JPH03103300A - 衣類乾燥機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は衣類乾燥機に係り、さらに詳細には、機器運転
時に発生する騒音を従来よりも低減することのできる、
改良された衣類乾燥機に関する。

〔従来の技術〕

衣類乾燥機は，乾燥庫となるドラムを回転させることで
乾燥をおこなう．すなわち、ドラム内に収納した衣類は
、ドラムの回転にともなって回転・撹拌され，この回転
・撹拌により、衣類に満遍なく熱風が当るように構或さ
れている．なお、衣類乾燥機に関する従来技術は，たと
えば特開昭５８　−　２９４９５号，同６１−１８７８
９８号，同６１−１９３６９９号公報などに記載されて
いる．〔発明が解決しようとする課題〕 ところで、従来、ファスナーやボタンの付いた衣類をド
ラムに入れて乾燥するに際しては、ドラムの回転によっ
て衣類が持ち上げられて落下する場合に、鋼板やプラス
チック材からなるドラムに対し，衣類に付けられている
ファスナーやボタンが叩きつけられ，カチャカチャとい
う衝撃音を発生する． しかして、前記ファスナーやボタンがドラムに叩きつけ
られると，その衝撃音は、実測で約２０ｄＢ（Ａ）も騒
音レベルが高くなり、諸々の事情で深夜衣類乾燥機を使
いたいと願うユーザーにとつては，衣類乾燥機による乾
燥時間が比較的長いという事情も加わって、周囲に対す
る迷惑を考えると、必ずしも全ての点で満足が得られる
とは云い難く、改善を望む声があった。

本発明は、以上の点を考慮してなされたものであって、
その目的とするところは、機器運転時に発生する騒音を
従来よりも低減し，たとえ深夜であっても他人に対する
迷惑を心配することなく、比較的長時間の作業を継続す
ることのできる、改良された衣類乾燥機を提供すること
にある。

〔課題を解決するための手段〕

前記目的は，機枠内に回転自在に支持されかつ、内壁軸
方向に衣類撹拌用のリフターを有するドラムと、ドラム
内にヒーターを介して熱風を送る送風装置と、電動機と
を備える衣類乾燥機において、前記ドラムに、当該ドラ
ムの剛性を高めかつ、衣類に取り付けられているファス
ナーやボタンなど硬質部材の落下衝撃音を緩和する手段
を付加することによって達成される． 〔作用〕 しかして、前記構或よりなる本発明によれば、乾燥庫と
なるドラムに対し、ファスナーやボタンなど硬質部材の
落下衝撃を緩和する手段を付加したことにより、前記，
したごときファスナーやボタン類の付けられている衣類
をドラムに入れて乾燥するに際し、ドラムの回転によっ
て衣類が持ち上げられて落下する場合であっても、従来
のように、ファスナーやボタン類がドラムに叩きつけら
れることによって発生するカチャカチャという衝撃音を
緩和することができる。また，本発明においては、前記
衝撃音の緩和効果に加えて、ドラムの剛性をも同時に高
めるようにしたことにより、ドラム振動系に位相差が生
じることに起因して，共振による２次的な騒音をも低減
することができ、以上の２つの作用により，たとえ深夜
であっても他人に対する迷惑を心配することなく、比較
的長時間の作業を継続しておこなうことができる。

〔実施例〕

以下、本発明を、第１図および第２図の一実施例にもと
づいて説明すると、第ｌ図は衣類乾燥機の内部構造を示
す縦断側面図、第２図は第１図に符号７で示すドラムを
その中央部で軸方向に切断した状態の斜視図である。

衣類乾燥機の内部構造を示す第１図において、金属製の
機枠１の後面には、裏蓋２が取り付けられている．機枠
１の前面には、衣類出入口３が取り付けられている。４
は衣類出入口３を開閉するドア４である。機枠１に取り
付けられた金属製の環状ドラム支持板５と機枠１内の後
部軸受６とには、乾燥庫となるドラム７が回転自在に支
持されている。ドラムの後面には，多数の孔からなる熱
気出口８が形或されている。ドラム支持板５の下側に形
成された熱気入口９には，ファンケーシング１１の通気
口１２から連通ずる循環路１０が形成されている。熱気
人口９に対向して、正特性サーミスタからなるハニカム
状ヒーター１３が取り付けられており、このヒーターｌ
３は、トラム支持板５に固着されたＬ字形ダクト１４内
に納められている。ファンケーシング１１内にまたがっ
て配設された熱交換型の両面ファン１６は，支軸ｌ７に
メタルを介して回転自在に軸支されている．１８は機枠
１内の上部に配設されたモーターで、モーター１８は、
アイドラプーリーを含むプーリーおよびベルト２３を介
してドラム７を回転させるとともに、両面ファン１６を
、プーリーベルトを介して回転させる。

