JPH03144423A - コヒーレント光通信用受信装置 - Google Patents

コヒーレント光通信用受信装置

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JPH03144423A
JPH03144423A JP1281841A JP28184189A JPH03144423A JP H03144423 A JPH03144423 A JP H03144423A JP 1281841 A JP1281841 A JP 1281841A JP 28184189 A JP28184189 A JP 28184189A JP H03144423 A JPH03144423 A JP H03144423A
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崇男 内藤
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茂樹 渡辺
Tetsuya Kiyonaga
哲也 清永
Joji Ishikawa
丈二 石川
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 目    次 概要 産業上の利用分野 従来の技術    (第12図〜第15図)発明が解決
しようとする課題 課題を解決するための手段及び作用 (第1図〜第8図) 実 施 例    (第10図、第11図)発明の効果 概要 イメージ分離型のコヒーレント光通信用受信装置に関し
、 構成要素となる光カプラに対する要求が厳しくない装置
の提供、光検波回路を二重平衡型に構成するのが容易な
装置の提供を目的とし、例えば、局部発振器と、局発光
及び受けた信号光のいずれか一方を直線偏光とし他方を
円偏光としてそれぞれ出力する偏光制御器と、該偏光制
御器からの局発光及び信号光をそれぞれ偏光面が互いに
直交する2つの直線偏光に分離して出力する第1及び第
2の偏光分離器と、該第1及び第2の偏光分離器からの
同一偏光面を有する直線偏光同士を加えるとともに分配
してそれぞれ出力する第1及び第2の光カプラと、該第
1及び第2の光カプラからの光をそれぞれ光−電気変換
する第1及び第2の光検波回路と、該第1及び第2の光
検波回路からの検波信号が人力する電気90°ハイブリ
ッド回路とを備えて構成する。
産業上の利用分野 本発明はコヒーレント光通信用受信装置に関し、さらに
詳しくは、イメージ成分の影響を排除することができる
イメージ分離型のコヒーレント光通信用受信装置に関す
る。
コヒーレント光通信方式は、現在実用化されている光通
信方式である強度変調・直接検波方式に比べて受信感度
を高めることができるので、長距離伝送に適している。
また、光検波を行った後、即ち光信号を電気信号に変換
した後に、比較的容易に周波数選択を行うことができる
ので、高密度な光の周波数多重く波長多重)が可能にな
り、単一の光伝送路における伝送容量を飛躍的に増大さ
せることができる。こうした状況にあって、イメージの
影響を排除することによって、さらに高密度な周波数多
重が可能になる。
従来の技術 従来の一般的なコヒーレント光通信用受信装置における
ヘテロゲイン検波を第121!lにより説明する。10
2はハーフミラ−や光フアイバカプラ等からなる光カプ
ラ、1o4はフォトダイオード等からなる光電変換器、
106は増幅器、108は帯域通過フィルタである。
一般には光ファイバからなる光伝送路を介して受信した
信号光と、半導体レーザ等からの局発光とが、光カプラ
102に入力されて重畳され、その出力光が光電変換器
104に加えられて電気信号に変換される。この電気信
号は増幅器106により増幅されて、帯域通過フィルタ
108により雑音成分が除去されて、所望の帯域の中間
周波信号が出力される。
信号光及び局部発振光の電場成分をそれぞれEsE、と
るすると、 j(ωLt  +φL) EL  =At、  e              
 ・・・(2)と表すことができる。なお、As 、 
 AL +  ω、。
ωL、φS、φLは、それぞれ信号光と局部発振光との
電場の振幅、角周波数、初期位相を示す。
そして光電変換器104における光電流■、は、光カプ
ラ102から出力されるビーht分Etpの自乗の交流
成分に比例するもので、 EIF  ’ =  ES+EL  2=  As  
’ +  AL  ’ + 2 As ALCO8[2π(fs−fL)t+(
φ5−φ、〉]       ・・・(3)であるから
、 Ip 0C2ASALCO8[2π(fs−fL) t
+φ]・・・(4) となる。但し、 φ =φ、−φ、           ・・・(5)
である。ここに、fS は信号光の周波数、fL は局
部発振光の周波数である。このように、電気信号として
取り扱うことができるマイクロ波領域の中間周波信号を
得ることができる。
FDM方式(周波数分割多重方式)においては、信号光
として周波数が僅かに異なる光を用いて多重化伝送を行
うものであり、2つの信号光(受信すべき信号光及びこ
れと隣接する信号光)の周波数をfsI+  ’52と
し、局発光の周波数fL との関係を、 f@2<  ft  <  fs+         
 ・・・(6)とし、これらの光周波数軸上の配置を第
13図に示すものとすると、IF帯におけるスペクトル
は、第14図に示すものとなる。従って、ビート成分(
f、、−fL)に含まれる信号を復調するときに、この
ピート成分(f−+  ft )に近接したイメージ成
分(fh   f−z)が妨害を与えることになる。
よって、高密度なFDM伝送を行おうとするときには、
このようなイメージ成分を分離除去することが必要とな
る。
イメージ成分を分離除去する方法が、T、 E、 Da
γcie。
B、 GLanceによって実験されている(ELec
tron、 Lett、。
17th JuLy 198G、 vol、22. N
o、15.1414825−)。この実験装置を第15
図に示す。
光源装置tllo、112からそれぞれ出力された信号
光及び局発光は、それぞれ光アイソレータ114及び偏
光制御器116をこの1項に経て、光カプラ118にて
加えられるとともに分配される。
分配された光のうちの一方は偏光分離器120に入力し
、信号光及び局発光の成分がいずれにも出力するように
偏光分離される。光カプラ118で分配された他方の光
