JPH03114193A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は一般家庭において使用される誘導加熱調理器に
関するものである。

従来の技術 近年、誘導加熱調理器はその安全・清潔・高効率という
優れた特徴が理解され、ガス調理器に変わるメイン調理
器として普及しつつある。メイン調理器としては２０以
上のバーナが求められるが、従来の誘導加熱調理器の制
御方式によると負荷である鍋の材質あるいは入力電力に
より加熱コイルに印加する高周波電流の周波数が変化し
、多バーナを同時に使用するとその周波数の差により干
渉音が発生し耳障りであるという問題点がある。

この問題を解消するため加熱コイルへ印加する高周波電
流の周波数を鍋の材質あるいは入力電力によらず一定と
する方式が提案されており、これを第４図をもとに説明
する。第４図において、１は直流電源、２と３は第１お
よび第２のスイッチング素子で、直列に接続され直流電
源１に接続されている。４は加熱コイル、５は共振コン
デンサで、各々直列に接続され共振回路を形成している
。

１１は制御部で一定周波数にて第１および第２のスイッ
チング素子２．３のオンオフを制御する。

１２および１３は第１および第２の固定遅延時間発生部
で、第１および第２のスイッチング素子２゜３が同時に
オンするのを防止するため、各々のターンオンを一定時
間だけ遅延させる機能を持つ。

１０は負荷の鍋である。

次に従来例の動作を第６図をもとに説明する。

第６図（ａ）　、　（ｂ）は入力電力が大のとき、第５
図（Ｃ）。

（ｄ）は入力電力が小のときの第１および第２のスイッ
チング素子２，３のオンオフのタイムチャートである。

本図に示される様に入力電力の調整は第１および第２の
スイッチング素子２．３のオン時間の比率を変化させる
ことにより実現されるが、第１および第２のスイッチン
グ素子２，３の同時オンを防止するため各々のターンオ
ンは第１および第２の固定遅延時間発生部１２．１３に
より設定される遅延時間、すなわち第１のスイッチング
素子の遅延時間ｔｄ１、第２のスイッチング素子の遅延
時間ｔ　　だけ遅延される。

２ 発明が解決しようとする課題 このような従来の誘導加熱調理器では、第１および第２
のスイッチ／グ素子２，３のターンオンの遅延時間が固
定であったため、負荷である鍋としてステンレス材質の
鍋等が置かれた時に加熱コイルのインダクタンスが低下
し、その結果、入力電力が増大し第１および第２のスイ
ッチング素子２．３に過大な電流が印加され破壊にいた
るという課題があった。

本発明は上記課題を解決するもので、負荷である鍋とし
ていかなる材質・形状のものが置かれてもスイッチング
素子に過大な電流が印加されず安全に動作させることが
できる誘導加熱調理器を提供することを目的としている
。

課題を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために、直流電源と、前記
直流電源に接続された第１のスイッチング素子と第２の
スイッチング素子の直列回路と、一方を前記第１のスイ
ッチング素子と第２のスイッチング素子の中点に他方を
前記直流電源に接続された加熱コイルと共振コンデンサ
の直列回路と。

前記第１および第２のスイッチング素子のオンオフを同
一周波数にて制御する制御部と、前記第１のスイッチン
グ素子のターンオンを一定期間遅延させる固定遅延時間
発生部と、前記第２のスイッチング素子のターンオンを
任意に遅延させる可変遅延時間発生部と、前記直流電源
からの入力電力を検知する入力電力検知部とを有し、前
記第１のスイッチング素子のオン時間に対する入力電力
が予め定めた設定値以下になる様に前記第２のスイッチ
ング素子のターンオンの遅延を変化させる構成とする。

作　　用 本発明は上記した構成により、第１のスイッチング素子
のオン時間に対応した予め設定した入力電力以上の過大
な入力電力が印加されるのを、第２のスイッチング素子
のターンオンの遅延時間を増加させることにより防止し
、これにより負荷である鍋がいかなる材質・形状のもの
であってもスイッチング素子に過大な電流が印加される
のを防止することができるようにしたものである。

