JPH03130092A - 抗ヒト腫瘍壊死因子モノクローナル抗体、これを産生する融合細胞及び該モノクローナル抗体を用いる測定方法 - Google Patents

抗ヒト腫瘍壊死因子モノクローナル抗体、これを産生する融合細胞及び該モノクローナル抗体を用いる測定方法

Info

Publication number
JPH03130092A
JPH03130092A JP13688090A JP13688090A JPH03130092A JP H03130092 A JPH03130092 A JP H03130092A JP 13688090 A JP13688090 A JP 13688090A JP 13688090 A JP13688090 A JP 13688090A JP H03130092 A JPH03130092 A JP H03130092A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
monoclonal antibody
tumor necrosis
necrosis factor
human tumor
human tnf
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13688090A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiko Miwa
桂子 三輪
Junichi Nishimaki
西牧 淳一
Katsumi Aoyanagi
克己 青柳
Masanobu Sugimoto
正信 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tonen General Sekiyu KK
Original Assignee
Tonen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tonen Corp filed Critical Tonen Corp
Publication of JPH03130092A publication Critical patent/JPH03130092A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ヒト腫瘍壊死因子に対して特異性のある抗ヒ
ト腫瘍壊死因子モノクローナル抗体、これを産生ずる融
合細胞(ハイブリドーマ)及び該モノクローナル抗体を
用いる測定方法に関する。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題]ヒト腫
瘍壊死因子(以下、「ヒトTNFJと呼ぶ。)は、抗腫
瘍効果、リポタンパク質リパーゼの阻害作用及び多形核
白血球の活性化などの働きを有することが知られている
。またさらに、ヒトTNFは、慢性疾患の経過中に見ら
れる著しい体重の減少や疲労を起こす悪態症の原因であ
るカケクチン(悪液質物質: ctcheclinlと
同じであると考えられている。このように、ヒトTNF
は慢性、感染性及び腫瘍性の病気の患者の血中に分泌さ
れることがわかっており、これらの病気の指標として使
われている。従って、血中のヒトTNFを正確にかつ高
感度に検出できれば、上記の慢性、感染性及び腫瘍性の
病気の臨床診断薬として有効である。
従来、ヒトTNFに対するモノクローナル抗体に関する
報告(Liang、C,−IJ、、 Lixng、S、
−M、、1ot7、、 5and、人、、  Doag
zs、!、、  and^1let、 B、(1986
)?odaclion  and  chx+acle
+1xalion of monocl。
nal  anlibodiex  xHinst +
ecombinmnl hIlmantumornec
rosis l3cto+/ cacheelin、 
BiochemBioph7s、 Re1.Commo
n、  137847−854 ; Hi+ai、 M
Okxmu+a、N、、  Te+xno、Y、、  
Tsaiimoto、M、、  andNakx!xt
o、 11.  (19871,Production
 and cha+acleri+alion of 
monoclonal gnlibodies to 
 humanlumo+ nec+oii+ fact
