JPH0310218Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） この考案は、簡易水洗便所における洗浄弁装置
に関するものである。

（従来の技術） 従来、下水道を有さない地区において、水洗式
便所に近い簡易水洗便所を設けている。

これは使用後に便器を水で洗浄するものである
が、洗浄水は汚物と共に便槽に流れるものであ
り、多量の洗浄水を用いて洗浄すれば、便器は奇
麗になるが、、便槽は短期間で満杯に溜まり、汲
み取りの回数が増え、不経済であると共に、水を
多量に使用するため、水道料も増加し、思わしい
ものではなかつた。

（考案が解決しようとする問題点） そこで、この考案は、便器を使用後、プツシユ
ハンドルを一度押すことにより水圧により調整さ
れた少量の水で便器を水洗し、便槽への溜まりを
遅らせると共に、水道料を軽減するための簡易水
洗便所における洗浄弁装置を提供するものであ
る。

〔考案の構成〕

（問題点を解決するための手段） 以下、この考案の一実施例を図面により説明す
ると、ケーシング１内に、Ｔ字状の管２を設け、
該管の横方向の一端には給水側に接続する接続口
２ａを設けると共に逆流防止弁３を設け、かつ、
該接続口２ａ付近には管内の凍結防止用水抜栓ロ
ツド４を設け、該Ｔ字状の管２の横方向の他端
は、洗浄ノズルに接続する接続口２ｂと該接続口
の前方にノズル開閉用ハンドル５を設け、更に、
垂直方向の下端部には便器内に流下するパイプに
接続する接続口２ｃを設け、該パイプの接続口２
ｃには、プツシユバルブ６及び該バルブ開閉用の
プツシユハンドル６ａそしてバキユーム本体７と
を設け、前記Ｔ字状の管２内の、逆流防止弁３と
開閉用ハンドル４と該プツシユパルブ６との間に
位置する水をバキユーム本体７内を通し、落下さ
せるものより構成される。

尚、プツシユバルブ６によつても便器を洗浄で
きない場合には開閉用ハンドル４を開け、便器に
付着した汚物は別に設けた洗浄ノズルを噴射し洗
い落とすものである。

また、凍結防止用水抜栓ロツド４の周囲にはス
トレーナー４ａを設けている。

更に、バキユーム本体７とは給水側において負
圧が生じた場合、逆サンホン作用による逆流を防
止するために、負圧部分へ自動的に空気を導入す
るものである。

（作 用） 次に、この考案の作用を説明すると、水は給水
口より逆流防止弁３、ストレーナー４ａを通水
し、中央部のプツシユバルブ６のハンドルを押す
ことにより下部のバキユーム弁７内を通り便器内
を洗浄するものである。

また、この水で充分に便器を洗浄できない場合
には開閉用ハンドル４を開け、便器に付着した汚
物は別に設けた洗浄ノズルを噴射し、洗い落とす
ものである。

〔考案の効果〕

この考案によると、プツシユハンドル６ａを押
すことにより、少量の水で便器を洗浄でき、水抜
栓ロツド４を開けることにより冬期には凍結防止
ができ、弁槽への水の溜まりを少なくし、汲み取
り料の増加を防止すると共に、、水道料の増加を
防止する等極めて有益なる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の一実施例を示す一部欠截
正面図、第２図は、この考案の一実施例を示す一
部欠截拡大横断面図、第３図は、この考案の一実
施例を示す一部欠截拡大縦断面図である。 １……ケーシング、２……Ｔ字状の管、２ａ…
…給水側の接続口、２ｂ……ノズル側の接続口、
２ｃ……パイプ側の接続口、３……逆流防止弁、
４……水抜栓ロツド、５……ノズル開閉用ハンド
ル、６……プツシユバルブ、６ａ……プツシユハ
ンドル、７……バキユーム本体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ケーシング１内に、Ｔ字状の管２を設け、該管
   の横方向の一端には給水側に接続する接続口２ａ
   を設けると共に逆流防止弁３を設け、かつ、該接
   続口２ａの付近には管内の凍結防止用水抜栓ロツ
   ド４を設け、該Ｔ字状の管２の横方向の他端は、
   洗浄ノズに接続する接続口２ｂと該接続口の前方
   にノズル開閉用ハンドル５を設け、更に、垂直方
   向の下端部には便器内に流下するパイプに接続す
   る接続口２ｃを設け、該パイプの接続口２ｃに
   は、プツシユバルブ６及び該バルブ開閉用のプツ
   シユハンドル６ａそしてバキユーム本体７とを設
   け、前記Ｔ字状の管２内の、逆流防止弁３と開閉
   用ハンドル４と該プツシユパルブ６との間に位置
   する水をバキユーム本体７内を通し、落下させる
   ことを特徴とする簡易水洗便所における洗浄弁装
   置。