JPH0310763Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は電動マツサージ器用の治療支持台に関す
るものである。

（従来の技術） 従来電動マツサージ器、特に、人が手で支え持
つて人体の適宜個所に当ててマツサージする電動
マツサージ器があるが、この種従来電動マツサー
ジ器はマツサージ器自体にマツサージに適する重
量を備えさせて形成され、そしてマツサージ器自
体の重量を人体に自然に与えることにより、一定
した力を均等且安定的に与えてマツサージするこ
とが理想とされている。しかしながら、人がマツ
サージ器を手で支え持つた場合、腕に力が入つて
必要以上の無理な圧力を与えてしまつたり、その
反対に、マツサージ器を浮かせて適正な圧力を与
えられなかつたりで、一定の力で均等且安定した
マツサージを施せず、それ故に、効果的なマツサ
ージを期待し得ないことになり、特に、腰椎の治
療において、腹這いになつた人体の背後から腰椎
に相当する部分をマツサージする場合、治療を受
けている人の呼吸に合せてマツサージ器を上下さ
せなければならないが、人がマツサージ器を支え
持つた場合には、治療を受ける人の呼吸に合せる
ことが困難で、ともすると無理な力で押えつけて
しまいがちであり、それは治療上逆効果であるば
かりでなくマツサージ器の破損の原因ともなり、
更には、マツサージ器を持つて治療を施す側の人
にとつて、特に、マツサージ治療の職業人にとつ
ては振動中のマツサージ器を長時間も支え持つて
いると振動による悪影響を受けてしまう等の欠点
があつた。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案は上記の点に鑑みてなされたもので、基
枠に一体に起立突設した支柱の上端に横扞をその
基端側で回転自在に設置し、前記横扞の先端に支
持扞を昇降自在に懸垂設置し、前記支持扞の下端
に電動マツサージ器の取付枠を有せしめた電動マ
ツサージ器用の治療支持台を形成し、電動マツサ
ージ器を前記支持扞の取付枠に設置し、横扞の先
端に懸垂設置された支持扞の昇降動作により、マ
ツサージ器自体の重量を人体に自然に与えること
を可能とし、その結果、一定した力を均等且安定
的に与えて理想的且効果的なマツサージ治療を施
すことができるように構成したものである。

（問題点を解決するための手段） 以下図面より本考案実施の一例を説明すると、
基枠１に一体に起立突設した支柱２の上端に横扞
３をその基端側で回転自在に設置し、前記横扞３
の先端には筒軸４を垂直に固着設置してこの筒軸
４に支持扞５を昇降自在に挿着すると共に支持扞
５の上端に頭部６を有せしめてこの頭部６を筒軸
４の上縁に係止自在せしめて支持扞５を筒軸４に
懸垂自在且昇降自在に挿着設置し、前記支持扞５
の下端には電動マツサージ器７を設置するための
取付枠８を有せしめることにより構成する。

前記支柱２と横扞３とは水平筒軸部９と垂直筒
軸部１０とを有するＴ字状の連結管１１を介して
組立てられる。即ち、水平筒軸部９に横扞３を長
さ調整自在に挿着設置すると共に垂直筒軸部１０
で支柱２の上端に回転自在に設置せしめられる。
そして前記垂直筒軸部１０の下端に切欠部１２を
穿設すると共に止めピン１３を支柱２に突設して
連結管１１の回転を所定範囲に規制し、水平筒軸
部９には止めねじ１４を有せしめて横扞３を任意
の長さに固定自在せしめるようにする。

前記支持扞５の下端に備える取付枠８は左右端
に曲折部１５，１５を有するコ字状に曲折して前
記曲折部１５，１５にマツサージ器７のハンドル
１６，１６のねじ軸１７を挿通させるための貫通
孔１８，１８を穿設せしめて形成し、マツサージ
器７を取付枠８に装着自在せしめる。

前記基枠１はキヤスター１３を有せしめられて
移動自在に形成する。

（作用） 本考案は上記にような構成であるから、支持扞
５の下端に有する取付枠８に電動マツサージ器７
を固着設置すると、第１図に示すように、支持扞
５は頭部６で筒軸４の上縁に係止してマツサージ
器７を筒軸４に懸垂せしめる。そこで、例えば、
第２図に示すように、腰椎患者を治療する場合、
治療ベツドに腹這になつた患者の腰椎に相当する
部分に載せた時に、支持扞５は昇降位置され、マ
ツサージ器７は筒軸４の懸垂支持から自由状態と
なつて、マツサージ器７自体の重量のみが患者に
掛かり、それ故に、一定の力を均等に且安定的に
与えて、理想的且効果的にマツサージ治療を程こ
すことができる。しかも、支持扞５はその頭部６
が筒軸４の上方に位置して自由状態となつている
ので、患者の呼吸に対応して支持扞５が昇降し、
マツサージ器７の有する適正な重量を一定した状
態で安定的に与えながらマツサージを施すことが
できる。

また、基枠１はキヤスター１９により自由に移
動させ、そして、支柱２に回転自在に設置された
横扞３を回転させることで、支持扞５に設けられ
た電動マツサージ器７を患者の患部に容易簡単且
正確に位置させることができる。

（考案の効果） 従つて、本考案はマツサージ器自体の有する適
正な重量を人体に自然に与えることを可能とする
と共に一定した力を均等且安定的に与えて理想的
且効果的なマツサージ治療を施すことができる電
動マツサージ器用の治療支持台を提供し、特に、
治療を受けている人の呼吸に合せてマツサージ器
を上下させて適正な一定した力を且均等且安定的
に与えることが可能であり、そして、人がマツサ
ージ器を手で支え持つた場合の種々の問題点、例
えば、必要以上の無理な圧力を与えたり、その反
対に、適宜の圧力を与えられなかつたり、或は、
マツサージ治療の職業人が受ける振動による悪影
響等の問題点を解決し、更には、マツサージ器に
無理な力を与えることがないのでマツサージ器の
寿命をも長くする等の利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は治療支持台の斜視図、第２図は連結管
と筒軸とを拡大して示す要部断面図、第３図は腰
椎患者にマツサージ治療を施す使用状態を示す斜
視図である。 １……基枠、２……支柱２、３……横扞、４…
…筒軸、５……支持扞、６……頭部、７……電動
マツサージ器、８……取付枠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. キヤスターを有する基枠と、前記基枠に一体に
   起立突設した支柱と、水平筒軸部と垂直筒軸部を
   有してＴ字状に形成され垂直筒軸部で前記支柱の
   上端に回転自在に挿着設置した連結管と、先端に
   垂直に固設した筒軸を有し基端で前記連結管の水
   平筒軸部に伸縮自在に挿着設置した横杆と、上端
   に頭部を設けて前記横杆の筒軸に遊挿し且つ前記
   頭部を筒軸の上方へ突出させて筒軸に懸垂設置さ
   れた支持杆と、前記支持杆の下端に固着設置され
   たマツサージ器の取付枠とからなることを特徴と
   する電動マツサージ器用の治療支持台。