o「、  1.Immanol、Melh、9657−
621はあるが、ヒトTNFに対し特異的で高い中和力
を持つモノクローナル抗体は報告されていない。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、ヒトTNFに対して高い中和力を有する
モノクローナル抗体を得るために種々の検討を行なった
結果、精製したヒト組換えTNFを抗原として動物を免
疫することにより抗体産生細胞を得、該細胞と無限増殖
性を有する細胞、例えば、骨髄腫細胞からハイブリドー
マを作製し、該ハイブリドーマによりヒトTNFに対し
て高い中和力を有するモノクローナル抗体を安定に産生
させることに成功し、この発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、ヒトTNFと特異的に反応するモ
ノクローナル抗体、特に、それip9でヒ)TNF約 
310ユニツトを中和できる抗ヒトTNFモノクローナ
ル抗体を提供する。
また本発明は、該モノクローナル抗体を用いるヒトTN
Fの測定方法を提供するものである。
さらに本発明は、上記ハイブリドーマをも提供するもの
である。
[発明の詳細な説明] 本発明のモノクローナル抗体はヒトTNFに対して強い
中和力を有することを特徴とする特に、本発明モノクロ
ーナル抗体の一例である13F7は、r g G 1の
サブクラスに属し、それ0,5層で約155ユニツトの
ヒトTNFを中和することができる。すなわち、本発明
抗ヒトTNFモノクローナル抗体13F717#でヒト
TNF約310ユニツトを不活性化できる。
本発明のモノクローナル抗体を産生ずるハイブリドーマ
は、精製ヒトTNFで免疫した動物由来の抗体産生細胞
と骨髄腫細胞等を用い、ハイブリドーマを作る際の公知
の方法であるNa1u+e 256巻、495頁(19
75年)に記載のケーラーとミルシュタインの方法に準
じて、当該技術分野における通常の方法によって作製す
ることができる。
すなわち、例えば免疫源としてT N F発現ベクター
を組込んだ大腸菌により産生されたヒト相撲TNFを用
いて、例えばマウス等の動物を免疫し、その牌細胞と例
えば8−アザグアニン耐性マウスミエローマ細胞とを細
胞融合させ、次に、この細胞融合によって増殖性を与え
られたクローンのみを選別し、単クローンとする。こう
して得られた単クローン化ハイプリドーマの中から上記
特性を有する本発明モノクローナル抗体を産生ずるノ\
イブリドーマを選択することによって本発明のハイブリ
ドーマを得ることができる。更に、本発明モノクローナ
ル抗体はこのハイブリドーマを用いて従来技術によって
容易に製造することができる。
し発明の効果] 本発明の抗ヒトTNFモノクローナル抗体は、ヒトTN
Fに対して特異的に高い親和性を有するので、血中のヒ
トTNFの高感度な検出又は定量試薬として有効である
。また、慢性、感染性及び腫瘍性の病気の臨床診断薬と
して有効である。更に、ヒトTNFは悪液質原因物質で
あると考えられているので、本発明のモノクローナル抗
体を固定化したカラム等に悪液質患者の血液を還流させ
ることによって悪液質症状を緩和することができる。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明する。
[実施例] ヒトTNF遺伝子の合成 ヒトTNF遺伝子は、ベニ力等が報告している eDN
A配列(Nature Vol、 312.  IIP
、  724−7291984)に相当するアミノ酸配
列のうちの成熟蛋白をコードする領域に、翻訳開始シグ
ナル(Met)を付加した構造遺伝子について、大腸菌
でよく使用されるコドンを選択して設計した。発現用ベ
クターに、容易に挿入できるように両端に制限酵素Ec
oRI、HiIldDIの認識部位を導入した。第4図
にこうして合成したヒトTNF遺伝子のアミン酸配列及
び塩基配列を示す。4O−50b、のフラグメントをD
NA自動合成機(人pp1ied BioB+jem3
110B DNA 57nlhe+i+er)を用いて
合成した。各フラグメントは、常法に従い10%ポリア
クリルアミドゲル電気泳動法により精製した。上記遺伝
子の前半部、後半部の2つのブロックに分けてT4DN
AIig目eにより結合した。更に、この両ブロックど
うしを同様に結合し、485 b、よりなるヒトTNF
遺伝子を作成した。
