JPH03125766A - 構造物の制振架構 - Google Patents

構造物の制振架構

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JPH03125766A
JPH03125766A JP26479089A JP26479089A JPH03125766A JP H03125766 A JPH03125766 A JP H03125766A JP 26479089 A JP26479089 A JP 26479089A JP 26479089 A JP26479089 A JP 26479089A JP H03125766 A JPH03125766 A JP H03125766A
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beams
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Masaaki Yamada
正明 山田
Masanori Yoshimura
吉村 正憲
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、構造物に外力が作用したときに、梁の回転
変形を感知して作動する制振装置が、構造物のわずかな
振動に対しても大きな制振性能を発揮するように構成し
た架構に関する。
〔従来の技術〕
構造物に風、地震等の外力が作用したときに生じる振動
を制御する装置として、この発明者は、先般開発した角
運動量の原理を用いた制振装置について特許出願をした
(特願平1−136727号)。
この制振装置は、フレームに取り付けた回転軸の周りに
回転可能な回転体を、フレームのビームにより、回転体
の回転軸と直交する中心軸線の周りに回転可能に支持し
たものであり、回転体は鉛直方向の軸の周りに高速回転
するようにしである。
ところで、従来の一般的構造物の架橋を構成する水平部
材(梁)と垂直部材(柱)とは、各階層および各スパン
ごとにそれぞれに対応する長さをもつ材料が使用されて
いる。
第8図は、構造物1の代表例として2層1スパンの架構
を示し、梁2.3および柱6は、それぞれのスパンと階
高とに応じた1本の材料を剛節接合した構造になってい
る。
この構造物1に外力が作用したとき、架橋の変形状態は
第9図に示すようになる。
各階層に一方向から作用する外力をP、、P。
とすると、各階層には剪断変形による水平変位δ、。
δ8が卓越して生じ、梁2,3および柱6にはこれによ
る回転変形を生じる。
この構造物の振動を制御する装置として、上記の制振装
置10を梁2.3の中央部に設置した場合、剪断変形に
より生じた梁2.3の中央部における回転角をθ1、θ
1とすると、制振装置10は、梁2.3の回転変形を感
知して作動し、回転角θ1.θ、に対応する角速度に比
例した制振力を発生するようになっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述したように、角運動量の原理を用いた制振装置は、
構造物に外力が作用したときに梁に発生する回転変形を
感知して、回転角の大きさに対応する制振性能を発揮す
るものである。
しかし、従来の構造物の架構においては、構造物に微小
な振動が生じた場合は、これにより梁に生じる回転角も
小さくなるため、所望の制振力を得ることは困難になる
という問題がある。
この発明は上記の問題を解決して、構造物のわずかな振
動によっても、梁に大きな回転角を生じる架構を提供す
ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記問題を解決するため、この発明においては、構造物
の架構の全部または一部を、中間部材と中間部材の長さ
方向両端にピン接合された側端部材とからなる梁と、梁
の側端部材のピン接合側とは反対側の長さ方向端部に剛
節接合された柱とにより構成し、制振装置は梁の中間部
材に配置しである。
制振装置は、フレームと、フレームに取り付けられた回
転軸の周りに高速回転する回転体と、フレームの外周を
回転体の回転軸と直交する軸方向両端側で支持するビー
ムとを備え、梁の中間部材に固定した支持台に、制振装
置のビームを水平方向の軸の周りに回転可能に支持し、
回転体の回転軸を鉛直方向に保持しである。
〔作用〕
この発明の制振架構は、梁を3部材により構成し、中間
部材と側端部材とをピン接合しているため、構造物に外
力が作用したとき、梁の中間部材は、ピン接点を支点と
して側端部材に対して回転変位し、中間部材の回転角は
従来の梁に比べて大きくなる。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例について、図面を参照して説明
する。
第1図は、この発明を2層1スパンの架構を有する構造
物1に適用した実施例である。
この架構の各階層の梁2.3は、中間部材2a。
3aと中間部材2a、3aの長さ方向両端側の側端部材
2b、3bとの3部材に分割されている。
中間部材2a、3aの長さ方向両端部は、側端部材2b
、3bの一方の長さ方判端部に、ピンA。
Bによって接合され、梁2.3の側端部材2b。
3bの他方の長さ方向端部は、それぞれ剛fiff C
Dによって柱6.6に接合された構成になっている。
そして、梁2.3の各中間部材2a、3aに制振装置1
0が配置されている。
制振装置10は、第3図ないし第5図に示すように、扁
平な防錘円形状のフレーム11に、外周部分が内周部分
よりも厚肉に成形された円盤状の回転体12を収容し、
