JPH0310467Y2 - - Google Patents
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- JPH0310467Y2 JPH0310467Y2 JP9918684U JP9918684U JPH0310467Y2 JP H0310467 Y2 JPH0310467 Y2 JP H0310467Y2 JP 9918684 U JP9918684 U JP 9918684U JP 9918684 U JP9918684 U JP 9918684U JP H0310467 Y2 JPH0310467 Y2 JP H0310467Y2
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- Japan
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- resin
- frp
- socket
- resistant
- reinforced plastic
- Prior art date
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- Expired
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Landscapes
- Joints With Sleeves (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本考案は、高温水を利用する温泉やボイラ分
野、高温の酸・アルカリ溶液を取扱うプラント工
業分野に利用される配管用のFRP継手、特に耐
熱・耐蝕性に優れた熱可塑性樹脂製の継手本体を
強化プラスチツク層で補強したFRP継手に関す
る。 (従来の技術) 従来、プラント工業分野や温泉分野等の配管に
使用されている継手としては、耐蝕性に優れた金
属製継手が主流となつている。しかしながらこの
金属製継手は施工性が悪く、重いという難点があ
るばかりか、近時、配管用としてFRP管が使用
され始めているため、従来の金属製継手では接続
に無理な面が生じ、新たな継手の開発が強く要請
されている現状である。 尚、従来、合成樹脂製継手としては耐熱塩化ビ
ニル樹脂を素材としたものが知られているが、こ
れの使用温度は60℃が限界であり、100〜130℃の
高温で、7〜10Kg/cm2の高圧を必要とするプラン
ト工業分野や温泉分野用としては使用に耐えない
ものであつた。 (考案の目的) 本考案は、かかる実情に鑑みなされたものであ
つて、その目的とするところは、高温度の酸・ア
ルカリに強く、しかも耐水圧も大きく、接着剤で
配管施工ができる実用的なFRP継手を提供する
ことにある。 (考案の構成) 即ち、この目的を達成するために、本考案の
FRP継手は、耐熱・耐蝕性熱可塑性樹脂による
継手本体の外側に、低収縮剤を添加して樹脂硬化
収縮率を小さくした熱硬化性樹脂とガラス繊維と
からなる強化プラスチツク層が一体に形成された
構成を採用することとした。 (実施例) 以下、本考案の実施例を図面に示して説明す
る。図面は、本考案のFRP継手の実施一例とし
てのFRPソケツトAを示している。 図において、1は耐熱・耐蝕性熱可塑性樹脂に
よるソケツト本体で、実施例では耐熱性塩化ビニ
ル樹脂製ソケツトを用いている。尚、この耐熱性
塩化ビニル樹脂製ソケツトは略60℃の耐熱性を有
するが、耐水圧は7Kg/cm2以下である。 2は強化プラスチツク層で、前記ソケツト本体
1の外周にガラス繊維3を巻回し、その上から低
収縮剤を添加して樹脂硬化収縮率を小さくした熱
硬化性樹脂4を注入してガラス繊維3中に熱硬化
性樹脂4を含浸させるとともに、この熱硬化性樹
脂4とソケツト本体1の外周面とを互いに固着さ
せて所要の厚みに形成している。 ここで、熱硬化性樹脂4としてはフタル酸系の
不飽和ポリエステル樹脂を使用し、これに低収縮
剤を添加して樹脂硬化収縮率を小さくしており、
このように樹脂硬化収縮率を小さくしたのは、強
化プラスチツク層2を構成する不飽和ポリエステ