ドラム７の後面には、熱気出口８を覆うようにフィルタ
ー１９が装着されている。裏蓋２の中央部には、冷却風
入口２ｏが形或されており、また裏蓋２の外周部には、
冷却風出口２ｌが形威されている．ドラム７の後面に設
けた熱気出口８に面して，ファンケーシング１ｌには、
ドラム７内の空気の状態変化をとらえる湿度センサー２
２が設置されている． ２４はドラム７内に設けられた衣類撹拌用のリフターを
示している。

そして、本実施例において，ドラム７の内壁面には．第
２図に示すように、その円周方向に複数のリブ２５ａを
設けたプラスチック製のドラムベース２５が取り付けら
れている． 以上の構成において，衣類乾燥機を運転するに際しては
、まずドア４を開け、脱水した衣類をドラム７内に収納
し、電源（図示せず）を投入すると、ヒーター１３によ
り加熱された高温の乾燥空気がドラム支持板５の熱気人
口９よりドラム７内に入り、ドラム７内で回転している
衣類に満遍なく当たり、衣類に含まれている水分を蒸発
させ，高温高湿になって、フィルター１９で布くずを捕
集された後，ドラム７の熱気出口８よりファンケーシン
グ１１内の両面ファン１６に吸い込まれる。

そして、機外空気により露点温度以下に冷却された両面
ファン１６の循環風路側には凝縮水を生じ、この凝縮水
は，循環路１０の排水口１５より機外に排出される． ところで、従来、ファスナーやボタンの付いた衣類をド
ラムに入れて乾燥するに際しては、ドラムの回転によっ
て衣類が持ち上げられて落下する場合に，鋼板やプラス
チック材からなるドラムに対し，前記ファスナーやボタ
ンが叩きつけられ、カチャカチャという衝撃音を発生す
ることは既述した． また、前記ファスナーやボタンがドラムに叩きつけられ
ると．その衝撃音は、実測で約２０ｄＢ（Ａ）も騒音レ
ベルが高くなり、諸々の事情で深夜衣類乾燥機を使いた
いと願うユーザーにとっては、衣類乾燥機による乾燥時
間が比較的長いという事情も加わって、周囲に対する迷
惑を考えると、必ずしも全ての点で満足が得られるとは
云い難く，改善を望む声がある点についても既述した。

これに対し，本実施例において、ドラム７の内壁面には
、第２図に示すように、その円周方向に複数のリブ２５
ａを設けたドラムベース２５を取り付けたことにより，
ファスナーやボタン類の付いた衣類をドラム７に入れて
乾燥するに際し、ドラム７の回転によって衣類が持ち上
げられて落下する場合であっても、前記ドラムベース２
５に設けたリブ２５ａ，２５ｂ間における空部の存在に
より、ドラムベース２５にファスナーやボタン類が直接
当たる面接が少なくなり、これに加えて、ドラムベース
２５にファスナーやボタン類が直接当っても、リブ２５
ａの方向はドラム７の回転方向と同じ向きであるため、
前記ボタン類の衝撃力をまともに受けないで逃がすこと
ができ、従来のように、ファスナーやボタン類がドラム
に叩きつけられることによって発生するカチャカチャと
いうｗＩ撃音を緩和することができる。また、本実施例
においては，前記衝撃音の緩和効果に加えて、ドラム７
と一体のドラムベース２５に設けたリブ２５ａの存在に
よってドラム７の剛性をも同時に高めるようにしたこと
により、ドラム振動系に位相差が生じることに起因して
，共振による２次的な騒音をも低減することができ、以
上の２つの作用により，たとえ深夜であっても他人に対
する迷惑を心配することなく，比較的長時間の作業を継
続しておこなうことができる。

