JPH03121747A - 金型加工方法および装置 - Google Patents

金型加工方法および装置

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JPH03121747A
JPH03121747A JP25878189A JP25878189A JPH03121747A JP H03121747 A JPH03121747 A JP H03121747A JP 25878189 A JP25878189 A JP 25878189A JP 25878189 A JP25878189 A JP 25878189A JP H03121747 A JPH03121747 A JP H03121747A
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Keizo Uchiumi
内海 敬三
Hiroshi Kawana
啓 川名
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Makino Milling Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は板金プレスやプラスチック射出成形に用いるオ
ス・メス一対の金型を与えられた1個のマスタモデルか
ら製作する金型加工方法および装置に関する。
〔従来の技術〕
一対の金型のうちマスタモデルの製作においては、まず
自動プログラミングシステムを利用して第1吹拭作モデ
ルを作り上げる。一般にこの第1吹拭作モデルは最終の
マスタモデルではなく、複雑な自由曲面を有する難しい
金型の場合では手作業によって部分的に修正したり、更
には金型の発注者やデザイナ−の最終承認を得る前に幾
度か手作業による修正が入るのが常である。
こうして作られたマスタモデルを基に、該マスタモデル
と同形状の一方側の金型を加工する。そしてこの−刃側
の金型と対を成す他方側の金型の製作に際しては、樹脂
や石膏を前記マスタモデルに流し込んで写し取りにより
反転モデルを作成する。更には上記一対の金型により製
造する製品の板厚分だけのクリアランスを設けるべく、
上記反転モデルを均一に削る作業を必要とする。こうし
てできた反転モデルから他方側の金型を作る。
他方側の金ヅを作るには上記方法の他、マスタモデルを
ディジタイジンクして多数の魚群データを得、この魚群
データからマイナスオフセット量を演算し、更にX軸又
はY軸のいずれか1軸とZ軸との2軸方向にミラーイメ
ージをかけてNC加工する方法もある。
更には比較的簡単な型形状の場合には、マスタモデルの
形状を数学モデルで表現することができ、該数学モデル
からマイナスオフセットの演算並びにミラーイメージの
演算を施して他方側の金型をNC加工により製作する方
法もある。
〔発明が解決しようとする課題〕
然しながら、上述した写し取りによる反転モデルを使用
する方法の場合には、該反転モデルの作成には多くの労
力と時間を要し、更にはクリアランスを一定にしたり、
収縮、変形等を無くすることが困難である。
また、ディジタイジンクによる方法では魚群データが膨
大な量となり、オフセットをかける演算処理が実質的に
は不可能に近く、可能な場合でも迅速な処理ができない
。更には工具径路の干渉、即ち削り過ぎを完全になくす
様チエツクすることが困難である。
更には数学モデルにおいては、手作業修正等による任意
形状を反映させることができない他、上記と同様に工具
径路の干渉の完全なチエツクが不可能である。そして数
学モデルが定義できないような複雑な形状には不向きで
ある。
依って本発明は斯る問題点の解決を図るべく、工具径路
の干渉が無く、精度の高い反転型を短時間でしかも省力
化して作成する金型加工方法および装置の提供を目的と
する。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的に鑑みて本発明は、マイナスオフセットした中
間モデルを作成する方法を採用する。詳述すると、倣い
装置又はディジタイジンク装置のトレーサヘッドに求心
作用をもって自由支持され、先端に球部を有するスタイ
ラスでモデルを走査し、得た情報に基づき加工機を制御
して前記モデルに対応したワークを加工する加工システ
