JPH03123308A - 光通信ケーブルの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野Ｊ 本発明は、交互反転溝を有するスペーサに光ファイバ心
線を収納撚合せる際に、光ファイバに過剰な張力が付加
されないように撚合せることを可能にする改良された光
通信ケーブルの製造方法に関するものである。

［従来の技術］ 光通信ケーブルには様々な構成のものが提案され実用化
されているが、第１図にその端面図を示したように゛、
テンションメンバー２を合部に有するスペーサ１の外周
に所定のピッチでＳＺ交互反転する光ファイバ収納溝３
，３を形成し、当該スペーサ１内に光ファイバを収納し
た後その外周を押え巻し、その上に保護被覆を施した構
成のものも比教的多用されている。

このように、スペーサ１の清をＳ方向あるいは２方向の
一方向にのみ限定せず、ＳＺ交互反転消３．３を形成す
るのは、それによって光ファイバ４に十分な余長を確保
し、光ファイバに異常張力の発生するのを防止すると共
に、光ファイバ４を分岐する際などに接続に必要な余長
を十分に引出し得るようにするものである。

第２図は、そのようなＳＺ交互反転渭３，３を有するス
ペーサ１（以下ＳＺスペーサという）の溝の反転部の様
子を示した部分見取図である９図よりわかるように、Ｓ
Ｚスペーサ１の？１１３．３のＳＺ反転部ではかなり急
激な溝方向の変化が形成される。

［発明が解決しようとする課題］ 第４図は、上記したＳＺスペーサ１の交互反転溝３，３
内に光ファイバ４．４を収納撚合せるための従来の撚合
機の概要を示す説明図である。

繰出ドラム１１より予めＳＺ溝の形成されているＳＺス
ペーサ１を送出す一方、ボビン１０゜１０に巻かれてい
る光ファイバ心線４．４を図のように繰出し、−旦固定
目板１２を通過させてそれぞれの位置配分をした後、Ｓ
Ｚスペーサ１の清の反転角（通常３６０”　）に同調し
て図中矢印のように交互に反転する交互反転目板１３を
通過させ、集合ダイス１４部分で光ファイバ心線４．４
をＳＺスペーサ１の前記溝３，３内に収納させ、直ちに
テープ等による粗巻装置１５によって収納した光ファイ
バ心線４．４上より押え巻をし、引取機１６による引取
り及び巻取ドラム１７への巻取りが行なわれる。

巻取ドラム１７に巻取られた材料は、次工程の保護被膜
押出工程に移送され、外周に保護外被が押出被覆されて
光通信ケーブルとして製品化されるものである。

上記において理解されるように、ＳＺスペーサ１の溝３
，３の角度は常に変化しており、交互反転目板１３によ
り光ファイバ４．４が常に具合よく消３，３内に収納さ
れるようにガイドされる機構となってはいるが、光ファ
イバ４．４が前記第２図に示したＳＺ反転部を通過する
ときには、急激な曲げの変化を伴うために、この反転部
通過の際には、光ファイバ４，４の走行張力が一時的に
増大する。実測した結果によれば、光ファイバ４゜４が
ボビン１０．１０より繰出される際の張力をＴＩとする
と、通常前記集合ダイス通過時の張力は１．５Ｔ１〜２
Ｔｓとほぼ１，５〜２倍に増大し、前記ＳＺ反転部では
その増大率が一層大きくなることが判明した。しかも、
この張力の増加割合は光ファイバ心線４の走行速度に密
接に関連し、生産性を向上させるために走行速度を上げ
ると、張力の前記増加率も増大する関係にあることも判
った。

このような張力の増大がみられると、一般につぎのよう
な不具合が生ずる。

（１）光ファイバ心線のスペーサ清への側圧が増大し、
光ファイバの伝送損失を大きくする結果となる。

（２）完成ケーブルに引張りや温度差による伸縮が生ず
ることでケーブルに伸びが生じ、それによって上記（１
）同様に伝送損失が増大する。

（３）反転部での張力増大の際に、光ファイバが溝から
とび出してしまうことがあり、そのままその上に粗巻お
よび外被が施されると、光ファイバへの側圧は非常に大
きなものとなり、大きな伝送損失を生じさせる原因とな
る。

