JPH03139601A - 多層コーティング反射鏡の製造方法 - Google Patents

多層コーティング反射鏡の製造方法

Info

Publication number
JPH03139601A
JPH03139601A JP27919489A JP27919489A JPH03139601A JP H03139601 A JPH03139601 A JP H03139601A JP 27919489 A JP27919489 A JP 27919489A JP 27919489 A JP27919489 A JP 27919489A JP H03139601 A JPH03139601 A JP H03139601A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
parts
coating material
silicon
molecular weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27919489A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Inoue
稔 井上
Kazuo Seto
和夫 瀬戸
Shinji Noguchi
晋治 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP27919489A priority Critical patent/JPH03139601A/ja
Publication of JPH03139601A publication Critical patent/JPH03139601A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、多層コーティング反射鏡の製造方法に関し
、詳しくは、照明器具等に利用され、性質の異なる複数
層の膜材料をコーティングして、単独のコーティング膜
では得られない優れた性能を発揮できるようにした多層
コーティング反射鏡の製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
屋外スポーツ競技場の照明、工場照明、道路照明、広場
照明等に用いられる、HI D光源(高輝度照明ランプ
)を備えた照明器具の反射鏡には、高い鏡面性(反射率
)およびランプの輻射熱による高温に耐え得ること、あ
るいは、湿気や腐食性ガスに対する耐性の高いことなど
が求められる。
このような要求を満足させるとともに、さらに反射鏡の
反射率を上げるために、金属基材の表面に下地層となる
耐熱樹脂を焼きイ」けて、表面を平滑にした後、その上
にAlのような光輝性金属、および、SiO□のような
酸化物保護被膜を順次蒸着した反射鏡が提案されている
。このような高耐熱性反射鏡の具体例としては、特開昭
55−65902号公報(先行技術a)に開示されたも
のがある。この先行技術aは、金属基材の表面に形成す
る下地層の耐熱性樹脂として、高γり−ルシリコン樹脂
を焼き付け、その上に光輝性金属および光透過性セラミ
ックを順次真空コーティングしている。また、特開昭5
9−98842号公報 (先行技術b)には、熱硬化型
アクリル系樹脂を用いた下地塗料が開示されており、こ
の下地塗料は、低温で焼き付けができ、処理工程が簡単
でしかも耐熱性に優れているとされている。
〔課題を解決するための手段〕 近年、前記したH I Dランプ等の出力が増加するに
つれて、反射鏡に対しても、300℃以上の高い耐熱性
が要求されるようになってきた。
ところが、前記した先行技術すの場合、耐熱樹脂として
熱硬化型アクリル系樹脂を用いているため、200〜3
00℃で熱劣化が起こり、光輝性金属層および保護被膜
の剥がれが発生ずるという問題があり、前記のような高
出力ランプには適用できない。一方、前記先行技術aの
場合は、耐熱性には優れているが、使用している耐熱性
樹脂の焼き付は温度が高く、焼き付は工程も複雑になる
ため、コスト的に非常に高くつくという欠点があった。
そこで、この発明の課題は、前記したような多層コーテ
ィング反射鏡の下地層を改良することによって、下地層
の塗膜形成が容易であるとともに、300℃以上の耐熱
性を有する反射鏡を製造することのできる方法を提供す
ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決する、この発明にかかる多層コーティン
グ反射鏡の製造方法は、基体の表面に下地層、光輝性金
属層、無機化合物保護被膜層を順次形成する多層コーテ
