JPH03120095A - 熱転写シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は昇華性染料（熱移行性染料）を用いた熱転写シ
ートに関し、更に詳しくは耐指紋性、耐可塑剤性等の耐
油性に優れ、高１度及び高解像度の熱転写画像を与える
熱転写シートの提供を目的とする。

（従来の技術） 従来の一般的印字方法や印刷方法に代えて、優れたモノ
カラー或いはフルカラー画像を簡便且つ高速に与える方
法として、インクジェット方式や熱転写方式等が開発さ
れているが、これらの中では、優れた連続階調性を有し
、カラー写真に匹敵するフルカラー画像を与えるものと
して昇華性染料を用いた、いわゆる昇華熱転写方式が最
も優れている。

上記の昇華型熱転写方式で使用する熱転写シートは、ポ
リエステルフィルム等の基材フィルムの一方の面に昇華
性染料を含む染料層を形成し、他方、サーマルヘッドの
粘着を防止する為に基材フイルムの他の面に耐熱層を設
けたものが一般に用いられている。

この様な熱転写シートの染料層面をポリエステル樹脂等
からなる受像層を有する受像シートに重ね、熱転写シー
トの背面からサーマルヘッドにより画像状に加熱するこ
とによって、染料層中の染料が受像シートに移行して所
望の画像が形成される。

（発明が解決しようとしている問題点）以上の如き熱転
写方式においては、得られた画像は色材が染料であるこ
とから優れた鮮明性、色再現性等を有し、従来の写真画
像や印刷画像に匹敵する高品位画像であるが、例えば、
取扱時に画像面に指が触れると指の脂質（指紋）が移り
、その結果画像が褪色したり、変色するという問題があ
り、又、プラスチック消しゴムや透明ファイルの柔らか
いフィルム等の如（可塑剤を含む物品或いは他の油成分
を含む物品が触れた場合には、画像を形成している染料
がこれらの物品に移行し、これら物品を汚染すると共に
、画像品質が著しく低下するという問題が発生している
。

この様な問題は画像面にポリエステル等の透明フィルム
等をラミネートすることにより防止することは可能であ
るが、かかる方法は煩雑且つコスト高であり、特別用途
以外には採用困難である。

従って本発明の目的は、耐指紋性、耐可塑剤性等の耐油
性に優れ、高濃度及び高解像度の熱転写画像を与える熱
転写シートを提供することである。

（問題点を解決する為の手段） 上記目的は以下の本発明によって達成される。

即ち、本発明は、基材フィルム上に染料とバインダーと
からなる染料層を設けた熱転写シートにおいて、該染料
層の内部又は表面に非反応性のシランカップリング剤が
含有されていることを特徴とする熱転写シート、及び 基材フィルム上に染料とバインダーとからなる染料層と
非反応性のシランカップリング剤を含む転写層とを設け
たことを特徴とする熱転写シートである。

（作　　用） 染料層の内部又は表面に熱移行性を何するシランカップ
リング剤を含有させておくか、或は染料層に隣接してシ
ランカップリング剤層を設け、染料の転写と同時か又は
その前後にシランカップリング剤を転写させることによ
って、染料の染着性、発色性等を妨げることなく、耐指
紋性や耐油性等に優れた熱転写画像が提供される。

（好ましい実施態様） 次に本発明を好ましい実施態様を挙げて更に詳しく説明
する。

本発明の熱転写シートの１例は、基本的には第１図示の
様に、従来技術と同様に基材フィルム１上に染料層２を
形成してなるものであるが、該染料層に熱移行性のシラ
ンカップリング剤を包含させたことを特徴としている。

上記熱転写シートの基材フィルムとしては、従来公知の
ある程度の耐熱性と強度を有するものであればいずれの
ものでもよ（、例えば、０．５乃至５０ＬＬｍ、好まし
くは３乃至１０μｍ程度の厚さの紙、各種加工紙、ポリ
エステルフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピ
レンフィルム、ポリザルホンフィルム、アラミドフィル
ム、ポリカーボネートフィルム、ポリビニルアルコール
フィルム、セロファン等であり、特に好ましいものはポ
リエステルフィルムである。これらの基材フィルムは枚
葉式であってもよいし、連続フィルムであってもよく特
に限定されない。