は、ファブリペロ共振器122及びモノクロメータ12
4に送られて、光源装置の周波数制御等に利用される。
偏光制御器116は局発光及び信号光の偏光状態を制御
し、具体的には、局発光及び信号光のうちの一方を直線
偏光にし他方を円偏光にする。偏光分離器120で偏光
分離された光は、光検波回路126,128によって電
気信号に変換され、この検波信号は電気90°ハイブリ
ッド回路130の2つの入力ボートに人力される。電気
90°ハイブリッド回路130の2つの出力ボートから
の信号は、増幅器132.134で増幅されてスペクト
ルアナライザ136.138に人力される。
信号光及び局部発振光の周波数をそれぞれf、。
fL とすると、増幅器132,134の出力47号を
スペクトルアナライザ136,138に加えたとき、そ
の出力信号l5(t>、  I<(t)は、l3(t)
” (1+’sgn (fs   ft ) )cos
 (2rr f 、v t ’ (t)  )  ・”
(7)14(t)”  (1+sgn  (fs   
fL ))sin(2π f+pt’  (t)  )
  ・ (8)但し、 f+p=  fs   ft ・・・(9) ・・・(10〉 であり、t’(t)  は、光学系の立体配置等によっ
て決まる時間についての関数である。前述の(8)。
(9)式から、 i)f、>fLのとき、l4(t)=0(Is(t)o
ccos (2rr f+v t’ (t)  ) )
ii)  f、  <fL のとき、r3(t)、=0
(Is(t)cx−sin (2rr f、y t’ 
(t)  ) )・・・(11) となる。従って、増幅器132,134の出力信号Sl
、S2について、第16図に示すように、f、>f、又
はf、<f、の条件に対応して、イメージ成分が分離さ
れたものとなる。例えば、第14図におけるヒート成分
(f−+  fL)に含まれる信号の復調出力信号を増
幅器132から信号S1として出力し、ヒート成分(r
L−rit) (7)イメージ成分に含まれる信号の復
調出力信号を増幅器134から信号S2として出力する
ことができる。
発明が解決しようとする課題 上述した従来のイメージの分離除去方法を適用して、コ
ヒーレント光通信用受信装置を構成した場合、構成要素
となる光カプラに対する要求が厳しくなるという問題が
あった。即ち、光カプラにおける分配比が偏光依存性を
有していると、光カプラに入力する局発光及び信号光が
それぞれ二つの偏波成分を含む偏波状態であることから
、この分配比の偏光依存性によって、各光検波回路の受
光面上における干渉効果が異なるものとなって、復調出
力信号が相対的に変化するようになり、受信感度が劣化
することになる。特に、光検波回路が二重平衡型のもの
である場合には、光カプラにおける分配比が正確に1対
1になっていないと局発光の強度雑音成分を有効に除去
することができないので、上記分配比の偏光依存性は致
命的な欠点となる。
そこで、本発明は、構成要素となる光カプラに対する要
求が厳しくないコヒーレント光通信用受信装置の提供を
目的とする。
また、光検波回路を二重平衡型にする場合であって、従
来のイメージの分離除去方法による場合、光検波回路の
2つの光電変換素子と光カプラとの間の光路長が正確に
一致していないと、局発光の強度雑音成分を有効に除去
することができないので、光検波回路を二重平衡型に構
成することが容易でないという問題があった。
そこで、本発明は、このような場合に光検波回路を二重
平衡型に構成するのが容易なコヒーレント光通信用受信
装置の提供を目的としている。
課題を解決するための手段及び作用 第1図に本発明の受信装置の構成を示す。
2は局部発振器であり、局発光を出力する。
4は第1の偏光制御器であり、局発光及び受けた信号光
のいずれか一方を直線偏光とし他方を円偏光としてそれ
ぞれ出力する。
6は第1の偏光分離器、8は第2の偏光分離器であり、
これらの偏光分離器は、偏光制御器4からの局発光及び
信号光をそれぞれ偏光面が互いに直交する2つの直線偏
光に分離して出力する。
lOは第1の光カプラ、12は第2の光カプラであり、
これらの光カプラは、第1及び第2の偏光分離器6.8
からの同一偏光面を有する直線偏光同士を加えるととも
に分配してそれぞれ出力する。
14は第1の光検波回路、16は第2の光検波回路であ
り、これらの光検波回路は、第1及び第2の光カプラ1
0,12からの光をそれぞれ光−電気変換して検波信号
を出力する。
18は電気90°ハイブリッド回路であり、第1の光検
波回路14からの検波信号に90°の位相差を与えて第
2の光検波回路16からの検波信号に加えて出力すると
ともに、第2の光検波回路16からの検波信号に90°
の位相差を与えて第1の光検波回路14からの検波信号
に加えて出力する。
偏光制御器4から出力される局発光及び信号光の偏光状
態を第2図により説明する。説明の便宜上、直交3次元
座標系(x、y、z)を設定し、光の伝搬方向が2軸方
向であるとし、偏光分離器により分離されるP偏光の偏
光面がXZ平面であるとし、同S偏光の偏光面がyz平
面であるとする。また、局発光の偏光状態と信号光の偏
光状態との間には互換性があるので、局発光と信号光の
組合せが直線偏光と円偏光の組合せである場合において
、そのいずれが直線偏光であるかを特に限定していない
ときには、信号光が直線偏光であり局発光が円偏光であ
るとして説明をすすめる。22で示される円は、円偏光
として伝搬している局発光の電場ベクトルの終点の軌跡
のxy平面上への投影を示しており、24で示される線
分は、直線偏光として伝搬している信号光の電場ベクト
ルの終点の軌跡のxy平面上への投影を示している。
局発光22は、光伝搬方向に向かって、即ち紙面に向か
って時計回りの円偏光であってもよいし、同方向に向か
って反時計回りの円偏光であってもよい。また、信号光
24については、例えば、その偏光面がX軸の正方向に
対して反時計回りに45°の角度をなす45゛直線偏光
(以下、X軸の正方向に対して偏光面が反時計回りにθ
°傾斜している直線偏光を「θ°直線偏光」という。〉
または135°直線偏光にしておく。こうしておくこと
により、第2の偏光分離器8で分離される信号光成分の
パワーを均等にすることができるので、復調信号レベル
を均等にして受信感度を高めることができる。
偏光分離に際して、直線偏光である信号光は同相の2つ
の直線偏光に分離されるが、円偏光である局発光は90
