JPH03101603A - 農園芸用土壌消毒剤 - Google Patents

農園芸用土壌消毒剤

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JPH03101603A
JPH03101603A JP23921889A JP23921889A JPH03101603A JP H03101603 A JPH03101603 A JP H03101603A JP 23921889 A JP23921889 A JP 23921889A JP 23921889 A JP23921889 A JP 23921889A JP H03101603 A JPH03101603 A JP H03101603A
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俊之助 渡辺
Nobuji Tabata
展司 太幡
Toshiharu Ike
池 俊治
Kunio Kago
加護 邦男
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Agro Kanesho Co Ltd
Denka Co Ltd
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Agro Kanesho Co Ltd
Denki Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は3,5−ジメチルテトラヒドロ−2H一L  
3.5−チアジアジン−2チオン(以下TMTTと称す
る〉と石灰窒素との混合物を有効成分として含有する農
園芸用土壌消毒剤に関する。
従来の技術 最近の野菜栽培の多様化、施設園芸の普及などにより、
土壌病害の被害とともに極めて広範囲の作物に連作障害
を生じており、この解決が農業上重要な課題となってい
ることは衆知の事実である。
作物の土壌病害としては、キュウリ、メロン、スイカな
ど、ウリ類の苗立枯病、つる割病、白絹病、トマト、ナ
スなどの半身萎ちょう病、青枯病、ハクサイ、カンラン
、カブなどの根こぶ病、イチゴの萎ちょう病、萎黄病、
タマネギの乾腐病、花弁類の立枯病、球根腐敗病、リン
ゴ、桑の紋羽病などがある。これらはどれをみても極め
た防除困難なものばかりで、特にカンラン、ハクサイ、
カブなどに激甚な被害を与え、かつ激しい連作陣害を生
じる根こぶ病などではこれに対して効果のすぐれた薬剤
の開発が強く望まれているのが現状である。
本発明の組或物中に使用するTMTTは、上述のように
激甚な被害を与えるつぎのような諸病害菌、すなわち、
フヂリウム菌(Fusariumsp.)、ピシウム菌
(Pythium sp.)、リゾクトニア菌ンチュウ
(Meloidogyne sp.)、ネグサレセンチ
ュウ(Pratylenchus sp,)などの土壌
線虫の防除にも極めて有効な土壌消毒剤であることは例
えば特開昭57−99503号公報によって知られてい
る。
TMTTは土壌に施用することにより、適度の土壌水分
と適度の地温があれば、すみやかに加水分解してメチル
インチオシアネート、ホルムアルデヒド、硫化水素、メ
チルアミンなどを生戒することが知られており、特にメ
チルインチオシアネート、ホルムアルデヒド、硫化水素
が前述の諸病害、線虫、雑草に対する防除効果に関与し
ている。
TMTTの作用特性として、前述のとおり処理後すみや
かにガス化しはじめるが、その蒸気圧は低く、長時間に
わたって効果が持続することにより充分な効果を発揮す
る。しかしながら、TMTTが充分な効果を発揮するた
めには、有効成分にして10アール当り20〜30kg
という多量のN量を必要とし、経済性に欠けるという実
用上の欠点がある。さらに土壌中での分解が不充分であ
ったり、ガス抜きが不完全な場合には著しい薬害を生ず
るなどの難点がある。
かかる欠点を改良する目的で、TMTTと尿素とを混融
、造粒して得られる農園芸用土壌処理剤に関する発明が