ル樹脂の硬化に伴ない発生する熱エネルギーによ
つて不飽和ポリエステル樹脂層が収縮し、この応
力がソケツト本体1に作用してソケツト本体1を
破壊するのを防止するためである。尚、低収縮剤
としては、ポリエチレン系の低収縮剤を使用し、
不飽和ポリエステル樹脂の硬化に伴なう発熱反応
によつてポリエチレンを発泡させて不飽和ポリエ
ステル樹脂が収縮するのを抑制する。 以下に示す表は、ポリエチレン系低収縮剤をフ
タル酸系不飽和ポリエステル樹脂に添加したとき
の樹脂硬化収縮率を示したものである。尚、樹脂
硬化収縮率とは、硬化後の樹脂の体積と硬化前の
樹脂の体積とを比較したときの体積減少割合を%
で示したものである。この表において低収縮剤の
配合比率は重量%である。
野、高温の酸・アルカリ溶液を取扱うプラント工
業分野に利用される配管用のFRP継手、特に耐
熱・耐蝕性に優れた熱可塑性樹脂製の継手本体を
強化プラスチツク層で補強したFRP継手に関す
る。 (従来の技術) 従来、プラント工業分野や温泉分野等の配管に
使用されている継手としては、耐蝕性に優れた金
属製継手が主流となつている。しかしながらこの
金属製継手は施工性が悪く、重いという難点があ
るばかりか、近時、配管用としてFRP管が使用
され始めているため、従来の金属製継手では接続
に無理な面が生じ、新たな継手の開発が強く要請
されている現状である。 尚、従来、合成樹脂製継手としては耐熱塩化ビ
ニル樹脂を素材としたものが知られているが、こ
れの使用温度は60℃が限界であり、100〜130℃の
高温で、7〜10Kg/cm2の高圧を必要とするプラン
ト工業分野や温泉分野用としては使用に耐えない
ものであつた。 (考案の目的) 本考案は、かかる実情に鑑みなされたものであ
つて、その目的とするところは、高温度の酸・ア
ルカリに強く、しかも耐水圧も大きく、接着剤で
配管施工ができる実用的なFRP継手を提供する
ことにある。 (考案の構成) 即ち、この目的を達成するために、本考案の
FRP継手は、耐熱・耐蝕性熱可塑性樹脂による
継手本体の外側に、低収縮剤を添加して樹脂硬化
収縮率を小さくした熱硬化性樹脂とガラス繊維と
からなる強化プラスチツク層が一体に形成された
構成を採用することとした。 (実施例) 以下、本考案の実施例を図面に示して説明す
る。図面は、本考案のFRP継手の実施一例とし
てのFRPソケツトAを示している。 図において、1は耐熱・耐蝕性熱可塑性樹脂に
よるソケツト本体で、実施例では耐熱性塩化ビニ
ル樹脂製ソケツトを用いている。尚、この耐熱性
塩化ビニル樹脂製ソケツトは略60℃の耐熱性を有
するが、耐水圧は7Kg/cm2以下である。 2は強化プラスチツク層で、前記ソケツト本体
1の外周にガラス繊維3を巻回し、その上から低
収縮剤を添加して樹脂硬化収縮率を小さくした熱
硬化性樹脂4を注入してガラス繊維3中に熱硬化
性樹脂4を含浸させるとともに、この熱硬化性樹
脂4とソケツト本体1の外周面とを互いに固着さ
せて所要の厚みに形成している。 ここで、熱硬化性樹脂4としてはフタル酸系の
不飽和ポリエステル樹脂を使用し、これに低収縮
剤を添加して樹脂硬化収縮率を小さくしており、
このように樹脂硬化収縮率を小さくしたのは、強
化プラスチツク層2を構成する不飽和ポリエステ
ル樹脂の硬化に伴ない発生する熱エネルギーによ
つて不飽和ポリエステル樹脂層が収縮し、この応
力がソケツト本体1に作用してソケツト本体1を
破壊するのを防止するためである。尚、低収縮剤
としては、ポリエチレン系の低収縮剤を使用し、
不飽和ポリエステル樹脂の硬化に伴なう発熱反応
によつてポリエチレンを発泡させて不飽和ポリエ
ステル樹脂が収縮するのを抑制する。 以下に示す表は、ポリエチレン系低収縮剤をフ
タル酸系不飽和ポリエステル樹脂に添加したとき
の樹脂硬化収縮率を示したものである。尚、樹脂
硬化収縮率とは、硬化後の樹脂の体積と硬化前の
樹脂の体積とを比較したときの体積減少割合を%
で示したものである。この表において低収縮剤の
配合比率は重量%である。
【表】
この表によれば、低収縮剤を10%添加すれば低
収縮剤を添加しないときに比べて収縮率は50%近
く小さくなり、又、30%混合すれば収縮率は樹脂