ムを用い、一つのマスタモデルからオス・メス一対の金
型を加工する金型加工方法において、前記マスタモデル
に対応した形状の一方側の金型を加工し、更に前記スタ
イラスの先端球部の径より実質的に大きな径の工具を前
記加工機に装着して前記マスタモデルよりマイナスオフ
セットした中間モデルを一旦加工し、次に該中間モデル
を前記トレーサヘッドで走査して得た情報を前記加工機
へ出力する際、X軸又はY軸のいずれか1軸と2軸とに
ミラーイメージをかけて軸の送り方向を逆転させ前記中
間モデルの反転形状をした他方側の金型を加工するよう
にしたことを特徴とする金型加工方法を提供する。また
倣い装置のトレーサヘッドに求心作用をもって自由支持
され先端に球部を有するスタイラスでモデルを走査し、
得た情報に基づき倣い加工機を制御する連動倣い加工シ
ステムを用い、マスタモデルに対応した形状の一方側の
金型を加工し、前記スタイラスの先端球部の径より実質
的に大きな径の工具を前記倣い加工機に装着して前記マ
スタモデルよりマイナスオフセットした中間モデルを一
旦加工し、次に該中間モデルを前記トレーサヘッドで走
査して得た情報を前記倣い加工機へ出力する際、軸送り
方向制御手段を用いてX軸又はY軸のいずれか1軸とZ
軸とにミラーイメージをかけ、前記中間モデルの反転形
状をした他方側の金型を自動的に加工しオス・メス一対
の金型を得る金型加工装置であって、前記軸送り方向制
御手段は、X、Y、Zの各送り軸にミラーイメージをか
けたり切ったりするミラーイメージオン・オフ手段と、
前記倣い装置と倣い加工機との連動関係を断続する連動
関係オン・オフ手段と、前記倣い装置のスタイラスZ軸
方向逃げ位置のZ座標値及び該スタイラスZ軸方向逃げ
位置とモデル表面に対して反対側に定義した倣い加工機
Z軸方向逃げ位置のZ座標値を予め記憶する記憶手段と
、前記倣い装置から得る前記スタイラスのZ軸方自選げ
開始位置のZ座標値とZ軸方向アプローチエンド位置の
Z座標値と前記記憶手段のスタイラスZ軸方向逃げ位置
のZ座標値と前記倣い加工機Z軸方向逃げ位置のZ座標
値とから前記倣い加工機のアプローチ量を演算する演算
手段と、前記倣い装置からの指令に基づいて前記ミラー
イメージオン・オフ手段、連動関係オンオフ手段を作動
させ、前記記憶手段の内容を前H己演算手段に送って結
果を前記倣い制御手段に出力するミラーイメージ制御手
段とから構成される金型加工装置を提供する。
更にディジタイジンク制御手段によってディジタイジン
ク装置のトレーサヘッドに求心作用をもって自由支持さ
れ先端に球部を有するスタイラスをモデルに対して走査
させ、得た情報をNC加工データ作成手段に送ってNC
加工データを作成し、該NC加工データでNC加工機を
制御する加工システムを用い、マスタモデルに対応した
形状の一方側の金型を加工し、更に前記スタイラスの先
端球部の径より実質的に大きな径の工具を前記NC加工
機に装着して前記マスタモデルよりマイナスオフセット
した中間モデルを一旦加工し、次に該中間モデルを前記
トレーサヘッドで走査して得た情報で前記NC加工デー
タを作成する際、軸送り方向制御手段を用いてX軸又は
Y軸のいずれか1軸とZ軸とにミラーイメージをかけ、
前記中間モデルの反転形状をした他方側の金型を加工す
るNC加工データを自動的に作成し、前記NC加工機で
前記他方側の金型を加工してオス・メス一対の金型を得
る金型加工装置であって、前記軸送り方向制御手段は、
X・Y、Zの各送り軸にミラーイメージをかけたり切っ
たりするミラーイメージオン・オフ手段と、前記ディジ
タイジンク制御手段と前記NC加工データ作成手段との
間の軸送り動作の連動関係を断続する連動関係オン・オ
フ手段と、前記ディジタイジンク装置のスタイラスZ軸
方向逃げ位置のZ座標値及び該スタイラスZ軸方向逃げ
位置とモデル表面に対して反対側に定義したNC加工機
Z軸逃げ位置の2座標値を予め記憶する記憶手段と、前
記ディジタイジンク装置から得る前記スタイラスのZ軸
方向逃げ開始位置のZ座標値と2軸方向アプロ一チエン
ド位置のZ座標値と前記記憶手段のスタイラスZ軸方向
逃げ位置の2座標値と前記NC加工機Z軸方向逃げ位置
の2座標値とから前記NC加工機のアプローチ量を演算
する演算手段と、前記ディジタイジンク装置からの指令
に基づいて前記ミラーイメージオン・オフ手段、連動関
