JPH03121127A - ポリイミド単分子薄膜 - Google Patents

ポリイミド単分子薄膜

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JPH03121127A
JPH03121127A JP25936189A JP25936189A JPH03121127A JP H03121127 A JPH03121127 A JP H03121127A JP 25936189 A JP25936189 A JP 25936189A JP 25936189 A JP25936189 A JP 25936189A JP H03121127 A JPH03121127 A JP H03121127A
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JP
Japan
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group
film
formula
polyimide
carbon atoms
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Application number
JP25936189A
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English (en)
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Makoto Murata
誠 村田
Masakazu Kamikita
正和 上北
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 崖1」11月1氷訪 本発明はポリイミド単分子薄膜、さらに詳しくはラング
ミュア・プロジェット(以下、LB法という)で製膜さ
れ部分的あるいは完全にイミドに変換したポリイミド単
分子薄膜あるいは累積膜に関する。
の  ・    ”′ しよ゛と る  占すでに19
30年代、炭素数16〜22ぐらいの脂肪酸が水面上に
単分子膜をつくり、それを基質上に累積しうろことがラ
ングミュアとプロジェットにより見出されているが、こ
の累積膜の応用について検討が行われはじめたのは最近
のことである。しかし直鎖飽和脂肪酸のラングミュア・
プロジェット膜(以下、LB膜という)は、実際に応用
するには耐熱性や機械的強度が充分でなく、そのままで
は使用しえないという問題がある。
これらの問題を改善するものとして、たとえばω−トリ
コセン酸、ω−へブタデセン酸あるいはα−オクタデシ
ルアクリル酸などの不飽和脂肪酸や、ステアリン酸ビニ
ルやオクタデシルアクリレートなどの不飽和の脂肪酸エ
ステルなどから形成した膜を重合させた膜が研究されて
いるが、耐熱性などが充分とはいえない。
一方、耐熱性フィルムとしてポリイミドフィルムがある
が、スピンコードなどの方法による場合には、膜厚がせ
いぜい1000Å以上、通常は1μm以上のものしかえ
られず、1000人未満の膜厚のピンホールのない耐熱
性薄膜を作製するのは非常に困難である。
本発明者らは耐熱性や接着力などの機械的特性や耐薬品
性などが改善された耐熱性の超薄膜材料を提供しうる材
料を特開昭62−129317に提案した。
しかし、製膜方法によっては、欠陥のないポリイミド薄
膜を作製するのが難しいことがあった。
占  ′ るための 本発明はポリアミック酸単位に特別なジアミン成分を用
いることによってなされたものであり、(以下余白) 一般式(2): (式中、R1は少なくとも2個の炭素原子を含有する4
価の基、R2は は14〜22の基である。〕で表わされる繰返し単位を
有する両性ポリイミド前駆体を用い該前駆体をラングミ
ュア・プロジェット法により基板上に形成し、部分的あ
るいは完全にイミドに変換することによってなされた。
ス星■ 本発明の両性ポリイミド前駆体は、一般式(2):〔R
3、R4、R1およびR6は脂肪族、環状脂肪族あるい
は芳香族(これらが相互に組合わさっていてもよい)の
炭素数1〜30の1価の基(これらの基がハロゲン原子
、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、メトキシ基、アセト
キシ基で置換されていてもよい)または水素原子であり
、R2、R4,11%およびR−の少なくとも1個は炭
素数12〜30、好ましくで表わされる繰返し単位を有
する数平均分子量が2.000〜300,000 、好
