JPH03114475A - 医療用弁体及びその製法並びに弁体付カテーテル - Google Patents

医療用弁体及びその製法並びに弁体付カテーテル

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JPH03114475A
JPH03114475A JP1252289A JP25228989A JPH03114475A JP H03114475 A JPH03114475 A JP H03114475A JP 1252289 A JP1252289 A JP 1252289A JP 25228989 A JP25228989 A JP 25228989A JP H03114475 A JPH03114475 A JP H03114475A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、医療用弁体及びその製法並びに弁体付カテー
テルに関する。
[従来の技術] −mに、カテーテル等の医療用機器にあっては、例えば
カテーテルを体内の脂管に導入案内するためのガイドワ
イヤ、カテーテルを介して各器管に薬剤等を注入するた
めの注入器、カテーテルを介して各脂管の体液を取出す
ための採取器等の管状体が挿入可能とされる。特に急性
の心不全等の補助循環においては、急性か故に経皮的に
血管を確保できる。そして、これらの医療用機器にあっ
ては、管状体を挿通可能とする通路に、管状体を液密状
態で挿通可能とするとともに、該管状体の非挿通時には
閉鎖する弁体な取付け、該通路からの液体流出を防止可
能とする。
従来の医療用弁体としては、例えば■USP47985
94におけるように一方の端面から他方の端面に渡って
貫通する複数のスリットを互いに交差せしめたもの、或
いは■特開昭59−133877におけるように一方の
端面にのみ開口する第1のスリットと他方の端面にのみ
開口する第2のスリットとを弁体内にて交差せしめたも
のかある。
[発明が解決しようとする課題] 然しなから、上記■の従来技術ては、各スリットの開き
状態から閉じ状態への復元力か弱い。このため、管状体
留置時における各スリットの管状体周囲に対する密着力
か弱く、液漏れを生ずる虞れがある。又、管状体抜去時
における各スリットの閉鎖状態への復元力か弱く、抜去
後直ちには閉鎖するに至らず、液漏れを生ずる虞れかあ
る。
他方、上記■の従来技術では、各スリットの開き状態か
ら閉じ状態への復元力が強く、管状体留置時と抜去時に
おける液密性は高いものの、スリットが弁体両端面に貫
通していないため挿入先端部の細い管状体しか挿通でき
ない。
本発明は、挿入先端部が太い管状体でも挿通てき、然も
管状体留置時と抜去時における液密性の高い医療用弁体
を提供することを目的とする。
又、本発明は、上記弁体を簡易に製造てきる製法を提供
することを目的とする。
又、本発明は、上記弁体を備えて基部開口からの液体流
出を確実に防止できるカテーテルを提供することを目的
とする。
[課題を解決するための手段] 請求項1に記載の本発明は、少なくとも2面を有する柔
軟弾性物質からなり、一方の面から他方の面に渡って設
けられる第1のスリットと、一方の面から他方の面に渡
って設けられる第2のスリットとを互いに交差せしめた
医療用弁体において、該第1のスリットが上述の両面に
て備える第1と第2の開口幅を互いに異ならせ、該第2
のスリットが上述の両面にて備える第1と第2の開口幅
を互いに異ならせたものである。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の医療用弁
体において、前記第1のスリットの両開口幅のうち、短
い開口幅を備える面と、前記第2のスリットの両開口幅
のうち、短い開口幅を備える面とを互いに異ならせたも
のである。
請求項3に記載の本発明は、請求項1記載の医療用弁体
の製法であって、弁体索材の一方の面か円筒体の外周面
に密着するように該弁体素材を巻付け、該円筒体のまわ
りに巻付けられた該弁体素材の他方の面から該円筒体と
の密着面に渡って円筒軸方向に対し直角に刃物で切り込
みを入れ、次に弁体素材を裏返し、約90度回転させて
再度上述の工程を繰り返すことにより、前記第1と第2
の各スリットを形成するようにしだものである。
請求項4に記載の本発明は、請求項1記載の医療用弁体