上記基材フィルムの表面に形成する染料層は、少なくと
も染料と熱移行性のシランカップリング剤とを任意のバ
インダー樹脂で担持させた層である。

使用する染料としては、従来公知の熱転写シートに使用
されている染料はいずれも本発明に有効に使用可能であ
り特に限定されない。例えば、幾つかの好ましい染料と
しては、赤色染料として、ＭＳ　Ｒｅｄ　Ｇ、Ｍａｃｒ
ｏｌｅｘ　Ｒｅｄ　Ｖｉｏｌｅｔ　Ｒ，ＣｅｒｅｓＲｅ
ｄ７Ｂ、Ｓａｍａｒｏｎ　Ｒｅｄ　ｆｉＢｓ［１、Ｒｅ
５ｏｌｉｎ　Ｒｅｄ　Ｆ３ＢＳ　等が挙げられ、又、黄
色の染料としては、ホロンブリリアントイエロー６ＧＬ
、　ＰＴＹ−５２、マクロレックスイエロー６Ｇ、カヤ
セットイエローＤＩ−０５５等が挙げられ、又、青色染
料としては、カヤセットブルーフ１４、ワクソリンブル
ーＡＰ−ＦＷ、ホロンブリリアントブルーＳ−Ｒ，ＭＳ
ブルー１００等が挙げられる。

上記の如き染料を担持する為のバインダー樹脂としては
、従来公知のものがいずれも使用でき、好ましいものを
例示すれば、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセル
ロース、エチルヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロ
プルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、
酢酪酸セルロース等のセルロース系樹脂、ポリビニルア
ルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポ
リビニルアセクール、ポリビニルピロリドン、ポリアク
リルアミド等のビニル系樹脂、ポリエステル等が挙げら
れるが、これらの中では、セルロース系、アセタール系
、ブチラール系及びポリエステル系等が耐熱性、染料の
移行性等の点から好ましいものである。

本発明で使用するシランカップリング剤は熱移行性のも
のであって、好ましい具体例としては、例えば、 メチルメトキシシラン、 ヘキサメチルジシラザン、 γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、等のアルキル
シラン、 ビニルトリクロルシラン、 ビニルトリス（β−メトキシエトキシ）シラン、ビニル
トリメトキシシラン、 ビニルトリエトキシシラン、 γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等の重
合性二重結合を有する公知の熱移行性シランカップリン
グ剤等が挙げられ、勿論、これら以外の熱移行性シラン
カップリング剤も同様に使用することが出来る。

これに対して、例えば、アミン基、フェノール性水酸基
、チオアルコール基、カルボキシル基等の塩基性又は酸
性の基を有するシランカップリングは、熱移行性が不十
分であると共に、染料が酸塩基によって影響を受けて変
質し、変色する場合が多いので好ましくない。更にエポ
キシ基等の反応性の高い基を有するものは、染料層中で
バインダーと反応したり、上記と同様に染料の置換アミ
ノ基や水酸基等と反応し易く、同様に染料を変質させた
り、熱移行性を容易に失うので好ましくない。

従って、本発明において好適なシランカップリング剤は
、上記の如き問題を生じないアルキル基、ビニル基、（
メタ）アクリロキシ基等を有するシランカップリング剤
であって、特に重合性二重結合を有するシランカップリ
ング剤は転写画像形成後にこの二重結合を用いて架橋・
重合させることによって一層優れた画像保存効果を上げ
ることが出来る。

上記シランカップリング剤を染料層に包含させる方法と
しては、 （１）染料層形成前に基材フィルム面にシランカップリ
ング剤を塗布してお（方法。

（２）染料層形成用塗工液にシランカップリング剤を加
えて、染料層の形成と同時に受容層にシランカップリン
グ剤を包含させる方法。

（３）染料層形成用塗工液に加える染料として、シラン
カップリング剤で予め処理した染料を使用する方法。こ
の方法では前記染料及びシランカップリング剤がいずれ
も使用出来、染料の処理方法としては無溶剤系でも何機
溶剤系又は水系でもよく、例えば、約７０℃で３０分間
乃至１時間撹拌すればよい。有機溶剤系又は水系で処理
する場合には、均一系でも不均一系でもよ（１例えば、
処理後に濾過、ドライアップ等により処理染料とするこ
とが出来る。シアンカップリング剤の使用量は染料の重
量の数％乃至同量程度でよい。