発現用組み換えベクターの作成 発現用ベクターとしては、pKK223−3 (ファル
マシア社製)を用いた。pKK223−3のIIcプロ
モーター下流にあるポリリンカーのEeoRT、Hin
d■領域に、T 4 D N A  ligx+eを用
いて上記のヒトTNF遺伝子を挿入し、大腸菌に一12
株JM105またはJMI09をカルシウム法で形質転
換し得られた形質転換株より、プラスミドDNAを抽出
し、ヒトTNF遺伝子の挿入を確認した。この発現用ベ
クターを、pKK−TNFと命名した。
組み換え体による発現 pKK−TNFを用いて大腸菌に一12株JMI05を
形質転換して得られた細胞E、  coli IMI0
5 pKK−丁NFを、アンピシリン(25■/m1)
を含んだLB培地にて対数増殖期初期まで培養し、誘導
物質としてイソプロピル−β−D−チオガラクトシド(
IPTG)を10mMとなるように加え、−晩培養した
。培養液3Ilをホモジナイズし、20.00Orpm
で■時間遠心した後、上清をイオン交換カラム(DEA
EセルロースDε52)にて0= 0.3M NxCP
勾配で溶出した。各画分を電気泳動でチエツクし、TN
F含有画分をアミコン(ブレースジャパン■社製ダイア
フローセル305[1)で濃縮し、セファデックスG−
75<ファルマシア社gA)でゲルが過クロマトグラフ
ィーにかけ、分子量約5万のトリマー(IT、 000
x 3)として回収し、その一部を20mM T+i+
−HC[緩衝液pH6,8に溶解し、残りは再びアミコ
ンで濃縮した後凍結乾燥して保存した。
第4図に、こうして得られた合成ヒトTNF遺伝子の塩
基配列及び組換えヒI−TNFのアミノ酸配列を示した
この組換えヒトTNFの生物学的活性(腫瘍壊死効果)
はマウスL929線維芽細胞(文献及び入手方法:  
Flick、D、^、  lnd G11fo+d、G
、E、、 (19NIJ、Immonol、Melho
d+、68. 167−176)を用いた毒性試験によ
って調べた。すなわち、各ウェルにマウスL929線維
芽細胞3XIO個を分注しCO2インキユベータで37
℃、−晩培養した後、適当濃度に希釈した該組換えヒト
TNFと 0. I/J5FのアクチノマイシンDを加
えて更に37℃で18時間CO2インキユベータ下で培
養した。培地を除去した後、無血清培地に溶かした0、
03%のニュートラルレッドを 100ハ加えてさらに
37℃、90分放置した後、ウェルを予め暖めておいた
PBSで2度洗い乾燥した。色素は0.01規定の塩酸
を加えた25%のエタノール200Hで15分間振盪溶
出させて波長4901における吸収で測定した。
その結果を第2図に示した。この図から、50%細胞毒
性を有するTNF量は約Q、 35ng (1ユニット
/ml)であった。従って、ヒトTNFの比活性は約 
2.9X l116ユニツト/■であった。
[モノクローナル抗体の作製] 上記のごとく精製された組換えヒトTNF (以下、単
に「ヒトTNFJという。)を生理食塩水で適当濃度に
希釈し、フロイントの完全アジュバントと体積比1:1
で乳濁した後、2週間の間隔をあけてマウスBALB/
cに皮下注射した(5G即ヒトTNF/マウス)。最初
の免疫から28日目に生理食塩水に溶かしたヒトT N
 F  INIJ9を腹腔内注射し、免疫を完了した。
最終免疫から3日後に膵臓を摘出し、8−アザグアニン
耐性マウスミエローマSP210−Agl14細胞(^
mt+1ean  Type  Cu1tureCol
lectionから入手可)とlO:1の割合で混合し
、前述のケーラーとミルシュタインの方法により細胞融
合させた。陽性のノ\イブリドーマを常法によりフィー
ダー層としての腹腔内マクロファージの存在下で限界希
釈法によりクローン化した。
ハイプリドーマの増殖が認められたウェルについて、以
下に記載するELISA法を用いて、培養土清中の抗ヒ
トTNF抗体の存在の有無を検索した。
ELISA法は、96ウエルプラスチツクプレート(タ
イターチック社製)を用い、先ず0.05M重炭酸塩緩
衝液(pH9,5) (以下、rS BBJという。)
に111!j / mlの濃度に溶解したヒトTNF液
50JJiずつを各ウェルに分注した後、−晩4℃で培
養し上清は捨てた。残渣の蛋白質結合部位は2%牛血清
アルブミン(以下、rBsAJという。)、2%ポリビ
ニルピロリドン(以下、「PVP」という。)及び0.
