス信号によってトランジスタTr
i〜Tr8が駆動される(時刻t、〜時刻t1)#そし
て、時刻tlにおいて、ロータ部31の回転速度が上昇
すると、この回転速度が上述のステップ180〜200
にて設定された駆動速度の上限値を越えないように、駆
動速度の上限値に対応して設定された周期を有するパル
ス信号によってトランジスタTrl=Tr8が駆動され
る(時刻り、〜時刻t、t)、時刻t2において、ステ
ッピングモータの回転角度が目標とする角度に接近する
と、ロータ部31が停止するときの慣性力を小さくする
ために、回転速度を低下させる必要がある。このような
速度変化により、ロータ部31には負の回転加速度が生
じる。このなめ、時刻L2から上述のステップ180〜
200にて設定された駆動加速度の上限値を越えないよ
うに、駆動加速度の上限値に対応して設定された周期を
有するパルス信号によってトランジスタTri−Tr8
が駆動される(時刻t、〜時刻tz)。
上述の電子制御回路によってモータ部3のステータコイ
ル部32bを励磁すると、ロータ部31が目標とする角
度まで回動し、シャフト9も第5図の時計回りに回動す
る。かかるシャフト9の回動によりそのオリフィス22
とインチハウジング15の開口部19とが連通し、従っ
てポート10とポート12とを連通ずる。
これによって、油圧ボンブ27を介して汲み上げられた
高圧油はポート10からポート12を経て油圧シリンダ
29に供給される。
ところで、シャフト9のオリフィス22は略二等辺三角
形の形状を有しているため、シャフト9の回動に伴って
シャフト9のオリフィス22がインチハウジング15の
開口部19と重なるに従って次第に開口面積が大きくな
る。
それ故、油圧シリンダ29への油の供給量を一度に多く
したい場合はロータ部31の回転角度を大きくしてシャ
フト9のオリフィス22とインナハウジング15の開口
部19とが完全に重なるようにして両者の開口面積を最
大にすればよい。
一方、油圧シリンダ29への油の供給量を少なくする場
合はロータ部31の回転角度を小さくして開口部19と
オリフィス22との開口面積を小さくすればよい。
なお、油圧シリンダ29から油を油タンク26に戻すに
は次のごとくにする。即ち、ロータ部31を所定の角度
回動させ、シャフト9を第6図の反時計回りに回動させ
る。かかるシャフト9の回動に伴ってシャフト9のオリ
フィス23とインナハウジング15の開口部20とを連
通させることによりボー)11とボー1−12とを連通
させる。
これにより、油圧シリンダ29内の油がポート12から
ポート11を経て油タンク26に戻される。油圧シリン
ダ29内の油を一度に多く戻したい場合はロータ部31
の回転角度を大きくして開口部19とオリフィス22と
の開口面積とが完全に重なるようにして両者の開口面積
を最大にすればよい。なお、油圧シリンダ29から戻す
油の量を少なくする場合はロータ部3Iの回転角度を小
さくして開口部20とオリフィス23との開口面積を小
さくすればよい。
ところで、本実施例によれば、オリフィス22゜23の
長さが短くなるため、油の粘度変化による影響が小さく
、従ってオリフィス22.23により制御される油量の
変動が少なくなり、高精度の油量制御を行うことができ
る。
また、シャフト9の一端とインナハウジング15との間
の回動隙間38がポート12に連通しているため、ポー
ト12を流れる油の一部が回動隙間38に流入し、該シ
ャフト9の一端が潤滑される。一方、ボー)12を流れ
る油の一部はシャフト9の中空部9aを通ってシャフト
9の他端に到り、かつ該他端と滑り軸受は部30との間
の回動隙間39に流入する。このため、該シャフト9の
他端が潤滑される。− このように、油を強制的に軸受部に供給できるため、シ
ャフト90周速が非常に遅くなる状態がある場合でも油
膜切れを来すことがなく、良好な軸受性能を得ることが
できる。
また、本実施例においては、シャフト9が中空状に形成
されているため、軽量となり、シャフト9の回動時の応
答性が向上する。
更に、油の一部が両回動隙間3B、39を経てモータ部
3内に導入されるため、モータ部3の磁石部、電磁コイ
ル部を冷却でき、従ってモータ部3の効率低下を防止で
きる。加えて、シャフト9の回動を制動する効果を期待
でき、従ってシャフト9の回動を停止した際に慣性でオ
ーバーランするのを回避できる。
