JPH0294404A - 抵抗体 - Google Patents

抵抗体

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JPH0294404A
JPH0294404A JP63248805A JP24880588A JPH0294404A JP H0294404 A JPH0294404 A JP H0294404A JP 63248805 A JP63248805 A JP 63248805A JP 24880588 A JP24880588 A JP 24880588A JP H0294404 A JPH0294404 A JP H0294404A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、電気抵抗値のコントロールが容易〈従来の技
術〉 炭化ホウ素はサーミスタ特性を示すことが知られており
、スパッタリングで炭化ホウ素のNTCサーミスタを作
成することが行われている。
しかし、炭化ホウ素スパッタリング膜では、高い電気抵
抗値を得ることが難しいという欠点がある。
また、特開昭56−73407号、同57−10908
号、同57−10909号、同57−11811号等で
は、スパッタガス雰囲気の希ガス中に不純ガスを添加し
、基板温度を制御して炭化ホウ素のスパッタリングを行
う旨が提案されている。
しかし、これらの提案では、電気抵抗値は逆に減少し、
また不純ガス濃度と基板温度を厳密に制御しなければな
らないという欠点がある。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明の主たる目的は、電気抵抗値を増大でき、しかも
そのコントロールが容易な炭化ホウ素系抵抗体を提供す
ることにある。
〈課題を解決するための手段〉 本発明者らはこのような目的につき検討を行ったところ
、化学量論組成の炭化ホウ素84Cの組成なCリッチに
すると、容易に高い電気抵抗値を得ることができること
を見出し、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明はB/Cの原子比が1.5以上、4未
満である炭化ホウ素を含むことを特徴とする抵抗体であ
る。
〈作用〉 本発明の組成の炭化ホウ素は、容易に電気抵抗値を10
3〜108Ωの範囲で制御でき、しかも500℃程度の
高温で安定な電気抵抗値とB定数とが得られる。
く具体的構成〉 本発明における炭化ホウ素のB/Cの原子比は、1.5
以上、4未満、特に1.5〜3.7である。
このよりなり/C比では抵抗値が向上し、例えば小面積
のスパッタ膜としたときでも103〜10”Ωの範囲で
抵抗値をコントロールできる。
なお、ElliottらのARP−220012for
 Ll、S。
Atomic Enevgy Comm1ssion 
Contact、No、AT(11−1)−578Ma
y 1−Apr、30,1961によれば、B4Cに相
当量のCが固溶することが知られている。 しかし、こ
れにより、電気抵抗値が大きくなり、しかも500℃程
度にて安定なり定数をもつことは従来知られていない。
このような炭化ホウ素は、従来公知の下記のよりなり、
Cの製造方法において、原料のホウ素成分と炭素成分の
量比な変えることによって容易に製造することができる
l)元素状ホウ素と炭素の直接反応(例えば2000〜
2400℃) 2)無水ホウ酸(ホウ酸またはホウ砂)の炭素還元 3)窒化ホウ素の炭素還元 4)炭素の存在下における無水ホウ酸のMg還元(テル
ミット反応) 5)炭素の存在下における炭化水素、水素による三塩化
ホウ素の還元(気相反応) このような炭化ホウ素から本発明の抵抗体を形成するに
は種々の態様がある。
まず、第1は炭化ホウ素の粉末を用いた焼結体である。
この場合には、炭化ホウ素のみで通常の粉末冶金法に従
い焼結成型品を得てもよい。
ただ、この場合は焼結温度が2000〜2300℃と高
いため、マトリックス物質を含有させることが好ましい
この場合、特に高温用サーミスタとしては下記のよりな
組成が好適である。
マトリックス物質としてはAff、Siおよび2A族元
素の酸化物の1種以上であることが好ましい。