05%のTveen 20を含むSBBを200パ加え
、室温で2時間反応させてブロックした。
次に、各ウェルに一次抗体としてのハイブリドーマ培養
上清200ハを加え室温で2時間反応させた後、Q、1
%のTveen 2Gを含むPBS (PBS−T)で
2度洗浄し、二次抗体として、2%PVPと0.05%
のTveen 2Gを含むSBHに溶かしたパーオキダ
ーゼ標識抗マウス免疫グロブリン抗体(3igma)I
QQ gを加え室温で2時間反応させた。その後、各ウ
ニAvはPBS−Tで4回洗浄し、フェニレンジアミン
(9,43■/ ml G、 051Jクエン酸緩衝液
、p11=5.0)を含む基質溶液50ハと0.002
%の過酸化水素水を加え室温で30分反応させた後、2
Mの硫酸50ハを加えて反応を止めた。各ウェルの49
0■での吸収を測定した。
このようにして、抗ヒトTNF抗体価が認められたハイ
ブリドーマは、さらに限界希釈法でクロニングを行ない
、単クローン化し、単りローン性抗ヒトTNF抗体産生
細胞株3株、488.7C5,13F7が得られた。な
お、ハイブリドーマ13F7は、工業技術院微生物工業
技術研究所に平成元年6月23日付で寄託され、その受
託番号は微工研菌寄第10791号(FEIIM P−
107911である。
上記のようにして得た特定の細胞株からモノクローナル
抗体を大量に得るために、3週間前に免疫抑制剤プリス
タン(2,6,10,14−テトラメチルペンタデカン
)  0.5mlを注射したマウスに上記の各ハイブリ
ドーマを夫々lX106個ずつ腹腔内投与し、投与9日
後、腹水を回収し、細胞とフィブリノーゲンを除去し、
塩化アンモニウム沈澱法により回収精製することにより
、夫々、抗ヒトTNFモノクローナル抗体48g、7C
5,131’7を得た。ヒドロキシアパタイトカラム8
丁APS= 02ONG (東燃株式会社製)を用いた
HPLCによる分析では各モノクローナル抗体は約95
%の純度であることがわかった。
抗ヒトTNFモノクローナル抗体の免疫グロブリンのサ
ブクラスはセロチックキット(5erojec社製)を
用いたオフタロニー法により決定した。
その結果、上記三種のモノクローナル抗体はいずれもI
 gGlに属するものであることが判明した。
[モノクローナル抗体の反応性] 本発明モノクローナル抗体のヒトTNFに対する反応性
をウェスターンブロッティング法を用いて検討した。
発現ベクター9KK−TNFを組込んだ大腸菌を、イン
ドール酢酸を加えた培地と加えない培地とで培養した。
大腸菌の蛋白質を含む抽出物は、1%の5D812.5
%のβ−メルカプトエタノールと10%のグリセリンを
加えたl0mMのトリス−塩酸緩衝液(p)l[i、8
)に溶かし、5DS−ポリアクリルアミド電気泳動を行
なった。その後、ゲルから大腸菌由来蛋白質をポリビニ
リデンシフロリドが紙(ミリボア社製、Immobil
on−P)に移し、IH/mlの各モノクローナル抗体
で処理した。パーオキシダーゼで標識した本発明モノク
ローナル抗体と反応させた後、過酸化水素で発色した。
得られた結果を第1図に示した。第1図のレーン1及び
2はモノクローナル抗体488についての結果、レーン
3及び4はモノクローナル抗体7C5についての結果、
レーン5及び6はモノクローナル抗体13F 7につい
ての結果を示す。また、レーン113.5はインドール
酢酸の存在下で培養した大腸菌から回収した蛋白質につ
いての結果を、レーン2.4.6はインドール酢酸非存
在下で培養した大腸菌から回収した蛋白質についての結
果を示す。
各モノクローナル抗体はヒトTNFとのみ反応した。ヒ
トTNFとの反応の強さはモノクローナル抗体13F7
が最も強く、以下、4Bg、7C5の順であった。モノ
クローナル抗体7C5は反応が非常に弱かった。また全
てのモノクローナル抗体について、インドール酢酸を加
えた培地で培養した大腸菌から得たヒトTNFの方が、
加えなかったものよりも反応が強かった。
モノクローナル抗体13F7のヒトTNFに対する中和
力は培地中の種々濃度のモノクローナル抗体13F71
;:箸休flfft: )TNF溶1 (tニー トT
NFm度47 ng/ml)加えて混合し4℃で一晩反
応させ、その後ヒトTNFの活性試験で用いたマウスの
線維芽細胞L929を用いた毒性試験により調べた。
その結果を第3図に示した。第3図は l/2希釈のモ
ノクロ−カル抗体についての結果を示す。モノクローナ
ル抗体13F7は、濃度500 ng/mlでほぼ完全
に47B/mlのTNFを不活性化できることがわかっ
た(50%抑制のときのTNF濃度は第2図より僅か0
.3ogであり、47ngに比べ無視できる)。
また、モノクローナル抗体13F?、IIJ!gは、約
310ユニツトのヒトTNFを中和できることがわかっ
た。
[モノクローナル抗体を用いるヒトTNFの測定系] 本発明のモノクローナル抗体13F1を用いて、以下に
示す、ELIS人法を原理とする試料中ヒトTNFと固
相結合TNFの競合によるヒトTNFの定量法を確立し
た。
正常ヒト血清をPBSで希釈し、その溶液にモノクロー
ナル抗体13F7と種々の濃度のヒトTNFを添加し、
室温で2時間反応させた。前述のELISA法に準じて
、ヒトTNFを96ウエルプラスチツクプレートにコー
