JPH0294038A - 光記録媒体 - Google Patents
光記録媒体Info
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- JPH0294038A JPH0294038A JP63244788A JP24478888A JPH0294038A JP H0294038 A JPH0294038 A JP H0294038A JP 63244788 A JP63244788 A JP 63244788A JP 24478888 A JP24478888 A JP 24478888A JP H0294038 A JPH0294038 A JP H0294038A
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Landscapes
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は光記録媒体の媒体膜に係り、特に消去速度が
大きくかつ情報記録の保存性に優れる媒体膜に関する。
大きくかつ情報記録の保存性に優れる媒体膜に関する。
近年、情報記録の高密度化、大容量化に対する要求が高
まり、国内外でその研究開発が盛んに行われているが、
とくにレーザを光源として用いる光ディスクは、従来の
磁気記録媒体に比べておよそ10〜100倍の記録密度
を有し、しがも記録、再生ヘッドと記録媒体とが非接触
状態で情報の記録。
まり、国内外でその研究開発が盛んに行われているが、
とくにレーザを光源として用いる光ディスクは、従来の
磁気記録媒体に比べておよそ10〜100倍の記録密度
を有し、しがも記録、再生ヘッドと記録媒体とが非接触
状態で情報の記録。
再生ができるために記録媒体の損傷も少なく、長寿命で
あるなどの特徴があることがら膨大な情報量を記録、再
生する手段として高密度、大容量の記録方式として有望
である。
あるなどの特徴があることがら膨大な情報量を記録、再
生する手段として高密度、大容量の記録方式として有望
である。
再生専用型は情報の読み出しのみが可能な再生専用ディ
スクであり、追記型は必要に応じて情報を記録し再生す
ることはできるが、記録した情報の消去して書き換える
ことが可能であり、コンピュータ用のデータファイルと
しての利用が望まれ最も期待の大きいものである。
スクであり、追記型は必要に応じて情報を記録し再生す
ることはできるが、記録した情報の消去して書き換える
ことが可能であり、コンピュータ用のデータファイルと
しての利用が望まれ最も期待の大きいものである。
書換え型のディスクについては、光磁気方式と相変化方
式の2つの記録方式の開発が進められているがいずれの
方式も記録材料や書込み機構などの点でなお改良の余地
が残されている。これらのうち、相変化方式は一般にレ
ーザ光をディスクの記録面に集光して加熱し、レーザ光
のパルス出力とパルス幅とを制御することによって生ず
る記録材料の相変化すなわち結晶状態から非晶質状態へ
の移行または相変化などを起こさせ、それぞれの状態に
おける反射率の違いで情報の記録と消去を行うものであ
る。この相変化方式の光ディスクの構造については図示
を省略するが、通常多くのトラッキング溝を設けた例え
ばポリカーボネートなどの基板表面に酸化シリコン等の
セラミック等よりなる保護膜を形成し、その上に記録用
の媒体膜を設け、さらにその上にセラミック等よりなる
保護膜と有機物の表面保護膜を順次堆積した構造としで
ある。また保護膜と有機物表面保護膜の間にアルミ等の
冷却膜を設ける事も行われている。冷却膜は結晶状態か
ら非晶質状態への変化の際に、溶融状態からの冷却速度
を上げるためのものであり、この際セラミック膜は断熱
層として作用する。
式の2つの記録方式の開発が進められているがいずれの
方式も記録材料や書込み機構などの点でなお改良の余地
が残されている。これらのうち、相変化方式は一般にレ
ーザ光をディスクの記録面に集光して加熱し、レーザ光
のパルス出力とパルス幅とを制御することによって生ず
る記録材料の相変化すなわち結晶状態から非晶質状態へ
の移行または相変化などを起こさせ、それぞれの状態に
おける反射率の違いで情報の記録と消去を行うものであ
る。この相変化方式の光ディスクの構造については図示
を省略するが、通常多くのトラッキング溝を設けた例え
ばポリカーボネートなどの基板表面に酸化シリコン等の
セラミック等よりなる保護膜を形成し、その上に記録用
の媒体膜を設け、さらにその上にセラミック等よりなる