係オン・オフ手段を作動させ、前記記憶手段の内容を前
記演算手段に送って結果を前記NC加工データ作成手段
に出力するミラーイメージ制御手段とから構成される金
型加工装置を提供する。
〔作 用〕
上記中間モデルは一定量マイナスオフセットしているた
め、該中間モデルを倣うスタイラスの先端球部の径と最
終のワークである他方側の金型を加工する工具の径とを
夫々現実的な所要寸法に設定することができると共に、
複雑な計算をすることなくマスタモデルと中間モデルと
を夫々倣うことによってオス・メス反転させた一対の金
型加工が完了する。
また、ディジタイジンク装置を用いると、NCデータを
集積することができ、該NCデータに基づき独立したN
C工作機械によってオス・メス反転させた一対の金型の
加工を行うことができる。
〔実施例〕
以下本発明を添付図面に示す実施例に基づいて更に詳細
に説明する。まず第2図を参照してスタイラスSTによ
る倣い作動と、その倣い作動に基づくワークの倣い加工
との関係を説明する。
スタイラスSTはトレーサヘッド4 (第5図)に自由
支持状態、つまり常に中心位置に保持されるよう求心作
用をもって装着され、スタイラスSTがマスタモデルM
Mに接触すると、モデル表面10に対して法線方向に変
位し、トレーサヘッド4はそのX、Y、Z方向の変位を
検出することができるようになっている。倣い加工は、
スタイラスSTのX、Y、Z方向の合成変位が予め決め
られた基準変位量ε。になるようにスタイラスSTをモ
デルに喰い込ませ、その基準変位量をε。を常に保持す
るようにX、Y、Z方向の軸送り量を倣い制御手段5(
第5図)で制御しながら加工を進捗させて行くものであ
る。二点鎖線10で示すマスタモデルの表面を先端が半
球形状を成したスタイラスSTで倣う。この場合の半球
部の中心SCの描く軌跡16が倣い加工機1の工具主軸
2 (第5図)に伝達され、該工具主軸2の保持してい
る工具(ボールエンドミル)TOを上記軌跡16に従っ
て動かすことによりワークを倣い加工する。即ち、工具
Toの先端は半球形状を成しており、該半球部の中心T
Cが上記軌跡16と同一の軌跡を描く様に移動するので
ある。こうして倣い加工された金型の表面を参照番号1
2で示している。第2図は工具先端半球部の半径T1が
スクイラスSTの先端半球部の半径S1よりも大きい場
合を図示しており、金型はマスタモデルよりも寸法UC
(=T1−3 L)だけ切下げ加工されている。金型と
マスタモデルとの関係が本図の様な関係になることをマ
イナスオフセットと称する。ここで言うスタイラスST
の先端半球部の半径S1は、前述の基準変位量ε。を考
慮すると実際の先端球部半径SLOからε0を引いた値
である。
倣い加工における上述の基本的な事項を念頭におき、模
式的な説明図である第1図を参照して、以下に本発明の
説明を行なう。第1図はマスタモデルMM、中間モデル
TM、及び他方側の金型FGの各断面を相対関係が明瞭
となるように重ね合わせて描いている。図面が煩雑にな
るのを回避するため、各断面実体部の一部にのみハツチ
ングを施している。第1図の右下部にはマスタモデルM
Mと反転形状をした他方側の金型FGとの外形を参考図
として小さく略示している。
まずマスタモデルMMの表面10をスタイラスST(第
2図)で倣う。この場合のスタイラス先端半球部の中心
SC(第2図)の軌跡を16で示している。このスタイ
ラス先端半径は5l(=S1゜−ε0)であり、この半
径S1よりも大きな先端半径T1を有する工具(ボール
エンドミル)を使用して第1のワークを倣い加工すると
、表面12を有する中間モデルTMが製作される。この
中間モデルTMの表面12はマスタモデルMMに対して
寸法UC(=T1−31)だけマイナスオフセットして
いる。
次にこの中間モデルTMを先端半径S2を有した他のス
タイラスによって倣う。このスタイラスの先端中心の軌
跡を破線18によって示す。この倣いに応じて第2のワ
ークを倣い加工することにより他方側の金型FGを作る
。ここではオス状のマスタモデルMMと対を成す、即ち
互いに係合し合う関係となるメス状の金型FGを作るの
で、まず高さZ軸方向において一点鎖線0−0′を含む
XY平面に対してミラーイメージをかける。更には、0
−0′を含むXz平面に対して、第1図の場合にはY軸
方向にミラーイメージをかける。
