JPH03105003A - タペットの製造方法 - Google Patents
タペットの製造方法Info
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
製造するのに利用されるタペットの製造方法に関するも
のである。 (従来の技術) エンジンの動弁機構においては、種々の構造のものが採
用されているが、例えば、エンジンのクランクシャフト
の回転と回期してカムシャフトを回転させ、このカムシ
ャフトの回転によってタペットの往復動に変換し、この
タペットの油圧機構部分のブランジャ一端部を介してエ
ンジンバルプを往復動させる構造としたものがある。 第10図はエンジンの動弁機構の一例を部分的に示すも
のであって、油圧タペットを用いた動弁機構を示してい
る. 第lO図において、11はシャフ}11aの途中に複数
のカムfibを形成したカムシャフト、12は前記カム
llbと接触するタペット冠面12a,タペット軸部1
2bおよびタペット抽圧機構のプランジャ一端部12c
を有するタペット13はタペットガイド、14はエンジ
ンバルブ(ステム)である。 このような動弁機構において、バルブ開閉の際の動力伝
達は、カムシャフト11の回転がカム11bからタペッ
ト冠面12aに伝わり、タベー2ト油圧機構のプランジ
ャ一端部12cを介してエンジンバルブ(ステム)14
へと行われる。 この場合、カムシャフト11のカムllbには、通常、
2〜7′程度の傾斜角αが設けてあり、球面仕上げを行
ったタペット冠面12aと接触している. したがって、傾斜したカム11bと球面をなすタペット
冠面12aとの接触位置Aはタペット中心Cに対してオ
フセット量Dだけオフセットされることとなり、カムシ
ャフト11の回転に伴ってタペット12が目転し、タペ
ット冠面12aの摩耗が一様なものとなるようにしてあ
る。 従来、このようなタペット12を製造するに際しては、
タペット素材に対して冷間鍛造および機械加工を行って
タペット形状をなすタペット粗材とし、このタペット粗
材に対して高濃度の浸炭ないしは浸炭窒化処理および焼
入れ●焼もどし処理を施し、タペット軸部12bの内外
面の仕上加工を行ったのちタペット冠面12aの球面仕
上研磨を行うようにしており、タペット油圧機構のブラ
ンジャ一端部12cなどと共に組み立てて油圧タペット
としていた。 このほか、タペット冠而12aにおいて球面仕上研磨を
行わず、平面仕上研磨を行う場合も多いが、この場合に
は自転による摩耗の不利を考慮して使用する素材の程度
をより優れたものにしているのが一般的である. (発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来のタペットの製造方法に
あっては、タペット冠面を球面化するための球面仕上研
磨を行うようにしており、また球面化しない場合であっ
ても平面仕上研磨を行うようにしていることから、熱処
理時の歪も加わって、研磨代で最低30pm程度が削り
取られてしまうこととなり、表面より炭素が拡散した#
摩耗性に優れた炭化物層が削り取られてしまうこととな
るため、#摩耗性が低下したタペット冠面とならざるを
えなかった.それゆえ、高面圧下での使用にあっては、
スカッフィング摩耗およびピッチング摩耗が生じやすい
という課題があった。 また、製造面においても、球面仕上研磨や平面仕上研磨
では、炭化物が析出した硬い層を研磨するためコストの
上昇をもたらすという課題があった. (発明の目的) この発明は、このような従来の課題にかんがみてなされ
たものであって、高濃度の浸炭ないしは浸炭窒化処理に
よって形成されたタペット冠面における炭化物多量析出
層をそのまま活かすことにより、#摩耗性のより優れた
ものとしてスカッフィング摩耗やピッチング摩耗の発生
を少なくし、球面仕上研磨や平面仕上研磨を行うことに
よる#摩耗性の低下やコストの上昇を回避すると共に、
熱処理により形成されるタペット冠面の凸形状部で相手
カムと接触させることによって前記相手カムとの接触位
置をタペット中心に対してオフセットさせ、カムの回転
とともにタペットの自転を生じさせることによりタペッ
ト冠面の摩耗を平均化できるようにすると同時に潤滑油
のさし回りをより一層十分なものとすることができるよ
うにしたタペットを製造することが可能であるタペット
の製造方法を提供することを目的としている.
