JPH03131329A - 改質スルホン化ポリオレフィン多孔質膜およびその製造方法 - Google Patents
改質スルホン化ポリオレフィン多孔質膜およびその製造方法Info
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- JPH03131329A JPH03131329A JP27981489A JP27981489A JPH03131329A JP H03131329 A JPH03131329 A JP H03131329A JP 27981489 A JP27981489 A JP 27981489A JP 27981489 A JP27981489 A JP 27981489A JP H03131329 A JPH03131329 A JP H03131329A
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Landscapes
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、改質スルホン化ポリオレフィン多孔質膜およ
びその製造方法に関するものであり、本発明によって得
られた膜は、通水時の親水化処理や乾燥防止のための処
理を必要としない膜として取り扱うことができる。
びその製造方法に関するものであり、本発明によって得
られた膜は、通水時の親水化処理や乾燥防止のための処
理を必要としない膜として取り扱うことができる。
(従来の技術)
ポリエチレンやポリプロピレンに代表されるポリオレフ
ィン製の多孔質膜は、化学的安定性に優れているため、
種りの膜プロセスに利用されており、今後もさらに用途
が広がるであろうと予想される。また、ポリオレフィン
多孔質膜は化学反応や放射線による反応を利用して、濾
過溶液と接触する膜の細孔内表面を改質することが可能
であり、その−例としてスルホン化されたポリオレフィ
ン多孔質膜が知られている(例えば、特開昭57281
39号)。
ィン製の多孔質膜は、化学的安定性に優れているため、
種りの膜プロセスに利用されており、今後もさらに用途
が広がるであろうと予想される。また、ポリオレフィン
多孔質膜は化学反応や放射線による反応を利用して、濾
過溶液と接触する膜の細孔内表面を改質することが可能
であり、その−例としてスルホン化されたポリオレフィ
ン多孔質膜が知られている(例えば、特開昭57281
39号)。
スルホン化ポリオレフィン多孔質膜は疎水性のポリオレ
フィンが親水化されたものとして、通常のポリオレフィ
ン多孔質膜とは異なった機能を有し、一般工業用や医薬
食品分野などさまざまな用途への展開が期待されるが、
沸騰水型原子炉における復水浄化法への適用は、この膜
の有効な利用法の一つである(例えば、特開昭63−2
96803号)。復水は微量のコロイド状物質を含んで
いるが、これを濾過する際、スルホン化されたポリオレ
フィン多孔質膜は、コロイド状物質の膜への付着を防ぎ
、良好な透水能力を維持することができる。
フィンが親水化されたものとして、通常のポリオレフィ
ン多孔質膜とは異なった機能を有し、一般工業用や医薬
食品分野などさまざまな用途への展開が期待されるが、
沸騰水型原子炉における復水浄化法への適用は、この膜
の有効な利用法の一つである(例えば、特開昭63−2
96803号)。復水は微量のコロイド状物質を含んで
いるが、これを濾過する際、スルホン化されたポリオレ
フィン多孔質膜は、コロイド状物質の膜への付着を防ぎ
、良好な透水能力を維持することができる。
しかしながら、これらポリオレフィン系の多孔質膜は、
膜が乾燥してしまうと通水能力がなくなり、これはスル
ホン酸基を含有し、ある程度親水化されているスルホン
化ポリオレフィン多孔質膜でも例外ではない。このため
通常使用するような比較的低い圧力で通水するには、通
水時にアルコール等に浸漬させるなどの親水化が必要と
なる。
膜が乾燥してしまうと通水能力がなくなり、これはスル
ホン酸基を含有し、ある程度親水化されているスルホン
化ポリオレフィン多孔質膜でも例外ではない。このため
通常使用するような比較的低い圧力で通水するには、通
水時にアルコール等に浸漬させるなどの親水化が必要と
なる。
また、これら親水化の方法が実用上好ましくない場合に
は、あらかじめアルコール等で親水化した膜を水で置換
