JPH0314694B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はびんを包装ケースに詰入れるための前
処理装置、特に小型びんの前処理に好適な装置に
関する。

包装ケースに対するびんの詰入れは多くの場
合、びんを多数個林立した状態でなされるのが一
般的であり、これを行なうにはびんの多数個を所
要の林立パターンに揃える前処理が必要である。

従来の技術 従来、このようなびん揃え前処理を行なう装置
は幾つかの処理システムのものが知られている
が、比較的大型びんについて有効であるに過ぎな
い。ちなみに従来、例えば直径が1.9cmというよ
うな小型のびんについて、多数個を所要の林立パ
ターンに揃える有効な前処理装置は開発されてい
ない。

本発明の目的は、約1.9cmの直径というような
小型のびんでもこれを多数、包装ケースの詰入れ
に即応する整列パーンに、また包装ケースにつめ
る種々の段数に合致する段数にて揃えることがで
き、しかもそのびん揃えを前記のような小さな直
径で高さが約５cmという倒れ易いびんについて
も、びん倒れなしに安定して旨く行ない得る、び
んを包装ケースに詰入れるための前処理装置を提
供するにある。

問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明のびんを包
装ケースに詰め入れるための前処理装置は、びん
を所要数、一列に並ぶ立林態様で待機させるため
のびん溜りステーシヨンに、該ステーシヨンのび
んの一列林立体を該林立体の側方からそのびん並
び方向と直交する方向へ押やるよう前進、後退が
可能なプツシヤー、及び該プツシヤーと前記びん
の一列林立体の介在下に並列する、前記プツシヤ
ーと一体的に前後動可能な且つ後退時に開放され
るシヤツターが装備され、前記プツシヤーの前進
方向へ搬送動を行うベルトコンベヤー及び該コン
ベヤー両サイドに配設されたガイドフエンスを構
成要素として包含する、前記びんの一列林立体を
多数列集荷するための整びんガイドステーシヨン
が、前記びん溜りステーシヨンに前記シヤツター
側に隣接して接続され、前記整びんガイドステー
シヨンのびんの多数列集合体を前記ガイドフエン
スと協同して前後、左右から取り囲むよう同ステ
ーシヨンにおけるベルトコンベヤーの搬送動方向
に並列するそれぞれが開閉可能な且つその並列方
向へ一体的に前進可能な前側ゲート及び後側ゲー
トを構成要素として包含する、整びんガイドステ
ーシヨンのびんの多数列集合体を該ステーシヨン
から搬出するための搬出装置が、前記整びんガイ
ドステーシヨンに設けられ、前記整びんガイドス
テーシヨンからのびんの多数列集合体をその前後
左右から囲んだ状態で受入れるガイドフレーム、
及び該ガイドフレームの内空に配置された上下動
が可能な可動底を構成要素として包含するびん受
入れステーシヨンが、前記整びんガイドステーシ
ヨンのベルトコンベヤ末端側に接続され、該ベル
トコンベヤー両サイドのガイドフエンスの同コン
ベヤー下流側の端が該びん受入れステーシヨンの
両サイドまで延びていることを特徴としている。

実施例 以下、本発明の実施例を添付図面を参照して説
明する。

図で１がびん溜りステーシヨン、２が整びんガ
イドステーシヨンで、びん溜りステーシヨン１は
供給コンベヤー３に接続された所要の方向へ搬送
動を行なうベルトコンベヤー及びそのコンベヤラ
インの両サイドに配置されたガイドフエンスの組
み合せ構造のものを適用することができ、整びん
ガイドステーシヨン２は前記びん溜りステーシヨ
ン１と下記びん受入れステーシヨン１２の間に亙
つて延び所要の方向、即ち後述する搬送装置１１
に対してびんの多数列集合体を搬送する方向へ搬
送動を行なうベルトコンベヤー４、及びそのコン
ベヤーラインの両サイドに配設されベルトコンベ
ヤー４の下流側の端が下記びん受入れステーシヨ
ン１２の両サイドまで延びるガイドフエンス５，
５を構成要素として具備する。該ガイドフエンス
５，５は少なくとも片方がベルトコンベヤー４の
幅方向へ移動し得る方がよい。上記びん溜りステ
ーシヨン１は定位置にびん抑え６を有し、該びん
抑え６は、定位置に配置されたそれ自体公知の適
宜のカウンター、例えば光電管式カウンターで供
給コンベヤー３からステーシヨン１に搬入された
びんの数を計数し、それが所要数になつたとき、
エアーシリンダー８により駆動されて所定個所に
位置するびんを側方から抑え、それ以上の数のび
んがステーシヨン１に搬入されないようにする。
上記びん溜りステーシヨン１には該ステーシヨン
１沿いに該ステーシヨン１におけるびんの一列林
立体に対応する長さに亙つて延びるプツシヤー７
を備える。該プツシヤー７には所定時にエアーシ
リンダー９により駆動されて所要の方向へ開放さ
れるシヤツター１０を装備する。該シヤツター１
０は第８，９図に明らかなように、エアーシリン
ダー１９によりプツシヤー７と一体的に前後動が
可能である。またシヤツター１０はプツシヤー７
で所定の方向へ押しやられるびんの一列林立体の
前面に面する。

