JPH0297532A - ポリメタルオルガノホスフィネート - Google Patents

ポリメタルオルガノホスフィネート

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JPH0297532A
JPH0297532A JP24905088A JP24905088A JPH0297532A JP H0297532 A JPH0297532 A JP H0297532A JP 24905088 A JP24905088 A JP 24905088A JP 24905088 A JP24905088 A JP 24905088A JP H0297532 A JPH0297532 A JP H0297532A
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] ポリメタルオルガノホスフィネートは主鎖に環構造を持
つ、所謂耐熱性を有する無機高分子である。本発明は、
かかる無機高分子、即ち金属を含有するポリメタルオル
ガノホスフィネート重合体に関するものである。本発明
において得られる該無機重合体は、耐熱性樹脂、増粘剤
、コーティング剤、潤滑剤として利用可能である。
更に、該重合体が主鎖に常磁性金属を含有している場合
、該重合体は強磁性、或いは反強磁性という特徴的な性
質を示し、かかる磁性に関する最近の多くの研究から鑑
みて、該重合体も、高分子磁性体としての利用が大いに
考えられる。
[従来技術及び発明が解決しようとする課題]ポリメタ
ルオルガノホスフィネートに関しては、種々の合成方法
が知られているが、金属がクロムの場合、下記の反応式
に示した方法が一般的である(ジャーナル オブ ポリ
マーサイエンス誌、A1、第6巻、1397頁、196
8年)。
(H0)(OPRR’ O) 2] n+(1/2)R
2 即ち、上記の方法は、金属モノマーとして塩化第一クロ
ムを用いて、有機リン化合物と反応させた後に酸化し、
安定化する方法である。得られたオリゴマーは単離、精
製後、重合に供される。この場合、得られたポリマーの
分岐度は小さい事が粘度測定の結果から明らかとなった
。ポリマーの分岐度を確認する方法には種々のものが知
られているが、極限粘度[η]、比粘度ηsp、及び重
合体溶液の濃度Cを用いて下記の式を用いてHuggi
ns定数(k゛)を計算する方法がある。
Huggins定数(k’)からポリマーの分岐度を定
性的に判断する事が出来、値が小さい程ポリマーが低分
岐度である事を表す。上記の方法により得られたポリマ
ーのHuggins定数(Ic’)は通常0,2から0
.5の範囲にあり、分岐度が比較的小さいポリマーであ
る事を示す。
分岐度はよく知られているように、ポリマーの結晶性、
力学的強度、曳糸性等に影響する。しかしながら、ポリ
メタルホスフィネートの製造方法において分岐度を制御
する方法は開示されておらず、高分岐度のポリメタルホ
スフィネートが求められていた。
本発明者らは、かかる問題点を解決する為鋭意検討した
結果、重合に用いる金属モノマーとして、2価の金属ハ
ライドと3価の水酸化金属ハライドの混合物を用いる事
により、不溶化することなく、ポリマーの分岐度が上が
ることを見出した。 更に、得られた高分岐度のポリマ
ーは、従来の低分岐度のポリマーに比べ、曳糸性及び造
膜性が向上している事を見出し、本発明を発明するに至
った。
[課題を解決するための手段] 即ち、本発明は下記の一般式(1) (但し、Mは3価のCr、或いはFeを表わし、R1及
びR2はアルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリ
ールオキシ基から選ばれる有機基を表わ[7、矢印は金
属M−\の配位結合を表す)で表わされる構造単位から
なり、極限粘度[η]が0.04から1.0の範囲にあ
り、下記の(2)式 (但し、[ηコ、η 、及びCは各々、重合体温p 液の極限粘度、比粘度、及び濃度を表わす)で定義され
るH u g g i n s定数(1(’)が1.4
から2.5の範囲にある事を特徴とするポリメタルオル
ガノホスフィネ−1・重合体および下記の一般式(3) %式%) (但し、Mは3価のCr、或いはFeを表4つじ、Xは
C!、、Br、、Iから選ばれるハロゲンイオンを表す
)で表される水酸化金属ハライドを、モル′36で0.