を備えた弁体付カテーテルであって、先端が開口してい
る中空の本体部と、該本体部の中空部と連通し、前記弁
体を設けた導通路を備えた基部とを有して構成したもの
である。
尚、ここで言う「交差」とは、線又は面か十字状に交わ
ることを言う他、T字状、X字状のように線又は面が一
部接することをも含めるものとする。
[作用コ 請求項1に記載の本発明によれば、下記■〜■の作用が
ある。
■第1と第2の各スリットそれぞれが弁体両面に貫通し
ているため、挿入先端部の太い管状体ても容易に挿通で
きる。
■第1と第2の各スリットは弁体両面のそれぞれに開口
している開口幅の一方を他方に対して短くしており、こ
の短い開口幅部分て、該スリットの開き状態から閉し状
態への強い復元力を確保てきることとしている。これに
より、管状体留置時における各スリットの管状体周囲に
対する密着力を強くして液漏れを防止するとともに、管
状体抜去時における各スリットの閉鎖状態への復元力を
強くして抜去後直ちに閉鎖せしめ液漏れを防止てきる。
■上記■、■により、挿入先端部が太い管状体ても挿通
てき、然も管状体留置時と抜去時における液密性の高い
医療用弁体を提供てきる。
請求項2に記載の本発明によれば、下記■の作用がある
■第1と第2の各スリットのそれぞれか、強い復元力を
確保可能とするそれらの短い開口幅部分を、弁体の異な
る面に配置している。従って、弁体の一方の面に、両方
のスリットの短い開口幅部分が集中配置せず、そのこと
による挿通領域の縮減を回避し、管状体に対する液密性
を確保しながら、挿入先端部の太い管状体でもより容易
に挿通可能とする。
請求項3に記載の本発明によれば、下記■の作用かある
■弁体素材を円筒体まわりに巻付け、直線切刃等の通常
の月形な有する刃物にて、該円筒体のまわりに巻付けら
れた該弁体素材の他方の面から該円筒体との密着面に渡
って円筒軸方向に対し直角に刃物で切り込みを入れ、次
に弁体素材を裏返し、約90度回転させて再度上述の工
程を繰り返すことにより、自由端面で開口幅か長く、密
着端面で開口幅が短いスリットを極めて容易に作成てき
る。即ち、特殊形状の刃物や、刃物の特殊操作を伴なう
ことなく、本発明の医療用弁体を簡易に製造てきる。
請求項4に記載の本発明によれば、下記■の作用がある
■カテーテルの基部に備えた導通路に本発明の医療用弁
体を設けることにより、ガイドワイヤ、注入器、又は採
取器等の管状体を該弁体に挿通してカテーテル内に留置
或いは抜去するに際し、前述の■〜■の作用を得て、基
部開口からの液体流出を確実に防止できる。
[実施例] 第1図は本発明の第1実施例に係る医療用弁体を示す模
式図、第2図は本発明の第2実施例に係る医療用弁体を
示す模式図、第3図は本発明の第3実施例に係る医療用
弁体を示す模式図、第4図は本発明の弁体の製法の一例
を示す模式図、第5図は本発明の弁体付カテーテルを示
す模式図、第6図は本発明の弁体付カテーテルと共に用
いられる接続具の一例を示す要部断面図、第7図は本発
明の弁体付カテーテルと共に用いられる血管拡張器の一
例を示す断面図、第8図は弁体付きカテーテルの使用状
態を示す断面図、第9図は弁体付カテーテルの留置状態
を示す模式図である。
(弁体の第1実施例)(第1図参照) 弁体10は、柔軟弾性物質からなり、一方の端面11か
ら他方の端面12に渡って設けられる第1のスリット1
3と、一方の端面11から他方の端面12に渡って設け
られる第2のスリット14とを互いに十字をなす如くに
交差させている。そして、弁体10は、第1のスリット
13が端面11に備わる第1の開口幅15を端面12に
備わる第2の開口幅16よりも短くし、第2のスリット
14が端面11に備える第1の開口幅17を端面12に
備える第2の開口幅18よりも長くシ゛ている。即ち、
弁体10にあっては、第1のスリット13の両開口幅1
5.16のうちより短い開口幅15を備える端面(11
)と、第2のスリブiへ14の両開口幅17.18のう
ちより短い開口幅18を備える端面(12)とを互いに
異ならせている。
尚、弁体10の柔軟弾性物質としては、シリコーンゴム
、ウレタンゴム、フッ素ゴム等の合成ゴム、もしくは天
然ゴム等が好適である。
上記弁体10によれば、下記■〜■の作用がある。
■第1と第2の各スリット13.14のそれぞれが弁体
両端面11.12に貫通しているため、挿入先端部の太
い管状体ても容易に挿通てきる。
■第1と第2の各スリット13.14は弁体両端面11