保護膜と有機物の表面保護膜を順次堆積した構造としで
ある。また保護膜と有機物表面保護膜の間にアルミ等の
冷却膜を設ける事も行われている。冷却膜は結晶状態か
ら非晶質状態への変化の際に、溶融状態からの冷却速度
を上げるためのものであり、この際セラミック膜は断熱
層として作用する。
媒体の特性確保のためにはこの断熱層の厚さを最適値に
する事が肝要である。レーザ光は基板の媒体膜を有する
側と反対の面から入射させる。
する事が肝要である。レーザ光は基板の媒体膜を有する
側と反対の面から入射させる。
通常の光ディスクでは、初期状態では媒体膜を結晶状態
とし、情報記録時にはこれにレーザを照射して照射部を
溶融した後急冷して非晶質状態のスポットを形成する。
とし、情報記録時にはこれにレーザを照射して照射部を
溶融した後急冷して非晶質状態のスポットを形成する。
消去時にはこの非晶質状態のスポットをレーザによりア
ニールして結晶状態へ戻す。
ニールして結晶状態へ戻す。
相変化型の光記録媒体としては多くの材料が提案されて
いるが、このうちGeTeは、結晶状態と非晶質状態の
反射率差が大きく、記録媒体の安定性も高い事から有望
な材料と考えられている。しかし、我々の検討結果によ
れば非晶質状態のGeTe薄膜をレーザ照射により結晶
状態へ完全にアニールするには最短でも0.5μsec
を要する。この材料を用いて光ディスクを作成し、ビー
ム径が約1μmφのレーザ光により情報消去を行う場合
には、周速軸/sec以下である必要がある。一方で結
晶状態から非晶質状態への変化は、0.1〜0.2μs
ecで行う事が可能であり、光ディスクの周速を高め、
データの転送速度を高めるためには、上記の結晶状態へ
のアニール時間(消去時間)を非晶質状態への変化時間
(書込み時間)と同程度にする事が望まれていた。
いるが、このうちGeTeは、結晶状態と非晶質状態の
反射率差が大きく、記録媒体の安定性も高い事から有望
な材料と考えられている。しかし、我々の検討結果によ
れば非晶質状態のGeTe薄膜をレーザ照射により結晶
状態へ完全にアニールするには最短でも0.5μsec
を要する。この材料を用いて光ディスクを作成し、ビー
ム径が約1μmφのレーザ光により情報消去を行う場合
には、周速軸/sec以下である必要がある。一方で結
晶状態から非晶質状態への変化は、0.1〜0.2μs
ecで行う事が可能であり、光ディスクの周速を高め、
データの転送速度を高めるためには、上記の結晶状態へ
のアニール時間(消去時間)を非晶質状態への変化時間
(書込み時間)と同程度にする事が望まれていた。
また前述のように書込みの際、結晶状態の光記録材料膜
はレーザ光により加熱されて一旦溶融しこれが熱伝導に
より急冷されて非晶質状態となる。
はレーザ光により加熱されて一旦溶融しこれが熱伝導に
より急冷されて非晶質状態となる。
非晶質状態は、本質的に結晶状態に比して不安定な状態
であり、情報記録後これを長時間保存した際の保存寿命
が問題となる。GeTeの結晶化温度(10℃/min
で昇温した時に結晶化する温度)は約180℃であり、
非晶質状態は充分安定であるとされているが、前述のよ
うに約1μmφの微小スポットとした場合、室温におけ
る結晶化速度は通常よりも大きくなりさらに安定な材料
が望まれていた。
であり、情報記録後これを長時間保存した際の保存寿命
が問題となる。GeTeの結晶化温度(10℃/min
で昇温した時に結晶化する温度)は約180℃であり、
非晶質状態は充分安定であるとされているが、前述のよ
うに約1μmφの微小スポットとした場合、室温におけ
る結晶化速度は通常よりも大きくなりさらに安定な材料
が望まれていた。
この発明は上述の点に鑑みてなされその目的は媒体膜で
あるGeTeに第3金属元素を加えて溶融温度近くの高
温領域における結晶化速度を早めるとともに室温付近の
低温領域における結晶化速度をおそくして情報消去時間
が短くかつ情報記録の保存性に優れる光記録媒体を提供
することにある。
あるGeTeに第3金属元素を加えて溶融温度近くの高
温領域における結晶化速度を早めるとともに室温付近の
低温領域における結晶化速度をおそくして情報消去時間
が短くかつ情報記録の保存性に優れる光記録媒体を提供
することにある。
上述の目的はこの発明によれば媒体膜を光照射しこの媒
体膜を相変化させて情報の記録、再生、消去を行う光記
録媒体において、平均組成がGe(x)Te(y)
Cu(z)で表されかつGe組成比X(モル%)、 T
e組成比y(モル%)、 Cu組成比2 (モル%)の
