JPH0311204Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は介護用ねまきに関するものである。

［従来の技術とその問題点］ 医学の進歩により高齢化社会が現出するととも
に、寝たきりの老人が多くなつてきた。このよう
な老人の着用する介護用ねまきは常時使用するも
のであるから、本人にとつても、また世話をする
人にとつても使い勝手の良いものが望まれてい
る。

従来の上衣と下衣からなる介護用ねまきの下衣
は、両側部の上部に面フアスナーが設けられると
ともに上端両側部に紐が取り付けられており、通
常は当該紐を結んで下衣前部を押え、下の世話を
する場合には紐を解き面フアスナーを外して下衣
前部を開くことにより世話をすることができるよ
うに形成されている。このような構造は世話をす
る人にとつては便利であるが、本人にとつては下
衣の前部が安定せず、不便なものであつた。

本考案は上記問題点を解決し、着用中に介護用
ねまきの下衣の前部が安定した使い易い介護用ね
まきを提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ 上記問題点を解決し、考案の目的を達成するた
め、本考案に係る介護用ねまきは次のように構成
したことを特徴とする。すなわち、上衣と下衣か
らなる介護用ねまきにおいて、下衣の前部上端裏
側に紐通し部材を配設してなることを特徴とす
る。

［実施例］ 以下図面に示す本考案の実施例により詳細に説
明する。第１図は本考案に係る介護用ねまきの正
面図、第２図は下衣の前部を開いた状態を示す正
面図である。ここで、１は上衣、２は下衣、３は
面フアスナー、４は紐、５は紐通し部材を示す。

本考案に係る介護用ねまきは、下衣２の前部上
端裏側に紐通し部材５が配設されている。本実施
例においては、紐通し部材５は２個配設されてい
るが、１個あるいは３個以上配設してもよい。使
用に当つて世話をする人あるいは本人が、紐４を
紐通し部材５に通し、紐４を結ぶことにより、着
用中に介護用ねまきの下衣の前部が安定する。な
お、下衣２の両側部の上部に設けられた面フアス
ナー３により下衣２の両側部の上部は閉じられ
る。

紐通し部材５の１端が面フアスナー５１により
下衣２の前部上端裏側に着脱自在であると、下の
世話するときには紐４をほどけば、あとは面フア
スナー５１をはずすだけで簡単に下衣２の前部を
開くことができ、また着用させる場合にも紐４を
結び、紐通し部材５の１端を面フアスナー５１に
より下衣２の前部上端裏側に取り付ければ良く、
しかも着用中に介護用ねまきの下衣の前部が安定
するので、一層使い易く便利である。

［考案の効果］ 本考案は上記のように構成されているので、本
考案に係る介護用ねまきは、着用中に介護用ねま
きの下衣の前部が安定し、本人にとつても世話を
する人にとつても使い易いという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
本考案に係る介護用ねまきの正面図、第２図は下
衣の前部を開いた状態を示す正面図である。 １……上衣、２……下衣、３……面フアスナ
ー、４……紐、５……紐通し部材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 上衣と下衣からなる介護用ねまきにおて、下
   衣の前部上端裏側に紐通し部材を配設してなる
   ことを特徴とする介護用ねまき。 (2) 紐通し部材の１端が面フアスナーにより下衣
   の前部上端裏側に着脱自在であることを特徴と
   する実用新案登録請求の範囲第１項記載の介護
   用ねまき。