JPH03108536A - ラミネートセールクロスの製造方法 - Google Patents

ラミネートセールクロスの製造方法

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JPH03108536A
JPH03108536A JP24751089A JP24751089A JPH03108536A JP H03108536 A JPH03108536 A JP H03108536A JP 24751089 A JP24751089 A JP 24751089A JP 24751089 A JP24751089 A JP 24751089A JP H03108536 A JPH03108536 A JP H03108536A
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JP
Japan
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cloth
polyester
resin
film
thermoplastic polyurethane
Prior art date
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Application number
JP24751089A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Kotani
小谷 清
Masanori Takeuchi
雅則 竹内
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はラミネートセールクロスの製造方法に関し、更
に詳しくはポリエステル系繊維からなる織物と二軸延伸
ポリエステルフィルムとの間に熱可塑性ポリウレタン樹
脂を押出しラミネート加工するラミネートセールクロス
の製造方法に関する。
[従来の技術] セールクロスはヨツトやウィンドサーフィンの帆に使わ
れるだけでなく、パラグライダ−などにも使われている
もので、通常、綿布や合成繊維からなる編織布に尿素樹
脂などを含浸させ、熱セットやカレンダリングで仕上げ
て造っているが、近年フィルムにそれらの編織布を接着
剤で貼合わせるものが出て来た。編織布にフィルムを貼
合わせるのは、タテ、ヨコだけでなくバイアスにも強く
、そして水切りの良さなど性能のアップが加えられるか
らである。従ってセールクロスにはフィルムを貼った時
の接着の強さやその耐久性、また折りたたみなどによる
繰返しのもみに耐えられる良好な柔軟性が要求される。
ポリエステル系織物と二軸延伸ポリエステルフィルムを
用いたラミネートセールクロスの製造方法としては、−
波型または二液型熱硬化性ポリウレタン樹脂からなる接
着剤を酢酸エチルやトルエンなどの有機溶媒に溶かした
ものをフィルムに厚(塗布し、熱風乾燥機でその溶媒を
気化させたのち布帛と熱圧着し、更に40〜60℃近辺
の雰囲気中で数日間キユアリングさせて造るドライラミ
ネート法(実公昭63−21407など)や、熱可塑性
ポリエステル系樹脂をフィルムと織物との間に押出ラミ
ネートしたのち、百数十度の温度の熱ロール間を10〜
20秒通して熱圧着して造る押出ラミネート法(特公昭
57−105294、特公昭58−29524)などが
ある。
また押出ラミネート法にはセールクロスのように柔軟性
が要求される用途では各種の熱可塑性エラストマーを用
いる。このエラストマーの1つにゴム弾性に優れた熱可
塑性ポリウレタン樹脂があり、この溶融押出成型は例え
ばプラスチック材料講座「ポリウレタン樹脂」 (岩田
敬治著、日刊工業新聞社刊行)で記載されているように
一般の押出機で出来る。その押出機にラミネーターをつ
け対象となるフィルムと織物を溶融押出ラミネートして
いる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら熱硬化性ポリウレタン樹脂を用いるドライ
ラミネート法では、大量の有機溶媒を使用するためその
設備は安全面および労働衛生面から防爆型でかつ可能な
限り密閉型で給排気を強化したものにしなければならず
設備費が嵩む。それでも気化した溶媒は漏洩して職場環
境を悪化させるし、屋外に放出されたものは大気汚染の
1つの原因となっている。また通常巻上げた形で数日間
、高温雰囲気の部屋でキユアリングすると、接着剤が完
全硬化しない間なので織物の間から滲出しその裏に重な
っているフィルムに転写され、加熱による巻締りと相ま