値が式(I)、 (IIL (III)0.45(
x+y)≦x≦0.55 (x + y ) (I
)2≦2≦20(■) x + y + z = 100・・・・・・− (I
II )を満足する媒体膜を備えることにより達成され
る。
体膜を相変化させて情報の記録、再生、消去を行う光記
録媒体において、平均組成がGe(x)Te(y)
Cu(z)で表されかつGe組成比X(モル%)、 T
e組成比y(モル%)、 Cu組成比2 (モル%)の
値が式(I)、 (IIL (III)0.45(
x+y)≦x≦0.55 (x + y ) (I
)2≦2≦20(■) x + y + z = 100・・・・・・− (I
II )を満足する媒体膜を備えることにより達成され
る。
組成比x、y、zにつき式(1)、 (II)、
(III)を満足する領域は三角座標(x、y、z)で
表したときに第1図のA(36,0,44,0,20,
0) B(44,10゜53.90.2.0) 、C
(53,9,44,1,2,0)、D (44,0゜3
6.0.20.0) で囲まれた領域である。
(III)を満足する領域は三角座標(x、y、z)で
表したときに第1図のA(36,0,44,0,20,
0) B(44,10゜53.90.2.0) 、C
(53,9,44,1,2,0)、D (44,0゜3
6.0.20.0) で囲まれた領域である。
GeTeにCuを添加すると結晶化速度常数の活性化エ
ネルギを著しく増大させ高温領域における結晶化速度が
大きくなる。一方低温領域における結晶化速度は小さく
なる。
ネルギを著しく増大させ高温領域における結晶化速度が
大きくなる。一方低温領域における結晶化速度は小さく
なる。
次にこの発明の実施例を図面に基づいて説明する。ポリ
カーボネート製ディスク基板上にSiO保護膜、 Ge
(x) Te(y) Cu(z)媒体膜、 Si
O保護膜をRFマグネトロンスパッタにより積層させ光
記録媒体を調製した。膜厚はそれぞれ1001m。
カーボネート製ディスク基板上にSiO保護膜、 Ge
(x) Te(y) Cu(z)媒体膜、 Si
O保護膜をRFマグネトロンスパッタにより積層させ光
記録媒体を調製した。膜厚はそれぞれ1001m。
70nm、 200nmである。ディスク直径は130
mmである。
mmである。
Ge(x)、 Te(y) Cu(z)媒体膜のスパ
ッタ条件は電力120Wで行い、后ガス圧を0.6〜4
. OPaの範囲で操作するとともにGe、 Te、
Cuのチップを用いて組成比の調製を行った。
ッタ条件は電力120Wで行い、后ガス圧を0.6〜4
. OPaの範囲で操作するとともにGe、 Te、
Cuのチップを用いて組成比の調製を行った。
第2図にCu組成比2(モル%)と消去時rl至Ls)
との関係が示される。このときGe組成比X°につぃて
はx=0.50 (X十y)の式を満足するよう値が定
められる。RFマグネトロンスパッタリングで得られた
非晶質状態の媒体膜Ge(x) Te(y)Cu(z
)を含む光記録媒体に830nm、 15mWのレーザ
を所定のパルス幅で1パルス照射しレーザ反射率に1%
以上の変化を生ずる最小のパルス幅より消去時間但1を
決定することができる。C・組成比・を変化させて実験
すると第2図のデータが得られる。
との関係が示される。このときGe組成比X°につぃて
はx=0.50 (X十y)の式を満足するよう値が定
められる。RFマグネトロンスパッタリングで得られた
非晶質状態の媒体膜Ge(x) Te(y)Cu(z
)を含む光記録媒体に830nm、 15mWのレーザ
を所定のパルス幅で1パルス照射しレーザ反射率に1%
以上の変化を生ずる最小のパルス幅より消去時間但1を
決定することができる。C・組成比・を変化させて実験
すると第2図のデータが得られる。
Cu組成比6モル%で最も消去時間が短くなることがわ
かる。第2図において消去時間0.25μsを与える直
線は、光記録媒体を90ORPMの速度で回転させると
き光記録媒体の外周において必要とされる消去時間であ
る。この場合0,25μsの消去時間は1μmφのレー
ザスポットが照射されるものとして計算されている。光
記録媒体の回転速度の標準仕様は1800RPMである
が900RPMのものも発表されているので回転速度9
00RPMにおける最も短い消去時間である0、25μ
sを基準にすると、消去時間が0.25μs以下を与え
るCu組成比2の範囲は2〜20モル%であることがわ
かる。
かる。第2図において消去時間0.25μsを与える直
