JPH03145584A - スクロール型圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本光明は、スクロール型圧縮機の改良に関し、詳しくは
、潤滑油を含まない圧縮ガスを吐出するスクロール型圧
縮機に関する。

［従来の技術］ 特開昭６２−１９１６９０号公報は、駆動軸に設けられ
たバランスウェイトによりはねかけ給油するスクロール
型圧縮機において、吐出された圧縮ガスから潤滑油を分
離する油分離器を配設することを開示している。

［発明が解決しようとする課題］ 従来のスクロール型圧縮機では、軸受などに給油される
潤滑油が圧縮ガスに混合されるため、吐出する圧縮ガス
はオイルミストを含有している。

閉サイクル運転を行う冷凍機などでは冷媒ガス中へのオ
イルミスト混入はさほど問題ではないが、例えば圧縮空
気を吐出する場合などでは、上述の先行技術に開示され
るように吐出される圧縮空気からオイルミストを分離す
るために油分離器が配設される。

しかしながら、このような油分離器によってしても完全
な浦空分離は困難であり、吐出される圧縮空気中にオイ
ルミストが残留してしまうため、油の混入を短う用途へ
の採用が阻まれていた。

本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、吐出
ガス中へのオイル混入を防止したスクロール圧縮機を提
供することを解決すべき技術課題とするものである。

［課題を解決するための手段］ 本発明のスクロール圧縮機は、駆動軸が回転自在に配設
される潤滑側空間と、ガス吸入口及びカス吐出口に連通
するガス圧縮側空間とからなる作動室が内部に形成され
たハウジングと、前記カス圧縮側空間に配設された固定
スクロールと、前記作動室内において前記駆動軸先端の
偏心軸に回転自在に支持され前記固定スクロールに噛合
して公転のみ可能な旋回スクロールと、前記潤滑側空間
に配設された前記旋回スクロールの自転防止機構と、前
記潤滑側空間に配設され前記自転防止機構及び軸受に給
油する給油路とを備えるスクロール圧縮機において、前
記ハウジングの内周面と前記旋回スクロールの外周面と
にそれぞれ当接して、前記ガス圧縮側空間と、前記潤滑
側空間とを連通不能に分断する遮断部材を備えることを
特徴としている。

遮断部材は、ハウジングの内周面と旋回スクロルの外周
面とにそれぞれ当接することにより上記／ｊス圧縮側空
間及び潤滑側空間を分断する心変があるので、旋回（公
転〉する旋回スクロールの径方向の動きを吸収する機構
を有している。この径方向の動きの吸収機構としては、
例えば、径方向に伸縮可能なダイアフラム構造や、又は
、径方向に相対囲動可能な一対の居動板などの採用が好
適である。

［作用］ 遮断部材は、ハウジングの内周面と旋回スクロールの外
周面とにそれぞれ当接することにより作動室内部を分断
づる。この分断によりガス圧縮側空間及び潤滑側空間の
間におけるオイルミストの流通が絶たれるために、ガス
圧縮側空間で圧縮されて吐出される圧縮ガスにはオイル
ミストが含有されない。

［実施例］ 以下、各実施例を図面に基づき説明する。

（実施例１） この実施例のスクロール型圧縮機は、第１図に示すよう
に、ハウジング１０と、固定スクロール３０と、旋回ス
クロール４０と、旋回スクロール４０の自転防止１４Ｐ
Ｉ５０と、自転防止機構５０及び軸受２２．２３に給油
する給油路６０と、遮断部材７０とを備えている。

ハウジング１０は、長軸小径筒部及び短軸大径筒部が軸
心に沿って一体化された第１ハウジング１１と、両端間
口筒状の第２ハウジング１２と、ブラケット１３とから
なり、第１ハウジング１１の上記短軸大径筒部及び第２
ハウジング１２は図示しない締結手段により結合され、
第２ハウジング１２とブラケット１３は固定スクロール
３０の外縁を挟んで図示しない締結手段により結合され
ている。第１ハウジング１１に軸受２３を介して支承さ
れた駆動軸２０の内端には、バランスウェイト２４を介
して偏心軸２１が偏心して軸方向に植設されている。ハ
ウジング１０の内部には作動室１４が形成されており、
偏心軸２１は作動室１４の図中右側に突出している。ま
た、第２ハウジング１２の外周側壁には作動室１４に連
通ずるガス吸入口１５が貫設されている。