１１は整びんガイドステーシヨン２に装備した
搬出装置、１２は整びんガイドステーシヨン２の
末端側に接続したびん受入れステーシヨンで、搬
出装置１１は所定時にエアーシリンダー１３によ
り駆動されて開閉される前側ゲート１４、及び同
様な手段或いは他の適宜な方法で所定時に開閉さ
れる後側ゲート１５を有する。前側ゲート１４及
び後側ゲート１５は、第１，２図に示されている
ように、ゲート１４がコンベヤー４末端部相当位
置、ゲート１５がこれより手前側位置を占めて、
コンベヤー４の搬送動方向に並列している。該ゲ
ート１４，１５は、第１０，１１図に明らかなよ
うに、その並列方向へエアーシリンダー２０によ
り一体的に前後動可能である。びん受入れステー
シヨン１２は整びんガイドステーシヨン２からの
びんの多数列集合体をその前後左右の四方から囲
んだ状態で受入れるガイドフレーム１６、及び該
ガイドフレーム１６の内空を上下動可能な、より
好ましくは整びんガイドステーシヨン２における
ベルトコンベヤー４より若干、低い位置を占めて
びんの多数列集合体の受入れを待つようにされた
可動底１７を有する。

１８はびん溜りステーシヨン１の末端側に配置
したストツパーで、該ストツパー１８は定置型の
ものでもよいが、びん溜りステーシヨン１のびん
の一列林立体を或る位置とこれよびん林立方向へ
びんの1/2並列ピツチ偏倚した位置とに対応する
位置に所定時に変位し得るものの方がより好まし
い。

被処理びんは供給コンベヤー３により第１図の
矢符方向へ連続的に供給されて、びん溜りステー
シヨン１に搬入される。該ステーシヨン１内でび
んは一列に林立する状態に溜まつて行く。それが
所定数になると、そのときびん抑え６が駆動され
てそれに対向するびんを側方から抑え、それ以上
びんが該ステーシヨン１に入るのを阻止する。こ
うしてびん溜りステーシヨン１に所要数のびんが
一列に林立した状態で待機される。

次いでびん溜りステーシヨン１内のびんは、エ
アーシリンダー１９によるプツシヤー７の駆動に
より所要数−列林立体の状態で整びんガイドステ
ーシヨン２に押しやられる。この押しやり時にプ
ツシヤー７のシヤツター１０はびんの一列林立体
の前面に面してその状態を保持し、びんが前方へ
倒れるのを防止する。プツシヤー７は前進限度に
達すると、再びびん溜りステーシヨン１内のびん
の一列林立体を押すのに即応する当初の位置に戻
る。この復帰に際し、シヤツター１０はエアーシ
リンダー９によりステーシヨン２内のびんに当ら
ないよう前方へ跳上り状に開放される。プツシヤ
ー７が当初の位置に戻ると、シヤツター１０も初
めの状態、すなわち閉じた状態にリセツトされ
る。プツシヤー７の復帰後、びん溜りステーシヨ
ン１において再び所要数のびんが一列に林立する
状態に待機され、プツシヤー７による所要方向へ
の押しやり処理を受ける。このプツシヤー７の前
後動の繰返しで、びんの一列林立体は整びんガイ
ドステーシヨン２に次々と搬入され、多数列の集
合体に集荷される。この集荷はストツパー１８が
定置型の場合には、びんが碁盤目状に並ぶ配列パ
ターンの下になされ、変位可能なストツパーの場
合には、これをびんのプツシヤー７による一押し
やり回分おきにびんの1/2並列ピツチ分、びん林
立方向（第１図の供給コンベヤー３の側）へ変位
させて、びんの一列林立体を位置規制することに
より、びんが千鳥配置の配列パターンとなる。

