JPH03130139A

JPH03130139A - 化粧金属成形体及びその製造方法

Info

Publication number: JPH03130139A
Application number: JP1268020A
Authority: JP
Inventors: Kunihiro Yamashita; 都廣山下; Kenji Sakamoto; 憲司坂本
Original assignee: BARUUN BUERO KK; MIYAZAWA KOGYO KK
Current assignee: BARUUN BUERO KK; MIYAZAWA KOGYO KK
Priority date: 1989-10-17
Filing date: 1989-10-17
Publication date: 1991-06-03

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は化粧金属成形体に関し、更に詳しくは優れた立
体膜、浮き上がり効果、意匠性、安全性等を与える化粧
金属成形体に関する。

（従来の技術及びその問題点）従来、各種スポーツ用品、例えば、スキー板、スキーの
ストック、ウィンドサーフィンボート、ルーシュ、ソリ
、ハンググライダ−ヨツト、カヌー、ボート、ローラー
スケート、スケートボード、キャンプ用品、テント、ピ
ッケル、カンテラ、ゴルフ用品、子供用三輪車、自転車
、−輪車等、建築物の内外装材、車両の内外装材、電気
製品パネル部材、フェンス、パルコニの仕切り板、窓枠
、サツシ、各種家庭用品、事務用品、玩具等の各種部材
に各種の金属成形体が使用されている。

これらの化粧金属成形体は表面に艶があり耐久性にも優
れたものであるが、表面平滑なものは外光に対して一方
向に反射するのみで、光線の具合によってはその美観が
観察されない。又、表面凹凸のものは乱反射するのであ
らゆる方向から美観を観察することが出来るが、光の反
射輝度が低いので明るさに欠け、又、いずれの場合にお
いても外観は平板的であり、立体観や浮き上がり効果に
欠けているという問題がある。

又、上記樹脂成形品に、再帰反射シートを粘着剤で貼着
して、その美観を向上させたり、夜間の安全性を図るこ
とが知られているが、これらの貼着体は貼着であるとい
うことに基づき、被貼着体との一体感に欠け、安物的感
じを与え、又、剥れ易いという問題があり、剥れた場合
には、その跡にゴミが付着して汚染される等の問題があ
る。

従って本発明の目的は、上記従来の問題が解決され、優
れた高級感、優れた立体観、浮き上がり効果、意匠性及
び安全性等を与える化粧金属成形体を提供することであ
る。

（問題点を解決する為の手段）上記目的は以下の本発明によって達成される。

即ち、本発明は、金属成形体の表面に反射層を設け、そ
の表面にガラスビーズを含む樹脂層を設けたことを特徴
とする化粧金属成形体である。

（作　　用）金属成形体の表面に直接反射層を設け、その表面にガラ
スビーズを含む樹脂層を設けることによって、反射層に
よる反射光にガラスビーズによる再帰反射光が加わる結
果、優れた立体観、浮き上がり効果、意匠性及び安全性
等を与える化粧金属成形体が提供される。

特に本発明の化粧金属成形体は、その再帰反射面が金属
成形体と一体化しているので、優れた高級感を与え、且
つ剥離することがない。

（実施例）次に好ましい実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明す
る。

第１図は本発明の化粧金属成形体の断面を図解的に説明
する図であり、本発明の化粧金属成形体は図示の様に、
金属成形体１の表面に反射層２を設け、更にその表面に
ガラスビーズ３を固定する樹脂層４を設けたことを特徴
としている。

本発明で使用する金属成形体ｌは、前記各用途で広く使
用されている金属成形体であり、例えば、鉄、鋼、ステ
ンレススチール、銅、アルミニウム、シンチュウ、ニッ
ケル或はこれらの合金であり、その形状は、例えば、ス
キー板２、スキーのストック、ウィンドサーフィンボー
ト、ルーシュ、ソリ、ハンググライダ−、ヨツト、カヌ
ーボート、ローラースケート、スケートボード、キャン
プ用品、テント、ピッケル、カンテラ、ゴルフ用品、子
供用三輪車、自転車、−輪車等、建築物の内外装材、車
両の内外装材、電気製品パネル部材、フェンス、バルコ
ニーの仕切り板、窓枠、サツシ、各種家庭用品、事務用
品、玩具等に使用されている各種部材の形状でよい。