（４）上記したようなそれぞれの不具合を最少限に止め
ようとすると必然的に作業速度を低下させねばならず、
生産効率の面から問題が大きい。

本発明の目的は、上記したような従来技術の問題点を解
消し、溝内における光ファイバの側圧の発生を最少限と
し、伝送特性において優れた光ケーブルを高速度で効率
よく製造することを可能とする新規な光通信ケーブルの
製造方法を提供しようとするものである。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、ＳＺ交互反転するスペーサの溝内に光ファイ
バ心線を収納撚合せする場合において、光ファイバ送出
ボビンからスペーサ消への撚口までの間に、光ファイバ
に強制的な送出し力を与え得る装置を配置し、撚口部に
おいて光ファイバに過剰な張力が付加されないようにし
てＳＺスペーサの溝内に光ファイバ心線を収納撚合せる
ものであり、そのように強制的に光ファイバ心線を送出
すための装置として、光ファイバの走行速度よりも幾分
速い周速で回転する制御装置を具備した回転駆動ロール
を用いたものである。

［作用］ 光ファイバ心線の繰出し力を引取機による引取張力にの
み依存せず、光ファイバ心線自体に強制的な送り出し力
を付加し得るように構成すれば、撚口部分での光ファイ
バの張力をゼロないし非常に小さなものとすることがで
き、ケーブルとして製品化された後、溝内において光フ
ァイバに側圧が付加されるおそれを最少限に止めること
ができる。

［実施例］ 以下に、本発明について実施例を参照し説明する。

第３図は、本発明に係る方法を実施するための撚合機の
具体例を示す概略図であり、前記第４図と同一符号は実
質的に同一構成を示すものである。

光ファイバ心線４．４の送出しボビン１０゜１０、固定
目板１２．交互反転目板１３および集合ダイス１４は従
来例と特に変る所はない。

本発明が特徴とするところは、光ファイバ心線４．４に
強制送出し力を付与する強制送出装置２０およびそれを
制御駆動する駆動制御装置２１を設置したことにある。

すなわち、光ファイバ心線４．４の繰出し張力を前述し
た引取機の引取力にのみ依存せず、強制送出装置２０に
よっても送出し力を付加してやるのである。この付加送
出し力は大きすぎれば光ファイバ心線４．４がたるみを
生じ好ましくないし、小さすぎれば折角退出装置２０を
設備した効果が薄弱となる。

従って、駆動制御装置２１に光ファイバ心線４の集合ダ
イス近傍における張力（あるいは走行速度）を検知可能
に構成し、その張力ないし走行速度の大小に応じ送出装
ｆｆ２０の送出し速度を調整し得るように構成するので
ある。

かかる場合におけるもっとも簡易な構成としては、強制
送出装置２０として回転ロールを用い、その外周に一旦
光ファイバ心線４．４を巻付けてから送出すようにし、
そのときの回転ロールの周速を光ファイバの前記走行速
度より若干速めとなるように調整するのがよい。

ボビン１０．１０より繰出される光ファイバの初期設定
走行張力は、その機構上から通常５０〜１００ｇである
。この走行張力において前記回転ロールを通過させると
、通過後の張力を０〜１０ｇにまで低減することができ
る。つまり、光ファイバの走行速度より若干速い周速で
回転ロールを回転することによりロール通過前の走行張
力が解放され、送込み作用が働いて、通過後の光ファイ
バの張力をほぼ０とすることができるのである。

この場合、前述したように光ファイバにたるみが発生し
ないように、ロールの回転数、径、表面粗さあるいは光
ファイバの抱き角等を参酌し、駆動制御装置２１により
制御調整し得るように構成する必要があるのはいうまで
もない。

このようにして交互反転目板１３を通過する前の張力が
Ｏ〜１０ｇ程度にまで低減されていれば、目板１３を通
過後に張力が幾分増加すると考えてもその張力はＯ〜２
０ｇ程度となり、はぼ無視することができる。