し、膜の乾燥を防ぐため水をいっばいに封入した重量の
大きなモジュールを取り扱わなければならない。
は、あらかじめアルコール等で親水化した膜を水で置換
し、膜の乾燥を防ぐため水をいっばいに封入した重量の
大きなモジュールを取り扱わなければならない。
(発明が解決しようとする課題)
本発明は、通水時の親水化処理や乾燥防止のための処理
を必要としない改質スルホン化ポリオレフィン多孔質膜
を提供することを目的とする。
を必要としない改質スルホン化ポリオレフィン多孔質膜
を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段)
本発明は、前記目的を達成する手段について鋭意研究し
た結果、スルホン化ポリオレフィン多孔質膜の細孔内表
面を水溶性高分子を含有する溶液と接触させた後、乾燥
することによって、乾燥状態から通水することが可能な
膜が得られることを見いだしたのである。これは、スル
ホン化によって親水性となった膜の細孔内表面に、親水
性で水溶性の高分子が積層することにより、細孔内表面
の親水性が著しく増大したためと考えられる。また、こ
の処理を施した膜は、数回通水した後も乾燥状態から通
水することが可能であり、積層した水溶性高分子が膜の
細孔内表面に強く吸着していることが推定される。通常
のポリオレフィン多孔質膜に本発明による処理を施した
膜は、乾燥状態からの十分な通水能力がないことから、
スルホン化によって親水性が高くなっていることが、水
溶性の高分子を強(吸着する原因となっているものと思
われる。
た結果、スルホン化ポリオレフィン多孔質膜の細孔内表
面を水溶性高分子を含有する溶液と接触させた後、乾燥
することによって、乾燥状態から通水することが可能な
膜が得られることを見いだしたのである。これは、スル
ホン化によって親水性となった膜の細孔内表面に、親水
性で水溶性の高分子が積層することにより、細孔内表面
の親水性が著しく増大したためと考えられる。また、こ
の処理を施した膜は、数回通水した後も乾燥状態から通
水することが可能であり、積層した水溶性高分子が膜の
細孔内表面に強く吸着していることが推定される。通常
のポリオレフィン多孔質膜に本発明による処理を施した
膜は、乾燥状態からの十分な通水能力がないことから、
スルホン化によって親水性が高くなっていることが、水
溶性の高分子を強(吸着する原因となっているものと思
われる。
本発明によって処理されるスルホン化ポリオレフィン多
孔質膜は、そのスルホン酸基の数が小さすぎると水溶性
高分子を十分吸着せず、大きすぎると膜の機械的強度が
弱くなるため、スルホン酸基の数は、乾燥膜1グラム当
たり0.05〜5ミリ当量、好ましくは0.5〜1.0
ミリ当量である。スルホン化ポリオレフィン多孔質膜の
平均孔径は、小さすぎると膜の透水性能が著しく低いも
のとなり、また、大きすぎると機械的強度の低下を招く
ため、0.01〜5ミクロンが適当である。
孔質膜は、そのスルホン酸基の数が小さすぎると水溶性
高分子を十分吸着せず、大きすぎると膜の機械的強度が
弱くなるため、スルホン酸基の数は、乾燥膜1グラム当
たり0.05〜5ミリ当量、好ましくは0.5〜1.0
ミリ当量である。スルホン化ポリオレフィン多孔質膜の
平均孔径は、小さすぎると膜の透水性能が著しく低いも
のとなり、また、大きすぎると機械的強度の低下を招く
ため、0.01〜5ミクロンが適当である。
なお、本発明における平均孔径の測定は、ASTM
F316−70に記載されている通常エアーフロー法と
呼ばれる空気圧を変えた場合の乾燥膜と湿潤膜の空気透
過流速から測定する方法に準拠する。
F316−70に記載されている通常エアーフロー法と
呼ばれる空気圧を変えた場合の乾燥膜と湿潤膜の空気透
過流速から測定する方法に準拠する。
この膜に接触させる水溶性高分子を含有する溶液は、ポ
リビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリエチ
レングリコール、デキストランのいずれか、またはその
混合物を、エタノール、メタノール等のポリオレフィン
に対して親和性が高く、かつ、これらの水溶性高分子を
溶解するような溶剤に溶解したものである。ここにあげ
た水溶性高分子は、分子量数百から数百刃の種類を持つ
が、本発明では、溶剤および水に対する溶解性を考慮し