特公昭46−21678号公報に開示されている。それ
によると、TMTTと尿素を混融、造粒すると残留性が
大となりTMTTの効果を高めることができ、その理由
としては、「この各粒子中に含まれている尿素は吸湿性
が極めて大であるため、仮に土壌が毛管水あ少ない乾燥
状態であっても、土壌粒子表面の吸着水および少量でも
存在する毛管水を吸引し本発明剤の粒子表面に水の皮膜
を形或し、かくして得られた部分的水封状態がTMTT
の土壌残留性を大にしているものと思われる。」と述べ
られている。確かに土壌が乾燥している状態においては
、TMTTの効果を高める有効な発明であるが、TMT
Tの効果が最も発揮される土壌の毛管水の充分存在する
状態においては、TMTTとの有意な差は現れないであ
ろうことは予期される。また、そのような土壌の水分が
充分存在する条件は、消毒後に定植または播種される植
物に不可欠なものであり、潅水は生産者の労働を惜しむ
ところでは有り得ない。
さらにTMTTの土壌残留性を大にすることは、TMT
Tの薬害を助長するものであり、本発明者らはこれとは
全く発想を異にする方法で問題の解決を試み、成功した
本組威物の一方の有効成分である石灰窒素は、主成分と
してカルシウムシアナミドを約55%、遊離の生石灰を
約20%含む強アルカリ性の肥料であり、カルシウムシ
アナミドの石灰を加算すると約60%のカルシウムを含
んでいる。主成分のカルシウムシアナミドは、肥料とし
ての本来の使用目的の他に動植物に対する作用活性から
広い意味での土壌改良の手段としても使用される。すな
わち、石灰窒素は肥料としての使用目的のほかに、一年
性雑草の防除、ウリ類、マメ類、アブラナ科野菜、ジャ
ガイモ、サツマイモなどのネコブセンチュウの防除、土
壌酸性の矯正による土壌病害発生の軽減などに使用され
る。
このように石灰窒素は広範な土壌生息性生物に活性を有
するものの、本剤単独の使用では防除困難な土壌病害、
特に根こぶ病、萎ちょう病、半身萎ちょう病、青枯病な
どには実用的な効果は期待することができない。このよ
うな欠点を補うべく石灰窒素プラス太陽熱利用の研究も
なされてはいるが、現状では実用上の労働力、太陽熱利
用のための効果が不安定であるなどの多くの問題点をか
かえている。
発明が解決しようとする課題 本発明の目的は上記のような欠点のない、比較的低薬量
で種々の土壌病害に対してすぐれた防除効果を発揮する
土壌消毒剤を提供することである。
課題を解決するための手段および作用 本発明者らは上記のような観点から広く各種土壌病害、
線虫に有効な土壌消毒用絹或物の研究を実施した結果、
TMTTと石灰窒素とを巧みに配合することにより、そ
れぞれ異なった作用性を有する本混合組底物が、単一の
化合物では充分な効果を発揮し得ない前述の土壌病害に
対して極めてすぐれた防除効果を発揮すること、更には
極めて低薬量で相乗的に土壌病害を防除し得ることを発
見した。TMTTおよび石灰窒素をそれぞれ単独で散布
することは勿論知られているが、これらを混合組戊物の
形で散布することはこれまで例がない。更にまた、従来
、TMTTは土壌中で加水分解してガス化し効果を発揮
するが、その主要活性成分であるメチルイソチオシアネ
ートは土壌中にアンモニアが多く存在すると反応してモ
ノメチルウレアとなり、不活性化するため窒素質肥料と
の同時処理は効果低減を招くとされてきた。しかしなが
ら、本組戒物はこのような低減効果は全く認められず、
むしろ予想をはるかに上回るすぐれた防除効果を示すこ
とを発見したことは特筆すべきことである。
極めて広範囲の作物で総合的な連作障害対策、総合的な
土壌消毒が切望されている現況下にあって、このような
驚くべき低薬量で土壌消毒効果のある本組成物は投与量
の低減を可能にし、必然的に土壌消毒を低廉な防除費用
で実施可能にする経済的利点は極めて大きい。加えてか
かる低薬量化は現今の環境問題の面からも望ましく、ま
た、農作物に対する薬害軽減、使用上の安全性を増す点