整びんガイドステーシヨン２におけるびんの一
列林立体の集荷が所要数の列数に達すれば、当該
びんの多数列集合体は搬出装置１１による搬出に
引継がれる。

これに備えて該搬出装置１１は第１，２図に示
す位置、つまり待機位置において、前側ゲート１
４が閉、後側ゲート１５が開の状態で待機してお
り、上記所要列数のびんの多数列集合体を整びん
ガイドステーシヨン２のベルトコンベヤー４によ
る搬送で受入れる。その受入れが終了すると、後
側ゲート１５が閉鎖され、エアシリンダー２０に
より搬出装置１１がびん受入れステーシヨン１２
の側へ駆動され、それによりびんの多数列集合体
は前側ゲート１４及び後側ゲート１５ならびにガ
イドフエンス５，５で前後、左右から囲まれた状
態でびん受入れステーシヨン１２の可動底１７の
個所へ搬出される。この包囲状態でのびん多数列
集合体の搬出は、びんの安定した移送を保証す
る。びん多数列集合体の搬出後、搬出装置１１は
エアシリンダー２０により当初の待機位置へ戻せ
ばよい。

このびん多数列集合体の搬出に際し、安定性が
特に悪いびんの場合には、びん受入れステーシヨ
ン１２の可動底１７を整びんガイドステーシヨン
２のベルトコンベヤー４により若干（一般的には
10〜15mm程度）下方に下げておくのがよい。こう
すると、この下げた可動底１７とガイドフレーム
１６とでびん受入れステーシヨン１２が浅い箱状
の形をとり、搬出装置１１により整びんガイドス
テーシヨン２のベルトコンベヤー４から搬出され
て来るびん多数列集合体をびん倒れなしに受入れ
るのに寄与する。

びん多数列集合体を受入れると可動底１７は送
りねじ２１により下方へ駆動される。この可動底
１７の下方駆動量は包装ケースに対するびん多数
列集合体の詰入れ段数に対応させる。すなわち、
複数段詰入れの場合は二段目以降、最終段以外の
段についてはびんの高さに相当する（各段に合紙
を介在させるときはその合紙の厚み相当分を加え
た）距離を降下させ、最終段のびん多数列集合体
の受入れが終了すると、びんの高さのほぼ1/2に
相当する距離を下げ、びん多数列集合体一段詰め
であれば、びんの高さのほぼ1/2相当分を降下さ
せればよい。このようにびん多数列集合体の最終
段（一段詰めでは、その段が最終段である）につ
いて、びんの高さのほぼ1/2相当分下げると、当
該最終段のびん多数列集合体に対する後述の包装
ケースの俯せ被せを旨く行い得る。ここで可動底
１７が当初、ベルトコンベヤー４より若干下方で
待機されているときは、そこより前示各段につい
ての可動底１７の降下がなされることは勿論であ
る。またびん多数列集合体の詰入れが複数段の場
合、それに即応する回数だけ、整びんガイドステ
ーシヨン２から搬出装置１１によりびん多数列集
合体がびん受入れステーシヨン１２の可動底１７
に搬出されることはいうまでもない。ステーシヨ
ン１２に対するびん多数列集合体の受入れは該集
合体を前後左右の四方からガイドフレーム１６で
囲んだ状態で行なわれるので、びん倒れなしに確
実にこれを行ない得る。

かくしてびんを包装ケースに詰入れるための前
処理の１バツチ操作を終了する。

びん多数列集合体の所要数の受入れを完了する
と、可動底１７をびんのほぼ1/2高さ相当分、降
下させた位置のままにし、該可動底１７上の最上
段のびんの多数列集合体（一段詰めのときはその
段のびん多数列集合体）のガイドフレーム１６か
ら上方へ突出している部位に包装ケースを俯せに
被せ、その状態で可動底１７をベルトコンベヤー
４の高さまで上昇させる。すると、包装ケース内
にびん多数列集合体がつめいれられることにな
る。この場合、びん多数列集合体はガイドフレー
ム１６により前後左右の四方を囲まれているの
で、崩れることなく、包装ケース内に可動底１７
の上昇で入れられる。

