JPH03140655A

JPH03140655A - Ｖベルト

Info

Publication number: JPH03140655A
Application number: JP27570689A
Authority: JP
Inventors: Kazuhiro Yamada; 一浩山田
Original assignee: Nissan Motor Co Ltd
Current assignee: Nissan Motor Co Ltd
Priority date: 1989-10-23
Filing date: 1989-10-23
Publication date: 1991-06-14
Anticipated expiration: 2011-07-24
Also published as: JP2517123B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、無段変速等に適用されるＶベルトに関するも
のである。

（従来の技術）従来のＶベルトとしては、例えば、特開昭６１−８４４
３６号公報に示されるものがある。

これに示されるＶベルトは、多数のリンクプレートをピ
ンによって順次連結した無端状のチェーンと、チェーン
に取付けられる摩擦ブロックと、から構成されていて、
チェーンは摩擦ブロックに設けた窓部を貫通している。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、このような従来のＶベルトにあっては、
摩擦ブロックの窓部とチェーンのリンクとの幅方向の寸
法関係（Ｖベルト構成要素の幅方向寸法関係）が規定さ
れていない為、両者の隙間が小さい場合にはリンクプレ
ートと摩擦ブロックとが衝突してベルト耐久性が低下す
るという問題があり、逆に、隙間が大き過ぎるとＶベル
トが両プーリ間を走行する際に摩擦ブロックが幅方向に
自由に移動して騒音が発生したり摩耗か生じ、また、プ
ーリに巻き付く際に衝突を発生するためプーリ耐久性が
低下するという問題かあった。

また、テーパ面側の部分が開放された状態のチェーン挿
入部を有する摩擦ブロックと、ピン軸方向に凹状部が形
成されたリンクプレートを有するチェーンとの組合せ形
式によるＶベルトの場合であって、リンクプレートの凹
状部の幅と摩唱ブロックの厚さとの間の寸法関係（Ｖベ
ルト構成要素のベルト走行方向寸法関係）が何ら規定さ
れていない場合には、両幅の差が小さい場合には、プー
リに噛み合う時にリンクプレートと摩擦ブロックとがこ
じれてベルト耐久性か低下するという問題があり、逆に
、両者の幅の差が大き過ぎると、Ｖベルトか両プーリ間
を走行する際に、摩擦ブロックがベルト走行方向に動く
ことで騒音を発生したり摩耗が生じ、さらに、プーリに
巻き付く際に衝突を発生するためプーリ耐久性が低下す
るという問題がある。

本発明はこのような問題に着目してなされたもので、解
放状態のチェーン挿入部を有する摩擦ブロックとチェー
ンの組合わせによるＶベルトにおいて、ベルト耐久性の
向上と騒音・摩耗の防止とプーリ耐久性の向上を図るこ
と課題とする。

（課題を解決するための手段）上記課題を解決するために本発明のＶベルトでは、Ｖベ
ルト構成要素のベルト走行方向寸法関係であるリンクプ
レートの凹状部の幅と摩擦ブロックの厚さとの寸法関係
をプーリ噛み合い時にこじれが生じない範囲で最小の差
に規定した。

即ち、それぞれが固定円すい部材と可動円すい部材によ
り構成され、両円すい部材の軸方向位置関係が互いに逆
に配置されている駆動プーリと従動プーリとに掛け渡さ
れるＶベルトであって、両方又は一方の縁部にピン軸方
向の凹状部が形成された多数のリンクプレートをピンに
よって無端状に連結した２列以上のチェーンと、プーリ
と接触するテーパ面を両側部に有すると共にリンクプレ
ートの上記凹状部をテーパ面側から受入れ可能なチェー
ン挿入部を有する摩擦ブロックとの組合わせにより構成
されるＶベルトにおいて、前記リンクプレートの凹状部の幅Ｗ、と、摩擦ブロック
の厚さＷ２との関係を、６ｍｍｍ　　＋駆動プーリ及び従動プーリの可動円すい
部材が最小変速比から最大変速比まで移動する間に生ず
る駆動プーリ及び従動プーリのＶ字状溝の中心位置の最
大芯ずれ量Ｓ；駆動プーリと従動プーリとの中心軸間距離Ｗ：リン
クプレートの凹状部に挿入される摩擦ブロックの幅ｒｔ−２中；最大芯ずれ量か生じた時の駆動プーリへの
Ｖベルトの巻付角ｒｔ＋２中：従動プーリへのＶベルトの巻付角とした時
、の関係で与えられるように設定した事を特徴とする特（作　用）駆動プーリ及び従動プーリが最小変速比から最大変速比
まで変速する間に両プーリの７字状みぞの中心位置の芯
ずれ量は変動し、所定の変速比で最大量となる。