からも木組底物の有用性は極めて高いものといえる。
つぎに本発明の詳細を説明するため製剤例および試験例
を記載するが、製剤例中のそれぞれの配合割合は、好ま
しくは、TMTT1 0〜40重量部に対し、石灰窒素
20〜60重量部である。勿論この配合割合は広い範囲
で変えろるものであり、また、添加物、補助剤も以下記
載のものの他広範囲に変え得ることはいうまでもない。
剤型としては粒剤、粉剤が主であるが、以下製剤の若干
例を記載する。文中の部および%はすべで重量基準であ
る。
製剤例1 粒 剤 TMTT20部、石灰窒素粉末(カルシウムシアナミド
55%以上)60部、ベントナイト10部、クレー5部
をよく混合しこれに重油5部を噴霧しよく混合する。こ
の粉状物を圧縮式造粒機で整型し、軽く破砕した後、篩
分して径1〜1. 5 mmのTMTTと石灰窒素の不
定形粒剤を得た。
製剤例2 粒 剤 粒状石灰窒素(カルシウムシアナミド55%以上)60
部に、予め乾性油25部にTMTT15部を加えて湿式
粉砕した懸濁液を吹き付け、粒状石灰窒素の表面にTM
TT粒子を付着させ、TMTTと石灰窒素の混合粒剤を
得た。
製剤例3 粉 剤 TMTT20部と石灰窒素粉末(カルシウムシアナミド
60%以上)60部を混合し、これに飛散防止のために
重油5%を全体によく噴霧し、更によく混合してTMT
Tと石灰窒素の混合粉剤を得た。
つぎに試験例をあげて、本発明の土壌消毒剤の土壌病害
に対するすぐれた防除効果ならびにその特性について更
に詳細に説明する。
試験例1 白菜根こぶ病に対する防除効果試験内径9 
cmの白磁性ポットに根こぶ病菌(Plasmodio
phora brassicae Woronin)の
休眠胞子を接種した。殺菌土(胞子密度1 x 1 0
 ’ spores/rnI!土壌)300mlを用い
た。供試薬剤としてTMTT粉剤、石灰窒素粉剤、PC
NB粉剤も供試した。供試した粉剤はそれぞれ所定量の
薬量を深さ5 cmの土とよく混和し再充填した。区制
は1区1鉢(6苗)3連制とした。処理後は鉢表面が極
度に乾燥しない程度に水を噴霧し、適湿を保たせて、7
日後に白菜種子(品種:王将〉を播種した。
ガス抜きは行わなかった。
調査は播種35日後、罹病根を水洗し根こぶ形或の程度
を 0:こぶの形戊が見られない I:側根のみにこぶの形或が見られ、その肥大の程度が
軽い ■:主根あるいは側根、または両方に中程度のこぶの形
或が見られる III:主根あるいは側根、または両方に大きなこぶの
形或が見られる の4段階に分け、llilliamsらの方法により根
こぶ形戒度を算出し、防除価を算出した。すなわち、根
こぶ形戊度= (I X 1 0+I[X8 o+mx
100)/全調査苗数 防除価=(1一処理区の根こぶ形或度/無処理区の根こ
ぶ形成度)XIOD 防除価の理論値は(q+b−a b) X 1 0 0
 T:表した。ただし、aSbは各剤の防除価/100
である。
なお、TMTTと石灰窒素はそれぞれ充分混和して施用
した。
この試験結果は第l表に示すとおりである。
(注)*TMTT粉剤はアグロカネショウ四の製剤にな
る、有効成分として、3.5−ジメチルテトラヒドロ−
2H’−1.3.5−チアジアジン−2−チオンを98
%含有する粉剤である。
**石灰窒素粉剤は電気化学工業四の製剤になる、有効
成分として、カルシウムシアナミドを55%含有する粉
剤である。
***PCNB粉剤は北興化学工業一の製剤になる、有
効成分としてペンタクロルニトロベンゼンを20%含有
する粉剤である。
以下同様である。
試験例2 白菜根こぶ病に対する防除効果試験供試菌、
供試作物、処理方法は全て試験例lに準じた。混合剤は
製剤例lの粒剤である。なお、防除価などの算出方法は
試験例lと同様であり、その結果は第2表に示すとおり
である。
(注)*TM.TT微粒剤はアグロカネショウ■製の、
有効戊分として3.5−ジメチルテトラヒドロ−2H−
1.3.5−チアジアジン−2−チオンを98%含有す
る微粒剤である。