なお、強制送出装置２０については上記実施例の如き回
転ロールへの周回に限るものではなく、適宜な装置に設
計変更可能であることはいうまでもなく、設置位置につ
いても目板自体に設置したり、ボビン１０そのものに駆
動力を与えるなど本発明の有する技術思想の範囲内で種
々な変更が可能なことは勿論である。

実施例 コア径５０μｍ、クラッド外径１２５μｍの光ファイバ
素線に２５０μｍの紫外線硬化樹脂を被覆したファイバ
２心を平行に並べ、前記紫外線硬化樹脂をさらに一括被
覆して２心のテープ心線を作製した。

上記のようにして製造したテープ心線を用い、反転角３
６０′″、反転ピッチ２５０ｍ＋で６溝のＳＺスペーサ
溝内に従来方法及び本発明方法のそれぞれの方法を用い
てテープ心線を収納撚合せ光ケーブルを製造した。

第５図は、そＬぞれの方法を用いてケーブル化した試料
を用い、引張り伸びを与えた際の伸び率（％）と伝送損
失増加量の関係をプロットした線図である。

第５図より明らかなように、従来方法により製造したケ
ーブルは伸びが０．１％においてすでに光ファイバの伝
送損失の増加が始まるのに対し、本発明に係る方法によ
り製造したケーブルにおいては、０．３％の伸びまでは
ほとんど伝送損失の増加はみられない、これは、ケーブ
ルのＳＺスペーサ内での光ファイバの残留伸びが非常に
小さなものとなっていることを端的に示すものであり、
本発明の有する優れた特徴を実証するものということが
できる。

［発明の効果］ 以上の通り、本発明に係る製造方法によれば、交互反転
溝を有するスペーサに光ファイバ心線を収納撚合せる際
に、光ファイバに過剰な張力が付加されるおそれがなく
、製造速度を上昇させ生産性の効、率を向上させ得る上
、伝送特性において非常に優れた光通信ケーブルを製造
することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図はスペーサ型光ケーブルの実施例の端面図、第２
図はＳＺスペーサの溝の反転部分の見取図、第３図は本
発明に係る製造方法の実施に使用する撚合機の概要を示
す説明図、第４図は従来方法における撚合機の概要を示
す説明図、第５図は本発明方法と従来方法により製造し
た光ケーブルの伸びと伝送損失の増加量の関係を示す線
図である。 １：ＳＺスペーサ、 ２：テンションメンバー ３二収納消、 ４：光ファイバ心線、 １０：ボビン、 １２：固定目板、 １３二交互反転目板、 １４：集合ダイス、 ２０：強制送出装置、 ２１：駆動制御装置。 第１図 １２図 第４図 第３図 １　：８２スペーサ ４；光ファイバ １（ｌポピ／ １１　　ｋａ出上ドラ ム２４足目板 １３：交互Ｉｇ、転目板 １４　　ｊｌ金ダイス １５：＠＊装重 １１引取慢 １７：看取ドラム ＺＳＺスペーサ ２：テンションメンバー ３＝収納１ ４：光ファイバ心線 １０：ボビン Ｌ２：固定目板 １３：交互反転目板 １４；集合ダイス ２０＝強制送出Ｓ置 ２１：［動制御装置 フル伸び　（％

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）ＳＺ交互反転するスペーサの溝内に光ファイバ心
   線を収納撚合せする場合において、光ファイバ送出ボビ
   ンからスペーサ溝への撚口までの間に、光ファイバに強
   制的な送出し力を与え得る装置を配置し、撚口部におい
   て光ファイバに過剰な張力が付加されないようにしてＳ
   Ｚスペーサの溝内に光ファイバ心線を収納撚合せる光通
   信ケーブルの製造方法。
2. （２）強制的な送出装置が、光ファイバの走行速度より
   も幾分速い周速で回転する制御装置を具備した回転駆動
   ロールである請求項１記載の光通信ケーブルの製造方法
   。