JPH0296543A - ビフェニル−4,4’−ジオールの製法 - Google Patents

ビフェニル−4,4’−ジオールの製法

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JPH0296543A
JPH0296543A JP24423388A JP24423388A JPH0296543A JP H0296543 A JPH0296543 A JP H0296543A JP 24423388 A JP24423388 A JP 24423388A JP 24423388 A JP24423388 A JP 24423388A JP H0296543 A JPH0296543 A JP H0296543A
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Tsukasa Ogawa
司 小川
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久保 雅滋
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (シI:業上のfり用分野) 本発明は、ビフェニル−4,4° −ジオール(以下、
4,4°−BPDOと略記する)の製造方法に関する。
44° −BPDOはエンジニアプラスチックスのモノ
マーとして、また、高分子材料の酸化防止剤として有用
な化合物である。
(従来の技術) 4.4°−ジアルコキシビフェニル(以下、4゜4・ 
−DABPと略す。)を脱アルキル反応させて4,4・
 −BPDOを製造する方法としては、ワッツ(M、 
 L、 Wa t t s )らにより、4.4Iジメ
トキシビフエニルを塩化メチレン中、三臭化ホウ素と反
応させ86%の収率で4.4’ −BPDOを得た旨が
報告されているのみである[ケミストリー アンド イ
ンダストリー (ロンドン)(Chem、Ind、 (
London)。
1963、(41)、1658)]。
また、一般に類似のアリルエーテル開裂反応の報告例と
しては、臭化水素、ヨウ化水素、トリフルオロ酢酸、濃
塩酸、塩化アルミニウム、臭化アルミニウム等の酸によ
る開裂反応や、水酸化カリウム、グリニヤール試薬等の
塩基または有機金属試薬による反応が公知である。
(発明が解決しようとする課題) 本発明者らは、4.4’−DABPから、4゜4゛−B
PDOを製造する方法を開発すべく、4゜4’  −D
ABPを酢酸溶媒中でハロゲン化水素による脱アルキル
化する方法を鋭意検討したが、4゜4=−DABPの反
応転化率は高いものの、4−ヒドロキシ−4°−アセト
キシビフェニル、4゜4′ −ジアセトキシビフェニル
等のアセトキシ化された副生物が多く生成し、4.4’
  −BPDOの選択率及び収率は低いものであった。
(課題を解決するための手段) 上記のような現状に鑑み、本発明者らは、4゜4・ −
DABPをハロゲン化水素で脱アルキル化して、4.4
″ −BPDOを製造する方法を更に鋭意検討した結果
、水を一定量含む脂肪族カルボン酸溶媒中で反応を行う
と、4.4’ −DABPの反応転化速度は変わらず、
アセトキシル化等の副反応が著しく抑制され4.4’ 
−BPDOを高い選択性と収率で得られる事を見出だし
、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は一般式(1)で表される4、4′DAB
P (ここでRおよびRoは炭素数1ないし15の脂肪族炭
化水素基であり、RとRoは同一あるいは異なる基を示
す)を水を1〜50重量%含有する脂肪族カルボン酸溶
媒中で、 一般式    HX         (2)(式中、
−Xは塩素、臭素、よう素のいずれかを示す。)で示さ
れるハロゲン化水素と反応させることを特徴とする4、
4° −BPDOの製法を提供するものである。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明による4、4’ −DABPの脱アルキル反応は
水を含有する脂肪族カルボン酸溶媒中で、塩素、臭素、
よう素のいずれかを含むハロゲン化水素と反応させるこ
とにより達成される。
本発明の方法によりアセトキシル化等の副反応か抑制さ
れる理由は必ずしも明確でないが、溶媒中に水を添加す
ることにより、生成した4、4・BPDOと酢酸とのエ
ステル化反応の手指を原糸にずらすため達成できている
と考えられる。
本発明で述べる4、4・ =DABPのアルコキシル中
のアルキル基とは、炭素数1ないし15の脂肪族炭化水
素基であり、具体的にはメチル基、エチル基、ノルマル
プロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソ
ブチル基、ターシャリブチル基等が挙げられ、二つのア
ルキル基は同一でも異なっていてもよい。更に具体的に
は4.4゜−DABPの例として4.4′ −ジメトキ
シビフェニル、4−エトキシ−4′ −メトキシビフェ
ニル、4,4° −ジェトキシビフェニル等がある。
また、本発明で用いるハロゲン化水素は塩化水素酸、臭
化水素酸、よう化水素酸であるが、中でも取扱上での容
易さと反応性、経済性の面から塩化水素酸および臭化水
素酸が最も好ましい。フッ化水素酸は超強酸であるので
反応に悪影響を及はし、好ましくない。ハロゲン化水素
の使用量は4.4′−DABPに対し2〜60倍モルが
好ましく、2化モル未満では高い転化率は望めず、60
倍モルを越えても転化率向上の期待は薄く、経詩的でな
い。本発明でいう脂肪族カルボン酸溶媒とは、炭素数1
0以下の脂肪族カルボン酸であり、具体的には、蟻酸、
酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉苧酸、イソ吉
菫酸、カプロン酸、2−エチル酪酸、2−エチルヘキサ
ン酸等が挙げられる。
中でも、容易に入手でき安価である酢酸及びプロピオン
酸が最も好ましい。本発明を特徴づける水の量は、溶媒
全重量に対し、1〜50重量96、更に好ましくは1〜
20重量%である。その理由は、1重量%未満の水の量
では4.4・−BPDOのアセトキシル化を抑制するこ
とが困難であり、水の量が50重量%を越えると脱アル
キルの反応速度が皆しく低下するためである。4.4・
 −DAB P 6度は、溶媒に対するハロゲン化水素
の溶解量より定められ、経済性及び反応性の点より、通
常0.1〜5mol/j程度である。反応温度は、低温
では反応し難く、高温では副反応や生成物の分解等が見
られるため、通常約30℃以上好ましくは約50℃ない
し200℃である。反応圧力は常圧でも加圧でもよく、
時間は反応温度等により変わりうるが、通常0.5ない
し50時間で実施できる。分離回収方法は反応液に4.