（４）染料受容層形成後、例えば、塗工、スプレー、含
浸、転写方法等でその表面にシランカップリング剤を付
与する方法等が挙げられ、これらに限定されない。

以上の如きシランカップリング剤は染料層を形成する樹
脂１００重量部当たり２乃至２００重量部の割合で使用
することが好ましく、使用量が少なすぎると、耐指紋性
、耐油性等の効果が満足出来ず、一方、多すぎると染料
層の強度、染料の分散安定性等が低下するので好ましく
ない。

更に染料層中にはその他必要に応じて従来公知の各種の
添加剤も包含し得る。

この様な染料層は、好ましくは適当な溶剤中に前記の昇
華性染料、バインダー樹脂、シランカップリング剤及び
その他の任意成分を加えて各成分を溶解又は分散させて
染料層形成用塗料又はインキを調製し、これを上記の基
材フィルム上に塗布及び乾燥させて形成する。

この様にして形成する染料層は、０．２乃至５．０μｍ
、好ましくは０．４乃至２，０μｍ程度の厚さであり、
又、染料層中の昇華性染料は、染料層の重量の５乃至９
０重量％、好ましくは１０乃至７０重重量の量で存在す
るのが好適である。

形成する染料層は所望の画像がモノカラーである場合は
前記染料のうちから１色を選んで形成し、又、所望の画
像がフルカラー画像である場合には、例久ば、第１図に
その断面を図解的に説明する様に、適当なシアン、マゼ
ンタ及びイエロー（更に必要に応じてブラック）を選択
して、イエロー２Ｙ、マゼンタ２Ｍ及びシアン２Ｃ（更
に必要に応じてブラック）の染料層を形成する。

又、本発明の別の実施態様では、第２図示の様に、基材
フィルム１の表面に、熱移行性のシランカップリング剤
を含有し、染料を含有しない層３を形成し、その上に染
料層２を形成することが出来、この場合には、層３中の
シランカップリング剤がいずれ染料層内に移行し、熱転
写時に染料と共に被転写材に転写される。又、第３図示
の様に、染料層２の表面にシランカップリング剤を含む
層を形成してもよい。更に第４図示の様に、染料層２に
隣接して熱移行性のシランカップリング剤を含む転写層
３を設けてもよい。

図示のシランカップリング剤を含む層３は、前記バイン
ダーに前記熱移行性のシランカップリング剤を加え、染
料層と同様にして形成すればよい。この場合には、熱移
行性のシランカップリング剤による染料の問題は発生す
ることがないので、熱移行性のシランカップリング剤は
バインダー１００重量部当たり１乃至２００重量部とい
う広範囲で使用することが出来、従って、形成した画像
の表面に比較的多量の熱移行性のシランカップリング剤
を付与することが出来るという利点がある。

上記の如き熱転写シートを用いて、画像を形成する為に
使用する被転写材は、その記録面が前記の染料に対して
染料受容性を有するものであればいかなるものでもよく
、又、染料受容性を有しない紙、金属、ガラス、合成樹
脂等である場合には、その少なくとも一方の表面に染料
受容層を形成すればよい。

染料受容層を形成しなくてもよい被転写材としては、例
えば、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ポリマ
ー、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルエステル等のビニル
ポリマー、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
チレフクレート等のポリエステル系樹脂、ポリスチレン
系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプロピレン等の
オレフィンと他のビニルモノマーとの共重合体系樹脂、
アイオノマー、セルロースジアセテート等のセルロース
系樹脂、ポリカーボネート等からなる繊維、織布、フィ
ルム、シート、成形物等が挙げられる。特に好ましいも
のはポリエステルからなるシート又はフィルム或いはポ
リエステル層を設けた加工紙である。