このため上述したスタイラスの先端中心の軌跡18を0
−0′を含むXY平面に対してミラーイメージをかけた
ものを破線20で示す。半径T2から成る先端部を有し
た他の工具を先端部の中心が破線20を通るように倣い
作動させると他方側の金型FGが製作できる。この倣い
加工においては、上述した様にY軸方向にミラーイメー
ジをかけた上で行なうことは可逆を要しないであろう。
この工具先端部の半径T2は前述した切下げ寸法UCか
ら他のスタイラスの先端半径S2を差し引いた寸法以上
に設定すればよい。オス状のマスタモデルMMとメス状
の他方側の金型FGとを互いに係合させた場合に設定す
べき隙間寸法をΔtとすると次式が成立する。
T2=UC−32−Δt =T I −(S 1 +’S 2+Δt)本明細書で
用いているスタイラスの先端半球部の半径31.S2の
値は、実際には前述のトレーサヘッドの基準変位量ε。
を考慮した有効半径のことである。実際のスタイラスの
先端半球部の半径をSIo、52G、中間モデルTMを
製作する際のトレーサヘッドの基準変位量をε。3、他
方側の金型FGを製作する際のトレーサヘッドの基準変
位量をε。2とすれば、 31”5lo−εo+’52=s2o−ε。2となる。
第1図はΔt=Qの場合を図示しており、マスタモデル
MMと同一形状の一方側の金型と他方側の金型FGとが
隙間なく係合する。この両者が対を成す金型であれば、
両者間に挟持する板金、或いは流し込む樹脂材料の厚さ
のために所要の隙間を設けなければならない。
上述の例ではZ軸方向のミラーイメージの他Y軸方向に
ミラーイメージをかけてオス・メスの反転した形態の加
工を行なったが、第4図に示す様にY軸に限らずX軸方
向にミラーイメージをかけて倣い加工してもよい。即ち
、マスタモデルMMに対してY軸方向にミラーイメージ
をかけ、更にZ軸方向にもミラーイメージをがけた場合
の他方側の金型がFGIで示されている。またX軸方向
と2軸方向とにミラーイメージをかけた場合をFC,2
で示している。FGIとFC2とは結果的には同じ形状
である。
倣い工作機械でミラーイメージをかける場合は、倣い装
置のX、Y、Z軸と加工機のX、Y、Z軸とがそれぞれ
独立した送り軸を有しており、両者は同期して連動制御
できる構成になっていることは言うまでもない。また以
上の例ではオス状マスタモデルからメス状の金型を作る
場合を図示しているが、メス状マスタモデルからオス状
の金型を作る場合も全く同様である。更には、中間モデ
ルTMを作成後、他方側の金型FGを製作する場合も倣
い加工機による倣い加工として説明したが、例えば中間
モデルTMをディジタイジンク機を用いてそのスタイラ
スで走査することによりNCデータを収集し、これによ
り独立した機械であるNC工作機械により他方側の金型
をNC加工することができる。即ち、NCデータを自動
生成するディジタイジンク機と、NC工作機械とを完全
に離隔して配置することができ、NC工作機械の作動に
伴う振動をディジタイジンク機に及ぼすことなく、マス
タモデルから正確なNCデータを収集することができる
次に第2図と第3図を参照して、中間モデルTMを倣い
ながら他方側の金型を倣い加工する場合の手順につき説
明する。第3図は第2図のマスタモデルlOに対して上
下方向Z並びに左右方向Xにミラーイメージをかけて作
られた他方側の金型FGを示すものとする。まずスタイ
ラスと工具とを夫々第2図の点P1′と第3図の点P1
とへ同時にアプローチさせる。スタイラスと工具とが夫
々点P1′とPlとへ到達すると工具側をZとX方向に
ミラーイメージをかける。即ち、スタイラスが中間モデ
ルTMの表面に沿って右方向へ移動すると、工具は左方
向へ移動する。当然のことながら上下方向の動きも逆に
なる。こうしてスタイラスは中間モデルTMの右端点P
2’へ、工具は第2ワークの左端点P2へ到達して他方
側の金型FGが完成する。この後、工具側にがけてぃた
ミラーイメージを元に戻し、スタイラスと工具を同時に
上下方向へ退避させる。
以上で1つの加工が終了するわけであるが、この様な加
工を倣い制御装置によって制御しながら連続して行なう
場合、各作業のつなぎ部分にミラーイメージをかける、
又は元へ戻すという情報をプログラム化しておけば完全
自動化が可能となる。
倣い情報を予めプログラム化し、倣い加工の自動化を図
