JPH03102803A - 薄膜抵抗体のトリミング方法 - Google Patents

薄膜抵抗体のトリミング方法

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JPH03102803A
JPH03102803A JP1239924A JP23992489A JPH03102803A JP H03102803 A JPH03102803 A JP H03102803A JP 1239924 A JP1239924 A JP 1239924A JP 23992489 A JP23992489 A JP 23992489A JP H03102803 A JPH03102803 A JP H03102803A
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Japan
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resistor
resistance value
laser
trimming
value
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JP1239924A
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English (en)
Inventor
Shigenobu Maruyama
重信 丸山
Mikio Hongo
幹雄 本郷
Yasunori Narizuka
康則 成塚
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、レーザ光による薄膜抵抗体の抵抗値トリミン
グ方法及びその装置に関する。
〔従来の技術〕
従来の技術は、特公昭60−27164号公報に記載の
ようにレーザ光を用いて抵抗体を低温度に加熱して抵抗
体材質の化学変化をゆるやかに促し,抵抗値を増加させ
ることによって1−リミングを行っていた。即ち、レー
ザ光で抵抗体を除去することによって起こる、トリミン
グ直後の抵抗体材質変化に伴う抵抗値の増加を防ぐため
、抵抗体を除去することなく該抵抗体の材質変化を生じ
せしめるエネルギーのレーザ光で抵抗体の一点あるいは
一定領域を徐々に加熱して抵抗体材質の酸化を主体とし
た化学変化を促し,トリミング終了後の時間遅れを伴っ
た抵抗値の経時変化を最小限におさえて高性度に抵抗値
を調整するといった手段をとっていた。
あるいは、抵抗体の抵抗値を予めトリミング後の目標と
なる抵抗値と比較して充分低く設定しておき、抵抗値を
測定しつつ抵抗体の一部にレーザ光を照射して抵抗体を
除去することにより、抵抗値を増加させていき、目標と
なる抵抗値となったところでトリミングを終了させると
いう方法がとられていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術では、抵抗体の製造工程において、抵抗体
の抵抗値を目標値より予め充分低く設定しておき、その
後のトリミングによって抵抗値を目標の値まで増加させ
て抵抗値の調整を行う必要があり、例えば1つのハイブ
リッドICに含まれる抵抗体全部についてトリミングを
行わなければならず、そのためトリミングに長時間を要
するといった問題もあった。そこで、製造工程後の抵抗
値が予め目標となる抵抗値になる様に設定すれば、目標
の抵抗値の許容範囲外の抵抗体だけを対象にしてトリミ
ングを行うことにより1・リミングに要する時間を大幅
に短縮できる。なお、この場合のトリミングでは抵抗値
を減少・増加の両方に調整する必要がある。
本発明の第1の目的は、抵抗体を除去することなく抵抗
体上の一点あるいは一定領域をレーザ光で走査しながら
、抵抗体の温度を徐々に上昇させ、抵抗値を減少させる
ことにある。
本発明の第2の目的は、製造工程後の抵抗値が目標の値
よりも高い場合は、抵抗体上にレーザ光を照射して抵抗
体を除去することなく抵抗体の温度を上昇させることに
より抵抗値を減少させ、製造工程後の抵抗値が目標の値
より低い場合は、抵抗体の一部を除去することにより抵
抗値を増加させて、抵抗値を減少・増加の両方に調整で
きる様にすることで、例えばハイブリッドIC等に用い