ィング反射鏡の製造方法において、下地層として、ケイ
素アルコキシド系コーティング材を用い、このケイ素ア
ルコキシド系コーティング材の主成分が、 (〜 一般弐; S i (OR’)aで表されるケイ
素化合物および/またはコロイド状シリカを20〜20
0重量部、 (B)一般式; RSi  (OR’ ) sで表され
るケイ素化合物を100重量部、 (C1一般式;Rz st  (OR’lで表されるケ
イ素化合物を0〜60重量部、 (ここで、R,R’はそれぞれ1価の炭化水素基を示す
) からなり、かつ、その分子量分布が、ポリスチレン換算
分子量重量平均MWが500〜2300でこの分子量重
量平均MWと分子量数平均Mrlとの比がMw/Mn=
1.1〜3.0となるようにt円型されているとともに
、pHが3.8〜6.0になるように調製されている。
ケイ素アルコキシド系コーティング材の主成分となるケ
イ素化合物は、一般式 %式%) であられされるものであり、R,R’は1価の炭化水素
基であり、その種類は特に限定されるものではないが、
例えば、Rには炭素数1〜4のアルキル基およびフェニ
ル基、または、アミノ基、アクリル基等を含んでいるも
のが好ましく用いられる。R′には炭素数1〜4のアル
キル基が好ましく用いられる。そして、上記一般式にお
けるnの数が異なる前記(Al成分、(Bl成分、(0
成分を、所定の配合割合で組み合わせて用いる。但し、
(A)成分については、コロイド状シリカに置き換えた
り、コロイド状シリカを併用することができる。
この発明のケイ素アルコキシド系コーティング材は、例
えば、各原料ケイ素化合物成分を適当な溶剤で希釈し、
そこに硬化剤としての水および触媒を必要量添加して加
水分解および重縮合反応を行わせることによって調製さ
れる。そして、このときのプレポリマーの分子量分布を
、ポリスチレン換算分子量重量平均Mwが500〜23
00てこの分子量重量平均Mwと分子量数平均Mnとの
比がMw/Mn=1.1〜3.0となるように調製する
。好ましくは、前記Mw=700〜1500でM w 
/ M n = 1.2〜1.8となるように調製する
プレポリマーの分子量分布が、前記範囲よりも小さな値
になると、重縮合の際の硬化収縮が大きくなり、焼き付
は後に塗膜にクラックが発生し易くなる。また、前記範
囲よりも大きな値になると、反応が遅くなりすぎて硬化
し難くなったり、硬化しても軟らかい塗膜しか形成でき
なかったり、塗膜のレベリング性が非常に悪くなる等の
問題が生じる。
コロイド状シリカは、微粒子シリカ成分が水またはメタ
ノール等の有機溶剤に分散されたものであり、その粒径
や溶剤の種類は、特に限定されず、通常のものが使用で
きる。具体的には、市販品として、メタノールシリカゾ
ル(MA−3T)、イソプロパツールシリカゾル(IP
A−3T)、n−ブタノールシリカゾル、スノーテ・ノ
クスO1スノテソクスUP(以上、何れも日量化学工業
製の商品名)、03KAL1232、OS CA T−
1432,03CAL14.54.03CAL1622
.03CALI722 (以上、何れも触媒化成工業製
の商品名)等が挙げられる。これらのコロイド状シリカ
は、単独で使用してもよいし、数種を混合して使用して
もよい。コロイド状シリカを用いる場合、前記(/%)
成分の配合割合は、分散媒を含む重量部割合である。
硬化剤としては、水が用いられるが、その添加量は、コ
ーティング材に対して45重量%以下用いるのが好まし
く、より好ましくは、25重量%以下で実施する。
希釈溶剤としては、メタノール、エタノール、イソプロ
パツール(IPA)等のアルコール、エチルセロソルブ
、ブチルセロソルブ、エチレングリコール、エチレング
リコールモノメチルエーテル等が用いられる。これらの
希釈溶剤は、単独もしくは複数種を混合して使用される
。但し、希釈溶剤として、メタノール等の低沸点溶剤を
多量に用いると、塗布直後から蒸発潜熱のために表面が
冷却され過ぎ、塗膜表面に空気中の水分が結露すること
によって、表面に極く小さな穴を無数に有する塗膜にな
ってしまう。このような塗膜からなる下地層の上に光輝
性金属層を形成すると、鏡面性が低下してしまうので、
反射鏡の特性が悪くなり好ましくない。したがって、希
釈溶剤としては、低沸点溶剤の使用量を少なくし、好ま
しくは80°C以上の沸点を有する溶剤、例えば、IP
A、IBA、エチルセロソルブ等を多く用いるようにす
るのが好ましい。
つぎに、ケイ素アルコキシド系コーティング材は、p 
H= 3.8〜6.0の範囲に調製して使用する。pH
が上記範囲外になると、コーティング材の安定性が悪い