をなすタペット粗材に対して高濃度の浸炭ないしは浸炭
窒化処理を施してタペット冠面における析出炭化物量を
23%以上にするとともに前記タペット冠面から内部に
向かって析出炭化物量が漸減するものとして当該タペッ
ト冠面の平面研磨および球面研磨を施すことなく前記タ
ペット冠面の析出炭化物量を維持させた#摩耗性のタペ
ット冠面に形或すると共に、熱処理によって相手カムと
の接触位置をタペット中心よりオフセットさせる凸形状
部を形成する構成としたことを特徴としており、このよ
うなタペットの製造方法の構成を前述した従来の課題を
解決するための手段としている. 本発明に係わるタペットの製造方法によって製造される
タペットとしては、マッシュルーム型,キャップ型など
のものがあるが、とくに限定されず、また、油圧タペッ
ト構造のものに適用されるタペットの製造も当然に含ま
れる. この発明に係わるタペットの製造方法において用いられ
るタペットの素材としては、高濃度の浸炭ないしは浸炭
窒化処理に適するものが使用され、例えば、クロム鋼(
SCr),クロムモリブデン鋼(SCM),軸受鋼(S
UJ)等が使用される。 そして、このようなタペット素材を用いて、冷間鍛造,
切削加工,仕上加工などの適宜の加工手段によってタペ
ット形状をなすタペット粗材に形成されるが、このタペ
ット形状をなすタペット粗材に対して施される高濃度の
浸炭ないしは浸炭窒化処理としては、雰囲気ガスとして
メタン(CH4),ブロバン(C3H8),ブタン(C
4 Hl o )などのごとく吸熱形ガスを用いたもの
や、浸炭後にエンリッチガスとしてアンモニア(NH3
)などを用いて浸窒処理を行うものなどが採用されう
る。 そして、このような浸炭ないしは浸炭窒化処理を施すこ
とによって、タペット冠面における析出炭化物量が23
%以上となるようにするとともに前記タペット冠面から
内部に向かって析出炭化物量が漸減したものにする.こ
の場合、タペット冠面における析出炭化物量が23%よ
りも少ないと、耐摩耗性不足となってスカツフイング摩
耗やピッチング摩耗を多く発生するようになるので好ま
しくない. かくして、タペット冠面に炭化物を析出させるとともに
タペット冠面から内部に向かって析出炭化物量が漸減し
たものとして当該タペット冠面の平面研磨および球面研
磨を施すことなく前記タペット冠面の析出炭化物量を維
持させた耐摩耗性の潰れたタペット冠面に形戊する. また、これと同時に熱処理によって相手カムとの接触位
置をタペット中心よりオフセットさせる凸形状部を意図
的に形成させるようにする. この場合の凸形状部は、機械加工後熱処理前におけるタ
ペット粗材の形状,肉厚,熱処理条件などを組み合わせ
ることによって熱処理後に形成されるものであり、凸形
状部の形或は、加工歪,熱処理の際の加熱速度,浸炭処
理時間にはあまり影響されないが、焼入れ時の冷却速度
には大きく影響されることがわかった. (発明の作用) この発明に係わるタペットの製造方法は、前述した構成
を有するものであるから、高濃度の浸炭ないしは浸炭窒
化処理によってタペット冠面に形成された高濃度炭化物
析出層がそのまま活用され、スカッフィング摩耗やピッ
チング摩耗の少ないタペット冠面になると共に,熱処理
によって形成された凸形状部において相手カムと接触す
るので、相手カムとの接触位置がタペット中心に対して
オフセットすることにより、カムの回転とともにタペッ
トが自転し、潤滑油のさし回り性がより一層良好なもの
になると共に接触面積が増大して耐摩耗性が向上し、正
常摩耗を生ずるとしてもタペット冠面における摩耗が平
均化したものになるという作用がもたらされる. (実施例) 実施例1 この実施例1では、マッシュルーム型の油圧タペット素
材として、0.17重量%C−0 .5重量%Si−2
.2重量%Cr−0.4重量%M〇−残部Feよりなる
組戒のクロム●モリブデン系肌焼鋼線材を用いた. そして、このタペット素材に対して、冷間鍛造および機
械加工を行うことによって、タペット形状をなすタペッ
ト粗材(第1図参照)を作製した。このとき、タペット
冠面における粗さは0.2a以内とした. 次いで、前記タペ−/ ト粗材に対し高濃度浸炭処理を
施すに際して、析出炭化物の粗大化を避けるために85
0〜900℃で実施した。また、雰囲気ガスとしてはブ