マトリックス物質をこのような酸化物とすることにより
、焼結性が向上し、ガラス封止等の際の発泡が減少する
このような酸化物としては、酸化アルミニウム(Ag*
 O,特にa−Aρ203)であってもよい。 あるい
は、酸化シリコン(S i 02 )  さらには種々
の量比の酸化アルミニウムー酸化シリコンであってもよ
い。 酸化シリコンを用いることによって、切断加工性
が向上し、チップ化が容易となる。 また、これらにか
え、あるいはこれらに加え、2A族元素の酸化物の1種
以上であってもよい。
2A族元素の酸化物を含有させることによって、電気抵
抗値のコントロールが容易となり、焼結体ウェハ内にて
生じる電気抵抗値の位置的なバラツキも小さくなる。 
また、切断加工も容易となる。
2A族元素(Be、Mg、Ca、Sr、Ba)の酸化物
としては、酸化マグネシウム(MgO)  酸化カルシ
ウム(Cab)  酸化ストロンチウム(SrO)  
酸化バリウム(Bad)が特に好ましい。
2A族元素の酸化物の量は、目的とする電気抵抗値に応
じマトリックス物質の0〜lOO%の範囲の中から適宜
決定すればよい。 さ らに、マトリックス物質は、A
β、Stおよび2A族元素の酸化物の1種以上に加え、
4A族元素の酸化物の1種以上を含有してもよい。
4A族元素の酸化物を含有することによって、電気抵抗
値のコントロールが容易となり、その焼結体内でのバラ
ツキも小さくなり、切断加工性も向上する。
4A族元素(Ti、Zr、Hf)の酸化物としては、酸
化チタン(Ti02)、酸化ジルコニウム(ZrO2)
が好ましい。
これら4A族元素の酸化物の量は、炭化ケイ素を炭化ホ
ウ素の含有量に対し、体積比で0.5以下、特に0.3
以下である。
これは、体積比が0.5をこえると、4A族元素の酸化
物が焼成時に、炭化ホウ素により還元されて導体性をも
ってしまい、炭化ホウ素が導体路形成物質の主体となら
ず、高温でのサーミスタ特性等やその安定性が低下する
からである。
このようなマトリックス物質を形成する酸化物焼結体の
具体例としては、α−A4□03S i 02 、ムラ
イト (3Affiz03・2SiO□) ステアタイ
ト(MgO・SiO□)、フォルステライト(2MgO
3iOa)、ジルコン(ZrOz・SiO□) 、 6
!i器(SiOa・Affi、03)、マグネシア(M
gO)   Al□03・CaO1A120s・TiO
□、BaO・Sin□等、 ”Engineering  Properties 
of CeramicsDatabook to Gu
ide Materials 5electionfo
r 5tructural Applications
 ” Battele Mem。
rial  In5titute Columbus 
Laboratries P445〜P447、P2S
5、P469、P472、P479〜P480に記載の
複合酸化物などが挙げられる。
これらの酸化物焼結体の化学式は、それぞれカッコ内に
示されるもの等であるが、化学量論的にその組成を多少
はずれてもよい。 また、その平均グレイン粒径は通常
0.1〜100戸、特にO,l〜lO−の範囲にある。
焼結体中における本発明の炭化ホウ素の含有1は、一般
に7体積%以上であればよい。
焼結体中における本発明の炭化ホウ素は、その平均粒径
は通常0.1〜15戸の範囲にあるものである。
焼結体には、さらに炭化ケイ素が含有されていてもよい
炭化ケイ素は、化学式SiCで示されるものであり、化
学量論的にその組成を多少はずれてもよい。 また、そ
の平均グレイン粒径は、通常0.1〜15−の範囲にあ
る。
ただし、炭化ケイ素の含有量は、前記マトリックス物質
の含有量に対し体積%で56体積%以下、好ましくは4
0体積%以下である。
この体積%が56体積%をこえると、抵抗値が低下し、
またガラス封止工程等で発泡が生じじ、ガラス封止によ
る素子化が困難となるからである。
また、炭化ケイ素、炭化ホウ素およびマトリックス物質
の体積%は、焼結体の切断面を鏡面加工したのち、これ
を電子顕微鏡観察し、各成分の面積%を算出し、これを
体積%とすればよい。
本発明は、これら炭化ホウ素、あるいは炭化ホウ素と炭