固定スクロール３０は、作動室１４内部において図中右
側端に配設されており、軸方向左側に伸びる渦巻壁部と
、径方向に延在してこの渦巻壁部の一端面を刺止する基
板部とからなり、この基板部の外縁が第２ハウジング１
２とブラケット１３とに挟持されている。固定スクロー
ル３０の上記基板部の中央部には、ブラケット１３の吐
出孔１３ａに連通するガス吐出口３０ａが貫設されてい
る。

旋回スクロール４０は、基筒部４０ａ、基板部４０ｂ、
渦巻壁部４０Ｃからなり、固定スクロル３０と噛合して
圧縮室１６を形成している。すなわち、渦巻壁部４０Ｇ
は軸方向右側に伸びて固定スクロール３０の上記渦巻壁
部と噛合し、基板部４０ｂは径方向に延在して渦巻壁部
４０Ｇの一端面を刺止している。そして、単筒部４０ａ
は、単板部４０ｂから軸方向左側に伸びて偏心軸２１を
囲包するとともに、偏心軸２１に軸受２２を介して受承
されている。

旋回スクロール４０の自転防止機構５０は、旋回スクロ
ール４０の基筒部４０ａの外周面と、基筒部４０ａを囲
包する第１ハウジング１１の内周面との間に、スラスト
荷重の受承をも兼ねて設けられている。すなわち、この
自転防止Ｐ３構５０は、旋回レース５１、旋回リング５
２、ボール５３、固定リング５４、固定レース５５から
なり、旋回レース５１及び旋回リング５２は旋回スクロ
ール４０の基筒部４０ａにＭ容筒５６により嵌着されて
いる。固定リング５４及び固定レース５５は第１ハウジ
ング１１の上記単軸大径筒部内に嵌入され、更に、第１
ハウジング１１の径方向段差面に受承されている。ポー
ル５３は、両リング５２．５４の周方向に整合する少な
くとも各３個の円形の公転位置規制孔内に遊動可能に配
設されている。

給浦路６０は、油室６１から給油孔６２を介して排油口
６３に至る潤滑経路からなり、自転防止ｇ１構５０及び
軸受２２．２３を潤滑している。すなわち、第１ハウジ
ング１１の上記長軸小径筒部の内部においてメカニカル
シール２５と軸受２３との間に油室６１が形成されてお
り、油室６１は第１ハウジング１１の上記長軸小径筒部
に貫設された油孔（図示せず）から給油されている。油
室６１に面して駆動軸２０には給油孔６２が設けられて
おり、給油孔６２の出口は偏心軸２１の端面に開口され
ている。給油孔６２の出口から出た潤滑油は軸受２２及
び自転防止機構５０を潤滑した後、第１ハウジング１１
の図中最下部に設けられた排油口６３から排出される。

この実施例の特徴をなす遮断部材７０は、輪状のダイヤ
フラムからなり、その外周端は第１、第２ハウジング１
１．１２の結合部に挟持されてあり、その内周端は旋回
スクロール４０の基筒部４０ａの外周面に）晋接してい
る。その結果、ハウジング１０内部の作動室１４は、遮
断部材７０及び旋回スクロール４０によりガス圧縮側空
間Ａと潤滑側空間Ｂとに連通不能に分断されている。し
たがって、ガス吸入口１５はガス圧縮側空間Ａに連通し
、自転防止Ｒ構５０、軸受２２及び強制給油路６０を含
む潤滑側空間Ｂから遮断されている。

以上説明したスクロール型圧縮機では、偏心軸２１によ
り駆動され自転防止機構５０により自転を現ホリされた
旋回スクロール４０の公転により、ガス吸入口１５から
吸入された空気が両スクロール３０．４０間の圧縮室１
６に導入されて圧縮され、吐出孔１３ａから吐出される
。

そして、遮断部材７０は、旋回スクロール４０の公転と
ともに径方向に伸縮し、ガス圧縮側空間Ａと潤滑側空間
Ｂとの間の遮断を確保している。

以上説明したように、このスクロール型圧縮機では、径
方向に伸縮可能な遮断部材７０によりハウジング１０内
の作動室１４を２分しているので、吐出される圧縮空気
にオイルミストが混入することがない。

（実施例２〉 この実施例のスクロール型圧縮機は、第２図に示すよう
に、遮断部材８０の構成だけが実施例１のスクロール型
圧縮機に対して異なっている。

すなわち、この実施例の遮断部材８０は、第３図に拡大
して示すように、旋回輪板８１、固定輪板８２、バック
アップリング８３、リップパツキン８４からなる。

旋回輪板８１は、旋回スクロール４０の外周面に嵌着さ
れてその径外方向に延在しており、旋回輪板８１の圧縮
室１６側の一面の外縁部には輪状溝８５が穿設されてお
り、輪状溝８５には輪状で弾性体製のバックアップリン
グ８３が圧入されて、バックアップリング８３の輪状溝
８６に輪状のリップパツキン８４が圧入されている。