この最大芯ずれ量の時、プーリに噛み合うリンクプレー
トと摩擦ブロックとにこじれが生じないリンクプレート
の凹状部の幅Ｗ＋と摩擦ブロックの厚さＷ２との関係が
得られるように、上記０式によって両者の差が設定され
ている。

従って、両プーリの芯ずれ量が最大値となった場合でも
プーリに噛み合う時にリンクプレートと摩擦ブロックと
がこじれることがなく、ベルト耐久性の向上が図れる。

また、Ｖベルトが両プーリ間を走行する際に、摩擦ブロ
ックがベルト走行方向に動く量も最小に規制されること
で、凹状部の幅Ｗ１と摩擦ブロックの厚さＷ２との差が
大き過ぎる場合に比べ、ベルト騒音やベルト摩耗が小さ
く抑えられるし、さらに、プーリに巻き付く際の衝突に
よるプーリ耐久性の低下が抑えられる。

（実施例）以下、本発明の実施例を図面により説明する。

まず、構成を説明する。

第１図は実施例のＶベルトを示す要部側面図、第２図は
実施例のＶベルトを示す一部破断乎面図、第３図は第２
図１−Ｉ線による断面図、第４図は実施例のＶベルトを
適用したＶベルト式無段変速機を示す図である。

第４図において、駆動プーリ１は、駆動軸１１に固定さ
れる固定円すい部材１２と駆動軸１１に対し油圧等で軸
方向移動可能に設けられた可動円すい部材１３により構
成され、従動プーリ２は、従動軸２１に固定される固定
円すい部材２２と従動軸２１に対し油圧等により軸方向
移動可能に設けられた可動円すい部材２３により構成さ
れている。そして、駆動側の円すい部材１２．１３と従
動側の円すい部材２２．２３の軸方向位置関係が互いに
逆に配置され、駆動プーリ１の円すい面１２ａ、１３ａ
と従動プーリ２の円すい面２２ａ。

２３ａとによって形成されるＶ字状溝には実施例のＶベ
ルト３が掛け渡されている。

前記Ｖベルト３は、第１図〜第３図に示すように、第１
チエーン３１及び第２チエーン３２と、多数の摩擦ブロ
ック３３とを構成要素とする。

前記第１チエーン３１及び第２チエーン３２とは、基本
的に同一のものであり、２列の外リンクプレート３０１
と３列の内リンクプレート３０２とを交互に１／２ピツ
チずつずらした状態で順次、サイレントピンを構成する
ジヨイントピン３０３及びロッカーピン３０４によって
連結し、無端状としたものである。

尚、外リンクプレート３０１と内リンクプレート３０２
との相違は、ジヨイントピン３０３のみを受入れるピン
穴が設けられているか、ジヨイントピン３０３及びロッ
カーピン３０４の両方を受入れるピン穴が設けられてい
るかだけである。

前記外リンクプレート３０１は、第１図に示すように、
長方形の板の両端部をピン穴中心を中心とする半円状と
し、上側縁部及び下側縁部の両方に断面方形状の凹状部
３０５及び３０６をそれぞれ設けたものである。上述の
ように、外リンクプレート３０１と内リンクプレート３
０２とはピン穴以外は同様であるので、内リンクプレー
ト３０２にも凹状部３０５及び３０６が設けられている
。

尚、第２図及び第３図に示すように、外リンクプレート
３０１及び内リンクプレート３０２をジヨイントピン３
０３及びロッカーピン３０４によって連結した後、ジヨ
イントピン３０３の両端部をかしめることにより、ジヨ
イントピン３０３の抜は止めがされている。

前記摩擦ブロック３３は、第３図に示すように、本体部
３３ａと、柱部３３ｂと、ガイド部３３ｃとから構成さ
れており、本体部３３ａの両側部にはプーリと接触する
テーパ面３３ｄ及び３３ｅが形成され、本体部３３ａと
柱部３３ｂとガイド部３３ｃとの間に外側からチェーン
を挿入するチェーン挿入部３３ｆ、３３９が形成される
。

