JPH031229B2 - - Google Patents

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JPH031229B2
JPH031229B2 JP26764387A JP26764387A JPH031229B2 JP H031229 B2 JPH031229 B2 JP H031229B2 JP 26764387 A JP26764387 A JP 26764387A JP 26764387 A JP26764387 A JP 26764387A JP H031229 B2 JPH031229 B2 JP H031229B2
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JP
Japan
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film
spool
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width
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JP26764387A
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JPH01214588A (ja
Inventor
Masao Kitagawa
Ryuji Murai
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はスプール巻きワイヤに関する。 [従来の技術] 従来、フラツクス入り溶接用ワイヤは通常5〜
20Kgを第12図aに示すスプール121に第12
図bに示すごとく巻き、ワイヤ122の表面に速
効型気化性防錆紙123を、第12図cに示すご
とく胴巻きにして、端部を重ね合わせ粘着テープ
124により固定し、ポリエチレンフイルムをか
け、収縮包装を施し溶接用スプール巻きワイヤと
していた。 以上のような従来技術におけるワイヤ包装方法
では、ワイヤを防錆するために、上記したように
防錆紙を巻く工程とフイルムを巻く工程との、二
つの工程を設けており、作業時間が長く、しかも
包装材料として防錆紙、ポリエチレンフイルム、
粘着テープの3種類を使用しており、作業面およ
び材料面の両面から包装コストが高くついてい
た。 上記した作業面での問題点を解決するために、
防錆剤をポリエチレンフイルムに含浸させたポリ
エチレンシユリンクフイルムが市販されている
が、含浸タイプのため防錆に際して速効性がなく
実用性に乏しかった。 そこで、ポリエチレンフイルムに防錆剤を含浸
させるのではなく、表面に塗布したポリエチレン
フイルムが考案されたが、フイルム端部を重ね合
わせヒートシールする際に、フイルム表面に塗布
された防錆剤が障害となってヒートシールが十分
にできないという問題があった。 上記の問題を解決するために防錆剤を部分的に
塗布することにより、非塗布部分を形成し、フイ
ルム端部を重ね合わせ、この重ね合わせに際して
は上記非塗布分同士が重なり合うようにし、ヒー
トシールを行なう方法が考案された。 しかしながら、上記方法では非塗布部分同士を
重ね合わせるために位置決めが必要となり作業性
の点で問題があった。 [発明が解決しようとする問題点] 本発明は以上説明した従来技術の問題点を解決
して、材料面においても廉価で、また小作業性の
点でも良好な包装が可能な溶接用スプール巻きワ
イヤを提供するものである。 [問題点を解決するための手段] 本発明は、溶接用ワイヤをスプールの胴部に巻
装した後、ワイヤおよびスプールを収縮性フイル
ムで覆い、当該収縮性フイルムをヒートシール後
収縮包装してなる溶接用スプール巻ワイヤにおい
て、前記収縮性フイルムの内面には気化性防錆剤
が塗布されているとともに、フイルム長手方向に
対して傾斜した方向に前記気化性防錆剤の非塗布
帯が複数形成されていることを特徴とする溶接用
スプール巻きワイヤに要旨が存在する。 [作用] 本発明は、第1図a,bに示すごとくフイルム
1の巻き取り方向に対して傾斜帯状に一定幅に気
化性防錆剤2を塗布したものである。 しかがって、第2図に示すごとく、ワイヤ3を
巻いたスプール4を第1図に示したフイルム1を
2ケ使用して包囲し、第2図イ,ロ部分において
この2ケのフイルム1を重ね合わせる。その後こ
のイ,ロ部分にてヒートロールを行なう。このと
き、重ね合わせた部分では、第3図に示すごとく
気化性防錆剤2の帯状塗布部が格子状となり、非
塗布部5は5′に示すごとく重ね合せ部(加熱帯
部分)において、菱形で一直線上に並ぶ。 すなわち、フイルム1のイ,ロ部分において、
ヒートシール、すなわち、フイルム1の両側から
一定の太さを持った熱線で加熱すると1本乃至数
本の断続融着部が得られる。 これは、第3図に示すごとく非塗布部5が融着
した状態となり融着部が得られるからである。な
お、他の部分は接着した状態である。 以上説明したヒートシールした状態からシュリ
ンクした状態を第4図a,bに示す。第4図aに
おいて6はヒートシールした際の接合部である。
この状態からシユリンクを行なうと第4図bのご
とく、フイルムがスプール4の側面をも包囲した
