JPH0310050Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、オンライン端末機用プリンタに関
する。

従来の技術 従来、印字機能と磁気データ読取機能とを具備
したオンライン端末機が存する。この端末機の一
使用形態としては、たとえば、特定の客のカード
に記録された客コードを読み、その客の過去の取
引データに新たなデータを入力してプリントする
場合等に用いるものである。

考案が解決しようとする問題点 しかし、従来の端末機はそれぞれ独立したプリ
ンタとカードリーダと単にひとつの筐体内に組込
んだものであるため、部品点数が増え、装置が大
型化する問題を有している。

この考案はこのような点に鑑みなされたもの
で、部品点数を少なくし小型化しうるオンライン
端末機用プリンタをうることを目的とする。

問題点を解決するための手段 この考案は、印字ヘツド８を保持してプラテン
７にそつて移動するキヤリア４に、支持体１２に
支持されたカード１１に対向する磁気ヘツド２２
を搭載する。

作 用 したがつて、カード１１に記録された磁気デー
タを磁気ヘツド２２により読み、特定したカード
１１毎に新たなデータを入力し、その結果をプリ
ントする。カード１１の読取りとプリントに際し
ては、磁気ヘツド２２及び印字ヘツド８をプラテ
ン７にそつて移動するが、この移動のためのキヤ
リア４を共用することになる。

実施例 この考案の一実施例を図面に基いて説明する。
第４図に示す筐体１は印字用のペーパーを水平に
挿入する挿入口２とカードを垂直に挿入する挿入
口３とを有している。筐体１の内部構造を第１図
ないし第３図に示すが、キヤリア４がガイド５，
６に保持されてプラテン７と平行に移動自在に設
けられ、このキヤリア４にはドツトプリンタ用の
印字ヘツド８の両側がポール９により螺着されて
いる。挿入口２の奥には正逆転するフイードロー
ラ１０が設けられている。挿入口３の下部にはカ
ード１１を保持する支持体１２が設けられてい
る。この支持体１２は第３図に示すように、カー
ド１１の両面を支える案内面１３，１４と、カー
ド１１の下面を支える受面１５と、左右一対のア
ーム１６とを有するコの字形のもので、案内面１
４はこれらのアーム１６から切り起されて形成さ
れている。これらのアーム１６の基部は、ねじ１
７により筐体１内のフレーム（図示せず）に回動
自在に保持されストツパ１８により支えられてい
る。

しかして、両側がキヤリア４にねじ１９によつ
て固定されるとともに、ポール９にねじ２０によ
つて固定された取付台２１が設けられ、この取付
台２１の上面に磁気ヘツド２２が固定されたヘツ
ドプレート２３がピン２４を中心として回動自在
に取付けられている。このヘツドプレート２３は
スプリング２５により一方向に付勢されている。
また、ヘツドプレート２３の一端には先細りの突
片２６が形成され、他端の下部にはローラ２７が
回転自在に保持されている。受面１５の縁にはロ
ーラ２７を転動させる案内縁２８とこの案内縁２
８の両側に位置する斜縁２９とが形成されてい
る。さらに、前記取付台２１の一側には突片２６
に係合する可撓性のロツクプレート３０が屈撓自
在に取付けられている。

このような構成において、カード１１を挿入口
３から案内面１３，１４の間に挿入する。キヤリ
ア４のホームポジシヨンにおいては、ローラ２７
が斜縁２９又はその外側に位置するためヘツドプ
レート２３がスプリング２５を撓ませてピン２４
を支点に回動し、磁気ヘツド２２が案内面１３か
ら退避する。したがつて、カード１１の挿入は容
易である。キヤリア４を移動させるとローラ２７
が案内縁２８を転動し、ヘツドプレート２３がス
プリング２５の力により回動し、磁気カード２２
がカード１１に接触する。この状態でカード１１
に記録された客コード等の磁気データが読取られ
る。

印字するときは、挿入口２に挿入したペーパー
をフイードローラ１０により奥へ送り、キヤリア
４を移動させて印字ヘツド８により印字する。

このように、カード１１の読取りに際して磁気
ヘツド２２を移動させ、印字に際して印字ヘツド
８を移動させるが、いずれの場合もその移動動作
をひとつのキヤリア４によつて行なうことができ
る。したがつて、部品点数も少なく、小型化を図
り、軽量化することができる。

なお、ロツクプレート３０を外側に屈撓させ、
この状態でスプリング２５の力に対抗してヘツド
プレート２３を回動させ、突片２６とロツクプレ
ート３０とを係合させることにより、磁気ヘツド
２２を案内面１３から退避させることができる。
また、ねじ１９を支点に支持体１２を上方へ回動
させて支持体１２や磁気ヘツド２２をクリーニン
グすることができる。

考案の効果 この考案は上述のように構成したので、磁気ヘ
ツドと印字ヘツドとを搭載したキヤリアを移動し
てカードの磁気データの読取りと印字とを選択的
に行なうことができ、これにより、磁気ヘツドの
可搬装置を別個に設ける必要がなく、部品点数を
少なくし、小型化及び軽量化を図ることができる
等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１
図は一部を切欠した側面図、第２図は一部の平面
図、第３図は一部を切欠した分解斜視図、第４図
は全体の外観構造を縮小して示す斜視図である。 ４……キヤリア、７……プラテン、８……印字
ヘツド、１１……カード、１２……支持体、２２
……磁気ヘツド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 印字ヘツドを保持してプラテンにそつて移動す
   るキヤリアを設け、磁気データが記録されたカー
   ドを前記プラテンと平行に支持する支持体を設
   け、前記キヤリアに前記カードと対向する磁気ヘ
   ツドを搭載したことを特徴とするオンライン端末
   機用プリンタ。