回転体12の中心線上に設けた回転軸13の両端部を、
フレーム11の中心軸線の周りに回転可能に軸支し、フ
レーム11の外周には、回転体12の回転軸13と直交
する軸方向(直径方向)両端側に、それぞれビーム14
゜15を取り付けたものである。
この制振袋”It 10のフレーム11のビーム14゜
15は、梁2,3の中間部材2a、3a上に固定された
支持台7,8に水平方向の軸の周りに回転可能に支持さ
れており、回転体12の回転軸13は、鉛直方向を保持
した状態になっている。
上記構造物1に外力が作用したときの架構の変形状層は
、第2図に示すようになる。各階層に一方向から外力P
+、Pzが作用して剪断変形による水平変位δ1.δ2
が生じたとき、梁2,3の中間部材2a、3aは、側端
部材2b、3bにピン接合されており、側端部材2b、
3bに対してピンA、Bを支点として回転するため、従
来よりも大きい回転変形を生じ、中間部材2a、3aの
回転角θ1.θ、は従来の梁の回転角θ、、θ。
よりも大きくなる。
したがって、梁2.3の中間部材2a、3aに配置され
ている制振装置10は、外力P、、P。
による梁2,3の水平変位δ1.δ2が従来と同じであ
っても、大きな制振力が発生することになる。
制振装置10による制振力の発生機構は、次のとおりで
ある。
構造物1の梁2のスパン方向をX軸とし、制振装置lO
の回転体12は、第3図に示す矢印方向に高速回転して
いるものとする。
外力P1がX軸方向から加えられたとき、梁2の中間部
材2aに生じた回転角θ、による角速度をΩ1とすると
、中間部材2aに固定された制振装置100回転体12
にもこれと同一の角速度Ω1が与えられるので、この角
速度ベクトルに直交する方向、すなわちX軸周りには、
第4図に示す矢印方向のモーメントM+が生じる。この
モーメン)M+により回転体12はX軸周りに角速度Ω
の回転動を住じるので、この角速度ベクトルに直交する
方向、すなわちX軸周りに第5図に示す矢印方向のモー
メントM2が発生する。このモーメントMtは、支持台
7,8を介して梁2に鉛直方向の偶力N、Nとして作用
し、中間部材2aの回転変形とは逆方向の回転変形が生
じる。これにより中間部材2aに生じた回転角θ、が相
殺され、梁2の回転変形が消去されることになる。
上記実施例では、梁2.3の中間部材2a、3aの上面
に制振装W10を設置した場合を図示したが、制振装置
10は第6図に示すように、梁2゜3の中間部材2a、
3aの下面に設置してもよい。
第7図は、この発明の他の実施例として、第1図の架橋
に壁部材8を設けた場合を示したものである。
なお、この発明は、大架構方式の構造物については、架
構の一部分のみに適用してもよい。
〔発明の効果〕 以上説明したように、この発明は、構造物の梁を中間部
材と中間部材の長さ方向両端にピン接合された側端部材
との3部材とし、側端部材のピン接合側とは反対側の長
さ方向端部に柱が剛節接合された架構を設け、構造物の
振動により梁に生じる回転変形を感知して作動する制振
装置は梁の中間部材に設置しであるため、構造物に外力
が作用したときに、梁の中間部材がピン接点を支点とし
て回転して大きな回転変形を生じ、従来の架橋の梁に制
振装置を設置した場合に比べて大きな制振力を得ること
が可能となる。
したがって、この発明によれば、構造物にわずかな水平
変位が現れる程度の微小振動が生じた場合においても、
梁の中間部材に生じる回転角が大きくなるため、これに
対応する制振力が得られ、わずかな変形領域からでも、
きめ細かい制振性能が発揮されることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の実施例を示す側面図、第2図は第
1図の架構に外力が作用したときの変形状態図、第3図
は制振装置を示す平面図、第4図は第3図の1−1線断
面図、第5図は第3図の■−■線断面図、第6図は制振
装置の他の配置例を示す側面図、第7図はこの発明の他
の実施例を示す側面図、第8図は従来の架橋の一例を示
す側面図、第9図は第8図の架構に外力が作用したとき
の変形状態図である。 図中、lは構造物、2.3は梁、2a、3aは中間部材
、2b、3bは側端部材、6は柱、A。 Bはピン接点、C,Dは剛節接点、7,8は支持台、1
0は制振装置、11はフレーム、12は回転体、13は
回転軸、14.15はビームである。 3fC 召う 図 第 図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)構造物の少なくとも一部に、中間部材と中間部材
    の長さ方向両端にピン接合された側端部材とからなる梁
    と、梁の側端部材のピン接合側とは反対側の長さ方向端
    部に剛節接合された柱とにより構成した架構を設け、前
    記梁の中間部材に、フレームと、フレームに軸支された
    回転軸の周りに高速回転する回転体と、フレームの外周
    を回転体の回転軸と直交する軸方向両端側で支持するビ
    ームとを備える制振装置を配置し、梁の中間部材に固定
    した支持台に、制振装置のビームを水平方向の軸の周り
    に回転可能に支持し、回転体の回転軸を鉛直方向に保持
    したことを特徴とする構造物の制振架構。
JP26479089A 1989-10-11 1989-10-11 構造物の制振架構 Expired - Lifetime JP2682876B2 (ja)

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