JPH0296513A

JPH0296513A - 入浴剤の製造法

Info

Publication number: JPH0296513A
Application number: JP63245324A
Authority: JP
Inventors: Tazuro Fukuchi; 福地　多津郎
Original assignee: KAMINE KAGAKU KENKYUSHO KK
Current assignee: KAMINE KAGAKU KENKYUSHO KK
Priority date: 1988-09-29
Filing date: 1988-09-29
Publication date: 1990-04-09

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】「産業上の利用分野」本発明は、ｉ葉（ヨモギの葉）を原料とする入浴剤の製
造法に関する。

［従来の技術Ｊヨモギは、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国本土など
に分布して自生するキク科の野生植物である。ヨモギは
、その葉の裏に生えた毛からもぐさを作る原料として古
くから利用されている。

又葉（かいよう）と呼ばれるヨモギの葉には、精油のシ
ネオールやアルファツヨン、セスキテルペンが含まれて
おり、さらにアデニン、コリンなとも含まれている。そ
して、交葉は、健胃、貧血、下痢止め、動悸などに効（
生薬として利用されている。

また、Ｍ’Ｊは、ヨモギ風呂として入浴剤にも利用され
ており、腰痛、腹痛、痔の痛み、リウマチ痛、疲労回復
、冷え症、肩こりなどの治療に効果があることが認めら
れている。

ヨモギ風呂を作る場合、風呂１回分に干した文集を通常
３００ｇ程度必要とする。すなわち、干した文集３００
ｇ程度を木綿の袋に入れ、水のうちから風呂に入れて沸
かすようにしている。

［発明が解決しようとする課題」従来は、ヨモギ風呂を作るに際して文集をそのまま用い
ていたので、文集を上記のように多量に使用しないと充
分な効果が得られなかった。これは、風呂の温度が最高
でも４５℃に達するにすぎないので、文集の有効成分を
充分に浸出させることができなかったためである。

そこで１本発明者は、文集に含まれる有効成分をより高
温の熱水で抽出し、この抽出液から入浴剤を調製しよう
と試みた。

しかしながら、上記抽出液には、コロイド状の有色（茶
色）の不純物がかなり存在するため、このまま浴温中に
投入すると、湯が汚れて心理的に不快になり、爽快な入
浴気分が阻害されるという新たな問題が生じることがわ
かった。

したがって１本発明の目的は、文集の有効成分が充分に
抽出され、かつ、有色の不純物が除去された入浴剤の製
造法を提供することにある。

「課題を解決するための手段」上記目的を達成するため、本発明による入浴剤の製造法
は、文集（ヨモギの葉）を熱水または含水アルコールで
抽出し、この抽出液に水酸化カルシウムを添加混合して
沈殿物を除去することを添加混合する。

以下、本発明についてその好ましい態様を挙げてさらに
詳細に説明する。

原料としては、文集（ヨモギの葉）が利用されるが、ヨ
モギとしては、才才ヨモギ、チョウセンヨモギ、カツラ
ヨモギなどのヨモギに類似する植物も使用できる。文集
は、干した葉であっても生の葉であってもよい。

抽出液としては、熱水または含水アルコールが使用され
る。ここでアルコールとは、メタノール、エタノール、
プロパツール、ブタノール、グリセリンなどの水溶性ア
ルコールを意味し、特にはエタノールが好ましい、含水
アルコールを用いる場合、アルコール含有量は３０〜７
０容量％であることが好ましい。

本発明では、文集を上記抽出液で抽出するのであるが、
熱水を用いる場合の抽出温度は５０℃以上であることが
好ましく、これによって文集の有効成分を効果的に抽出
することができる。また、含水アルコールを用いる場合
の抽出温度は、常温以上、例えば１５℃以上であればよ
い、含水アルコールの場合は、抽出温度をそれほど高め
なくてもアルコールの作用により文集の有効成分を効果
的に抽出することができる。抽出時間は、抽出温度など
によって異なるが、通常０．５〜３時間とすることが好
ましい、なお、文集に対する熱水または含水アルコール
の重量比は、ｌ：３〜１［１程度が好ましい。

抽出液は水酸化カルシウムによって処理されるが、この
処理前または処理後に抽出液′を濃縮することが好まし
い、ｒａ縮は、抽出液の容量がｌ／３〜１）５程度にな
るように行なうことが好ましい。

抽出液中には前述したようにコロイド状の有色の不純物
が含まれているので、このような不純物を除去するため
、抽出液に水酸化カルシウムを添加し撹拌する。水酸化
カルシウムは、抽出液中の有効成分には殆ど作用せず、
不純物のみを選択的に吸着し沈殿させる。そして、抽出
液から遠心分離、濾過等の方法で沈殿物を除去すること
により、抽出液中の有色の不純物を除いて脱色すること
ができる。この場合、水酸化カルシウムの添加量は０．
１−１重量％とすることが好ましい、水酸化カルシウム
の添加量を多くするほどより完全に脱色することができ
る。

なお１本発明者は、水酸化カルシウム以外の他の吸着剤
についても実験を行なってみたが１例えば骨炭、活性炭
は文集の有効成分を吸着してしまい、しかも不純物の処
理効果が全くない、また、酸性白土、活性白土、ベント
ナイト、セライトなども不純物の処理効果が全くなかっ
た。

また、本発明における水酸化カルシウム処理は、砂＄７
７ｉ精製における炭酸法に似ているが次の点で相違する
。すなわち、炭酸法では、水酸化カルシウムまたは酸化
カルシウムを添加した後、炭酸ガスを吹き込んで溶解懸
濁している水酸化カルシウムを炭酸カルシウムの沈殿と
して除去するのであるが１本発明では、炭酸ガスの吹き
込みを行なわず、溶解している水酸化カルシウムを不純
物と共に沈殿除去するのである。すなわち、溶解した水
酸化カルシウムは比較的少量であるので、酸性Ｉ１１の
不純物と中和して沈殿除去されるのである。