又、本発明では紙、金属、ガラスその他の非染着性の被
転写材であっても、その記録面に上記の如き染着性の樹
脂の溶液又は分散液を塗布及び乾燥させるか、或いはそ
れらの樹脂フィルムをラミネートすることにより、被転
写材とすることが出来る。更に、上記の染着性のある被
転写材であっても、その表面に更に染着性の良い樹脂か
ら、上記の紙の場合の如（して染料受容層を形成しても
よい。

この様にして形成する染料受容層は、単独の材料からで
も、又、複数の材料から形成してもよく、更に本発明の
目的を妨げない範囲で各種の添加削を包含させてもよい
のは当然である。

この様な染料受容層は任意の厚さでよいが、船釣には３
乃至５０μｍの厚さである。又、この様な染料受容層は
連続被覆であるのが好ましいが、樹脂エマルジョンや樹
脂分散液を使用して、不連続の被覆として形成してもよ
い。

上記の熱転写シート及び上記の如き被記録材を使用して
熱転写を行う際に使用する熱エネルギーの付与手段は、
従来公知の付与手段がいずれも使用出来、例えば、サー
マルプリンター（例えば、■日立製、ビデオプリンター
　ＶＹ−１００）等の記録装置によって、記録時間をコ
ントロールすることにより、５乃至１００ｍＪ／ｍｒｄ
程度の熱エネルギーを付与することによって、所望の画
像が形成される。

（効　　果） 以上の如き本発明によれば、染料層の内部又は表面に熱
移行性を有するシランカップリング剤を含有させておく
か、或は染料層に隣接してシランカップリング剤層を設
け、染料の転写と同時か又はその前後にシランカップリ
ング剤を転写させることによって、染料の染着性、発色
性等を妨げることな（、耐指紋性や耐油性等に優れた熱
転写画像が提供される。

（実施例） 次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。尚、文中、部又は％とあるのは特に断りの無い
限り重量基準である。

実施例１ 基材フィルムとして染料層を形成する面の背面に耐熱処
理を施した６μｍ厚のポリエチレンテレツクレートフィ
ルムの面に、下記の染料層形成用インキ組成物を乾燥時
厚みが１．ｏｇ／ｒｒ？になる様にグラビア印刷にて塗
布及び乾燥して連続フィルム状の本発明の熱転写シート
を調製した。

分散染料（カヤセットブルーフ１４　（（：、　１．ツ
ルリドブルー６３）、日本化薬製）　　　　　　　　　
４．０部ポリビニルブチラール樹脂（エスレックＢＸ−
１、積木化学製）　　　　　　　　　　　４，３部ビニ
ルトリエトキシシラン　　　　　４．０部弗素脂肪酸変
性シリコーンワックス（Ｘ−２４−３５２５、信越化学
製）　　　　　　　　０．４部メチルエチルケトン／ト
ルエン（重量比ｌ／１）８０．０部 イソブタノール　　　　　　　　　１０．０部実施例２ 実施例１におけるインキに代えて下記組成のインキを使
用し、他は実施例１と同様にして本発明の熱転写シート
を得た。

ポリビニルブチラール（エスレックＢＸ−１、積木化学
■製）　　　　　　　　　　　　　　　５部分数染料（
パイミクロンＳＮＭＰ２６７０、バイエル社製）　　　
　　　　　　　　　　　　４部ビニルトリメトキシシラ
ン　　　　　　　４部メチルエチルケトン／トルエン（
重量比１／１）８７．０部 実施例３ 実施例１におけるインキに代えて下記インキを使用し他
は実施例１と同様にして本発明の熱転写シートを得た。

ポリビニルブチラール（エスレックＢＸ−１，，積水化
学■製）　　　　　　　　　　　　　　　５部分数染料
（パイミクロン５ＮＶＰ２６７０、バイエル社製）　　
　　　　　　　　　　　　　　　４部ビニルトリス（β
−メトキシエトキシ）シラン２部 メチルエチルケトン／トルエン（重量比ｌ／１）８９．
０部 実施例４ 実施例１におけるインキに代えて下記インキを使用し他
は実施例１と同様にして本発明の熱転写シートを得た。