のみの収縮率と比較して5.9%と極端に低下する
ことになる。 次に、ガラス繊維3としては、コンテイニアス
ストランドマツトやガラスクロス、ガラスロービ
ングクロス、伸縮性のガラスクロス等を使用でき
るが、レジンインジエクシヨン法によつて成形す
るために、不飽和ポリエステル樹脂の含浸性のよ
いコンテイニアスストランドマツトや伸縮性のガ
ラスクロス(トリコツトテープ:商標)を使用
し、補強の程度に応じてコンテイニアスストラン
ドマツトを1プライ〜5プライの範囲で添装し、
その上に伸縮性のガラスクロスを巻回している。 一例として、称呼25mmのソケツト本体1を使用
し、このソケツト本体1の外周にコンテイニアス
ストランドマツト3aを1プライ添装し、その上
からトリコツトテープ3bを1プライ巻回したも
のに、フタル酸系の不飽和ポリエステル樹脂を含
浸させて、強化プラスチツク層2を2mm厚さに形
成した結果、耐熱温度130℃、耐水圧10Kg/cm2の
FRPソケツトAを形成できた。 又、他例として、ソケツト本体の外周に直接ト
リコツトテープを1〜2プライ巻回し、これにフ
タル酸系の不飽和ポリエステル樹脂を含浸させて
強化プラスチツク層を形成した場合も前記と同様
の結果が得られた。 更に、他例として、ソケツト本体の外周にコン
テイニアスストランドマツトを1プライ添装し、
その上から医学用として使用する布製のトリコツ
トテープを巻回してコンテイニアスストランドマ
ツトをソケツト本体の外周にしつかりと固定し、
その上から熱硬化性樹脂を注入し、含浸、硬化さ
せてFRPソケツトを形成することもできる。 尚、前記した各実施例のFRPソケツトは、熱
可塑性樹脂によるソケツト本体の上にガラス繊維
を添装若しくは巻回したものを金型内にセツト
し、これに熱硬化性樹脂を注入して硬化させるレ
ジンインジエクシヨン法による成形方法によつて
連続生産した。 以上、本考案を図面に示す実施一例に基いて説
明したが、本考案のFRP継手は実施例のソケツ
トにのみ限定されるものではなく、エルボ、チー
ズ、異径ソケツト、ベンドであつてもよい。 (考案の効果) 以上説明したように本考案のFRP継手は、60
℃前後の耐熱性を有する熱可塑性樹脂の継手本体
を、ガラス繊維と樹脂硬化収縮率の小さい熱硬化
性樹脂による強化プラスチツク層で補強している
ため、100℃以上の耐熱性と、10Kg/cm2以上の耐
水圧強度が得られて高温水や高温の酸・アルカリ
溶液に対しても十分に使用できるし、又、継手本
体が熱可塑性樹脂であるため、FRP管との接着
剤による接続配管施工が簡単に行なえることにな
り、しかも強化プラスチツク層の樹脂硬化収縮が
小さいため継手本体に余分な応力歪が作用せず、
また、錆もないため耐久性も従来の金属性継手よ
りも優れ、薬品類を送るプラント配管や高温水を
送る温泉配管用として実用的に使用できるもので
ある。
収縮剤を添加しないときに比べて収縮率は50%近
く小さくなり、又、30%混合すれば収縮率は樹脂
のみの収縮率と比較して5.9%と極端に低下する
ことになる。 次に、ガラス繊維3としては、コンテイニアス
ストランドマツトやガラスクロス、ガラスロービ
ングクロス、伸縮性のガラスクロス等を使用でき
るが、レジンインジエクシヨン法によつて成形す
るために、不飽和ポリエステル樹脂の含浸性のよ
いコンテイニアスストランドマツトや伸縮性のガ
ラスクロス(トリコツトテープ:商標)を使用
し、補強の程度に応じてコンテイニアスストラン
ドマツトを1プライ〜5プライの範囲で添装し、
その上に伸縮性のガラスクロスを巻回している。 一例として、称呼25mmのソケツト本体1を使用
し、このソケツト本体1の外周にコンテイニアス
ストランドマツト3aを1プライ添装し、その上
からトリコツトテープ3bを1プライ巻回したも
のに、フタル酸系の不飽和ポリエステル樹脂を含
浸させて、強化プラスチツク層2を2mm厚さに形
成した結果、耐熱温度130℃、耐水圧10Kg/cm2の
FRPソケツトAを形成できた。 又、他例として、ソケツト本体の外周に直接ト
リコツトテープを1〜2プライ巻回し、これにフ
タル酸系の不飽和ポリエステル樹脂を含浸させて