られている抵抗体を製造する時に、製造工程後の目標と
なる抵抗値より予め低く設定しておく必要をなくシ,製
造工程後に目標値になる様に設定した抵抗体の内、目標
値の許容範囲外の抵抗体だけをトリミングして,トリミ
ングに要する時間を大幅に短縮することである。
本発明の第3の目的は、抵抗体の抵抗値を測定してトリ
ミングが必要であるかどうか判断し、必要であれば、抵
抗値を減少・増加の両方に調整するトリミング装置を提
供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記第1の目的を達成するためには、抵抗体上にレーザ
光を照射して抵抗体を除去することなく抵抗体の温度を
上昇させることによって,抵抗体材質の化学変化を促す
と同時に結晶欠陥を回復させて抵抗値を減少させるもの
である。
また、第2の目的を達成するためには、製造工程後の抵
抗値が目標の値になる様に設定された抵抗体について、
抵抗値が目標値の許容範囲外の抵抗体10′)“・その
製造工程後の抵抗イ直力1君午容範囲よりも高い場合は
抵抗値を減少させて、許容範囲よりも低い場合は抵抗値
を増加さ、せてトリミングを行うものである。
さらに,第3の目的を達或するためには、抵抗体の抵抗
値を測定する測定手段と、測定した抵抗値と目標の抵抗
値を比較して、トリミングが必要であるかどうかを判断
するための演算手段を備えた装置を提偶するものである
〔作用〕
抵抗体膜として,金属と酸化物・炭化物等の複合体であ
るサーメット系の材料を使用する。上記材料をスパッタ
蒸着等の手段で成膜し、所定の形状を有する抵抗体に形
成する。通常、この種の抵抗体は多数の結晶欠陥を有し
,熱処理により抵抗値が低減する。即ち、サーメット系
の抵抗体を形成している金属酸化物あるいは炭化物が熱
処理によって金gc原子単体に還元されることにより,
あるいは抵抗体を形成している結晶格子の欠陥が熱処理
を行うことで回復することにより抵抗値が低滅する。
また、製造工程後の抵抗体の抵抗値が目標値となる様に
予め設定しておき、抵抗値が許容範囲外の抵抗体のみを
対象として、抵抗値が目標値の許容範囲より低い場合は
レーザ加工を応用して抵抗体の一部を除去することによ
り、抵抗値を増加させ,抵抗値が目標値の許容範囲より
高い場合は抵抗体上にレーザ光を照射して抵抗体を除去
することなく温度を上昇させて抵抗値を減少させるため
、抵抗値を増加・減少の両方に調整でき、1−リミング
に要する時間を大幅に短縮できる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例であるトリミング装置の構成を
第1図に示す。Arレーザ発振器101から発振したレ
ーザ光102はダイクロイックミラ−103により90
″曲げられ、レーザ光102を任意の寸法の矩形に成形
するためのスリット104により矩形に成形され、対物
レンズ105によりステージ106上に載置された抵抗
体を有する基板107上に、スリット104の投影像と
して照射される。スリット104は位置検出器108に
より開口寸法を検出しつつ岨動モータ109により任意
の大きさに設定する6基板107上のパターンは撮像レ
ンズ110,モニタカメラ111により画像信号として
画像処理装置112に入力し、処理される。またトリミ
ングの対象となる抵抗体の抵抗値、あるいは上記抵抗体
を含む回路特性は触針l13,測定回路114で測定さ
れる。
ここで115は観察用照明光源、116はレーザ照射位
置、寸法を参照するための光源である。
また、必要に応じて、CW励起QスイッチYAGレーザ
発振器120から発振したYAGレーザ光121はミラ
ー122および必要時に揮入されるミラー123により
,Arレーザ光102と同一光軸でスリット104の投
影像として基板107上に照射することができる。
また、Arレーザ光102およびYAGレーザ光121
のいずれも,スリット104を開放状態にし,,リレー
レンズ125を挿入した状態で、ステージ106あるい
は対物レンズ105の光軸方向への移動により基板10
7表面を奴察しながら、いわゆるガウス型のパワー密度
分布を持つスポットとして、レーザ光102,121を
照射することもできる。
さらに、レーザ光102,121のON− OFF,ス
リット↓04の寸法設定,ステージ106の制御,画像