ため、コーティング材を調製してからの使用可能な期間
が限られてしまう。
このpHの調製方法としては、特に限定されないが、例
えば、コーティング材の各原料を混合したときに、pH
が3.8以下になった場合には、アンモニア等の塩基性
試薬を用いて1) Hを上げるように調製したり、p 
Hが6.0以上になった場合には、塩酸等の酸性試薬を
用いてp Hを下げるように調製すればよい。また、p
H値によって、分子量が小さいままで反応が進まず、前
記分子量範囲まで到達させるのに時間がかかる場合があ
るが、このような場合には、コーティング材を加熱して
反応を促進させてもよいし、酸性試薬でpH値を下げて
反応を進めた後、塩基性試薬で所定範囲のpH値に戻す
ような操作もできる。
ケイ素アルコキシド系コーティング材としては、上記し
た各配合成分のほか、必要に応じて、各種着色剤、前記
シリカゾル以外の充填剤(例えばアルミナゾル、ヒユー
ムゾル等)、界面活性剤、増粘剤、紫外線吸収剤を力0
えることもできる。また、塗装後の乾燥および焼き付は
処理条件については、特に限定されないが、60〜20
0℃程度の温度で行うのが好ましい。
上記のような配合のケイ素アルコキシド系コーティング
材を用いて下地層を形成すると、安定して膜厚が5μm
以上の塗膜が得られ、さらには100 pm前後の塗膜をワンコートで得ることもできる。
こうして形成される下地層の厚みは、5pより薄くなる
と、反射鏡の基体の凹凸が表面に表れるので、基体の表
面が粗い場合には鏡面性が不充分になる。また、下地層
があまり厚すぎるとランプ点灯時に熱歪み等でクランク
が入るおそれがあり、コスト的にも不経済となる。
つぎに、下地層の上に形成する光輝性金属層としては、
Al、Ag、Cr、Ni等、通常の反射鏡に用いられて
いる材料が使用できる。反射率やコスト、蒸着の容易さ
等の点からは、Alが実用的に最も優れている。
光輝性金属層の上に形成する無機化合物の保護被膜層と
しては、Sin、SiOz 、TiO2、Al20x 
JM g Ft等の無機化合物からなるものが用いられ
る。透明性や安定性、経済性等の点からはSiO□を用
いるのが、最も実用的であるこの発明にかかる反射鏡の
製造方法は、上記したような各材料を用いて、以下に説
明するようにして行う。
まず、椀形曲面状あるいは単なる平板状等、適当な反射
面を構成するように成形された金属製の基体を脱脂乾燥
しておき、この基体に、スプレー法、静電塗装法、浸漬
法等の通常のコーティング手段で前記ケイ素アルコキシ
ド系コーティング剤を塗布する。このときの塗膜厚さは
、前記したように、5p貫以上で実施するのが好ましく
、さらにIOμm前後がより望ましい。塗膜の乾燥およ
び焼き付けを行って下地層を形成する。
下地層の上に蒸着により光輝性金属層を形成する。具体
的な蒸着方法は、通常の反射鏡製造の場合と同様である
。例えば、10−4〜10−5Torrの真空下で、抵
抗加熱または電子線加熱により光輝性金属を蒸発させて
下地層の上に金属層を形成させる。この光輝性金属層の
膜厚は300〜1000人の範囲に設定するのが好まし
い。膜厚が300人未満であると、下地層が透けて見え
るようになって反射率が低くなる。また、膜厚が100
0人を超えても、それ以上は効果の増大が望めず、1 2 コストの点で不経済となる。なお、必要であれば、下地
層と光輝性金属層との密着性を向上させるために、蒸着
の直前にボンバード処理を行うようにしてもよい。
つぎに、光輝性金属層の上に保護被膜層となる無機化合
物を蒸着する。具体的な蒸着方法は、通常の反射鏡の製
造と同様で行える。例えば、10“〜1 ’0−’To
rrの真空下で電子線加熱により無機化合物を蒸発させ
て所定の被膜層を形成させる。
保護被膜層の膜厚は、0.3〜2.0 pmの範囲に設
定することが好ましい。膜厚が0.3p未満であると、
保護被膜層にピンホールが多くなって耐食性が悪くなる
。2.0 pmを超えてもそれ以上の効果の増大が望め
ず、蒸着時間がかがるだけ不経済となる。なお、この保
護被膜層の形成工程でも、必要に応じて、無機化合物の
蒸着前にボンバード処理を行えば、保護被膜層と光輝性
金属層の密着性を向上させることができる。無機化合物
による保護被膜層の形成方法として、イオンブレーティ
ング法を採用すれば、保護被膜層と光輝性金属層の密着
性をより向上させることができ、ランプ点灯時に発生す
る輻射熱によって保護被膜層にクランクが発生するのを
、より高い温度まで防止することができる。さらに、保
護被膜層の形成後、反射鏡を150〜300℃で1〜1
2時間エージング処理してもよい。
