JPH0311195A - ポンプ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、例えばプール、高架水槽等における清掃後
の残水を排除する場合等に用いられるポンプ装置に関す
る。

（従来の技術） 第３図は従来のポンプ装置を示す要部断面図である。同
図に示すように、外ケーシング１内に配置される図示し
ないモータフレームの下端開口にはオイルケーシング２
が取付けられるとともに、そのオイルケーシング２の下
方に配置されるようにして、ポンプケーシング３が外ケ
ーシング１の下端開口に取付けられる。さらに、上記モ
ータフレーム内より引き出された回転駆動軸４の下端が
オイルケーシング２およびポンプケーシング３の中央部
にそれぞれ貫通されて、ポンプケーシング３の羽根車収
容凹部３ａ内に配置される。

羽根車収容四部３ａ内に配置される羽根車５は、第４図
の羽根車５の正面図に示すように、回転駆動軸４に固定
される円板部５ａと、その円板部５ａの下面に突設され
る複数のブレード５ｂとで構成される。各ブレード５ｂ
は、円板部５ａの中心位置近傍から外周縁部に向けて渦
流状に延びるようにそれぞれ配置されている。

一方、第３図に示すように、中央に貫通穴６ａが形成さ
れた底板６が、ポンプケーシング３の羽根車収容四部３
ａを下方から閉塞するようにして配置される。これによ
り、羽根車収容凹部３ａと底板６とで囲まれた羽根車収
容室７が形成される一方、ポンプケーシング３に形成さ
れた貫通穴３ｂにより羽根車収容室７と外ケーシング１
内の通水路１ａとが連通されるように構成される。また
、下壁に複数の貫通穴８ａが形成された略有底筒状で断
面略Ｕ字形のストレーナ８が、ポンプケーシング３にそ
のポンプケーシング３を下方から覆うようにして取付け
られる。

このポンプ装置において、残水の排水処理を行うには、
ポンプ装置の下端部を残水に浸るようにして配置し、図
示しないモータの駆動により回転駆動軸４を回転させる
。これにより、羽根車５が第４図矢符方向に回転しブレ
ード５ｂの遠心力により羽根車５の周辺部の残水が側方
へ押し出されて、羽根車５の中央下部に対応する羽根車
収容室７内の領域が減圧される。この減圧により残水が
ストレーナ８の下方から貫通穴８ａ、６ａを過つて羽根
車収容室７内に吸込まれる。さらに、その残水が上記遠
心力により羽根車５の側方に押し出されて、ポンプケー
シング３の貫通穴３ｂを通って外ケーシング１内の通水
路１ａに押し出される。

こうして、外ケーシング１内に残水が所定量以上溜ると
、残水が外ケーシング１の上部に形成された図示しない
吐出口を通って外部に吐き出される。

（発明が解決しようとする課題） ところで、上述のような残水の排水処理に用いられる従
来のポンプ装置では、羽根車４のブレード５ｂの下端を
、底板６に近接させることにより、ブレード５ｂの下端
とストレーナ８の下面との距離を短くして、残水が低水
位の場合にも、ブレード５ｂの下端位置まで残水が浸る
ようにし、これにより低水位の残水でも排水できるよう
にしている。しかしながら、このようにブレード５ｂと
底板６との隙間が小さいため、例えば残水に混入された
砂、小石等の異物が残水とともに羽根車収容室７内に吸
い込まれると、その異物が上記隙間に挾まって、羽根車
５の回転を停止させ、いわゆるボンブロックが発生する
という問題があった。

一方、ボンブロックを防止するために、ストレーナ８の
貫通穴８ａを小さく設定して、羽根車収容室７内への異
物の吸込を防止することも考えられるが、そうすると、
異物によりストレーナ８に［１詰りか生して吸引性能が
低下するという問題が生じる。

（発明の目的） この発明は、上記従来技術の問題を解消し、ボンブロッ
クが生じず、しかも吸引性能に優れたポンプ装置を提供
することを目的とする。

（１」的を達成するための１段） この発明は、円板部の片面にブレードが設けられた羽根
車を、そのブレードが吸込口に対向するようにして羽根
車収容室内に収容され、前記羽根車が回転することによ
り、前記吸込口より吸込まれた被処理物が前記羽根車の
径方向に沿って外方へ押し出されるようにしたポンプ装
置であって、上記目的を達成するため、前記円板部の中
心近傍位置から外周に向けて延びる複数の仮想ブレード
線状に沿って複数の可撓性突起をそれぞれ間欠的に配列
することにより前記ブレードを構成している。