03から5.096の範囲で含有する、下記の一般式(
4) %式%(4) (但し、Mは2価のCr1或いはFeを表わし、YはC
l5Br、Iから選ばれるハロゲンイオンを表す)で表
される金属ハライドの溶液と下記の一般式(5) %式%(5) (但し、R及びR2はアルキル基、アルコキシ)λ、ア
リール括、及びアリールオキシ基から独立に選ばれる何
機基を表わし、Zはナトリウム、カリウム、リチウムか
ら選ばれるアルカリ金属を表わす)の溶液を反応させて
得られるメタルビスオルガノホスフィネートオリゴマー
を単離した後、酸化、安定化し、該オリゴマーを加熱下
で溶液重合する事を特徴とする、分岐を有するポリメタ
ルオルガノホスフィネート重合体の製造方法に関する。
[作用〕 以ドに、本発明を詳i++に説明する。」二足の一般式
(3)で表される金属化合物(A)としては下記に示し
たものか例示される。
Cr (OH) CI、Cr (OH) Br2、Cr
 (OH) I  、Fe (OH) Cj!2、Fe
 (OH) B r2、Fe (OH) I2又、」二
足以外の化合物として、Cr(OH)(OCOCH) 
 、或いは、Fe (OH)(OCOCH3)2等の金
属化合物を用いる事もi”if lij主であり、これ
らの金属化合物は結晶水を有していても(III等問題
はない。しかし、異種金属の混入を防ぐ意味から、に記
金属化合物は反応に先立ち99.996以−ト、好まし
くは99.99%程度の高純度金属から合成するのが好
ましい。
−1,記の一般式(4)で表される金属化合物(B)と
しては、下記に示したものが例示される。
Cr C72、Cr B r 2 、Cr I qFe
Cj2  、FeBr2、Fe12上記以外の化合物と
しては Cr (OCOCH)  、或いは F e (OCOCH3) 2等のハロゲン以外のイオ
ン性配位子をUするものを用いる事も可能である。
に記の一般式(5)で表されるa機すン化合物は、0機
ボスフィン酸、或いは有機ホスフィン酸のアルカリ金属
塩であり、アルカリ金属としてはすトリウム、カリウム
、リチウムが用いられる。
V記のホスフィン酸としては、ホスフィン酸、ジメチル
ホスフィン酸、ジエチルホスフィン酸、ジ−n−ブチル
ホスフィン酸、ジ−t−ブチルホスフィン酸、ジ−n−
プロピルボスフィン酸、ジ−イソプロピルホスフィン酸
、ジ−n−ペンチルホスフィン酸、ジネオベンチルホス
フィン酸、ンイソペンチルホスフィン酸等の対称ジアル
キルホスフィン酸、ジフェニルホスフィン酸、ジベンジ
ルホスフィン酸、ジ−0−メチルトリルホスフィン酸、
ジエチルホスフィン酸、ジベンズヒドリルポスフィン酸
、ジトリチルホスフィン酸、ジー2.4−キシリルホス
フィン酸、ジ−p−ツメニルホスフィン酸、ジエチルホ
スフィン酸、2−ナフチルホスフィン酸、ジー1.1’
  ;4°。
1”−テルフェニルホスフィン酸等の芳香族単環、縮合
多環炭化水素基ををする対称ホスフィン酸、メチルフェ
ニルホスフィン酸、エチルフェニルホスフィン酸、n−
プロピルフェニルホスフィン酸、n−ブチルフェニルホ
スフィン酸等のアルキル基及びアリールI害からなる非
対称ホスフィン酸、メチル、n−プロピルホスフィン酸
、メチルブチルホスフィン酸、メチルオクチルホスフィ
ン酸等のアルキル基からなる非対称ホスフィン酸が例示
される。
又、ホスフィン酸以外でも、エチルメチルホスフェート
、エチルホスフェート、ジエチルホスフェート等のホス
フェート類、メチルホスホン酸、エチルホスホン酸等の
アルキルホスホン酸の他、フェニルホスホン酸等のアリ
ールホスホン酸を用いる事が出来る。
」二足の金属化合物(A)、及び金属化合物(B)の混
合物に対する上記の有機リン化合物の仕込比は、モル比
で1.4から3.3の範囲で用いられる。又、ポリメタ
ルオルガノホスフィネートに異なった2種以」二の側鎖
を導入する場合には、側鎖構造が非対称の前記の一種以
上の有機ホスフィン酸、或いは対称側鎖構造を有する2
種以上の有機ホスフィン酸の混合物を用いる事が出来る
次に本発明で用いる単量体の溶媒について述べる。金属
化合物の溶媒としては、脱酸素イオン交換水、或いはメ
タノール、或いはエタノール等の脱酸素低級アルコール
を用いる事が出来る。
一方、有機リン化合物を溶解し得る溶媒としては一般に
、低級アルコール類が挙げられる。しかしながら、有機