°の位相差を有する2つの直線偏光に分離される。
イメージ成分の分離除去の原理を説明する。局発光の電
界のxi分E8 とyIli!2分E、を式に表すと、 EX   =  (Pt   )  ”’  cos(
ωLt  ン         ・・・(12)Ey 
 =  (PL  ) ”” cos(ωLt十〇、)
  ・・・(13)となる。ここでPL は局発光強度
、ω、は局発光の角周波数である。θ、=0のとき、局
発光は45°直線偏光であり、θL=π/2のとき局発
光は円偏光である。
同様にして信号光の電界のxli分E、  とE。
を式に表すと、 E11’ = (Ps ) ”” cos(ωst) 
   ・・・(14)E、=(Ps)  電/2 co
s(ω、  t 十 θs)    ・ (15)とな
る。ここで、P、は信号光強度、ωSは信号光の周波数
であり、θ、は、 θ、−〇L +=π/2   ・・・(16〉の関係を
満たす。例えば、局発光が円偏光である場合(θL=±
π/2〉には、信号光は、45゜直線偏光或いは135
°直線偏光であり、局発光が45°直線偏光或いは13
5°直線偏光である場合(θL=0.±π)には、信号
光は円偏光である。
局発光及び信号光のX6分及びy成分をそれぞれ光カプ
ラで加え合わせて光検波回路でヘテロゲイン検波を行う
と、得られる2つの中間周波信号は次のように表すこと
ができる。
Is = Iocos((ωS −ωL)t)    
  ・−(17)1、 = l0cos((ωS −ω
L)1+(θS −θL))= 工osin((ωS−
ωt) t )  、     =i1g)但し、■。
は定数である。
この中間周波信号■。、Iy を電気90°ハイブリッ
ド回路に入力すると、その出力ON *  Oyは次の
式を満たす。
20イ= 1. 十(Iy) = (−1+sgn (ω、−ωL))Iocos(l
ωS−ωLit)    ・・・(19)20Y = 
(r、] +I。
=(f+sgn(ω、−ω、〉〉 ・I n 5jn(I ωs −wt l t>   
 −(20)但し、〔〕は90゛の位相遅延を意味する
。また、 である。従って、電気90°ハイブリッド回路の出力0
8.○、について、ωS とω、の大小関係に対応して
、イメージ成分を分離除去することができる。
上述した構成においては、局発光及び信号光のいずれか
一方を直線偏光とし他方を円偏光としてそれぞれ出力す
る第1の偏光制御器4を用いているが、この第1の偏光
制御器4に代えて、局発光及び信号光を直線偏光及び円
偏光間の位相関係と同等の位相関係にある楕円偏光とし
てそれぞれ出力する第2の偏光制御器20を用いてもよ
い。ここで、局発光及び信号光が直線偏光及び円偏光間
の位相関係と同等の位相関係にある楕円偏光であるとい
うのは、これらの楕円偏光の人力に基づく2つの検波信
号(中間周波信号)の間に、(17)。
(18)式に示すように、90°の位相差が生じている
ことをいう。
一般には直線偏光として与えられる局発光(又は信号光
)を円偏光或いは楕円偏光に変換する場合、xz平面に
偏光面を有する偏光成分とyz平面に偏光面を有する偏
光成分とで異なる屈折率の複屈折板を用いることによっ
て、上記変換を行うことができる。第3図はこの複屈折
板が便宜上圧の単軸結晶からなるとしたときの屈折率楕
円体を示している。いま、複屈折板の常光に対する屈折
率をno とし、異常光に対する屈折率の最大値をn、
とする(no  <n@ )。そして、複屈折板の光学
軸をZ軸とする直交三次元座標軸の原点0を光が矢印S
方向に伝搬しているとし、矢印SのXY平面への投影が
Y軸と一致しているとする。このとき、屈折率楕円体は
、 で表される。常光に対する屈折率n0 は、常に一定で
あり、屈折率楕円体がXY平面で切られる円Aと原点0
において伝搬方向Sに直交する面で切られる楕円Bとが
交わる点Pまでの原点○からの距離○Pで表される。一
方、異常光に対する屈折率ne ’は、伝搬方向Sと2
軸とがなす角θに応じて変化し、上記楕円BとYZ平面
とが交わる点Qまでの原点0からの距離○Qで表される
。すなわち、異常光に対する屈折率n6′は、光の伝搬
方向Sに応じてnoからn、まで連続的に変化する。こ
のように光の伝搬方向Sに応じてその偏光成分に対する
屈折率が異なるので、例えば直線偏光として入射した局
部発振光の伝搬方向SがY軸に一致するように(θ=9
0°)複屈折板の光学軸を設定し、当該偏光面が○P及
び○Qに対して45°傾斜するようにし、且つこの入射
光の直交偏光成分の位相差が90°となるように複屈折
板の厚みを設定することにより、局発光を円偏光にして
出力することができる。尚、この場合の複屈折板は一般
に1/4波長板と呼ばれる。
従って、上述したような複屈折板の性質を応用して、信
号光及び局発光のうちのいずれか一方を適当な楕円率を
有する楕円偏光とし、他方についても対応する楕円率を
有する楕円偏光とし、これらの楕円偏光間の位相関係が
直線偏光と円偏光間の位相関係と同様になるようにして
も良い。
第1の偏光制御器4を用いる場合であっても、第2の偏
光制御器20を用いる場合であっても、信号光と局発光
を加え合わせる前に偏光分離器6゜8によって偏光分離
を行っており、同一偏光面を有する直線偏光同士を光カ
プラ10,12に入力するようにしているので、光カプ
ラ10,12に入力する光の偏光状態は常に特定されて
おり、従って、光カプラ10.12が分配比の偏光依存
性を有している場合であっても、その影響によって従来
のように受信感度が劣化する恐れがない。つまり、本発
明の構成による場合、構成要素となる光カプラに対する
要求(分配比の偏光依存性が小さいこと〉が厳しくない
光検波回路14.16が一般的なものである場合には、
第4図に示すように、光検波回路14゜16はそれぞれ
単一の光電変換器26を備えているので、光カプラ10
.12により分配された光のそれぞれ一方の光を光電変
換器26で受光するようにする。光学的な構成が許され
るならば、光カプラ10,12により分配された光の両
方を単一の光電変換器26で受光するようにしても良い
光検波回路14.16の他の構成例として二重平衡型光
検波回路(DBOR)の構成を第5図に示す。同図(a
)に示された構成は、PENフォトダイオード等からな
る同一特性の2つの光電変換器28.30に生じた充電
流変化を電圧変化として取出し、それぞれ増幅器32.
