JPH0311663Y2 - - Google Patents

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JPH0311663Y2
JPH0311663Y2 JP1984013913U JP1391384U JPH0311663Y2 JP H0311663 Y2 JPH0311663 Y2 JP H0311663Y2 JP 1984013913 U JP1984013913 U JP 1984013913U JP 1391384 U JP1391384 U JP 1391384U JP H0311663 Y2 JPH0311663 Y2 JP H0311663Y2
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JP
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wall
piston
regenerator
casing
expansion chamber
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JP1984013913U
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、クライオポンプやHe液化装置等に
適用可能な冷凍装置用の膨張機に関する。
(ロ) 従来技術 従来、クライオポンプ等に使用されている小形
の膨張機は、内部に蓄冷器を保有したピストンを
シリンダ内に摺動可能に嵌挿して、このピストン
の挿入端と前記シリンダの端壁間に膨張室を形成
し、前記ピストンの直線往復動作に伴わせて前記
膨張室を拡縮させて前記蓄冷器を介して該膨張室
に導入される冷媒ガスを順次断熱膨張させ得るよ
うにしたものが一般的である。
ところが、このようなものでは、膨張室を1つ
しか設けていないためピストンの1往復運動によ
つては1度しか膨張作動を行なわせることができ
ないので冷凍能力が低いという不都合がある。ま
た、ピストンの裏側に空間を存在させないために
ピストンロツド部に蓄冷器を設けたりピストンロ
ツドを中名実な太いものとしたりしてピストンと
ピストンロツド部を略同径な太いものとしている
のでピストンロツド部の慣性質量が大であり、か
かる大きな質量のものが往復動を行なうため装置
が重心が1サイクル毎に大きく変動し、それが原
因で振動が大きくなるという不都合もある。
(ハ) 目的 本考案は、このような事情に着目してなされた
もので、冷凍能力が高く、しかも振動の小さい膨
張機を提供することを目的とする。
(ニ) 構成 本考案は、前記目的を実現するために、シリン
ダ内に配設したピストンの両側に該ピストンの往
復作動に伴つて交互に拡縮する一対の膨張室を形
成するとともに、これら各膨張室に対してガス流
出入系路を各別に設け、これら各ガス流出入系路
に介設した蓄冷器を前記シリンダを形成する筒状
ケーシングに保持させたものにしている。そし
て、前記ケーシングを、ピストンのピストンロツ
ドを囲繞する2重壁構造のものにし、一方の蓄冷
器を該ケーシングの外壁と内壁間に配するととも
に他方の蓄冷器を該ケーシングの内壁と前記ピス
トンロツド間に配していることを特徴とする。
(ホ) 実施例 以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明
する。
ケーシング1内にシリンダ2を形成し、このシ
リンダ2内にピストン3を摺動可能に配設し、こ
のピストン3の両側に一対の膨張室4,5を形成
し、これら各膨張室4,5に対してガス流出入系
路6,7を各別に設けている。
ケーシング1は、筒状の外壁8と、この外壁8
に所定の隙間を介して囲繞されるとともにピスト
ンロツド10を囲繞する筒状の内壁9とを有する
2重壁構造のものである。そして、前記内壁9の
上端部をシリンダとなしている。そして、このシ
リンダ2に摺接させてピストン3を配設してい
る。ピストン3は、円板状の中心部3aと筒状の
摺接部3bとを有してなるもので、上、下両側に
凹み11を形成している。膨張室4は、このピス
トン3の上端面とこの上端面に対向させて前記ケ
ーシング1の上端部に設けた上壁12の下端面と
の間に形成された空間である。なお、前記上壁1
2には前記凹み11に対応する凸部12aを設け
ている。また、膨張室5は、前記ピストン3の下
側面と後述する蓄冷器17の低温端17aとの間
に形成された空間である。なお、前記蓄冷器17
の低温端17a側には前記凹み11に対応する凸
部17a'を設けている。そして、これら両膨張室
4,5は、前記ピストン3の往復動によつて交互
にその容積が拡縮するようになつている。また、
ガス流出入系路6は、前記外壁8と内壁9との間
に設けられポート13、蓄冷器14および連通路
15を有している。ポート13は、図示しない給
気通路又は排気通路と選択的に連通しガスをケー
シング1内の外壁8と内壁9の間に流出入させる
ものである。蓄冷器14は、銅等により作られた
多数の通気孔を有する蓄熱エレメントとステンレ
ススチール線等により作られたスペーサ(図示せ
ず)とを交互に積み重ねて構成したものあるいは
多孔性金属塊を所要形状に成形したものであり、
シリンダ2側の固定部材である前記ケーシング1
の外壁8と内壁9との間に配設され、該両壁8お
よび9によつて固定保持されている。そして、こ
の蓄冷器14の低温端14を連通路15に、高温
端14bをポート13に、それぞれ連通させてい
る。連通路15は、前記外壁8の上端部と内壁9
の上端部との間に形成した環状の細い隙間であ