びんを詰入れた包装ケースは次いで下記の工程
に引継げばよい。

該びん詰入れ包装ケースをびん受入れステーシ
ヨン１２に後続する反転装置２２の個所に移す。
その移動は手作業による押しやりによる方式で充
分である。該反転装置２２はベルトコンベヤー４
に即応する高さに配置された底板２３を有する受
台２４、該受台２４の上方に臨む上下に可動の押
え２５、及び受台２４及び押え２５を片持ち的に
支持しかつ駆動機２６により第２図の反時計回り
方向へ180゜反転し得るフレーム２７を具備する。
２８は押え２５を上下に駆動するエアーシリンダ
ーである。

びん詰入れ包装ケースを反転装置２２の受台２
４における底板２３に移し、該包装ケースを底板
２３と押え２５との間に挾んで、フレーム２７を
180゜反転させる。ここに、該包装ケースはびん詰
入れ状態のままに反転されて上向きになる。

発明の効果 上記のように本発明は、直径が約1.9cmという
ような小型のびんでもこれを多数、包装ケースの
詰入れに即応する整列パターンに、また包装ケー
スに詰める種々の段数に合致する段数にて揃える
ことができ、しかもそのびん揃えをかかる小さな
直径で高さが約５cmというような倒れ易いびんに
ついても、びん倒れなしに安定して旨く行ない得
るのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す平面図、第２
図はその正面図、第３図は第１図の装置における
びん溜りステーシヨン部の平面図、第４図は第３
図〜線断面図、第５図はびん林立位置規制ス
トツパー部の平面図、第６図はその側面図、第７
図は整びんガイドステーシヨン部の平面図、第８
図はプツシヤー部の平面図、第９図はその正面
図、第１０図は搬出装置の平面図、第１１図はそ
の正面図、第１２図はびん受入れステーシヨン部
の正面図、第１３図はその側面図である。 １はびん溜りステーシヨン、２は整びんガイド
ステーシヨン、３は供給コンベヤー、４はベルト
コンベヤー、５はガイドフエンス、６はびん抑
え、７はプツシヤー、１０はシヤツター、１１は
搬出装置、１２はびん受入れステーシヨン、１４
は前側ゲート、１５は後側ゲート、１６はガイド
フレーム、１７は可動底。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ びんを所要数、一列に並ぶ立林態様で待機さ
   せるためのびん溜りステーシヨンに、該ステーシ
   ヨンのびんの一列林立体を該林立体の側方からそ
   のびん並び方向と直交する方向へ押やるよう前
   進、後退が可能なプツシヤー、及び該プツシヤー
   と前記びんの一列林立体の介在下に並列する、前
   記プツシヤーと一体的に前後動可能な且つ後退時
   に開放されるシヤツターが装備され、前記プツシ
   ヤーの前進方向へ搬送動を行うベルトコンベヤー
   及び該コンベヤー両サイドに配設されたガイドフ
   エンスを構成要素として包含する、前記びんの一
   列林立体を多数列集荷するための整びんガイドス
   テーシヨンが、前記びん溜りステーシヨンに前記
   シヤツター側に隣接して接続され、前記整びんガ
   イドステーシヨンのびんの多数列集合体を前記ガ
   イドフエンスと協同して前後、左右から取り囲む
   よう同ステーシヨンにおけるベルトコンベヤーの
   搬送動方向に並列するそれぞれが開閉可能な且つ
   その並列方向へ一体的に前進可能な前側ゲート及
   び後側ゲートを構成要素として包含する、整びん
   ガイドステーシヨンのびんの多数列集合体を該ス
   テーシヨンから搬出するための搬出装置が、前記
   整びんガイドステーシヨンに設けられ、前記整び
   んガイドステーシヨンからのびんの多数列集合体
   をその前後左右から囲んだ状態で受入れるガイド
   フレーム、及び該ガイドフレームの内空に配置さ
   れた上下動が可能な可動底を構成要素として包含
   するびん受入れステーシヨンが、前記整びんガイ
   ドステーシヨンのベルトコンベヤ末端側に接続さ
   れ、該ベルトコンベヤー両サイドのガイドフエン
   スの同コンベヤー下流側の端が該びん受入れステ
   ーシヨンの両サイドまで延びていることを特徴と
   するびんを包装ケースに詰入れるための前処理装
   置。