ましくは10.000〜150.000のものである。
数平均分子量が2.000〜300.000の範囲をは
ずれると、膜を作製したときの強度が低すぎたり、粘度
が高すぎて膜の作製がうまくいきにくくなるなどの傾向
が生ずる。
一般式(2)におけるR’&よ少なくとも2個の炭素原
子を含有する、好ましくは5〜20個の炭素原子を含有
する4価の基であり、芳香族の基であってもよ(、脂肪
族の基であってもよく、環状脂肪族の基であってもよく
、これらの基が組合わさった基であってもよく、さらに
はこれらの基が脂肪族、環状脂肪族あるいは芳香族(こ
れらが相互に組合わさっていてもよい)の炭素数1〜3
0の1価の基の(これらの基がハロゲン原子、ニトロ基
、アミノ基、シアノ基、メトキシ基、アセトキシ基など
の基で置換されていてもよい)あるいは該基が−0−1
−COO−、−NHCO−1−CO−1−s−、−cs
s−−NHC5−1−C8−などに結合した基で置換さ
れ誘導体となった基であってもよい。しかし、R1が少
なくとも6個の炭素数を有するベンゼノイド不飽和によ
って特徴づけられた基である場合には、耐熱性、耐薬品
性および機械的特性などの点から好ましい。
前記のごときR1の具体例としては、たとえば、(以下
余白) などがあげられる。
本明細書にいうベンゼノイド不飽和とは、炭素環式化合
物の構造に関してキノイド構造と対比して用いられる術
語で、普通の芳香族化合物に含まれる炭素環と同じ形の
構造をいう。
接合する手の位置には特に限定はないが、4個の結合手
の各2個づつがIIを構成する隣接する2個の炭素原子
に存在する場合は、両性ポリイミド前駆体を用いて形成
した膜などをポリイミド化する際に5員環を形成しやす
く、イミド化しやすいため好ましい。
前記ごときR1の好ましい具体例としては、たとえば p−キノイド ベンゼノイド不飽和 R′の4個の結合手、すなわち一般式(2)で表わされ
る繰返し単位において 10 RIG RIG (前記式中のRIO およびR目 はいずれも炭素数1 〜30のアルキル基またはアリール基)〕 CH。
CHI−C−CH3 R1は、 2価の基である であるが、 その10〜20%程度であれば次のよ うな2価の基を混合して用いてもよい。
〔式中、 R9は− (CHz) r  〜。
CH。
CF。
111 RIG RIG −(CHz)T〜鳳・ CH8 (CHり a  CH(C)lり t−−(cut) 
t。CI((Ctls) −CH,0 (CL)s  CH(COりz− −(CHg)s−0 (CHz) z  O (CHz)s= CI。
CH。
CI。
C,H。
C,HS Hz C,H。
C,HS などがあげられる。
一般式(2)におけるR3、R4、R5,R6は脂肪族
、環状脂肪族、芳香族(それらが相互に組合わさってい
てもよい)の炭素数1〜30、好ましくは1〜22の1
価の基(それらの基がハロゲン原子、ニトロ基、アミノ
基、シアノ基、メトキシ基、アセトキシ基などで置換さ
れ、誘導体となっていてもよい)または水素原子である
ナオfQ式(2) ニオl、vテR3、R4、R’オヨ
ヒR’はいずれも一般式(5): %式%) (式中、R1,R1は前記と同じ)で表わされるポリア
ミック酸単位に疎水性を付与し、安定な凝縮膜をうるた
めに導入される基であり、R3、R4、R5、R6のう
ち少な(とも1個、好ましくは2個が炭素原子数12〜
30、好ましくは14〜22の前記の基であることが、
水面上に安定な凝縮膜が形成され、それがLB法により
基板上に累積されるために必要である。
前記ごときR3、R4、R5,R6の具体例としては、
たとえば CH,(CHけT了、  (CH3) zcH(Clけ
7ゴ、5) (以上のnはいずれも12〜30、好ましくは16〜2
2)などがあげられる。本発明の両性ポリイミド前駆体
がLB法で製膜できるためには、前記の基はCHa (
Cl tF;77であられされる直鎖アルキル基である
が、性能的にもコスト的にももっとも望ましい。前述の
ごときハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、
メトキシ基、アセトキシ基などは必須ではないが、フッ
素原子を導入すると疎水性が水素原子とくらべて飛躍的
に改善されるので、フッ素原子を含むものを使用するの
は好ましい。
R3、R4,2%、 R6のうちの2個の水素原子の場
合の本発明の両性ポリイミド前駆体の繰返し単位の具体
例としては、一般式(3): %式%) (式中、R′、R2、R3、R4は前記と同じ、ただし
R3およびR4は炭素数12〜300基である)で表わ