ティングし、BS八でブロッキング後、該モノクローナ
ル抗体とヒl−T NF混合液50ハを各ウェルに加え
、室温で2時間反応させた。PBS−Tで3度洗浄し、
二次抗体として、ビオチンをラベルしたヤギ抗マウスイ
ムノグロブリン(BioGenex社)を2%PVP、
105%Tveen 2Gを含むPBSで希釈したもの
を5QIIi加え室温で2時間反応させた。その後各ウ
ェルにPBS−Tt”4回洗浄後2%P V P % 
G、 85%  Tv!tn20を含むPBSで希釈し
たパーオキシダーゼ結合アビジン50ルを加え、室温で
30分間反応させた。
その後PBS−Tで5回洗浄し前述のELISA法に準
じて基質を加え発色反応を行ない、モノクローナル抗体
13F7のみの試料の値を100%として検量線を得た
第5図は、こうして得られたヒトTNF定量のための検
量線を示す図である。
[モノクローナル抗体の性質] 4B8.13F7. 7C5の3つのモノクローナル抗
体の抗原認識部位を検定した。それぞれの抗体を前記プ
ラスチックプレートにコーティングして、ブロッキング
した後、TNFを1%BSAを含むPBSに各種濃度に
なるように添加し、その+00 iliを各ウェルに加
えた。2時間、室温で反応させた後、PBS−Tで3回
洗浄後、ビオチン化したそれぞれの抗体を添加し、2時
間、室温で反応させた。PBS−Tで3回洗浄後、パー
オキシダーゼ結合アビジンを添加して、30分、室温で
反応させた後、PBS−Tで5回洗浄し、前記基質溶液
を加え発色反応を行った。その結果を第6及び7図に示
した。この結果から、13F7と 7C5の認識する部
位は同じか、あるいは非常に近接していて、13F7は
7C5よりも反応性が高いこと、及び488は、13F
7や7C5とは違った部位を認識することがわかった。
[モノクローナル抗体を用いるもう1つのヒトTNFの
測定系] モノクローナル抗体488を96ウエルマイクロプレー
トにコーティングし、PBSで0.5%に希釈したカゼ
インでブロッキング後、試料を 0.1〜0.2v1%
カゼイン、1〜2%PVP、0.fl[〜0.1%Tv
eeo 20 、抗マウス精子抗体10〜200 p9
 / mlをPBSに加えた緩衝液(以下CPTGと略
する)で適当に希釈しその 100mを各ウェルを加え
た。
2時間、または−晩37℃で反応させた後、PBS−T
で3回洗浄し、ビオチン化した13F7をCPTGで希
釈したものを加えた。2時間、室温で反応させた後PB
S−Tで3回洗浄し、パーオキシダーゼ結合アビジンを
添加して30分、室温で反応させた。PBS−Tで5回
洗浄し、前記基質溶液を加え発色反応を行った。その検
量線を第8図に示した。−晩反応させた場合、検出限界
約1 pg/ mlになり、非常に高感度な測定系がで
きた。
第9図は、上記測定方法を用いて、本発明モノクローナ
ル抗体とインターロイキン↓及びリンホトキシンとの交
差反応の有無を検討した結果である。この結果から、こ
れらの物質との交差はないことがわかる。
尚、本発明のモノクローナル抗体を用いるヒトTNFの
測定系として、上記のものの他にも他の公知の原理を利
用した種々の測定系が容易に構成されることは、当業者
であれば容易に理解されよう。
【図面の簡単な説明】
第1図は抗ヒトTNFモノクローナル抗体とヒトTNF
とのウェスタンブロッティングのSDSポリアクリルア
ミドゲル電気泳動の結果(粒子構造)を示す写真である
。 第2図はヒトTNFの抗腫瘍効果を示す。 第3図は抗ヒトTNFモノクローナル抗体のヒトTNF
中和活性を示す。 第4図は組換えヒトTNFのアミノ酸配列及びヒトTN
F遺伝子の塩基配列を示す。 第5図はヒトTNF定量のための検量線を示す。 第6及び7図は本発明モノクローナル抗体の抗原特異性
の異同を表わす検量線を示す。 第8図は本発明のサンドイッチELISA法で得られた
検量線を示す。 第9図は本発明モノクローナル抗体とインターロイキン
1及びリンホトキシンとの交差反応の結果を示す。 第 ■ 図 第3図 1/クローナルt/j、体(%9/mff1 )第5図 TNF (ng/mり 第6図 モノ4Q−プル主14本O摩旦会せ(488つ−1ンク
)TNF (pg/ml ) モノクローナノロルイ本の紐魯亡(13F7つティング
) 0 00 000 TNF (pg/ml ) 第8 図 検量像 TNF (+)9/m旦)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ヒト腫瘍壊死因子と特異的に反応する抗ヒト腫瘍
    壊死因子モノクローナル抗体。
  2. (2)IgG_1に属する請求項1記載のモノクローナ
    ル抗体。
  3. (3)モノクローナル抗体13F7である請求項2記載
    のモノクローナル抗体。
  4. (4)ヒト組換え腫瘍壊死因子で免疫した動物由来の抗
    体産生細胞と8−アザグアニン耐性ミエローマ細胞との
    融合細胞であって、請求項1ないし3のいずれか1項に
    記載のモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ。
  5. (5)ハイブリドーマ13F7である請求項4記載のハ
    イブリドーマ。
  6. (6)ヒト腫瘍壊死因子と特異的に反応し、互いに異な