化ケイ素とが、マトリックス物質中にて導電路を形成し
てサーミスタ特性等を発揮するものである。 そして、
これらから形成される導電路は400℃以上の高温にて
安定で、良好なサーミスタ特性等を有するものである。
次に、前記マトリックス物質の酸化物焼結体に酸化アル
ミニウム(α−八へ20.)を適用した場合についてよ
り詳細に説明する。 この場合、組成は、上記の焼結体
を化学分析して得たwt%で示している。
酸化アルミニウム(α−A Q 203)、炭化ケイ素
(S i C)および炭化ホウ素、特にB3 Cの含有
量を、x+y+z=100wt%にて、それぞれ順にx
wt%、ywt%、zwt%とした場合、酸化アルミニ
ウム、炭化ケイ素および炭化ホウ素の組成(x、y+ 
z)が第1図に示すように、3元組成図で A (too、0.0)  B (0,0,100)C
(50,50,O)によって囲まれ、かつA点、B点、
0点およびA−C線を含まない組成範囲にある。 この
場合、好ましくは、D (95,0,5)  E (5
,0,95)C(50,50,O)、F (95,5,
O)によって囲まれた組成範囲、より好ましくは、D 
(95,0,5)  G (50,0,50)C(50
,50,O) F (95,5,O)によって囲まれた
組成範囲、特に好ましくはD (95,0,5)、H(
80,0,20)I (65,35,0) F (95
,5,O)によって囲まれた組成範囲により好ましい結
果を得る。
この際、AC線上の点は含まないものとし、特に炭化ホ
ウ素量はn線で示される5wt% (7体積%)以上と
するものである。
このような組成範囲とするのは、第1図においてA (
100,O,O)点、すなわち酸化アルミニウムあるい
はマトリックス物質100wt%となると高温でも高抵
抗となり、B (0,0,100)点、すなわち炭化ホ
ウ素100wt%となると焼結体とするのが困難となる
からであり、また′BC線より下になると、サーミスタ
素子とした時のB定数が太き(なり、焼結体とするのも
困難となるからである。
そして、DF線以下になると炭化ホウ素添加の効果によ
り所望の抵抗値を得ることができ、また、ECC線上上
なると焼結性が向上し、良好なサーミスタ特性を得るこ
とができる。
なお、E点での炭化ホウ素含有195wt%は、97体
積%に相当する。
そして、GC線以上となって、Aff203iが50w
t%以上となると焼結性はより一層良好なものとなる。
このような場合、炭化ホウ素添加の効果の一つはAβ2
0.あるいはマトリックス物質の抵抗を低下することに
ある。 そして、この抵抗低下の効果はDGCFで囲ま
れる領域内で発現し、この領域内で炭化ホウ素および/
または炭化ケイ素量が増加するにつれ抵抗値は漸減する
。 しかしGC線をこえると抵抗変化は飽和し抵抗値は
ほとんど低下しないことになる。
なお、このDHIFで囲まれる領域は、より好ましくは
J (90,0,10)、K (85゜0.15)、L
 (80,20,O)M (70゜30、O)で囲まれ
る領域(ただしLM線は含まず)となると、より一層好
ましい抵抗値が得ることができる。
以上においては、マトリックス物質としてα−An、O
,を単独で用い、a  A Q 20 s、炭化ケイ素
SiCおよび炭化ホウ素、持にB3 Cの含有量をx、
y、zとした場合の好ましい組成範囲について述べてき
た。
α−Aff、O,を他のマトリックス物質にかえて用い
る場合には、他のマトリックス物質の理論密度をρ1、
α−Ag、03の理論密度なρaをしたとき、A= 1
00/ (pn、x/p a+y+z)とすると、マト
リックス物質はAxρ1/ρa重量部、炭化ケイ素はA
、y重量部、炭化ホウ素はAz重量部用いればよい。
そして、前記第1図の点A−Mの(x + y 。
Z)に対応する(Axpwax/pa、Ay。
Az)にて決定される各組成範囲が各成分の好適な含有
重量範囲である。
このような場合、各成分の理論密度は、前記Batte
le Memorial In5titute  Co
lumbusLabovatoriesの文献に記載さ
れており、またそれから容易に計算可能である。
a−AI220−はp a=3.98g/am3B3.
