JPH03129146A - 両歯歯付ベルトとその製造法およびその装置 - Google Patents

両歯歯付ベルトとその製造法およびその装置

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JPH03129146A
JPH03129146A JP26716489A JP26716489A JPH03129146A JP H03129146 A JPH03129146 A JP H03129146A JP 26716489 A JP26716489 A JP 26716489A JP 26716489 A JP26716489 A JP 26716489A JP H03129146 A JPH03129146 A JP H03129146A
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JP
Japan
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endless body
belt
toothed
tooth
press
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JP26716489A
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English (en)
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Shigehiro Itsushiki
重洋 一色
Yoshiki Umehata
梅畑 凱喜
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YUNITSUTA KK
Unitta Co Ltd
Original Assignee
YUNITSUTA KK
Unitta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 C産業上の利用分野〕 本発明は、例えば自動車のエンジンに設けられる歯付ベ
ルトに関し、特に両面に歯を形成されたベルトに関する
〔従来の技術〕
歯付ベルトはプーリ間の動力伝達能力が高いことから、
種々の分野において使用されており、通常内側のみに歯
を有していた。ところが近年、自動車あるいは一般産業
用機械において、多数の機器を駆動するために、内側だ
けでなく外側すなわち背面にも歯を有する両歯歯付ベル
トが用いられるようになってきている。
この両歯歯付ベルトは、例えば、両面に歯を形成された
長尺の帯状体を所定の長さに切断し、その両端の切断面
どうしを突き合わせて接着させて成形されるか、あるい
は、内側に歯を有する無端体を成形するとともに、背面
に歯を有する長尺の帯状体をその無端体の周囲長に合わ
せて切断し、これを無端体の外周面に接着するとともに
切断面どうしを接着させて成形されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、このように長尺の帯状体を所定の長さに切断
して両端の切断面どうしを接合する構成によると、これ
らの切断面の形状が正確には一致していないことがあり
、このような場合、その接合部分において歯形が不揃い
になってピンチに誤差が往じ、また十分に接着させるこ
とが困難になるという問題が生じる。また、長尺の帯状
体を必要な分だけ切断する場合、最後には若干の不要な
部分が生し、材料歩留りが良くないという問題がある。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもの
であり、全周にわたって正確な歯形を有し、製造が容易
であり、しかも材料歩留りの良い両歯歯付ベルトを得る
ことを目的としてなされたものである。
〔問題を解決するための手段] 第1の発明は両歯歯付ベルトに係り、この両歯歯付ベル
トは、内側にベルト歯を有する内側無端体と、この内側
無端体と実質的に同形状の無端体を切断して成る帯状の
歯形付シートを、ベルト歯が外側になるようにして上記
内側無端体の外周面に接着して巻回され、かつ切断面を
突き合わせて連結されて成る外側無端体とを備えたこと
を特徴としている。
第2の発明はこの両歯歯付ベルトの製造方法に係り、こ
の製造方法は、外周面に歯形を有する円筒状金型に素材
層を巻回して、内側にベルト歯を有する内側無端体を成
形する工程と、上記円筒状金型により上記内側無端体と
実質的に同形状の無端体を成形し、この無端体を切断し