34で増幅した後減算器36で減算処理するようにした
ものであるこの構成において、光電変換器28.30に
それぞれ入射する光の光カプラからの光路長を等しく設
定しておくと、光カプラにおける光位相の逆転の結果、
光電変換器28.30に入力する信号成分は逆相となり
、局発光の強度雑音成分は同相となる。従って、信号成
分は相加され、強度雑音成分は相殺され、局発光の強度
雑音の影響を抑制することができる。また、光カプラで
分配された光の両方を無駄なく用いることができるので
、受信感度の改善を図る上で有利である。同図(b)に
示すように、同じく同一特性の光電変換器28.30を
直列接続し、接続点の電位変化を増幅器38により増幅
して出力するようにしても良い。
このように光検波回路14.16がそれぞれ一対の光電
変換器28.30を備えて二重平衡型に構成されている
場合には、この一対の光電変換器28.30が光カプラ
10.12により分配された光のそれぞれ両方の光を受
光するようにする。
光検波回路を二重平衡型にした場合、本発明の別の優位
性が明らかになる。
第6図は二重平衡型の光検波回路を用いた従来装置の構
成を示す図であり、第15図の従来装置に二重平衡型光
検波回路を適用した場合の構成が示されている。光カプ
ラ118で分配された光のうちの一方を偏光分離器12
0aで偏光分離し、他方の光を偏光分離器120bで偏
光分離し、これらの偏光分離器120a、120bから
の同一偏光面を有する直線偏光同士をそれぞれ二重平衡
型の光検波回路126.128における光電変換器対に
入力するようにしたものである。このような装置を構成
するうえで必要なことを次に示す。
■ 十分な局発光強度雑音の抑圧効果を生じさせるため
には、光カプラ118から出力して二重平衡型の光検波
回路126,128に入力するまでのそれぞれ2つの経
路の遅延時間差が十分小さいこと。理想的には遅延時間
差が生じないことが要求される。
■ 電気90°ハイブリッド回路130に入力する2つ
の検波信号の位相差が90°になるようにするためには
、偏光分離器120a、120bから出力して電気90
°ハイブリッド回路130に入力するまでのそれぞれ2
つの経路の遅延時間差が十分小さいこと。理想的には遅
延時間差がないことが要求される。
■ 光カプラ118の分配比が入力光の偏光状態によら
ず常に1対1であること。分配比が正確に1対1になら
ないと、二重平衡型光検波回路の光電変換器対に生じる
光電流が均等でなくなり、局発光の強度雑音成分の抑圧
効果が減する。尚、この■の要求を満足することが困難
なことは前述したとおりである。
いま、閃示のように、光カプラ118から偏光分離器1
20a、120bへの光のそれぞれの伝搬時間をt、 
、 T、  とし、偏光分離器120 a。
120bから光検波回路128への光のそれぞれの伝搬
時間をtb、Tb とし、偏光分離器120a、120
bから光検波回路126への光のそれぞれの伝搬時間を
t。、Te とし、光検波回路126.128から電気
90°ハイブリッド回路130への検波信号のそれぞれ
の伝播時間をtd、Taとする。
■における理想条件が満足されるためには、ta + 
tc ニアa +Tc    =−(23)t−+tb
 =T−+Tb    ・・・(24)が必要であり、
■における理想条件が満足されるためには、 tc+ td= tb + Td    ・・・(25
〉’rc+ t、 =Tb+Td−(26)が必要であ
る。
(24)式から(23)式を減すると、tb   tc
=Tb  Tc    ・、−(27)が得られ、この
式を変形すると、 tb−Tb=tc−Tc   −・・(27’)となる
。従って、■及び■の理想条件を満足するためには、即
ち、二重平衡型光検波回路の利点を活かしつつイメージ
成分の分離除去を行うためには、(27〉式によれば、
2つの偏光分離器120 a。
120bにおける出力光路長のそれぞれのバラツキが等
しくなるように光路長の調整を行うことが少なくとも要
求され、また、見方を変えて(27’)式によれば、2
つの光検波回路126,128における入力光路長のそ
れぞれのバラツキが等しくなるように光路長の調整を行
うことが少なくとも要求される。そして、この場合、(
27)式に示される遅延時間差をΔt(= tb−tc
>  とじ、(27’)式に示される遅延時間差をΔ2
 (= tb −Tb’ )とするならば、更に、 Ta=ta  +Δ2    ・・・(28)を満足す
るように、光カプラ118と偏光分離器120a、12
0bとの間の光路長を調整し、その上で、 Td=t、+ −Δ1    ・・・(29〉を満足す
るように、光検波回路126.128と電気90°ハイ
ブリッド回路130との間の検波信号の遅延時間を調整
することによって、はじめての及び■の理想条件が満足
されることになる。
このことは、比較的簡単に行うことができる検波信号の
遅延時間の調整の他に、困難な作業を伴う光学的な調整
を複数回繰り返し行う必要があることを意味する。この
ように、従来技術によると、イメージ成分の分離除去を
行う上で、光検波回路を二重平衡型に構成することが、
技能的な困難性を伴っていたものである。
これに対して、二重平衡型の光検波回路を用いた本発明
の構成においては、次のようにして容易に遅延特性の調
整を行うことができる。尚、本発明の構成によれば、二
重平衡型の光検波回路を用いているか否かにかかわらず
、■の要求は緩和される。何故ならば、本発明の構成に
おいては、特定の偏光状態(直線偏光)に対して光カプ
ラの分配比が1対lであれば足りるからである。
いま、第7図に示すように、第2の偏光分離器8と第2
及び第1の光カプラ12.10との間の光のそれぞれの
伝搬時間をt、 、 T、 とし、第1の偏光分離器6
と第2及び第1の光カプラ12゜lOとの間の光のそれ
ぞれの伝搬時間をtr、Trとし、第2の光カプラ12
と第2の光検波回路16における光電変換器対との間の