（実施例） 第１図はこの発明の一実施例であるポンプ装置を示す要
部切欠側面図、第２図はそのポンプ装置に適用された羽
根車１８を第１図の下方より見た図である。両図に示す
ように、略有底筒状で断面略逆Ｕ字形の外ケーシング１
１内には、略有底筒状で断面略逆Ｕ字形のモータフレー
ム１２が収容される。さらに、モータフレーム１２内に
は、回転駆動軸１３を鉛直姿勢に保持した状態で、モー
タ本体１４が収容される。さらに、回転駆動軸１３が中
央に貫通されるようにしてオイルケーシング１５が、モ
ータフレーム１２の下端開口に取付けられる。また、オ
イルケーシング】５の下面に配置されるポンプケーシン
グ１６には、その上面に潤滑油室形成用凹部１６ａが形
成されるとともに、下面には羽根車収容四部１６ｂが形
成される。

さらに、ポンプケーシング１６には、その外周縁部にス
トレーナ嵌合部１６ｃが形成されるとともに、そのスト
レーナ嵌合部１６Ｃと上記潤滑油室形成用四部１６ａと
の間にところどころ貫通穴１６ｄ（第１図において１箇
所のみ示す）が形成される。このポンプケーシング１６
が、その外周縁部が外ケーシング１１の下端開口内に嵌
合されるようして、オイルケーシング１５に取付けられ
る。

さらにこの場合、回転駆動軸１３の下端が、ポンプケー
シング１６の中央に貫通されて、羽根車収容凹部１．６
　ｂ内に臨むように配置される。こうしてオイルケーシ
ング１５の下面と潤滑油形成用四部１６ａとで囲まれた
潤滑油室１７が形成されるとともに、羽根車収容凹部１
６ｂと外ケーシング１〕の通水路１１ａとが貫通穴１６
ｄにより連通されるように構成される。

第２図に示すように、羽根車収容四部１．６　ｂ内に配
置される羽根車１８は、回転駆動軸１３の下端に固定さ
れる円板部１８ａと、円板部１８ａの下面に突設された
複数の可撓性突起１８ｂとで構成される。可撓性突起１
８ｂは、円板部１８ａの中心近傍位置から外周縁部に向
けてそれぞれ渦流状に延びる６本の仮想ブレード線９に
それぞれ沿うようにして間欠的に配列されている。

また、第１図に示すように、中央に貫通穴１９８等の吸
込口が形成された底板１９が、羽根車】８の可撓性突起
１８ｂの下端に近接させながら、ポンプケーシング１６
の羽根車収容四部１６ｂに取付けられる。これにより、
羽根車収容凹部１６ｂと底板１９とで囲まれた羽根車収
容室２０が形成される。

また、ストレーナ２１は、断面略Ｕ字形の略有底筒状に
仕上げられるとともに、下壁には複数の貫通穴２１ａが
形成される。このストレーナ２１が、上記底板１９を下
方から覆うようにして、ポンプケーシング１６のストレ
ーナ嵌合部１．６　ｃの外周に外嵌されて取付けられる
。

一方、外ケーシング１１の上面には、ケーブルブーツ３
０およびハンドル３１が配置されるとともに、外ケーシ
ング１１の上壁に形成された図示しない吐出口にはホー
スカップリング３２が取付けられる。さらに、ホースカ
ップリング３２には図示しない排水ホースの一端が接続
される。

このポンプ装置において、残水の排水処理を行うには、
ポンプ装置をその下端を残水に浸るようにして配置する
。そして、モータ本体１４を駆動して回転駆動軸′１３
を回転させる。これにより、羽根車１８が第２図矢符方
向に回転し、仮想ブレード線Ωに沿って配列された可撓
性突起１８ｂの遠心力により羽根車１８の周辺部の残水
が側方に押し出されて、羽Ｉｔ　ｉ　１８の中央下部に
対応する羽根車収容室２０内の領域が減圧される。この
減圧により残水がストレーナ２１の下方から貫通穴２１
、ａ、１９ａを通って羽根車収容室２０内に吸込まれる
。さらに、その残水が上記遠心力により羽根車１８の側
方へ押し出されて、ポンプケーシング１６の貫通穴］、
　６　ｄを通って外ケーシング１１内の通水路１１ａに
押し出される。こうして、外ケーシング１１内に残水が
所定量以上溜ると、残水が外ケーシング１１の上部に形
成された吐出口、ホースカップリング３２および図示し
ない排水ホースを通って外部へ吐き出される。