て帯状の歯形付シートを成形する工程と、この歯形付シ
ートを、ベルト歯が外側になるようにして上記内側無端
体の外周面に巻回し、これら内側無端体と歯形付シート
とを相互に圧着するとともに、この歯形付シートの切断
面を突き合わせて連結し、外側無端体を成形する工程と
を備えたことを特徴としている。
第3の発明は上記両歯歯付ベルトを製造するための装置
に係り、この製造装置は、内側にベルト歯を有する内側
無端体が巻回される歯付プーリと、上記内側無端体のベ
ルト歯が形成された面を支持する第1のプレス金型と、
この第1のプレス金型に対向して配設され、歯形の成形
に寄与する部分の長さが上記第1のプレス金型よりも長
く、上記内側無端体と実質的に同形状の歯形を有する歯
形付シートに係合する第2のプレス金型とを備えており
、上記第1および第2のプレス金型が、上記歯形付シー
トを上記内側無端体に圧着するとともに、上記歯形付シ
ートの両端面を突き合わせて連結することを特徴として
いる。
第4の発明も上記両歯歯付ベルトを製造するための装置
に係り、この製造装置は、内側にベルト歯を有する内側
無端体が巻回される歯付プーリと、上記内側無端体のベ
ルト歯が形成された面を支持する第1のプレス金型と、
この第1のプレス金型に対向して配設され、両端部に固
定プレス金型部材を有するとともに中央部に成形プレス
金型部材を有し、上記内側N端体と実質的に同形状の歯
形を有する歯形付シートに係合する第2のプレス金型と
を備えており、上記第1および第2のプレス金型が、固
定プレス金型部材により上記歯形付シートおよび内側無
端体を挟持し、上記成形プレス金型部材により上記歯形
付シートを内側無端体に圧着させるとともに歯形を成形
し、かつ上記歯形付シートの両端面を突き合わせて連結
することを特徴としている。
〔実施例〕
以下図示実施例により本発明を説明する。
第2図は両歯歯付ベルト10を示す。このベル)10は
無端状に成形され、内側のベルト歯11と外側のベルト
歯21は、それぞれ全周にわたって均一なピッチで設け
られる。また、内側のベルト歯11と外側のベルト歯2
1の形状およびピンチは相互に同じである。
第3図は、両歯歯付ベルトIOの断面を拡大して示した
ものである。この両歯歯付ベルト10は、ベルト歯11
と歯底部12から放る内側無端体13と、ベルト歯21
と歯底部22から成る外側無端体23と、これらの無端
体13.23の間に設けられた心線31とを有する。心
線31はベルト10の長さ方向すなわち周方向に沿って
延びる。
内側ベルト歯11および外側ベルト歯21は同じ位置に
設けられ、すなわち内側の歯底部12と外側の歯底部2
2は同じ位置に形成される。内側無端体13の表面には
帆布14が、また外側無端体23の表面には帆布24が
それぞれ被覆される。
後述するように外側無端体23は、内側無端体13と実
質的に同形状の無端体を切断した後、これを反転させて
内側無端体13の外周面に巻回し、両端の切断面を接合
して成形される。
次に、両歯歯付ベル1−10の製造方法および製造装置
を説明する。
まず内側無端体13の製造工程について説明する。
第4図は内側無端体上3の表面に被覆される帆布14を
示す。この帆布14は、ベルトの周方向に対して伸縮性
を有する布をミシン等により縫って無端状に成形される
。すなわち、ミシンによる縫製部15は帆布14の幅方
向(図中、縦方向)に延び、帆布14は、この縫製部1
5に沿う方向には伸縮性を有しない。なお、ミシンは通
常のものでもよく、また超音波を利用したものでもよい
図から理解されるように、製造業者名および製造ロフト
番号等の印刷文字16は帆布14の内側に位置する。
帆布14の材料は、ナイロンからなる合成繊維であり、
耐熱性と強度に優れたものであれば、いかなるものであ
っても良い。また帆布14の織りについては、平織り、
朱子織り、綾織り、あるいはこれらの変形織りでも良い
無端状に成形された帆布14は、第5図に示すように、
円筒状金型40に被せられる。この円筒状金型40は、
その外周面に、軸心方向に延びるとともに相互に等間隔
に形成された多数の歯形溝41を有し、この歯形溝41
はベルト歯に対応する。また第4図において円筒状金型
40は、内側無端体13を成形するために用いられてい
るが、外側無端体23を成形する時も、同じ円筒状金型
40が用いられる。
第6図は帆布工4を円筒状金型40に被せた状態を拡大
して示す。この図から理解されるように、帆布14は円
筒状金型40と略同径を有し、各溝41の間に形成され
た隆起部42の先端面に接する。一方、帆布14の縫製