光のそれぞれの伝搬時間をt、 、 T、とし、第1の
光カプラ10と第1の光検波回路14における光電変換
器対との間の光のそれぞれの伝搬時間をth、Th と
し、第2及び第1の光検波回路16.14と電気90゜
ハイブリッド回路18との間の検波信号のそれぞれの伝
搬時間をtt 、 ’rt  とする。
先ず、■の理想条件について考察する。■から、t、 
=7”、       ・・・〈30〉t、 =’l”
h       ・・・(31)が必要になるが、−船
釣にこのような光路長の調整は容易に行うことができる
。例えば、光カプラと二重平衡型の光検波回路をモノリ
シックに造ることによって、(30)及び(31)式の
条件を容易に充足することができる。また、光フアイバ
融着型の光カプラを用いている場合にも〈30〉及び(
31)式を充足することは容易である。
■の理想条件を満たした上で、■の理想条件について考
察する。■から、 t、 + tg +tI=Te + t)、 +Tt 
 ・・・(32)が必要である。(32)式を変形する
と、tt  Tt= (T−t−) +(th  t、
)・・・(32’)となる。
以上から明らかなことは、■の理想条件を満たした上で
、(T、 −t、 ) + (th −t、 )といっ
た光路長のバラツキの累積を検波信号の遅延時間差(t
l −Tr )によって補償できることである。別置す
れば、一般に高い技能が要求される光路長の調整を最小
限に抑えて、一般に高い技能が要求されない電気的な遅
延時間の調整で足りるようにした点にこの構成の特長が
ある。
また、注意すべきこととして局部発振光を偏波分離する
第1の偏波分離器6と第2及び第1の光カプラ12.1
0との間の光の伝播時間差Tr1、については問題にな
らない。
簡単に説明すると、局部発振光は単一の光周波数で発振
しているため、T r   t r ≠0である場合に
、二つの光カプラにそれぞれ入力される局部発振光の間
に位相差が生じることになる。位相に関する条件式(1
6)が %式%(33) に書き改められる。ここで、式(16)の左辺第三項が
有限の一定値をとり、局部発振光の光周波数変動Δω、
があっても、条件式(33)のθ、とθ。
の関係は一定である。例えば、局部発振光の光周波数変
動が33MHz 、偏波分離器出力の光フアイバコード
長のずれがl amの場合に、位相変化は、Δω、・ 
(’rr −tr ) − 2πX 3 xlO’  S−I X 5 xlO−”
 s# I Xl0−’ (1・・・(34〉 であり、無視することができる。
しかし、局部発振光をチューニングする場合には、条件
式(33)を満たすように信号光の偏波状態による位相
条件を改めて設定する必要があり、局部発振光を偏波分
離したあとの光フアイバ内で撹乱が生じる場合には多少
なりとも影響を受ける。
その観点からすると、周波数依存性を持つΔω。
(Tr   tr)は、小さいほうがより良い。
このような検波信号の遅延時間の調整を容易に行い得る
ようにするには、第7図に示すように第1の光検波回路
14と電気90°ハイブリッド回路18との間若しくは
第2の光検波回路16と電気90゛ハイブリッド回路1
8との間(図示せず〉又はこれらの双方に可変電気遅延
回路40を備えるとよい。
第8図は本発明の他の構成を示すブロック図である。こ
の装置は、局発光を出力する局部発振器2と、該局発光
及び受けた信号光の双方を直線偏光としてそれぞれ出力
する第3の偏光制御器42と、該偏光制御器42からの
局発光及び信号光をそれぞれ分配して出力する第3及び
第4の光カプラ44,46と、該第3の光カプラ44で
分配された局発光の一方と上記第4の光カプラ46で分
配された信号光の一方とを加えると共に分配して出力す
る第5の光カプラ48と、上記第3の光カプラ44で分
配された局発光の他方と上記第4の光カプラ46で分配
された信号光の他方とを加えると共に分配して出力する
第6の光カプラ50と、上記第3及び第6の光カプラ4
4.50間又は上記第4及び第5の光カプラ46.48
間に設けられた可変光遅延回路52と、上記第5及び第
6の光カプラ4g、50からの光をそれぞれ光−電気変
換して検波信号を出力する第1及び第2の光検波回路1
4.16と、該第1の光検波回路14からの検波信号に
90°の位相差を与えて上記第2の光検波回路16から
の検波信号に加えて出力すると共に、上記第2の光検波
回路16からの検波信号に90°の位相差を与えて上記
第1の光検波回路14からの検波信号に加えて出力する
電気90°ハイブリッド回路18とを備えて構成されて
いる。
この構成においては、円偏光又は楕円偏光を偏光分離す
ることによって、局発光又は信号光から得られる偏光面
が互いに直交する直線偏光成分間に位相差を与えるので
はなく、直線偏光として与えられた局発光及び信号光の
うちの局発光について、可変光遅延回路52を用いるこ
とによって、直接的に位相差を与えるようにしている。
可変光遅延回路52は、空間又は光導波路の光路長を調
整する手段によって実現される。ここで、第4の光カプ
ラ46で分配された信号光に遅延を与えるのではなく、
第3の光カプラ44で分配された局発光に遅延を与えて
いるのは次の理由による。即ち、光路長を変えることに
よって遅延を与えようとする場合、信号光のように変調
がかけられていると、スペクトルの幅が増大するので、
周波数に対して一律な位相変移を与えることが困難であ
るのに対し、局発光は一般的には変調がかけられておら
ず、一定の位相変移を与えることが可能であるからであ
る。
この構成によると、第3及び第4の光カプラ44.46
に入射する局発光及び信号光は特定の偏光面を有する直
線偏光となるので、光カプラにおける分配比を1対1に
するための光カプラに対する要求が厳しくない。また、
第7図に示された構或におけるのと同様にして、光カプ
ラと光検波回路とが直結しているので、光検波回路を二