このうち、−°方のチェーン挿入部３３ｆ（又は３３９
）は、前記凹状部３０５及び３０６に挿着して嵌合する
挿入幅に形成しである。

そして、第１図に示すように、前記リンクプレート３０
１，３０２の凹状部３０５及び３０６の幅ＷＩと、摩擦
ブロック３３の厚さＷ２との関係を、下記のように設定
している。

まず、第４図に示すように、駆動プーリ１及び従動プー
リ２の可動円すい部材１３．２３が最小変速比から最大
変速比まで移動する間に生ずる駆動プーリ１及び従動プ
ーリ２の７字状溝の中心位置の最大芯ずれ量６．ａ、と
じ、第４図及び第５図に示すように、駆動プーリ１と従
動プーリ２との中心軸間距離Ｓとし、第５図に示すよう
に、最大芯ずれ量６１．。か生じた時の駆動プーリ１へ
のＶベルト３の巻付角をＴＴ−２中とし、従動プーリ２
へのＶベルト３の巻付角をｒｔ＋２中とした時、最大芯
ずれ時におけるプーリ巻付部分での摩擦ブロック３３の
駆動プーリ軸に対する傾斜角θは、５及び３０６に挿入
される摩擦ブロック３３の幅をＷ（尚、第３図に示すよ
うに、摩擦ブロック３３の幅としては上側の幅Ｗ′と下
側の幅Ｗとがあるが、ｗ＞ｗ’　であるのでＷを摩擦ブ
ロック３３の幅として定義する。）とした時、第６図に
示すように、傾斜角θと、摩擦ブロック幅Ｗと、凹状部
幅とブロック厚の差Ｗ、−Ｗ２との関係は、であられさ
れる。

従って、上記（＋）、　（２）式により、ベルト走行時
に好ましい最小の差であって、且つ、最大芯ずれ量る。

８が生じる変速比の位置でのプーリ噛み合い時に、両チ
ェーン３１．３２と摩擦ブロック３３との間にこじりが
生じないだけの摩擦ブロック３３の傾斜を許容する凹状
部幅Ｗ１とブロック厚Ｗ２の差Ｗ、−Ｗ２は、であられされる。

そして、リンクプレート３１．３２の凹状部３０の関係
で与えられる。

次に作用を説明する。

（イ）■ベルト組立時このＶベルト３は次のようにして組立られる。

まず、第１チエーン３１及び第２チエーン３２をそれぞ
れ単独に組立てる。その際、前述のようにジヨイントピ
ン３０３の両端部をかしめることによりジヨイントピン
３０３の抜は止めがされ、外リンクプレート３０１及び
内リンクプレート３０２は分離しないように結合される
。次いで、所定のピッチ間隔を開けて整列させた摩擦ブ
ロック３３のチェーン挿入部３３ｆ及び３３９に両側か
らそれぞれ第１チエーン３１及び第２チエーン３２をそ
れぞれ挿入する。これにより摩擦ブロック３３に第１チ
エーン３１及び第２チエーン３２が組付けられることに
なる。

即ち、摩擦ブロック３３は外リンクプレート３０１及び
内リンクプレート３０２と凹状部３０５及び３０６にお
いて接触する。

尚、こうして組付けた状態では第１チエーン３１及び第
２チエーン３２が摩擦ブロック３３から外れる可能性が
あるが、組立を完了したＶベルト３を２つのプーリ１，
２間に巻いて掛け渡すと、第１チエーン３１及び第２チ
エーン３２が脱落することはなくなる。

（ロ）■ベルト使用時駆動プーリ１及び従動プーリ２が最小変速比から最大変
速比まで変速する間に両プーリ１，２の７字状溝の中心
位置の芯ずれ量は、第７図に示すように変動し、変速比
０．４と変速比２．５で最大量る。ｎ、、となる。

この最大芯ずれ量δ１．８の時、ベルト走行時に好まし
い最小の差であって、且つ、プーリ１，２に噛み合うリ
ンクプレート３０１，３０２と摩擦ブロック３３とにこ
じれが生じないように、リンクプレート３０１，３０２
の凹状部３０５．３０６の幅Ｗ、と摩擦ブロック３３の
厚さＷ２との差が上記（３）式によって設定されている
。

従って、両ブーＩＪＩ、２の芯ずれ量が最大値となった
場合でもプーリ１，２にＶベルト３が噛み合う時にリン
クプレート３０１．３０２と摩擦ブロック３３とがこじ
れることがない。