部15は円筒状金型40の溝41に合致させて配置され
ている。
さて、円筒状金型40に被せられた帆布14には、第7
図に示すように、さらに第1のゴム層51すなわち素材
層が全周にわたって巻付けられる。
このゴム層51は、円筒状金型40の溝41内に充填さ
れるのに十分な厚さを有する。すなわちゴム層51は、
実質的に内側無端体13のベルト歯11となるものであ
る。
ゴム層51の材料としては、ベルト伝動のために歯形に
剛性を持たせる必要があるので、モジュラスの高いゴム
が望ましい、このようなゴムとしては、クロロプレンゴ
ム、エチレンプロピレンゴム、クロルヒドリンゴム等が
あるが、厳しい使用に耐えるゴムとして例えば水素添加
ニトリルゴムが好ましい。
ゴム層51が巻回された円筒状金型40は、第8図に示
すように加硫缶44内に収納され、予備的な成形が行わ
れる。この予備的な成形は、加硫缶44内において加熱
加圧を行うものであるが、その処理時間は通常の加硫処
理よりも短く、加硫の程度を仰えたものである。この予
備的な成形の結果、ゴムJii51は円筒状金型40の
溝4I内に流動し、これにより帆布14も溝41に沿う
形状に成形されるとともにゴム層に接着され、内側のベ
ルト歯がほぼ成形されることなる。
第9図は、第8図に示す予備成形工程において成形され
たベルト歯11を示す。予備成形工程により、帆布14
がベルト歯11の表面に接着され、また、帆布14の縫
製部15はベルト歯11の歯先部の近傍に位置している
。これは、もし縫製部15が肉厚の薄い歯底部12に位
置すると、ベルトの使用時に水分が縫製部15からベル
ト内部に浸入し易く、この水分によってベルトの耐久性
が損なわれることとなるからである。
予備成形工程の後、円筒状金型40は加硫缶44から取
り出され、第10図に示すように、心線31を巻付けら
れる。この図から理解されるように、円筒状金型40の
外周側においてゴム層51は、はとんど溝41(第6図
)内に移動しており、隆起部42(第6図)に対応した
部分には帆布i4が現れている。
心線31は、周知のように、相互に逆向きに撚る(いわ
ゆるS撚りおよびZ撚り)ことにより得られる一対の心
線からなる。また心線31は、本実施例において硝子繊
維から成形されるが、これに限定されるものではなく、
例えばアラミド繊維等の合成繊維でもよく、またアルミ
ニュウム等の金属繊維あるいはカーボン繊維でもよい。
心線31が円筒状金型40の外周面の全体にわたって巻
回されると、次に、第11図に示すように心線31の外
周側に第2のゴム層52が巻付けられる。第2のゴム層
52は第1のゴム層5■よりも薄く、またゴム層52の
厚さは心線31の間の隙間に充填されるのに十分な量で
ある。
第2のゴム層52は、第1のゴム層51および後述する
第3のゴム層(外側無端体24の成形に用いられる)と
同じ種類のゴムから成形されてもよいが、異なる種類の
ゴムから成形されてもよい。
しかしベルトの歯底部すなわちベルトの肉厚の薄い部分
は、プーリとの噛み合い時に屈曲される部分であり、心
線31は柔軟性を有していなければならない。したがっ
て、心線31に屈曲に対する柔軟性を持たせるために、
第2のゴム層52は硬度の低いゴムから成形されること
が好ましい。
次いで、第2のゴム層52を巻回された円筒状金型40
は、再び加硫缶44(第8図)に収納され、極めて短時
間の間だけ加熱加圧される。これにより第2のゴム層5
2は、流動性を生じて心線31間に浸入する。この後、
円筒状金型40は加硫缶44から取り出される。そして
、帆布14、第1のゴム層51、心線31および第2の
ゴム層52(心線31間に浸透している)からなる内側
無端体13は、第12図に示すように、円筒状金型40
から脱型される。なお、この状態において内側無端体1
3のベルト歯はまだ完全には成形されておらず、この意
味ではこの内側無端体I3は第3図のものとは異なる。
第13図および第14図は、第12図の工程により金型
40から脱型された内側無端体13を示し、第13図は
歯底部において破断した状態、第14図はベルト歯にお
いて破断した状態をそれぞれ示す。これらの図に示すよ
うに、第1のゴム層51はほとんどベルト歯となってい
るが、第2のゴム層52はほとんど心線31の隙間に浸
透している。
次に、外側無端体23(第3図)を成形するための帯状
の歯形付シート25(第15図)を製造する工程につい
て説明する。
歯形付シート25は、内側無端体13と同様な工程によ
り製造されるので、同し工程については説明を簡略化す
る。
歯形付シート25の表面に被覆される帆布24は、内側