重平衡型に構成した場合に、前述の■の要求を容易に満
足することができる。
この場合、第1及び第2の光検波回路14.16は、第
5及び第6の光カプラ48,50により分配された光の
それぞれ一方の光を受光するようにされている単一の光
電変換器26をそれぞれ備えていてもよいし、或いは、
光検波回路14.16は、第5及び第6の光カプラ48
.50により分配された光のそれぞれ両方の光を受光す
るようにされている一対の光電変換器28.30をそれ
ぞれ備えて二重平衡型に構成されていてもよい。
第9図は本発明のさらに他の構成を示すブロック図であ
る。この構成は、第1図に示した構成において、第1及
び第2の偏光分離器6.8のうち局発光又は信号光が直
線偏光として人力している方の偏光分離器に代えて、偏
光制御器4からの局発光又は信号光を分配する第1の光
分配器53を備えたものである。第1の光分配器53と
しては光カプラを用いることができる。尚、第9図にお
いては、便宜上第2の偏光分離器8に代えて第1の光分
配器53が図示されている。
この構成によると、偏光制御器4から直線偏光及び円偏
光として出力する局発光及び信号光のうちの直線偏光と
して出力する局発光又は信号光を第1の光分配器53に
人力するようにしているので、第1の光分配器53によ
り分配された光の間には、位相反転が生じる場合を除く
ほか位相差が生じることはない。よって、第1図に示し
た構成における場合と同様に、イメージ成分の分離除去
が可能になる。また、第1の光分配器53に人力する光
の偏光面は特定されているので、この第1の光分配器(
例えば光カプラ〉に対する要求は厳しくない。
第9図に示した構成においては、光検波回路14.16
はそれぞれ単一の光電変換器26 (第4図)を備えて
いてもよいし、或いは、光検波回路14.16はそれぞ
れ一対の光電変換器28.30(第5図)を備えて二重
平衡型に構成されていてもよい。
第9図に示した構成において、光検波回路14゜16が
二重平衡型に構成されている場合には、第7図に示した
構成と同様に可変電気遅延回路40を備えることによっ
て、煩雑な光路長の調整を最小限に抑えることができる
本発明の種々の構成において、光カプラとしては、エバ
ネッセント波結合を利用したファイバ融着型のもの、導
波路型のものを用いることができるが、偏波面保存型の
ものであることが望ましい。
光カプラの他の例としては、ハーフミラ−を用いること
もできる。
実  施  例 以下本発明の望ましい実施例を説明する。
第10図は本発明の実施例を示すコヒーレント光通信用
受信装置のブロック図である。この例では、局部発振器
2からの局発光を1/4波長板等の円偏光器54によっ
て円偏光にし、これを第1の偏光分離器6により偏光分
離するようにしている。また、信号光は、45゛直線偏
光或いは135°直線偏光として第2の偏光分離器8に
人力するようにされている。第1及び第2の光カプラ1
O112としては、偏波面保存型の光フアイバカプラが
使用される。第1及び第2の光検波回路14.16は二
重平衡型に構成されている。
電気90°ハイブリッド回路18の具体的な機能及び構
成は次のとおりである。即ち、電気90゜ハイブリッド
回路18は、第1人カポ−)18aから第1出力ポート
18cへの経路または第2人力ボート18bから第2出
力ポート18dへの経路ではそれぞれ位相は変化せずに
3[IBの損失となり、第1人力ポート18aから第2
出力ボート18dへの経路または第2人カポ−)18b
から第1出力ボート18Cへの経路では位相が90°変
化し且つ3dBの損失となる機能を有しており、信号周
波数帯域に対応した各種の構成が用いられる。
56は復調器であり、電気90°ハイブリッド回路18
の2つの出力ボートのいずれかに接続されている。復調
器56に入力する中間周波信号の周波数は周波数弁別回
路58によって電圧信号に変換され、この電圧信号に基
づいて局部発振器2の駆動回路60をフィードバック制
御することによって、常に一定周波数の中間周波信号が
得られるようにされている。
この受信装置の構成によれば、イメージ成分の影響を排
除して隣接チャンネルのイメージのクロストークによる
受信感度の劣化を防ぐことが可能になり、信号間のチャ
ンネル間隔を、イメージ成分の除去を行わなかった場合
と比較して約1/3に狭めることができる。よって、高
密度な周波数分割多重伝送が可能になる。また、この受
信装置の構成要素となる光カプラに入力する光の偏光面
が特定されているので、光カプラの分配比を所定の分配
比(例えば1対1)に設定することが容易である。さら
に、光検波回路を二重平衡型に構成しているにも関わら
ず、煩雑な光路長の調整を多く行う必要がない。
第11図は本発明の他の実施例を示すコヒーレント光通
信用受信装置のブロック図であり、この受信装置には偏
波ダイパーシティ方式が適用されている。この装置は、
局発光を出力する局部発振器2と、局発光を分配する第
2の光分配器62と、分配された局発光をそれぞれ円偏
光にする第1及び第2の円偏光器64.66と、受けた
信号光を偏光分離する第3の偏光分離器68とを備え、
加えて、第9図に示した構成のうち局部発振器2及び偏
光制御器4を除く部分を2組備えている。そして、第1
及び第2の円偏光器64.66からの局発光をそれぞれ
上記2組における第1又は第2の偏光分離器(この例で
は第1の偏光分離器6)に入力し、第3の偏光分離器か
らの信号光をそれぞれ上記2組における第1の光分配器
53に入力し、それぞれの電気90°ハイブリッド回路
18からの出力信号を復調回路56に入力し、得られた
2つの復調信号を加算器70で加え合わせて出力するよ
うにしている。72は中間周波数を一定に保つためのA
FC回路である。
第1の光分配器53、第2の光分配器62としては、例
えば偏波面保存型の光フアイバカプラが使用される。ま
た、第1及び第2の円偏光器64゜66としては、1/
4波長板が使用される。第1及び第2の光検波回路14