実施例 以下、本発明の一実施例について図面をもとに説明する
。

第１図に本発明の一実施例における誘導加熱調理器のブ
ロック図を示す。第１図において、１は直流電源、２と
３は第１および第２のスイッチング素子で、直列に接続
され直流電源１に接続されている。４は加熱コイル、５
は共振コンデンサで直列に接続され共振回路を形成して
いる。６は制御部で一定周波数にて第１および第２のス
イッチング素子のオンオフを制御するが、第１のスイッ
チング素子のオン時間と入力電力検知部９からの信号に
より第２のスイッチング素子３のターンオンの遅延時間
の増減を判断し可変遅延時間発生部８に出力する。了は
固定遅延時間発生部で一定期間だけ第１のスイッチング
素子２のターンオンを遅延する。８は可変遅延時間発生
部で制御部６からの信号により第２のスイッチング素子
３のターンオンの遅延を任意に設定する。９は入力電力
検知部で直流電源１からの入力電力を検知し制御部６に
出力する。

次に第２図、第３図を用いてその動作を説明する。第２
図は、第１のスイッチング素子２のオン時間と入力電力
の関係をＡ、Ｈの負荷について示している。ここで示し
た様に負荷により第１のスイッチング素子２のオン時間
に対する入力電力の値は大きく異なり、ある種の負荷、
例えば非磁性ステンレス材質等においては過大となる。

これを防止するため図に示す様な入力リミッタを設定し
、全ての負荷に対し入力リミッタ以下になる様に制御す
るのが本発明の制御方法である。

第３図は本発明の一実施例の第１および第２のスイッチ
ング素子２，３のオンオフを示すタイミングチャートで
ある。（ａ）　、　（ｂ）は入力電力が大の時であシ、
この値が入力リミッタを越えている時には第２のスイッ
チング素子の遅延時間ｔｄ２　を増加させ、（Ｃ）　、
　＠の入力電力が小の状態にする。

このように本発明の実施例の誘導加熱調理器によれば第
１のスイッチング素子２のオン時間に対する入力電力が
予め定めた設定値以下にすることができ、過大な入力電
力が印加されることなく動作させることができる。

発明の効果 以上の実施例から明らかなように本発明によれば、いか
なる材質・形状の負荷が置かれても過大な入力電力が印
加されるのを防止し、その結果スイッチング素子に過大
な電流が印加されることなく安全に動作させることが可
能となシ、安全性・信頼性の高い誘導加熱調理器を提供
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における誘導加熱調理器のブ
ロック図、第２図はその動作を説明するための第１のス
イッチング素子のオン時間と入力電力のグラフ、第３図
はその動作を説明するだめのタイミングチャート、第４
図は従来例の誘導加熱調理器のブロック図、第５図は従
来例の動作を説明するためのタイミングチャートである
。 １・・・・・・直流電源、２・・・・・・第１のスイッ
チング素子、３・・・・・・第２のスイッチング素子、
４・・・・・・加熱コイル、５・・・・・・共振コンデ
ンサ、６・・・・・・制御部、７・・・・・・固定遅延
時間発生部、８・・・・・・可変遅延時間発生部、９・
・・・・・入力電力検知部、１０・・・・・・鍋。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 直流電源と、前記直流電源に接続された第１のスイッチ
   ング素子と第２のスイッチング素子の直列回路と、一方
   を前記第１のスイッチング素子と第２のスイッチング素
   子の中点に他方を前記直流電源に接続された加熱コイル
   と共振コンデンサの直列回路と、前記第１および第２の
   スイッチング素子のオンオフを同一周波数にて制御する
   制御部と、前記第１のスイッチング素子のターンオンを
   一定期間遅延させる固定遅延時間発生部と、前記第２の
   スイッチング素子のターンオンを任意に遅延させる可変
   遅延時間発生部と、前記直流電源からの入力電力を検知
   する入力電力検知部とを有し、前記第１のスイッチング
   素子のオン時間に対する入力電力が予め定めた設定値以
   下になるように前記第２のスイッチング素子のターンオ
   ンの遅延を変化させることを特徴とする誘導加熱調理器
   。