.12のそれぞれに開口している開口幅の一方(15,
18)を他方(16,17)に対して短くしており、こ
の短い開口幅部分で、該スリットエ3.14の開き状態
から閉じ状態への強い復元力を確保できることとしてい
る。これにより、管状体留置時における各スリット13
.14の管状体周囲に対する密着力を強くして液漏れを
防止するとともに、管状体抜去時における各スリット1
3.14の閉鎖状態への復元力を強くして抜去後直ちに
閉鎖せしめ液漏れを防止できる。
■上記■、■により、挿入先端部か太い管状体でも挿通
でき、然も管状体留置時と抜去時における液密性の高い
弁体10を提供できる。
■第1と第2の各スリット13.14のそれぞれが、強
い復元力を確保可能とするそれらの短い開口幅(15,
18)部分を、弁体10の異なる端面11と12に配置
している。従って、弁体1oの一方の端面に、両方のス
リット13.14の短い開口幅部分が集中配置せず、そ
のことによる挿通領域の縮減を回避し、管状体に対する
液密性を確保しながら、挿入先端部の太い管状体でもよ
り容易に挿通できる。
(弁体の第2実施例)(第2図参照) 弁体10Aは、前記弁体10と同様に、一方の端面11
から他方の端面12に渡って設けられる第1のスリット
13Aと、一方の端面11から他方の端面12に渡って
設けられる第2のスリット14Aとを互いに十字をなす
如くに交差させている。そして、弁体1oは、第1のス
リット13Aか端面11に備える第1の開口幅15Aを
端面12に備える第2の開口幅16Aよりも短くし、第
2のスリット14Aが端面11に備える第1の開口4a
17Aを端面12に備える第2の開口幅18Aよりも短
くしている。
従って、弁体10Aによれば、弁体101JS奏する前
述した■〜■の作用を有する。
但し、弁体10Aにあっては、第1のスリット13Aの
両開口幅15A、16Aのうちより短い開口幅15Aを
備える端面(11)と、第2のスリット14Aの両開口
幅17A、18Aのうちより短い開口幅17Aを備える
端面(11)とを同一面としており、弁体10か奏する
前述した■の作用はない。
(弁体の第3実施例)(第3図参照) 弁体10Bは、一方の端面11から他方の端面12に渡
って設けられる第1のスリット13Bと、一方の端面1
1から他方の端面12に渡って設けられる第2のスリッ
ト14Bとを互いにT字をなす如くに交差させている。
そして弁体10Bは、第1のスリット13Bか端面11
に備える第1の開口幅15Bを端面12に備える第2の
開口幅16Bよりも短くし、第2のスリット14Bか端
面11に備える第1の開口幅17Bを端面12に備える
第2の開口幅18Bよりも長くしている。即ち、弁体1
0Bにあっては、弁体10と同様に、第1のスリット1
3Bの両開口幅15B、16Bのうちより短い開口幅1
5Bを備える端面(11)と、第2のスリット14Bの
両開口幅17B、18Bのうちより短い開口幅18Bを
備える端面(12)とを互いに異ならせている。
従って、弁体10Bによれば、弁体10が奏する前述し
た■〜■の作用を有する。
(弁体の製法の一例)(第4図参照) 弁体10(IOA、10B)は例えば以下の如く作成さ
れる。
(1)弁体素材100の一方の端面11か円筒体として
の円筒体101の外周面に密着するように該弁体索材1
00を該円筒体101まわりに巻付ける。
(2)該円筒体101のまわりに巻付けられた註弁体素
材100の自由端面12から該円筒体101との密着端
面11に渡って円筒軸方向に対し直角に刃物102で切
り込みを入れ、次に弁体素材100を裏返し、約90度
回転させて再度上述の工程を繰り返す。
この時、刃物102の切刃を円筒体101の内部にまて
押進めるか、或いは刃物102の切刃を円筒体101の
表面に当接させて揺動させることにて、密着端面11に
も開口幅を形成てきる。
上記製法によれば、下記■の作用がある。
■弁体素材100を円筒体101まわりに巻付け、直線
切刃等の通常の方形を有する刃物102にて、該弁体素
材100の自由端面11から該円筒体101との密着端
面12に渡る切込を加えることにより、自由端面11て
開口幅が長く、密着端面12て開口幅の短いスリットを
極めて容易に作成てきる。即ち、特殊形状の刃物や、刃
物の特殊操作を損なうことなく、前述の第1と第2の各
スリット13.14を形成し、弁体10を簡易に製造て
きる。