第３図〜第６図はそれぞれ本発明乾燥機の第２〜第５の
実施例を示す第２図相当図である。

しかして、第３図の実施例においては、ドラム７の内壁
面に対し、複数のリブ２５ａを設けたドラムベース２５
を取り付けてドラム７の剛性を増すとともに、前記ドラ
ムベース２５の内面に対し，クッション材からなる吸音
ダンパー部材（プラスチックシ一トやネット）２６を貼
ることにより，ファスナーやボタン類の落下衝撃音を吸
収するようにした． 第４図はドラム７の壁面円周方向に直接複数のリブ７ａ
を設けて当該ドラム７の剛性を増すとともに、前記リブ
７ａ，７ａ間における空部の存在により、ドラム７にフ
ァスナーやボタン類が直接当たる面積を少なくし、これ
に加えて、ドラムベース２５にファスナーやボタン類が
直接当っても、リブ２５ａの方向はドラム７の回転方向
と同じ向きであるため、前記ボタン類の衝撃力をまとも
に受けないで逃がすことができる。

第５図はドラム７の壁面円周方向に直接複数のリブ７ａ
を設けて当該ドラム７の剛性を増すとともに，ドラム７
の内面に対し，クッション材からなるダンバー吸音部材
２６を貼ることにより，ファスナーやボタン類の落下衝
撃音を吸収するようにした． 第６図はドラム７の内壁面に対し、ドラムベース２５を
取り付けてドラム７の剛性を増すとともに、当該ドラム
ベース２５の内側に多数の小突起２５ｂを設けることに
より、前記小突起２５ｂ，２５ｂ間における空部の存在
により、ドラムベース２５にファスナーやボタン類が直
接当たる面積を少なくするようにした． 第７図は本発明乾燥機の第６の実施例を示す、ドラム７
をその中央部で円周方向に切断した状態の斜視図であり
、第７図の実施例においては，ドラム７の壁面に対し、
その軸方向に直接複数のリブ７ａを設けて当該ドラム７
の剛性を増すとともに、ドラム７の内面に対し，クッシ
ョン材からなる吸音ダンパー部材２６を貼ることにより
，ファスナーやボタン類の落下衝撃音を吸収するように
した。

第８図は本発明乾燥機の第７の実施例を示す、第２図の
Ａ部に相当する拡大図であり、第８図の実施例において
は、ドラムベース２５のリブ２５ａにスリット２７を設
けたものであって、この構成によれば、第２図の実施例
と比較して、ドラムベース２５にファスナーやボタン類
が直接当たる面積をさらに少なくすることができる。

なお、前掲特開昭５８　−　２９４９５号公報には、ド
ラムの壁面に対し、その軸方向に複数のリブを設けた衣
類乾燥機が示されているが、この構或によれば、ファス
ナーやボタンの付けられている衣類をドラムに入れて乾
燥するに際し、ドラムの回転によって衣類が持ち上げら
れて落下する場合に、前記ボタン類がドラムに叩きつけ
られてカチャカチャというｍｌ音を連続的に発生する。

すなわち，特開昭５８　−　２９４９５号公報に示され
ている衣類乾燥機にあっては、ドラム内を転動する衣類
に対して熱風を効率よく当て、乾燥効率を高めることを
目的としているものであって，衣類乾燥機運転時に発生
する騒音の低減化という点については認識していない。

また、前掲特開昭６１−１８７８９８号および同６１一
１９３６９９号公報に示されている衣類乾燥機にあって
は、ドラム内に折りたたみ自在な小ドラム（小量の衣類
乾燥機に用いる内槽ドラム）を取り付け、この小ドラム
内壁面の円周方向に複数のリブを設けた場合が図示され
ているが、同公報に示されている小ドラム内には、衣類
撹拌用のリフターが設けられておらず、小ドラム内に収
納された衣類が一塊りとなって乾燥ムラを生じる不具合
がある。