処理装置112および測定回路114の制御,さらには
ミラー123およびレンズ125の出入れ等、装置全体
の制御を行うコン1−ローラ130を備えている。
また、第2図においてl4はモニタカメラ111からの
信号を画像処理装置↓12で処理した後のモニタ画面で
、レーザ光はスリット104を介してこの画面の中央に
照射される.,15は矩形薄膜抵抗体,16は矩形薄膜
抵抗体15の雷極である。
次に第1図から第3図を用いて本トリミング袋置の動作
を説明する。まず、例えばキーボード,磁気テープ,磁
気ディスク,光ディスク等の入力手段に、それぞれの矩
形抵抗体の基板107上でのXY座標とトリミング後の
目標の抵抗値及び予め実験によって求められている、抵
抗値を減少させる場合の抵抗体膜及び基板に損傷を与え
ないレーザパワー条件と抵抗値を増大させる場合のレー
ザパルスエショットで抵抗体膜を除去して基板に損傷を
与えないレーザパワー条件を入力しておく。
前記入力手段によりこれにの情報がコントローラ130
に入力されると、基板107の表面をKl ?,1する
モニタカメラ111によって基板107上の座標の基I
メとなるパターンを見つけ出し,そのパターンが画像処
理装置112で得られるモニタ画面14の中央にくる様
にコントローラ130でステージ106の位置を修正し
、その後XY座標のカウンタをリセットして原点を合わ
せる。次にコントローラ130は前述した入力手段から
読み込んだ、一番最初に加工する矩形抵抗体の基板10
7上でのXY座標に従って、その抵抗体の中心が画像処
理装置112から得られるモニタ画面工4の中央部と一
致する様にステージ106を移動させる。そして矩形抵
抗体の両側電極16が第2図(a)の如くモニタカメラ
111の視野内にとらえられたら、コントローラ130
内の演算手段により、モニタ画面14の水平走査線の輝
度を縦と横別々にたし合わせた、画素の輝度の頻度分布
を形成する。(この他パターンマッチングでも良い)即
ち、抵抗体の電極には比較的光の反射率の高い材質(例
えばA1など)が用いられているため、モニタカメラ1
11で撮像した際にはmRの部分は他の部分より明るく
写ることを利用して,正確にモニタ画面14と抵抗体l
5の中心を合わせるために、水平走査線の輝度を縦にた
し合わせた波形(画素の輝度の頻度分布波形)をモニタ
画面l4の横に対応させて波形の中心位置とモニタ画面
14の横の中心位置との差をみれば横方向のずれが検出
でき、同様に水平走査線の輝度を横にたし合わせた波形
をモニタ画面14の縦に対応させて波形の中心位置とモ
ニタ画面14の縦の中心位置との差を見れば縦方向のず
れが検出できる。
このずれをコントローラ130で検出し、ステージ10
6を移動させて第2図(b)の如く位置合わせを行う。
その後、位置合わせをした抵抗体15の両側電極16に
抵抗値測定回路114の触針113を接触させて抵抗値
を測定する。ここで抵抗体はスパッタ蒸着で形威された
Cr−Sin,薄膜である。
上記材料は成膜後熱処理を行うことによりasdepo
よりシート抵抗値が低減する。即ち第3図に示す様に熱
処理前に800Ω/口であったシート抵抗値は、350
℃の熱処理により550Ω/口に低下する。この処理後
の膜を抵抗体として使用し、数Wの出力のレーザ光で抵
抗体膜及び基板に損傷が生じな−い範囲で加熱すると、
レーザ照射部のみ抵抗値が低減し抵抗体としての全体の
抵抗値が低減できる。レーザ照射部の面積を増加するこ
とにより抵抗体全体の抵抗値はより低減する。
また、数+Wのレーザ出力で抵抗体の一部を除去加工す
ることにより抵抗値は増加する。コントローラ130は
,測定した抵抗値と入力手段から入力された目標の抵抗
値とを比較し、測定した抵抗値が目標の抵抗値よりも高
い場合は、例えば抵抗体15の寸法が縦200μm,横
400μmで,対物レンズ5の倍率が10倍であれば、
スリット104の開口寸法を縦2 m m ,横4 m
 mになる様にスリット位置検出器108でスリット1
04の位置を検出しながらスリット駆動モータ109で
寸法を調節する。そして抵抗体l5の全体にレーザが照
射される様にして、入力手段によってコントローラ13
0に入力された、抵抗体膜及び基板に損傷を与えること
のないパワーのレーザ光を一定時間あるいは1ショット