ポリビニルブチラール（エスレックＢＸ−１，積水化学
株製）　　　　　　　　　　　　　　　５部分数染料（
フォロンブリリアントイエローＳ−６ＧＬ　、サンド社
製）　　　　　　　　　　４部γ−メタクリロキシプロ
ピルトリメトキシシラン　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　４部メチルエチル
ケトン／トルエン（重量比１／１）８７．０部 実施例５ 実施例１と同じポリエチレンテレフタレートフィルムの
面に、下記の染料層形成用インキ組成物を乾燥時厚みが
１．ｏｇ／ｍ’になる様にグラビア印刷にて塗布及び乾
燥して染料層を形成した。

ポリビニルブチラール（エスレックＢＸ−１，Ｉｆｆ水
化学（（１）製）　　　　　　　　　　　　　　　５部
分散染料（パイミクロン５ＮＶＰ２６７０、バイエル社
製）　　　　　　　　　　　　　　　４部メチルエチル
ケトン／トルエン（重量比１／１）９１．０部 更に上記染料層の表面に下記塗工液を固形分０．１ｇ／
ｒｒｒの割合で塗工し、乾燥して連続フィルム状の本発
明の熱転写シートを調製した。

ポリビニルブチラール（エスレックＢＸ−１，４８水化
学（中胴）　　　　　　　　　　　　　　５部ビニルト
リメトキシシラン　　　　　　　４部メチルエチルケト
ン／トルエン（重量比１／１）９１．０部 実施例６ 実施例１と同じポリエチレンテレフタレートフィルムの
面に、実施例５の染料層形成用インキ組成物を乾燥時厚
みが１．０ｇ／ｒｒｒになる様に幅３０ｃｍで、３０ｃ
ｍの間隔をおいてグラビア印刷にて塗布及び乾燥して染
料層を形成した。

更に上記染料層に隣接する未億工領域に下記塗工液を固
形分０．１ｇ／ｒｒ？の割合で塗工し、乾燥して連続フ
ィルム状の本発明の熱転写シートを調製した。

ポリビニルブチラール（エスレックＢＸ−１，積水化学
■製）　　　　　　　　　　　　　　　５部ビニルトリ
メトキシシラン　　　　　　　３部子−メタクリロキシ
プロピルトリメトキシシラン　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２部メチルエ
チルケトン／トルエン（重量比１／１）９０．０部 比較例１ 実施例１におけるインキに代えて下記組成のインキを使
用し、他は実施例１と同様にして比較例の熱転写シート
を得た。

ポリビニルブチラール（エスレックＢＸ−１，積水化学
■製）　　　　　　　　　　　　　　　５部分散染料（
パイミクロン５ＮＶＰ２６７０、バイエル社製）　　　
　　　　　　　　　　　　４部メチルエチルケトン／ト
ルエン（重量比１／１）９１．０部 比較例２ 実施例１におけるインキに代えて下記組成のインキを使
用し、他は実施例１と同様にして比較例の熱転写シート
を得た。

ポリビニルブチラール（エスレックＢＸ−１，積水化学
（（１）製）　　　　　　　　　　　　　　５部分散染
料（パイミクロン５ＮＶＰ２６７０．バイエル社製）　
　　　　　　　　　　　　　　　４部Ｎ−β　（アミノ
エチル）γ−アミノプロピルトリメトキシシラン　　　
　　　　　　　　４部メチルエチルケトン／トルエン（
重量比１／１）８７．０部 比較例３ 実施例１におけるインキに代えて下記組成のインキを使
用し、他は実施例１と同様にして比較例の熱転写シート
を得た。

ポリビニルブチラール（エスレックＢＸ−１、漬水化学
■製）　　　　　　　　　　　　　　　５部分散染料（
パイミクロン５ＮＶＰ２６７０、バイエル社製）　　　
　　　　　　　　　　　　　４部γ−グリシドキシプロ
ビルメチルジェトキシシラン　　　　　　　　　　　　
　　　　４部メチルエチルケトン／トルエン（重量比１
／１）８７．０部 比較例４ 実施例１におけるインキに代えて下記組成のインキを使
用し、他は実施例１と同様にして比較例の熱転写シート
を得た。