状態となる。 以上説明したように、本発明においては、フイ
ルムの巻き取り方向に対して傾斜帯状に一定幅に
気化性防錆剤を塗布したことにより、材料費が廉
価であることは言うに及ばず、作業性の面におい
ても、従来のようにフイルム重ね合わせに制約を
受けることがなくなり、良好な作業性が得られ
た。 すなわち、本発明におけるフイルムの重ね合わ
せ部について考察するにあたり、各部位を下記の
ようにする。 a:非塗布幅、b:塗布幅、c:菱形の縦対角
線長、c=a/cosθ、d:菱形の横対角線長、d
=a/sinθ、θ=傾斜角度、w=ヒートシール
幅、L:フイルム幅、s=菱形の面積 第5図に示すごとく、塗布面積50%のときa=
bとすると、ヒートシール幅と菱形縦対角線長と
はc=wとなる。ヒートシール位置を上下に移動
しても融着部の総面積は一定となる。 したがって、1ケ当りの菱形の面積sは、 s=(c・d)/2 =(a/cosθ・a/sinθ)/2 =a2/(2sinθcosθ) となり、菱形の個数(融着部)Nは、 N=L(2d) =L/{2(a/sinθ)} =(Lsinθ)/(2a) となるので、菱形の総面積をΣsとすると、 Σs=s・N ={a2/(2sinθcosθ)} ・×{(Lsinθ)/(2a)} ={L(a/cosθ)}/4 =(L・c)/4 となる。 以上により、菱形の総面積は非塗布部の幅aと
傾斜角度θに影響されるが、菱形の縦対角線長さ
cを一定にすれば、角度が大きいと縦長で融着部
の個数が多くなり、小さいとその逆となるので、
総面積(融着部面積)も一定となる。 次に、第6図に示すごとく、塗布面積50%以上
のとき、a<bとする。菱形CDBEの対角線を
BCとし、Bから辺CDへ下した垂線の足をAとす
ると、 AB=a+b、 BC=(a+b)/cosθ、 DE=(a+b)/sinθ また、菱形CDBEの対角線BC、DEの交点をO
とし、ヒートシール幅をw=BS/2とすると、 CO=BO =(a+b)/(2cosθ) =w したがって、ヒートシール位置を上下に移動し
ても融着部の総面積は一定となる。 ヒートシール幅に対する融着面積は、 s=(c・b)/2 =a2/(2sinθcosθ) であり、単位ヒート面積(菱形CDBEの面積)S
は、 S=(CB・DE)/2 =[{(a+b)/cosθ)} ×{(a+b)/sinθ}]÷2 =(a+b)2/{2sinθcosθ} 前記2つの面積比は、 s/S={a2/(2sinθcosθ)} ÷[(a+b)2 ÷{2sinθcosθ}] =a2/(a+b)2 ここで、b=n・aとすると、 s/S=a2/(a+b)2 =a2/(a+na)2 =1/(1+n)2 となる。 すなわち、融着面積は塗布幅が非塗布幅の2乗
に反比例する。 したがって、本発明においては塗布幅が非塗布
幅の2倍以上になると、融着面積が小さくなり剥
れ易くなる。 したがって、本発明においては塗布面積比は40
〜60%とした場合、防錆剤の剥離落下のない安定
した融着が得られる。 なお、本発明においてはフイルムへの防錆剤の
塗布は例えば、第7図aに示すごとく塗布帯を断
続線にしても良く、あるいは、第7図bに示すご
とくフイルムの両端部に非塗布部を形成してもよ
い。 [実施例] 実施例 1 以下に実施例をあげて本発明を具体的に説明す
る。 継目ありフラツクス入りワイヤ(Cuメツキな
し)の線径が1.2φmmであつて、スプールに巻いた
12.5Kg巻きのものを第1表に示す条件の下で包装
を行なつた。 本発明実施例としては、包装材料として気化性
防錆剤を付着させたポリエチレンシユリンクフイ
ルムを用いた。このポリエチレンシユリンクフイ
ルムの気化性防錆剤の付着面積は50%とし、付着
の傾斜角度を45゜とした。 次に比較例として、従来の包装方法を用いて内
装を行なつた。 気化性防錆紙をワイヤ表面に巻き、この防錆紙
の両端部を粘着テープにより止め、ポリエチレン
フイルをかけシユリンクした。 また、その他の比較例として含浸型のフイルム
包装品を用いて包装を行なつた。 以上、比較例および実施例とともに防錆剤は10
g/m2とした。この防錆剤の組成は、ジシクロヘ
キシアルアンモニウム・ナイトライト:80重量
%、ジイソプロピルアンモニウム・ナイトライト
20重量%とした。 以上の各包装品を温度30℃、湿度90%の恒温恒
湿槽に入れ、一定期間保持し、発錆状況を目視で
観察した(発露試験)。 上記発露試験の結果、防錆剤含有型フイルム包
装品は2日目に点錆が発生したが、従来型および
本実施例包装品には発錆が認められなかつた。 なお、包装作業では、従来型の場合防錆紙を巻
く工程が、本発明および防錆剤含浸型フイルム包
装品に比較して余分にあるため、作業性は良くな
い。 なお、ポリエチレンシユリンク包装作業に関し
ては、本発明では防錆剤を塗布しているにもかか
わらず、従来のポリエチレンシユリンク包装品と
同様の包装機で同じ条件で作業が可能であつた。 実施例 2 ポリエチレンフイルムの片面に気化性防錆剤を
50%(面積比)塗布するに際して、「ピツチ幅」
の「傾斜角度」、「ヒートシール幅」を第1表に示
すごとく変化させ、ヒートシールし、融着状態を
観察した。なお、フイルム包装の工程を説明する
と、第8図に示すごとく、包装前スプール81の