て、分子量5000から100万のものを用いるのが好
ましい。また、溶液中の水溶性高分子の濃度は、小さす
ぎる場合は通水能力が十分回復せず、大きすぎてもある
限界以上の効果を期待できないため、1〜20重景%重
量当である。
リビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリエチ
レングリコール、デキストランのいずれか、またはその
混合物を、エタノール、メタノール等のポリオレフィン
に対して親和性が高く、かつ、これらの水溶性高分子を
溶解するような溶剤に溶解したものである。ここにあげ
た水溶性高分子は、分子量数百から数百刃の種類を持つ
が、本発明では、溶剤および水に対する溶解性を考慮し
て、分子量5000から100万のものを用いるのが好
ましい。また、溶液中の水溶性高分子の濃度は、小さす
ぎる場合は通水能力が十分回復せず、大きすぎてもある
限界以上の効果を期待できないため、1〜20重景%重
量当である。
この水溶性高分子溶液をスルホン化ポリオレフィン多孔
質膜の細孔内表面に接触させるには、いかなる方法を用
いてもよいが、膜を溶液に数分間浸漬させるのが簡便で
ある。その後、膜を風乾、熱風乾燥、真空乾燥等で乾燥
して溶剤を除去する。
質膜の細孔内表面に接触させるには、いかなる方法を用
いてもよいが、膜を溶液に数分間浸漬させるのが簡便で
ある。その後、膜を風乾、熱風乾燥、真空乾燥等で乾燥
して溶剤を除去する。
(実施例)
以下に本発明を実施例により説明する。なお、本発明の
効果を定量的に示す手段として、次の式で定義される透
水回復率なる値を用いた。ただし、水圧は1kg/c艷
である。
効果を定量的に示す手段として、次の式で定義される透
水回復率なる値を用いた。ただし、水圧は1kg/c艷
である。
実施例1
平均孔径0.1ミクロン、内径0.6ミリ、外径1.2
ミリ、乾燥膜1グラム当たりのスルホン酸基が0.7ミ
リ当量のスルホン化ポリエチレン製中空糸状多孔質膜を
エタノールに1時間浸漬して親水化し、十分水洗した後
、内圧全濾過式1 kg/aflの圧力で透水量を測定
したところ1700j2/ml・hであった。この膜を
ポリビニルピロリドン(分子量4万)の5重量%エタノ
ール溶液に10分間浸漬してから、50°Cで1時間真
空乾燥し、同じ条件で透水量を測定したところ、水圧は
ぼOkg / ciで通水しはじめ、Ikg/c++I
での透水量は1695I!、/n(・hであり、透水回
復率99.7%であった。
ミリ、乾燥膜1グラム当たりのスルホン酸基が0.7ミ
リ当量のスルホン化ポリエチレン製中空糸状多孔質膜を
エタノールに1時間浸漬して親水化し、十分水洗した後
、内圧全濾過式1 kg/aflの圧力で透水量を測定
したところ1700j2/ml・hであった。この膜を
ポリビニルピロリドン(分子量4万)の5重量%エタノ
ール溶液に10分間浸漬してから、50°Cで1時間真
空乾燥し、同じ条件で透水量を測定したところ、水圧は
ぼOkg / ciで通水しはじめ、Ikg/c++I
での透水量は1695I!、/n(・hであり、透水回
復率99.7%であった。
実施例2
ポリビニルピロリドン(分子量4万)の5重量%エタノ
ール溶液の代わりに10重量%エタノール溶液を用いる
以外は、実施例1と同様の処理を行い、透水量を測定し
たところ、水圧はぼOkg/cwtで通水しはじめ、1
kg / c+flでの透水量は170.2j2/r
I′f−hであり、透水回復率100.1%であった。
ール溶液の代わりに10重量%エタノール溶液を用いる
以外は、実施例1と同様の処理を行い、透水量を測定し
たところ、水圧はぼOkg/cwtで通水しはじめ、1
kg / c+flでの透水量は170.2j2/r
I′f−hであり、透水回復率100.1%であった。
実施例3
乾燥膜1グラム当たりのスルホン酸基が0. 7ミリ当
量のスルホン化ポリエチレン製中空糸状多孔質膜の代わ
りに0.2ミリ当量のスルホン化ポリエチレン製中空糸
状多孔質膜を用いる以外は、実施例1と同様の処理を行
った。エタノール処理後の透水量は1kg/cボで16
90j2/イ・hであり、処理後の乾燥状態からは水圧
はぼOkg/c++lで通水しはじめ、1kg、/c+
Mでの透水量は16501゜/ボ・h1透水回復率97
.6%であった。
量のスルホン化ポリエチレン製中空糸状多孔質膜の代わ
りに0.2ミリ当量のスルホン化ポリエチレン製中空糸