ポリビニルブチラール（エスレックＢＸ−１、（青水化
学（摺装）　　　　　　　　　　　　　　５部分散染料
（パイミクロン５ＮＶＰ２６７０、バイエル社１）　　
　　　　　　　　　　　　　４部ビニルトリエトキシシ
ラン　　　　０．０５部メチルエチルケトン／トルエン
（重量比１／１）９１．０部 比較例５ 実施例１におけるインキに代えて下記組成のインキを使
用腰仙は実施例１と同様にして比較例の熱転写シートを
得た。

ポリビニルブチラール（エスレックＢＸ−１、漬水化学
■製）　　　　　　　　　　　　　　　５部分数染料（
パイミクロン５ＮＶＰ２６７０、バイエル社製）　　　
　　　　　　　　　　　　　４部ビニルトリエトキシシ
ラン　　　　　　１０部メチルエチルケトン／トルエン
（重量比１／１）８１．０部 次に基材フィルムとして合成紙（玉子油化製、ユボＦＰ
Ｇ１５０）を用い、この一方の面に下記の組成のインキ
を乾燥時４．５ｇ／ｒｒｒになる割合で塗布し、１００
℃で３０分間乾燥して被転写材を得た。

ポリエステル樹脂（東洋紡製、Ｖｙｌｏｎ２００）１１
．５部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体（ＵＣＣ、ＶＹ１４１
１）　　　　　　　　　　　　　’５．０部アミノ変性
シリコーンオイル（信越化学工業製、ＫＦ３９３）　　
　　　　　　　　　１．２部エポキシ変性シリコーンオ
イル（信越化学工業製、Ｘ−２２−３４３）　　　　　
　　　　１　、２部メチルエチルケトン　　　　　　４
０．８部トルエン　　　　　　　　　　　４０．８部シ
クロヘキサン　　　　　　　　２０．４部上記の熱転写
シートと熱転写受像シートとを、夫々の染料層と染料受
容面とを対向させて重ね合せ、感熱昇華転写プリンター
（ＶＹ−５０、■日立製作断裂）を用いて、４０ｍＪ／
ｍｒｒｒの印字エネルギーで熱転写シートの裏面からサ
ーマルヘッドで中１度ペタ印字を行って得られた各画像
の画質、耐指紋性及び耐可塑剤性を調べ下記第１表の結
果を得た（但し実施例６の場合には、画像面に更にシラ
ンカップリング剤を転写させた。）１−１１− ＊１　：樹脂に対してシランカップリング剤の相溶が無
く、又、はじきが強くフィルムに対する塗工性が悪い。

■匝基準； 画　質；６ｏ″Ｃで３日間促進テスト後、鮮明性、色再
現性、解像性を肉［］υ観察して評価した。

○：変化なし △：やや褪色又は変色 Ｘ：著しく褪色又は変色 耐指紋性；画像面に指紋を押付は印刷し、６０”Ｃで３
日間放置後の画像の変化を観察して評価した。

○：変化なし △：やや褪色又は変色 ×−著しく褪色又は変色 耐可塑剤性；画像面にプラスチック消しゴムを置き、２
５０ｇ／ｃイの荷重を３０℃で４０分間かけた後、画像
の変化を肉眼観察して評価した。

○；変化なし △：やや褪色又は変色 ×；著しく褪色又は変色

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本発明の熱転写シートの；枡面を図
解的に説明する図である。 に 基材フィルム ２：染料層 ３ニジラン力ツプリング剤層

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）基材フィルム上に染料とバインダーとからなる染
   料層を設けた熱転写シートにおいて、該染料層の内部又
   は表面に熱移行性のシランカップリング剤が含有されて
   いることを特徴とする熱転写シート。
2. （２）シランカップリング剤が、染料層の樹脂１００重
   量部当たり２乃至２００重量部の割合で存在する請求項
   １に記載の熱転写シート。
3. （３）シランカップリング剤が重合性二重結合含有シラ
   ンカップリング剤である請求項１に記載の熱転写シート
   。
4. （４）基材フィルム上に染料とバインダーとからなる染
   料層と非反応性のシランカップリング剤を含む転写層と
   を設けたことを特徴とする熱転写シート。