線は、光記録媒体を90ORPMの速度で回転させると
き光記録媒体の外周において必要とされる消去時間であ
る。この場合0,25μsの消去時間は1μmφのレー
ザスポットが照射されるものとして計算されている。光
記録媒体の回転速度の標準仕様は1800RPMである
が900RPMのものも発表されているので回転速度9
00RPMにおける最も短い消去時間である0、25μ
sを基準にすると、消去時間が0.25μs以下を与え
るCu組成比2の範囲は2〜20モル%であることがわ
かる。
第3図にCu組成比2を6モル%としたときのGe組成
比・と消去時間嘗)との関係が示される。式(I)
を満足するXの範囲はz=6モル%のとき42.3≦x
≦51.7となるが、このXの範囲では消去時間tは0
.25μs以下となっていることがわかる。
比・と消去時間嘗)との関係が示される。式(I)
を満足するXの範囲はz=6モル%のとき42.3≦x
≦51.7となるが、このXの範囲では消去時間tは0
.25μs以下となっていることがわかる。
Cu組成比Zと結晶化開始温度1 (1)との関係が第
1表に示される。
1表に示される。
第1表
このときGe組成比Xについては式X=0.50(x十
y )を満足するよう値が定められる。RFマグネトロ
ンスパッタリングによって得られた光記録媒体につき1
0℃7分の速度で昇温し媒体膜のレーザ反射率が1%以
上変化する温度を結晶化開始温度tとした。これはRF
マグネトロンスパッタによって得られた媒体膜が非晶質
状態であり反射率は低いが、結晶化開始温度において結
晶化し反射率が増加するためにおこる。このような結晶
化開始温度t (’c)はCuの組成比2が0から4モ
ル%の間で急増し、2モル%以上では充分大きくなる。
y )を満足するよう値が定められる。RFマグネトロ
ンスパッタリングによって得られた光記録媒体につき1
0℃7分の速度で昇温し媒体膜のレーザ反射率が1%以
上変化する温度を結晶化開始温度tとした。これはRF
マグネトロンスパッタによって得られた媒体膜が非晶質
状態であり反射率は低いが、結晶化開始温度において結
晶化し反射率が増加するためにおこる。このような結晶
化開始温度t (’c)はCuの組成比2が0から4モ
ル%の間で急増し、2モル%以上では充分大きくなる。
この結晶化開始温度が高い程室温における非晶質状態の
安定性が高くなるのでCuの組成比Zとしては2モル%
以上が好ましい。
安定性が高くなるのでCuの組成比Zとしては2モル%
以上が好ましい。
Cu組成比2と媒体膜の結晶化の活性化エネルギとの関
係が前記第1表に示される。
係が前記第1表に示される。
活性化エネルギEa(eV)は昇温速度を変えて非晶質
媒体膜材料の示差熱分析を行い、結晶化開始温度1(1
)とAog(昇温速度/(t +273)2・R)との
関係を用いるキッシンジャブロフト法(Kisssin
ger Plot)により求めることができる。活性化
エネルギはCuの添加により著しく増加している。
媒体膜材料の示差熱分析を行い、結晶化開始温度1(1
)とAog(昇温速度/(t +273)2・R)との
関係を用いるキッシンジャブロフト法(Kisssin
ger Plot)により求めることができる。活性化
エネルギはCuの添加により著しく増加している。
活性化エネルギはCu組成比2が6モル%以上で最大に
達する。活性化エネルギが大きくなると高温領域におけ
る結晶化速度が大きくなり室温付近の低温領域における
結晶化速度が小さくなる。
達する。活性化エネルギが大きくなると高温領域におけ
る結晶化速度が大きくなり室温付近の低温領域における
結晶化速度が小さくなる。
情報記録と消去を繰り返すときの消去時間(レーザパル
ス幅)とレーザパワーとの関係がCu組成比2をパラメ
ータとして第4図に示される。このときXはx=0.5
0 (x+y)を満足する。情報記録(書込み)は15
m1 O,2μSのレーザパルスて行い、消去は所定の
パワー、パルス幅のレーザパルス幅用いた。情報記録と
消去の両パルス間隔は1秒である。消去用のレーザパル
ス幅は短い方からスキャンされる。情報記録と消去の両
パルスを交互に光記録媒体に照射してレーザ反射率を調
べた。情報記録用のパルスが照射されたときのレーザ反
射率と、消去パルスが照射されたときのレーザ反射率の
差が1%以上になったとき、消去パルスにより、媒体膜
が非晶質状態から結晶状態へ相変化を開始したものとし
てそのときのレーザパルス幅を消去時間として用い、レ
ーザパルス幅とレーザパワーとの関係を求めることがで