4’ −BPDoの貧溶剤を添加する事により晶析させ
濾過する方法、溶媒を完全に留去する方法等があるが、
特にこれらに限定されるものではない。このようにして
実質上純度99.9%の4.4’ −BPDOをほぼ定
量的に得ることができる。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、4,
4°−DABPから4,4°−BPDOを極めて高い選
択性と収率で製造することができる。また本発明で得ら
れる4、4° −BPDOは他の製法でjMられる4、
4° −BPDOに比べて非常に純度が高く、特別な精
製は不要である。
従って本発明を実施することにより、品質のすぐれた4
、4’ −BPDOを工業的に有利に製造することが出
来る。
(実施例) 以下、実施例をもって本発明を更に詳しく説明するが、
本発明はこれらの実施例に同等限定されるものではない
実施例1 50dのガラス容器に4,4° −ジメトキシビフェニ
ル(以下、4.4’ −DMBPと略記する)214L
I1g (1,0mmo l) 、酢酸5.2g。
HB r4B5mg (6,0mmo l ) 、水5
51 l!1gを住込み、封管後180℃、8時間加熱
下に反応した。反応後、反応溶媒を留去し、残渣をメチ
ルイソブチルケトンに溶かし水洗した。このメチルイソ
ブチルケトン溶液についてガスクロマ!・グラフィー分
析をしたところ、4.4=  −BPDO185,6a
+g、4.4° −DMBPの一つのメチル基のみが脱
アルキル化した中間体4−ヒドロ午シー4・−メトキシ
ビフェニル(以下、4.4’HM B Pと略記する)
0.2fl1gの生成が認められた。
これは、4.4’  −DMBPの反応転化率は100
%、4.4″−BPDOの収率は99,996に相当す
る。
尚アセトキシ置換体の生成は全く認められなかった。
実施例2〜12 表1に示した条件で実施例1と同様にして反応を行った
。尚、実施例6〜8はガラス容器を封管せず、常圧下で
反応を実施した。得られた結果を表2に示す。いずれの
実施例においても、アセトキシ置換体の生成は全く認め
られなかった。
比較例1 溶媒中に水を含まない以外は、実施例1と同様にして反
応を行った。これは、酢酸の含水率が0%に相当する。
反応後、反応溶媒を留去し、残渣をメチルイソブチルケ
トンに溶かし水洗した。このメチルイソブチルケトン溶
液についてガスクロマトグラフィー分析をしたところ4
,4″−BPDO74,5mg、4−ヒドロキシ−4゛
 −アセトキシビフェニル(以下、4.4°−HAcB
Pと略記する)85.6mg、4.4° −ジアセトキ
シビフェニル(以下、4,4・−DAcBPと略記する
)21.5mg、他不明成分34.8αgの生成が認め
られた。
これは、4.4’ −DMBPの反応転化率は1009
6.4,4°−BPDOの収率は40.096.4,4
°−HAcBPの収率は37.2%、4.4°−DAc
BPの収率は7.9%に相当する。
比較例2 水の仕込み量が6.74gである以外は実施例1と同様
にして、反応を行った。これは、酢酸の含水率が56.
5%に相当する。反応後、溶媒を留去し、残渣をメチル
イソブチルケトンに溶かし水洗した。このメチルイソブ
チルケトン溶液についてガスクロマトグラフィー分析を
したところ4゜4’−BPDO29,8mg、4.4’
 −HMBP88.8mgの生成が認められた。
これは、4,4゛ −DMBPの反応転化率は60.9
%、4,4° −BPDOの収率は16.1%、4,4
°−HMBPの収率44.8%に相当し、アセトキシ置
換体の生成は全く認められなかったものの4.4″−D
MBPの反応転化率は極めて低いものであった。
特許出願人   東ソー株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 一般式(1)で表される4,4’−ジアルコキシビフェ
    ニル ▲数式、化学式、表等があります▼(1) (ここでRおよびR’は炭素数1ないし15の脂肪族炭
    化水素基であり、RとR’は同一あるいは異なる基を示
    す) を水を1〜50重量%含有する脂肪族カルボン酸溶媒中
    で、 一般式 HX(2) (式中、Xは塩素、臭素、よう素のいずれかを示す。)
    で示されるハロゲン化水素と反応させることを特徴とす
    るビフェニル−4,4,’−ジオールの製法。
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