JPH031028B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 従来の家庭用電位治療器では、大地電位に対し
て、平滑な負電位出力を得るためにアース端子を
設けたり、アース端子が設けられていないものに
ついては、一方がアース側、他方が活線側となる
２個の入口を有するコンセントに２個の端子が差
し込まれる電源プラグの差込み方向によつて、平
滑な負電位ではなく、脈流のある負電位を発生し
ていた。そのため、このような電位治療器では、
使い勝手が悪かつたり、生物体に対してイオン効
果の少ないものであつた。さらに電源プラグの差
込み方向を検知するものについては、その検知方
法がリード線であつたり、負電位発生装置部に内
蔵された検知板であつたりしていたが、そのよう
な方法では、環境条件により十分検知されないこ
とがあつた。さらには、生物体がイオン効果の状
態にあることを確認するための検電機能について
も、絶縁状態や周囲の環境条件によつては、十分
に検出し得なかつたり、逆にそれに対処するため
に検電感度を上げた場合は、却つて誤動作を来た
すという欠陥を有していた。

本発明は上述のような欠点をことごとく解消す
るものである。すなわち、電源プラグろ差し込み
方向を確実に検知することによつて、大地アース
に対して常に平滑な負電位出力が得られ、さらに
寝具を裏返して使用した場合にも、同様な機能を
有する家庭用電位治療器を提供するものである。

以下、本発明の実施例を添付図面を参照して説
明する。

第１図は本発明の家庭用電位治療器の外観斜視
図である。１は負電位発生装置部であり、これに
は電源プラグ２を有するコード、タイムスイツチ
つまみ３、電源表示ランプ４、検電プレート５、
出力プラグ付コード６、検知プラグ付コード７が
組み込まれている。寝具８には電床体９、検知板
１０、上下方向検出装置１１、出力ジヤツク付コ
ード１２および検知ジヤツク付コード１３が組み
込まれており、電床体９は上下方向検出装置１１
および出力ジヤツク付コード１２に接続され、か
つ検知板１０は上下方向検出装置１１および検知
ジヤツク付コード１３に接続されている。電床体
９と検知板１０は導電性を有する材質から成る同
一材料で上下面の対角対称位置、すなわち電床体
９は寝具８の上端面に、また検知板１０は寝具８
の下端面に設けている。

第２図は第１図における寝具８のＸ−X′断面
図である。電床体９には導電性材料から成る結合
部材１４ａが取付けられ、外装カバー１５には導
電性材料から成る結合部材１４ｂが取付けられ、
結合部材１４ａと１４ｂとは着脱自在に嵌合され
るようになつている。なお、検知板１０と外装カ
バー１５との結合も、電床体９と外装カバー１５
の結合と同様な構造をなしているものである。平
板状の中硬質層１６、波状突起形に成形した軟質
層１７、イボ状突起形に成形した硬質層１８、平
板状の中硬質層１９が、絶縁体として外装カバー
１５内に組込まれている。

第３図は本発明の回路構成を示すもので、その
構成を動作とともに説明する。まず電源プラグ２
の２個の端子を家庭のコンセントにおける一方が
アース側、他方が活線側となる２個の入口に差し
込み、タイムスイツチつまみ３を操作して、タイ
ムスイツチ２０を閉状態にする。この時、電源表
示ランプ回路２１により電源表示ランプ４が点灯
する。そして定電圧回路２２および検知板１０
（この検知板１０は面積が大きいと検知度が高ま
ることを実験により確認した）を通して検知信号
処理回路２３により、電源プラグ２の一方の端子
がコンセントの２個の入口のうち、アース側に差
し込まれているのか、あるいは活線側に差し込ま
れているのかを判定する。一方、電源プラグ２の
一方の端子には負電位発生回路（ｎ倍電圧発生回
路で構成）Ａ２４が接続され、かつ他方の端子に
は負電位発生回路Ｂ２５が接続されているもの
で、これらの負電位発生回路Ａ２４Ａと負電位発
生回路Ｂ２５は、電源プラグ２の一方の端子がコ
ンセントの２個の入口のうち、アース側に差し込
まれている場合は、負電位発生回路Ａ２４が平滑
な負電位出力を出し、かつコンセントの活線側に
差し込まれている電源プラグ２の他方の端子に接
続された負電位発生回路Ｂ２５は脈流のある負電
位出力を出すものである。一方、電源プラグ２の
一方の端子がコンセントの２個の入口のうち、活
線側に差し込まれている場合は、負電位発生回路
Ａ２４は脈流のある負電位出力を出し、かつコン
セントのアース側に差し込まれている電源プラグ
２の他方の端子に接続された負電位発生回路Ｂ２
５は平滑な負電位出力を出すものである。

