JPH0314705Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、黒板や掲示板等の表示板を壁面に取
付けるための取付け枠で、詳しくは、表示板に対
応した形状に構成された枠体に、壁面への取付け
ブラケツトと黒板に対する取付けブラケツトとを
設けてある表示板用取付け枠に関する。

〔従来の技術〕

表示板の表示面に表示されている文字や記号等
の情報媒体の視認性を高めるための照明具を取付
けるに当つて、従来では、表示板取付け箇所の上
部壁面部分に、表示板の表示面に向かつて照射可
能な照明灯及びこれの付属機器を直接取付ける方
法が採られている。

この取付け方法による場合は、施工現場で黒板
の取付け工事と照明具の取付け工事とを行わなけ
ればならず、工事に多くの労力と時間を要する。
しかも、照明灯の付属機器が外部に露出するた
め、外観も悪くなり易い。

〔考案が解決しようとする問題点〕

本考案の目的は、表示板の取付け枠を利用した
合理的な改造をもつて、施工現場での工事に要す
る労力と時間を軽減するとともに、照明灯の付属
機器を体裁良くコンパクトに取付けることができ
るようにする点にある。

〔問題点を解決するための手段〕

かかる目的を達成するために講じられた本考案
による表示板用取付け枠の特徴構成は、前記枠体
の上部からアームを延設し、このアームの先端部
に、枠体に取付けられる表示板の表示面に向かつ
て照射可能な照明灯を取付けるとともに、枠体内
に、照明灯の付属機器に対する取付け部を設けた
点にあり、その作用・効果は次の通りである。

〔作用〕

表示板を壁面に取付けるための機械強度の大な
る取付け枠を利用して、この取付け枠に予め照明
灯を付設してあるから、施工現場での照明関係の
工事を大巾に削減又は不要化できる。しかも、照
明灯の付属機器に対する取付け部を枠体内に設け
てあるから、この付属機器を表示板の裏面と取付
け枠とで形成されるデツドスペースを利用して取
付けることができる。

〔考案の効果〕

従つて、従来に比して施工現場での工事に要す
る労力と時間とを可及的に軽減することができる
とともに、照明灯の付属機器を表示板の裏面側に
体裁良くコンパクトに取付けることができるに至
つた。

〔実施例〕

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
ると、第１図乃至第３図で示すように、黒板（表
示板の一例である）１よりも少し小なる寸法で相
似形に構成された枠体２の、その長手方向に所定
間隔を隔てた複数箇所に、Ｌ字状に形成された壁
面Ｗへの取付けブラケツト３と黒板１に対するＬ
字状の取付けブラケツト４とを設けるとともに、
枠体２の上部枠材２Ａの左右両側部には夫々、前
方上方に向かつて突出する側面視ほぼＬ字状の一
対のアーム５，５を取付け、これら左右で夫々対
をなすアーム５，５の先端部に亘つて、枠体２に
取付けられる黒板１の表示面に向かつて照射可能
な照明灯６を取付けている。

また、前記アーム５は、照明灯６の電線７を挿
通可能なパイプ状に構成されているとともに、枠
体２の上部枠材２Ａに対して、上下方向に貫通す
る状態で上下一対のナツト１０ａ，１０ｂを介し
て締付け固定されている。更に、このアーム５の
取付け基部には、黒板１の上面に接当する三角形
状の補強板１１が固着されている。

前記枠体２の左右方向中央部に、上部枠材２Ａ
と下部枠材２Ｂとに亘る一対の補強枠材２Ｃ，２
Ｃを連設し、これら両補強枠材２Ｃ，２Ｃに亘つ
て、照明灯の付属機器である安定器８に対する板
状の取付け部９を連設している。

前記枠体２の材質としては木やアルミなどがあ
る。

次に、別の実施例について説明する。

(イ) 第４図で示すように、アーム５の水平部分５
ａを伸縮ならびに固定自在に構成するととも
に、照明灯６を、アーム５に対して横軸芯Ｐ周
りで揺動ならびに固定自在に構成して実施して
もよい。

(ロ) 上述実施例では、黒板１を枠体２に固定した
が、この黒板１を枠体２に対して昇降又は横方
向に移動可能に構成して実施してもよい。

尚、この実施例の場合、照明灯６も、枠体２
に対して黒板１と同方向に移動可能に構成する
とよい。更に、黒板１の移動に連動させて照明
灯６を移動させてもよい。

(ハ) 上述実施例では、表示板１として黒板を使用
した場合の取付け枠構造について説明したが、
これに限定されるものではなく、掲示板等の他
の表示板１の取付け枠についても適用できるも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本考案に係る表示板用取付
け枠の実施例を示し、第１図は全体正面図、第２
図は縦断側面図、第３図は要部の拡大縦断側面
図、第４図は別の実施例を示す要部の側面図であ
る。 １……表示板、２……枠体、３，４……取付け
ブラケツト、５……アーム、６……照明灯、９…
…取付け部材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 表示板１に対応した形状に構成された枠体２
   に、壁面への取付けブラケツト３と表示板１に
   対する取付けブラケツト４とを設けてある表示
   板用取付け枠において、前記枠体２の上部から
   アーム５を延設し、このアーム５の先端部に、
   枠体２に取付けられる表示板１の表示面に向か
   つて照射可能な照明灯６を取付けるとともに、
   枠体２内に、照明灯６の付属機器に対する取付
   け部９を設けてある表示板用取付け枠。 ２ 前記アーム５が照明灯６の電線７を挿通可能
   な筒状に構成されたものである実用新案登録請
   求の範囲第１項に記載の表示板用取付け枠。