リン化合物が有機ボスフィン酸の場合には、これらはメ
タノール、エタノール、インプロパツール等のアルコー
ル類には常温では難溶である。この場合、キシレン、ト
ルエン、ベンゼン等の芳香族炭化水素を添加する事によ
り可溶化させるか、或いは加熱し溶解させる事が出来る
又、該有機リン化合物が有機ホスフィン酸のアルカリ金
属塩の場合には、逆に、メタノール、エタノール及びイ
ソプロパツール等のアルコール類が溶媒として適してい
るが、置換芳香族炭化水素溶媒を添加する事も可能であ
る。
オリゴマーの重合溶媒としては、クロロホルム等の脂肪
属塩素系溶媒、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラ
ン等の環状エーテル、ベンゼン、キシレン、トルエン等
のアルキル置換ベンゼン、α−トルニトリル、ベンゾニ
トリル等のシアノ基置換ベンゼン、ニトロベンゼン等の
置換ベンゼン、アニソール、フエネトール、ベラトロー
ル等のアルコキシ置換ベンゼン、モノクロロベンゼン、
オルトジクロロベンゼン、メタジクロロベンゼン等のハ
ロゲン置換ベンゼン等が例示される。
重合温度は使用する溶媒により、適宜変更されるが60
℃から100℃の範囲が用いられ、更に90℃から10
0℃の温度が好適に用いられる。
重合温度が余りにも高い場合には、不溶物が生成する為
、重合温度は130℃以下である事が好ましい。
重合時間は特に制限されるものではないが、不溶物生成
、或いは解重合の問題から制限される。・通常、4時間
から20時間である事か好ましいが不溶化との関連から
適宜選択する事が好ましい。
得られたポリマーは反応液を濃縮し低級アルコールに注
ぎ、沈殿させ単離し、常法により乾燥する。本発明で得
られるポリマーはHuggins定数(k′)が1.4
から2.5の範囲にあり、従来法で得られるポリマーの
Huggins定数(1(″)がO12程度である事に
比較して、高分岐度のポリマーである事がわかる。
本発明の高分岐度のポリマーのfM造について以下に述
べる。例えば、有機リン化合物としてジフェニルホスフ
ィン酸のアルカリ金属塩を、金属化合物として塩化第一
クロムを使用した場合に得られる重合体の赤外吸収スペ
クトルは、3600em  付近に、Cr−0H130
50cm’付近に1440cm’付近にP−C(フェニ
ル基)、1100−1200cm−1付近に o−p−
oに基づく吸収を示す。
又、得られた重合体中の金属とリンとの含有量の比は、
元素分析(ICPシ)析)の結果、はぼ1:2である一
ifが判明した。
以」二の事実から、本発明の重合体を構成する基本単位
は下記の++’M造式で表されると予想される。
0PRIR2(0) (但し、ここでR1及びR2は、アルキル基、アリール
基、アルコキシ基、アリールオキシ基を表し、Mは金属
原子を表す) 又、1ン亥l−重合体はテI・ラヒドロフラン溺の−a
機溶媒にi’+J溶で、造膜性を有する事から、該重合
体はl−記の(111−造式て表される構込弔位の連鎖
からなる、分岐を有するか線状の高分子であるりtがわ
かる。
[実施例] 以ド、実施例により本発明を説明するが、これは(1・
1等本発明を限定するものではない。尚、本発明の重合
体の同定及び定性に用いた分+fi方法及び簑件を以下
に記す。
(1)粘度A1り定、及びHu g g i n s定
V (k ’ )の1:1算 ポリマーのHu g g i n s定数(k’)の計
算は下記の式により行−〕だ。
又、」二足の計算に必要な比粘度ηSp、及び極限粘度
[η]はウベローデ型粘度計を用い、溶媒にテトラヒド
ロフランを用い、25℃で測定した溶媒の落下時間T。
(秒)、及び重合体溶液の落下時間T (秒)から下記
の式を用いて計算した。
η  −T  、、/T。
sp        5 (2)有機元素う)祈 機種 ヤナギモト製作所製 CHN  C0RDERMT−3元素分析装置測定方法
  サンプルm 2.0〜2. 5mg(3)ICP 
(誘導結合プラズマ発光分光分υ′i′)1i  セイ
コーエレクトロニクス製 プラズマ スペクトロメータ 5PSI100RF  
ジェネレータ Hr’P  2500F実施例 1 冷却管、層下ロート、窒素・9人管を取り付けた4「1
フラスコに、マグネッチックスターラーを入れ、ジフェ
ニルホスフィン酸8.9グラムと水酸化/ツリウム2.