Cは2.5g/cm3S L Cは3.21g/cm3
であり、この他、例えば2MgO3i Ozは3 、7
1 g/cm”等である。
また、焼結体の実測密度は、焼結体の理論密度の75%
以上、特に90〜100%、特に95〜100%である
ことが好ましい。 これにより、素子の電気抵抗値の経
時変化特性が向上する。
本発明における焼結体では、炭化ホウ素、あるいは炭化
ケイ素の一部が焼成中に酸化物に変化していてもよい。
あるいは前記酸化物の一部が炭化物に変化していてもよ
い。
ただし、酸化ホウ素の含有量は0〜1wt%で特に0.
1〜0.5wt%であることが好ましい。
酸化ホウ素、特にB203はガラス質となり、ガラス相
が増加し、低融点となり、電気抵抗のコントロールや、
焼結体の粒子径のコントロール等が困難となるからであ
る。
本発明における材料は、マトリックス物質と、導電路形
成物質として炭化ホウ素を含有するものに、さらに副成
分として3A族元素の一種以上を元素換算で好ましくは
0.01〜10wt%含有させた焼結体から構成させる
ことができる。
3A族元素は、金属単体として含有させても、化合物と
して含有させても、あるいはこれらを複合含有させても
よい。
3A族元素としては、特にY、Ceが好ましく、化合物
として含有させる場合は、これらの元素の酸化物(Y2
O2、CeOg)あるいは炭化物が好ましい。
これらの元素を元素換算で好ましくは 0.01”10wt%含有させることにより、電気抵抗
値のコントロールが容易となり、焼結体ウェハ内の電気
抵抗値の位置的バラツキが小さくなる。
また、3A族元素にかえ、あるいはこれに加え、副成分
として、鉄を好ましくは金属単体、酸化物(Fe203
)、炭化物の1種以上の形で含有させてもよい。
Feも3A族元素と同等の効果をもつ。
Feの含有量は、元素換算で0.01〜10wt%が好
ましい。
なお、鉄以外の8族元素、例えばCo、Ni、Ru等で
は、500℃以上の使用温度で酸素欠陥の量が変化しや
す(、含有量が多(なると、電気抵抗の経時劣化が生じ
る。 このため鉄以外の8族元素の金属単体、酸化物、
炭化物等の含有は排除されるものではないが、元素換算
で1 wt%以下、特に0−0.5wt%であることが
好ましい。
このような効果は、前記においてマトリックス物質につ
いて述べたように、2A族元素および4A族元素の酸化
物でも実現する。 そ して、これらの好適含有量は、
前記したように、マトリックス物質の全部または一部で
あり、しかも元素換算で0.01wt%以上であること
が好ましい。
さらに、この2A族元素および4A族元素、好ましくは
Mg、Ca、Sr、Ba、Ti、Zrの1種以上は元素
単体であっても、炭化物であってもよく、好ましくは元
素換算で0.01〜10wt%の含有量にて、抵抗値の
コントロールが容易となり、そのバラツキが小さくなる
さらに、必要に応じ、他の副成分も、例えば単体、酸化
物、炭化物等の形で含有することができる。
まず、5A族、6A族元素については、その含有に効果
はないが、必ずしもその含有は排除されるものではない
。 ただし、多量の添加はサーミスタ特性等を低下させ
るので、元素換算で10wt%、特に1wt%をこえな
いことが好ましい。
次に、lA族元素、例えばNa、Li等については特に
含有されないことが好ましい。 これはサーミスタ素子
等の抵抗体素子に電圧を印加すると、これらのイオンが
移動、拡1i女し、抵抗が経時劣化しやすいからである
。 また、ガラス封止の際に、ガラス中に、これらが拡
散しやす(、特性劣化が生じやすいからである。
lA族元素の含有量は元素換算で0〜1wt%、特にO
〜0.001 wt%であることが好ましい。