また、シャフト9の両端が同一外径としであるため、シ
ャフト9の軸方向の圧カバランスが均衡する。
第18図はロータリバルブ本体の他の実施例を示すもの
で、かかる実施例においては、上記実施例のものが所謂
三方弁の構成であるのに対してこ方弁の構成にしたもの
である。即ち、第1、第2の接続部としてのポートlO
,12を有し、ボー)12には油圧ポンプ27を接続し
、ボー1−11紀は油圧モータ等の被油圧駆動機械手段
33を接続したものである。なお、該実施例ではシャフ
ト9の他端はケース4にガスケット8を介してねし結合
したM7により位置決めされる。これらを除く点は上記
実施例と同じ構成としである。
第19図はロータリバルブ本体の更に他の実施例を示す
ものであって、上記第3図の実施例の構成に加えてシャ
フト9の外周部全周に溝9Cを形成し、かつ該溝90と
シャフト9の中空部9aとを連通ずる貫通穴9dをシャ
フト9に形成したものである。
かかる実施例においては、シャフト9の中空部9aに流
入した油の一部は貫通穴9dを経て溝9Cに導かれ、そ
の結果、静圧軸受が形成される。
第19図の下方には軸方向位置Xに対する滑り軸受部3
0の表面での圧力(p)分布を示している。
なお、上述のロータリバルブは種々の用途に適用可能で
あって、例えば車両の油圧駆動型サスペンション装置へ
の油の供給量を制御するものに適用できる。
なお、上述の実施例における電子制御回路では、油の推
定温度が極低温の場合と、極高温の場合とで駆動速度及
び駆動加速度の上限値を同様の値に設定していたが、こ
れらの上限値が必ずしも同一である必要がないのはいう
までもない。
また、上述の実施例では油の推定温度の極低温時及び極
高温時に、ステッピングモータの駆動速度及び駆動加速
度の上限値を低く設定することにより脱調を防止してい
た。しかしながら、極低温時にステッピングモータが脱
調するのは、油の粘赤 のものを大きくすることによっても脱調を防止すること
ができる。また、極高温時には油の粘性が低下し、負荷
トルクが極めて小さくなるので、非常に小さい駆動トル
クでステッピングモータを駆動することができる。そし
て、駆動トルクが小さい場合には、ダンピング不足によ
る脱調が生じに(くなる。従って、第11図に示すフロ
ーチャートのステップ180〜200を第20図に示す
ように変更しても、ステッピングモータの脱調防止に効
果がある。すなわち、油の推定温度Tに応じて、ステッ
プ180′〜200′にてステータコイル32b、32
cへ通電する電流値1をそれぞれ変更する。(但し、I
t >It >■、)これに大きくなり、ロータ部31
の駆動トルクも大きくすることができる。ただし、油の
温度の極高温時においては、駆動トルクが小さくても、
回転角度が大きい場合にはロータ部31の慣性力は大き
くなるので、脱調が発生する可能性がある。このため、
極高温時には駆動トルクの制S(ステータコイル32b
、32cへの通電電流値ヰの制御)に加えて、駆動速度
及び駆動加速度の制御も同時に行った方が良い。
さらに、上述の実施例においては、ステンピングモータ
をバイポーラ2相励磁駆動する例について説明したが、
ステッピングモータの駆動方法は上記の例に限らず、他
の駆動方法においても本発明は同様に適用可能である。
また、上述の実施例においては、油の推定温度を一定間
隔毎に検出していたが、この検出を極短時間に行うよう
にすれば、ステッピングモータの駆動制御に関して影響
を与えることは殆どない。
さらに、この油の推定温度の検出は、ステッピングモー
タのロータ部31が所定時間以上停止状態にあるときに
行うようにしても良い。
また、上述の実施例では、電子制御回路をマイクロコン
ピュータを用いて構成したが、この電子制御回路が有す
る機能を全てハードウェアによって実現することも可能
である。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によるステッピングモータの
駆動装置によれば、油の粘性状態を考慮して回転速度及
び回転加速度の上限値が変更されるために、ステッピン
グモータの駆動に際して応答性を確保しつつ、確実に脱
調を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)はロータリコントロールバルブの側面図断