0作  用〕 反射鏡の多層コーティング膜のうち下地層の材料として
ケイ素アルコキシド系コーティング材を用いるとともに
、このケイ素アルコキシド系コーティング材におけるケ
イ素化合物の配合を前記した範囲に設定しておくことに
よって、耐熱性を向上させることができる。また、ケイ
素アルコキシド系コーティング材の平均分子量分布を前
記した適当な範囲になるように調製しておくこ止によっ
て、下地層の塗膜にクランクが発佳し難くレベリング性
が良好になる等、塗膜性能を向上させることができる。
さらに、pH値を前記した適当な範囲になるように調製
しておくことによって、コーティング材の安定性を高め
るとともに、レベリン3 4 グ性等の塗膜性能も向上させることができる。
〔実 施 例〕
反射鏡の基体として、I n+厚のアルミ板を5×3c
mの大きさに切断したものを用いた。下地層の形成には
、前記アルミ板を脱脂乾燥した後、以下に説明する各コ
ーティング材をスプレーで塗布した。塗布量は、硬化後
に10μ真の膜厚になるように設定した。塗布後のセツ
ティング時間を10分間とった後、200℃で30分間
焼き付けを行った。ケイ素アルコキシド系コーティング
材を1IIIl製する際の分子量の測定には、GPC(
ゲル浸透クロマトグラフィー)装置(東ソー側製、HL
C802AおよびHLC8020)を使用した。
(1)  反射鏡の製造(その1) ケイ素アルコキシド系コーティング材の配合および分子
量分布を種々変更して反射鏡を製造した実施例1.1 まず、ケイ素アルコキシド系コーティング材を調製した
。メチルトリメトキシシラン100重量部に、テトラエ
トキシシラン10重量部、IPAオルガノシリカゾル(
O3CAL 1432、触媒化成製)10重量部、ジメ
チルジメトキシシラン30重量部、イソプロピルアルコ
ール(IPA)100重量部を加えて混合し、さらにH
,090重量部を添加して攪拌した。これを、60℃の
恒温槽内で、分子量分布がMw−1500、Mw/M 
n = 1.8になるようにm製した。
上記のようにして調製されたケイ素アルコキシド系コー
ティング材を用いて下地層を形成した後、基体を蒸着装
置に装着し、5 X 10−’Torrの真空中で抵抗
加熱により高純度アルミニウム(99゜99%)を蒸着
して、1000人のアルミニウム膜からなる光輝製金属
層を形成した。つぎに、真空度を5 X 10−’To
rrに保ったまま、電子線加熱により3i0zを蒸着し
て、5000人のSiO2膜からなる保護被膜層を形成
した。
実施例1.2 ケイ素アルコキシド系コーティング材として、メチルト
リメトキシシラン100重量部に、テト5 6 ラエトキシシラン20重量部、IPAオルガノシリカゾ
ル(O3CAL 1432、触媒化成製)170重量部
、ジメチルジメトキシシラン60重量部、イソプロピル
アルコール(IPA)100重量部を加えて混合し、さ
らにH,0200重量部を添加して攪拌した。これを、
60°Cの恒温槽内で、分子量分布がMw=870.M
w/Mn=1゜31になるように調製した。
その後の工程は実施例1.1と同様にして反射鏡を製造
した。
実施例1.3 ケイ素アルコキシド系コーティング材として、メチルト
リメトキシシラン100重量部に、テトラエトキシシラ
ン30重量部、IPAオルガノシリカゾル(O3CAL
 1432、触媒化成製)50重量部、ジメチルジメト
キシシラン50重量部、イソプロピルアルコール(r 
PA)  1 o 0ffiit部を加えて混合し、さ
らにH2O80重量部を添加して攪拌した。これを、6
0℃の恒温槽内で、分子量分布がMw=520、Mw/
Mn=1.13になるように8周製した。
その後の工程は実施例1.1と同様にして反射鏡を製造
した。
実施例1.4 ケイ素アルコキシド系コーティング材として、メチルト
リメトキシシラン100重量部に、テトラエトキシシラ
ン15重量部、IPAオルガノシリカゾル(O3CAL
1432、触媒化成製)80重量部、イソプロピルアル
コール(IPA)100重量部を加えて混合し、さらに
H,0100重量部を添加して攪拌した。これを、60
℃の恒温槽内で、分子量分布がMw=2200、Mw/
Mri=2.31になるように調製した。
その後の工程は実施例1.1と同様にして反射鏡を製造
した。
実施例1.5= ケイ素アルコキシド系コーティング材として、メチルト
リメトキシシラン100重量部に、テトラエトキシシラ
ン15重量部、IPAオルガノシリカゾル(O3CAL
 1432、触媒化成製)77 8 0重量部、ジメチルジメトキシシラン35重量部、イソ