また、7A族元素の含有も好ましくない。
7A族元素は価数が変化しやす(、特性の経時変化が生
じやすいからである。
7A族元素の含有量は、元素換算で0〜1wt%、特に
0〜0.05wt%であることが好ましい。
さらに、In族、2B族も、経時変化が生じやすいので
、元素換算で0−1wt%、特に0〜0.05wt%で
あることが好ましい。
この他、B、Aβ以外の3B族元素Ga、In、Tρも
0〜1wt%程度以下含有されてもよい。
ただし、C,Si、0、N以外の4B族、5B族、6B
族、7B族元素等は特性上好ましくないので0〜1wt
%の含有量であることが好ましい。
なお、副成分としては、微量の窒化物、ケイ化物、ホウ
化物等が含有されていてもよい。
これら副成分の総計は10wt%以下であることが好ま
しい。
焼結体中におけるこれらの副成分は、化合物として含有
される場合は、化学量論的にその組成を多少はずれても
よい。 また、その平均粒径は、金属単体の場合は、通
常1〜5μsの範囲にあり、化合物の場合は、通常0.
1〜5戸の範囲にある。
さらに必要に応じ、前記の副成分あるいは焼結によりこ
れらに変化する化合物、例えば炭酸塩、有機金属化合物
等を添加する。
2A族、3A族、4A族、Feの金属単体あるいは化合
物の粉末としては、一般に平均粒径1〜5戸で、純度9
5wt%以上のものを用いる。 あるいは溶液添加して
もよい。
このような焼結体は次のようにして得られる。
所定量の酸化アルミニウム等のマトリックス物質の粉末
と炭化ホウ素粉末とをエタノール、アセトン等の溶媒を
加えてボールミル等により湿式混合する。 酸化アルミ
ニウム(八β20.)等の上記酸化物の粉末としては一
般に平均粒径0.1〜5戸で、純度99.5wt%以上
のものを用いる。
これら酸化物は、炭酸塩、有機金属化合物等の焼結によ
って酸化物になる化合物であってもよい。
炭化ホウ素粉末としては一般に平均粒径0.5〜5戸で
純度97wt%以上のものを用いる。
また、炭化ケイ素(S i C)粉末としては一般に平
均粒径0.5〜5戸で通常純度98wt%以上のものを
用いる。
溶媒量は粉末の100〜120wt%程度とする。
また、必要に応じてさらに、分散剤等を添加してもよい
その後上記混合物を室温で加圧成形し、酸素雰囲気中あ
るいは非酸化性雰囲気中で常圧焼結法、ホットプレス(
HP)焼結法、熱間静水圧(HI P)法などによりこ
の成形体を焼結した後、放冷して得られる。
加圧成形の際の圧力は、500〜2000にg/crd
程度である。
焼結時の非酸化性雰囲気としては、N2Ar、He等の
不活性ガス、H,Co、各種炭化水素など、あるいはこ
れらの混合雰囲気、さらには真空等の種々のものであっ
てよい。
常圧焼結法の場合は大気圧でよく、焼結時の温度は16
00〜1900℃、より好ましくは1750〜1800
℃で有効である。
温度が1600℃より低い場合には、長時間焼結しても
十分には緻密化せず、1900℃より高い場合は、A 
t2203等の酸化物とSiCおよび/またはB4Cと
の相互反応が激しくなるからである。
焼結時間は、通常0.5〜2時間であり、特に、175
0℃では1時間程度であることが好ましい。
HP焼結法の場合、プレス圧力は150〜250 Kg
/crtr、温度は1500〜1800℃、特に160
0〜1750℃が好ましい。
温度が1500℃より低いと、緻密な焼結体が得られず
、1800°Cより高いと、へ〇203等の上記マトリ
ックス物質と炭化ホウ素との相互反応が激しくなるから
である。
焼結時間は、一般に1〜3時間である。。
HIP焼結法の場合は、原料粉末の成形体を酸素雰囲気