る技術は、本出願人による特公昭61−19382号公
報に倣い加工における多工程自動化装置として開示され
ている。
第5図は本発明の金型加工装置のうち連動倣い加工シス
テムを用いた場合の機能ブロック図、第6図はディジタ
イジンク装置とNC加工機の組合せで金型を加工する場
合の機能ブロック図、第7図は第5図又は第6図に示す
金型前ニジステムのz軸の送り方向制御手段を説明した
解説図である。
トレーサヘッド4に自由支持されたスタイラスSTがマ
スタモデルMMに接触しながら走査している。トレーサ
ヘッド4とマスタモデルMMとはX、Y、Zの各送り軸
に設けられたサーボモータM I X、 M I Y、
 M 1□によって相対的に互いに直交する3軸方向に
移動可能である。倣いモード、倣い領域、ビックフィー
ド量、工程順序等の必要な倣い情報は予め倣い制御手段
5に入力しておく。
X・Y・2の軸送り量は倣い制御手段5からサーボコン
トローラ6に送られて各軸サーボモータMlx、M1y
、M1□に出力され、トレーサヘッド4の基準変位置ε
0が一定値を保つ様に走査される。倣い領域はX、Y・
Zの各軸送り量を検出する位置読取手段7によって刻々
監視されている。
倣い制御手段5はサーボコントローラ6に送出したのと
同じ情報を同期的に倣い加工機1用のサーボコントロー
ラ8に送出して、主軸2とワークWとの相対移動を司ど
るX、Y、Zの各送り軸のサーボモータM2X、M2Y
、M22に送出して倣い加工機1の動作も制御する。こ
の様にX、Y、Zの少くとも1軸の動きが独立している
倣い装置3と倣い加工機1を同期的に運転する装置を連
動倣い加工機という。本願発明の金型加工装置は少くと
もX又はY軸のいずれか1軸とZ軸の2軸が独立してい
る連動倣い加工機で実現することができる。
本願ではトレーサヘッド4がモデルを走査する機構、倣
い制御手段5、サーボコントローラ6.8、位置読取手
段7を総称して倣い装置3と言っている。更に本願発明
のマスタモデルMMの反転形状をした他方側の金型FG
を加工する際、倣い装置3側と倣い加工機l側とでX又
はY軸のいずれか1軸とZ軸の計2軸の送り方向を必要
に応じて自動的に逆転させる。この制御を司どるのが軸
送り方向制御手段9である。
次に軸送り方向制御手段9の構成を説明する。
倣い制御手段5に予め入力されている多工程の倣い指令
のうち、ミラーイメージをかける指令をミラーイメージ
制御手段30によってとり出し、ミラーイメージオン・
オフ手段32から倣い制御手段5にミラーイメージをか
ける指令を発する。すると倣い制御手段5は、倣い加工
機1の送り軸方向が逆転する様サーボコントローラ8に
逆転指令を発する。一実施例として第7図に示す一方向
倣いモードにおいて、反転加工するときの倣い装置側と
倣い加工機側との動きの関係を考える。倣い装置3にお
いてスタイラスSTが中間モデルTMに対してZ方向を
上から下ヘアブローチし、点Aで所定の基準変位量分喰
い込んで停止する。中間モデルTMの表面に沿って倣い
運動し、点已に達したらDIだけZ方向に上昇し、その
後左方へ移動後、再度D2だけ2方向に下降し、スタイ
ラスSTは中間モデルTMにアプローチする。このとき
、倣い装置側に加工機Z逃げ位置という概念を導入する
。これはスタイラスの2方向逃げ動作時に、倣い加工機
側の逃げ動作の目標値となるもので、第7図(a)に示
すように、スタイラスSTの倣い動作の最下点より更に
下に設定するのである。この例ではアプローチエンド点
Aから下へD4、逃げ開始点Bから下へD3の距離の所
にある。そして実際の連動倣い加工機で反転加工を行う
動作を順を追って説明する。作業者は倣い装置側の中間
モデルTMと倣い加工機側のワークWとのX、Y方向の
心出しを行う。次に、Z方向からスタイラスSTを中間
モデルTMにアプローチさせるとともに、倣い加工機の
工具TOをワークWのZ基準点まで移動させる。次に連
動関係オンオフ手段34をオンし、倣い装置3と倣い加
工機1を連動関係にする。と同時にX又はYのいずれか
1軸とZ軸とにミラーイメージオンオフ手段32をオン
してミラーイメージをかけ、倣い動作を開始する。スタ
イラスSTが逃げ開始点Bに達したことを倣い制御装置
5が位置読取手段7からの出力によって知り、ミラーイ
メージ制御手段30は、そのB点の2座標値を記憶手段