一方、このポンプ装置においては、羽根車収容室２０内
に砂、小石等の異物が残水とともに吸込まれてもボンブ
ロックが生じることはない。

すなわち、羽根車１８を、円板部１８ａと、その円板部
１８ａに間欠的に突設された複数の可撓性突起１８ｂと
で構成しているため、羽根車収容室２０内に吸込まれた
異物が可撓性突起１８ｂの先端と底板１９との隙間に入
り込んだとしても、可撓性突起１８ｂが異物に応じて撓
み上記隙間に異物が挟み込まれることはない。このため
、羽根車１８の回転が停止するようなことはなく、ボン
ブロックが生じない。

なお、羽根車収容室２０内に吸込まれた異物は残水とと
もに外部に排出される。すなわち、羽根車１８が回転す
ることにより、異物は、仮想ブレード線２に沿って配列
された可撓性突起１８ｂにより順次側方へ押し出される
。こうして羽根車１８の側方へ押し出された異物は、水
流に巻き込まれて残水とともに移動し、貫通穴１６ｄ１
通水路１１ａおよび図示しない吐出口を通って排出され
る。

このようにこのポンプ装置では、異物が吸込まれてもポ
ンプロックが生じないので、ストレーナ２１の貫通穴２
１ａを大きく設定することができ、ストレーナ２１に目
詰りが生じることなく、吸引性能に優れる。また、羽根
車１８の可撓性突起１８ｂの下端を底板１９に近接させ
ているため、可撓性突起１８ｂの下端位置からストレー
ナ２１の下面までの距離が短くなり、低水位の残水でも
可撓性突起１．８　ｂの下端位置まで浸るようにポンプ
装置を配置でき、これにより低水位の残水をも処理する
ことができる。

ところで、このポンプ装置では、大豆、小豆等の食品原
料およびそれ以外の固形物（以下「豆類等」と称す）を
搬送処理することもできる。すなわち、豆類等を搬送す
る場合には、第１図想像線に示すように、ストレーナ２
１の下面にフランジ３５を介してホース３６を取付ける
。そして、ホース３６を介して豆類等を羽根車収容室２
０内に送り込めばよい。羽根車収容室２０内に送り込ま
れた豆類等は、仮想ブレード線夕に沿って配列された可
撓性突起１８ｂにより順次側方へ押し出される。このよ
うに、順次側方へ押し出されていくうち、やがて豆類等
は貫通穴１６ｄを通って外ケーシング１１内へと押し出
される。この動作が連続的に繰り返されて、外ケーシン
グ１１内に豆類等が所定量以上溜り、ホースカップリン
グ３２に取付けられた図示しないホース内に送り込まれ
て、そのホースの他端側から押し出される。この場合、
可撓性突起１８ｂが撓むことにより、豆類が可撓性突起
１８ｂと底板１９との間に挟み込まれることはないので
、豆類等が破壊されることはない。

（発明の効果） 以上のように、この発明のポンプ装置によれば、円板部
の中心近傍位置から外周に向けて延びる複数の仮想ブレ
ード線状に沿って複数の可撓性突起をそれぞれ間欠的に
配列することにより羽根車のブレードを構成しているた
め、可撓性突起が撓むことにより、可撓性突起と羽根車
収容室の内壁との隙間への異物の挟み込みが阻止されて
ボンブロックの発生が防止されるとともに、そのように
ボンブロックの発生を防止できる結果、例えば吸込［１
に配置されるストレーナの貫通穴を大きく設定でき、目
詰りが生じず吸引性能に優れるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例であるポンプ装置を示す要
部切欠側面図、第２図はそのポンプ装置に適用された羽
根車を第１図の下方より見た図、第３図は従来のポンプ
装置を示す要部断面図、第４図はそのポンプ装置に適用
された羽根車を第３図の下方より見た図である。 １３・・・回転駆動軸、　　１６・・・ポンプケーシン
グ、１８・・・羽根車、　　　１８ａ・・・円板部、１
８ｂ・・・可撓性突起、１９・・・底板、１９ａ・・・
貫通穴、　　２０・・・羽根車収容室、２１・・・スト
レーナ、　　２１ａ・・・貫通穴、夕・・・仮想ブレー
ド線

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）円板部の片面にブレードが設けられた羽根車を、
   そのブレードが吸込口に対向するようにして羽根車収容
   室内に収容され、前記羽根車が回転することにより、前
   記吸込口より吸込まれた被処理物が前記羽根車の径方向
   に沿って外方へ押し出されるようにしたポンプ装置にお
   いて、 前記円板部の中心近傍位置から外周に向けて延びる複数
   の仮想ブレード線状に沿って複数の可撓性突起をそれぞ
   れ間欠的に配列することにより前記ブレードを構成した
   ことを特徴とするポンプ装置。