タン(C4 Hl o )を原料とする吸熱型ガスを用
い、ブタン(C4 Hl o )のエンリッチによりス
ーティング発生限度のカーボンポテンシャル(1.4重
量%C)で浸炭処理を施したのち、820℃に加熱した
後油冷する焼入れおよび160℃に加熱した後冷却する
焼もどし処理を施した. 次に、このような表面硬化処理および調質処理からなる
熱処理を施したのち、タペット軸部の内外を機械加工す
ることによって、第1図に部分的に示すような油圧タペ
ット用のマッシュルーム型のタペットを得た。 第1図に示すように、このタペット1は,タペット粗材
の形状,肉厚,熱処理条件などを組み合わせることによ
って、表面硬化処理および調質処理後において、タペッ
ト冠面1aの周辺部近傍に形成された凸形状部1bを有
すると共に、タペット冠面1aの中心部に形成された凸
形状部ICを有し、さらにはタペット冠面1aにN続し
たタペット軸部1dを有するものとなっている. このit図に示すタペット1において、カムシャフト2
の傾斜したカム2aと周辺部近傍の凸形状部1bとの接
触位置Aはタペット中心Cに対してオフセット量Dだけ
オフセットするものとなっており、カムシャフト2の回
転に伴ってタペット1が自転し、・潤滑油のさし回り性
が良好なものとなるようにするとともに、タペット冠面
1aの摩耗が平均化されたものとなるようにしている。 次に、このようにして得たタペット1のタペー,ト冠而
1aにおける組織を調べたところ、第2図に示す結果で
あった. 第2図に示すように、表面における析出炭化物量は30
〜70%、平均およそ50%となっていると共に、この
析出炭化物量は内部に向かって漸次減少しており、その
程度は、従来の球面研磨加工代(最低30gm程度)に
入った部分で20%前後に減少するものとなっていた。 また、硬さ分布を調べたところ、第3図に示す結果であ
り、最表面の硬さはHv800程度のものとなっていた
. さらに、熟処理によってタペット冠面1aの周辺部近傍
に形成された凸形状部1bの高さは、最大9pm、最小
5gmであり、また、タペット冠面1aの中心部分に形
成された凸形状部ICの高さは、最大1 2 gm ,
最小7gmでおさまっており、傾斜角α=2〜7′で傾
斜したカム2aとの組合わせでその接触位iAにおける
タペット中心Cに対するオフセット量Dは9 .8mm
であって,タペット1はカム2aの回転とともに自転し
やすいものとなっていた。さらにまた、凸形状部Ib,
lcの最小曲率半径は500mmであり、従来の球面研
磨したものに比べて面圧差はさほど大きくないものとな
っていた。 さらに、タペット1を内部の油圧機構部品と共に組立て
たのちエンジンに取付けて、タペット冠面1aの凸形状
部1bにおけるスカツフィング摩耗およびピッチング摩
耗を調べたところ、それぞれ第4図および第5図に示す
結果であった. これらのうち、第4図に示すスカッフィング摩耗量は、
エンジン回転数:400Orpm.負荷面圧: 110
kgf/mm2 ,耐久時間=80Hの条件で行った場
合の結果を示すものであり,図中の0印は深さ30JL
mのグラインター研磨を行った場合を示し、Oはラッピ
ングを行った場合を示し、●は研磨を行わなかった場合
を示している.また、第5図に示すピッチング摩耗量は
、エンジン回転数:2000rpm,負荷面圧: 11
0kgf/mm’ ,耐久時間:80Hの条件で行った
場合の結果を示すものである. 第4図および第5図に示すように、析出炭化物量を40
%にすると共に仕上研磨を全〈行わず、表面のスーティ
ングを除去する程度にラッピング加工したタペットでは
、耐摩耗性が著しく優れたものとなっており、第4図に
示すようにスカツフィング摩耗量は平均2gm程度のご
くわずかなものであり、第5図に示すようにピッチング
摩耗は実質的に発生していなかった. また、析出炭化物量が50%であって表面の研磨を行わ
なかったタペットでは平均3.6gm程度の正常摩耗で
あり、ピッチング摩耗は生じていなかった. このように、本発明によるタペットにおいて、そのスカ
ッフィング摩耗は従来の研磨加工を行ったものよりも少
なくなっており、表面炭化物量を23%以上とすること
によって第4図に示すスカッフィング摩耗量および第5
図に示すピッチング摩耗量がともに少なくなっていて耐