36に記憶させる。連動関係オンオフ手段34をオフし
て倣い装置3と倣い加工機1の連動を解除する。そして
スタイラスSTは予め記憶手段36に記憶されているス
タイラスZ逃げ位置までZ方向に上昇し、その後一方向
倣いモードの動きに従ってA点の真上まで左行する。こ
のとき倣い加工機1は工具TOがワークWからB′点真
上の前記加工機Z逃げ位置まで逃げ、その後、加工開始
点A′の真上まで右行する(第7図(b))。
スタイラスSTは中間モデルTMにアプローチし、所定
の基準変位量スタイラスSTがトレーサヘッド4に喰い
込んだ点でアプローチが停止され、その点のZ座標値が
記憶手段36に記憶される。その時のスタイラスSTの
Z方向のアプローチ量D2が算出され、先に求まってい
るDi、D3の値を使い演算手段38によってD4=0
3− (D2−Dl)なる演算を行って、倣い加工機1
の工具TOがワークWにアプローチすべきZ方向の距離
D4を求める。倣い加工機1の工具ToがワークWに接
触したら連動関係をオンして、再び倣い加工を行うので
ある。このアプローチ動作は最初は早送りで行い、スタ
イラスSTが中間モデルTMに接近したら、または工具
ToがワークWに接近したら切削送り速度にする様なア
プローチ速度制御を実際には行うのである。
スタイラスSTが中間モデルTMから逃げずに、連続し
て倣う表面倣いモードでは、連動関係オンオフ手段は、
加工の最初と最後にだけ作動することになる。今までは
連動倣いについて説明したが、同じことがディジタイジ
ンク装置40とNC加工機を使ってもできる。第6図に
おいて、ディジタイジンク制御手段42に予め入力され
た指令に基づいて中間モデルを走査する。倣い装置3と
同様に所定の基準変位量を維持するようにサーボコント
ロールされる。その時のX、Y、Zの位置情報が位置読
取手段7から出力され、かつトレーサヘッド4の変位信
号とを加味して、そのモデルを加工する時のNC加工機
の・動きを制御するNC加工データをNC加工データ作
成手段44によって作り出される。その結果を紙テープ
にパンチしたり、フロッピディスクに記憶させたり、ま
たはNC加工機のNC装置に直接送って連動加工システ
ムにしたりできる。中間モデルTMをこのディジタイジ
ンク装置40を用いて走査し、反転ワークを加工する送
り軸制御手段9の構成は連動倣いシステムと同じである
。ディジタイジンク制御手段42からミラーイメージを
かけたり切ったりする情報や、ディジタイジンク装置4
0側とNC加工機側との軸送り量を変えたりする連動関
係オンオフ情報をミラーイメージ制御手段30がもらう
。記憶手段36や演算手段38の結果と合わせて、最終
的にNC加工データ作成手段44に送り、反転ワークを
加工するNC加工データを作成する。このモデルを走査
したデータからNC加工データを得る方法や装置に関し
ては、本出願人による特公昭58−4962号公報に詳
述されている。
本願発明は、−刃側の金型を加工する方法として、倣い
加工を用いても良いし、ディジタイジンク装置とNC加
工機の組合せを用いても良い。また中間モデルを加工す
る方法として倣い加工を用いても良いし、ディジタイジ
ンク装置とNC加工機の組合せを用いても良い。更に他
方側の金型を加工する方法として連動倣いシステムを用
いても良いし、ディジタイジンク装置とNC加工機の組
合せを用いても良い。つまり、一対の金型を加工する方
法としては、上記いろいろな加工方法を適宜組み合わせ
れば良いのである。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかな様に本発明によれば、マイナス
オフセットした中間モデルを用いるため、マスタモデル
並びに該中間モデルを倣うだけでクリアランスが−様な
一対の金型が形成できると共に、オフセット演算や工具
径路の干渉計算が不要なため、短時間で金型の加工が終
了する。また上記クリアランスはスタイラスや工具の径
を選定するだけで任意の値に設定することができる。
また倣い工作機械でなく、ディジタイジンク機でモデル
形状をNCデータ化し、加工をNC加工機で行なう場合
には、そのNCデータを収集するディジタイジンク装置
は上述と同様オフセット演算や工具径路の干渉を計算す
る必要がなく稼動率が向上する。更に、NC加工機の加