前面において上下の巻きフイルム82の両端が融
着接合される。 その後、上下の巻フイルム82の間に包装前ス
プール81が押し込まれる。 続いて、再びスプールの後部で上下の巻フイル
ム82をヒーターではさみ、加熱して融着と溶断
を行なう。 上記の工程でフイルムを巻かれたスプールはト
ンネンル炉に運ばれて、その時にフイルムが収縮
し、その結果、フイルムがスプールおよびワイヤ
面に密着する。これが段ボール包装へと送られ
る。 以上の工程で製作されたスプール巻きワイヤの
融着状態の結果を第1表に示す。 なお、第1表において、 ○…ヒートシール幅3mm、5mmともに良好な融着
状態 △…ヒートシール幅5mmのときにみ良好な融着状
態 ×…ヒートシール幅3mm、5mmともに不十分な融
着状態 を示す。 また、第1表でのピツチPおよび傾斜角度θは
第9図に示す部分の値であり、91はフイルム、
92の斜線部は防錆剤塗布部である。 第10図はフイルム91を重ね合わせたときの
図であり、本実施例では、ヒートシール幅を3
mm、5mmにして試験を行なつた。 第1表より、小ピツチ域では有効角度範囲が大
きく、大ピツチ域に移行するにつれ有効角度範囲
は狭くなつている。 また、本実施例ではヒートシール幅を3mm、5
mmとしたが、3mmから5mmへとヒートシール幅を
広げると、ピツチ、角度ともに有効範囲が大きく
なる。すなわち、ヒートシール幅3mmではピツチ
8mmの場合、シール融着が不十分であつたが、ヒ
ートシール幅5mmではシール融着が良好である場
合も出てきた。 また、本発明では、例えばθ=15゜などの低角
度側では融着部の間隔が第11図aに示すごとく
離れすぎ、また、例えばθ=75゜などの高角度側
では第11図bに示すごとく、融着部の形状が縦
長で小さくなり、いずれも有効な融着部が得られ
なくなる。 なお、本実施例では塗布面積比を50%とした
が、塗布面積比が60%(50%以上)にした場合、
融着領域は小ピツチ側へ縮小され、逆に40%(50
%以下)にすると高角度領域側へ拡大される。 【表】
【図面の簡単な説明】
第1図a,bは本発明に使用したフイルムへの
防錆剤の塗布状態を示す外略図であり、第2図は
スプールへのフイルム包装を示す概略図である。
第3図、第5図および第6図は、本発明に使用す
るフイルムを重ね合わせた時の平面図であり、第
4図a,bはフイルムをシユリンクする際の工程
図である。第7図a乃至bは本発明に使用するフ
イルムの変形例である。第8図はフイルム包装の
工程図であり、第9図は本発明に使用するフイル
ムの平面図であり、第10図乃至第11図はフイ
ルムを重ね合わせたときの平面図である。第12
図a乃至dは従来のフイルム包装の工程を示す概
略図である。第13図は第8図におけるフイルム
包装に際して、フイルムを1枚としたときの変形
例を示す図である。 1,82,91,125……フイルム、2,9
2……塗布部、3,122……ワイヤ、4,8
1,121……スプール、5……非塗布部、6…
…接合部、83……ヒーター、123……気化性
防錆紙、124……粘着テープ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 溶接用ワイヤをスプールの胴部に巻装した
    後、ワイヤおよびスプールを収縮性フイルムで覆
    い、当該収縮性フイルムをヒートシール後収縮包
    装してなる溶接用スプール巻ワイヤにおいて、前
    記収縮性フイルムの内面には気化性紡錆剤が塗布
    されているとともに、フイルム長手方向に対して
    傾斜した方向に前記気化性防錆剤の非塗布帯が複
    数形成されていることを特徴とする溶接用スプー
    ル巻きワイヤ。
JP26764387A 1987-10-24 1987-10-24 溶接用スプール巻きワイヤ Granted JPH01214588A (ja)

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JP26764387A JPH01214588A (ja) 1987-10-24 1987-10-24 溶接用スプール巻きワイヤ

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JP26764387A JPH01214588A (ja) 1987-10-24 1987-10-24 溶接用スプール巻きワイヤ

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JPH01214588A JPH01214588A (ja) 1989-08-28
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JP26764387A Granted JPH01214588A (ja) 1987-10-24 1987-10-24 溶接用スプール巻きワイヤ

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JPH01214588A (ja) 1989-08-28

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