強化プラスチツク層を形成した場合も前記と同様
の結果が得られた。 更に、他例として、ソケツト本体の外周にコン
テイニアスストランドマツトを1プライ添装し、
その上から医学用として使用する布製のトリコツ
トテープを巻回してコンテイニアスストランドマ
ツトをソケツト本体の外周にしつかりと固定し、
その上から熱硬化性樹脂を注入し、含浸、硬化さ
せてFRPソケツトを形成することもできる。 尚、前記した各実施例のFRPソケツトは、熱
可塑性樹脂によるソケツト本体の上にガラス繊維
を添装若しくは巻回したものを金型内にセツト
し、これに熱硬化性樹脂を注入して硬化させるレ
ジンインジエクシヨン法による成形方法によつて
連続生産した。 以上、本考案を図面に示す実施一例に基いて説
明したが、本考案のFRP継手は実施例のソケツ
トにのみ限定されるものではなく、エルボ、チー
ズ、異径ソケツト、ベンドであつてもよい。 (考案の効果) 以上説明したように本考案のFRP継手は、60
℃前後の耐熱性を有する熱可塑性樹脂の継手本体
を、ガラス繊維と樹脂硬化収縮率の小さい熱硬化
性樹脂による強化プラスチツク層で補強している
ため、100℃以上の耐熱性と、10Kg/cm2以上の耐
水圧強度が得られて高温水や高温の酸・アルカリ
溶液に対しても十分に使用できるし、又、継手本
体が熱可塑性樹脂であるため、FRP管との接着
剤による接続配管施工が簡単に行なえることにな
り、しかも強化プラスチツク層の樹脂硬化収縮が
小さいため継手本体に余分な応力歪が作用せず、
また、錆もないため耐久性も従来の金属性継手よ
りも優れ、薬品類を送るプラント配管や高温水を
送る温泉配管用として実用的に使用できるもので
ある。
図面は本考案のFRP継手の実施一例としての
FRPソケツトを示す一部断面図である。 A……FRPソケツト(FRP継手)、1……ソケ
ツト本体、(継手本体)、2……強化プラスチツク
層、3……ガラス繊維、4……熱硬化性樹脂。
FRPソケツトを示す一部断面図である。 A……FRPソケツト(FRP継手)、1……ソケ
ツト本体、(継手本体)、2……強化プラスチツク
層、3……ガラス繊維、4……熱硬化性樹脂。
Claims (1)
- 耐熱・耐蝕性熱可塑性樹脂による継手本体の外
側に、低収縮剤を添加して樹脂硬化収縮率を小さ
くした熱硬化性樹脂とガラス繊維とからなる強化
プラスチツク層が一体に形成されていることを特
徴とするFRP継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9918684U JPS6114287U (ja) | 1984-06-30 | 1984-06-30 | Frp継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9918684U JPS6114287U (ja) | 1984-06-30 | 1984-06-30 | Frp継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6114287U JPS6114287U (ja) | 1986-01-27 |
JPH0310467Y2 true JPH0310467Y2 (ja) | 1991-03-14 |
Family
ID=30658699
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9918684U Granted JPS6114287U (ja) | 1984-06-30 | 1984-06-30 | Frp継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6114287U (ja) |
-
1984
- 1984-06-30 JP JP9918684U patent/JPS6114287U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6114287U (ja) | 1986-01-27 |
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