プロピルアルコール(IPA)100重量部を加えて混
合し、さらにH2O95重量部を添加して攪拌した。こ
れを、60℃の恒温槽内で、分子量分布がMw=100
0、Mw/Mn=1.49になるように調製した。
その後の工程は実施例1.1と同様にして反射鏡を製造
した。
比較例1.1 ケイ素アルコキシド系コーティング材として、メチルト
リメトキシシラン100重量部に、IPAオルガノシリ
カゾル(O3CAL 1432、触媒化成製)10重量
部、ジメチルジメトキシシラン50重量部、イソプロピ
ルアルコール(IPA)100重量部を加えて混合し、
さらにH2O100重量部を添加して攪拌した。これを
、60℃の恒温槽内で、分子量分布がMw=720、M
w/Mn=1.28になるように調製した。
その後の工程は実施例1.1と同様にして反射鏡を製造
した。
比較例1.2 ケイ素アルコキシド系コーティング材として、メチルト
リメトキシシラン100重量部に、テトラエトキシシラ
ン15重量部、□IPAオルガノシリカゾル(O3CA
L 1432、触媒化成製)210重量部、ジメチルジ
メトキシシラン50重量部、イソプロピルアルコール(
IPA)100重量部を加えて混合し、さらにH,02
00重量部を添加して攪拌した。これを、60℃の恒温
槽内で、分子量分布がMw=680、Mw/Mn=1゜
22になるように調製した。
その後の工程は実施例1.1と同様にして反射鏡を製造
した。
比較例1.3 ケイ素アルコキシド系コーティング材として、メチルト
リメトキシシラン100重量部に、テトラエトキシシラ
ン10重量部、IPAオルガノシリカゾル(O3CAL
 1432、触媒化成製)40重量部、ジメチルジメト
キシシラン85重量部、イソプロピルアルコール(I 
PA)10 oM量9 0 部を加えて混合し、さらにH2O130重量部を添加し
て攪拌した。これを、60℃の恒温槽内で、分子量分布
がMW=1020、Mw/Mn=1゜58になるよ・う
に調製した。
その後の工程は実施例1.1と同様にして反射鏡を製造
した。
比較例1.4 ケイ素アルコキシド系コーティング材として、メチルト
リメトキシシラン100重量部に、テ1〜ラエトキシシ
ラン10重量部、IPAオルガノシリカゾル(O3CA
L 1432、触媒化成M)50重量部、ジメチルジメ
トキシシラン50重量部、イソプロピルアルコール(I
 PA)  10 o重tt部を加えて混合し、さらに
H,0150重量部を添加して攪拌した。これを、60
℃の恒温槽内で、分子量分布がMw=2800、M w
 / M n = 3゜20になるようにflI製した
その後の工程は実施例1.1と同様にして反射鏡を製造
したところ、下地層の塗膜面がいわゆる「ゆず肌」にな
っていたため、得られた反射鏡の外観が悪く実用できな
いものであった。また、拡散反射率が10%もあり、通
常品の拡散反射率1〜2%に比べてはるかに劣るもので
あった。
比較例1.5 ケイ素アルコキシド系コーティング材として、メチルト
リメトキシシラン100重量部に、テトラエトキシシラ
ン10重量部、IPAオルガノシリカゾル(O3CAL
I−432、触媒化成製)100重量部、ジメチルジメ
トキシシラン50重量部、イソプロピルアルコール(I
PA)100重量部を加えて混合し、さらにH2O10
0重量部を添加して攪拌した。これを、60℃の恒温槽
内で、分子量分布がMw=420、Mw/Mn=1゜0
3になるように8周製した。
その後の工程は実施例1.1と同様にして反射鏡を製造
したところ、下地層を焼き付けた段階で、既に塗膜にク
ラックが入っていた。
■ 耐熱試験 以上のようにして得られた各反射鏡を、製造してから1
ケ月おいた後、300℃の恒温槽内で11 2 20時間連続放置して、耐熱試験を行った。試験後、膜
のふくれ等について外観検査およびゴハン目セロハンテ
ープ剥離試験を行った。ゴハン目セロハンテープ剥離試
験は、ゴパン目100個中に剥離しないものが何個あっ
たかを測定した。剥離しないゴバン目数が多いほど耐熱
性または膜の密着性に優れていることになる。試験結果
を、下記第1表に示している。
3 (2)反射鏡の製造(その2) ケイ素アルコキシド系コーティング材のpH値を種々変
更して反射鏡を製造した。
一実施例2.1〜2.5− 前記実施例1.5と同様の工程でケイ素アルコキシド系
コーティング材を調製する際に、恒温槽内で分子量が1
000になったところで、アンモニア水(アンモニア1
%含有)を加えて、pH値が後記第2表のそれぞれの値
になるように調製した。得られた各コーティング材を用
いて、実施例1.1と同様の工程で反射鏡を製造したと