工作業に伴う振動の影響を回避できるためディジタイジ
ンク装置は精度の高いデータが収集可能となる。
そして、軸送り制御手段により、作業者の介在なく、自
動的にミラーイメージのオン・オフや連動関係のオンオ
フ、およびZ軸の逃げ量やアプローチ量が算出でき、反
転型を短時間で省力化して製作できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る金型加工方法を説明する模式図、 第2図は倣い加工の説明図、 第3図は第2図に対応した他方側の金型の断面図、 第4図はマスタモデルに対するミラーイメージをかける
場合の説明図、 第5図は、本発明の金型加工装置のうち、連動倣い加工
システムを用いた場合の機能ブロック図、第6図は、デ
ィジタイジンク装置とNC加工機の組合せで金型を加工
する場合の機能ブロック図、第7図(a)は反転型を加
工する際のスタイラスの動作を図示し、(b)は加工機
の工具の動作を図示したものである。 1・・・倣い加工機、  2・・・工具主軸、3・・・
倣い装置、    4・・・トレーサヘッド、5・・・
倣い制御手段、 9・・・軸送り方向制御手段、lO・
・・マスタモデルの表面、 12・・・倣い加工された製品の表面、16・・・スタ
イラスまたは工具の半球部中心の軌跡、18・・・中間
モデルを倣うスタイラスの半球部中心の軌跡、 20・・・18の軌跡にミラーイメージをかけた軌跡、
30・・・ミラーイメージ制御手段、 32・・・ミラーイメージオンオフ手段、34・・・連
動関係オンオフ手段、 36・・・記憶手段、   38・・・演算手段、40
・・・ディジタイジンク装置、 42・・・ディジタイジンク制御手段、44・・・NC
加工データ作成手段、 FG・・・他方側の金型、MM・・・マスタモデル、S
l・・・マスタモデルを倣うスタイラスの半球部半径 S2・・・中間モデルを倣うスタイラスの半球部半径 SC・・・スタイラスの半球部の中心、ST・・・スタ
イラス、 TI・・・中間モデルを加工する工具の半球部半径、T
2・・・他方側の金型と加工する工具の半球部半径、 TC・・・工具の半球部の中心、 TM・・・中間モデノペ TO・・・工具。 、1 第 図 −ん− 第 図 (b) 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、倣い装置又はディジタイジンク装置のトレーサヘッ
    ドに求心作用をもって自由支持され、先端に球部を有す
    るスタイラスでモデルを走査し、得た情報に基づき加工
    機を制御して前記モデルに対応したワークを加工する加
    工システムを用い、一つのマスタモデルからオス・メス
    一対の金型を加工する金型加工方法において、前記マス
    タモデルに対応した形状の一方側の金型を加工し、更に
    前記スタイラスの先端球部の径より実質的に大きな径の
    工具を前記加工機に装着して前記マスタモデルよりマイ
    ナスオフセットした中間モデルを一旦加工し、次に該中
    間モデルを前記トレーサヘッドで走査して得た情報を前
    記加工機へ出力する際、X軸又はY軸のいずれか1軸と
    Z軸とにミラーイメージをかけて軸の送り方向を逆転さ
    せ前記中間モデルの反転形状をした他方側の金型を加工
    するようにしたことを特徴とする金型加工方法。 2、倣い装置のトレーサヘッドに求心作用をもって自由
    支持され先端に球部を有するスタイラスでモデルを走査
    し、得た情報に基づき倣い加工機を制御する連動倣い加
    工システムを用い、マスタモデルに対応した形状の一方
    側の金型を加工し、前記スタイラスの先端球部の径より
    実質的に大きな径の工具を前記倣い加工機に装着して前
    記マスタモデルよりマイナスオフセットした中間モデル
    を一旦加工し、次に該中間モデルを前記トレーサヘッド
    で走査して得た情報を前記倣い加工機へ出力する際、軸
    送り方向制御手段を用いてX軸又はY軸のいずれか1軸
    とZ軸とにミラーイメージをかけ、前記中間モデルの反
    転形状をした他方側の金型を自動的に加工しオス・メス
    一対の金型を得る金型加工装置であって、前記軸送り方
    向制御手段は、X、Y、Zの各送り軸にミラーイメージ
    をかけたり切ったりするミラーイメージオン・オフ手段