される繰返し単位や、一般式(4): 式(4)で表わされるものである場合には、製造が容易
である、コスト的にも安価であるなどの点から好ましい
一般式(2)〜(4)で示される繰返し単位を有する本
発明の両性ポリイミド前駆体の具体例としては、たとえ
ば (式中、R1,R2、R’、 R−は前記と同じ、ただ
し戸およびR6は炭素数12〜300基)で表わされる
繰返し単位などがあげられる。本発明の両性ポリイミド
前駆体の繰返し単位が一般式(3)や一般(式中のR3
、R4の具体例としては、C)Is(CHg)++=、
CH3(CHz) t 5−1C)Is(C1h)+5
CHs (C4b) l ?−1CHs (CJ) r
 v−1CHs(C)It)z+−CFs(CHz)+
s−など、R5,R6の具体例としては、C1,−1C
Hs (CHx) z−1CHs(CHz)s−CHs
 (CL) s−など)、 (以下余白) などがあげられる。式中の→は異性を表わす。
異性とは、たとえば一般式: (式中の83、R4の具体例としては、CH3(C1l
オ)、l−1CHs(CHg)+5−1CI! (CH
t) +5−CHx(CL)+y−1CHs(CHx)
+*−1CHs(CI(z)z+−CFs(CHg)I
s−など) に基づき説明すると、上式は (式中のR1,R&の具体例としては、CHx(CHt
)z−1CHs(CHz>+5−1CHs(CHt)l
s−CH3(CHz)+y−5CHs(Ctb)+w−
1CHs(C41z)u−1CFs(CHg)+s−な
ど)などの繰返し単位を含むものおよび の2つの式を1つの式で表わしたものであり、このよう
な場合に異性を表わす→が用いられる。
本明細書における異性は、(a)式、(b)式で表わさ
れる部分が単独で含有されている場合、(a)式、0)
)式で表わされる部分が共存する場合のいずれの場合を
も表わす。
一般式(2)で表わされる繰返し単位をもつ両性ポリイ
ミド前駆体は、単一の繰返し単位からなっていてもよく
、異なった繰返し単位からなる共重合体であってもよい
一般式(2)において、R1−R6の少なくとも1つが
先に説明したR1−R6のそれぞれの具体例から選ばれ
た少なくとも2種の基にすることによって種々の共重合
体が提供される。
(式中、x、yは比率を表わし、Q<x<1.0〈yく
1、x+y=1である)で表わされる。
さらにR2として の2種が選ばれると、両性ポリイミド前駆体の繰返し単
位は一般式: は一般式: (以下余白) で表わされる。以上の例はほんの一例である。また、R
1、R4、R11、R&についても多数の例をあげうる
が、繰返し単位として記載すると、たとえば\ / (以下余白) \ / し−一車」 \ / /  \ \−/ / \ 口、Q   ωテロ ? \−7 などである。
前記のごとき本発明の両性ポリイミド前駆体は、一般に
N、N−ジメチルアセトアミド、N、N−ジメチルホル
ムアミド、N、N−ジエチルホルムアミド、ヘキサメチ
ルホスホルアミドなどの有機極性溶剤に溶、上記有機極
性溶剤とクロロホルムなどの通常の有機溶剤などの混合
溶剤に溶、通常の有機溶剤、たとえばベンゼル、エーテ
ル、クロロホルム、アセトン、メタノールなどに難溶〜
不溶で、赤外(IR)吸収スペクトル分析でアミド、カ
ルボン酸(場合によってはカルボン酸エステル)および
長鎖アルキル基の特徴的な吸収が観察される。耐熱性が
よいように選ばれた両性ポリイミド前駆体は熱分析の結
果にも特徴があり、約200 ’Cで重量の急激な減少
がはじまり、約400°Cで完結する。重量の減少が完
結したのちは、IR吸収スペクトル分析でのアミド、カ
ルボン酸(場合によってはカルボン酸エステル)および
長鎖アルキル基の吸収が消失し、イミド環の吸収があら
れれる。
前記説明においては、本発明の前駆体の繰返し単位はす
べて一般式(2)で表わされる繰返し単位である場合に
ついて説明したが、繰返し単位のうちの30%以下の範
囲であれば、一般式(6):〔式中、RISR2は前記
と同じ、Rは炭素数1〜11の1価の脂肪族、環状脂肪
族、芳香族(これらが相互に組合わさっていてもよい)
の基、これらの基がハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基
、シアノ基、メトキシ基、アセトキシ基などで置換され
た基または水素原子であり、4個のRは同じでもよく異
なっていてもよい〕で表わされる繰返し単位が含まれて
いてもよい。
つぎに本発明の前駆体を用いたLB膜について説明する
本発明の前駆体を用いたLB膜の製法としては、該前駆
体を水面上に展開し、一定の表面圧で圧縮して単分子膜