.16は、単一の光電変換器を備えていてもよいし、一
対の光電変換器を備えて二重平衡型に構成されていても
よい。光検波回路が二重平衡型に構成されている場合に
は、第7図に示したような可変電気遅延回路を備えてい
てもよい。
第11図に示された受信装置の構成によると、この受信
装置と図示しない送信装置との間を結ぶ光伝送路が偏波
面保存型でない通常のシングルモード光ファイバである
場合等のように、信号光の偏光面の変動或いは偏光状態
の変動の恐れがある場合に、上記2組のいずれか一方式
いは両方から常に検波信号を得ることができるので、受
けた信号の偏光状態にかかわらず、イメージ成分の影響
を排除しつつ受信を行うことができる。また、第3の偏
光分離器68で偏光分離された信号光は、特定の偏光面
で第1の光分配器53に入力するので、第1の光分配器
53に対する要求が厳しくない。また、第1及び第2の
光カプラ10,12に対する要求が厳しくない点及び、
光検波回路を二重平衡型に構成するのが容易である点は
、本発明にかかる他の構成における場合と同様である。
発明の詳細 な説明したように、本発明によれば、受信装置の構成要
素となる光カプラ或いは光分配器に対する要求が厳しく
なくなるので、イメージ分離型のコヒーレント光通信用
受信装置を容易に提供し得るようになるという効果を奏
する。また、局発光の強度雑音の影響を排除し及び受け
た信号光の光パワーを有効に利用するために、光検波回
路を二重平衡型に構成する場合に、煩雑な光路長の調整
を最小限に抑えることができ、そのような装置の提供が
容易になるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のコヒーレント光通信用受信装置の構成
を示すブロック図、 第2図は局発光及び信号光の偏光状態の説明図、第3図
は屈折率楕円体を示す図、 第4図は光検波回路の構成を示す図、 第5図は光検波回路の他の構成(二重平衡型)を示す図
、 第6図は二重平衡型の光検波回路を用いた従来構成を示
す図、 第7図は二重平衡型の光検波回路を用いた第1図の構成
における遅延特性の調整を説明するための図、 第8図は本発明の他の構成を示すブロック図、第9図は
本発明のさらに他の構成を示すブロック図、 第10図は本発明の実施例を示すコヒーレント光通信用
受信装置のブロック図、 第11図は本発明の他の実施例を示すコヒーレント光通
信用受信装置のブロック図、 第12図はヘテロゲイン検波の説明図、第13図はFD
M方式におけるイメージ成分の影IP(光周波数配置)
の説明図、 第14図はFDM方式におけるイメージ成分の影響(I
Fスペクトル)の説明図、 第15図は従来のイメージ除去の説明図、第16図はイ
メージ除去出力の説明図である。 2・・・局部発振器、 4・・・第1の偏光制御器、 6・・・第1の偏光分離器、 8・・・第2の偏光分離器、 10・・・第1の光カプラ、 12・・・第2の光カプラ、 14・・・第1の光検波回路、 16・・・第2の光検波回路、 18・・・電気90°ハイブリッド回路、20・・・第
2の偏光制御器、 26.28.30・・・光電変換器、 40・・・可変電気遅延回路、 42・・・第3の偏光制御器、 52・・・可変光遅延回路、 53・・・第1の光分配器。 傅  碇 局発光 ヘテロク゛インJ史仮の1えH8囚 第12図 光j!l*秋白こ濫り誂p月圀 第13図 IFスペクトルの跳BM囚 第14図 イメージpiiヱカの誂V月区 第16図

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)局発光を出力する局部発振器(2)と、該局発光
    及び受けた信号光のいずれか一方を直線偏光とし他方を
    円偏光としてそれぞれ出力する第1の偏光制御器(4)
    と、 該偏光制御器からの局発光及び信号光をそれぞれ偏光面
    が互いに直交する2つの直線偏光に分離して出力する第
    1及び第2の偏光分離器(6、8)と、該第1及び第2
    の偏光分離器(6、8)からの同一偏光面を有する直線
    偏光同士を加えると共に分配してそれぞれ出力する第1
    及び第2の光カプラ(10、12)と、 該第1及び第2の光カプラ(10、12)からの光をそ
    れぞれ光−電気変換して検波信号を出力する第1及び第
    2の光検波回路(14、16)と、該第1の光検波回路
    (14)からの検波信号に90°の位相差を与えて上記
    第2の光検波回路(16)からの検波信号に加えて出力
    すると共に、上記第2の光検波回路(16)からの検波
    信号に90°の位相差を与えて上記第1の光検波回路(
    14)からの検波信号に加えて出力する電気90°ハイ
    ブリッド回路(18)とを備えたことを特徴とするコヒ
    ーレント光通信用受信装置。
  2. (2)請求項1に記載の装置において、 上記第1の偏光制御器(4)に代えて、 上記局部発振器(2)からの局発光及び受けた信号光を
    直線偏光及び円偏光間の位相関係と同等の位相関係にあ
    る楕円偏光としてそれぞれ出力する第2の偏光制御器(
    20)を備えたことを特徴とするコヒーレント光通信用
    受信装置。
  3. (3)請求項1又は2に記載の装置において、上記第1
    及び第2の光検波回路(14、16)はそれぞれ単一の
    光電変換器(26)を備え、 該光電変換器(26)は上記第1及び第2の光カプラ(
    10、12)により分配された光のそれぞれ一方の光を
    受光するようにされていることを特徴とするコヒーレン
    ト光通信用受信装置。
  4. (4)請求項1又は2に記載の装置において、上記第1
    及び第2の光検波回路(14、16)はそれぞれ一対の
    光電変換器(28、30)を備えて二重平衡型に構成さ
    れており、該一対の光電変換器(28、30)は上記第