ころ、前記各実施例と同様に優れた性能を発揮すること
が確認できた。各コーティング材の液をポリ容器に入れ
て密栓し、40℃の雰囲気下で3ケ月保存した後、保存
後のコーティング材を用いて、再び実施例1.1と同様
の工程で反射鏡を製造し、性能変化がないかどうかを確
認した。
−比較例2.1 前記実施例1.5と同様の工程でケイ素アルコキシド系
コーティング材を調製する際に、恒温槽内で分子量が1
000になったところで、アンモニア水(アンモニア1
%含有)を加えて、pH値が3.5になるように調製し
た。得られた各コーティング材を用いて、実施例1.1
と同様の工程で反射鏡を製造したところ、前記各実施例
と同様に優れた性能を有していた。このコーティング材
の液をポリ容器に入れて密栓し、40°Cの雰囲気下で
3ケ月保存した後、保存後のコーティング材を用いて、
再び実施例161と同様の工程で反射鏡を製造したとこ
ろ、下地層を造膜することはできたが、非常にレヘリン
グ性が悪い塗膜になり、製造された反射鏡は、外観およ
び反射率の悪いものであった。
比較例2.1〜 前記実施例1.5と同様の工程でケイ素アルコキシド系
コーティング材を調製する際に、恒温槽内で分子量が1
000になったところで、アンモニア水(アンモニア1
%含有)を加えて、pH値が6.3になるように調製し
た。得られた各コーティング材を用いて、実施例1.1
と同様の工程で5 6 反射鏡を製造したところ、前記各実施例と同様に優れた
性能を有していた。このコーティング材の液をポリ容器
に入れて密栓し、40℃の雰囲気下で3ケ月保存した後
、保存後のコーティング材を用いて、再び実施例1.1
と同様の工程で反射鏡を製造したところ、下地層となる
塗膜を形成することができなかった。
上記各実施例および比較例について、3ケ月保存後に製
造された反射鏡の性能を、下記第2表にまとめている。
また、各実施例および比較例について、前記同様にゴバ
ン目剥離耐熱試験を行ったところ、比較例2.2を除い
て、何れも100/100(非剥離数/全数)であり、
充分な密着性を示した。なお、比較例2.2については
、下地層が形成できなかったので、反射鏡の製造を行っ
ていない。
第2表 〔発明の効果〕 以上に述べた、この発明にかかる多層コーティング反射
鏡の製造方法によれば、下地層となるケイ素アルコキシ
ド系コーティング材を改良し、ケイ素化合物の配合割合
、分子量分布、f)H値を適当な範囲に設定したことに
よって、耐熱性に優れるとともに塗膜性能や長期安定性
にも優れたコーティング材を得ることができた。このよ
うなコーティング材を用いて下地層を形成するので、極
め7 8 て耐熱性が高く、例えば、耐熱温度が300°C以」二
もある反射鏡を製造することができる。しかも、光輝性
金属層と下地層との密着性も良好で、例えば、MIL試
験によって評価される耐湿性や、塩水噴霧試験によって
評価される耐食性も向上し、反射率等、反射鏡の性能に
も優れたものが製造できる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 基体の表面に下地層、光輝性金属層、無機化合物保
    護被膜層を順次形成する多層コーティング反射鏡の製造
    方法において、下地層として、ケイ素アルコキシド系コ
    ーティング材を用い、このケイ素アルコキシド系コーテ
    ィング材の主成分が(A)一般式;Si(OR′)_4
    で表されるケイ素化合物および/またはコロイド状シリ
    カを20〜200重量部、 (B)一般式;RSi(OR′)_3で表されるケイ素
    化合物を100重量部、 (C)一般式;R_2Si(OR′)_2で表されるケ
    イ素化合物を0〜60重量部、 (ここで、R、R′はそれぞれ1価の炭化水素基を示す
    ) からなり、かつ、その分子量分布が、ポリスチレン換算
    分子量重量平均Mwが500〜2300でこの分子量重
    量平均Mwと分子量数平均Mnとの比がMw/Mn=1
    .1〜3.0となるように調製されているとともに、p
    Hが3.8〜6.0になるように調製されていることを
    特徴とする多層コーティング反射鏡の製造方法。