摩耗性に優れたものとなっていることが明らかである. そして、耐摩耗性に優れる理由は、析出炭化物量に負う
ところが大きく、析出炭化物量が23%よりも少ないと
スカツフィングおよびピッチングが発生しやすいものと
なっているが,析出炭化物量が23%以上の場合には摩
耗量が少ないことが認められた. このような酎摩耗性の向上は、試験前のタペット冠面の
金属組織を示すrPJ6図と、試験後のタペット冠面の
金属組織を示す第7図との比較より明らかなように、浸
炭・調質処理による結晶粒界と粒内でできる凹凸部とが
潤滑油の保持性を増加させたことに起因するためである
と考えられ、油滴下によるぬれ状態の簡単な比較におい
てもその差が認められた. さらに、熱処理によって形成された凸形状部1bとカム
2aとの接触位置Aにおけるタペット中心Cに対するオ
フセット量Dは平均9.8mmであり、従来の球面研磨
した場合のオフセットa2〜3mmに比べて大きなもの
となっており、テスト個数6個のうち6個がすべて自転
しており、この自転による潤滑油のさし回りの増大およ
び接触面積の増加も#摩耗性の向上に寄与することが確
かめられた。 実施例2 この実施例2では、キャップ型タペット素材として0.
99重量%C−0 .24重量%Si−1.44重量%
Cr−Feよりなる組威の軸受鋼を用いた. そして,このタペット素材に対して、冷間鍛造および機
械加工を行うことによって、タペット形状をなすタペッ
ト素材(第8図参照)を作製した. 次いで,前記タペット素材に対して、実施例lと同じ雰
囲気中において、900℃での高濃度浸炭を施したのち
、800℃に温度を降下させて0.5〜5%NH3エン
リッチガスによる浸窒処理を施し、同温度から油焼入れ
したあと160℃X2HXZ回の焼もどしを行った. 次に、このような表面処理および調質処理を施したのち
,タペット軸部の内外を機械加工することによって第8
図に部分的に示すようなキャップ型のタペットを得た. 第8図に示すように、このタペット1はタペット粗材の
形状,肉厚,熱処理条件などを組み合わせることによっ
て,表面硬化処理および調質処理後において、タペット
冠面1aの周辺部近傍に形成された凸形状部1bを有す
ると共に、タペット冠面1aに連続したタペット軸部1
dを有するものとなっている. この第8図に示すタペット1において、カムシャフト2
の傾斜したカム2bと周辺部近傍の凸形状部1bとの接
触位置Aはタペー7ト中心Cに対してオフセット量Dだ
けオフセットするものとなっており、カムシャフト2の
回転に伴ってタペット1が目転し、潤滑油のさし回り性
が良好なものとなるようにするとともに、タペット冠面
1aの摩耗が平均化されたものとなるようにしている. 次に、このようにして得たタペット1のタペット冠面1
aにおける組織を調べたところ,表面の析出炭化物量が
38%であり、表面より307pm入った内部(従来の
最低研磨加工代に相当する部分)における析出炭化物量
が15%であって、析出炭化物は形状が丸く結晶粒も細
かいものとなっていた. また,硬さ分布を調べたところ、759図に示す結果で
あり、最表面の硬さはHv800程度のものとなってい
た。 さらに、タペット冠面1aの周辺部近傍に形成された凸
形状部1bの高さは最大3.1μm,最最小2.2gm
.平均2.6gm,最小曲率半径620mmとなってお
り、凸形状部1bとカム2bとの接触位置Aにおけるタ
ペット中心Cに対するオフセット量は9mmと、一般の
球面研磨した場合のオフセット量に比べてより大きなも
のとなっていた。 さらに、このタペット1を内部の油圧機構部品と八に組
み立てたのちエンジンの動弁機構部に組み付けて、ヌカ
ッフィング摩耗およびピッチング摩耗を調べたところ、
次表に示す結果であった。 表に示すところより明らかなように,実施例の場合には
スカツフィング摩耗は発生しておらず、正常庁耗は平均
して3.21Lmだけわずかに発生しているが、ピッチ
ング摩耗は生じていないことが認められた。また,タペ
ットは全数自転していることが認められた. そして、この実施例2においても従来の研磨加工したも
のに比べて、タペット冠面1aの析出炭化物量の増加に
よる硬さの向上と焼もどし抵抗の増加、および自転が容
易で潤滑油のさし回りがより良好なものになることと相
まって明らかに摩耗が少なく#摩耗性に優れたものであ
った.