中あるいは非酸化性雰囲気中(例えば、1200℃まで
真空中、その後はAr雰囲気中等が好ましい)で予備焼
結し、次いでHIP炉内でこの予備焼結体を焼結する。
 予備焼結の温度は1400〜1650℃、その時間は
1〜3時間とするのがよい。
また、HIP法における温度は1200〜1500℃、
焼結時間は1〜5時間、圧力は1000− i 500
Kg/crdであり、酸素雰囲気中あるいはAr等の不
活性雰囲気中で行えばよい。
この場合、室温で酸素ガス、Arガス等を300〜40
0Kg/crrrまで加圧し、その後、上記のように加
熱により圧力をかける。
このように作製した焼結体は、抵抗値が500℃で10
2〜107Ωcm程度であり、400〜800℃の温度
範囲で使用ないし保存しても抵抗値の変化はほとんどな
い。 また、Bの値も50〜480℃で1000〜50
00にである。
焼結体の組成比と抵゛抗率(ρ)との関係を調べると、
炭化ホウ素添加量によるρ変化が急峻でなく、組成比を
変化させることにより所望の抵抗を得ることが容易とな
る。
また、酸化アルミニウムを前記の酸化物にかえた場合は
、サーミスタチップ等として適用したとき切断加工性が
改善される。
本発明の材料においては、2A族、3A族、4A族およ
びFeから選ばれた少なくとも一種以上の元素を含有さ
せることにより電気抵抗値をコントロールできる。
上記のようにして作成した抵抗体は、サーミスタチップ
としてサーミスタ素子に適用できる。
また、これらは、バリスタ特性も発揮する。
この際には、点ABC1より好ましくは点へ〇Cで囲ま
れる領域(ただし、AC線は含まず)で良好な特性を発
揮する。
このような焼結体は、いわゆる厚膜法にて、ペーストを
印刷し、焼成することによって作製してもよい。
なお、炭化ホウ素を単独で焼結する場合、焼結温度以外
、焼成条件は前記と同様でよいが、スペーサーとして、
酸化アルミニウム等の前記マトリックス物質を用いると
、焼結温度が低下し、好ましい結果を得る。
これは、焼成に際し、酸化アルミニウムが炭化ホウ素中
に拡散することにより、焼結が促進されるのであると考
えられる。 この際、酸化アルミニウム等は炭化ホウ素
中に、10〜1000 ppm程度含有されることにな
る。
さらに、炭化ホウ素はスパッタリング膜として、サーミ
スタ、バリスタ等の抵抗体としてもよい。
ターゲットとしては、上記の炭化ホウ素の焼結体を用い
、動作圧0.3〜4Pa、投入電力200〜400W程
度で通常のスパッタリングを行えばよい。
なお、基板温度は10〜t o o o ’c程度とす
る。
〈実施例〉 以下、本発明の実施例を揚げ、本発明をさらに詳細に説
明する。
実施例1 元素状ホウ素と炭素とを用い、これを種々の混合比で混
合し、2300 ’Cの温度で反応させ、粉砕し、B/
Cの1なる組成の粒径0.5〜2.0−の炭化ホウ素を
得た。
このものをプレス圧力200〜300 kg/cm2、焼結温度1500〜1800℃でホット
プレス焼結した。 この際、スペーサーとしてA e 
20−成形体を用い、厚さ10mm、A Q x O−
含有量100 ppmの炭化ホウ素ターゲットを得た。
X線回折の結果、ターゲット中には、B4CとCの存在
が確認された。
このターゲットを用い、Aff、O,基板上にスパッタ
リングを行い、2戸の厚さの薄膜を形成した。
スパッタリング条件は、高周波電力300W、Ar雰囲
気、動作圧力IPa、基板温度700℃とした。
膜のB/Cの原子比と抵抗値を表1に示す。
表 B/C 抵抗値(Ω) 4、 0        1. 0XIO”3、 7 
       3. 8X10”3、 5      
  6.  oXlo”3、 0        2.