抵抗体15全体に照射することにより抵抗体15全体を
加熱し、抵抗値を減少させる。その後コントローラ13
0は、抵抗値測定回路114によって、レーザを照射し
た後の抵抗体15の抵抗値とトリミング後の目標となる
抵抗値とを再度比較し、レーザを照射した後に測定した
抵抗値が目標となる抵抗値より高ければレーザを照射す
る処理へ戻り,2つの抵抗値が等しく、あるいは2つの
抵抗値の差が一定値以下になったら処理を終了させる。
コントローラ130はまた、位置合わせをした直後に測
定した抵抗体15の抵抗値と入力手段から入力された目
標の抵抗値とを比較し、測定した抵抗値が目標の抵抗値
よりも低い場合は,例えば抵抗体15の寸法が縦200
μm,横400μmで、加工寸法を010Pmにしたと
すれば,コントローラ130はステージ106をY軸方
向に105μmだけ移動させる。それと同時にコントロ
ーラ130は、例えば対物レンズ105の倍率が40倍
ならば、加工寸法が口10μmになる様にスリット10
4の寸法をスリット位置検出器108で検出しながらス
リット銀動モータ109で口0.4mmに調節する。そ
の後コントローラ130はステージ7をY!FII1方
向に例えば■pmだけ戻し、レーザをlショット照射し
て抵抗体15を幅10μm,長さ1μmだけ除去して抵
抗値を増大させる。更にその後コントローラ130は、
抵抗値測定回路114によって、レーザを照射した後の
抵抗体l5の抵抗値とトリミング後の目標となるなる抵
抗値とを再度比較し、レーザを照射した後に測定した抵
抗値が目標となる抵抗値より低ければ、更にステージ7
をlμmだけY軸方向に戻して、レーザを1ショット照
射し、幅10Pm,長さlμmの抵抗体を除去する処理
へ戻り,2つの抵抗値が等しく,あるいは2つの抵抗値
の差が一定値以下になったら処理を終了させるものであ
る。
更にコントローラ130は、次に加工すべき抵抗体があ
るかどうか判断し、ある場合は必要な情報を読み込んで
抵抗体の抵抗値を測定する処理へ戻り、ない場合は処理
を終了させる。
なお、第1図に示したトリミング装置では、抵抗値を減
少するためのレーザとしてArレーザを、抵抗体の除去
加工を行うレーザとしてYAGレーザの21a類を搭載
した場合について述べたが、それらに限定されるもので
はない。即ち、抵抗値を低減するためのレーザとしてA
rレーザの他にKrレーザ,連続発振およびパルス発振
のYAGレーザ基本波およびその高調波,金属蒸気レー
ザ等のいずれかを、また除去加工を行うためのレーザと
してパルス発振のYAGレーザ基本波およびその高調波
を使用可能であり、たとえばアークランプ励起超音波Q
スイッチYAGレーザおよびその高調波を採mすること
により、l台のレーザ発振器で抵抗値の低減と除去加工
を行うことが可能である。
また、照射位置を移動あるいは走査させるために、ステ
ージの移動で説明して来たが,これに限定されるもので
はなく、スリット104の位置の移動あるいはガウス型
の分布を持つスポットで処理を行う場合にはガルバノメ
ータ,AOあるいはE○モジュレー夕を応用した偏向素
子の使用、あるいはそれらの組合せにより実現できるこ
とは明らかであり、ここではこれ以上触れない。
次に本発明の一実施例である、抵抗体のトリミング方法
について図に従って説明する。第4図に典型的なM膜抵
抗体の構造を示す。第4図(a)には平面図を、第4図
(b)にはその断面図を示してある。第4図において、
17は薄膜抵抗体,工8はAJ2などで形成された電極
,19は基板である。抵抗体17は、例えばCr−Si
○2,Ta−Si○2,Ta−SiCなどのサーメット
系材料で構成されており,スパッタ蒸着などの方法によ
り通常100〜1000nmの膜淳でAn20,等の基
板19上に形成され、電極18と配,l(図示せず)を
介して基板19上の他の部分と接続されている。ここで
第4図には基板l9上に直接抵抗体17を形威した場合
を示したが、基板19上に他の絶縁膜,例えばポリイミ
ド膜,S i O2膜,導体膜が複数層形成され、その
上に抵抗体膜が形成される場合もあるがここでは特に触
れない。まず、抵抗体を有する基板を例えば図1に示し
たトリミング装置に搭載し、一番最初に加工する抵抗体
の位置の調整を行った後、その両側の電極l8に触針を