    と、前記倣い装置と倣い加工機との連動関係を断続する
    連動関係オン・オフ手段と、前記倣い装置のスタイラス
    Z軸方向逃げ位置のZ座標値及び該スタイラスZ軸方向
    逃げ位置とモデル表面に対して反対側に定義した倣い加
    工機Z軸方向逃げ位置のZ座標値を予め記憶する記憶手
    段と、前記倣い装置から得る前記スタイラスのZ軸方向
    逃げ開始位置のZ座標値とZ軸方向アプローチエンド位
    置のZ座標値と前記記憶手段のスタイラスZ軸方向逃げ
    位置のZ座標値と前記倣い加工機Z軸方向逃げ位置のZ
    座標値とから前記倣い加工機のアプローチ量を演算する
    演算手段と、前記倣い装置からの指令に基づいて前記ミ
    ラーイメージオン・オフ手段、連動関係オンオフ手段を
    作動させ、前記記憶手段の内容を前記演算手段に送って
    結果を前記倣い制御手段に出力するミラーイメージ制御
    手段とから構成される金型加工装置。 3、ディジタイジンク制御手段によってディジタイジン
    ク装置のトレーサヘッドに求心作用をもって自由支持さ
    れ先端に球部を有するスタイラスをモデルに対して走査
    させ、得た情報をNC加工データ作成手段に送ってNC
    加工データを作成し、該NC加工データでNC加工機を
    制御する加工システムを用い、マスタモデルに対応した
    形状の一方側の金型を加工し、更に前記スタイラスの先
    端球部の径より実質的に大きな径の工具を前記NC加工
    機に装着して前記マスタモデルよりマイナスオフセット
    した中間モデルを一旦加工し、次に該中間モデルを前記
    トレーサヘッドで走査して得た情報で前記NC加工デー
    タを作成する際、軸送り方向制御手段を用いてX軸又は
    Y軸のいずれか1軸とZ軸とにミラーイメージをかけ、
    前記中間モデルの反転形状をした他方側の金型を加工す
    るNC加工データを自動的に作成し、前記NC加工機で
    前記他方側の金型を加工してオス・メス一対の金型を得
    る金型加工装置であって、前記軸送り方向制御手段は、
    X、Y、Zの各送り軸にミラーイメージをかけたり切っ
    たりするミラーイメージオン・オフ手段と、前記ディジ
    タイジンク制御手段と前記NC加工データ作成手段との
    間の軸送り動作の連動関係を断続する連動関係オン・オ
    フ手段と、前記ディジタイジンク装置のスタイラスZ軸
    方向逃げ位置のZ座標値及び該スタイラスZ軸方向逃げ
    位置とモデル表面に対して反対側に定義したNC加工機
    Z軸逃げ位置のZ座標値を予め記憶する記憶手段と、前
    記ディジタイジンク装置から得る前記スタイラスのZ軸
    方向逃げ開始位置のZ座標値とZ軸方向アプローチエン
    ド位置のZ座標値と前記記憶手段のスタイラスZ軸方向
    逃げ位置のZ座標値と前記NC加工機Z軸方向逃げ位置
    のZ座標値とから前記NC加工機のアプローチ量を演算
    する演算手段と、前記ディジタイジンク装置からの指令
    に基づいて前記ミラーイメージオン・オフ手段、連動関
    係オン・オフ手段を作動させ、前記記憶手段の内容を前
    記演算手段に送って結果を前記NC加工データ作成手段
    に出力するミラーイメージ制御手段とから構成される金
    型加工装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05204435A (ja) * 1992-01-28 1993-08-13 Okuma Mach Works Ltd デジタイズデータ処理方法及び装置
EP1457307A3 (en) * 2003-03-12 2006-02-22 Epoch Composite Products, Inc. Method for manufacturing roofing products
CN113811404A (zh) * 2019-07-17 2021-12-17 株式会社日立制作所 加工工艺设计系统、加工工艺设计方法和加工工艺设计程序

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