状多孔質膜を用いる以外は、実施例1と同様の処理を行
った。エタノール処理後の透水量は1kg/cボで16
90j2/イ・hであり、処理後の乾燥状態からは水圧
はぼOkg/c++lで通水しはじめ、1kg、/c+
Mでの透水量は16501゜/ボ・h1透水回復率97
.6%であった。
実施例4
実施例1と同様の処理を施した膜の透水量を測定し、2
4時間、室温で膜を風乾した後、再び透水量を測定する
という操作を数回くり返したところ、下表に示すような
結果を得た。
4時間、室温で膜を風乾した後、再び透水量を測定する
という操作を数回くり返したところ、下表に示すような
結果を得た。
比較例1
実施例1で用いた乾燥膜1グラム当たりのスルホン酸基
が0.7ミリ当量の膜および実施例3で用いた0、2ミ
リ当量の膜を、本発明による処理を施さずに、50°C
で1時間真空乾燥をし、透水量を測定したところ、いず
れも透水量OF!/rrr・h、透水回復率O%であっ
た。また、水圧を3kg/ c+Ilまで上げても通水
はみられなかった。
が0.7ミリ当量の膜および実施例3で用いた0、2ミ
リ当量の膜を、本発明による処理を施さずに、50°C
で1時間真空乾燥をし、透水量を測定したところ、いず
れも透水量OF!/rrr・h、透水回復率O%であっ
た。また、水圧を3kg/ c+Ilまで上げても通水
はみられなかった。
比較例2
乾燥膜1グラム当たりのスルポン酸基がOミリ当量、す
なわち、スルホン化処理を施していないポリエチレン製
中空糸状多孔質膜を用いる以外は実施例1と同様の処理
を行い評価したところ、1kg / c+flでの透水
量90!、/ボ・h、透水回復率5%であった。
なわち、スルホン化処理を施していないポリエチレン製
中空糸状多孔質膜を用いる以外は実施例1と同様の処理
を行い評価したところ、1kg / c+flでの透水
量90!、/ボ・h、透水回復率5%であった。
(発明の効果)
本発明を適用することによって、膜使用時における親水
化処理や、乾燥防止のためモジュールに水を封入する必
要のない、乾燥状態からでも通水可能な改質スルホン化
ポリオレフィン多孔質膜を(ほか1名)
化処理や、乾燥防止のためモジュールに水を封入する必
要のない、乾燥状態からでも通水可能な改質スルホン化
ポリオレフィン多孔質膜を(ほか1名)
Claims (4)
- (1)スルホン化ポリオレフィン多孔質膜の細孔内表面
が水溶性高分子で被覆されてなることを特徴とする改質
スルホン化ポリオレフィン多孔質膜。 - (2)スルホン化ポリオレフィン多孔質膜の細孔内表面
を、水溶性高分子を含有する溶液と接触させた後、乾燥
することを特徴とする改質スルホン化ポリオレフィン多
孔質膜の製造方法。 - (3)スルホン化ポリオレフィン多孔質膜のスルホン酸
基の数が乾燥膜1グラム当たり0.05〜5ミリ当量で
ある請求項2記載の改質スルホン化ポリオレフィン多孔
質膜の製造方法。 - (4)スルホン化ポリオレフィン多孔質膜の平均孔径が
0.01〜5ミクロンである請求項2記載の改質スルホ
ン化ポリオレフィン多孔質膜の製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1-171823 | 1989-07-05 | ||
JP17182389 | 1989-07-05 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03131329A true JPH03131329A (ja) | 1991-06-04 |
Family
ID=15930405
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27981489A Pending JPH03131329A (ja) | 1989-07-05 | 1989-10-30 | 改質スルホン化ポリオレフィン多孔質膜およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03131329A (ja) |
-
1989
- 1989-10-30 JP JP27981489A patent/JPH03131329A/ja active Pending
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