無端体13の帆布14と同様に、ベルトの周方向に対し
て伸縮性を有するが周方向に直交する方向には伸縮性を
有しない布をξシン等により縫って無端状に成形される
が、伸縮性については特に必須ではない。また、この帆
布24は、内側無端体13の帆布14とおなし材料であ
ってもよく、さらに袋織りによって円筒形に成形された
ものであってもよい。
無端状に成形された帆布24は、内側無端体13の成形
乙こ用いられたのと同じ形状の円筒状金型40に被せら
れ、第3のゴム層が全周にわたって巻付けられる。この
第3のゴム層は、歯形付シート25のベルト歯21とな
るものである。第3のゴム層の材料は、第1のゴム層5
1と同じであってもよく、また異なるものでもよい。
第3のゴム層が巻回された円筒状金型40は、第8図に
示すように加硫缶44内に収納され、予備的な成形が行
われる。この予備成形工程の後、円筒状金型40は加硫
缶44から取り出される。
そして第15図に示すように、帆布24および第3のゴ
ム層53から威る無端体は、金型40から開放された後
、幅方向すなわちベルト歯21が延びる方向に沿って切
断され、歯形付シート25となる。この切断面26は、
ベルト歯21の中心線を含む平面、すなわちベルト歯2
1の歯先部を含み、かつ底面に垂直な面であることが好
ましい。
上述のようにして成形された内側無端体13と歯形付シ
ート25は、第1図に示すベルト製造装置に装着され、
次に述べるように相互に圧着されるとともに歯形を成形
されて無端状のベルト10となる。
この製造装置は、内側無端体13が巻回される一対の歯
付プーリ61.62と、第1のプレス金型71と、第2
のプレス金型72とを備える。
対の歯付プーリ61.62は所定の間隔を置いて設けら
れ、これらのプーリ61.62の間において内側無端体
13がほぼ水平になるように構成されている。第1のプ
レス金型71は、内側無端体13の内周側に配設される
とともに昇降自在に設けられており、また上面には、内
側無端体13のベルト歯に係合する複数(例えば、15
)の成形溝73を有する。第2のプレス金型72は、第
1のプレス金型71に対向して配設されるとともに昇降
自在に設けられており、下面には、歯形付シート25の
ベルト歯に係合する複数(例えば、15)の成形溝74
を有する。
第2のプレス金型71は、両端部に設けられた一対の固
定プレス金型部材75.76と、中央部に設けられた成
形プレス金型部材77とを備える。
これらの金型部材75.76.77は、それぞれ独立に
昇降するように構成される。固定プレス金型部材75.
76は第1のプレス金型71の両端部に対向しており、
このプレス金型71と協働して内側無端体13と歯形付
シート25を挟持するものである。成形プレス金型部材
77は、第1のプレス金型71と協働して、歯形付シー
ト25を内側無端体23に圧着するとともにベルトの歯
形を成形するものである。
固定プレス金型部材75.76は、例えば内部に形成さ
れた水路に冷却水を通すことにより、常時室温に保持さ
れるように構成される。一方、成形プレス金型部材77
は、内部に加熱蒸気あるいは電気ヒータ等の加熱機構を
有しており、またその熱容量は中央部はど小さく、両端
に近づくほど大きく定められている。すなわち、固定プ
レス金型部材75.7Gの近傍において、成形プレス金
型部材77の熱容量は大きく、これにより成形プレス金
型部材77の歯形付シート25との接触面における温度
が全体にわたり均一になる。
第1のプレス金型71は、固定プレス金型部材75.7
6に対応した部位において冷却水等により冷却されて室
温に保持され、また成形プレス金型部材77に対応した
部位において、両端はど熱容量が大きくなるように加熱
される。すなわち、第1のプレス金型71の成形プレス
金型部材77に対応した部分の表面温度は全体にわたり
均一である。
第1のプレス金型71の両端部に位置する2つの成形溝
73間の距#W1は、次の(1)式のに従って定められ
る。すなわち、 W1=2XπX (r−PLD値) xn/NX(1−c)     ・・・(1)ここで、
r:ベルトを円形にした時における心線31の半径、 n:t<形プレス金型部材77に係合するベルト歯の数
、 N:全てのベルト歯の数、 C:第1のプレス金型71を構成する 材料の熱膨張係数 である。またPLD値は、本実施例の場合、第3図に示
すように心線31の中心と歯底12.22との距離であ
る。
一方、第2のプレス金型72の両端部に位置する2つの
成形溝74間の距離W2は、次の(2)式のに従って定