試験例3 小かぶ根こぶ病に対する防除効果試験小規模
圃場試験を行った。根こぶ病罹病根磨砕液を人工接種し
たうえで白菜を一作し、その罹病根をすき込むことによ
って発病を均一にした試験圃場を用いた。各区の境には
深さ約20cmまで波板をうめ込み、処理薬剤および菌
の移動を防いだ。
8月13日に製剤例1の粒剤および比較薬剤を所定量処
理し、深さ約10cmの土壌をよく混和し、8月20日
にガス抜きのため再混和、8月2l日に小カブ(品種、
夕カネコカブ)を播種した。その他は一級管理とした。
1区2m″、3連制。無被覆。
調査は10月2日(収穫時)に各区約20株について無
作為に抽出し、発病株率、根こぶ形成度、収量などにつ
いて調査した。なお、根こぶ形戊度などの計算は試験例
lに準じて行った。
この結果は第3表に示すとおりである。
試験例4 白菜根こぶ病に対する防除効果試験現地常発
圃場で試験を行った。6月3日に製剤例1の粒剤および
比較薬剤を所定量処理し、直後にロータリーで混和した
。7月3日にロータリーでガス抜きおよび絣起を行い、
7月l5日に白菜種子を播種(品種、ハヤミドリ2号)
した。その他は一般管理とした。
1区50m’,2連制。無被覆。
調査は9月8日(収穫時)に、各区20株について無作
為に抽出し調査した。調査方法その他は試験例3に準じ
た。
この結果は第4表に示すとおりである。
試験例5 大根萎黄病に対する防除試験予め試験圃場に
大根萎黄病菌(Fusariumoxysporum 
f,sp.raphani)の土壌フスマ培養菌を20
0g/m″混和接種した上で大根を一作し、均一な発病
条件とした。
5月6日に製剤例3の粉剤および比較薬剤を所定量処理
し、深さ約15c+aの土壌と良く混和し、ポリエチレ
ンシ一トで被覆を行った。5月13日に被覆をとり除き
ガス抜きのため再混和、5月20日大根(耐病総太り)
を播種した。その他は一般管理とした。
1区4m″、3連制。
調査は6月24日に各区約30株について、以下の規準
で発病程度を調査し、防除価を求めた。
この試験結果は第5表に示すとおりである。
発病程度 ・・枯死。
・・地上部の症状激。導管褐変激。
・・地上部の症状中。導管褐変あり。
・・地上部の症状は軽い。導管褐変あり。
・・導管褐変なし。
そ含i丁6粉刑でみろ。
試験例6 トマト根こぶ線虫に対する防除効果サツマイ
モネコブセンチュウ(Meloidogyneinco
gnita)汚染土壌に所定量の薬剤を処理し、ビニー
ル袋に入れ、よく混和したのち、ビニール袋を密封し5
日間放置した。その後、土壌を10×10X10cal
のプラスチックポットに移し、ガス抜きのため5日間放
置した後、トマト(品種、ポンテローf)を播種した。
播種34日後に各区30株について、根こぶの着生程度
を0:根こぶ着生なし〜3:根こぶ着生多、の4段階で
調査し下記のようにして防除価を求めた。
この試験結果は第6表に示すとおりである。
発明の効果 TMTTと石灰窒素とを配合した本発明の組底物は、各
成分単独では充分な効果を発揮し得ない種々の土壌病害
に対して極めてすぐれた防除効果を発揮する。しかも相
乗的に作用して極めて低薬量で土壌病害を防除すること
ができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)3,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−1,3,
    5−チアジアジン−2チオンと石灰窒素との混合物を有
    効成分として含有することを特徴とする農園芸用土壌消
    毒剤。
  2. (2)3,5−ジメチルテトラヒドロ−2H−1,3,
    5−チアジアジン−2チオンの10〜40重量部と石灰
    窒素の20〜60重量部とを有効成分の配合割合として
    含有する特許請求の範囲第(1)項記載の農園芸用土壌
    消毒剤。
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