面、第1図(ロ)はステッピングモータの構造を示す模
式図、第2図は第1図の山部の拡大断面図、第3図は第
1図の■部の拡大断面図、第4図は第1図のIV−IV
断面図、第5図は第1図のV−■断面図、第6図は第1
図の■−■断面図、第7図は第1図のシャフトの一端側
部分を拡大して示す斜視図、第8図は第7図のシャフト
におけるオリフィスを示す拡大図、第9図はシャフトの
回転角に対する流量変化特性を示すグラフ、第10図は
本実施例の電子制御回路の構成を示す回路図、第11図
は電子制御回路が実行する制御の流れを示すフローチャ
ート、第12図は本実施例の作用を説明するためのタイ
ムチャート、第13図は油の温度と粘性との関係を示す
特性図、第14図は油の温度とステッピングモータの脱
調限界速度との関係を示す特性図、第15図は油の温度
とステータコイルの抵抗値との関係を示す特性図、第1
6図はステータコイルの抵抗値とステッピングモータの
回転速度上限値との関係を示す特性図、第11図はステ
ータコイルの抵抗値とステッピングモータの回転加速度
上限(直との関係を示す特性図、第18図は本発明の他
の実施例を示す側面断面図、第19図は本発明の更に他
の実施例を示す要部断32a・・・ステータコア、32
b、32c・・・ステータコイル、50・・・MCU、
60・・・指令信号出力回路、 T r 1〜T r 
s −トランジスタ、70a、70b・・・定電圧電源

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ステッピングモータと、 前記スッテピングモータを収納するとともに、内部に油
    が充満されたハウジングと、 前記ハウジングに充満された油の温度を検出する温度検
    出手段と、 前記温度検出手段によって検出された温度に基づき、前
    記油の粘性状態を考慮して前記ステッピングモータの回
    転速度及び回転加速度の上限値を変更する変更手段と、 前記変更手段によって変更された前記上限値を越えない
    範囲の回転速度及び回転加速度によって、前記ステッピ
    ングモータを駆動する駆動手段とを備えることを特徴と
    するステッピングモータの駆動装置。
  2. (2)前記ステッピングモータは、回転軸に取り付けら
    れたロータと、このロータと対向して設けられたステー
    タとから構成されるとともに、前記ステータが強磁性体
    からなるステータコアとこのステータコアに巻装された
    ステータコイルとから構成され、前記温度検出手段が前
    記油の温度として前記ステータコイルの抵抗値を検出す
    る手段を有することを特徴とする請求項第1項記載のス
    テッピングモータの駆動装置。
  3. (3)入出力ポート及びこの入出力ポートを連通する流
    路途中に配設されたシャフトを備え、このシャフトの回
    転に伴って前記流路を流れる作動油の流量が変化するロ
    ータリバルブと、 前記ロータリバルブのシャフトを回転軸として構成され
    たステッピングモータと、 前記ロータリバルブと前記ステッピングモータとを収納
    し、内部が作動油によって充満されたハウジングと、 前記ハウジング内部の作動油の温度を検出する温度検出
    手段と、 前記温度検出手段によって検出された温度に基づき、前
    記作動油の粘性状態を考慮して前記ステッピングモータ
    の回転速度及び回転加速度の上限値を変更する変更手段
    と、 前記変更手段によって変更された前記上限値を越えない
    範囲の回転速度及び回転加速度によって、前記ステッピ
    ングモータを駆動する駆動手段とを備えることを特徴と
    するステッピングモータの駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013201822A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Corona Corp 空気調和機、及びコンプレッサ制御装置
WO2016170712A1 (ja) * 2015-04-21 2016-10-27 三菱電機株式会社 ステップモータ制御装置およびステップモータ制御方法

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