7グラムを仕込み、撹拌下で、エタノール80m1に溶
解させて、ジフェニルホスフィン酸カリウム塩のエタノ
ール溶液を得た。この溶液を窒素置換し、窒素気流下で
30分間還流し、室l晶まで冷却後、溶存酸素を除いた
ナトうしドロフラン800m1をホスフィン酸カリウム
塩の溶液に加えた。次に、滴下ロートに塩化第一クロム
242グラム、及び水酸化塩化クロム0.77グラムの
水溶液を注入した。窒素気流下で、滴下ロー1・から塩
化クロム及び水酸化塩化クロムの混合溶i(kを滴ドし
た。滴下終了後、約1分でピンク色のホスフィナトクロ
ムが沈殿した。24時間後、窒素19人をII゛、め、
イオン交換水100mfを加え、反応系に空気を導入し
た。24時間、撹拌して空気酸化させ、酸化オリゴマー
溶液を1!)た。得られた酸化オリゴマーを口過し、水
及びエタノールで洗浄した後、50℃で乾燥し、9.6
グラム(収率90.2%)の精製オリゴマーをjりた。
得られたオリゴマーをクロロホルムに溶解させた(濃度
1.5g/dl)後、61℃で20時間、重合を行−)
た。11)られたポリマー溶液を濃縮し1、エタノール
で再沈精製し、粉末状ポリマーをiIIた。
このポリマーの極限粘度[η]は0.17であった。又
、HIJ g g i n s定数(k゛)を計算し、
1.6の値を得た。
この重合体を再沈精製し、IR分析、元素分析、ICP
分析を行なった。I CP分析の結果、該重合体中のC
rとPの比は、はぼ1:2であり、理論値と良好な一致
を示した。更に、表2に示17たように元素分析値は理
論値とほぼ一致し1、赤外吸収スペクi・ルし、仮定し
た構造と矛盾しないピークを示した。
実施例 2 実施例1で得られたオリゴマーをベンゼンに溶解させ、
濃度1.5g/diの溶液とした。この溶液を80℃で
加熱下、20時間、溶液重合した。
重合後、反応溶液を濃縮した後、エタノールで再沈精製
して精製ポリマーを得た。このポリマーの極限粘度[η
]は、0.15であった。又、ポリマーの粘度1111
1定から計算したHuggins定数(lc’)は2.
5であった。
この正合体を再沈精製し、IR分析、元素分析、ICP
分析を行なった。ICP分析の結果、該重合体中のCr
とPの比は、はぼ1:2であり理論値と良好な一致を示
した。更に、表2に示したように元素分)17値は理論
値とほぼ一致し、赤外吸収スペク)・ルも、仮定した構
造と矛盾しないピークを示した。
実施例 3 実施例1て得られたオリゴマーをモノクロロベンセンに
溶解させ、濃度1.5g/diの溶液とした。この溶液
を100°Cで20時間、加熱下で溶液重合した。重合
後、反応溶液を濃縮した後、エタノールで再沈精製して
粉末状ポリマーを得た。
このポリマーの極限粘度[η]は0.19であつた。ま
た、Huggins定数(ko)を計算し、1.4の値
を得た。
この重合体を再沈精製し、IR分析、元素分析、ICP
分析を行なった。ICP分析の結果、該重合体中のCr
とPの比は、はぼ1:2であり理論値と良好な一致を示
した。更に、表2に示したように元素分析値は理論値と
ほぼ一致し、赤外吸収スペクトルも、仮定した構造と矛
盾しないピークを示した。
比較例 1 冷却管、滴下ロート、窒素導入管を取り付けた40フラ
スコに、マグネッチックスクーラーを入れ、ジフェニル
ホスフィン酸8.9グラムと水酸化カリウム2.7グラ
ムを仕込みエタノール80m1に溶解させて、ジフェニ
ルホスフィン酸カリウム塩のエタノール溶液を得た。こ
の溶液を窒素置換し、窒素気流下で30分間遠流し、室
温まで6却後、溶存酸素を除いたテトラヒドロフラン8
00m1をホスフィン酸カリウム塩溶液に加えた。
次いで、滴下ロートに塩化第−クロム2,51グラムの
水溶液を注入し、窒素気流下で、滴下ロートから塩化ク
ロム溶液を滴下した。滴下終了後、約1分でピンク色の
ホスフィナトクロムが沈殿した。24時間後、窒素導入
を止め、イオン交換水100+nlを加え、反応系に空
気を導入した。
24時間、撹拌して空気酸化させ酸化オリゴマー溶液を