 0XIO’2、 0        3. 5X10
’1、 5        8. 0XIO’表1に示
される結果から、本発明・の炭化ホウ素膜は抵抗値が格
段と向上することがわかる。
実施例2 平均粒径142IJJIIのAff20s(純度99.
9wt%以上)、下記表2に示される組成の平均粒径1
.2μsの炭化ホウ素および平均粒径1.0戸のSiC
(純度99.5wt%以上)を、表2に示すような割合
で秤量し、アセトンを用いてボールミルにて20時時間
式混合した。
混合したスラリーを乾燥造粒し、内径77mmの黒鉛型
に充填した。 これをAr雰囲気または真空(10−”
Torrl中で表2に示される焼結温度で、プレス圧力
200〜300Kg/cばでポットプレス焼結を行った
冷却後、それぞれの焼結体を型から取り出し、#200
ダイヤモンド砥石にて加工し、0.75x0.75X0
.5mmにチップ化した。
これらのチップ化したものについて、所定の方法で電極
付けを行って、500°Cにおける抵抗値(Ω)および
サーミスタ定数Bを測定した。
また1、500℃−3000時間での なお、組成の体積%は、焼結体の表面を鏡面研磨して、
この電子顕微鏡写真から算出したものである。
ΔR変化量]を測定した。
これらの結果を表2に示す。
なお、表2には焼結体の密度の理論密度に対する密度比
(%)が示される。
表2に示される結果から、本発明の効果があきらかであ
る。
実施例3 実施例2の本発明の試料2〜6において、サーミスタ材
料中の八ρ203を同容量の3Aβ203・2 S i
 O2 2M g O−S i O2 MgO BaO−Aj2z O,・2SiO7 2CaO−8iO2 2CaO−Aj2* 03−sio2 2Mg0・2Aβ203 ・5 S i O2SrO’
AQz Ox  ’2SiOzB ao ’ Afl□
0s CaO’ 2AQ2 O3 MgO−Aρ203 にそれぞれ置き換えるほかは、同様にして種々の試料を
作製した。
これらの実測密度と理論密度の比は、90〜100%で
あり、炭化ホウ素の体積%は試料2〜6とほぼ同一であ
った。 このような試料について切断加工性を調べた。
この結果、本実施例の試料は実施例1の試料より切断加
工性が向上していることが確認された。
また、実施例1と同様の項目について特性を調べたとこ
ろ、同等の結果が得られた。
実施例4 実施例2の本発明のサンプルに、 M g COs   Ca COs   S r CO
5BaCos 、Y20s 、Ti0z 、Zr0z、
Fea OaまたはCeO□を添加して、それぞれの酸
化物を0.2wt%含有させたところ、抵抗の変動係数
が低下した。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明における抵抗体の組成の1例を示す組
成3元図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)B/Cの原子比が1.5以上、4未満である炭化
    ホウ素を含むことを特徴とする抵抗体。
  2. (2)前記炭化ホウ素を含有する焼結体である請求項1
    に記載の抵抗体。
  3. (3)さらに、マトリックス物質を含有する請求項2に
    記載の抵抗体。
  4. (4)前記炭化ホウ素の薄膜である請求項1に記載の抵
    抗体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004008466A1 (ja) * 2002-07-16 2004-01-22 Murata Manufacturing Co., Ltd. 負特性サーミスタの製造方法および負特性サーミスタ
CN110483051A (zh) * 2019-09-24 2019-11-22 北京镭硼科技有限责任公司 一种密度可控富b10碳化硼陶瓷的制备方法

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