きる。Cu組成比Zが2〜20モル%の範囲にあるとき
は繰り返し消去を行う場合、レーザパルス15mWにお
いて消去時間が0.25μs以下となっていることがわ
かる。
ス幅)とレーザパワーとの関係がCu組成比2をパラメ
ータとして第4図に示される。このときXはx=0.5
0 (x+y)を満足する。情報記録(書込み)は15
m1 O,2μSのレーザパルスて行い、消去は所定の
パワー、パルス幅のレーザパルス幅用いた。情報記録と
消去の両パルス間隔は1秒である。消去用のレーザパル
ス幅は短い方からスキャンされる。情報記録と消去の両
パルスを交互に光記録媒体に照射してレーザ反射率を調
べた。情報記録用のパルスが照射されたときのレーザ反
射率と、消去パルスが照射されたときのレーザ反射率の
差が1%以上になったとき、消去パルスにより、媒体膜
が非晶質状態から結晶状態へ相変化を開始したものとし
てそのときのレーザパルス幅を消去時間として用い、レ
ーザパルス幅とレーザパワーとの関係を求めることがで
きる。Cu組成比Zが2〜20モル%の範囲にあるとき
は繰り返し消去を行う場合、レーザパルス15mWにお
いて消去時間が0.25μs以下となっていることがわ
かる。
Cu組成比2が6モル%でXがx−0,50(x+y)
を満足する媒体膜につき情報記録を行った後に消去を行
う場合のレーザパルス幅とレーザ反射率(%)との関係
がレーザパワーをパラメータとして第5ら)図に示され
る。レーザ反射率17%が非晶質媒体膜の反射率でパル
ス幅が大きくなるにつれ消去を行って結晶化が始まった
媒体膜の反射率は次第に増加していることがわかる。第
5(a)図は従来のGeTe媒体膜についての情報記録
を行ったあとに消去を行う場合のレーザパルス幅とレー
ザ反射率との関係である。レーザパルス幅が大きくなる
につれレーザ反射率が増大する傾向はいずれも同じであ
るが、本発明の媒体膜はレーザ反射率の立上がりが従来
の媒体膜に比しレーザパルス幅の短い方にシフトしてい
ることがわかる。
を満足する媒体膜につき情報記録を行った後に消去を行
う場合のレーザパルス幅とレーザ反射率(%)との関係
がレーザパワーをパラメータとして第5ら)図に示され
る。レーザ反射率17%が非晶質媒体膜の反射率でパル
ス幅が大きくなるにつれ消去を行って結晶化が始まった
媒体膜の反射率は次第に増加していることがわかる。第
5(a)図は従来のGeTe媒体膜についての情報記録
を行ったあとに消去を行う場合のレーザパルス幅とレー
ザ反射率との関係である。レーザパルス幅が大きくなる
につれレーザ反射率が増大する傾向はいずれも同じであ
るが、本発明の媒体膜はレーザ反射率の立上がりが従来
の媒体膜に比しレーザパルス幅の短い方にシフトしてい
ることがわかる。
第1表には光記録媒体につき1800PPMの回転速度
(周速3 m/5ec)における情報記録、消去の繰り
返し回数があわせて示される。活性化エネルギが大きく
なる程繰り返しの耐久性が増す傾向がある。
(周速3 m/5ec)における情報記録、消去の繰り
返し回数があわせて示される。活性化エネルギが大きく
なる程繰り返しの耐久性が増す傾向がある。
また得られた光記録媒体につき情報記録の保存寿命を調
べるために100℃で1000時間保持し、レーザ反射
率の変化を追跡した。1000時間ではレーザ反射率に
変化がなく非晶質状態がそのまま維持されていることが
わかった。
べるために100℃で1000時間保持し、レーザ反射
率の変化を追跡した。1000時間ではレーザ反射率に
変化がなく非晶質状態がそのまま維持されていることが
わかった。
この発明によれば媒体膜を光照射しこの媒体膜を相変化
させて情報の記録、再生、消去を行う光記録媒体におい
て、平均組成がGe(x) Te(V)Cu(z)で
表されかつGe組組成比色モル%)、 Te組成比y(
モル%)、 Cu組成比Z(モル%)の値が式(■)。
させて情報の記録、再生、消去を行う光記録媒体におい
て、平均組成がGe(x) Te(V)Cu(z)で
表されかつGe組組成比色モル%)、 Te組成比y(
モル%)、 Cu組成比Z(モル%)の値が式(■)。
(II)、 (III)
0.45(x+y)≦x≦0.55 (x + y )
(I )2≦2≦20(■) x+y+2−100 (■)を満足する
媒体膜を備えるので媒体膜の融点近くの高温領域におけ
る結晶化速度が大きくなるとともに室温付近の低温領域
における結晶化速度が小さくなり、その結果非晶質状態
の媒体膜を結晶化して情報記録を消去するに要する時間