ってブロッキングを起こす。
ポリエステル系樹脂による溶融押出ラミネート法は有機
溶媒を使わないため、クリーンな環境で加工でき、かつ
大量生産に適しているがポリマー自体の持つ特徴からセ
ールクロスに要求される柔軟性に関する限り、とてもポ
リウレタンに及ばない。
また熱可塑性ポリウレタン樹脂の押出ラミネート法は該
樹脂の加熱溶融とその押出に非常に大きな負荷がかかる
。一般のよく用いられているポリオレフィン樹脂の押出
ラミネーターではポリオレフィン樹脂に比べ、その押出
能力は通常の1/3以下に抑えられ、時によっては押出
機モーターの安全装置であるヒユーズやブレーカ−プレ
ートが飛ぶ事故が発生するため安定した連続操業が難し
い。この大きな負荷電流を下げるため押出温度を上げて
溶融粘度を下げ負荷電流を下げようとすると熱可塑性ポ
リウレタン樹脂自体の熱分解が始まり、ゲル化物や気泡
が押出シート中に分散し、接着力が甘くなるなど良品を
得ることは出来なくなる。
本発明は以上のような従来技術の欠点を解消し、熱硬化
性ポリウレタン系接着樹脂を使って作るドライラミネー
ト法なみの接着力と柔軟性を保持せしめつつ、一般に使
用されている押出ラミネーターで安定した操業を保証す
るラミネートセールクロスの製造方法を提供することを
目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は熱可塑性ポリウレタン樹脂100重量部および
スチレン−ブチレン・エチレン−スチレン系熱可塑性樹
脂2〜15重量部からなる混合物をポリエステル系樹脂
からなる布帛と二軸延伸ポリエステルフィルムの間に溶
融押出することによってラミネートせしめることを特徴
とするラミネートセールクロスの製造方法である。
本発明における熱可塑性ポリウレタン樹脂は特に限定さ
れないが、ポリエチレンアジペート系、ポリプロピレン
アジペート系、ポリブチレンアジペート系、ポリカプロ
ラクトン系、ポリ炭酸エステル系などのポリエステル系
熱可塑性ポリウレタンおよびポリオキシメチレングリコ
ール系などのポリエーテル系熱可塑性ポリウレタンある
いはこれらの混合物が代表的であり、その何れのポリマ
ーにも適用できる。
本発明におけるスチレン−ブチレン−エチレン−スチレ
ン系熱可塑性樹脂は特に限定されない。
本発明におけるポリエステル系繊維からなる布帛とはポ
リエステル系繊維からなる布帛であれば特に限定されな
いが、ポリエチレンテレフタレート繊維からなる織物や
編物が好ましい。
二軸延伸ポリエステルフィルムとは二軸に配向延伸され
たポリエチレンテレフタレート及び/又は共重合ポリエ
ステルからなるフィルムをいい、通常16μmから20
0μmぐらいの厚さのものを使用する。
さらにラミネートセールクロスとは、ヨツトのセーリン
グに使う帆やウィンドサーフィンに使われる帆で、近年
は樹脂含浸のみのクロスより、本発明で云ように縦、横
、バイアスに強いラミネート品が多くなって来ている。
本発明の実施には熱可塑性ポリウレタン樹脂100重量
部に対し、スチレン−ブチレン・エチレン−スチレン系
熱可塑性樹脂を2〜15重量部の混合が必要である。好
ましくは2〜7重量部であるが、これは加熱圧着した時
の接着強度の保持特性が優れている領域にあるためであ
る。2重量部未満では押出機内での溶融混練が不安定な
ため、押出機モーターの負荷電流が大きく変動し、場合
によってはブレーカ−プレートが飛んだりする。
そして15重量部を越えると加工したラミネートセール
クロスの接着強度が低くなり好ましくない。
熱可塑性ポリウレタン樹脂は混合の前に80〜100℃
程度で乾燥する。そして乾燥後は大気からの吸湿を避け
るために密閉容器−例えばタンプラー−でスチレン−ブ
チレン・エチレン−スチレン系熱可塑性樹脂と所定の割
合に秤量混合し、ホッパードライヤーをセットされた仕
込みポツパーに投入する。溶融押出は160〜230℃
の範囲で行ない、ポリエステル系繊維の布帛と二軸延伸
ポリエステルフィルムの間にシート状に押出した後、1
50〜180℃に加熱されたロールの間をプレスしなが
ら10〜20秒通し加熱圧着する。
[物性の測定法、評価法] (1)  ラミネート品の目付 ラミネートしたラミネートセールクロスを1dの大きさ
に切って測った重さ(g/rrf)■ ラミネート品の
接着強度 幅25M1長さ150mmの試験片の一端を酢酸エチル
やクロロホルムなどの溶剤でフィルムと布帛とに剥がし
、約50mmのつかみ代としたサンプルのフィルム端を
テンシロンにセット後、引張速度20M/分、剥離角度