すなわち，一塊りとなった衣類の外表面部分が乾燥して
も、内部はいまだ生乾きの状態にあり、他方、一塊りと
なった衣類の内部まで十分に乾燥させるためには、既に
乾燥状態にある衣類の外表面部分が過度に乾燥熱を受け
ることになり、衣類の布傷みを促進させる不具合を生じ
る。これに加えて，前記特開昭６１−１８７８９８号お
よび同６１−１９３６９９号公報に示されている衣類乾
燥機にあっては、折りたたみ自在な蛇腹状小ドラムを繰
返し使用している間に、その開閉屈曲疲労によって亀裂
が入り、乾燥機運転中、その亀裂部分に小物衣類の一部
が挟み込まれ、衣類取出しの都度、ユーザーが前記亀裂
部分から衣類を引張り出さなければならなくなる不具合
も十分に考えられる。

〔発明の効果〕

本発明は以上のごときであり，図示実施例の説明からも
明らかなように、本発明によれば、乾燥庫となるドラム
に対し、ファスナーやボタンなど硬質部材の落下衝撃を
緩和する手段を付加したことにより，前記したごときフ
ァスナーやボタン類の付いた衣類をドラムに入れて乾燥
するに際し、ドラムの回転によって衣類が持ち上げられ
て落下する場合であっても、従来のように、ファスナー
やボタン類がドラムに叩きつけられることによって発生
するカチャカチャという衝撃音を緩和することができ、
また本発明においては、前記衝撃音の緩和効果に加えて
、ドラムの剛性をも同時に高めるようにしたことにより
、ドラム振動系に位相差が生じることに起因して、共振
による２次的な騒音をも低減することができ、以上の２
つの作用により、たとえ深夜であっても他人に対する迷
惑を心配することなく、比較的長時間の作業を継続して
おこなうことのできる、改良された衣類乾燥機を得るこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る衣類乾燥機の一実施例を示す内部
構造の縦断側面図、第２図は第１図に符号７で示すドラ
ムをその中央部で軸方向に切断した状態の斜視図、第３
図〜第６図はそれぞれ本発明乾燥機の第２〜第５の実施
例を示す第２図相当図、第７図は本発明乾燥機の第６の
実施例を示す、ドラム７をその中央部で円周方向に切断
した状態の斜視図、第８図は本発明乾燥機の第７の実施
例を示す、第２図のＡ部に相当する拡大図である。 ｌ・・・機枠、７・・・ドラム．７ａ・・・リブ、ｌ３
・・・ヒーター、１８・・・モーター　２４・・・リフ
ター　２５・・・ドラムベース、２５ａ・・・リブ、２
５ｂ・・・小突起、２６・・・吸音ダンパー部材、２７
・・・スリッｉ〜。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、機枠内に回転自在に支持されかつ、内壁軸方向に衣
   類撹拌用のリフターを有するドラムと、ドラム内にヒー
   ターを介して熱風を送る送風装置と、電動機とを備える
   衣類乾燥機において、前記ドラムに、当該ドラムの剛性
   を高めかつ、衣類に取り付けられているファスナーやボ
   タンなど硬質部材の落下衝撃音を緩和する手段を付加し
   てなることを特徴とする衣類乾燥機。 ２、特許請求の範囲第１項記載の発明において、ドラム
   壁面の円周方向に複数のリブを設けた衣類乾燥機。 ３、特許請求の範囲第１項記載の発明において、ドラム
   の内壁面に、当該ドラムの円周方向に複数のリブを設け
   たドラムベースを取り付けた衣類乾燥機。 ４、特許請求の範囲第１項記載の発明において、ドラム
   の内壁面に、複数のリブを設けたドラムベースを取り付
   けかつ、前記ドラムベースの内面に、クッション材から
   なる吸音ダンパー部材を取り付けた衣類乾燥機。 ５、特許請求の範囲第１項記載の発明において、ドラム
   の壁面に複数のリブを設けかつ、前記ドラムの内面に、
   クッション材からなる吸音ダンパー部材を取り付けた衣
   類乾燥機。 ６、特許請求の範囲第１項記載の発明において、ドラム
   の内壁面に、多数の小突起を設けたドラムベースを取り
   付けた衣類乾燥機。 ７、特許請求の範囲第３項記載の発明において、ドラム
   ベースのリブにスリットを設けた衣類乾燥機。