められる。すなわち、 W2=2XxX (rfPLD値) ×n/NX (1−d )     ・・・(2)ここ
で、d:第2のプレス金型72を構成する材料の熱膨張
係数 である。
(1)および(2)式から理解されるように、第■およ
び第2のプレス金型71.72を同し金属材料から構成
した場合、c=dであるので、WlとW2は、PLD値
の分だけ異なる。つまり、第2のプレス金型72の両端
の成形溝間距離W2は、第1のプレス金型71の両端の
成形溝間距離Wlよりも長く、その割合は、 W2/W 1 =(r +P L D値)/(r−PL
D値)である。
次に第1図および第16図を参照して、内側無端体13
と歯形付シート25の圧着および歯形の成形を行う工程
を説明する。
内側無端体13はあらかじめ一対の歯付プーリ61.6
2に巻回されている。まず第1のプレス金型71が上方
へ変位してその歯溝73が内側無端体13の歯に係合す
る。次いで、歯形付シート25が、ベルト歯が外側にな
るようにして内側無端体13の外周面に載置される。そ
して第16図(a)に示すように、固定プレス金型部材
75.76が下降してその歯溝74が歯形付シート25
の歯に係合する。ここで、歯形付シート25の歯は内側
無端体13の歯と同じピッチで成形されており、また第
2のプレス金型72の成形溝間距離W2は第1のプレス
金型71よりも長いので、歯形付シート25は、固定プ
レス金型部材75.76の保合により、第1および第2
のプレス金型71.72の成形溝間距離の差に対応する
分だけ伸張せしめられる。
この状態で、第16図(b)に示すように成形プレス金
型部材77が下降し、歯形付シート25が内側無端体1
3に対して押圧される。しかして第1のプレス金型71
と成形プレス金型部材77による加熱および押圧により
、内側無端体13と歯形付シート25のゴムが加硫して
ベルト歯が成形され、また内側無端体13と歯形付シー
ト25が相互に圧着される。この時、固定プレス金型部
材75.76により押圧される部分は、加熱されないの
でゴムは加硫せず、ベルト歯の成形は行われない。
また最初のプレス工程においては、第1図に示すように
、歯形付シート25の端部の歯A(ひとつのベルト歯が
中心線において半分に分割された形状を有する)が固定
プレス金型部材75の外側に位置し、端部から2番目の
歯Bは固定プレス金型部材75の歯溝74に係合する。
したがって、図において3番目の歯Cから右側の歯り、
E、Fの成形が行われる。この後、第2のプレス金型7
2が上界するとともに第1のプレス金型71が下降し、
内側無端体13および歯形付シート25は、図中、左方
へ移動せしめられる。成形が終了したベルト歯は成形プ
レス金型部材77から外方へ排出され、次の歯が成形プ
レス金型部材77の直下に配置される。
すなわち、この時、成形プレス金型部材77によりブレ
ス成形された歯のうち最も右側の歯Fが固定プレス金型
部材75の直下に位置するようになる。しかし、成形プ
レス金型部材77における温度分布が完全には均一でな
く、固定プレス金型部材75.76の近傍において相対
的に低温になる場合には、最も右側の歯Fは二度プレス
成形(加硫)されることが好ましい。したがってこのよ
うな場合には、右側の歯Fが次のプレス工程において成
形プレス金型部材77の最も左側(歯C)に位置するよ
うに、歯形付シート25を移動させればよい。
以下同様にして、上述のプレス工程が繰り返され、ベル
ト歯が成形されるとともに、歯形付シート25が内側無
端体13に圧着されてこの外周面に巻回される。この工
程の間、歯形付シート25は少しずつ引き延ばされ、最
後の工程において、最後尾の切断面は先頭の切断面に正
確に密着して連結される。
このようにして、外側無端体23(第3図)が成形され
、その長さは内側無端体13よりもPLD値に対応した
分だけ長くなる。したがって、全周にわたって正確な歯
形を有し、しかも残留歪みを極力抑えられた両歯歯付ベ
ルトが得られる。また、上記実施例における内側無端体
13と歯形付シート25が同じ円筒状金型40から得ら
れるので、両歯歯付ベルトの製造が容易であり、また材
料歩留りもよい。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、全周にわたって正確な歯
形を有し、製造が容易であり、しかも材料歩留りの良い
両歯歯付ベルトを得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例にかかる製造装置を示す断面
図、 第2図は両歯歯付ベルトの概略の構成を示す斜視図、 第3図は両歯歯付ベルトの要部を示す断面図、第4図は