接触して抵抗値を測定する。なお、ここでは抵抗値の変
化を直接i1+’J定することで説明するが、それに限
定されず、回路全体の、あるいは一部の特性を測定しな
がら抵抗値の調整を行うことでも良い。まず、対象とす
る抵抗体の抵抗値が目標となる抵抗値より高い場合につ
いて説明する。第1の方法は第5図(a)の示す様に抵
抗体17のほぼ全面にレーザ光が照射される様にステー
ジ位置とスリット開口寸法を調整する。第5図(a)に
おいて、20はレーザ光の照射領域である。上記1!1
整が終了した後、発振器をON(シャッタを開にして良
い)し、レーザ光を無射する。運続発振レーザの場合に
は照射パワーの増大、及び照射時間の増大とともに照射
部分の抵抗値は低減する。また、パルス発振レーザの場
合には魚射パルス数及び、照射パワーの増大とともに抵
抗値が低減するため、抵抗値測定回路で測定した抵抗値
あるいは回路特性が、目標値(設計値)となった時点で
レーザ照射を停止し、トリミングを終了させる。次に第
2の方法について説明する。第5図(b)に示す様に、
レーザ光の照射領域20を抵抗体17より充分小さく設
定して、抵抗体工7の一端に位置決めしレーザを照射す
る。
そして、レーザ光の順射領域をX−Yに走査し、レーザ
光が照射される面積を増大させることにより抵抗値が低
減するため、抵抗値11’l定回路で測定した抵抗値、
あるいは回路特性が目標値となった時点でレーザ照射を
停止し、1−リミングを終了させる。また,第3の方法
は第5図(Q)に示す様に,レーザ光の照射領域20を
抵抗体17の幅方向には充分広く、電極方向には狭く設
定し、レーザ光を照射しつつ、照射領域20を矢印で示
した方向に移動させる。これにより、レーザ光が照射さ
れる面積が増大し抵抗値は低減するため、抵抗値測定回
路で測定した抵抗値あるいは回路特性が目標値となった
時点でレーザ照射を停止し、トリミングを終了させる。
また、第4の方法は第5図(d)に示す様に、レーザ照
射領域2oを集光スポットとし、抵抗体17の一端に位
置決めしレーザを照射する。モしてレーザスポットをX
−Yに走査してレーザ光の照射される面積を増大させる
ことにより抵抗値は低減するため、抵抗値測定回路で測
定した抵抗値あるいは回路特性が目標値となった時点で
レーザ照射を停止し、トリミングを終了させる。なお、
これらの方法においてレーザ光としては連続発振でもパ
イロット信号する発振でも良いが、抵抗体l7上に照射
するレーザの出カは、抵抗体17上で抵抗体膜がダメー
ジを生じない範囲に限定されるのは当然である。上記し
た方法では、抵抗値測定回路等により抵抗値単体、ある
いは回路特性を測定しながらトリミングを行ったが、予
め抵抗体の抵抗値、あるいは回路特性を測定し、目標値
との差から、第1の方法においてはレーザの出力,ある
いはパルス数を標準的な抵抗値の変化特性から算出して
、第2から第5の方法においてはレーザの出力あるいは
レーザを照射する面積を標準的な抵抗値の変化特性から
算出してレーザを照射しても良い。
次に、対象とする抵抗体の抵抗値が、目標とする抵抗値
(設計値)より低かった場合について説明する。第1の
方法は第6図(a)の如く、スリットを介して矩形に成
形したレーザ照射領域21を抵抗体上から外して位置決
めし、矢印の方向に一定量ずつ走査しながらレーザを照
射して抵抗体膜を除去加工することによって抵抗値を増
大させるため、抵抗値測定回路で測定した抵抗値あるい
は回路特性が目標値となったところでレーザ照射を停止
し、トリミングを終了させる。また、第2の方法として
は、第6図(b)の如くレーザ照射領域21を集光スポ
ットとし、抵抗体上から外して位置決めして矢印の方向
に一定量ずつ走査しなからレーザを照射して抵抗体膜を
除去加工することによって抵抗値を増大させるため、抵
抗値測定回路で測定した抵抗値あるいは回路特性が目標
値となったところでレーザ照射を停止し、トリミングを
終了させる。また,第3の方法としては、第6図(C)
の如く、予め抵抗値測定回路で測定した抵抗値あるいは
回路特性と目標値とを比較し、必要な切断長を算出して
からレーザを照射する寸法を決定し、トリミング中に抵
抗値測定回路等で抵抗値あるいは回路特性を測定するこ
となく一括して抵抗体膜の一部を除去する方法である。
ここで,抵抗体17の下地が例えばポリイミドの様に,
