JPS6031598Y2

JPS6031598Y2 - 便器洗浄装置

Info

Publication number: JPS6031598Y2
Application number: JP8503981U
Authority: JP
Inventors: 義明北村
Original assignee: 株式会社喜多村合金製作所
Priority date: 1981-06-09
Filing date: 1981-06-09
Publication date: 1985-09-20
Also published as: JPS57197570U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、水洗用便器の衛生管理に関し、洗浄水の放
水後も便器に附着していて流れ落ちない汚物を、僅かの
噴射注水により速かに排除するようにしたものである。

従来、水洗便所を使用して用便後に、洗浄水を放出して
も便が固い場合、軟便の場合又は下痢便など何れの場合
にも、便器のトラップの表面に洗浄水のみでは洗い流す
ことのできない僅かな汚物が附着することが多かった。

従って、このトラップに附着して落ちない汚物は、引続
き用便をする者があればその都度入れ替るが、次の使用
に時間の差があると、汚物は乾燥してトラップの表面に
こびり付いてしまい、洗浄水の単なる放出のみでは到底
洗い落すことができなかった。

従って、次の使用者に不快な感じを与えるばかりでなく
、夏季には、はえ、油虫などの媒介により屋内、台所な
どを不衛生にすることが多かった。

この考案は、用便の直後に、便器のトラップに附着して
通常の洗浄水の放水のみでは落ちない汚物を洗浄水とは
別個に、少量の水を圧力的に注水することにより、汚物
を確実に洗い流すことを目的とする。

この考案の基本的な構成は、ポンプ機能を果す吸水弁及
び吐水弁を内装した機能部を有するポンプ本体を形威し
、このポンプ本体を、ポールタップの取付用として貯水
タンクの両側に１個ずつ設けられたもののうち使用しな
い側の取付孔に機能部を介して装着し、この機能部の一
端にはポンプ作動部及びノズル部のある吐水管を接続腰
機能部の貯水タンク内に臨ませた他端に吸水管を取付け
、吐水管のノズル部を貯水タンクの外面又は便所の壁面
などに吸着させたノズル・スタンドに支持して洗浄用に
供すると共に、このノズル・スタンドにより不使用時の
ノズル部から吐水管内の残水が漏出ないようにしたもの
である。

以下、この考案の実施例を図に就いて説明する。

この考案の実施例は、第１図乃至第３図に示すようにポ
ンプ本体１は、吸水弁２及び吐水弁３を内装したポンプ
の機能部４と、ポンプ作動部５、吐水管６及び吸水管７
とにより構威し、その機能部４は貯水タンクＡの左右付
替用の使用しない側の取付孔８に挿通し、この取付孔８
の両側から機能部４の雄ねじ部９にナツト１０．１０を
取付けて固定する。

ノズル部１１は、前記吐水管６の先端に取付け、このノ
ズル部１１は、注水後に吐水管６内の残本が床に落ちな
いようにノズル・スタンド１２の止水孔１３に差込んで
置くように形成し、その止水孔１３は、途中のリング溝
１４に０リング１５を内装し、この止水孔１３の底には
バッキング座１６を設けてバッキング１７を介在させる
。

吸盤１８は、通常の吸着面１８′を有し、反対側の面部
１９にホゾ部２０を有し、そのホゾ部２０をノズル・ス
タンド１２のホゾ孔２０′に嵌め合せるように構成する
。

第４図に示すノズル・スタンド１２′は別の実施例で、
止水孔１３にホゾ孔２０′を貫通させ、このホゾ孔２０
′から嵌挿して弁座１６に対応するホゾ形のバッキング
部１７′を吸盤１８と同時成形により形成する。

このノズル・スタンド１２′は便所内床面に吸盤１８を
介して垂直に立て、前記ノズル・スタンド１２の場合は
吸盤１８を貯水タンクＡの壁面Ｂに取付けて使用に供す
る。

コック２１はノズル部１１の近傍に設けである。

なお、貯水タンクＡの別の取付孔８′には、ボールタッ
プ（図示省略）を通常のように取付けである。

また第１図に示す記号Ｂは通常の便器を示す。

この考案に於いて、用便後に第１図の便器Ｂのトラップ
Ｂ′に、汚物が附着して洗浄水を放出しても排除できな
い場合には、吐水管６の一部を握ってノズル部１１をノ
ズル・スタンド１２の止水孔１３から抜き取る。