帆布を示す斜視図、 第5図は帆布を円筒状金型に被せる工程を示す斜視図、 第6図は円筒状金型に帆布が被せられた状態を示す断面
図、 第7図は円筒状金型に第1のゴム層を巻回する工程を示
す斜視図、 第8図はゴム層を巻回された円筒状金型を加硫缶に収納
した状態を示す斜視図、 第9図は第8図の工程後におけるゴム層と帆布を示す断
面図、 第1O図は円筒状金型の心線を巻回する工程を示す斜視
図、 第11図は円筒状金型に第2のゴム層を巻回する工程を
示す斜視図、 第12図は円筒状金型から内側無端体を取り出す工程を
示す斜視図、 第13図は内側無端体を歯底部分で切断して示す断面図
、 第14図は内側無端体をベルト歯の中心部分で切断して
示す断面図、 第15図は歯形付シートを示す斜視図、第16図(a)
は成形プレス金型部材が下降する前を示す断面図、 第16図(b)は成形プレス金型部材が下降した後を示
す断面図である。 I3・・・内側無端体 23・・・外側無端体 25・・・歯形付シート 40・・・円筒状金型 71・・・第1のプレス金型 72・・・第2のプレス金型

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)内側にベルト歯を有する内側無端体と、この内側
    無端体と実質的に同形状の無端体を切断して成る帯状の
    歯形付シートを、ベルト歯が外側になるようにして上記
    内側無端体の外周面に接着して巻回され、かつ切断面を
    突き合わせて連結されて成る外側無端体と を備えたことを特徴とする両歯歯付ベルト。
  2. (2)外周面に歯形を有する円筒状金型に素材層を巻回
    して、内側にベルト歯を有する内側無端体を成形する工
    程と、 上記円筒状金型により上記内側無端体と実質的に同形状
    の無端体を成形し、この無端体を切断して帯状の歯形付
    シートを成形する工程と、 この歯形付シートを、ベルト歯が外側になるようにして
    上記内側無端体の外周面に巻回し、これら内側無端体と
    歯形付シートとを相互に圧着するとともに、該歯形付シ
    ートの切断面を突き合わせて連結し、外側無端体を成形
    する工程と を備えたことを特徴とする両歯歯付ベルトの製造方法。
  3. (3)内側にベルト歯を有する内側無端体が巻回される
    歯付プーリと、 上記内側無端体のベルト歯が形成された面を支持する第
    1のプレス金型と、 この第1のプレス金型に対向して配設され、歯形の成形
    に寄与する部分の長さが上記第1のプレス金型よりも長
    く、上記内側無端体と実質的に同形状の歯形を有する歯
    形付シートに係合する第2のプレス金型とを備え、 上記第1および第2のプレス金型は、上記歯形付シート
    を上記内側無端体に圧着するとともに、上記歯形付シー
    トの両端面を突き合わせて連結することを特徴とする両
    歯歯付ベルトの製造装置。
  4. (4)内側にベルト歯を有する内側無端体が巻回される
    歯付プーリと、 上記内側無端体のベルト歯が形成された面を支持する第
    1のプレス金型と、 この第1のプレス金型に対向して配設され、両端部に固
    定プレス金型部材を有するとともに中央部に成形プレス
    金型部材を有し、上記内側無端体と実質的に同形状の歯
    形を有する歯形付シートに係合する第2のプレス金型と
    を備え、 上記第1および第2のプレス金型は、固定プレス金型部
    材により上記歯形付シートおよび内側無端体を挟持し、
    上記成形プレス金型部材により上記歯形付シートを内側
    無端体に圧着させるとともに歯形を成形し、かつ上記歯
    形付シートの両端面を突き合わせて連結することを特徴
    とする両歯歯付ベルトの製造装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5371181A (en) * 1976-12-07 1978-06-24 Unitta Co Ltd Structure of both gear timing belt and its making method
JPS60159039A (ja) * 1984-01-30 1985-08-20 Mitsuboshi Belting Ltd ダブルタイミングベルトの製造方法

Patent Citations (2)

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