JPH0310884Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、複数の化粧料容器を収納する収納ケ
ースに関するものである。

〔従来の技術及び考案が解決しうとする課題〕

従来より外出する際には、複数の化粧品を携帯
する場合が多かつた。そこで複数の化粧品を１つ
の容器に収納するものが多数提案されている。し
かし、使用時には収納ケースの蓋体を開け、更に
化粧料容器の蓋体を開けなければならず面倒であ
つた。又、化粧料容器は収納ケースに完全に収納
されている為、化粧料容器を取り出しにくかつ
た。

〔課題を解決する為の手段〕

そこで本考案は、これらの欠点を解消する為に
考案されたもので、収納ケース５に化粧料容器２
を係合させ収納し、収納ケース５の上面と化粧料
容器２の蓋体４上面を同一平面にすることにより
収納ケース５の蓋体４を不必要にし、係合を解除
した場合にはコイルスプリング２２により化粧料
容器２を収納ケース５より突出させ取り易くした
ものである。

〔実施例〕

本考案実施例として、化粧水、乳液等の液状化
粧料１の収納ケース５を図によつて説明する。

液状化粧料１を収容する化粧料容器２は、各々
同一形状をしており、外側壁に係合凹溝３が周設
されている。又、蓋体４は化粧料容器２外径と同
一外径となつている。

次に、化粧料容器２に収納する収納ケース５に
ついて説明する。

ケース本体６には上面に、化粧料容器２の外径
より僅かに大径で全長より深い収納孔７が複数個
穿設され、更に収納孔７と並んで補助孔８が穿設
されている。又、収納孔７と補助孔８を連結する
連結孔９が穿設されている。

この補助孔８底面には、係合棒１３が植設され
ている。係合棒１３には、第４図のような固定カ
ム１０が刻設されている。更に固定カム１０上方
には、固定カム１０と噛み合う回転カム１１を回
動自在に、且つ僅かに上下摺動可能に保持してい
る。そしてこの回転カム１１は、駆動スプリング
１２により固定カム１０方向に弾発されている。
尚、回転カム１１と固定カム１０の側壁にはそれ
ぞれ駆動片１４及び案内片１５が複数突出してお
り、回転カム１１と固定カム１０が完全に噛合し
ない時に駆動片１４と案内片１５が直列に並ぶよ
う配置されている。

また、係合棒１３は、摺動筒１７を上下摺動自
在に貫通保持しており、係合棒１３の先端に鍔部
１６を突出させて摺動筒１７を脱落不能にしてい
る。この摺動筒１７の下方側壁には、化粧料容器
２を収納孔７内に挿入した際、底面に当接する当
接片１８と、係合凹溝３と係合する係合突片１９
が突設されている。更に、摺動筒１７内壁には第
５図のように、駆動片１４が突入する解放溝２０
と係合溝２１が交互に刻設されており、案内片１
５は解放溝２０と係合している。そして摺動筒１
７は、補助孔８底面との間に前記駆動スプリング
１２より大なる弾発力を有したコイルスプリング
２２を挾持し弾発されている。

本考案は以上構成である。

〔作用〕

次に使用時について説明する。

収納ケース５に化粧料容器２が収納されている
場合、第５図ａ矢視点に示すように駆動片１４は
係合溝２１に係合している為、摺動筒１７は下部
に位置する。その結果、摺動筒１７に突設された
当接片１８に当接した化粧料容器２は、蓋体４天
面がケース本体６天面と同一平面となつており、
化粧料容器２の係合凹溝３と係合突片１９が係合
している為、化粧料容器２は抜脱不能となつてい
る。

しかし、蓋体４天面を押圧すると、摺動筒１７
が摺動し固定カム１０と回転カム１１が噛合する
為、ｂ矢視点に示すように駆動片１４が移動す
る。押圧を解除すると駆動片１４はｃ矢視点に示
すように解放溝２０に突入する為、摺動筒１７は
コイルスプリング２２の弾発力により上部に位置
する。その結果、当接片１８により化粧料容器２
は、上方に押し出され蓋体４がケース本体６より
突出するため抜脱可能となる。

使用後、収納ケース５へ化粧料容器２を収納す
る場合、収納孔７に化粧料容器２を挿入すると底
面が当接片１８に当接し、係合凹溝３と係合突片
１９が係合する。更に、押圧すると摺動筒１７を
下方へ摺動させ、固定カム１０と回転カム１１が
噛合するためｄ矢視点に示すように移動し、押圧
を解除するとｅ矢視点に示すように係合溝２１に
係合し、摺動筒１７を下部に位置させる。その結
果、化粧料容器２の蓋体４天面がケース本体６の
天面と同一平面となるため抜脱不能となる。

〔考案の効果〕

本考案は以上の様に、化粧料容器２をケース本
体６の収納孔７に係合させ、ケース本体６と化粧
料容器２の天面を同一平面にして抜脱不能とした
もので、化粧料容器の蓋体４天面を押圧すること
によりカム機構とコイルスプリングにより化粧料
容器２が突出し抜脱可能となるものである。

従つて、液状化粧料１を使用する場合、蓋体４
を開ける操作が１回で済み、化粧料容器２を収納
ケース５より取り出す場合もケース本体６より突
出している為に取り出し易くなつている。

更に、化粧料容器２を収納ケース５より取り出
す操作、及び収納操作が化粧料容器２の蓋体４を
押圧するという簡単な操作で出来る為に携帯に便
利であり実用性が高いものである等、数多くの利
点を有する考案である。

尚、実施例としては回転カム筒に回転カム１１
を設けているが、回転カム１１にハート型カムを
設けてもその作用、効果は変わらない。又、化粧
料容器２と収納ケース５との係合は係合凹溝３と
係合突片１９の係合によつているが、収納孔７内
に板状スプリングを内装し、これによつて化粧料
容器２を抱持させ係合させても良い。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案実施例の斜視図、第２図は、
化粧料容器を収納ケースに収納した時の部分正面
断面図、第３図は、化粧料容器を抜脱する時の部
分正面断面図、第４図は、回転カムの移動図、第
５図は、駆動片の移動図。 １……液状化粧料、２……化粧料容器、３……
係合凹溝、４……蓋体、５……収納ケース、６…
…ケース本体、７……収納孔、８……補助孔、９
……連結孔、１０……固定カム、１１……回転カ
ム、１２……駆動スプリング、１３……係合棒、
１４……駆動片、１５……案内溝、１６……鍔
部、１７……摺動筒、１８……当接片、１９……
係合突片、２０……解放溝、２１……係合溝、２
２……コイルスプリング。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 天面より少なくとも２個以上の化粧料容器２を
   収納する収納孔７が各々穿設され、更に該収納孔
   ７と並んで穿設された補助孔８を有するケース本
   体６と、 該補助孔８内に植設され、回転カム１１を回動
   自在に保持した係合棒１３と、 該係合棒１３に摺動自在に、しかし抜脱不能に
   貫通され、前記収納孔７に突出し化粧料容器２底
   面に当接する当接片１８を設け、コイルスプリン
   グ２２より弾発された状態で前記回転カム１１と
   係合し、係止位置が転換する摺動筒１７とより構
   成され、 各種化粧料を収容した化粧料容器２を前記収納
   孔７に収納した際、化粧料容器２の天面がケース
   本体６の天面と同一平面上になり、抜脱時にはケ
   ース本体６の天面より化粧料容器２が突出するこ
   とを特徴とする化粧料容器の収納ケース。