(弁体付カテーテルの一例)(第5図〜第8図参照) 弁体付カテーテル20は、医療用弁体10を備えて構成
され、接続具30とともに、カテーテル組立体1を構成
する。尚、カテーテル組立体1は、直管拡張器40を付
帯的に備える。
カテーテル20は、第5図に示す如く、本体部21と基
部22とを有して構成される。
本体部21は、血管に経皮的に挿入して用いられる。こ
の時、本体部21には先端孔21Eと複数の側孔21■
4が設けられている。
基部22は、本体部21の一端部を接合保持して該本体
部21と連通し、導通路23を備える。
導通路23の開口部には本体部21の側から外部への血
液のリークを阻止する前述した弁体10(10A、IO
Bでも可)が設けられている。
又、基部22は、サブ通路27を備えている。
この通路27は、先端に活栓が設けられたチューブと連
通し、薬液注入口、血液採取口等として機能する。
又、カテーテル20にあっては、本体部21の経皮的挿
管を容易に行なえるようにするため、本体部21の内径
を2mm〜10n+n+の範囲に設定することが好適で
ある。2+nm未満であると、緊急時の補助循環に必要
な脱血・送血量が充分に得られなくなる虞れがあり、1
0mm超であると経皮的にカテーテルを挿入しにくくな
る。
又、カテーテル20にあっては、本体部21の先端孔2
1Eの面積を81とし、全側孔211−1の総面積を3
2  (側孔21Hの個数なN、各側孔21Hの面積を
shとすると、52=NXSh)とする時、2×S1≧
S2≧0.5 X S 1が成立するように構成されて
いる。即ち、側孔21Hの全面11s2が、先端孔21
Eの面積S1の1/2から2倍の範囲であると良い。S
2が81の1/2よりも小さいと、前述の脱血側カテー
テルの場合、側孔の設けられている領域、つまり大静脈
からの脱血量か不十分になり、S2が2Slよりも大き
いと上大静脈からの脱血量が不十分になる。
又、側孔21Hの留置位置としては、第9図で示す通り
、大腿静脈Aから挿入した場合、右心房Bの入口から上
大静脈Cの分岐部りまでの上大静脈に存在するのか好ま
しい(Eは上大静脈である)。これは、必要な脱血量を
十分確保できるだけの血液量が流通しているからである
。そこでカテーテル20における本体部21の側孔21
Hの位置をこれにあてはめると、先ずカテーテル2゜の
本体部21の長さL2としては、例えばアメリカ人の場
合、右心房から上大静脈の分岐部までが30〜40c+
++であり、分岐部から大腿静脈の経皮的にカテーテル
を留置している部位まで15〜20cm+ a(α:体
表面に出ている部分)となり、全体で60c+aの長さ
が必要となる。そこて、上述したように必要な脱血量な
得るためには先端より40cmまてに側孔211]が存
在することが好ましい。よって、本体部21の先端から
基部22に最も近い位置にある側孔までの距離L 1 
 (40cm)と本体部21の長さL 2  (60c
n+)の関係は、2/3L2≧L1となる。更に、日本
人の場合は、(本カテーテルを使用する体外循環が必要
な患者は小柄な場合が多い。)右心房から上大静脈の分
岐部まてが上述したアメリカ人の273倍の20 c 
m程度であるので、L1≧1/3L2の関係が成り立つ
。従って、総合するとLlとL2が次の式の関係にある
ことが好ましい。
2/3 L 2≧Ll≧1/3L2 即ち、この範囲にあるカテーテルであると身体の大小に
拘らず必要な脱血量が得られることになる。
尚、本体部21は、フッ素樹脂、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリエステル系エラストマー等て形成される
。又、基部22は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リアミド、ポリカーボネート、ポリスチレン等で形成さ
れる。
接続具3oは、第6図に示す如く、上記カテーテル20
の基部22が備える導通路23に連結可能であり、該導
通路23の弁体10を液密に挿通てきる管状部31を有
い1成される。管状部31には体外血液循環回路の脱血
ライン、又は供血ラインか接続される。尚、接続具30
は、管状部31の外周部に接続キャップ32を備え、接
続キャップ32のめねじ部32Aを基部22の導通路2
3まわりに設けられているおねし部23Aに螺合するこ
とによって、該接続具30をカテーテル20に固定でき