抵抗体17より加工され易い場合について、第7図を用
いて説明する。第7図は、加工形状による薄膜抵抗体の
下地膜に与えるダメージの違いについて説明したもので
ある。第7図(a)は、スポット加工もしくは矩形に成
形したレーザ光で、一定の長さになるまで加工部を少し
ずつ重ね合わせて加工した場合である。この場合,レー
ザ光を重ね合わせていることにより、重なりの部分(ハ
ツチングで示す)が非常に広くなる。すなわち、すでに
レーザ光を照射して薄膜抵抗体が除去され下地膜が露出
している状態の場所を再び加工した場合、この重・なり
の部分の下地膜にダメージが発生する。そこで第7図(
b)の如く、抵抗体上に照射するレーザ光をスリットで
必要な形に成形して抵抗体の一部を一括して1ショッ1
・で加工する。
あるいは第7図(c)の如く、レーザ光をスリットで矩
形に成形して、1ショソ1・で加工する長さだけシフト
させながら加工を行なうので、レーザ光の重なりの部分
を旭くす、あるいは最小にする事ができ、下地膜へのダ
メージを無くす事ができるという効果がある。
次に、特殊な形状であるディスク形蒲膜抵抗体のトリミ
ング方法について説明する。ディスク形抵抗体は例えば
第8図(a),(b)に示す様な?造になっている。第
8図(.)は平面図,第8図(b)はその断面図である
。抵抗体24は、例えばCr−S io,,Ta−Si
○2,Ta−SiCのサーメット系の材料で構成された
Wl膜抵抗体で、スパッタ蒸着等の方法で成膜されてお
り、その中央と周辺にそれぞれAnなどからなる内側電
極22及び外側電極23が形成され、この電極と配線(
図示せず)を介して基板25上の他の部分と接続されて
いる。ここで第8図には、2!!板25上に直接抵抗体
24を形成した場合を示したが、基板25上に他の絶縁
膜、例えばポリイミド膜,SiO■膜が形成され、その
上に抵抗体膜が形成される場合もあるがここでは特に触
れない。
また、抵抗値測定回路等の触針をディスク形抵抗体の内
側電極、外側電極にそれぞれ接触させて抵抗値あるいは
回路特性を測定しながらトリミングを行う場合、内側電
極に接触している触針で抵抗体上をさえぎる部分が発生
するため、ディスク形抵抗体をトリミングする際には、
トリミング前に予め抵抗値を測定しておく必要がある。
まず、対象とするディスク形抵抗体の抵抗値が、目標と
なる抵抗値に比べて高い場合について説明する。第1の
方法は、第9図(a)に示す様に抵抗体全面にレーザ光
が照射される様にステージ位置とスリノ[一開口寸法を
調整する。第9図(a)において、26はレーザ光の照
射領域である。上記調整が終了した後、予め測定されて
いたディスク形抵抗体の抵抗値と1−リミング後の目標
となる抵抗値とを比較し、連2)2発振レーザの場合に
は照射パワーと、照射時間、パルスレーザの場合には、
照射パルス数と照射パワーの最適値を決定する。その後
、発振器をON(シャソタを開にして良い)し、レーザ
光を照射する。連続発振レーザの場合には、照射パワー
と照射時間の増大とともに照射部分の抵抗値は減少する
。また、パルスレーザの場合には、照射パルス数と照射
パワーの増大とともに抵抗値が減少する。そして、ディ
スク形抵抗体の電極に触針を接触させて抵抗値を測定す
ることなく、決定された最適トリミング条件に基いてレ
ーザを照射し、トリミングを終了させる。次に第2の方
法について説明する。第9図(b)に示す様に、レーザ
光の照射領域を抵抗体より充分小さく設定して抵抗体上
に位置決めし、レーザを照射する。モしてレーザ光の照
射領域26をX−Yに走査し、レーザ光の照射される面
積を増大させることにより抵抗値は減少する。そして、
ディスク形抵抗体の電極に触針を接触させて抵抗値を測
定することなく、決定された最適トリミング条件に基い
てレーザを照射し,トリミングを終了させる。また、第
3の方法は、第9図(c)に示す様に、レーザ光の照射
領域26を細長く設定し、照射領域26を矢印で示した
方向に移動する。これによりレーザ光が照射される面積
が増大し抵抗値は減少する。
そして、ディスク形抵抗体の電極に触針を接触させるこ
となく、決定された最適トリミング条件に基いてレーザ
を照射し、トリミングを終了させる。
また、第4の方法は、第9図(d)に示す様に、レーザ