    1及び第2の光カプラ(10、12)により分配された
    光のそれぞれ両方の光を受光するようにされていること
    を特徴とするコヒーレント光通信用受信装置。
  5. (5)請求項4に記載の装置において、 上記第1及び/又は第2の光検波回路(14、16)と
    上記電気90°ハイブリッド回路(18)との間におけ
    る検波信号の遅延時間を調整する可変電気遅延回路(4
    0)を備えたことを特徴とするコヒーレント光通信用受
    信装置。
  6. (6)局発光を出力する局部発振器(2)と、該局発光
    及び受けた信号光の双方を直線偏光としてそれぞれ出力
    する第3の偏光制御器(42)と、該偏光制御器(42
    )からの局発光及び信号光をそれぞれ分配して出力する
    第3及び第4の光カプラ(44、46)と、該第3の光
    カプラ(44)で分配された局発光の一方と上記第4の
    光カプラ(46)で分配された信号光の一方とを加える
    と共に分配して出力する第5の光カプラ(48)と、 上記第3の光カプラ(44)で分配された局発光の他方
    と上記第4の光カプラ(46)で分配された信号光の他
    方とを加えると共に分配して出力する第6の光カプラ(
    50)と、上記第3及び第6の光カプラ(44、50)
    間又は上記第4及び第5の光カプラ(46、48)間に
    設けられた可変光遅延回路(52)と、 上記第5及び第6の光カプラ(48、50)からの光を
    それぞれ光−電気変換して検波信号を出力する第1及び
    第2の光検波回路(14、16)と、該第1の光検波回
    路(14)からの検波信号に90°の位相差を与えて上
    記第2の光検波回路(16)からの検波信号に加えて出
    力すると共に、上記第2の光検波回路(16)からの検
    波信号に90°の位相差を与えて上記第1の光検波回路
    (14)からの検波信号に加えて出力する電気90°ハ
    イブリッド回路(18)とを備えたことを特徴とするコ
    ヒーレント光通信用受信装置。
  7. (7)請求項6に記載の装置において、 上記第1及び第2の光検波回路(14、16)はそれぞ
    れ単一の光電変換器(26)を備え、 該光電変換器(26)は上記第5及び第6の光カプラ(
    48、50)により分配された光のそれぞれ一方の光を
    受光するようにされていることを特徴とするコヒーレン
    ト光通信用受信装置。
  8. (8)請求項6に記載の装置において、 上記第1及び第2の光検波回路(14、16)はそれぞ
    れ一対の光電変換器(28、30)を備えて二重平衡型
    に構成されており、 該一対の光電変換器(28、30)は上記第5及び第6
    の光カプラ(48、50)により分配された光のそれぞ
    れ両方の光を受光するようにされていることを特徴とす
    るコヒーレント光通信用受信装置。
  9. (9)請求項1に記載の装置において、 上記第1及び第2の偏光分離器(6、8)のうち局発光
    又は信号光が直線偏光として入力している方の偏光分離
    器(8)に代えて、 上記偏光制御器(4)からの局発光又は信号光を分配す
    る第1の光分配器(53)を備えたことを特徴とするコ
    ヒーレント光通信用受信装置。
  10. (10)請求項9に記載の装置において、 上記第1及び第2の光検波回路(14、16)はそれぞ
    れ単一の光電変換器(26)を備え、 該光電変換器(26)は上記第1及び第2の光カプラ(
    10、12)により分配された光のそれぞれ一方の光を
    受光するようにされていることを特徴とするコヒーレン
    ト光通信用受信装置。
  11. (11)請求項9に記載の装置において、 上記第1及び第2の光検波回路(14、16)はそれぞ
    れ一対の光電変換器(28、30)を備えて二重平衡型
    に構成されており、 該一対の光電変換器(28、30)は上記第1及び第2
    の光カプラ(10、12)により分配された光のそれぞ
    れ両方の光を受光するようにされていることを特徴とす
    るコヒーレント光通信用受信装置。
  12. (12)請求項11に記載の装置において、上記第1及
    び/又は第2の光検波回路(14、16)と上記電気9
    0°ハイブリッド回路(18)との間における検波信号
    の遅延時間を調整する可変電気遅延回路(40)を備え
    たことを特徴とするコヒーレント光通信用受信装置。
  13. (13)局発光を出力する局部発振器(2)と、該局発
    光を分配する第2の光分配器(62)と、該分配された
    局発光をそれぞれ円偏光にする第1及び第2の円偏光器
    (64、66)と、 受けた信号光を偏光分離する第3の偏光分離器(68)
    とを備え、 加えて、請求項9乃至12のいずれかに記載の装置のう
    ち局部発振器(2)及び偏光制御器(4)を除く部分を
    2組備え、 上記第1及び第2の円偏光器(64、66)からの局発
    光をそれぞれ上記2組における第1又は第2の偏光分離
    器(6)に入力し、 上記第3の偏光分離器(68)からの信号光をそれぞれ
    上記2組における第1の光分配器(53)に入力し、 上記2組における電気90°ハイブリッド回路(18)
    の出力信号に基づく復調信号を加え合わせるようにした
    ことを特徴とするコヒーレント光通信用受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110161725A (zh) * 2019-05-08 2019-08-23 深圳新飞通光电子技术有限公司 一种自由空间的偏振光隔离组件及其应用

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