る。
又、カテーテル組立体10にあっては、第8図に示す如
く、接続具30が上記カテーテル20の導通路23に連
結される状態下で、接続具30の管状部31の先端がカ
テーテル20の本体部21の内面に近接(この実施例で
は衝合)せしめられるように構成される。
更に、接続具30における管状部31の内面は、その先
端に向けて縮径するテーパ状に形成されている。
この時、上記管状部31の内面に付与されるテーパ角度
O(第8図参照)は、5度〜15度とするのが好適であ
る。
5度未満であると、流路部所面か血液の流れ方向に際し
て拡がりが小さく圧力損失を低く抑えることか困難とな
る。15度超であると、接続具と連通ずるチューブの内
径が大きくなることになり、プライミングボリュームの
増大につながる。
尚、管状部31は、ポリカーボネート、塩化ビニル樹脂
、ポリプロピレン等て形成され、キャップ32はポリア
ミド、ポリカーボネート、塩化ビニル樹脂等で形成され
る。
血管拡張器4oは、上記カテーテル20の基部22か備
える導通路23の弁体10、及び本体部21を貫通ずる
如くに挿通されて、該本体部21を血管に導く。この時
、血管拡張器40は、第7図に示す如く、拡張器本体部
41の基端部まわりに接続キャップ42を備え、接続キ
ャップ42のめねじ部42Aを基部22の導通路23ま
わりに設けられているおねし部23Aに螺合することに
て、該血管拡張器40とカテーテル20とを一体化でき
る。又、血管拡張器40の拡張器本体部41はカテーテ
ル20の導通路23が備える弁体10を液密に挿通でき
る。又、血管拡張器4oは、接続キャップ42の外端面
に逆止弁43を備え、この逆止弁43を液密に貫通する
ミニガイドワイヤ44を挿通できる。
尚、拡張器本体部41はポリエチレン、ポリフロピレン
、ポリエステル系エラストマー等で形成され、接続キャ
ップ42はポリアミド、ポリカーボネート、塩化ビニル
樹脂等で形成される。
以下、上記カテーテル組立体10のカテーテル20を血
管に留置する手順について説明する。
(1)内針と外針とを相嵌合した留置針を経皮的に血管
挿入する。
(2)留置針の内針を抜去し、ミニガイドワイヤ44を
外針中を経て血管内に留置する。その後、外針も抜去す
る。
(3)カテーテル20に血管拡張器40を一体化した状
態で、これらのカテーテル20と血管拡張器4oをミニ
ガイドワイヤ44に沿って血管挿入する。その後、ミニ
ガイドワイヤ44と血管拡張器40とを抜去し、カテー
テル20を血管留置する。
この時、血管拡張器40の拡張器本体部41はカテーテ
ル20の導通路23が備える弁体10を液密に挿通でき
、留置時には、各スリット13.14が前述の如くの強
い密着力で拡張器本体部41の周囲に密着して血液リー
クを防止する。
又、血管拡張器40の抜去時には、各スリット13.1
4の閉鎖状態への強い復元力により、抜去後直ちに閉鎖
して血液リークを防止できる。
次に、上述の如く、血管に留置したカテーテル20の使
用方法について説明する。
(1)先ず、PTCA、IABP等の心臓治療術の施行
時や、急性の心筋梗塞、心不全に対し、血液補助循環を
行なう等に際して、カテーテル20の導通路23に接続
具30が挿入される。この時、接続具30はカテーテル
20の導通路23が備える弁体10を液密に挿通でき、
各スリット13.14が前述の如くの強い密着力で接続
具30の周囲に密着して血液リークを防止する。
(2)そして、脱血側に挿管されたカテーテル組立体1
0の接続具30には、体外血液循環回路の脱血ラインが
接続され、体内血液を、カテーテル20の本体部21か
ら接続具30の管状部31を経て脱血する。
(3)又、供血側に挿管されたカテーテル組立体10の
接続具30には、体外血液循環回路の供血ラインが接続
され、体外血液循環された血液を、接続具30の管状部
31からカテーテル20の本体部21を経て供血する。
尚、カテーテル20は、本体部21の先端孔21Eを右
心房付近に位置せしめるように該カテーテル21を大腿
静脈から経皮的に挿管され、右心房及び大静脈から血液
な脱血すべく、体外循環回路の脱血ラインに連通てきる
。この時、本体部21に設ける側孔2LHの位置は、下
行大静脈分岐付近から右心房付近に分布せしめられる。
(4)上述の血液補助循環終了により、カテーテル20
の導通路23から接続具30を抜去する。
この時、接続具30が抜去される導通路23の弁体10