この結果、Ｖベルト３に作用する力はほぼトルク伝達に
伴なう引張力やプーリ接触力のみとなり、例えば、Ｗ、
−Ｗ２幻Ｏにした場合のように、こじれに伴なう変形力
がほぼ解消され、ベルト耐久性の向上が図れる。

また、Ｗ、−Ｗ２はこじれを生じない最小の差に設定さ
れていて、Ｖベルト３が両プーリ１．２間を走行する際
に、摩擦ブロック３３がベルト走行方向に動く量も最小
に規制される為、凹状部の幅Ｗ１と摩擦ブロックの厚さ
Ｗ２との差が大き過ぎる場合に比べ、ベルト騒音やベル
ト摩耗が小さく抑えられるし、さらに、プーリ１，２に
巻き付く際のＶベルト３の衝突によるプーリ耐久性の低
下が小さく抑えられる。

以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具
体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、例え
ば、実施例では、リンクプレートの長手方向縁部の両側
に凹状部を設けたが、凹状部を一方の縁部にのみ設ける
こともできる。

（発明の効果）以上説明してきたように、本発明にあっては、解放状態
のチェーン挿入部を有する摩擦ブロックとチェーンの組
合わせにょるＶベルトにおいて、■ベルト構成要素のベ
ルト走行方向寸法関係であるリンクプレートの凹状部の
幅と摩擦ブロックの厚さとの寸法関係をプーリ噛み合い
時にこじれが生じない範囲で最小の差とする寸法関係に
規定した為、プーリ噛み合い時にリンクプレートと摩擦
ブロックがこじれることなくベルト耐久性の向上が図ら
れるし、また、両プーリ間を走行する際の摩擦ブロック
の動きが最小に抑えられることで騒音・摩耗の防止が図
られるし、さらに、プーリに巻き付く際の衝突も小さく
抑えられることでプーリ耐久性の向上を図ることが出来
るという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例のＶベルトを示す要部側面図、第２図は
実施例のＶベルトを示す一部破断乎面図、第３図は第２
図１−Ｉ線による断面図、第４図は実施例のＶベルトを
適用したＶベルト式無段変速機を示す図、第５図は芯ず
れ量が最大の時の各寸法関係を示す図、第６図は芯ずれ
量が最大の時の摩擦ブロックとチェーンとのこじれ状態
を示す図、第７図は変速比に対する芯ずれ量特性図であ
る。１・・・駆動プーリ１１・・・駆動軸１２・・・固定円すい部材１３・・・可動円すい部材２・・・従動プーリ２１・・・従動軸２２・・・固定円すい部材２３・・・可動円すい部材３・・・Ｖベルト３１・・・第１チエーン３２・・・第２チエーン３０１・・・外リンクプレート３０２・・・内リンクプレート３０３・・・ジヨイントピン３０４・・・ロックピン３０５．３０６・・・凹状部３３・・・摩擦ブロック３３ｄ、３３ｅ−テーパ面３３ｆ、３３ｇ・・・チェーン挿入部

Claims

【特許請求の範囲】１）それぞれが固定円すい部材と可動円すい部材により
構成され、両円すい部材の軸方向位置関係が互いに逆に
配置されている駆動プーリと従動プーリとに掛け渡され
るＶベルトであって、両方又は一方の縁部にピン軸方向の凹状部が形成された
多数のリンクプレートをピンによって無端状に連結した
２列以上のチェーンと、プーリと接触するテーパ面を両側部に有すると共にリン
クプレートの上記凹状部をテーパ面側から受入れ可能な
チェーン挿入部を有する摩擦ブロックとの組合わせによ
り構成されるＶベルトにおいて、前記リンクプレートの凹状部の幅Ｗ＿１と、摩擦ブロッ
クの厚さＷ＿２との関係を、 δ＿ｍ＿ａ＿ｘ；駆動プーリ及び従動プーリの可動円す
い部材が最小変速比から最大変速比まで移動する間に生
ずる駆動プーリ及び従動プーリのＶ字状溝の中心位置の
最大芯ずれ量Ｓ；駆動プーリと従動プーリとの中心軸間距離Ｗ；リン
クプレートの凹状部に挿入される摩擦ブロックの幅 π−２ψ；最大芯ずれ量が生じた時の駆動プーリへのＶ
ベルトの巻付角 π＋２ψ：従動プーリへのＶベルトの巻付角とした時、Ｗ＿１−Ｗ＿２＝δ＿ｍ＿ａ＿ｘ／Ｓｃｏｓψ・Ｗの関
係で与えられるように設定した事を特徴とするＶベルト
。