が短くなってデータの転送速度が大きくなり、かつ記録
された非晶質状態の情報の保存寿命に優れる光記録媒体
が得られる。
(I )2≦2≦20(■) x+y+2−100 (■)を満足する
媒体膜を備えるので媒体膜の融点近くの高温領域におけ
る結晶化速度が大きくなるとともに室温付近の低温領域
における結晶化速度が小さくなり、その結果非晶質状態
の媒体膜を結晶化して情報記録を消去するに要する時間
が短くなってデータの転送速度が大きくなり、かつ記録
された非晶質状態の情報の保存寿命に優れる光記録媒体
が得られる。
第1図は本発明のGe(x) Te(y)、Cu(z
)媒体膜の組成範囲を示す三角図、第2図はこの発明の
実施例に係る媒体膜のC・組成比2と消去時間1至1と
の関係を示す線図、第3図はこの発明の実施例に係る媒
体膜のGe組組成比色消去時間との関係を示す線図、第
4図はこの発明の実施例に係る媒体膜の消去におけるレ
ーザパルス幅とレーザパワーとの関係をCu組成比2を
パラメータとして示す線図、第5(a)図は従来の媒体
膜の消去におけるレーザパルス幅とレーザ反射率との関
係を示す線図、第5(b)図はこの発明の実施例に係る
媒体膜の消去におけるレーザパルス幅とレーザ反射率と
の関係を示す線図である。
)媒体膜の組成範囲を示す三角図、第2図はこの発明の
実施例に係る媒体膜のC・組成比2と消去時間1至1と
の関係を示す線図、第3図はこの発明の実施例に係る媒
体膜のGe組組成比色消去時間との関係を示す線図、第
4図はこの発明の実施例に係る媒体膜の消去におけるレ
ーザパルス幅とレーザパワーとの関係をCu組成比2を
パラメータとして示す線図、第5(a)図は従来の媒体
膜の消去におけるレーザパルス幅とレーザ反射率との関
係を示す線図、第5(b)図はこの発明の実施例に係る
媒体膜の消去におけるレーザパルス幅とレーザ反射率と
の関係を示す線図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1)媒体膜を光照射しこの媒体膜を相変化させて情報の
記録、再生、消去を行う光記録媒体において、平均組成
がGe(x)Te(y)Cu(z)で表されかつGe組
成比x(モル%)、Te組成比y(モル%)、Cu組成
比z(モル%)の値が式( I )、(II)、(III)0.
45(x+y)≦x≦0.55(x+y)・・・( I
) 2≦z≦20・・・(II) x+y+z=100・・・(III) を満足する媒体膜を備えることを特徴とする光記録媒体
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63244788A JPH0294038A (ja) | 1988-09-29 | 1988-09-29 | 光記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63244788A JPH0294038A (ja) | 1988-09-29 | 1988-09-29 | 光記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0294038A true JPH0294038A (ja) | 1990-04-04 |
Family
ID=17123936
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63244788A Pending JPH0294038A (ja) | 1988-09-29 | 1988-09-29 | 光記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0294038A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8830343B2 (en) | 2004-02-06 | 2014-09-09 | Nikon Corporation | Digital camera |
-
1988
- 1988-09-29 JP JP63244788A patent/JPH0294038A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8830343B2 (en) | 2004-02-06 | 2014-09-09 | Nikon Corporation | Digital camera |
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