因に、本発明において水酸化カルシウムを添加した後に
炭酸ガスの吹き込みを行なっても不純物の除去効果は少
ない。

こうして抽出液中から有色の不純物を除去することによ
り、本発明の入浴剤を調製することができる。この処理
液は、そのままあるいはさらに濃縮してγ夜状の入浴剤
とすることもでき、又ブ【ノードライなどの方法で乾燥
、粉末化して粉末状の入浴剤としてもよい。液状の入浴
剤とする場合には、例えばエタノール、グリセリンなど
の有機溶剤を５〜９５％程度含有させることが好ましい
。

また、本発明による入浴剤には、−射的な温泉の含有成
分である、例えば無水硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリ
ウム、塩化大トリウム、無水チオ硫酸ナトリウムなどの
他の有効成分を添加することもできる。これらの成分は
、血管を拡張して血行を促進し、新陳代謝を活発にして
体をほぐすなどの温泉効果を高める作用を有している０
本発明では、これらの他の有効成分を添加することによ
り、文責から抽出された有効成分との相乗効果を得るこ
ともできる。なお、これらの他の有効成分の添加量は、
又葉から抽出した成分に対して池の有効成分を３〜ｌＯ
倍程度（ただし乾物重量比）とすることが好ましい。

さらに１本発明による入浴剤を粉末状として調製した場
合には、例えば乳糖、グルコース、澱粉なとの呟形剤を
添加してもよい。

「作用および効果」本発明の製造方法によれば、熱水または含水アルコール
を用いて抽出するので、文責に含まれる有効成分を効果
的に抽出することができる。因に、文責をそのまま入浴
剤として用いる場合に比べると、Ｉ１５〜１／１０の量
の文責で同型の有効成分を抽出することができる。した
がって、原料である又葉を節約して同等な効果を有する
入浴剤の製造が可能となる。

また、抽出液に水酸化カルシウムを添加混合して沈殿物
を除去することにより、有色（茶色）の不純物を選択的
に除去することかできる。その結果、入浴剤として用い
たときに浴湯が着色されることがなくなり、入浴気分が
阻害されることを防止できる。

「実施例」実施例１干した文責１ｋｇに温度８０℃の熱水１２Ｉ２を加えて
約２時間抽出を行なった。これを濾過して抽出液＋Ｏｆ
ｆを得た。この抽出液ＩＯρに水酸化カルシウム１００
ｇを添加し、攪拌後濾過した。この処理液を５００ｍ、
９まで濃縮した。濃縮液に炭酸水素ナトリウム、無水硫
酸ナトリウム、塩化ナトリウムを各２５０ｇずつ添加混
合し、これを真空乾燥機で乾燥した後、細粒に粉砕して
入浴剤を得た。

この入浴剤を１回分の風呂に２０ｇｆｆ１解したところ
、浴場の着色は殆ど生じなかった。

実施例２干した文責１ｋｇに、温度５０℃の５０％（Ｖ／Ｖｌエ
タノール水７容Ｍｌｉを加えて、約１時間抽出を行なっ
た。これを濾過して抽出液１０ｆｆを１１だ、この抽出
液１０βを蒸留してエタノールを除去し、さらに２ｅま
でａ縮した。この濃縮ｆｉ２Ｉ２に水酸化カルシウム１
００ｇを添加し、撹拌後濾過した。この濾過液に炭酸水
素ナトリウム、無水硫酸ナトリウム、塩化ナトリウムを
各２５０ｇずつ添加混合し、スプレードライ法で粉末化
して細粒状の入浴剤を得た。

この入浴剤を１回分の風呂に２０ｇ溶解したところ、浴
湯の着色は殆ど生じなかった。

実施例３干した文責１ｋｇに温度８０℃の熱水１２βを加えて約
２時間抽出を行なった。これを濾過して抽出液ｌＯｅを
得た。この抽出液Ｉｌｌに水酸化カルシウム１００ｇを
添加し、攪拌後濾過した。この処理液を５００ｍ１まで
濃縮した。この濃縮ｔｉ５００＋ｌにエタノール５００
ｍβを添加混合し、液体状の入浴剤を得た。

この入浴剤を１回分の風呂に３０　ｍｌ溶解したところ
、浴湯の着色は殆ど生じなかった。

特許出願人　株式会社力ミネ化学研究所同代理人　弁理
士　松井　茂

Claims

【特許請求の範囲】

（１）艾葉（ヨモギの葉）を熱水または含水アルコール
で抽出し、この抽出液に水酸化カルシウムを添加混合し
て沈殿物を除去することを特徴とする入浴剤の製造法。
（２）前記抽出液を濃縮した後、水酸化カルシウムを添
加混合する特許請求の範囲第１項記載の入浴剤の製造法
。
（３）前記抽出液に水酸化カルシウムを添加混合して沈
殿物を除去した後、この抽出液を濃縮する特許請求の範
囲第１項記載の入浴剤の製造法。
（４）最終的に得られた抽出液を乾燥、粉末化する特許
請求の範囲第１〜３項のいずれか１つに記載の入浴剤の
製造法。
（５）前記熱水による抽出温度を５０℃以上とする特許
請求の範囲第１〜４項のいずれか１つに記載の入浴剤の
製造法。
（６）前記含水アルコールよる抽出温度を１５℃以上と
する特許請求の範囲第１〜４項のいずれか１つに記載の
入浴剤の製造法。