JPH0310875Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、鮎友釣り仕掛収容ケースの改良に
関するものである。

鮎の友釣りに際しては、ハリスの一方端部付近
に、２本乃至４本の鮎掛け針を錨状に取り付ける
とともに、ハリスの中間部に、逆針を移動可能な
状態として取り付けた構成の仕掛が使用せられる
のであるが、この種の構成の仕掛を収容するため
のケースとし、従来は、先端部に鮎掛け針を掛け
止めるための針掛け部するとともに、他方端部に
ハリスを掛け止めるための切込み部を形成した構
成のものが使用せられていたのである。

しかし、この種の構成のものにあつては、鮎掛
け仕掛を順次横方向に並べて掛け止めていく構成
となつているため、ケース自体の形が大きくな
り、釣りに際して嵩張りがちなものになるという
欠点があるのである。すなわち、鮎の友釣りに際
しては、針先の鋭さが釣果に影響を及ぼすことに
なるのであるが、その針先は、囮鮎の動きによつ
て、たえず岩等に接触し、その針先が損傷せられ
ることになり、適当な時期に仕掛の取替を行う必
要があるのである。従つて、釣り人は、たえず予
備の仕掛を用意しておく必要があるのであるが、
これらを収容するためのケースが嵩張つたもので
あれば、自ずと、その取り扱いが不便なものにな
つてしまうのである。

この考案は、鮎友釣り仕掛収容ケースを、細長
状の底部と蓋身とから成るケース部に対し、鮎掛
け仕掛を縦方向に沿つて差し入れ得る構成の細長
状の弾性片を装着した構成とすることによつて、
従来の鮎友釣り仕掛収容ケースにみられた上記の
ような不便さを解消しようとするものである。

図面にもとづいて、この考案に係る鮎友釣り仕
掛収容ケースの構成を説明すると、鮎友釣り仕掛
収容ケース本体１は、第１図乃至第４図に示すと
おり、細長状の底部２と、該底部２に対してヒン
ジ部４を介して回動自在の状態として取り付けら
れる蓋身３とからなるケース体７に対して、縦方
向に沿つて切込み線５を形成した細長状の弾性片
６を、ケース体７の底部２に任意に装着し得るよ
うに構成した概略構成となつているのである。

すなわち、ケース体７は、第１図乃至第４図に
示すとおり、細長状の板片の両側部に側壁部８，
８を立設させ、かつ、端部に蓋身３との取り付け
を図るための突起部を有する底部２と、下方部が
開口するとともに、該開口部が底部２の形状に対
応し、かつ、両側壁部に、底部２に形成した突起
部を差し入れるための孔を有する蓋身３とから成
り、底部２に形成した突起部を蓋身３に形成した
孔内に差し入れることによつて、底部２と蓋身３
とを一体化させた構成となつているのである。

弾性片６は、第２図乃至第４図に示すとおり、
ケース体７内に納め得る大きさのスポンジ片をも
つて構成せられており、その表面中心部には、そ
の長手方向に沿つて、やや深めの切欠み線５が形
成せられた構成となつており、ケース体７への装
着に際しては、底部２に形成せられた壁部８，８
によつて、該弾性体の下方部を支え止めるという
方法によつて行われるのである。従つて、ケース
体７への弾性片６の着脱は、必要に応じて、任意
に行い得る構成とからなつているのである。

この考案に係る鮎友釣り仕掛収容ケース本体１
は、上記のような構成であつて、その使用は次の
ような要領によつて行われるのである。

すなわち、この考案に係る鮎友釣り仕掛収容ケ
ース本体１は、第４図に示すとおり、予め、弾性
片６の表面部に形成した切込み線５に、鮎掛け針
９を一列に差し入れ、その鮎掛け針に続くハリス
１０を、弾性片６の裏面部側に導いて巻き取つた
状態とした後、この弾性片６を、ケース体７の底
部２に装着するという方法によつて使用せられる
のであるが、１つの弾性片６に納め得る鮎掛け仕
掛の数は、４乃至５本程度である。しかし、釣り
人が、まる一日鮎の友釣りを楽しむような場合に
は、５本程度の友釣り仕掛では足りないようなこ
とが多く、このような場合にあつては、第５図に
示すとおり、複数の弾性片６に鮎友釣り仕掛をセ
ツトした状態として釣り場に赴き、釣りに際して
は、その内の１つの弾性片６を取り出してケース
体７に装着した後、これを胸ポケツト等に入れて
保管しておき、仕掛が釣り中に損傷した場合、必
要に応じて、その鮎友釣り仕掛の内の１つを取り
出して使用するという要領によつて行われるので
ある。

この考案に係る鮎友釣り仕掛収容ケースは、上
記のような構成であつて、次ぎのような効果をも
つものである。

すなわち、鮎の友釣りに際しては、鮎掛け針等
が損傷した場合に備えて、予備の鮎友釣り仕掛を
常時手元に所持しておく必要があるのであるが、
それを収容するためのケースが大きくて重いよう
な場合は、そのケースがポケツト内で嵩張り、非
常に使いづらいものとなるのであるが、この考案
に係る鮎友釣り仕掛収容ケースにあつては、仕掛
を、細長状の弾性片６に形成した切込み線５内に
一列状に差し入れて収容し得る構成となつている
結果、仕掛収容ケース自体を小型化・軽量化し得
るという利点がある。

また、ケース体７に対して、鮎友釣り仕掛を収
容するたための弾性片６を任意に取替ることが出
来る構成となつているため、釣り場に赴くに際し
ては、第５図に示すように、複数の弾性片６に鮎
友釣り仕掛をセツトして携行し、釣りに際して
は、その内の１個を取り出してケース体７に装着
して使用するとともに、他のものは岸辺に残して
おき、ケース内の鮎友釣り仕掛が無くなつた段階
で、新な弾性片６と取り替えるという方法によつ
て使用し得、小さな形のケース体を１個だけ所持
しておれば、適宜に中身を取り替えるというだけ
の動作によつて、必常に多くの鮎友釣り仕掛を用
意し得るという利点があるのである。

【図面の簡単な説明】

添付図面は、この考案の一実施例を示すもので
あつて、第１図は鮎友釣り仕掛収容ケース蓋部を
閉じた場合の全体を示す斜視図、第２図は蓋部を
開けた場合の全体を示す斜視図、第３図は弾性片
に鮎友釣り仕掛を差し入れた状態を示す斜視図、
第４図はケース体への弾性片の装着状態を示す斜
視図、第５図は複数個の弾性片を１つの容器に収
容した状態を示す斜視図である。 １……鮎友釣り仕掛収容ケース、２……底部、
３……蓋身、４……ヒンジ部、５……切込み線、
６……弾性片６。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 細長状の底部２に対して、ヒンジ部４を介して
   蓋身３を取り付けるとともに、その底部２に、縦
   方向に沿つて切込み線５を形成した細長状の弾性
   片６を任意に装着し得るように構成したことを特
   徴とする鮎友釣り仕掛収容ケース。