を形成し、その膜を基板上にうつしとる方法であるLB
法のほか、水平付着法、回転円筒法などの方法(新実験
化学講座 第18巻界面とコロイド、498〜508頁
)などがあげられ、通常行われている方法であれば特に
限定されることなく使用しうる。
一般にLB膜を形成させる物質を水面上に展開する際に
、水には溶けないで気相中に蒸発してしマウベンゼン、
クロロホルムなどの溶媒が使用されるが、本発明の前駆
体の場合には、溶解度をあげるために有機極性溶媒を併
用するのが望ましい。
このような有機極性溶媒としては、たとえばN、 N−
ジメチルホルムアミド、N、N−ジメチルアセトアミド
、N、N−ジエチルホルムアミド、N、N−ジエチルア
セトアミド、N、N−ジメチルメトキシアセトアミド、
ジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピロリドン、
ピリジン、ジメチルスルホン、ヘキサメチルホスホルア
ミド、テトラメチレンスルホン、ジメチルテトラメチレ
ンスルホンなどがあげられる。
ベンゼン、クロロホルムなどと有機極性溶剤とを併用す
る場合には、水面上へ展開するとベンゼン、クロロホル
ムなどは気相中に蒸発し、有機極性溶媒は大量の水に溶
解すると考えられる。
本発明の前駆体を水面上に展開する際に使用する溶液の
濃度には特に限定はないが、通常2〜5XIO−3M程
度が用いられる。
本発明の前駆体を用いたLB膜を形成する基板には特に
限定はなく、形成されたLB膜の用途に応じて選択すれ
ばよいが、LB膜を加熱してポリイミドにして用いる場
合には耐熱性が良好であることが必要である。
前記のごとき基板の具体例としては、ガラス、アルミナ
、石英などのような無機の基板のほか金属製やプラスチ
ック製の基板、さらにはSt、GaAs、ZnSのよう
な■族、■−V族、J−■族などの半導体、P b T
 i O3、B a T i Oy、LiNb0. 、
LiTaO3のような強誘電体製の基板あるいは磁性体
基板などがあげられる。これらの基板は通常行われるよ
うな表面処理を施して用いてもよいことはもちろんのこ
とである。
本発明の前駆体を用いるとLB法で基板上に欠陥の少な
い、耐熱性の良好な薄膜を形成することができ、さらに
この薄膜を部分的にあるいは完全にイミド化させること
によって、さらに耐熱性の優れた薄膜をうることができ
る。
イミド化の方法については特に限定はないが、200〜
400℃近辺の温度で加熱するのが一般的であり、レー
ザー光などを用いて行ってもよい。
もちろんポリアミック酸のイミド化の際に使用される無
水酢酸やピリジンを使ってもよいし、またそれらと熱反
応とを併用してもよい、たとえば−般式(3)で表わさ
れる繰返し単位の場合には、なる反応がおこり、また一
般式(4)で表わされる繰返し単位の場合には、 なる反応がおこってポリイミド化物となる。もちろん一
般式(5)で表わされるポリアミック酸単位の場合にも
HzOが生成してポリイミド化物となるが、この場合に
はLB膜用としての材料とはなりえない。
本発明の前駆体は通常のLB膜より耐熱性、耐薬品性が
改善されているので、本発明の前駆体のLB膜をそのま
まデバイスなどの用途に使用することができる。
先に述べたようにえられるポリイミド薄膜は、耐熱性、
耐薬品性に優れ、機械的特性も良好で、そのうえ100
0Å以下という非常に薄い膜であり、望む・なら5〜1
000人にもしうる。それゆえ、ICやLSIなどの絶
縁膜のみならず、キャパシター、MISSMIMなどの
構造をもつ種々の電気電子素子中の絶縁層などとしてエ
レクトロニクス分野に使用することができ、電界効果ト
ランジスタ、光電変換素子、受光素子、発光素子、光検
出素子、熱電子トランジスタなどに使用しうる。 JJ
 (ジョセフソン ジャンクション)への応用も考えら
れる。そのほかウニイブガイド用クラッド材、光学回路
成分などとしても利用可能であり、保護用などを含めた
コーティング材料としても好適に使用しうる。またエネ
ルギー変換や物質分離などの分野にも使用しうる。
つぎに本発明の単分子膜あるいは累積膜およびその製法
を実施例にもとづき説明する。
実施例1 ピロメリット酸二無水物2.18g(0,01モル)と
ステアリルアルコール5.40g(0,02モル)とを
フラスコ中、乾燥窒素流通下、約100°Cで3時間反
応させ、エタノールで再結精製した。
えられたハーフエステル2.28g(3ミリモル)にチ
オニルクロライド6rdを加え、約70°C,1時間ア
シル化した。そののち過剰のチオニルクロライドを留去
した。