状をなすタペット粗材に対して高濃度の浸炭ないしは浸
炭窒化処理を施してタペ−/ ト冠面における析出炭化
物量を23%以上にするとともに前記タペット冠面から
内部に向かって析出炭化物量が漸減するものとして当該
タペット冠面の平面研磨および球面研磨を施すことなく
前記タペット冠面の析出炭化物量を維持させた#摩耗性
のタペット冠面に形或すると共に、熱処理によって相手
カムとの接触位置をタペット中心よりオフセットさせる
凸形状部を形戊する構或としたから、高濃度の浸炭ない
しは浸炭窒化処理によって形或されたタペット冠面にお
ける炭化物多量析出層をそのまま活かすことにより、耐
摩耗性のより一層優れたものとなってスカッフィング摩
耗やピッチング摩耗の発生を少なくすることができ、球
面仕上げ研磨や平面仕上げ研磨を行うことによる#摩耗
性の低下やコストの上昇を回避することが可能であると
共に、熱処理によって形成されるタペット冠面の凸形状
部で相手カムと接触させることによって前記相手カムと
の接触位置をタペット中心に対してオフセットさせるこ
とにより、カムの回転とともにタペットの自転を生じさ
せることができるためタペット冠面の摩耗を平均化する
と同時に研磨仕上げを不要とし、潤滑油のさし回り性の
増加および接触面積の増大によって#摩耗性をより一層
向上させることが可能であるという著しく優れた効果が
もたらされる.
を用いた動弁機構の要部を示す説明図、第2図は第1図
のタペットのタペット冠面における金属組織を示す金属
顕微鏡写真(400倍)、第3図は第1図のタペットに
おいてタペット冠面の硬さ分布を調べた結果を示すグラ
フ,第4図は各タペットのタペット冠面における表面炭
化物量とスカッフィング摩耗量との関係を調べた結果を
例示するグラフ,第5図は各タペットのタペット冠面に
おける表面炭化物量とピッチング岸耗量との関係を調べ
た結果を例示するグラフ、第6図および第7図は摩耗試
験前(第6図)および摩耗試験後(第7図)におけるタ
ペット冠面の金属組織を示す金属W4微鏡写真(いずれ
も1200倍)、第8図はこの発明の他の実施例により
製造されたタペットを用いた動弁機構の要部を示す説明
図、第9図は第8図のタペットにおいてタペット冠面の
硬さ分布を調べた結果を示すグラフ、第10図は従来の
タペットを用いた動弁機構の要部を示す説明図である。 1・・・タペット、 1a・・・タペット冠面、 1b・・・凸形状部、 2・・・カムシャフト, 2b・・・カム、 A・・・タペットとカムとの接触位置,C・・・タペッ
ト中心、 D・・・オフセット量.
Claims (1)
- (1)タペット形状をなすタペット粗材に対して高濃度
の浸炭ないしは浸炭窒化処理を施してタペット冠面にお
ける析出炭化物量を23%以上にするとともに前記タペ
ット冠面から内部に向かって析出炭化物量が漸減するも
のとして当該タペット冠面の平面研磨および球面研磨を
施すことなく前記タペット冠面の析出炭化物量を維持さ
せた耐摩耗性のタペット冠面に形成すると共に、熱処理
によって相手カムとの接触位置をタペット中心よりオフ
セットさせる凸形状部を形成することを特徴とするタペ
ットの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP23911889A JP2763931B2 (ja) | 1989-09-14 | 1989-09-14 | タペットの製造方法 |
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