    る部位を認識する二種のモノクローナル抗体を用いるこ
    とを特徴とするヒト腫瘍壊死因子のサンドイッチELI
    SA測定方法。
  7. (7)二種のモノクローナル抗体が、13F7及び4B
    8であることを特徴とする請求項6記載の測定方法。
  8. (8)約0.1〜0.5wt%のカゼインを含む緩衝液
    を各試料及びモノクローナル抗体試薬の希釈に使用する
    ことを特徴とする請求項6又は7記載の測定方法。
JP13688090A 1989-06-30 1990-05-25 抗ヒト腫瘍壊死因子モノクローナル抗体、これを産生する融合細胞及び該モノクローナル抗体を用いる測定方法 Pending JPH03130092A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1-168799 1989-06-30
JP16879989 1989-06-30

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03130092A true JPH03130092A (ja) 1991-06-03

Family

ID=15874695

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13688090A Pending JPH03130092A (ja) 1989-06-30 1990-05-25 抗ヒト腫瘍壊死因子モノクローナル抗体、これを産生する融合細胞及び該モノクローナル抗体を用いる測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03130092A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2665850B2 (ja) hBNPのC端を認識するモノクロ−ナル抗体
US5712100A (en) Antibodies to peptides having NGF-like activity, and use thereof
JPS60231624A (ja) ヒト‐レニンに対するモノクローナル抗体及びその使用
JP2005535301A5 (ja)
CA2089212C (en) Antibodies to human gastrin-releasing peptide precusor and use thereof
EP0220063A2 (en) Anti-human interleukin 1 antibody, method for the production thereof and use of the same
CA2024063C (en) Antibodies directed against nerve growth factor-like peptides
JPH09176199A (ja) 抗ファクターXa・ティシュファクターパスウェイインヒビター複合体モノクローナル抗体及びその使用
JP2024534706A (ja) 二重特異性抗体及びその使用
EP0519728A2 (en) Anti-TCF-II monoclonal antibodies and method for the measurement of TCF-II by applying the antibodies
EP0271810A2 (en) Immunological determination of free human protein s and c4bp-protein s complex
EP0345811B1 (en) Monoclonal abtibodies specific for human fibrinopeptide A
JPH05284994A (ja) 抗ヒトpivka−ii抗体、ハイブリドーマおよび免疫学的測定方法
JPH03130092A (ja) 抗ヒト腫瘍壊死因子モノクローナル抗体、これを産生する融合細胞及び該モノクローナル抗体を用いる測定方法
US5187067A (en) Immunological determination of free human protein S and C4bp-protein S complex
JPH06153985A (ja) モノクローナル抗体
JPH07258298A (ja) モノクローナル抗体
JP3210994B2 (ja) ヒトガストリン放出ペプチド前駆体に対する抗体及びその使用
CA2040722A1 (en) Monoclonal antibodies against pp4, processes for the preparation thereof and the use thereof
HUT55445A (en) Process for producing hibride monoclonal antibodies
JPH11178593A (ja) Vegf121特異的モノクローナル抗体及び測定方法
JPH02276591A (ja) Anpのc端側を認識するモノクローナル抗体
JPH067193A (ja) モノクローナル抗体
CN115724977A (zh) 针对人卷曲受体的单克隆抗体及其用途
JP4028925B2 (ja) モノクローナル抗体