は、各スリット13.14のrIA鎖状態での強い復元
力により、接続具30の抜去後直ちに開鎖して血液リー
クを防止できる。
従って、上記弁体付カテーテル20によれば下記■の作
用がある。
■カテーテル20の基部に備えた導通路23に本発明の
医療用弁体10を設けたから、拡張器本体部41.又は
接続具30を該弁体10に挿通してカナ−デル20内に
留置或いは抜去するに際し、弁体10が備える前述した
■〜■の作用を得て、カテーテル20の基部開口からの
血液リークを確実に防止できる。
又、本発明の実施において、弁体付カテーテルの基部が
備える導通路の弁体には、体外血液循環回路の脱血ライ
ン、供血ラインが接続された接続具の挿入の他、心臓治
療用等のカテーテル(ガイドカテーテル、及び該ガイド
カテーテルに案内されるバルーンカテーテル等)、或い
は薬液供給ラインか接続された接続具等の他の挿入体か
挿入されるものであっても良い。
又、本発明の実施において、弁体が備えるスリットは両
面間にてねしれ面を形成するものであっても良い。
[発明の効果コ 請求項1.2に記載の本発明によれば、挿入先端部が太
い管状体でも挿通でき、然も管状体留置時と抜去時にお
ける液密性の高い医療用弁体を提供てきる。
請求項3に記載の本発明によれば、上記弁体を簡易に製
造できる製法を提供できる。
請求項4に記載の本発明によれば、上記弁体を備えて基
部開口からの液体流出を確実に防止てきるカテーテルを
提供てきる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例に係る医療用弁体を示す模
式図、第2図は本発明の第2実施例に係る医療用弁体を
示す模式図、第3図は本発明の第3実施例に係る医療用
弁体を示す模式図、第4図は本発明の弁体の製法の一例
を示す模式図、第5図は本発明の弁体付カテーテルを示
す模式図、第6図は本発明の弁体付カテーテルと共に用
いられる接続具の一例を示す要部断面図、第7図は本発
明の弁体付カテーテルと共に用いられる血管拡張器の一
例を示す断面図、第8図は弁体付きカテーテルの使用状
態を示す断面図、第9図は弁体付カテーテルの留置状態
を示す模式図である。 10、IOA、IOB・・・弁体、 11.12・・・端面、 13.13A、13B・・・第1のスリット、14.1
4A、14B・・・第2のスリット、15.15A、1
5B。 17.17A、17B・・・第1の開口幅、16 、1
6A、  16B。 18.18A、18B・・・第2の開口幅、20・・・
弁体付カテーテル、 100・・・弁体素材、 101・・・円筒体、 102・・・刃物。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも2面を有する柔軟弾性物質からなり、
    一方の面から他方の面に渡って設けられる第1のスリッ
    トと、一方の面から他方の面に渡って設けられる第2の
    スリットとを互いに交差せしめた医療用弁体において、
    該第1のスリットが上述の両面にて備える第1と第2の
    開口幅を互いに異ならせ、該第2のスリットが上述の両
    面にて備える第1と第2の開口幅を互いに異ならせたこ
    とを特徴とする医療用弁体。
  2. (2)前記第1のスリットの両開口幅のうち、短い開口
    幅を備える面と、前記第2のスリットの両開口幅のうち
    、短い開口幅を備える面とを互いに異ならせた請求項1
    記載の医療用弁体。
  3. (3)請求項1記載の医療用弁体の製法であって、弁体
    素材の一方の面が円筒体の外周面に密着するように該弁
    体素材を巻付け、該円筒体のまわりに巻付けられた該弁
    体素材の他方の面から該円筒体との密着面に渡って円筒
    軸方向に対し直角に刃物で切り込みを入れ、次に弁体素
    材を裏返し、約90度回転させて再度上述の工程を繰り
    返すことにより、前記第1と第2の各スリットを形成す
    る医療用弁体の製法。
  4. (4)請求項1記載の医療用弁体を備えた弁体付カテー
    テルであって、先端が開口している中空の本体部と、該
    本体部の中空部と連通し、前記弁体を設けた導通路を備
    えた基部とを有して構成される弁体付カテーテル。
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