生成した酸クロライドをヘキサメチルホスホルアミド4
0ccに溶解し、これにジメチルアセトアミド20cc
に溶かした2、2”−ビス(4−アミノフェノキシフェ
ニル)プロパン1.23g(3ミリモル)を0〜5℃で
滴下し、滴下後約1時間反応させたのち、さらに室温4
0°Cで1時間づつ反応継続した。反応液を蒸留水25
0cc中に注いで反応生成物を析出させた。析出物を濾
過し、約40℃で減圧乾燥させて約3gの淡黄色粉末を
えた。
えられた粉末についてIRスペクトル分析、NMR分析
、GPC法による分子量測定を行い、目的のポリイミド
前駆体であることを確認した。
(IRスペクトル分析) KBrディスク法で測定した分析結果を第1図に示す。
チャートにはエステル、アミド■吸収帯、■吸収帯、■
吸収帯、アルキル鎖およびエーテルの特徴的な吸収があ
る。
(GPC法による分子量測定) N、N−ジメチルアセトアミド溶媒で測定した数平均分
子量は、ポリスチレン換算で約so、oooであった。
実施例2 実施例1の生成物55.1■を蒸留したクロロホルム/
ジメチルアセトアミド=8/2 (容量比)の混合液に
溶解して25−の溶液にしたLB膜用展開液を調製した
えられた展開液を用いて再蒸留水上、20°Cで表面圧
πと繰返し単位(unit)当りの面積との関係を測定
したところ、第2図に示す結果かえられた。約105人
” / u n i tから表面圧はたちあがり、良好
な凝縮膜を形成した。極限面積は72人”/unitで
あり、崩壊圧力も40dyne/ cmと高分子膜とし
ては非常に高い値を示した。
また表面圧を25dyne/cmに保って膜を水面上に
保持しても、2時間にわたって面積の減少がみとめられ
ない安定な膜であった。
次に水面上の膜の表面圧を20°Cで25dyne/1
に保って累積速度10■/+ll1nでLB法でガラス
基板あるいはシリコン板上に60層累積させた。
シリコン板上に形成された膜にFT−I R分析法によ
り分析すると、第1図と同じ吸収ピークをもつスペクト
ルかえられ、実施例1でえられた化合物の累積膜であり
、面積−時間曲線からY型膜であることが確認された。
ジアミンとしてジアミノジフェニルエーテルを用いた累
積膜に比較してノマルスキー顕微鏡観察により欠陥の少
ない膜が観察された。
さらに該累積膜を400°Cで1時間加熱することによ
って、α、β−不飽和5員環イミドが生成していること
が、FT−IR分析法の分析結果の1790cm−’ 
 1710cm−’のピークにより確認された。
えられたポリイミドの薄膜も欠陥が少ない良好な膜であ
った。
光尻□□□四果 本発明の前駆体を用いるとLB法により欠陥の少ない薄
膜を形成することができ、えられたLB膜を加熱するこ
とにより、耐熱性および電気特性がきわめて良好で、欠
陥が少なく耐薬品性、機械的特性のよい、しかも厚さ1
0000Å以下、要すれば5〜1000人のポリイミド
超薄膜かえられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1においてえられた物質のIRスペクト
ル図であり、第2図は実施例2のLB膜展開液の表面圧
と繰返し単位当りの面積の関係を示すグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ラングミュア・プロジェット法により形成した一
    般式(1)の繰返し単位を主としてもつポリイミド単分
    子薄膜あるいは累積膜 ▲数式、化学式、表等があります▼(1)
  2. (2)一般式(2)の繰返し単位をもつ両性ポリイミド
    前駆体をラングミュア・プロジェット法により基板上に
    形成し、部分的にあるいは完全にイミド環に変換したポ
    リイミド単分子薄膜あるいは累積▲数式、化学式、表等
    があります▼(2) 〔式中、R^1は少なくとも2個の炭素原子を含有する
    4価の基、R^2は ▲数式、化学式、表等があります▼ R^3、R^4、R^5およびR^6は脂肪族、環状脂
    肪族あるいは芳香族(これらが相互に組合わさっていて
    もよい)の炭素数1〜30の1価の基(これらの基がハ
    ロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、メトキシ
    基、アセトキシ基で置換されていてもよい)または水素
    原子であり、R^3、R^4、R^5およびR^6の少
    なくとも1個は炭素数12〜30の基である。〕
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