JP27919489A 1989-10-26 1989-10-26 多層コーティング反射鏡の製造方法 Pending JPH03139601A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27919489A JPH03139601A (ja) 1989-10-26 1989-10-26 多層コーティング反射鏡の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27919489A JPH03139601A (ja) 1989-10-26 1989-10-26 多層コーティング反射鏡の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03139601A true JPH03139601A (ja) 1991-06-13

Family

ID=17607747

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27919489A Pending JPH03139601A (ja) 1989-10-26 1989-10-26 多層コーティング反射鏡の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03139601A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013086469A (ja) * 2011-10-21 2013-05-13 Shin Etsu Polymer Co Ltd 電波透過性装飾部材およびその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013086469A (ja) * 2011-10-21 2013-05-13 Shin Etsu Polymer Co Ltd 電波透過性装飾部材およびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7931940B2 (en) Production method of silica aerogel film, anti-reflection coating and optical element
US9109121B2 (en) Sol-gel based antireflective coatings using alkyltrialkoxysilane binders having low refractive index and high durability
US5413865A (en) Water-repellent metal oxide film and method of forming same on glass substrate
CN1094074A (zh) 吸收紫外辐射的涂料
KR20130137086A (ko) 저굴절률막 형성용 조성물 및 이것을 사용한 저굴절률막의 형성 방법
JP4048912B2 (ja) 表面防汚性複合樹脂フィルム、表面防汚性物品、化粧板
KR101507208B1 (ko) 실록산 화합물을 포함하는 초친수성 반사방지 코팅 조성물, 이를 이용한 초친수성 반사방지 필름 및 이의 제조방법
JP4251093B2 (ja) 照明装置
JP2004168057A (ja) フッ素系複合樹脂フィルム及び太陽電池
JPH03139601A (ja) 多層コーティング反射鏡の製造方法
JP6939142B2 (ja) 金属板用塗料およびこれを用いた塗装金属板の製造方法
US5808407A (en) Use of aluminosilicate sol-gel materials as a phosphor carrier in the fabrication of fluorescent lamps
US20120305071A1 (en) Substrate having a metal film for producing photovoltaic cells
JPH06111613A (ja) 多層コーティング反射鏡の製造方法
JP2000160098A (ja) コーティング溶液、光学機能性膜及び反射防止膜フィルム
JP2520994B2 (ja) 反射鏡の製造方法
JP3457264B2 (ja) 可視光線反射用粉体塗料及びその塗料を用いた反射板
JPS6279274A (ja) コ−テイング用組成物
JPH02160305A (ja) 反射鏡
JP2018058914A (ja) 多孔質膜形成用組成物、多孔質膜形成用組成物の製造方法、多孔質膜の製造方法、積層体、及び太陽電池モジュール
JP3103196B2 (ja) 反射鏡
JP3304396B2 (ja) 反射鏡
JPS62220565A (ja) 熱制御用塗料組成物
JPH04248877A (ja) 紫外線反射用塗料
JPS5999402A (ja) 反射鏡