り、前記蓄冷器14と膨張室4とを連通させてい
る。一方、ガス流出入系路7は、前記内壁9とピ
ストンロツド10との間に設けられポート16と
蓄冷器17を有している。ポート16は、図示し
ない給気通路又は排気通路と選択的に連通しガス
をケーシング1の内壁9とピストンロツド10の
間に流出入させるものである。蓄冷器17は、前
記蓄冷器14と同様の構成のものであり、シリン
ダ2側の固定部材であるケーシング1の内壁9に
固定保持させて該内壁9とピストンロツド10と
の間に配設している。そして、この蓄冷器17の
低温端17aを膨張室5に、高温端17bをポー
ト16に、それぞれ連通させている。
なお、ピストンロツド10は前記ピストン3に
固着され該ピストン3と一体に往復動する細径な
ものである。また、18はケーシング1の下壁、
19は該下壁18とピストンロツド10との間に
設けたシール手段である。
次にこの実施例の作動を説明する。
膨張室4が最小で、膨張室5が最大のとき、ガ
ス流出入系路6を図示しない給気通路に連通させ
る。これによつて、給気通路を通して圧縮機(図
示せず)から高圧ガスがガス流出入系路6のポー
ト13へ流入し、蓄冷器14、連通路15を介し
て膨張室4へ導入される。膨張室4に高圧ガスが
入ると、このガス圧によつてピストン3が下方へ
押圧され、該ピストン3が下方へスライドを続け
ることになる。このとき、ガスの圧力により前記
ピストン3に付与された運動エネルギはピストン
ロツド10を介して外部に取り出され、図示しな
い発電機等により消費される。そして、前記ピス
トン3が、膨張室4が最大で膨張室5が最小にな
る位置まで達すると、ガス流出入系路6を排気通
路に連通させる。その結果、該膨張室4内のガス
の一部がガス流出入系路6を介して排気通路へ吹
き出し、圧縮機の吸込口へ戻される。このとき、
前記膨張室4内に残つたガスは、他のガスを押し
出すという仕事をし、自らも冷える。次いで、ガ
ス流出入系路7を給気通路に接続する。すると、
圧縮機からの高圧ガスがポート16、蓄冷器17
を介して膨張室5へ導入され、このガス圧力によ
つてピストン3が押圧されて上方へスライドし始
める。そして、このピストン3は再び該膨張室5
が最大になる位置までスライドを続けるこのにな
る。しかして、この際に前記膨張室4はその容積
が最小になるまで減少し、該膨張室4内の低圧ガ
スは略全部押し出され、蓄冷器14を冷却した後
排気通路へ吹き出し、圧縮機の吸込口へ戻され
る。次に、ガス流出入系路7を排気通路に連通さ
せると、膨張室5内のガスの一部がガス流出入系
路7を介して排気通路へ吹き出し、圧縮機の吸込
口へ戻される。このとき、前記膨張室5内に残つ
たガスは、他のガスを押し出すという仕事をし、
自らも冷える。次いで、再びガス流出入系路6を
給気通路に連通させると、再び高圧ガスが膨張室
4に導入され、ピストン3が下方へスライドする
が、この際に、膨張室5内の低圧ガスが略全部押
し出され蓄冷器17を冷却した後に排気通路へ吹
き出し、圧縮機の吸込口へ戻される。この作動を
繰り返すことによてギフオードマクマホンサイク
ルが営まれ、膨張室4,5に導入されたガスが交
互に冷凍されるので、前記ケーシング1のシリン
ダ2部分が極低温になる。
このようにして膨張作動を営むものであるが、
本実施例によれば、ピストン3の上、下両側に膨
張室4,5をそれぞれ設けるとともに、ガス流出
入系路6,7も各別に設けている。そのため、前
記膨張室4およびガス流出入系路6と膨張室5お
よびガス流出入系路7とが各々独立の膨張機と同
様な構成になり、しかも、前記膨張室4と5とは
ピストン3の往復動によつて交互に拡縮するの
で、該ピストン3の1往復動毎に2度膨張作動を
行なわせることができ冷凍能力を従来のものの略
2倍にすることができる。しかも、ピストン3の
下側を膨張室5として利用しているので、該ピス
トン3の下側を埋める必要がなく、したがつて、
ピストンロツド部に蓄冷器を設けたりピストンロ
ツドを中実な太いものとする必要がない。そのた
め、ピストンロツド10を細径にし、また、蓄冷
器14,17をシリンダ2側の固定部材であるケ
ーシング1に固定保持させることができ、ピスト
ンロツド10部の慣性質量を大幅に小さくして振
動を小さくすることができる。さらに、ケーシン
グ1を外壁8と内壁9を有する2重壁構造のもの
とし、外壁8と内壁9の間に蓄冷器14を、内壁
9とピストンロツド10との間に蓄冷器17を配
しているので、内壁9という仕切りを設けただけ
で2つの蓄冷器14,17をそれぞれ独立させて
設けることができ、2つのガス流出入系路6,7
をわずかなスペース内に形成して膨張機の大形化
を抑制できるとともに、ガス流出入系路の形成も
容易に行なうことができる。
なお、本考案は前記実施例に限られないのは勿
論であり、膨張機は1段式のものに限られず、多
段式のものでもよい。例えば、第3図に示すよう
に、膨張機の1段目部分Aの上側に2段目部分B
を連続させて設け、1段目部分Aの膨張室31と
2段目部分Bの蓄冷器32とを連通させるととも
に1段目部分Aの膨張室33と2段目部分Bの蓄
冷器34とを連通孔35を介して連通させ、前記
膨張室31,33において冷凍したガスを2段目
部分Bの膨張室(図示せず)に導入してさらに低
温化させるようにしたものであつてもよい。この
ようなものであれば、冷凍能力をいつそう高める
ことができる。なお、36,37はそれぞれ1段
目部分Aの蓄冷器、38は連通路、39はケーシ
ング、41はシリンダ、42はピストン、43は
外壁、44は内壁、そして45は複数のピストン
の運動エネルギを外部へ取り出すピストンロツド