得た。得られた酸化オリゴマーを口過し、水及びエタノ
ールで洗浄した後、50℃で乾燥し、9.2グラム(収
率86,2%)の精製オリゴマーを得た。
?11られだオリゴマーをモノクロロベンゼンに溶解さ
せた(濃度1.5g/di)後、100℃で24時間、
重合を行った。得られたポリマー溶液を濃縮し、エタノ
ールで再沈精製し、粉末状ポリマーを得た。このポリマ
ーの極限粘度[η]は0.232であった。又、粘度i
’lll+定の結果からH−uggins定数(1(’
)を計算し、0.19の値を得た。Huggins定数
は、実施例1及び2で得られた値に比べ、1桁小さく、
このポリマーが低分岐度である事を示していた。
この重合体を再沈精製し、IR分析、元素分析、ICP
分析を行なった。ICP分析の結果、該重合体中のCr
とPの比は、はぼ1:2であり理論値と良好な一致を示
した。更に、表2に示したように元素分析値は理論値と
ほぼ一致し、赤外吸収スペクトルも、仮定した構造と矛
盾しないピークを示した。
比較例 2〜4 重合時間を変えた以外は、全て比較例1と同じ条件で重
合を行い、粘度をΔpj定し、表1に示したHuggi
ns定数(ko)を得た。比較例1と同様に、比較例2
〜4で得られたポリマーのH−L1ggins定数(k
o)は、各々0.39.0.43.0.43であり、実
施例1及び2で得られたポリマーに比べ1桁小さく、低
分岐度のポリマーである事を示していた。
比較例2〜4で得られた重合体を再沈精製し、IR分析
、元素分析、ICP分析を行なった。
ICP分析の結果、該重合体中のCrとPの比は、はぼ
1:2であり理論値と良好な一致を示した。
更に、表2に示したように元素分析値は理論値とほぼ一
致し、赤A吸収スペクトルも、仮定した構造と矛盾しな
いピークを示した。
[発明の効果] 本発明の重合方法より、高分岐度のポリメタルオルガノ
ホスフィネ−1・が得られる。得られた重合体は、従来
の低分岐PMPに比べ成膜性、力学的強度が向−卜する

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)下記の一般式(1) ▲数式、化学式、表等があります▼(1) (但し、Mは3価のCr、或いはFeを表わし、R^1
    及びR^2はアルキル基、アリール基、アルコキシ基、
    アリールオキシ基から選ばれる有機基を表わし、矢印は
    金属Mへの配位結合を表す)で表わされる構造単位から
    なり、極限粘度[η]が0.04から1.0の範囲にあ
    り、下記の(2)▲数式、化学式、表等があります▼(
    2) (但し、[η]_s_p、及びcは各々、重合体溶液の
    極限粘度、比粘度、及び濃度を表わす)で定義されるH
    uggins定数(k’)が1.4から2.5の範囲に
    ある事を特徴とするポリメタルオルガノホスフィネート
    重合体。 2)下記一般式(3) M(OH)X_2(3) (但し、Mは3価のCr或いはFeを表わし、XはCl
    、Br、Iから選ばれるハロゲンイオンを表す。)で表
    される水酸化金属ハライドをモル%で0.03から5.
    0%含有する、下記一般式(4) MY_2(4) (但し、Mは2価のCr或いはFeを表わし、YはCl
    、Br、Iから選ばれるハロゲンイオンを表す。)で表
    される金属ハライドの溶液と、下記一般式(5) R^1R^2P(O)OZ(5) (但し、R^1及びR^2はアルキル基、アルコキシ基
    、アリール基及びアリールオキシ基から独立に選ばれる
    有機基を表わし、Zはナトリウム、カリウム、リチウム
    から選ばれるアルカリ金属を表わす。)の溶液を反応さ
    せて得られるメタルビスオルガノホスフィネートオリゴ
    マーを酸化安定化し、該オリゴマーを加熱下で溶液重合
    することからなる分岐を有するポリメタルオルガノホス
    フィネートの製造方法。
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