JPH0313751Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、目覚時計に照明用スタンドを設けた
スタンド照明付時計に関する。

（考案の背景とその課題） 就寝前のくつろいだときに、体を横にしながら
本や新聞を読むには、照明用スタンドを設けた時
計はうつてつけのものといえよう。ところが、読
書しているうちにライトを点けたまま寝入つてし
まうことがあり、ときには朝まで起きないことも
ある。

このような場合に鑑み、就寝の時刻にアラーム
が鳴るように目安セツトをすることが行われてい
る。すなわち、寝入つてしまつたときには、当該
セツト時に目覚時計が鳴り、これによりライトの
消し忘れを防ごうとするものであつて、目覚時計
をいわばスリープタイマとして使用するものであ
り、かような使い方は、この種のスタンド照明付
時計としては通常用いられているものである。

ところが、前述のように目覚時計をスリープタ
イマとして用いていながら、寝入らずにいて、す
なわち就寝の時刻に至るまで起きているような場
合は、スリープタイマとしてセツトした目安を解
除する必要がある。また、目安セツトしたことを
忘れ、当該目安セツト時（アラーム時）前にスタ
ンドのライトを消して、明日は早く起きなければ
等と就寝してしまつた場合は、目安セツト時にア
ラームが鳴つて、折角寝入つたのに起こされてし
まうこともあつた。

（課題を解決するための手段及びその作用） 本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、こ
の種のスタンド照明付時計において、ライトのス
イツチと目安機構を連係させ、前記スイツチがオ
ンのときに前記目安機構からの目安出力が送出可
能状態に維持されるように構成し、したがつてラ
イトを点けたまま寝込んでしまつた場合はアラー
ムが鳴つてこれを防ぐようにし、また、目安セツ
トを行つたことを忘れていても、ライトのスイツ
チをオフにすれば、前記目安機構からの目安出力
が送出可能状態に維持されないので、すなわち非
送出状態となるので、アラームの鳴ることが阻止
され、睡眠遮断の事態を回避することができる。

（実施例） 以下に本考案のスタンド照明付時計を実施例に
基いて説明する。

第１図は本案スタンド照明付時計の回路構成
図、第２図は本案スタンド照明付時計の外観斜視
図を示すもので、同図において本考案は、目安機
構を備えた目覚時計１に照明用スタンド３を設け
てなる。目覚時計１の時計構成部５は、時刻表示
を行うとともに設定時刻に目安出力を発生させて
目安動作を行う部位で、水晶発振回路などの発振
回路７から送出される信号が分周回路９にて１Hz
まで分周され、さらに波形整形回路１１を経由し
て駆動回路１３に送出され、これにより作動する
モータ１５の回転は輪列１７によつて減速され、
時、分、秒の表示針により時刻表示を行う。さら
に、前記輪列１７の時針車と目安歯車１９とで設
定時刻に目安接点２１から目安出力を発生させ、
これが発音回路２３に供給されることによりアラ
ームを作動させる。

上記のように構成される目覚時計１の時計構成
部５において、本考案は照明用スタンド３のライ
ト２５のスイツチ２７と前記目安機構とを連動さ
せて構成した。

すなわち、本考案は、前記目安機構の目安接点
接続時における目安出力の送出・非送出状態を、
前記スタンド３のライト２５のスイツチ２７のオ
ン・オフに連係させて構成し、前記スイツチ２７
がオンのときに前記目安機構からの目安出力が送
出状態に維持されるように構成したものである。

実施例において、前記分周回路９と発音回路２
３との間に時間設定用のカウンタ２９を設けると
ともに、カウンタ２９とスイツチ２７とを接続し
ている。カウンタ２９の時間設定を例えば１時間
としてスイツチ２７をオンすると、前記ライト２
５が点燈して前記カウンタが作動し、１時間後に
はアラームが鳴る。したがつて、寝入つてしまつ
たときには、当該セツト時に目覚時計が鳴り、こ
れによりライトの消し忘れを防ぐことができる。

逆に、スイツチ２７を切つてライト２５を消灯
するか、或いはスイツチ２７が数段階になつてい
る場合、ライト２５を暗くしたときは、前記カウ
ンタ２９はオフとなつて作動しないように構成さ
れている。なお、上記実施例におけるカウンタ２
９は、時間を任意に設定することが可能である。

前記カウンタ２９を用いずに、目覚時計１に固
有な時計構成部５の目安セツトを利用した場合に
つき説明すると、目安接点２１とスイツチ２７と
を接続し、目安接点２１からの目安出力をスイツ
チ２７のオン・オフに連係させ、前記スイツチ２
７がオンのときに前記目安機構からの目安出力が
送出状態に維持されるものである。

上述した本案のスタンド照明付時計を用いると
きは、カウンタ２９或いは目安針により予め就寝
の時刻を目安セツトしておくが、その時刻前にラ
イトを点けたまま寝入つてしまつた場合は、目安
機構が作動しているので、当該の時刻にアラーム
が鳴ることになる。また、予め設定した就寝の時
刻前に寝る場合は、ライトのスイツチを切れば同
時に目安機構の目安セツトは解除されることとな
る。したがつてわざわざ別途に目安セツトの解除
をする必要がない。

（考案の効果） 本考案のスタンド照明付時計は、以上説明した
ように構成されるので、目安セツトした就寝の予
定時刻前にライトを点けたまま寝入つてしまつた
場合は、目安機構が作動し当該の時刻にアラーム
が鳴つて起こしてくれるので、そのままライトを
点けて寝入つてしまう事態を回避することがで
き、これにより無駄な電力消費を阻止することが
できる。また、予め設定した就寝の時刻前に寝る
場合は、ライトのスイツチを切れば同時に目安機
構の目安セツトは解除されることとなるので、わ
ざわざ別途に目安セツトの解除をする必要がな
い。

このように本考案によれば、目安の設定時以
降、当該目安設定を忘れたり、又は覚えていなく
ても、アラームはライトのスイツチのオン・オフ
に係らしめられているので、前述のようにアラー
ム作動によるライトの消し忘れ回避と、逆に、ラ
イトのスイツチをオフにすることによるアラーム
作動阻止（睡眠遮断の回避）をなすことができる
こととなるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案スタンド照明付時計の回路構成
図、第２図は本案スタンド照明付時計の外観斜視
図である。 １……目覚時計、３……照明用スタンド、２５
……ライト、２７……スイツチ、２９……カウン
タ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 目安機構を備えた目覚時計に照明用スタンドを
   設け、前記目安機構の目安接点接続時における目
   安出力の送出・非送出状態を前記スタンドのライ
   トのスイツチのオン・オフに連係させて構成し、
   前記スイツチがオンのときに前記目安機構からの
   目安出力が送出状態に維持され前記目安出力によ
   りアラーム報知がなされることを特徴とするスタ
   ンド照明付時計。