である。
また、ガス流出入系路を構成する連通路は環状
の隙間に限られず、例えば、第4図に示すよう
に、ケーシング50の外壁51と内壁52の上端
部を一体に隙間なく形成して膨張室周壁53と
し、かかる膨張室周壁53に円周方向に等角間隔
をあけて複数個穿設した穴を連通路54としたも
のであつてもよい。
また、冷凍サイクルはギフオードマクマホンサ
イクルに限られず、スターリングサイクルやソル
ベエサイクルであつてもよい。
その他、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で種々
変形が可能である。
(ヘ)効果 以上、説明したように、本考案は、冷凍能力が
高く、しかも振動の小さい膨張機を提供できるも
のである。しかも、本考案では、ケーシングを、
ピストンのピストンロツドを囲繞する2重壁構造
のものにし、一方の蓄冷器を該ケーシングの外壁
と内壁間に配するとともに他方の蓄冷器を該ケー
シングの内壁と前記ピストンロツド間に配してい
るので、内壁という仕切りを設けただけの簡単な
構造により2つの蓄冷器をそれぞれ独立させて設
けることができ、2つのガス流出入系路をわずか
なスペース内に無理なく形成して膨張機の大形化
を抑制することができる。特に、内壁の外側と内
側とにそれぞれ蓄冷器を設けると、それら両蓄冷
器により内壁が内外両面から補強される。そのた
め、ピストンを軸方向に長尺なものにするような
ことなしに、その内壁の薄肉化を図ることがで
き、この点からも軽量化ならびに小形化を期する
ことができるとともに、ピストンの慣性質量を減
少させて低振動化を図ることができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本考案の一実施例を示し、第
1図は正断面図、第2図は連通路を示す平断面図
である。第3図は本考案の他の実施例の要部を示
す正断面図、第4図は本考案のさらに他の実施例
を示す第2図相当の平断面図である。 1,39,50……ケーシング、2,41……
シリンダ、3,42……ピストン、4,5,3
1,33……膨張室、6,7……ガス流出入系
路、8,43,51……外壁、9,44,52…
…内壁、14,17,32,34,36,37…
…蓄冷器、15,54……連通路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダ内に配設したピストンの両側に該ピス
    トンの往復動作に伴つて交互に拡縮する一対の膨
    張室を形成するとともに、これら各膨張室に対し
    てガス流出入系路を各別に設け、これら各ガス流
    出入系路に介設した蓄冷器を前記シリンダを形成
    する筒状ケーシングに保持させたものであつて、
    前記ケーシングを、ピストンのピストンロツドを
    囲繞する2重壁構造のものにし、一方の蓄冷器を
    該ケーシングの外壁と内壁間に配するとともに他
    方の蓄冷器を該ケーシングの内壁と前記ピストン
    ロツド間に配していることを特徴とする膨張機。
JP1391384U 1984-01-31 1984-01-31 膨張機 Granted JPS60125472U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1391384U JPS60125472U (ja) 1984-01-31 1984-01-31 膨張機

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JP1391384U JPS60125472U (ja) 1984-01-31 1984-01-31 膨張機

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Publication Number Publication Date
JPS60125472U JPS60125472U (ja) 1985-08-23
JPH0311663Y2 true JPH0311663Y2 (ja) 1991-03-20

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ID=30498355

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JP1391384U Granted JPS60125472U (ja) 1984-01-31 1984-01-31 膨張機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0541321Y2 (ja) * 1987-03-11 1993-10-19

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5483152A (en) * 1977-12-16 1979-07-03 Japanese National Railways<Jnr> Cooler

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JPS5483152A (en) * 1977-12-16 1979-07-03 Japanese National Railways<Jnr> Cooler

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JPS60125472U (ja) 1985-08-23

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