一方、固定輪板８２はその外縁部が、第１、第２ハウジ
ング１１．１２の結合部に挟持されて内径方向に延設さ
れ、旋回輪板８１に軸方向に近接、対面している。そし
て、リップパツキン８４は、バックアップリング８３の
弾性により固定輪板８２の一面に囲動自在に抑圧されて
いる。

このようにすれば、旋回スクロール４０の公転とともに
旋回輪板８１が旋回し、輪状のリップパツキン８４は固
定輪板８２と固接しつつ旋回し、その結果、旋回スクロ
ール４０の径方向への変位にもかかわらず、ガス圧縮側
空間Ａと潤滑側空間Ｂとは連通不能に分離される。

更に、この実施例では固定輪板８２の渦巻き側の面８７
と、旋回スクロール４０の基板部４０ｂの端面４９とが
僅かな空間を隔てて隣接しているので、オイルミストが
ガス圧縮側空間Ａにリークしにくくなっている。

なお、バックアップリング８３及びリップパツキン８４
は固定輪板８２側に設けてもよい。

（実施例３） この実施例のスクロール型圧縮機は、第４図に示すよう
に、遮断部材９０の構成だけが実施例２のスクロール型
圧縮機に対して異なっている。

すなわち、この実施例の遮断部材９０は、第５図に拡大
して示すように、旋回輪板９１、固定輪板８２、バック
アップリング９３、摺動リング９４からなる。

旋回輪板９１は、旋回スクロール４０の外周面に嵌着さ
れてその径外方向に延在しており、旋回輪板９１の圧縮
室１６側の一面の外縁部には輪状溝９５が穿設されてあ
り、輪状溝９５には断面角形の輪状弾性体製のバックア
ップリング９３が圧入されている。バックアップリング
９３の固定輪板８２に面する一面には同心円状に活動リ
ング９４が埋め込まれており、活動リング９４の各先端
はバックアップリング９３の弾性により固定輪板８２の
一面に１♂動自在に押圧されて、ガス圧縮側空間Ａと潤
滑側空間Ｂとを分離している。

上記した実施例３．４において、固定輪板８２の他面８
７と、旋回スクロール４０の基板部４０ｂの端面４９と
の間に、バックアップリング８３及びリップパツキン８
４、又は、バックアップリング９３及び活動リング９４
を設けることも可能であり、この場合には、旋回輪板８
１．９１の省略が可能となる。

［発明の効果コ 以上説明したように、本発明のスフロー・ル型圧縮機は
、ハウジングの内周面と旋回スクロールの外周面とにそ
れぞれ当接して、ガス吸入口と連通ずるガス圧縮側空間
と、自転防止機構、軸受及び強制給油路を含む潤滑側空
間とをハウジング内部で連通不能に分断する遮断部材を
備えているので、ガス圧縮側空間及び潤滑側空間の間に
おけるオイルミストの流通が絶たれ、スクロール型圧縮
機から吐出される圧縮ガスへのオイル混入を防止するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例を示す断面図、第２図は
第２の実施例を示す断面図、第３図はその要部拡大断面
図、第４図は第３の実施例を示す断面図、第５図はその
要部拡大断面図である。 １・・・第１ハウジング（ハウジング〉２・・・第２ハ
ウジング（ハウジング）３・・・ブラケット（ハウジン
グ） Ｏ・・・固定スクロール Ｏ・・・旋回スクロール Ｏ・・・自転防止機構 Ｏ・・・給油路 Ｏ・・・遮断部材

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）駆動軸が回転自在に配設される潤滑側空間と、ガ
   ス吸入口及びガス吐出口に連通するガス圧縮側空間とか
   らなる作動室が内部に形成されたハウジングと、 前記ガス圧縮側空間に配設された固定スクロールと、 前記作動室内において前記駆動軸先端の偏心軸に回転自
   在に支持され前記固定スクロールに噛合して公転のみ可
   能な旋回スクロールと、 前記潤滑側空間に配設された前記旋回スクロールの自転
   防止機構と、 前記潤滑側空間に配設され前記自転防止機構及び軸受に
   給油する給油路とを備えるスクロール圧縮機において、 前記ハウジングの内周面と前記旋回スクロールの外周面
   とにそれぞれ当接して、前記ガス圧縮側空間と、前記潤
   滑側空間とを連通不能に分断する遮断部材を備えること
   を特徴とするスクロール型圧縮機。