上記金属成形体１の表面は、その反射性を高める為に、
研磨、アルミニウム蒸着、クロムめっき、アルミニウム
粉塗料の塗装等によって適当な反射層２を形成する。又
、反射輝度の角度特性を向上させる目的で、反射層を設
ける前に表面の表面粗さを１０乃至１５μｍに調整する
ことも好ましい。更に反射層の表面を、例えば、合成樹
脂等によりブライマー処理し、その上に設ける樹脂層４
との密着性を向上させることが好ましい。

上記反射層２の表面に設ける樹脂層４で固定するガラス
ビーズ３は、従来公知のトラフィックペイントや各種標
識等に使用されているガラスビーズであって、直径１０
乃至２００μｍものであり、従来公知のものはいずれも
本発明で使用出来るが、本発明の目的に特に好適なもの
は粒径が２０乃至１００μｍ、特に屈折率２．１７乃至
２．２０で直径３０乃至９０μｍのガラスビーズである
。又、これらのガラスビーズは任意の色に着色されたも
のであってもよい。

上記ガラスビーズ３を反射Ｎ２の表面に固定する方法と
しては、ガラスビーズを含む透明塗料（溶酸型塗料でも
粉体塗料でもよい）を塗布及び乾燥硬化させる一般的方
法でもよい。しかしながら、この方法ではガラスビーズ
を反射層の表面に単層に均一に設定することが困難であ
るので、特に好ましい方法としては、反射層の表面にガ
ラスビーズの直径と同等か或はそれよりも薄い粘着剤層
又は接着剤層（固化前の状態で使用する）を設け、これ
をガラスビーズの空気流動床に浸漬させたり、ガラスビ
ーズを吹き付は或は散布してガラスビーズ層を単層に形
成する方法である。この方法であれば、金属成形体が曲
面や凹凸等の複雑な形状であっても、ガラスビーズを常
に単層で均一に形成することが出来るという利点がある
。

この際、粘着剤層又は接着剤層の厚みを調整してガラス
ビーズと反射層との距離をガラスビーズの直径とほぼ同
一か若干小さくすることによって高い反射輝度を得るこ
とが出来る。この実施例では直径７４乃至８２μｍのガ
ラスビーズを用い、該ガラスビーズと反射層との距離を
６０乃至７０μｍとすることによって、反射輝度！５５
ｃｄ／ｒｄ以上の値が得られた。

ガラスビーズ３を固定する樹脂はガラスビーズの固定と
共に金属成形体の保護被膜ともなるものであって、従来
の化粧金属成形体に使用されている樹脂はいずれも本発
明で使用出来る。本発明の化粧金属成形体を特に建材や
車両の外装材として使用する場合には、耐候性、耐水性
、耐薬品性、耐汚染性等の耐久性に優れた合成樹脂を使
用することが好ましく、例えば、弗化炭素やシリコーン
で変性したアクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン
樹脂、メラミンアルキッド樹脂等が好適であり、常温硬
化型でもよいが、−層の耐久性を付与する為に焼き付は
型の樹脂が好ましい。

この様なガラスビーズを固定する樹脂層４の形成は前記
塗装方法や粉体塗装方法等によって形成されるが、使用
するガラスビーズ３と樹脂との重量比はガラスビーズの
サイズによって種々変化し、好ましい割合はガラスビー
１１重量部当たり樹脂が０．３乃至５０重量部の割合で
ある。又、樹脂層４の厚みもガラスビーズのサイズによ
って変化するが一般的には２０乃至２００μｍ程度が好
ましい。

以上の樹脂層４は透明でも着色されていてもよく、透明
である場合には、ガラスビーズ３の再帰反射光に、下地
の反射層２の反射光が加わり高い輝度を示す。又、透明
に着色されている場合には優れた着色効果と反射効果が
同時に達成される。