したがつて、負電位発生回路Ａ２４が平滑な負
電位出力になつている場合は、リレー駆動回路２
６によりリレー接点２７が閉状態、リレー接点２
８が開状態となつて、電床体９に平滑な負電位出
力が導かれる。一方、負電位発生回路Ｂ２５が平
滑な負電位出力になつている場合は前述とは逆に
リレー接点２７が開状態、リレー接点２８が閉状
態となるもので、電源プラグ２の一方の端子がコ
ンセントのアース側あるいは活線側のいずれに差
し込まれても、必ず電床体９には平滑な負電位出
力が導かれるようになつている。電床体９に平滑
な負電位出力が導かれている状態で寝具８の電床
体９上に乗つた人が検電プレート５に触れると、
検電信号処理回路２９が動作して検電用ランプ駆
動回路３０を動作させ、かつこの駆動回路３０に
より検電用ランプ３１を点灯させて、人体に正常
に負電位が荷電されていることを告知する。この
場合、人体は結合部材１４ｂに触れているため、
負電位出力が電床体９から結合部材１４ａおよび
結合部材１４ｂを介して人体に荷電されることに
なる。この場合の電気的ロスは極めて少なく、し
たがつてこの検電確認は確実なものとなる。な
お、検電用告知手段をブザーに置き換えても本質
的に変わらないことは言うまでもない。さらに寝
具８を裏返して使用した場合は、上下方向検出装
置１１が作動して今度は検知板１０が電床体とな
り、一方、電床体９は検知板となるもので、この
場合においても、前述と同様の作用をなすもので
ある。また、第１図において寝具８は折りたたみ
構造になつているが、一枚状になつていても機能
上何ら問題がないことは言うまでもない。さらに
また、寝具８は軟質層面、硬質層面と適宜選択で
きるようにもなるため、健康寝具として実用上価
値の大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の家庭用電位治療器の外観斜視
図、第２図は第１図のＸ−X′線断面図、第３図
は本発明の回路構成を示すブロツクダイヤグラム
である。 １……負電位発生装置部、２……電源プラグ、
８……寝具、９……電床体、１０……検知体、１
１……上下方向検出装置、１４ａ，１４ｂ……結
合部材、１５……外装カバー、２３……検知信号
処理回路、２４……負電位発生回路Ａ、２５……
負電位発生回路Ｂ、２６……リレー駆動回路、２
７，２８……リレー接点。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 負電位発生装置部と寝具とを備え、一方がア
   ース側、他方が活線側となる２個の入口を有する
   コンセントに２個の端子が差し込まれる電源プラ
   グの一方の端子に負電位発生回路Ａを接続し、か
   つ電源プラグの他方の端子に負電位発生回路Ｂを
   接続し、これらの負電位発生回路Ａ，Ｂはそれぞ
   れリレー駆動回路により開閉がなされるリレー接
   点を介して、寝具の上端面に設けられた電床体あ
   るいは寝具の下端面に設けられた検知板に接続
   し、さらに前記電源プラグの一方の端子がコンセ
   ントの２個の入口のうち、アース側に差し込まれ
   ているのか、あるいは活線側に差し込まれている
   のかを判定し、一方の端子がコンセントのアース
   側あるいは活線側のいずれに差し込まれている場
   合にも常に平滑な負電位出力が電床体あるいは検
   知板に導かれるように前記リレー駆動回路を介し
   て前記負電位発生回路Ａ，Ｂを制御する検知信号
   処理回路を設けるとともに、前記電床体と検知板
   は、同材質からなる導電体で構成し、かつ寝具の
   外装カバー内に収納するとともに、寝具の外装カ
   バーと導電性材料から成る結合部材で結合し、前
   記結合部材の一部を外装カバーの外に露出させた
   ことを特徴とする家庭用電位治療器。