180°で測定した。
(3)ガーレ剛軟度 J l5−L−1096(1979)rガーレ剛軟度」
に準じて測定した。
[実施例] 実施例1 ポリエチレンアジペート系熱可塑性ポリウレタン樹脂の
ペレットを常圧で90℃の熱風で3時間乾燥したのち、
該樹脂100重量部に対し2重量部のスチレン−ブチレ
ン・エチレン−スチレン系熱可塑性樹脂のペレットを加
え、ダンブラーで5分間混合し、最高温度200℃に設
定された65胴φ押出機に仕込み190℃に設定した1
100順巾の口金から厚さ50μmの二軸延伸ポリエス
テルフィルム フィラメント織物(タフタ)の間に押出しを行い、続い
て175℃に加熱したロールの間をニップロールでプレ
スしながら15秒間通して、目付け193g/rr?,
接着強度1 6 9 0 g/25mmc7)ラミネー
トセールクロスを連続5時間以上中断することなく安定
して得ることができた。
実施例2〜4 原料となる樹脂の配合を変える以外、実施例1と同一条
件でラミネートセールクロスを製造した。
比較例1〜3 加えるスチレン−ブチレン・エチレン−スチレン系熱可
塑性樹脂を1重量部にすると押出機モーターが1回/時
間、停機しく比較例2)、0重量部の場合には7回/時
間も停機しく比較例1)、安定した加工は不可能だった
。また同じくスチレン−ブチレン・エチレン−スチレン
系熱可塑性樹脂を20重量部まで増やすと、ラミネート
品の接着強度が1 2 8 0 g/25mmと目標と
する1500g/25mmを大きく下回った(比較例3
)比較例4 実施例1と同じ材料を用いた。接着剤は主材:テレフタ
ル酸・セパチン酸/エチレングリコール・ネオペンチル
グリコールの共重合樹脂の30%溶液   7.5部 硬化剤ニトリレンジイソシアネートの75%溶液   
      0.4部 溶剤:酢酸エチル    1.0部 この溶液をフィルムに約110g/rrr塗布し60〜
80℃のオーブンで溶剤を気化させたのち、90℃の熱
ロールで5 kg/alの圧力をかけて布帛と熱圧着し
て巻取った。その後、60℃5日間のキユアリングを実
施した。その結果、柔軟性も良く、接着強度も目標通り
のものが得られたが、若干残留溶剤臭がきつく、巻締り
によるしめがたしわ跡がつき、かつブロッキングのため
表面が汚れているなどの問題があった。
比較例5 コポリエステル樹脂をテレフタル酸・アジピン酸とエチ
レングリコール・ブチレングリコールの共重合体とし、
これを100℃4時間の乾燥を行った後、最高温度22
0℃加熱の押出機で融解させ1100mm巾で200℃
に加熱した口金から実施例1で使用した布帛とフィルム
の間に押出ラミネートしたのち、145℃に加熱した熱
ロールの間をプレスしながら15秒間で圧着してセール
クロスを得た。接着強度は大きいが柔軟度を示すガーレ
剛軟度は実施例1などのウレタン系より7割以上も高く
、セールクロス用としては、硬い分だけしわ部分での折
り曲げに弱く、耐久性に欠けるきらいがあり、好ましい
ものとは言えなかった。
[発明の効果] 本発明によるセールクロス用ラミネート積層体の製造方
法は通常用いられているドライラミネート法でつくる熱
硬化性ポリウレタン樹脂を用いたものとほぼ同じ品質の
ものを通常の押出ラミネーターで安定してラミネート加
工でき、ブロッキングなど改良できたラミネートセール
クロスを提供できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  熱可塑性ポリウレタン樹脂100重量部およびスチレ
    ン−ブチレン・エチレン−スチレン系熱可塑性樹脂2〜
    15重量部からなる混合物をポリエステル系繊維からな
    る布帛と二軸延伸ポリエステルフィルムの間に溶融押出
    することによって、ラミネートせしめることを特徴とす
    るラミネートセールクロスの製造方法。
JP24751089A 1989-09-22 1989-09-22 ラミネートセールクロスの製造方法 Pending JPH03108536A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6886483B2 (en) * 2001-04-14 2005-05-03 Aaron Kiss Sail and method of manufacture thereof

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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