次にコック２１を開いてノズル部１１の先端をトラップ
Ｂ′の汚物の位置に向けながら、他方の掌、指又は肘な
どにより、ポンプ本体１のポンプ作動部５を矢印Ｐ方向
へ加圧すると、そのポンプ作用により吸水弁２が開き、
同時に吐水弁３が閉じて吸水管７から貯水タンクＡ内の
洗浄水を吸い上げ、開放中の吸水弁２を経て機能部４内
に導入し、引続くポンプ作動部５の弾性復帰の作用によ
り吐水弁３を開放するので、機能部４に達している洗浄
水は吐水管６内を圧力的に移動し、そのポンプ作用によ
る圧力とノズル部１１による吐出量の制限による圧力の
高まりにより、ノズル部１１から注出する洗浄水は、強
力な噴射力を伴なって噴出し、その噴出流をトラップＢ
′の汚物に噴射してこれを速かに排除する。

上記の操作によりポンプ作動部５を約３〜５回程度操作
する間に、汚物をトラップＢ′の表面から綺麗に洗い流
すことができる。

この場合の洗浄水の消費量は、約コツプ一杯程度で足り
、汚物が経時中にトラップＢ′にこびり付いたものを洗
い流すに使用する消費量の約１７１０以下の量で足りる
。

なお、洗浄水の放出と同時に行なえば、なお効率的であ
る。

洗浄作業が終れば、コック２１を閉じノズル部１１をノ
ズル・スタンド１２の止水孔１３へ差入れて置く。

この場合ノズル部１１の周面ば、第３図のように０リン
グ１５により柔軟に締付けられているうえに、ノズル部
１１の噴出孔２１を、バッキング座１６のバッキング１
７に押付けられて止水されているために、吐水管６内の
残水が止水孔１３から漏出することがない。

なお、別の実施例の場合も上記に準じて作用する。

この考案は上記のように構成したので、次の利点を有す
る。

（１）ポンプ作動部の簡単な操作により、僅かの噴射水
で便器のトラップに附着した汚物を確実に、かつ迅速に
排除できる。

（２）上記ポンプ作動部を比較的太き目に形成したので
、軽く操作するのみで強力な噴射力が得られ、ひいては
、少ない操作回数及び少ない洗浄水の消費のみで便器が
清掃できる。

（３）洗浄に使用する水の量は、１回に僅かにコツプ一
杯で足りるので、従来、便器に附着した汚物が経時中に
乾燥して固くなったものを洗浄するには大量の洗浄水を
使用していたものと比較し、約１１１０以下の量で足り
、この量も洗浄水の放出と同時に行なうようにすれば大
幅に節水できる。

（４）また、夏季には幼児がお尻を汚した場合にも、便
器に掛けさせたまま洗浄することもできるので、極めて
便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本案の実施要領の説明図、第２図イは、第１
図のＸ−Ｘ線の部分拡大側断面図、口はイに於けるＹ−
Ｙ線の断面図、第３図は、第１図に於けるｚ−２線の拡
大側断面図、第４図はノズル・スタンドの別の実施例の
説明図である。主要部分の符号の説明、１・・・・・・ポンプ本体、２
・・・・・・吸水弁、３・・・・・・吐水弁、４・・・
・・・機能部、５・・・・・・ポンプ作動部、６・・・
・・・吐水管、７・・・・・・吸水管、８．８′・・・
・・・取付孔、１１・・・・・・ノズル部、１２゜１２
′・・・・・・ノズル・スタンド、１３・・・・・・止
水孔、１５・・・・・・０リング、１６・・・・・・バ
ッキング座、１７・・・・・・バッキング部、１８・・
・・・・吸盤、２０′・・・・・・ホゾ孔、Ａ・・・・
・・貯水タンク。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

ボールタップを左右に付替自在にした貯水タンクＡに於
いて、使用しない側の取付孔８に、手操作のポンプ本体
１の機能部４を取付け、該機能部４は、内部に吸水弁２
及び吐水弁３を有すると共に一端に、ポンプ作動部５を
装着し、他端に貯水タンクＡに臨ませた吸水管７を連結
し、この機能部４の一側に、先端にノズル部１１を有す
る吐水管６を接続させ、別に、合成樹脂により軸方向に
ノズル部１１の止水孔１３及び該止水孔１３に、０リン
グ１５並びに止水用のバッキング１７を内装するノズル
スタンド１２を形威し、このノズル・スタンド１２を
ホゾ孔２０とホゾ部２０を介して吸盤１８により支持さ
せ、止水孔１３に挿入したノズル部１１から吐水管６の
残水が漏水しないようにしたことを特徴とする便器洗浄
装置。