照射領域26を集光スポットとし、抵抗体上に位置決め
しレーザを照射する。モしてレーザスポットをX−Yに
走査して,レーザ光の照射される面積を増大させること
により抵抗値は減少する。そして、ディスク形抵抗体の
電極に触針を接触させることなく、決定された最適トリ
ミング条件に基いてレーザを照射し、トリミングを終了
させる。なお、これらの方法において、レーザ光として
は連続発振でもパルス発振でも良いが、照射するレーザ
の出力は、抵抗体膜と電極及び下地がダメージを生じな
い範囲に限定されることは当然である。
次に、対象とする抵抗体の抵抗値が目標となる抵抗値に
比べて低い場合について説明する。まず、予め測定され
ていたディスク形抵抗体の抵抗値と目標となる抵抗値と
を比較し、抵抗値を目標値と等しくするために、ディス
ク形抵抗体の一定位置での必要な切断長を決定する。そ
の後、第1の方法としては、第10図(a)に示す様に
レーザ照射領域27をディスク形抵抗体の一定位置上に
おいて、決定された切断長の一端に位置決めし、連続発
振レーザを照射して矢印の方向に走査する、あるいはパ
ルスレーザを照射して矢印の方向に少しずつ走査する、
あるいはパルスレーザをエショットだけ照射して、加工
した長さだけ矢印の方向にレーザ照射位置27を移動さ
せて、決定された切断長になるまで加工をくり返してト
リミングする。また、第2の方法としては、・第10図
(b)に示す様に、ディスク形抵抗体の一定位置上にお
いて、決定された切断長にレーザ照射位置を合わせ、パ
ルスレーザを1ショット照射して抵抗体の一部を除去す
ることにより、抵抗値を目標の値まで増加させ、l・リ
ミングを行う。
以上説明したディスク形抵抗体のトリミングについては
、抵抗値のみに注目してI−リミングを行った例につい
て述べたが、それだけに限らず回路全体の特性をみてト
リミングを行ってもよい。
〔発明の効果〕
本発明によれば、抵抗体上にレーザ光を照射して、抵抗
体を除去することなく抵抗体材質の温度を上昇させて従
来は不可能であった抵抗値を減少することによる調整が
できる効果がある。
また,製造工程後の抵抗値が予め目標値に設定された抵
抗体について、抵抗値が目標値の許容範囲より低い場合
は抵抗体の一部を除去して抵抗値を増加させ、抵抗値が
目標値の許容範囲より高い場合は抵抗体上にレーザ光を
照射して抵抗体材質の温度を上昇させて抵抗値を減少さ
せることによってトリミングを行うので、トリミングに
要する時間を大幅に短縮できる効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例であるトリミング装置の構成
図、第2図はモニタ画面による矩形抵抗体の位置検出の
方法を示した説明図、第3図は本発明で対象にした薄膜
抵抗体についての熱処理温度と抵抗値の関係を示したグ
ラフ、第4図は矩形薄膜抵抗体の構成図、第5図は矩形
抵抗体の抵抗値を減少させる際のレーザ照射方法を示し
た説明図、第6図は矩形抵抗体の抵抗値を増大させる際
のレーザ照射方法を示した説明図、第7図はレーザの照
射形状による加工方法の違いを示した説明図、第8図は
ディスク形薄膜抵抗体の構成図、第9図−はディスク形
抵抗体の抵抗値を減少させる際のレーザ照射方法を示し
た説明図、第10図はディスク形抵抗体の抵抗値を増大
させる際のレーザ照射方法を示した説明図である。 101・・・Arレーザ発振器, 111・・・モニタカメラ, 112・・・画像処理装置, 114・・・測定回路, 120・・・CW励起QスイッチYAGレーザ,130
・・・制御装置。 稟 l ロ 稟2聞 114−−一濁1更日ヌL /30−一一制御娘髭 集 J 図 栴 5 図 (α) 嶌 ヰ 図 (b) 察 6 ロ (0−) (b) (0) 集 7 図 (α) (b) 口]=口] 稟 q 区 (C) (cL) 稟 8 図 (Q−) <b) 島 10 図 (α) (b)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1. 薄膜抵抗体のトリミング方法において、抵抗体の
    抵抗値を減少あるいは増加せしめて調整することを特徴
    とする薄膜抵抗体のトリミング方法。
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