更に白色顔料や体質顔料を含む場合には、ガラスビーズ
の少なくとも一部が表面に露出している様にすることに
より、外光に対してキラキラとした外観を呈する。

又、本発明の好ましい実施態様では樹脂層４を図示の様
に２層構成とすることが出来る。この場合にはガラスビ
ーズ３を固定している樹脂層４ａは前記の如き物性に優
れた樹脂でもよいが、他の一般的な塗料用樹脂、例えば
、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、メ
ラミンアルキッド樹脂等から構成してもよい。この様な
一般的な樹脂を使用することによって下地である反射層
表面（或はその表面のブライマー層表面）に対する樹脂
層の密着性が良好となり高い耐剥離性が達成される。

しかしながら、この場合には樹脂層４ａの耐候性、耐水
性、耐薬品性、耐１５染性等の耐久性が不足する場合が
あるので、その表面に数μｍ乃至数十μｍの厚みの弗素
変性やシリコーン変性の前記樹脂からなる透明層４ｂを
設けることが好ましい。

以上において、直径３０ｍｍのステンレススチールバイ
ブの表面を表面粗さ１０乃至１５μｍに調整し、その表
面に厚さ５０人のクロムめっきを施し、更にその表面に
アクリル系粘着剤を６０μｍ塗工し、これを粒径７４乃
至８２μｍのガラスビーズの流動床に浸漬してガラスビ
ーズの単層を形成した。更にその表面に弗素樹脂を含む
塗料を厚さ２μｍに塗布し、１００乃至１１０”Ｃで焼
き付は処理した本発明の化粧金属成形体の各種物性は以
下の通りであった。

（１）正面反射輝度＋６０ｃｄ／耐（２）耐候性：　ＪＩＳ　Ａ　１４１５　　ウェザオメ
ーター１．０００時間照射後変化なし。

（３）塩水噴ｎ　：　ＪＩＳ　Ｚ　２３７１　　塩水濃
度５重量％、ｐＨ６，５乃至７．２で２，０００時間噴
霧噴霧化なし。

（４）耐薬品性：試験体に下記試薬２ｍｆｉを滴下し、
時計器で覆って温度２０℃、湿度６０％の試験室で４８
時間静置した後、表面をふき取り乾燥後に外観を観察。

１２．５％硫酸、３０％硝酸、１８，５％塩酸、１０％
苛性ソーダに対していずれも僅かに変色したが殆ど変化
は認められなかった。

（５）凍結融解試験：気乾状態の試験体を使用して、凍
結（空気中−１０℃、４時間）、融解（空気中＋２０℃
、４時間）を１サイクルとし、５０サイクルの凍結融解
を繰り返した後、試験体のひび割れ、剥離等の外観を観
察した結果、ひび割れ及び剥離は全く認められなかった
。

（効　　果）以上の如き本発明によれば、金属成形体の表面に直接反
射層を設け、その表面にガラスビーズを固定する樹脂層
を設けることによって、反射層による反射光にガラスビ
ーズによる再帰反射光が加わる結果、優れた立体観、浮
き上がり効果、意匠性及び安全性等を与える化粧金属成
形体が提供される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の化粧金属成形体の断面を図解的に説明
する図である。１：金属成形体　　２：反射層３ニガラスビーズ　４：樹脂層

Claims

【特許請求の範囲】

（１）金属成形体の表面に反射層を設け、その表面にガ
ラスビーズを固定する樹脂層を設けたことを特徴とする
化粧金属成形体。
（２）金属成形体表面の表面粗さが１０乃至１５μｍに
調整されている請求項１に記載の化粧金属成形体。
（３）反射層とガラスビーズとの距離がガラスビーズの
直径に近い請求項１に記載の化粧金属成形体。
（４）樹脂層がガラスビーズを保持する層とその表面に
設けた耐久性透明樹脂層との２層からなる請求項１に記
載の化粧金属成形体。
（５）ガラスビーズの粒径が２０乃至１００μｍである
請求項１に記載の化粧金属成形体。
（６）反射層を設けた金属成形体表面に粘着剤層又は接
着剤層を設け、この表面にガラスビーズを接触させて粘
着剤層又は接着剤層に単層のガラスビーズ層を設け、し
かる後ガラスビーズ層表面に透明樹脂層を設けることを
特徴とする化粧金属成形体の製造方法。